結婚式の髪をロングで自分でやるなら巻き込みは3回まで|4回目からは束の中で何が起きているか追えなくなる

ロングを自分でまとめていて、途中から形が読めなくなることがあります。
原因は長さではありません。束を巻き込んだ回数です。
3回までは、どこがどう重なっているかを手で追えます。4回目から追えなくなり、崩れたときに戻す場所が分かりません。
長さがあるほど、何回でも回せてしまいます。だから、意識して止める必要があります。
📋 早見表|巻き込みの回数と、当日できること
この表は答えではありません。今日の形を何回で組むかを決めるための道具です。
| 巻き込みの回数 | 手で追えるか | 崩れたとき | 余った長さ |
|---|---|---|---|
| 1回 | 追える | すぐ戻せる | 折り返しで処理 |
| 2回 | 追える | 1つ戻せば直る | 折り返しで処理 |
| 3回 | 追える | 順番を逆にたどる | 折り返しで処理 |
| 4回以上 | 追えない | 戻す場所が分からない | ー |
3回のうち1回は、予備として残しておくと使えます。当日その場で形を足したくなったとき、回数の余裕があると調整できます。
数えるのは1つ。所要0秒
数えるだけなので、時間はかかりません。作りながら声に出して数えます。
- 束が根元のまわりを一周した … 1回
- 束が輪の中を通った … 1回
- 半周だけ回した … 数えない
- ねじった … 数えない
ねじりを回数に入れないのは、ねじりが束の中の話で、束と根元の位置関係を変えないためです。数えるのは、束が根元に対して何回まわりを通ったかだけです。
①なぜ3回で止まるのか
巻き込みが1回増えるたびに、束と束が重なる層が1つ増えます。3回なら3層で、それぞれの層がどの順番でできたかを手が覚えていられます。
4回目からは、層の数が手の記憶を超えます。どこが上で、どこが下かが分からなくなると、崩れたときに触る場所が決まりません。 触った場所とは別のところが動いて、そこからさらに崩れます。
見えていれば追える、とはなりません。後ろで作っている以上、見えるのは合わせ鏡越しの反転した像です。反転した像で層の順番を追うのは、実際にはほとんどできません。
だから上限は、目ではなく手の記憶で決まります。3回というのは、手が順番を保っていられる範囲です。
回数が増えて困るのは、当日ではなく作っている最中にも起きます。4回目を入れたあたりで、束の張り具合が急に読めなくなります。まだ余裕があるのか、もう限界なのかが手に伝わらないので、締めすぎるか、緩すぎるかのどちらかになります。締めすぎた層は数時間後に頭が痛くなり、緩すぎた層はそこから抜けます。
美容室で作ってもらった形に巻き込みが多いのは、他人の手が層を目で追えるからです。真後ろに立って、上から見下ろして、どの束がどこに入ったかを見ながら作れます。同じ形を自分の手で再現しようとすると、追えない層のところで再現が止まります。手順を写すのではなく、追える回数のほうに形を合わせるのが順番です。
②3回で成立する組み方
具体的な手順はこうなります。
- 低い位置で1つに結ぶ(耳の穴の高さかそれより下)
- 束をねじる(回数には数えない)
- ねじった束を根元に一周させる ← 1回目
- 毛先を根元の下へ通す ← 2回目
- ピンを2本、交差させて留める
これで2回です。残り1回は、毛先が余ったときに輪の中へもう一度通すぶんとして取っておきます。
形の名前で選ぶより、この動きの数で組むほうが確実です。同じ名前の形でも、人によって巻き込みの回数は違います。
③余った長さは、折り返して処理する
ロングでいちばん起きやすいのが、毛先が余ることです。ここで巻き込みを増やしたくなりますが、増やさないでください。
余ったら、毛先を持って束の中ほどまで戻します。これで長さが半分になります。折り返した束はそのまま1本として扱えるので、そこから巻き込む回数は変わりません。
折り返しは何回しても、巻き込みの回数には数えません。長さの問題は長さで解決して、回数はそのまま保ちます。
折り返した部分は、外から見ると束が太くなって見えます。太くなったぶん、後ろ姿に厚みが出るので、形としてもまとまります。
