結婚式のヘアアレンジ|6時間崩れないかを、髪の長さ別に前日に測る

結婚式のヘアアレンジは「似合うか」ではなく、「6時間もつか」で決まる
結婚式のヘアアレンジで迷ったら、前日に一度作って、45度のお辞儀を10回してください。結び目の動きが0.5cm以内なら当日も保ち、1cm以上動くなら途中で形が変わります。
式の髪で後悔が残るのは、似合っていなかったときではありません。朝は思ったとおりだったのに、写真では別の形になっていたときです。
6時間のあいだに、髪は必ず動きます。動く量は前日に測れます。45度のお辞儀を10回して、結び目が何cm動くか。それだけで、当日その形が保つかどうかが出ます。
だからこの記事は、髪型の候補を並べません。あなたの髪と、その日のドレスで、6時間もつかを判定するための記事です。
崩れるタイミングはばらばらに見えて、実際にはこの4つに集約されます。
- 前傾:受付、挨拶、乾杯、写真の列。45度前後の前傾が繰り返されます
- 腕を上げる:拍手、写真、上着の脱ぎ着。肩が動くと後頭部が引かれます
- 座る・立つ:背もたれに後頭部が触れる回数ぶんだけ、後ろが潰れます
- 移動:屋外へ出る往復。風と湿度で束の張りが変わります
この4つのうち、前日に測れるのは前傾と時間の2つです。測れる2つを先に潰しておくと、残りは当日その場で戻せます。
もう1つ、先に知っておくと迷いが減るのが、髪の長さで最初に崩れる場所が違うことです。ボブはえり足の短い毛、ミディアムは肩に当たる毛先、ロングは束全体の重さ。同じお辞儀10回でも、ボブは毛が落ちる、ミディアムは横に広がる、ロングは下がる、と崩れ方が分かれます。自分の長さの崩れ方を先に見ておけば、前日のテストでどこを見ればいいかが1か所に絞れます。長さごとの見方は、この記事の中ほどにまとめてあります。
測るのは5つ。前日に5分
①|前傾テスト(45度を10回)
髪を作った状態で、45度のお辞儀を10回。結び目の位置が何cm動いたかを見ます。
- 0.5cm以内:受付や乾杯の動きでも保ちます
- 0.5〜1cm:席にいる時間が長い日なら成立します
- 1cm以上:途中で形が変わります
②|2時間の下がり
作ってから2時間置き、結び目が何cm下がったかを測ります。3倍したものが披露宴の終わりのおおよその状態です。
1cm以内なら当日も保ちます。3cm以上になるなら、留める点を増やすのではなく、束をねじって面で支える形へ変えてください。
③|背中の開きの深さ
うなじの生え際から、ドレスの背中の開きの上端まで何cm下かを測ります。
- 指2本(約3cm)以内:開きがすぐ始まります。髪は上げる側へ
- 指3〜5本(4.5〜8cm):中間。片側だけ上げる形が効きます
- 指6本(約9cm)以上:余白があります。下ろしても開きの形は残ります
④|アクセサリーの縦
耳の下端から、下がるアクセサリーの下端まで何cmか。その高さに髪の終点があるかを見ます。
⑤|上から見える面
合わせ鏡で、頭頂から後頭部にかけての面に形があるかを見ます。平らなら、写真ではつぶれます。
| 測る数字 | 目安の境目 | 決まること |
|---|---|---|
| ①前傾10回の移動 | 0.5cm以内/1cm以上 | 動く場面で保つか |
| ②2時間の下がり | 1cm以内/3倍で3cm以上 | 終盤まで保つか |
| ③背中の開き | 3cm以内/9cm以上 | 上げるか下ろすか |
| ④アクセの縦と髪の距離 | 2cm以内か以上か | 塊に読まれるか |
| ⑤上から見える面 | 形があるか平らか | 写真でつぶれるか |
ドレスが先、髪があと|背中の開きで置ける高さが決まる
式の装いは、首元と背中に線が集中します。髪はその線を隠す側にも、増やす側にも回れます。
判定は③です。うなじと開きの上端の距離で、置ける高さが変わります。
