ヘアアレンジ|髪の長さ4つ×1分・3分・5分で、今日できる形が決まる

ヘアアレンジは「髪の長さ×かけられる時間」で今日の形が決まる
ヘアアレンジで今日の形を選ぶときは、髪の長さ(ショート・ボブ・ミディアム・ロング)と、朝に髪へ使える時間(1分・3分・5分)の2つを決めれば、できる形は1つに絞れます。やり方を探す前に、自分がこの12マスのどこにいるかを先に決めてください。
長さは毛先が届く位置で、時間は手を持ち替える回数で測れます。1分なら持ち替えは1回まで、3分なら2回、5分なら3回以上です。この2つが合っていない形を選ぶと、手順どおりにやっても同じ形にはなりません。
秋冬はもう1つ、首もとの布の高さが加わります。襟・マフラー・コートの上端から髪の下端までを0以下か6cm以上にしておけば、夕方まで形が残ります。この記事は、長さと時間で答えを出したうえで、道具・場面・秋冬の干渉を整理し、メグラシの長さ別・道具別の記事へ道案内する地図です。
早見表:髪の長さ4つ×1分・3分・5分
まず自分の長さの行を見て、今朝使える時間の列を選んでください。マスの中が、今日いちばん成立しやすい形です。
| 髪の長さ | 1分(持ち替え1回) | 3分(持ち替え2回) | 5分(持ち替え3回以上) |
|---|---|---|---|
| ショート(毛先が耳たぶ〜あご先) | 片側を耳にかけ、ピン2本で交差留め | サイドを1回ねじってピン留め | トップを小さく結び、耳の後ろをねじって留める |
| ボブ(あご先〜肩の上) | 耳より上の毛だけでハーフアップ | ハーフアップの結び目をくるりんぱ | 両サイドをねじって後ろで合わせ、低く結ぶ |
| ミディアム(肩〜鎖骨) | 低い位置のひとつ結び | ねじってクリップでまとめる | ゆるく編んで低い位置でまとめる |
| ロング(鎖骨より下) | ねじり上げてクリップで留める | ひとつ結びに毛先を巻きつけて留める | 三つ編みを巻いてピンで留めるまとめ髪 |
表は答えを出すためのものです。マスの形がどうして成立するのか、境目にいる人はどちらを選ぶのかは、このあと順に書きます。
自分の長さはどこか:毛先が届く4本の線で分ける
長さの呼び方は人によって違うので、この記事では毛先がどの線に届いているかで分けます。正面から鏡を見て、いちばん長い毛先ではなく、横の毛先がどこにあるかを見てください。
- ショート:毛先が耳たぶの下端からあご先まで
- ボブ:毛先があご先から肩の上まで(肩に触れない)
- ミディアム:毛先が肩に触れてから鎖骨まで
- ロング:毛先が鎖骨より下
後ろの毛が前より長い形に切っている場合は、結ぶときに束になるのは後ろの毛なので、後ろの毛先で判断します。ただし顔まわりの毛が短いと、結んだあとに顔の横へ落ちてきます。前の毛先と後ろの毛先が2つの列にまたがるときは、次の項目の決め方を使ってください。
セミロング(鎖骨から胸の上まで)は、この表ではロングの行に入れています。束の重さの扱いがロングに近いからです。セミロングならではの崩れ方はセミロングのヘアアレンジ|崩れるまでの時間で選ぶで詳しく扱っています。
長さの境目にいるとき:短いほうの列から選ぶ
あご先ちょうど、肩に触れるか触れないか、鎖骨の上で揺れている。境目にいる人は多く、伸ばしている途中ならなおさらです。
決め方は1つで、迷ったら短いほうの行から選びます。 短い長さ向けの形は、長い髪でもほぼ成立します。ボブのハーフアップはミディアムでもできますし、ショートのピン留めはボブでもできます。逆に、長い長さ向けの形は、短い髪では束が足りずに毛先が結び目から抜けます。
もう1つの見方は、その日の毛先の状態です。乾燥で広がっている日、寝ぐせで外に跳ねている日は、実際の長さより1段短いものとして扱ってください。広がった毛先はゴムから抜けやすく、結び目に収まる量が減るからです。
伸ばしかけのショートで、どこまで伸びたら何ができるかはショートのヘアアレンジ|伸びかけの毛先でできることが増えるに段階ごとにまとめています。