折り返すときは、折る場所で毛先を内側に入れてください。外側に出すと、折り返しの山のところに毛先の点が並んで、そこだけが細かく見えます。内側に入れれば、外から見えるのは折り返した面だけになります。
折り返しを2回入れると、長さは4分の1になります。ロングでも、2回折り返せばほとんどの形に収まります。折り返しが増えるほど束は太くなるので、留めるピンは2本から3本に増やしてください。太い束にピン2本だと、中心まで届かない本数が出ます。
余った長さを毛先だけ外に出す形もありますが、その場合は出す量を3センチまでにしてください。それ以上出すと、動くたびに毛先が揺れて、留めた場所を少しずつ引きます。
巻き込む向きは、最初に決めて変えない
1回目を右から回したなら、2回目も3回目も右からです。途中で向きを変えると、それまでの層と逆向きの力がかかって、先に入っている層がほどけます。
向きは、利き手の側から回すほうが手が動きます。右利きなら右から。左右どちらでも同じ形になるので、やりやすいほうで構いません。
向きを覚えておくと、崩れたときに戻す動きも決まります。戻すのは、回した向きと逆にほどくだけです。 どちらから回したか思い出せない形は、その時点で戻せません。作りながら「右から1回、右から2回」と数えておくと、当日その場で迷いません。
④留めるのは面で|ピンは2本を交差させる
巻き込みが少ないぶん、留め方で支えます。ピン1本の点で留めると、束が回ったときに一緒に回ります。
2本を30〜45度で交差させると、互いを押さえ合うので、片方が緩んでももう片方が残ります。平行に並べると、2本とも同じ向きに抜けるので、本数を増やした意味がなくなります。
差す場所は、結び目そのものではなく、その1センチ外側の地肌です。結び目に差したピンは、束と一緒に動くので支点になりません。
ピンは波打っている側を地肌に向けます。波の山が毛をつかむので、逆に差すと表面をなでるだけになります。
巻き込みを減らすと、後ろ姿が平らになるか
回数を減らすと、後ろ姿の情報が減ります。ただし、平らになるわけではありません。
奥行きは、巻き込みではなく引き出しで作ります。作り終わってから、後頭部のいちばん出ている位置の毛を2センチぶん引き出すと、そこに丸みが出ます。
引き出す場所は3か所までです。中心と、その左右に1か所ずつ。4か所以上に増やすと、丸みではなく凹凸になります。
引き出しは巻き込みの回数に数えません。層を増やさず、面の形だけを変える動きだからです。
前日に測る2つ|前傾と2時間
回数を守っても、その形が6時間もつかは別の話です。前日に2つだけ測っておきます。
45度のお辞儀を10回して、結び目が何センチ動くか。0.5センチ以内なら受付や乾杯の動きでも保ちます。1センチ以上動くなら、途中で形が変わります。
作ってから2時間置いて、結び目が何センチ下がったか。それを3倍したものが、披露宴の終わりのおおよその状態です。
動く場合の対処は、巻き込みを増やすことではありません。ピンをもう1本、逆向きに足すか、結ぶ位置を1センチ下げるかです。
巻き込みを増やして持たせようとすると、追える上限を超えます。持ちを上げる手段と、形を作る手段は別だと考えてください。持ちはピンの本数と結ぶ位置で、形は巻き込みの回数と引き出しで作ります。この2つを混ぜると、どちらも中途半端になります。
前日のテストで動いたら、当日の朝に同じ形をもう一度作るのではなく、結ぶ位置を下げた形で作り直してください。テストの結果を反映しないまま当日を迎えると、測った意味がなくなります。
ドレスの背中の開きと、束の下端
うなじの生え際から、ドレスの背中の開きの上端まで何センチかを測ってください。
指2本ぶん以内なら、開きがすぐ始まります。束の下端がその上に乗ると、開きの線が途中で切れます。この場合は、折り返しを1回足して束の下端を上げてください。
指6本ぶん以上あるなら、うなじと開きのあいだに余白があります。束の下端がそこにあっても、開きの形は残ります。
どちらとも取れるとき①|3回でちょうど収まらない
3回では毛先が余り、4回にすると追えなくなる。この場合は、折り返しを1回足してから3回で組んでください。