| 背中・肩 | 線の出方 | 髪をどこへ置くか |
|---|---|---|
| 背中が深く開く | うなじから3cm以内で始まる | 上げる。毛先を開きの中に落とさない |
| 浅く開く | うなじから9cm以上下 | 下ろしても開きは残る |
| 肩が出る | 肩の輪郭が線になる | 全部まとめる。横に量を残さない |
| 羽織りもの | 脱いだ瞬間に線が変わる | 脱いだあとの形で判定する |
装いの側の考え方はパーティードレスの選び方が対になります。
秋冬のドレス|ハイネックと長袖の日の置き場所
秋冬の式では、首元が詰まったハイネックや、長袖のドレスを選ぶ人が増えます。首元の形が変わると、髪を置ける高さも変わります。
ハイネックの日に見るのは、襟の上端とえり足の距離です。襟がえり足から2cm以内まで来るなら、低い位置にまとめた束や下ろした毛先が襟に当たり、前傾のたびに押し上げられます。この場合は、結び目を襟の上端から3cm以上上に置いてください。襟と髪のあいだに首の肌が見える帯ができると、ハイネックの線も髪の形も両方残ります。
長袖のドレスは、拍手や乾杯で腕を上げたときに、袖が肩を引いて後頭部の毛を動かすことがあります。前日のテストでは、お辞儀に加えて、ドレスを着た状態で腕を肩の高さまで10回上げ、結び目が動かないかも見ておきます。首元の形の整理はハイネックのドレスにもあります。
判定①|前傾テストをどう使うか
10回で1cm以上動いたら、その形は成立しません。ここで増やすべきなのは留め具ではありません。
動く原因は、束が1点で支えられていることです。1点で支えると、前傾のたびに同じ点に力がかかり、少しずつずれます。対処は、束を一度ねじって、地肌に接する面積を増やすこと。接する面が増えると、同じ留め具でも動きません。
当日の役割によって、基準は変えてください。受付や余興がある日は前傾が数十回になるので、0.3cm以内まで厳しくします。席にいる時間が長い日は1cmまで許容できます。
判定②|2時間で何cm下がるか
②が1cmを超えるなら、束の重さが効いています。式当日は美容室で作ってから式場へ移動する時間があるので、開始時点ですでに1回ぶん下がっていることになります。
対処は2つです。
1つは、作る位置を最初から1cm高くしておくこと。下がる前提で置きます。もう1つは、毛先を折り返して束の縦を短くすること。縦が短くなると重心が上がり、下がる量そのものが減ります。重さの判定はセミロングのヘアアレンジに詳しく分けてあります。
判定③|アクセサリーの縦との距離
式は小物が増える日です。耳、首、髪、それぞれに縦の長さがあります。
判定はひとつ。3つの下端が2cm以内に並んでいないか。 並ぶと1つの塊に読まれ、どれの形も見えなくなります。
- 耳のアクセと髪の終点:2cm以上離す
- 髪飾りとイヤリング:3cm以上離す
- ネックレスと髪の終点:下ろす日は特に注意。前へ落ちた毛先が鎖骨で並びます
当日の朝に気づいた場合は、髪ではなくアクセサリーを替えるほうが速く、確実です。秋冬の式でストールを肩に掛ける日は、ストールの上端も縦の線の1つに数えてください。ストールが首の付け根を覆うと、髪の終点との距離が縮み、下ろした毛先がストールに乗って1つの塊に見えやすくなります。小物と顔の関係は顔タイプ別のアクセサリーの整理も併せて見てください。
判定④|上から撮られる角度に形があるか
式の写真は、立っている自分より高い位置から撮られる場面が多くあります。集合写真、乾杯、テーブルでの1枚。そのとき見えているのは正面ではなく、頭頂から後頭部にかけての面です。
⑤で平らだった場合、正面をどれだけ整えても写真ではつぶれます。対処は、後頭部の丸みでいちばん張り出す点に高さを2cm足すこと。正面から見える部分は変えなくて構いません。