かけられる時間の見積もり方:手を持ち替える回数で数える
「3分のアレンジ」と言っても、慣れている人の3分と初めての人の3分は違います。そこでこの記事では、時間を手の持ち替え回数に置き換えています。
持ち替えとは、髪を押さえている手を離して、別の動作に移ることです。ゴムを手首から外す、ピンを口から取る、束を左右で持ち直す。この1回ごとに、押さえていた髪が少し動きます。
| 時間 | 持ち替え | できる動作 |
|---|---|---|
| 1分 | 1回まで | 結ぶ・留めるのどちらか1つ |
| 3分 | 2回 | ねじる・くぐらせるのどちらかを1つ足す |
| 5分 | 3回以上 | 編む・巻きつけるを足して、仕上げに引き出す |
朝が苦手な人ほど、持ち替えが2回を超えると形が崩れて最初からやり直しになり、結果として5分以上かかります。持ち替え回数の数え方と、回数を減らす手の置き方は簡単ヘアアレンジの選び方|手を持ち替える回数が2回を超えると朝に終わらないに詳しく書いています。時計の時間で見たい人は時短ヘアアレンジ|朝の30秒・2分・5分で届く形も参考になります。
1分でできること:結ぶか留めるか、どちらか1つ
1分の列に並んでいる形は、どれも動作が1つで終わります。結ぶならゴム1本、留めるならピン2本かクリップ1つです。
1分の形で見え方を変えるのは、位置です。同じひとつ結びでも、耳の高さで結ぶか、耳たぶより下で結ぶかで印象が変わります。耳より上は活動的に、耳たぶより下は落ち着いて見えます。仕事の日は低め、休日は高め、と決めておけば、1分のまま2通りに使い分けられます。
もう1つの変数は、ゴムから出た毛先の長さです。毛先が短いと結び目がはっきり見え、長いと結び目が隠れて柔らかく見えます。結ぶ高さと毛先の長さの関係はひとつ結びは結ぶ高さとゴムから出た毛先の長さで決まるで長さ別に説明しています。
1分の形は「手抜き」ではありません。毎朝1分で同じ形が作れることのほうが、週に1回だけ5分かけるより、見た目の印象は安定します。
3分でできること:ねじる・くぐらせるを1つ足す
3分の列は、1分の形に動作を1つ足したものです。足すのは、ねじるか、くぐらせるか。どちらか1つで十分です。
ねじると、束の表面に斜めの線が入ります。この線があるだけで、まとめ髪が「結んだだけ」には見えなくなります。くぐらせる(結び目の上に穴を開けて毛先を通す、いわゆるくるりんぱ)は、結び目の両側に膨らみができて、ゴムが隠れます。
3分の形で失敗しやすいのは、ねじりの回数を増やしすぎることです。2回ねじれば線は見えます。3回以上ねじると束が硬くなり、留め具から跳ね返ってきます。ねじりの回数と留める高さの組み合わせはバレッタを使ったヘアアレンジ|ねじりの回数と留める高さで型が決まるで、型ごとに整理しています。
5分でできること:編む・巻きつけるで、形を固定する
5分の列は、編むか、巻きつけるかの動作が入ります。どちらも束を細くまとめて固定するので、1分や3分の形より崩れにくくなります。
編む形は、ロングとミディアムで特に効きます。毛量が多くて1本の束では重さに負ける髪も、編むと重さが網目に分散されて、結び目に負担が集中しません。巻きつける形(束を結び目のまわりに巻いてピンで留める)は、毛先がすべて内側に入るので、マフラーや襟に毛先が触れなくなります。秋冬に5分を使えるなら、巻きつける形がいちばん安全です。
5分の形の仕上げは、表面を指で少しつまんで引き出す作業です。引き出しすぎると、夕方に引き出した部分から崩れます。引き出すのは結び目から上の数か所だけにしてください。シニヨンを巻く回数とピンの本数はシニヨンを簡単に作るやり方|ピン1本で留まる巻き数が参考になります。
ショートのヘアアレンジ:ピンと耳かけで形を作る
ショートは束が作れないので、結ぶより留めるが中心になります。主な道具はピンです。
