編み下ろしのやり方|編み始めの高さと背中に触れる位置で決める

編み下ろしで決まっていないのは、編み目ではなく起点の高さ
編み目はきれいなのに、後ろ姿がぼんやりする。編み下ろしで結果を決めているのは、編み目の細かさではなく、編み始めた場所の高さです。
起点が耳の上端より下だと、編みの部分が首の後ろに沈み、頭と背中の間に何もない帯ができます。起点が耳の上端より3cm以上高ければ、頭の丸みから背中へ線が続きます。同じ編み方でも、起点が3cm違えば後ろ姿は別物です。
だからこの記事は、やり方の手順の中に、起点の高さと背中に触れる位置を最初から組み込んでいます。編んだあとは、5つの位置を指と写真1枚で測って、後ろ姿が続いているかを判定します。
編み下ろしのやり方|三つ編み・編み込み・くるりんぱの3通り
どの編み方でも、最初にやることは同じです。耳の上端に指を当て、そこから3〜6cm上の高さを起点に決める。 この高さを決めてから手を動かします。
三つ編みで下ろす|いちばん短い手順
- 頭の後ろ、起点の高さから毛を3束に分けて取る。後ろでひとつにまとめてから分けない
- 真後ろへ引きながら、毛先まで三つ編みにする
- 毛先をゴム1本で留める
- 上から3段目までの片側だけ、編み目を指で少し引き出す
まとめてから分けると、毛が下へ集まって起点がうなじ寄りに下がります。取るときに高い位置から取るのがこのやり方のすべてです。
編み込みで下ろす|束が背中に早く着く
- 起点の高さから3束を取り、1回だけ三つ編みにする
- 2回目から、左右の束を編むたびに横の毛を少しずつ足す
- 耳の下端の高さまで足したら、そこからは足さずに三つ編みで毛先まで
- 毛先をゴムで留める
編み込みは頭の表面に沿う距離が長いぶん、地肌から離れる位置が下がり、束が背中に早く着きます。②の「触れ始める点」を10cm以内に入れやすいやり方です。
くるりんぱで下ろす|結ぶ高さが起点になる
- 起点の高さで、耳の上の毛を後ろでひとつに結ぶ
- 結び目の上を指で分け、毛先をその間に上から通して返す
- 残りの毛と合わせて、毛先まで三つ編みにする
くるりんぱは結び目がそのまま起点になります。結ぶ位置を耳の上端より3cm以上高く取ってください。低い位置で結ぶと、ほかの2つより起点が下がりやすくなります。
どの編み方を選んでも、このあとの判定は共通です。束を1本にするか2本に分けるかで迷う場合は、毛量の直径で1本か2本かを決める判定を先に済ませてから、ここに戻ってください。
編み込みの判定と、ここが入れ替わる
同じ「編む」でも、決めている面が違います。
編み込みで結果を決めるのは線をどこに通すかという横の設計です。角度と通過点の整理は編み込みはどこに通すかにあります。編み目が浮く・ゆるむの原因は崩れた段を数える判定が対になります。
編み下ろしで結果を決めるのは頭から背中へどうつなぐかという縦の設計です。見るのは頭の表面ではなく、後ろから見たときの縦の流れです。
測るのは5つ。所要3分
後ろ姿の写真が1枚あると早く済みます。指の幅で換算し、人差し指の幅がおよそ1.5cmです。
①|編み始めの起点の高さ
耳の上端を0として、編み始めた場所が何cm上か下か。
- 耳の上端より下:首の後ろに沈みます
- 0〜2cm上:中立。服によって分かれます
- 3cm以上上:頭の丸みから背中へ続きます
②|背中に触れ始める点
首の付け根から下へ何cmのところで、束が背中の面に着いているか。
- 10cm以内:縦の線として読まれます
- 15cm以上:面に張りついて見えます
③|後ろ襟ぐりの縁との交差
服の後ろの襟ぐりの縁と、束が交わる点の距離。3cm以内で重なると、線が1本に潰れます。
④|後ろから見た束の幅
束のいちばん広い部分が、頭の横幅の何割か。3割までなら編み目が読め、4割を超えると面として届きます。
⑤|毛先の終点
編み終わりが背中のどこで終わるか。肩甲骨の上端より上か下かで、背中の余白の残り方が変わります。