集合写真は、式の終盤に撮られることも多い写真です。②の下がりで後頭部の丸みが平らになっていると、朝は形があった面が、写真の時刻には平らになっています。終盤に写真がある日は、⑤を作った直後だけでなく、2時間置いたあとにももう一度合わせ鏡で見てください。
高さの足し方は2つです。束を巻きつける位置をその点に合わせるか、その点の下の毛を少しだけ引き出して奥行きを作るか。頭頂に高さを足すと縦が伸びるので、足すのは後頭部です。
判定⑤|動く回数で基準を変える
同じ髪型でも、その日の動く回数で成立するかが変わります。招待状を見た時点で見当をつけておくと決めやすくなります。
| その日の動き | 前傾の回数 | ①の基準 |
|---|---|---|
| 受付を任されている | 数十回 | 0.3cm以内 |
| 余興・スピーチがある | 20回前後 | 0.3cm以内 |
| 写真の列に何度も入る | 10〜20回 | 0.5cm以内 |
| 席にいる時間が長い | 10回以下 | 1cm以内 |
| 二次会まで続く | 6時間を超える | ②を4倍で見る |
長さ別①|ボブの結婚式ヘアアレンジは、えり足から崩れる
ボブのまとめ髪は、えり足の短い毛がゴムやピンから外れて落ちるところから崩れます。前傾テストで結び目が動かなくても、えり足の毛だけが先に落ちることがあるので、ボブは①に加えてえり足の落ちる本数を見てください。
前傾10回のあと、えり足から落ちた毛の束が2本以内なら、当日も気になりません。3本以上落ちるなら、その長さの毛はまとめずに残す形のほうが6時間もちます。全部まとめようとして落ちる毛と、最初から残した毛は、写真で見ると別のものに見えます。残した毛は形の一部として読まれ、落ちた毛は崩れとして読まれます。
ボブは結び目の下に残る毛先が短く、束の重さで下がることはほとんどありません。②の2時間の下がりは1cm以内に収まることが多く、崩れ方はほぼえり足だけに集まります。
結んだあとゴムから出た毛先の長さで作れる形が変わる話はボブのまとめ髪に、まとめずにそのまま出られるかの判定はボブの結婚式の髪に分けてあります。
長さ別②|ミディアムは、肩に当たる毛先から崩れる
ミディアムは、まとめきれなかった毛先が肩に当たって跳ねるところから崩れます。式のあいだは、お辞儀や拍手で肩が動くたびに毛先が押されます。
ミディアムで見るのは、まとめた束の下端と肩の距離です。下端が肩から3cm以上上にあれば、肩が動いても毛先に触れません。3cm以内なら、前傾のたびに肩が毛先を押し上げ、2時間ほどで束の形が横に広がります。
対処は、束の下端を3cm上げることです。毛先を内側に折り返して留めると、束の縦が短くなり、下端が上がります。ミディアムは②の下がりも中くらいに出るので、作る位置を最初から1cm高くしておくと、肩との距離がさらに保てます。
自分でやる場合に手が届く範囲の考え方は結婚式の髪型をミディアムで自分でやるならにあります。
長さ別③|ロングは、束の重さで下がる
ロングのまとめ髪は、束そのものの重さで下がるところから崩れます。前傾テストより、②の2時間の下がりで差が出る長さです。
ロングで2時間の下がりが1cmを超えるなら、3倍した3cm以上が披露宴の終わりの状態です。ここで留め具を増やしても、重さを支える点が増えるだけで、重さそのものは変わりません。束の重さを分けるか、重心を上げるかのどちらかで対処します。
- 重さを分ける:上下2段に分けてまとめる。1つの束が半分の重さになり、下がる量も減ります
- 重心を上げる:毛先を巻き込んで束の縦を短くする。重心が上がり、下がる量そのものが減ります
ロングは、下ろしたまま式に出る選択もあります。その場合は束の下がりではなく、毛先が背中やドレスの上で何cm動くかが崩れ方になります。前傾10回のあと、毛先が前へ落ちて鎖骨より下まで来るなら、片側だけ耳の後ろへ留めて、前へ落ちる量を半分にしてください。下ろす形でも、前へ落ちる毛先が少ないほど、写真の中で線が保たれます。