1分なら、片側の髪を耳にかけて、耳の上でピン2本を交差させて留めます。ピンは波打つ側を地肌に向けて差すと滑りません。3分なら、耳の前の毛を後ろへ1回ねじってから留めます。ねじりの線が1本入るだけで、何もしていない日との違いがはっきり出ます。5分なら、トップの毛を少量だけ小さく結び、耳の後ろをねじって留めます。
ショートで決まらない理由の多くは、留める毛の量です。指でつまんで折り返せる長さが何cmあるかで、その日できる形が変わります。この見方はショートのヘアアレンジ|指でつまんで折り返せるcmで形が決まるに詳しく書いています。ピンの向きとすくう毛の量はヘアピンは波打つ側を地肌に向けて差すで確かめてください。
秋冬のショートは、首もとが詰まった服を着ても髪が布に乗らない長さです。そのぶん、ニット帽や高い襟でも形が崩れにくい長さでもあります。
ボブのヘアアレンジ:耳より上の毛だけで結ぶハーフアップが基本
ボブは、全部を結ぶには毛先が足りず、結ばないと顔まわりが重く見える長さです。基本形は、耳より上の毛だけを後ろで結ぶハーフアップです。
1分ならハーフアップをゴム1本で。3分ならその結び目をくるりんぱにして、結び目の上を少し引き出します。5分なら、両サイドをねじって後ろで合わせ、首の付け根より上で低く結びます。結んだあと、襟足から落ちてくる毛はピンで留めてください。
ボブで判断が分かれるのは、あご先から毛先までの長さです。あご先から3cm以内なら、全部を結ぶ形は避けてハーフアップにとどめます。3cmを超えていれば、低い位置で全部を結べます。詳しくはボブのヘアアレンジ|あご先から毛先まで何cmかで型が決まるを見てください。持っている道具の数から決めたい人はボブのヘアアレンジ|使う道具の数で作れる形の上限が決まるが合います。
ショートボブで毛先の向きを変えたい人はショートボブのヘアアレンジ|毛先を外に流すか内に入れるかで角度の決め方を扱っています。
ミディアムのヘアアレンジ:結ぶ・留める・まとめるが全部できる長さ
ミディアムは、4つの長さの中でいちばん選択肢が多い長さです。結ぶ、留める、まとめるの全部ができます。そのぶん、毎朝どれにするかで迷いやすい長さでもあります。
1分なら、耳たぶより下の低い位置でひとつ結び。3分なら、束を2回ねじって後頭部でクリップに挟む。5分なら、ゆるく三つ編みにしてから低い位置でまとめます。
ミディアムで決め手になるのは、毛先が鎖骨から何cm上にあるかです。鎖骨に近いほど、結んだときに毛先がゴムから長く出るので、まとめ髪が安定します。肩についたばかりの長さなら、結ぶよりクリップで挟むほうが確実です。この線の引き方はミディアムのヘアアレンジ|毛先が鎖骨から何cmかで成立する型が変わるにあります。
手先に自信がない人は、工程を2つまでに絞ると失敗が減ります。ミディアムのヘアアレンジ、不器用なら工程は2つまでに、2工程で終わる形を秋冬向けにまとめています。夕方までのもちを優先するならミディアムの簡単ヘアアレンジ|襟とマフラーの季節も夕方までもつを合わせて読んでください。
ロングのヘアアレンジ:重さを分けて、結び目を低く置く
ロングは、髪の重さそのものが崩れの原因になります。1本の束にすべての重さをかけると、ゴムやクリップが少しずつ下へずれていきます。
1分なら、全体を2回ねじって後頭部へ持ち上げ、大きめのクリップで挟みます。3分なら、ひとつ結びにして、束を結び目のまわりに巻きつけてピンで留めます。5分なら、三つ編みにした束を巻いて、ピンを3〜4本使って留めます。
ロングでは、毛先が長いほど結び目を低く置くのが原則です。高い位置に重い束を置くと、頭を動かすたびに振り子のように揺れて、結び目がゆるみます。この理屈と、長さごとの結び目の高さはヘアアレンジ ロング 簡単|毛先が長いほど結び目を低く置くに書いています。毛量が多くて束が重い人はセミロングのヘアアレンジ|束の重さと落ちるcmで形が保つか決まるもロングにそのまま当てはまります。