| 測る数字 | 目安の境目 | 決まること |
|---|---|---|
| ①起点の高さ | 耳の上端の上か下か/3cm | 後ろ姿が続くか途切れるか |
| ②触れ始める点 | 10cm以内/15cm以上 | 線に見えるか面に張りつくか |
| ③襟ぐりとの交差 | 3cm以内/3cm以上 | 服の線と潰れるか |
| ④束の幅の割合 | 3割/4割以上 | 編み目が読めるか |
| ⑤毛先の終点 | 肩甲骨の上端より上か下か | 背中の余白 |
後ろの襟ぐりが先、編みがあと
編み下ろしは背中に落ちるので、必ず後ろの襟ぐりと交差します。 交差の仕方は服が先に決めています。
| 服 | 後ろの襟ぐり | 束をどう置くか |
|---|---|---|
| 首の詰まった服 | 縁が高い位置にある | 起点を3cm以上上へ。縁の上で形を完成させます |
| 広く開いた背中 | 縁が低く、肌の面が広い | 束を片側へ2cm寄せる。中心に落とすと面を割ります |
| 襟の立った服 | 後ろに立ち上がりがある | 起点を上へ。束は襟の外側へ出します |
| フード付き | 後ろに厚みがある | 束は片側へ。中心は厚みに埋もれます |
| 厚手の上着 | 襟が首を囲む | 束を上着の外へ出す。内側に入れると消えます |
首元の線の整理はネックラインの種類12種が対になります。背中の開いた服で式に出る日の髪の長さの決め方は、背中の開きの上端と髪の下端の距離で扱っています。
判定①|起点を耳の上端より3cm上へ
①が耳の上端より下なら、後ろ姿に帯ができます。上げる操作は簡単で、編み始める毛を取る位置を、頭の後ろで3cm高くするだけです。編み方も束の太さも変えません。
上げすぎの目安もあります。頭頂に近い位置(耳の上端から8cm以上)から始めると、編みの部分が頭の上に乗り、後ろから見て頭の丸みが平らに見えます。3〜6cm上が、続き方のいちばん安定する帯です。
起点の高さは、手で確かめられます。編み始める前に、取ろうとしている毛の根元に指を置き、そのまま横へ動かして耳の上端に触れてください。指がまっすぐ横に動けば0cm、上へ下りてくるなら起点が上です。鏡が1枚しかない日でも、この確かめ方なら1人でできます。
判定②|触れ始める点を10cm以内に引き上げる
②が15cm以上のときは、束の上半分が浮いています。これが背中に張りついて見える状態の正体です。
引き上げる操作は①と同じで、起点を3cm上げると、触れ始める点はおおむね5cm上がります。別々に直すのではなく、①を動かせば②も動きます。 もう一つの操作は、編みを頭の表面に沿わせる距離を伸ばすことです。三つ編みで下ろしていたなら、編み込みに替えると束は背中へ早く着きます。
②が5cm未満まで上がると、首の後ろがほとんど隠れ、後ろから見て首の縦が消えます。10cm前後が、線として読まれてなおかつ首の縦が残る帯です。
自分で測るときは、首の付け根の骨に指を当てて、そこから手のひらの縦(およそ10cm)を下ろします。手のひらの下端より上で束が背中に触れていれば10cm以内です。
判定③|襟ぐりとの交差を3cm以上あける
③が3cm以内なら、次のどちらかにします。
- 束を片側へ2cm寄せる:縁と斜めに交わり、線が2本として読めます
- 起点を上げる:縁より上で編みの形が完成し、下は毛先だけになります
寄せる方向は、その日の分け目と逆側です。分け目と同じ側へ寄せると、頭の上の分かれ目と束が同じ側に集まり、後ろから見て片側だけ重くなります。逆側へ寄せると、上の分かれ目と下の束が斜めに並び、後ろ姿に1本の斜線が通ります。
上着を着る日は、交差の判定を上着の襟でやり直してください。中に着た服の襟ぐりで合わせても、外から見えているのは上着の襟です。
判定④|束の幅は頭の横幅の3割まで
編むときに左右へ広げると、幅が増えて面になります。同じ毛量でも、縦に厚く保てば幅は3割に収まります。
