ブルベ夏の低彩度メイク|秋冬は彩度を下げて面積を1か所足す

あなたがブルベ夏で、低彩度メイクをしたら「疲れて見える」「何も塗っていないみたい」と言われたなら、色はそのままで、面積を1か所だけ足してください。 彩度を下げることと、色の量を減らすことは別の操作です。ブルベ夏の低彩度メイクがくすむのは、この2つを同時にやっているときです。
秋冬は特にこれが起きやすくなります。首元に来るニットやコートの色が夏より濃く、生地も厚くなるので、夏にちょうどよかった色の量では顔が服に負けます。この記事では、どこまで彩度を下げてよいか、どこに量を足すかを、自分の顔と鏡で測れる形にまとめました。
顔タイプがフレッシュの人は、さらに一段注意がいります。入れ方まで軽いので、低彩度の色を軽く置くと三重に薄くなるからです。その分岐も後半で扱います。
結論:彩度を下げた分、面積を1か所足す
ブルベ夏の低彩度メイクは、次の1行で決まります。
色は灰みのある低彩度を選ぶ。そのうえで、リップか目もとのどちらか1か所だけ、色の量を普段より増やす。
色の量とは、塗る範囲の広さと、重ねる回数のことです。低彩度の色は1回塗っただけでは肌になじみすぎて、境目が見えなくなります。それ自体は低彩度の良さですが、顔のどこにも境目がなくなると、見る側は「塗っていない」と受け取ります。
だから、境目を残す場所を1か所だけ決めます。2か所以上にすると、今度は低彩度でも濃く見えます。1か所というのがこの記事の基準です。
あなたがどちらかは、3つの質問で決まる
まず、自分がいまどの状態にいるかを確かめてください。
- 低彩度メイクをした日に「疲れてる?」と聞かれたことがある
- 鏡を腕の長さ(約60cm)まで離すと、唇の輪郭が見えにくい
- 首元に濃い色のニットを当てると、顔が一段暗く見える
3つのうち2つ以上が当てはまる人は、色の量が足りない側です。この記事の「1か所足す」がそのまま効きます。
1つ以下の人は、すでに量は足りています。むしろ色選びが鮮やかすぎて、低彩度にしたこと自体がうまく効いている状態かもしれません。その場合は下げ幅の節だけ読めば十分です。
秋冬に低彩度メイクがくすむ理由は、服の側にある
夏の服は薄手で明るく、首元に白や淡い色が来ることが多い季節です。明るい服の横では、低彩度のメイクも相対的に色があるように見えます。
秋冬は逆です。チャコール、ネイビー、ボルドー、深いグリーンなど、首元の色が濃くなります。厚手のニットやウールは光を吸うので、顔に返る光も減ります。同じメイクでも、服が変わるだけで顔の色の量は少なく見えます。
つまり、秋冬に低彩度メイクがくすむのは、メイクが変わったからではありません。周りが濃くなったのに、メイクの量を夏のままにしているからです。色を鮮やかに戻す必要はなく、量を合わせ直せば足ります。
低彩度と薄い色は、混ざっているものが違う
低彩度の色は、元の色に灰色を混ぜた色です。明るさはそのままでも、彩度だけが下がります。一方で薄い色は、元の色に白を混ぜたか、塗る量を減らした色です。
ブルベ夏に似合うのは前者です。灰みが肌の青みとなじみ、顔全体が均一に見えます。ところが、低彩度の色をさらに薄く塗ると、灰みと白っぽさが重なり、肌の上で色として認識されなくなります。
見分け方は簡単です。手の甲に1回塗って、30cm離して見てください。色の名前が言えるなら低彩度、言えないなら薄すぎます。顔に塗る前に、この確認を1回だけしておくと失敗が減ります。
判定1:目を細めるテスト
メイクが終わったら、鏡の前で目を細めて、顔の輪郭がぼやけた状態で見てください。そのとき、顔の中に形として残っているものを数えます。
- 0個:色の量が足りません。リップか目もとを1か所足します
- 1個:ちょうどいい状態です。低彩度の落ち着きと、メイクをした感じが両立しています
- 2個以上:低彩度でも濃く見えています。残っているもののうち1つを指でなじませます
形として残るのは、たいていリップ、眉、目のきわのどれかです。どれが残っているかで、次に触る場所が決まります。
このテストは、照明が変わっても使えます。洗面所の白い光と、部屋の電球色の光で1回ずつやると、どちらの場所でも崩れない量が分かります。
数えるときは、鏡との距離を一定にしてください。顔を近づけると、どんなに薄いメイクでも形が見えてしまい、判定が甘くなります。腕を伸ばした長さ、だいたい60cmが目安です。これは人と向かい合って話すときの距離に近く、相手から見えている状態をそのまま再現できます。