折り返せば、3回で収まる長さになります。順番は、折り返してから巻き込むです。巻き込んでから折り返そうとすると、すでにできた層の上に折り返しが乗って、そこが浮きます。
折り返す位置は、束の真ん中です。真ん中より上で折ると、毛先が根元より上に出ます。
どちらとも取れるとき②|髪が多くて束が回らない
束が太いと、根元を一周させるだけで毛先が来てしまいます。この場合は、束を2つに分けてください。
分けた2つを、それぞれ1回ずつ巻き込みます。合計2回で、太い束を1回巻き込むより形が安定します。分けた境目は、後ろ姿では縦の線として見えるので、中心ではなく片側に寄せてください。
2つに分けたぶん、留めるピンも2組必要です。それぞれに2本ずつ、交差させて入れます。
分ける位置は、上下ではなく左右です。上下に分けると、下の束が上の束を引っぱり続けるので、上から順に下がります。左右に分ければ、2つの束が同じ高さで並ぶので、互いを引きません。分けた境目が縦の線として見えるのは、この形の見え方の一部として残ります。
どちらとも取れるとき③|途中で崩れた
巻き込みが3回以内なら、最後に通した場所を1つ戻すだけで直ります。作ったときの順番を覚えているので、逆順に1つほどけばよいだけです。
会場の鏡の前で、束を持って、最後の1回をほどいて、通し直します。この作業は手が届く範囲でできます。
4回以上になっていると、どの層が緩んだのか分かりません。回数を減らしておくことは、崩れないためではなく、崩れたときに戻せるようにしておくためです。
まとめ
ロングを自分でまとめるときに決めているのは、束を巻き込んだ回数です。
3回までなら手で追えて、崩れたときに逆順で戻せます。4回目から追えなくなります。
余った長さは、巻き込みではなく折り返しで処理します。留めるのはピン2本を交差させて。奥行きは、引き出し3か所で作ります。回数を守るほど、当日その場でできることが増えます。
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よくある問い
- Q. ロングを自分でまとめるとき、何を制限すればいいですか
- 束を巻き込む回数です。3回までにしてください。巻き込みとは、束を根元のまわりに一周させる動きや、輪の中に通す動きのことです。3回までなら、どこがどう重なっているかを手で追えます。4回を超えると、束の中で何が上で何が下かが分からなくなり、崩れたときに戻す場所が特定できません。長さがあるほど回せてしまうので、意識して止める必要があります。
- Q. 巻き込みの回数は、どう数えるのですか
- 束が根元のまわりを一周したら1回、輪の中を通ったら1回です。半周は数えません。ねじりは回数に入れません。ねじりは束の中の話で、束と根元の位置関係を変えないためです。数えるのは、束が根元に対して何回まわりを通ったかだけです。作りながら声に出して数えると、途中で分からなくなりません。
- Q. 長さが余ってしまったときはどうしますか
- 巻き込みを増やすのではなく、束を折り返してください。毛先を持って束の中ほどまで戻すと、長さが半分になります。折り返した束はそのまま1本として扱えるので、そこから巻き込む回数は変わりません。折り返しは何回しても、巻き込みの回数には数えません。長さの問題は長さで解決して、回数はそのまま保つのが要点です。
- Q. 3回で作れる形にはどんなものがありますか
- 低い位置で結んで、束をねじって根元に一周させ、毛先を根元の下へ通す。これで2回です。残り1回は、毛先が余ったときに輪の中へもう一度通すぶんとして取っておきます。形の名前で選ぶより、この動きの数で組むほうが確実です。3回のうち1回を予備として残しておくと、当日その場での調整に使えます。
- Q. 途中で崩れたら、どこを直せばいいですか
- 巻き込みが3回以内なら、最後に通した場所を1つ戻すだけで直ります。作ったときの順番を覚えているので、逆順に1つほどけばよいだけです。4回以上になっていると、どの層が緩んだのか分からず、触った場所とは別のところが動きます。回数を減らしておくことは、崩れないためではなく、崩れたときに戻せるようにしておくためです。
— メグラシ編集部