判定は後ろ姿の写真1枚です。束の広い部分が頭の横幅の4割を超えていたら、次の1回では編みながら左右へ引かず、真後ろへ引いてください。引く方向だけで幅は変わります。
幅が広がりやすいのは、編み終わったあとに目を引き出したときです。引き出すなら、上から3段目までの片側だけ。 全体を左右均等に引き出すと、束は面になります。
判定⑤|毛先の終点で背中の余白が決まる
- 肩甲骨の上端より上:背中の下半分が空きます。上着を羽織る日に収まります
- 肩甲骨より下:背中に縦の線が1本通ります。背中の面が広い服の日に向きます
終点は編む前に決められます。編むと毛先は上がるので、その分を見込んでおきます。上がる量の測り方は三つ編みの縮み率の判定と同じです。
サイド編み下ろし|起点は耳の後ろ2cm以内
サイドに下ろす編み下ろしは、後ろに下ろすときと測る場所が変わります。後ろ姿ではなく、前から見て束が胸の前に落ちているかが判定の中心です。
起点は耳の真後ろから2cm以内に置きます。3cm以上後ろから始めると、束は肩の後ろへ回り、前から見て編んだ部分がほとんど見えません。高さは、後ろに下ろすときと同じく耳の上端から3cm上が目安です。
編む方向は、鎖骨の中央に向けて斜め前へ。真下へ編むと、束は肩の上に乗り、首を動かすたびに後ろへ滑ります。肩の上に乗る長さで崩れ方が変わる点は、サイド三つ編みの肩の上の長さで扱っています。
反対側の髪は、耳にかけるか、耳の後ろで1本ピンで留めます。両側に毛が残ると、前から見て左右の量が揃い、片側に寄せた意味が消えます。
成人式の編み下ろし|振袖の抜けた襟と束を重ねない
1月の成人式で振袖に編み下ろしを合わせるなら、前撮りや当日の準備が始まる秋のうちに、一度だけ試しておくことをおすすめします。振袖は洋服と襟の形がまるで違うからです。
振袖の後ろの襟は、首から離して下へ抜いて着付けます。この抜けた部分の中心に束を落とすと、襟の縁と束が縦に重なり、③の交差が0cmになります。束を片側へ2cm以上寄せるか、起点を耳の上端から5〜6cm上げて、襟より上で編みの形を完成させてください。
毛先は襟の内側に入れず、外へ出しておきます。襟の内側に入れると、動くたびに襟に押されて編み目がずれます。束の幅は、振袖の柄の面が広いぶん、④の3割より少し太くても編み目が読めます。
成人式のまとめ髪で頭の高さの出し方を決めたい場合は、成人式のまとめ髪の高い点のずらし方が別の判定になります。
秋冬の襟と編み下ろし|タートル・マフラー・コート
10月からは首まわりに布が増え、③の交差の判定が毎日変わります。
タートルネックの日は、襟の上端が首の付け根より5cm以上高くなります。起点を耳の上端から5cm以上に上げ、襟の上端より上で編みの形を完成させてください。襟と同じ高さで編み目が始まると、編み目が襟に埋もれます。
マフラーを巻く日は、束を片側へ寄せてマフラーの外に出します。マフラーの内側に入れると、外したときに束が平らに潰れています。巻く前に束を胸の前へ回し、巻いたあとで後ろへ戻すと、潰れずに済みます。
コートの日は、⑤の終点を肩甲骨の上端より上で終わらせると、コートの襟の中に毛先が収まります。束を外に出す日は、終点を肩甲骨より下にして、コートの背中に縦の線を1本通します。
どちらとも取れるとき①|「起点は上げたのに、まだ途切れて見える」
起点と触れ始める点がそろっていても、途中で1か所だけ浮いていることがあります。多くは編みの3〜5段目で、後頭部の丸みがいちばん急に変わる場所です。
見分け方は、後ろ姿の写真で束の左右の輪郭線をたどることです。線が1か所で急に外へふくらんでいれば段の問題、全体がなだらかで途中に何もない帯があれば起点の問題です。前者なら編み方、後者なら位置。直す場所がまったく違うので、ここを取り違えると何度編み直しても同じところで止まります。
どちらとも取れるとき②|「毛量が少なくて細く見える」
束の幅が2割を下回ると、後ろから見て線が細くなります。このときに束を左右へ広げると④の問題に変わるので、広げずに編み目を1段あたり0.5cm大きくしてください。同じ毛量でも束の縦の厚みが増え、細さが目立たなくなります。