慣れないうちは、テストの前後で写真を撮っておくと便利です。0個だった日と1個だった日の写真を並べると、自分にとっての「ちょうどいい量」がどれくらいかが目で覚えられます。何回か繰り返すと、テストをしなくても塗っている途中で判断できるようになります。
判定2:ニット1枚テスト
秋冬の判定に一番効くのがこれです。その日着る予定の服、または手持ちでいちばん濃い色のニットを首元に当て、腕の長さまで鏡を離して見ます。
服を当てる前と後で、顔の見え方を比べてください。
- 服を当てたら顔が一段暗く見えた:メイクの量が服に負けています
- 服を当てても顔の明るさが変わらない:量は合っています
- 服を当てたら顔だけが浮いて見えた:メイクの彩度が高すぎます
一段暗く見えた場合、最初に足すのはリップです。首元の濃い色と顔の間を、唇の色がつないでくれるからです。目もとは服から距離があるので、服とのつながりには効きにくい場所です。
判定3:屋内灯テスト
秋冬は日が短く、夕方以降を電球色の照明の下で過ごす時間が長くなります。電球色は黄みが強いので、ブルベ夏の青みを含んだ低彩度の色は、くすんで見えやすくなります。
部屋の電球色の照明の下で、スマホのインカメラを使って顔を撮ってください。撮った画面で、リップの色が「灰色っぽいピンク」に見えるなら許容範囲、「茶色っぽい灰色」に見えるなら、夜用には一段明るい色が必要です。
夜の予定がある日だけ、リップを明度の高い同系色に替える、という使い分けで十分です。毎日のメイクを全部変える必要はありません。
下げ幅の目安は3段階
彩度をどこまで下げるかは、3段階で考えると迷いません。
| 段階 | 色の見え方 | 合う場面 | 足す場所 |
|---|---|---|---|
| 少し下げる | 元の色名がはっきり分かる | 夜の外出・写真を撮る日 | 足さなくてよい |
| 中くらい下げる | 色名は分かるが灰みを感じる | 平日の仕事・秋冬の普段 | リップの面積 |
| 大きく下げる | 灰色寄りで色名が曖昧 | 濃い服の日は避ける | リップと目もとの濃さ |
ブルベ夏の秋冬の普段使いは、中くらいが基準です。大きく下げた色は、それだけで使うとくすみやすいので、目もとの陰影など面積の小さい場所に限るのが安全です。
ベース:彩度は下げず、明度だけ合わせる
ベースメイクで灰みを足すことはしません。肌そのものの色を灰色に寄せると、どれだけポイントメイクを工夫しても顔全体が沈みます。
ベースで合わせるのは明度だけです。首の色と比べて、顔が明るすぎないか、暗すぎないかを確かめます。秋冬は日焼けが落ち着き、夏より首の色が明るくなっていることが多いので、夏に選んだ明度のままだと顔が暗く見えることがあります。
つや感は、秋冬は少し控えめにします。ただし完全なマットにすると、低彩度のポイントメイクと合わせたとき顔全体の光が少なくなります。頬の高い位置だけつやを残すくらいが、ブルベ夏の低彩度メイクとよく合います。
赤みの補正にも注意がいります。ブルベ夏は頬や小鼻のまわりに赤みが出やすい人が多く、それを隠すために黄みの強い補正色を広く使うと、顔全体が黄色っぽくなり、その上にのせた青みの低彩度の色が濁ります。補正は赤みの強い場所だけに点で置き、顔全体には使わないでください。
明度の確かめ方は、あごの下で行います。ベースを塗ったあと、あごの下から首にかけての境目を、腕の長さまで鏡を離して見ます。境目が見えなければ明度は合っています。顔が明るく浮いて見えたら一段暗く、顔が暗く沈んで見えたら一段明るいものにします。
眉:灰みを足すのは色ではなく毛流れ
眉は、低彩度メイクで「形として残る場所」の候補になります。ただしブルベ夏の場合、眉の色そのものを灰色に寄せすぎると、顔の中の唯一の境目まで消えてしまいます。
眉の色は髪の色に合わせ、灰みの調整は毛流れで行います。毛を一本ずつ立てるように整えると、色が薄くても眉の存在感が残ります。
目を細めるテストで、眉が形として残ったら、その日はリップを控えめにしてください。眉とリップの両方が残ると、低彩度でも顔の印象が強くなります。
アイシャドウ:グレージュとモーブの境目
ブルベ夏の低彩度アイシャドウは、大きく分けてグレージュ系とモーブ系の2つです。どちらが合うかは、まぶたの色で決まります。