道具で分ける:ゴム・ピン・バレッタ・クリップ
同じ長さ、同じ時間でも、手元にある道具で作れる形は変わります。4つの道具の向き不向きを長さごとに並べました。
| 道具 | 向いている長さ | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|---|
| ゴム | 全部の長さ | 束をまとめる土台。ほかの道具と組み合わせられる | 単体だと結び目が見えて、仕事向きに寄る |
| ピン | ショート・ボブ | 少量の毛を地肌に沿わせて固定する | 太い束は留まらない。1本で支えられる毛は少ない |
| バレッタ | ボブ・ミディアム | 横に広い面で留め、飾りの役もする | 毛量が多いと金具が閉じない |
| クリップ | ミディアム・ロング | ねじった束を挟んで1回で固定する | 短い髪は歯から抜けて落ちる |
ゴムは、どの長さでも最初の1つになります。ピンはショートとボブの形の幅を広げ、クリップは肩より長い髪の1分の形を支えます。バレッタは、ゴムで結んだ上に重ねて使うと、毛量が多くても金具が閉じやすくなります。
道具ごとの詳しい記事
道具には、それぞれ「留まるかどうかを決める数字」があります。ここでは、どこを見れば確かめられるかだけを置いておきます。
- ゴム:ゴム1本でできるヘアアレンジ|束の太さと結ぶ高さで成立する形が決まる
- ピン:ヘアピンは波打つ側を地肌に向けて差す
- バレッタ:バレッタの使い方は留める束の幅と厚みで決まる
- クリップ:ヘアクリップのアレンジ|束の直径と噛み合わせ、ヘアクリップの向きは縦・斜め45度・横
ボブでクリップを使って落ちる人は、クリップの縦幅と留める束の関係を見直すと解決することが多いです。ボブでバンスクリップが落ちる理由で、襟との関係も含めて説明しています。
道具を1つだけ持つならどれか
出先で直す用に1つだけ持ち歩くなら、髪の長さで決めます。
- 肩より短い(ショート・ボブ):ピン2本。交差させれば、落ちてきた毛をその場で留め直せる
- 肩より長い(ミディアム・ロング):ゴム1本。結び直せば、崩れた形を1分の形に戻せる
クリップは便利ですが、出先で使うには鏡が必要です。後頭部で挟む位置を手探りで決めると、朝より高い位置や斜めの角度になりやすいからです。鏡のない場所で直すなら、ゴムのほうが失敗しません。
ポーチに入れるときは、ゴムを手首にはめておくのも方法です。必要なときに探さずに済み、持ち替えが1回減ります。
場面で分ける:仕事・お呼ばれ・休日
形を場面ごとに変える必要はありません。同じ形のまま、整え方を変えます。変えるのは、表面の整え方、顔まわりに残す毛、結び目の高さの3つです。
| 場面 | 表面 | 顔まわりの毛 | 結び目の高さ |
|---|---|---|---|
| 仕事 | なでつけて平らに | 残さない、または耳にかける | 耳たぶより下 |
| お呼ばれ | 結び目の上を数か所つまんで引き出す | 片側だけ少し残す | 耳の高さ前後 |
| 休日 | 全体をほぐして動きを出す | 両側に残してよい | 好みで高めも可 |
この表を早見表と組み合わせると、たとえば「ミディアム×3分×お呼ばれ」なら、ねじってクリップでまとめた形の結び目を耳の高さに置き、上を引き出して片側の毛を少し残す、と決まります。
仕事の日のヘアアレンジ
仕事の日は、朝に作った形が夕方まで同じであることが何より大事です。会議中に髪を触り直す回数が増えると、それだけで落ち着かない印象になります。
おすすめは、早見表の1分か3分の列です。5分の形は手が込んでいるぶん、崩れたときに職場で直すのが難しくなります。1分のひとつ結びや、3分のクリップまとめなら、昼休みに数十秒で戻せます。
結び目は耳たぶより下に置きます。デスクで下を向く時間が長い日は、高い位置の束が前に倒れてきて、顔に毛先が触れるからです。表面はなでつけて、後れ毛は出さないか、耳にかけておきます。