ロングを自分で巻き込むときの回数の目安は結婚式の髪をロングで自分でやるならにあります。
| 長さ | 最初に崩れる場所 | 見る数字 | 対処 |
|---|---|---|---|
| ボブ | えり足の短い毛 | 前傾10回で落ちる束の本数 | 3本以上なら最初から残す |
| ミディアム | 肩に当たる毛先 | 束の下端と肩の距離 | 3cm以上離す |
| ロング | 束全体の下がり | 2時間の下がり | 2段に分けるか、縦を短くする |
秋冬の式|コート・ストール・ボレロの脱ぎ着で崩れる
秋冬の結婚式では、6時間の中に上着の脱ぎ着が何度も入ります。会場に着いてコートを預ける、挙式の教会で肩を覆うストールを掛ける、披露宴で冷えてボレロを羽織る。どれも腕を上げ、首の後ろを布が通ります。
崩れるのは、布が後頭部の低い位置をこする瞬間です。低い位置にまとめた形ほど、コートの襟やストールが当たります。測り方は、当日着る上着を前日に3回脱ぎ着して、結び目が動いたかを見ることです。0.5cm以内なら保ちます。それ以上動くなら、上着の脱ぎ着の前に髪を片手で押さえる、という1動作を当日の段取りに入れてください。
まとめる位置で避ける方法もあります。コートの襟の高さより上、目安としてえり足から3cm以上上に結び目を置けば、襟がこすっても束に触れません。秋冬の式で低い位置のまとめ髪にしたい日は、コートを預けたあとに最後の1か所を留める段取りにすると、脱ぎ着の影響を受けずに済みます。
乾燥と暖房|冬の式場は表面の毛が浮く
冬の式場は暖房で空気が乾き、髪の表面の毛が静電気で浮きやすくなります。朝の時点できれいにまとまっていても、2時間ほどで表面に細かい毛が立ってきます。
これは②の下がりとは別の崩れ方で、形の位置は変わらないのに、輪郭がぼやけて見えます。写真では、髪の表面が白くけば立って写ることがあります。
前日のテストで、作ってから2時間後に表面を見てください。浮いた毛が目立つなら、当日は朝のうちに表面を手のひらで一度なでて寝かせ、披露宴の途中にもう一度なでる、という1動作を決めておきます。手のひらでなでるのは2秒で、触ったことが見た目に出にくい操作です。会場で戻せる操作の候補に加えておいてください。
屋外の移動|風の日は、顔まわりの毛から崩れる
式場によっては、挙式の会場から披露宴の会場へ屋外を歩く、ガーデンで写真を撮る、といった移動があります。秋冬は風が強い日も多く、屋外に出るたびに顔まわりの毛が動きます。
風で崩れるのは、まとめた束ではなく、顔まわりに残した後れ毛です。後れ毛は細く軽いので、風を受けると顔に貼りつき、室内に戻っても元の線に戻りません。
屋外の移動がある式では、後れ毛を残す量を減らすか、残す後れ毛を耳の後ろへ流しておくと、風を受けても顔の前に来ません。後れ毛を顔の横に残したい日は、屋外の場面が終わったあとに耳の前へ出す、という順番にすると、写真の多い披露宴で線が整ったままになります。
髪飾りの留め方で、6時間が変わる
髪飾りは、髪の形とは別に崩れます。前傾テストで結び目が動かなくても、髪飾りだけが傾いたり、下がったりすることがあります。
前日のテストでは、髪飾りも当日と同じものを付けて、前傾10回のあとに飾りの中心が何cm動いたかを見てください。0.5cm以内なら保ちます。1cm以上動くなら、飾りを留めている点が髪の表面だけにかかっています。
対処は、飾りを付ける前に、その位置の髪を一度ねじって小さな土台を作り、飾りのピンをその土台に通すことです。表面の毛だけに留めた飾りは、髪が少し動くだけで一緒に動きますが、ねじった土台に通した飾りは、土台ごと支えられるので動きにくくなります。
飾りが重いものほど、この差が大きく出ます。大きめの飾りを使う日は、飾りの重さで②の下がりも増えるので、テストは必ず飾りを付けた状態で行ってください。