どちらとも取れるとき③|起点が耳の上端から2cm前後の日
中立の帯です。この日は服で決めてください。首の詰まった服なら3cm以上へ上げ、背中の開いた服なら2cmのままで置きます。開いた背中の日に起点を上げすぎると、肌の面と編みの間が空きすぎます。
どちらとも取れるとき④|髪の長さが肩下10cm前後
肩下10cm前後の長さは、編み下ろしにできるかどうかの境目です。起点を3cm上げると、編んで縮む分と合わせて、毛先が首の付け根から5cmほどの位置で終わります。
この長さの日は、②と⑤を同時に満たせません。どちらかを選びます。後ろ姿の縦を優先するなら起点を上げて⑤を諦め、毛先を折り返して留める。 背中に束を落としたいなら起点を耳の上端0〜2cmに置き、編み込みにして束を早く背中に着けます。
どちらにも決めきれない日は、三つ編みの長さを補う判定で、足りない長さをどう扱うかを先に決めてください。
毛先の始末で、後ろ姿の終わり方が変わる
- 編み終わりで止めてゴム1本:束の終わりに横の線が1本入ります。輪郭がそこで切れます
- 編みを毛先まで続けて細くする:終わりが先細りになり、縦の流れがそのまま消えます
- 毛先を折り返して留める:終点が上がり、⑤の判定ごと変わります
背中の面が広い服の日は、先細りにして縦を長く見せるほうがまとまります。上着を羽織る日は、折り返して終点を肩甲骨より上へ上げると、上着の中に収まります。同じ編み方でも、終わり方だけで後ろ姿の長さが3cm前後変わります。
崩れにくくする留め方|ピンは起点のすぐ下に1本
編み下ろしが崩れるのは、たいてい起点のすぐ下からです。頭の丸みから首へ角度が変わる場所で、束の重さが一点にかかります。
留めるピンは、起点から2〜3段下に1本、地肌に沿わせて縦に差します。横に差すと、ピンの線が後ろから見えます。束の内側から差し、編み目の中に隠れる位置で止めてください。
1日動く日は、毛先のゴムの上にもう1本、ゴムを足します。ゴムが2本並ぶと、毛先が抜けて⑤の終点が下がるのを防げます。
前から見たときの顔まわり|後れ毛は耳の前に1束まで
編み下ろしは後ろ姿の髪型ですが、人と話している時間の大半は前から見られています。前から見て残るのは、耳の前の毛と、耳の上の毛の量です。
起点を3〜6cm上に取ると、耳の上の毛はすべて後ろへ集まります。このままだと前から見て頭の横が平らになり、編んだことが前からは分かりません。耳の前に細い1束だけ残すと、横顔の輪郭に縦の線が1本入り、後ろの束とつながって見えます。
残す量は、指1本に巻きつけて1周する程度まで。2束以上残すと、前から見て左右に面ができ、後ろの縦の流れと向きがぶつかります。耳の上の毛を少しだけ引き出して高さを出すのも同じで、引き出すのは片側1か所までにしてください。
飾りを足す位置|起点の上か、毛先か
髪飾りを足すなら、置く場所は2つのどちらかに決めます。起点のすぐ上か、毛先の結び目かです。
起点のすぐ上に置くと、後ろから見て頭の丸みのいちばん高いところに点が1つでき、そこから下へ束が流れる形になります。①の起点を3cm以上上げた日に向きます。
毛先の結び目に置くと、⑤の終点が強調されます。終点を肩甲骨より下にした日は、ここに置くと縦の線の終わりがはっきりします。
束の途中に飾りを置くと、縦の線がそこで切れて、上下2つに分かれて見えます。編み目の途中に差すピン型の飾りも、3つ以上並べると同じことが起きます。並べるなら2つまで、起点から順に下へ間隔をそろえてください。
今日の1回で決める手順
- 編む前に、起点を耳の上端から3〜6cm上に取る
- 三つ編み・編み込み・くるりんぱのどれかで、真後ろへ引きながら編む
- 束が背中に触れ始める点が首の付け根から10cm以内かを手で確かめる
- 後ろ姿の写真を1枚撮り、束の幅が頭の横幅の3割に収まっているかを見る