制服やジャケットの襟がある職場では、秋冬の項目で書く「布の上端と髪の下端」の関係が仕事の日にも当てはまります。
お呼ばれの日のヘアアレンジ
お呼ばれの日は、時間を5分まで使えることが多いので、早見表の5分の列が使えます。ただし、ふだん5分の形を作っていない人は、当日に初めて挑戦しないでください。前日に一度作って、どのくらい時間がかかるかを確かめておくと安心です。
地味に見えるか、やりすぎに見えるかを分けるのは、艶・高さ・顔まわりの毛の3つの配分です。全部を盛るとやりすぎに、全部を控えると地味になります。3つのうち1つだけを強めるのが目安です。この配分の考え方は結婚式お呼ばれヘアが地味・やりすぎに見える理由で整理しています。
結婚式のように長時間座っている場面では、背もたれに束が当たって崩れることがあります。何時間もつかを長さ別に確かめたいときは結婚式のヘアアレンジ|6時間崩れないかを前日に測るを見てください。
休日のヘアアレンジ
休日は、崩れても困らない日です。早見表の中で、ふだん作らない列を試すのに向いています。
1分の形しか作らない人は、休日に3分の形を一度試してみてください。平日に使える形が1つ増えます。高めの位置で結んでみる、顔まわりの毛を両側に残してみる、といった変化も、休日なら気軽に試せます。
ポニーテールを可愛く見せたいときは、高さを3つの帯に分けて考えると選びやすくなります。ポニーテールの高さと位置|可愛く見える3つの帯で、頭頂の引き出し方まで扱っています。
休日に帽子をかぶる予定があるなら、先に帽子を決めてから髪を決めます。帽子との関係は、秋冬の項目の中で説明します。
秋冬は、形を決める前に首もとの布の高さを見る
秋冬のヘアアレンジでいちばん大事なのは、形そのものより、髪の下端をどこに置くかです。夏のあいだは髪の下端が何にも触れずに落ちていましたが、秋冬は襟・マフラー・コートの上端が首もとに横線を引きます。
首もとの布でいちばん高いところから、髪の下端までの縦の距離を見てください。
- 0以下(髪の下端が布の上端より上):髪が布に乗らない。動いても形が戻る
- 0〜6cm:毛先が布の上で止まり、うなずくたびに同じ場所がこすれる
- 6cm以上:毛先が布を越えて下へ流れる。乗っていても止まらない
避けるのは0〜6cmの帯だけです。 指4本でおよそ6cmなので、鏡の前で指を当てれば30秒で測れます。この見方の詳しい説明は秋のヘアアレンジ|首もとの布の上端が上がった分だけ束を上げるにあります。
長さ別に言うと、ショートとボブは多くの場合0以下に入ります。気をつけるのは、肩につくボブと、肩から鎖骨のミディアムです。この長さは、ハイネックやタートルを着ると0〜6cmの帯にちょうど入ります。
マフラーやストールを巻く日のヘアアレンジ
マフラーを巻く日は、巻く前に髪を決めます。巻いてから髪を外に出そうとすると、内側に毛先が残ったまま外側の毛だけが引き出されて、向きの違う束ができます。
長さ別の置き方は次のとおりです。
| 髪の長さ | マフラーの日の置き方 |
|---|---|
| ショート | そのままでよい。襟足の毛だけマフラーの内側に入れる |
| ボブ | ハーフアップにして、下の毛はマフラーの内側に入れる |
| ミディアム | マフラーが一周する線より上でまとめる。低い結び目は避ける |
| ロング | 高めにまとめるか、毛先をマフラーの外側へ6cm以上流しきる |
迷うのは、ミディアムで低い位置にまとめたい日です。マフラーを巻くと結び目がちょうど布に当たり、ゴムのまわりから毛が押し出されます。この日だけは、結び目を耳の高さまで上げるか、巻きつける形に変えて毛先を内側にしまってください。
ストールやスカーフを髪に巻くアレンジもあります。布を首ではなく髪に回す日の結び目の大きさはスカーフのヘアアレンジ|折り幅と巻き付け回数で結び目の大きさが決まるで扱っています。
コートの襟やフードと髪が重なる日