二次会まで続く日|8時間の基準
披露宴のあとに二次会まで出る日は、髪がもつ時間が6時間から8時間ほどに延びます。前日のテストの読み方を変えてください。
②の2時間の下がりは、6時間なら3倍、8時間なら4倍で見ます。2時間で0.8cm下がる形なら、披露宴の終わりで約2.4cm、二次会の終わりで約3.2cm。3cmを超えるので、二次会の途中で形が変わる計算です。
二次会まで続く日に選べる対処は2つあります。最初から②が0.5cm以内に収まる形にするか、披露宴と二次会のあいだの移動時間に、ゴムを1cm押し上げる操作を1回入れるかです。移動時間に化粧室で鏡を見られるなら、後者のほうが形の選択肢が広がります。
秋冬の夜の二次会は、外の寒さと会場の暖房の差も大きくなります。移動のあいだにコートやマフラーの脱ぎ着が加わるので、秋冬の式の項目で見た脱ぎ着のテストも、二次会まで出る日には必ず入れてください。
雨の日の式|湿気で下がりが増える
秋は雨の日の式も少なくありません。湿気の多い日は、髪が水分を吸って重くなり、束がゆるみやすくなります。
前日に雨の予報が出ていたら、②の下がりを晴れの日の1.5倍で見積もってください。晴れの日に2時間で0.8cm下がる形なら、雨の日は1.2cm。1cmを超えるので、作る位置を最初から1cm高くしておく対処が要ります。
うねりやすい髪は、湿気で表面の毛が浮き上がることもあります。雨の日は後れ毛を残す量を減らし、表面をなでて寝かせる操作を、会場で戻せる2つの操作のうちの1つに決めておくと、写真で輪郭がぼやけにくくなります。
会場で3秒で戻せる操作を、2つだけ決めておく
当日は直す時間も場所も限られます。だから前日のうちに、手鏡なしで3秒でできる操作を2つだけ決めておくと、途中で気づいたときに迷いません。
戻せる操作には条件があります。手が届く範囲にあること、後ろを見なくてもできること、そして触ったことが見た目に出ないこと。この3つを満たすのは、おおむね次の中の2つです。
- ゴムを指で1cm上へ押し上げる:②で下がったぶんを戻します。3秒
- 後れ毛を1本、耳の後ろへ入れる:落ちてきた毛を線に戻します。2秒
- 丸や束の下側を手のひらで1回押し上げる:垂れた形を持ち上げます。3秒
- 髪飾りの位置を1cmずらす:ずれた中心を戻します。3秒
4つのうち、自分の形で効くのはたいてい2つだけです。ボブなら後れ毛を耳の後ろへ入れる操作、ロングならゴムを押し上げる操作が効きやすく、ミディアムは束の下側を押し上げる操作が効きやすい傾向があります。前日に一度崩してから試して、効いた2つを覚えておいてください。当日その場で4つ試すと、触りすぎて形が変わります。
どちらとも取れるとき①|「朝は完璧だったのに、写真ではつぶれている」
原因が3つあり、対処が違います。
(a) 正面の写真だけつぶれている場合 高さが頭頂に寄っています。正面から見ると縦だけが伸び、横の量が消えます。対処は、高さを後頭部の丸みへ移すこと。
(b) 上から撮った写真でつぶれている場合 ⑤が平らです。正面は関係ありません。対処は後頭部に2cmの奥行きを足すこと。
(c) 後半の写真だけつぶれている場合 ②の下がりです。時間で形が変わっています。対処は作る位置を1cm高くするか、束の縦を短くすること。朝の形は正しかったので、作り方を変える必要はありません。
切り分けは写真の順番で分かります。何枚目からつぶれ始めたかを見て、最初からなら(a)か(b)、途中からなら(c)です。
どちらとも取れるとき②|自分で作るか、美容室に頼むか
自分で作るか、美容室で作ってもらうかで迷う人は少なくありません。これも前日のテストで決められます。
自分で作った形で①が0.5cm以内、②の2時間の下がりが1cm以内に収まったなら、自分で作って当日を迎えて問題ありません。どちらかが基準を超えたなら、形を変えるか、作る人を変えるかの判断になります。