- 服の後ろ襟ぐりの縁と束の交差が3cm以内なら、束を片側へ2cm寄せる
- 起点の2〜3段下にピンを1本、縦に差す
よくある誤解
「編み目が細かいほど上品に見える」 ── 後ろから見て届いているのは編み目ではなく、束全体の幅と縦の流れです。細かさより起点の高さが先に効きます。
「長いほど編み下ろしが映える」 ── 長さが増えると触れ始める点が下がり、背中に張りつく側へ寄ります。長い日ほど起点を上げてください。
「編み込みの判定をそのまま使える」 ── 編み込みは横の設計、編み下ろしは縦の設計です。線の角度が決まっていても、起点の高さは別に決める必要があります。
まとめ
編み下ろしのやり方は、三つ編み・編み込み・くるりんぱのどれでも構いません。決まっていないのは編み目ではなく、編み始めの起点の高さと束が背中に触れ始める点です。起点を耳の上端から3〜6cm上に取れば、頭の丸みから背中へ線が続きます。触れ始める点が10cm以内なら、束は面ではなく線として読まれます。
そのうえで、後ろの襟ぐりとの交差を3cm以上あけ、束の幅を頭の横幅の3割に収める。サイドに下ろす日は起点を耳の後ろ2cm以内、振袖の日は抜けた襟から束を外す。後ろ姿は自分では見えませんが、測る場所は全部、指と写真1枚で確かめられます。
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よくある問い
- Q. 編み下ろしのやり方で、いちばん簡単なのはどれですか
- 三つ編みです。頭の後ろの高い位置から3束を取り、そのまま毛先まで三つ編みにするだけで、起点の高さを自分で決められます。編み込みは毛を足していくぶん手間がかかりますが、頭の表面に沿う距離が長く、束が背中に早く着きます。くるりんぱは結び目を返すだけなので短時間で済みますが、起点が結び目の高さで決まるので、結ぶ位置を耳の上端より3cm以上高くしてください。
- Q. 編めているのに、なぜか後ろ姿がぼんやりします。
- 編み目ではなく編み始めの高さを見てください。起点が耳の上端より下にあると、編みの部分が首の後ろに収まってしまい、後ろから見て頭と背中の間に何もない帯ができます。対処は起点を耳の上端より3cm以上高い位置へ上げることで、編み目の粗さも束の太さも変えずに、後ろ姿の縦の流れがつながります。
- Q. 背中に張りついて見えます。どうすればいいですか?
- 束が背中に触れ始める点を測ってください。首の付け根から下へ何cmのところで、編んだ束が背中の面に着いているかを手で確かめます。15cm以上下だと、束の上半分が浮いたまま背中の中ほどに落ちるので、面に張りついて見えます。対処は編み始めを3cm上げて、触れ始める点を10cm以内に引き上げることです。
- Q. サイドに編み下ろすときも、同じ数字で見ますか?
- 起点の考え方は同じですが、測る場所が変わります。サイドに下ろすときは、起点を耳の後ろ2cm以内に置き、束が鎖骨の上を通って胸の前に落ちるかを見てください。耳の真後ろより3cm以上後ろから始めると、束は肩の後ろへ回り、前から見て編んだ部分がほとんど見えなくなります。
- Q. 成人式の振袖でも編み下ろしはできますか?
- できます。振袖は後ろの襟が首から離れて抜けているので、束をその抜けた部分の中心に落とすと、襟と束が重なって両方が読めなくなります。束を片側へ2cm以上寄せるか、起点を上げて襟より上で編みの形を完成させてください。毛先は襟の内側に入れず、外へ出しておくと崩れにくくなります。
- Q. 束が太くて重たく見えます。細く編むべきですか?
- 太さそのものではなく、頭の横幅に対する割合で判定します。後ろから写真を撮り、束のいちばん広い部分の幅が頭の横幅の何割かを見てください。4割を超えると、編み目ではなく面として目に届き、重たく見えます。対処は編むときに左右へ広げず、束を縦に厚く保つことです。同じ毛量でも、幅を3割に収めれば編み目が読めます。
— メグラシ編集部