コートは、マフラーより首もとの布が高く、しかも硬いことが多い服です。立った襟、ボリュームのある衿、フードの縁が、後頭部の低い位置にある束を押し上げます。
コートを着る日は、低い位置のまとめ髪とバレッタの組み合わせに注意してください。襟の縁がバレッタの下端に当たると、金具ごと押し上げられて、留めた位置がずれます。バレッタを使う日は、留める位置を襟の上端より3cm以上高くしておきます。
フードつきのコートでフードをかぶる可能性がある日は、後頭部に厚みのある形を避けます。お団子やシニヨンをフードの中に入れると、フードがかぶれなかったり、外したときに形がつぶれていたりします。この日は、低いひとつ結びか、毛先を下ろした形が向いています。
襟と巻き髪の毛先の関係はミディアム巻き髪|秋冬は毛先と襟の距離で巻く向きを決めるが参考になります。
帽子やニット帽をかぶる日
帽子をかぶる日は、帽子を先に決めて、髪はそのあとです。帽子の縁が頭を一周する線と、束の中心がどれだけ離れているかで、かぶったときに形が残るかが決まります。
縁と束が重なると、帽子をかぶった瞬間に束がつぶれます。束を縁より下に置くか、帽子の内側に完全に入れるか、どちらかに決めてください。具体的な距離は帽子の日のヘアアレンジ|縁が一周する線と束の中心を何cm離すかにあります。
ニット帽は、帽子の中でも頭にぴったり沿う形です。そのぶん、髪の膨らむ位置と帽子の下端の関係で、似合って見えるかどうかが変わります。長さ別の考え方はニット帽が似合う髪型を長さ別にで整理しています。
帽子を脱ぐ予定がある日(室内に入る、食事に行く)は、脱いだあとの形も考えておきます。帽子の中で結んだ跡がつかないよう、ゴムはゆるめに結び、脱いだあと手ぐしで戻せる形にしておくと安心です。
乾燥と静電気、風の強い日
秋冬は空気が乾き、静電気で髪が広がりやすくなります。ニットやマフラーとこすれると、表面の毛が立ち、まとめた束の直径が太くなります。
束が太くなると、留め具の掛かりが浅くなります。同じクリップでも、夏は留まっていた束が、乾燥した日にはずれ落ちることがあります。この日は、1本にまとめる代わりに左右2本に分けると、1本あたりの太さが半分になり、留め具が深く掛かります。広がる日のまとめる高さは簡単髪型アレンジ|乾燥と静電気で広がる日はまとめる高さを変えるで扱っています。
風の強い日は、毛先が長く外に出ている形ほど乱れます。ハーフアップの下の毛、ポニーテールの毛先が風であおられ、マフラーやコートの襟に絡みます。風の日は、毛先を短く収める形を選んでください。考え方は髪の毛アレンジ|風の強い秋冬の日は毛先の長さと留める位置で決めるにあります。
迷ったときの決め方:3つの問いに順に答える
早見表を見ても決まらない朝は、次の3つに順番に答えてください。上から順に決めると、迷いが1回で終わります。
- 今日の首もとはどこまで上がるか(襟・マフラー・コート・帽子)
- 今朝、髪に使える時間は何分か(持ち替えは何回まで許せるか)
- 今日の場面は、仕事・お呼ばれ・休日のどれか
1つ目を先に決めるのは、動かせないものだからです。服や帽子はその日の天気と予定で決まり、髪の都合では変えられません。動かせないものを先に置いて、残った範囲の中で形を選びます。
2つ目と3つ目がぶつかるとき、たとえばお呼ばれなのに3分しかない朝は、時間を優先します。3分の形のまま、場面の表で書いた整え方(引き出す・顔まわりの毛を残す)だけを足せば、場面に合った見え方になります。時間が足りない朝に5分の形を急いで作るより、3分の形を丁寧に作るほうが、見た目は整います。
どちらとも取れるときの選び方
早見表のマスが2つにまたがる人のために、よくある迷い方と、そのときの決め方を並べます。
ボブとミディアムの境目で、マフラーを巻く日は、ボブの列を選びます。ハーフアップなら下の毛をマフラーの内側に入れられますが、ミディアムの低いひとつ結びは、結び目が布に当たります。