判断の目安は、超えた数字がどちらかです。①の前傾で動くなら、束を支える面が足りていないので、ねじって面で支える形に変えれば自分でも直せることが多い。②の下がりが大きいなら、束の重さが原因なので、自分の手が届く範囲では支えきれないことがあります。ロングで②が大きい日は、美容室に頼むほうが確実です。
美容室に頼む場合も、当日の朝に作ってから式場へ移動する時間があるので、②の1回ぶんはすでに下がった状態で始まります。予約の時間を、開始の時刻から逆算して決めておいてください。
なお、首から上の飾りが多すぎないか、地味すぎないかの判定は、結婚式お呼ばれヘアが地味・やりすぎに見えるで、艶・高さ・飾りの3つから分けてあります。
どちらとも取れるとき③|前傾で1cm前後動く日
①が0.8cmから1.2cmの帯にいると、日によって保ったり崩れたりします。ここが最も判断の割れる場所です。
この帯にいるときは、形を変えずに支え方だけを変えるほうが確実です。束を1回ねじってから留めると、①はおおむね0.3cmほど下がります。形の見た目はほとんど変わりません。
もう1つの逃げ道は、崩れても分からない形を選ぶことです。低い位置でゆるくまとめた形は、1cm動いても輪郭が変わりません。 高い位置に置いた形は、1cm動くと角度まで変わります。動く量が同じでも、結果に出るかどうかは形で決まります。
なお、ねじって縦に収める形が自分の髪で成立するかは別の軸なので、夜会巻きの判定を先に見てください。
当日の朝に決める手順
順番はこれで固定です。
- ドレスを着てから髪を決める。 背中の開きがうなじから何cm下かを測る
- 前日のテストで①が基準内だった形を選ぶ
- 作る位置を、②で下がるぶんだけ最初から高くする
- 合わせ鏡で、上から見える面に形があるかを確かめる
- アクセサリーの下端と髪の終点が2cm以上離れているかを見る
- 秋冬の式なら、コートやストールを脱ぎ着しても結び目が動かないかを確かめる
美容室で作ってもらう日も、この言い方が通ります。髪型の名前を挙げるより、「受付をするので前傾に強い形で」「背中が開いているのでうなじを出したい」と条件で伝えるほうが結果が揃います。
よくある誤解
- 式の髪は似合うかで選ぶ:6時間の途中で形が変わらないかが先です
- 崩れるならピンを増やす:1点で支えている限り、増やしても同じ点がずれます
- 朝に完璧なら大丈夫:美容室から式場までの移動で、すでに1回ぶん下がっています
- 写真は正面が大事:式の写真は上から撮られる場面が多く、見えているのは後頭部です
- 長さが違っても崩れ方は同じ:ボブはえり足、ミディアムは肩、ロングは重さと、崩れる場所が違います
- アクセサリーは髪と関係ない:2cm以内で並ぶと1つの塊に読まれます
- 髪型を決めてから服を決める:背中の開きが、置ける高さを決めています
まとめ
結婚式のヘアアレンジで効いていたのは、似合うかどうかより6時間の安定でした。
- 前傾45度を10回して、結び目が0.5cm以内なら保つ。1cm以上なら変わる
- 2時間で下がったcmを3倍すると、披露宴の終わりの状態が出る
- 背中の開きがうなじから3cm以内なら上げる、9cm以上なら下ろせる
- アクセサリーの下端と髪の終点は2cm以上離す
- 上から見える面が平らなら、正面を整えても写真ではつぶれる
- 受付や余興がある日は、前傾の基準を0.3cm以内まで厳しくする
- ボブはえり足、ミディアムは肩との距離、ロングは束の重さを先に見る
- 秋冬の式は、コートの襟より上に結び目を置くと脱ぎ着で崩れにくい
前日に5分、当日の朝に3分。測るのは5つで、あとは動く回数で基準を選ぶだけです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 結婚式の髪が途中で崩れないか、前日に確かめられますか?