ミディアムとロングの境目で、5分使える日は、ロングの列を選びます。編んで巻く形は、長いほど毛先を内側にしまいやすく、秋冬の干渉を避けられます。ただし束が短くて巻ききれないときは、ミディアムの列の「編んで低くまとめる」に戻してください。
1分か3分かで迷う日は、1分を選びます。3分の形を急いで作ると、ねじりや引き出しが不揃いになり、1分の形より乱れて見えます。慣れて3分の形が2分で作れるようになってから、3分の列に移ってください。
外出先で崩れたときの直し方
崩れたときは、朝の形に戻そうとせず、早見表の1つ左の列(短い時間の形)に落とすと早く直せます。
5分のまとめ髪が崩れたら、ピンを外してひとつ結びに。3分のくるりんぱが崩れたら、ゴムを結び直してハーフアップに。ショートのねじり留めが崩れたら、ねじらずに耳にかけてピン2本で留め直します。
この「1つ左に落とす」直し方を知っていれば、朝に少し手の込んだ形を選んでも不安がありません。崩れたら1分の形に戻せばいいと分かっているからです。
直すときは、まず手ぐしで表面を整えてから結び直してください。広がった表面のまま結ぶと、乾燥で立った毛がゴムの外に残ります。手に少しだけ水をつけて表面をなでると、広がりが落ち着きます。
髪質で微調整する
同じ長さ、同じ時間でも、髪質によって成立しやすい形が少しずつ違います。早見表で選んだ形がうまくいかないときは、髪質から見直してください。
- すべる髪(まっすぐで細い):ピンとクリップが滑る。ゴムで土台を作ってから留める
- うねる髪:ねじりの線が出にくい。くぐらせる形のほうが表情が出る
- 毛量が多い髪:1本の束が太すぎる。2本に分けるか、編んで重さを分ける
- 細くて少ない髪:結び目が小さく見える。結び目の上を引き出してから留める
髪質ごとの選び方は簡単髪アレンジは髪質で選ぶ|すべる髪・うねる髪・細い髪に詳しく書いています。
メガネをかける人は、耳の上でつるとピンや束が重ならない位置を選ぶ必要があります。メガネが似合う髪型|フレームの線と重ならないで、顔立ちごとの考え方を扱っています。
前髪と顔まわりの毛をどう扱うか
早見表の形は、後ろの髪をどう結ぶか、どう留めるかを中心に書いています。けれど、正面から見たときの印象を大きく変えるのは、前髪と顔まわりの毛です。
前髪がある人は、前髪をそのまま下ろしておけば、後ろの形を変えても正面の印象はあまり変わりません。そのぶん、後ろの形を1分の列にとどめても手を抜いた感じが出にくい、という利点があります。前髪をねじって留めたり、横に流したりすると、同じ後ろの形でも雰囲気が変わります。
前髪がない人や、伸ばしかけで目にかかる長さの人は、顔まわりの毛を耳にかけるか、少しだけ残すかで決めます。耳にかけると、顔の輪郭がはっきり見えて、仕事向きの印象になります。耳の前に少しだけ残すと、輪郭がやわらいで、お呼ばれや休日に向きます。残す量は、指1本でつまめる程度までにしてください。それ以上残すと、マフラーやコートの襟に毛先が絡みます。
秋冬は、顔まわりに残した毛が静電気で顔に張りつきやすい季節です。残すなら、毛先を軽く外向きにねじっておくと、頬に沿って張りつくのを防げます。
同じ形を1週間で回す
毎朝ちがう形を考えるのは、それだけで時間がかかります。早見表から自分の行の3マスを選び、曜日で回すと、朝の判断がなくなります。
たとえばミディアムなら、忙しい曜日は1分の低いひとつ結び、余裕のある曜日は3分のクリップまとめ、週末は5分の編んだまとめ髪、という具合です。3つの形を1週間で回すだけで、周りからは毎日ちがう髪型に見えます。
回すときのこつは、同じ形を2日続けないことではなく、結び目の高さを1日ごとに変えることです。同じ位置で毎日結ぶと、その位置に結び跡がつき、髪を下ろした日にも跡が残ります。耳の高さと耳たぶの下を交互にするだけで、跡がつきにくくなります。
秋冬の1週間は、天気と服で首もとが毎日変わります。前の晩に翌日の服を決めるときに、首もとの高さも一緒に確かめておくと、朝に迷う時間がさらに減ります。
秋冬の行事に向けたヘアアレンジ
秋冬には、髪をいつもより整えたい行事が続きます。どの行事でも、まず早見表で自分の長さと時間の形を決め、そこに行事ごとの事情を足すと考えてください。
行事の事情とは、たとえば、かぶり物があるか、長時間座るか、上着を脱ぎ着するかです。クリスマスの集まりでは、コートを脱いだ瞬間に襟と束がこすれて形が崩れることがあります。クリスマスのヘアアレンジ|襟の上端から上下3cmに束を置くと脱いだ瞬間に崩れるで、置いてはいけない位置を説明しています。
まとめ髪の形を1つ増やしたい人は、丸く巻いた形の直径と位置を見直すと選びやすくなります。シニヨンヘア|丸の直径と横から見た奥行きで成立する形が参考になります。
メグラシのヘアアレンジ記事を目的別に引く
ここまでの内容で出てきた記事を、目的ごとにまとめ直します。この記事で今日の形を決めたら、細かい手順は次の記事で確かめてください。
長さ別に詳しく知りたい:
- ショート:伸びかけの毛先でできることが増える、折り返せるcmで形が決まる
- ボブ:あご先から毛先まで何cmか、使う道具の数で決まる
- ミディアム:鎖骨から何cmか、不器用なら工程は2つまで
- ロング:毛先が長いほど結び目を低く
時間と手順から選びたい:
秋冬の干渉を避けたい:
髪の長さと時間の2つで今日の形を決め、首もとの布の高さで置く位置を調整する。この順番を守れば、どの長さでも、朝の短い時間で夕方まで残る形が作れます。
よくある問い
- Q. 自分の髪がボブなのかミディアムなのか分かりません。どちらの列を見ればいいですか。
- 毛先がどこに届いているかで決めます。あご先から肩までのあいだで、肩に触れていなければボブ、触れて毛先が跳ねていればミディアムです。境目にいて迷うときは、短いほう、つまりボブの列から選んでください。ボブ向けの形はミディアムでも成立しますが、ミディアム向けの形はボブでは束が足りずに毛先が落ちます。迷った日は短い列、という決め方にしておくと、朝の判断が一度で終わります。
- Q. 朝は本当に1分しかありません。それでもアレンジと呼べる形になりますか。
- なります。1分で届くのは、手を持ち替える回数が1回までの形です。ショートなら耳かけとピン2本、ボブならハーフアップ、ミディアムなら低い位置のひとつ結び、ロングならねじってクリップで留める形です。どれも結ぶか留めるかの動作が1回で終わります。1分の形でも、結び目の位置と毛先の残し方を決めておけば、何もしていない日とははっきり違って見えます。
- Q. マフラーを巻く日は、どの長さでも髪をまとめたほうがいいですか。
- まとめるかどうかより、髪の下端をどこに置くかが先です。マフラーが一周する線から髪の下端までが0〜6cmに入ると、首を動かすたびに同じ場所がこすれて、昼には表面が毛羽立ちます。ショートとボブは下端を線より上に出す、ミディアムとロングは束を線より上でまとめるか、毛先を線より6cm以上下まで流しきる。巻く前に髪を決めてから、最後にマフラーを巻いてください。
- Q. 道具は何から揃えればいいですか。
- 最初の1つはゴムです。ゴムはすべての長さで使えて、ほかの道具の土台にもなります。2つ目はピンで、ショートとボブの形の幅が広がります。3つ目に、髪が肩より長ければクリップ、肩より短ければバレッタを足してください。4つすべてを持つ必要はありません。自分の長さの列で3分の形に使う道具が揃えば、早見表の12マスのうち自分の3マスはすべて作れます。
- Q. 仕事の日とお呼ばれの日で、同じアレンジを使い回してもいいですか。
- 形は同じでかまいません。変えるのは、表面の整え方と、顔まわりに残す毛の量です。仕事の日は表面をなでつけて顔まわりの毛を残さない、お呼ばれの日は結び目の上を指でつまんで引き出し、顔まわりに少しだけ毛を残します。形を変えずに整え方だけを変えると、慣れた手順のまま、場面に合った見え方に切り替えられます。
— メグラシ編集部