- 2つのテストで分かります。1つは前傾テストで、髪を作った状態で45度のお辞儀を10回して、結び目が何cm動くかを見ます。0.5cm以内なら当日の受付や乾杯の動きでも保ちます。1cm以上動くなら、その形は途中で変わります。もう1つは時間のテストで、作ってから2時間置き、結び目が何cm下がったかを測って3倍してください。それが披露宴の終わりのおおよその状態です。3cm以上になるなら、留める点を増やすのではなく、束をねじって面で支える形に変えてください。
- Q. 背中が開いたドレスのとき、髪は上げるべきですか下ろすべきですか?
- 開きの深さで決まります。うなじの生え際から、背中の開きの上端まで何cm下かを測ってください。指2本(約3cm)以内なら開きがすぐ始まるので、髪を下ろすと開きの上端に毛先が乗り、線が途切れます。この場合は上げてください。指6本(約9cm)以上あるなら、うなじと開きの間に余白があるので、下ろしても開きの形は残ります。中間の場合は、片側だけ上げて非対称にすると、どちらの線も生きます。
- Q. イヤリングと髪がぶつかっている気がします。
- 縦の距離で判定できます。耳の下端から下がるアクセサリーの下端までの長さと、その位置にある髪の終点との距離を見てください。2cm以内で並ぶと、髪とアクセサリーが1つの塊に読まれ、どちらの形も見えなくなります。対処は2つで、髪の終点をその高さから2cm上げるか、アクセサリーの縦を短いものに替えるかです。当日の朝であれば、替えるほうが速く、確実です。首元にネックレスも足す日は、3つの下端が同じ高さに並んでいないかを鏡で確かめてください。
- Q. 写真では髪がつぶれて見えます。どうすればいいですか?
- 撮られる角度が原因のことがほとんどです。式の写真は、立っている自分より高い位置から撮られる場面が多く、そのとき見えているのは正面ではなく頭頂から後頭部にかけての面です。判定は、合わせ鏡を使ってその面に形があるかを見ることで、平らなら正面がどれだけ整っていても写真ではつぶれます。対処は、後頭部の丸みでいちばん張り出す点に高さを2cm足すことです。正面から見える部分は変えなくて構いません。
- Q. ボブやミディアムでも、結婚式のまとめ髪は崩れずにもちますか?
- もちます。ただし、崩れる場所が長さで違うので、見る場所を変えてください。ボブは、えり足の短い毛がゴムやピンから外れて落ちるところから崩れます。前日にお辞儀を10回して、えり足から落ちた毛の束が3本以上なら、その長さの毛は最初からまとめずに残すほうが6時間もちます。ミディアムは、まとめた束の下端が肩に当たるところから崩れます。束の下端が肩から3cm以上上にあれば、お辞儀や拍手で肩が動いても毛先に触れません。
- Q. 当日の役割によって、髪の条件は変わりますか?
- 変わるのは前傾する回数です。受付を任されている、余興がある、写真の列に何度も入るといった日は、45度のお辞儀に相当する動きが数十回になります。この場合、前傾テストの基準を0.5cm以内ではなく0.3cm以内まで厳しくしてください。逆に、席にいる時間が長い日は1cmまで許容できます。同じ髪型でも、その日の動く回数で成立するかどうかが変わるので、招待状を見た時点で回数の見当をつけておくと決めやすくなります。
— メグラシ編集部