まぶたを閉じて鏡で見て、まぶたが周りの肌より赤みを帯びているならグレージュ、青みや暗さを帯びているならモーブが合います。赤みのあるまぶたにモーブを重ねると赤紫が強くなり、青みのあるまぶたにグレージュを重ねるとくすみが強くなるためです。
塗る範囲は、目を開けたときに見える幅が2〜3mm程度。それより広げると、低彩度の色が目もと全体を覆って、目の印象が沈みます。
まぶたの色がどちらとも言えない人は、グレージュとモーブを片目ずつ塗って比べてください。目を開けて腕の長さまで鏡を離し、白目がきれいに見える方を選びます。合わない方の色を塗った目は、白目が少し黄ばんで見えたり、目のまわりが赤く見えたりします。
秋冬に目もとを「1か所足す」場所にする日は、範囲を広げるのではなく、目のきわに近い部分だけ同じ色を重ねてください。きわが濃く、上に行くほど薄くなるように塗ると、低彩度の色でも目の形がはっきり残ります。範囲を広げると、まぶた全体が暗くなり、疲れて見えやすくなります。
アイライン・マスカラ:黒を避けるかは目の縦幅で決める
ブルベ夏には黒のアイラインが強すぎると言われることがあります。ただ、低彩度メイクでは目もとの色が全体に控えめになるので、黒が効く場合もあります。
基準は目の縦幅です。目を開けた状態で、黒目の上下に白目がほとんど見えない人は、黒のラインを目尻だけに引くと目の形が残ります。白目がはっきり見える人は、黒だと線だけが浮くので、灰みのある茶色かネイビーを選びます。
マスカラも同じ考え方です。低彩度のアイシャドウの日に、マスカラまで薄い色にすると目もとに形が残りません。目もとを「1か所足す」場所にする日は、マスカラを2度塗りにするだけで足ります。
チーク:低彩度でいちばん失敗しやすい場所
チークは、低彩度メイクで最も失敗が多い場所です。灰みのあるチークは、頬にのせると肌の赤みと混ざり、くすみや影に見えやすいからです。
失敗を避けるには、位置を高くします。黒目の真下より外側、小鼻の高さより上にのせてください。頬の低い位置にのせた低彩度チークは、影として見えます。
量は、目を細めるテストで形として残らない程度が正解です。チークは「1か所足す」場所に選ばないでください。頬は面積が広いので、量を足すと低彩度でも顔全体が色づいて見え、秋冬の落ち着きが消えます。
色は、リップと同じ系統を選ぶと失敗が少なくなります。リップがローズ系ならチークもローズ系、モーブ系ならモーブ系です。系統がずれると、低彩度同士でも顔の中で色がぶつかり、くすみに見えます。手持ちのチークの系統が分からないときは、リップと並べて手の甲に塗り、30cm離して見て、同じ色の仲間に見えるかを確かめてください。
秋冬は空気が乾いて、パウダーのチークが肌の上で粉っぽく見えることがあります。粉っぽさは灰みと重なってくすみを強めるので、乾燥が気になる日はクリームやリキッドのチークに替えると、低彩度の色でも肌になじんで見えます。
リップ:秋冬の「1か所足す」はここが基本
迷ったら、足す場所はリップにしてください。理由は3つあります。首元の服と顔をつなぐ位置にあること、量の調整がしやすいこと、塗り直しで日中に調整できることです。
足し方は、色を濃くするのではなく、唇の輪郭いっぱいまで塗ることです。低彩度のリップを唇の内側だけにぼかすと、輪郭が消えて口元の形がなくなります。輪郭まで塗ると、同じ色でも形が残ります。
それでも足りないときは、同じ色を2度塗りします。別の濃い色に替えるのは最後の手段です。色を替えると、低彩度でまとめた目もとやチークとの釣り合いが崩れます。
質感も量の一部です。マットなリップは灰みが強く出て、ツヤのあるリップは色が明るく見えます。秋冬の普段使いなら、唇の中央だけにツヤを足す方法が合います。輪郭まで塗った低彩度のリップの上に、透明なツヤを中央に少しだけ重ねると、色を変えずに顔の中の明るさが一段上がります。
日中の塗り直しでは、最初に輪郭を描き直してください。低彩度のリップは、食事や飲み物で中央から先に落ち、輪郭は残りやすい性質があります。中央だけが落ちた状態は、唇の形がぼやけて見えるので、輪郭から内側に向けて塗り直すと、朝と同じ量に戻せます。
顔タイプフレッシュの場合:薄い色と軽い置き方を足し算にしない
顔タイプフレッシュは、パーツの形が直線寄りで、印象が軽い顔立ちです。似合う入れ方は、ぼかしすぎない、重ねすぎない、軽く置く入れ方です。
ここに低彩度の色を組み合わせると、色の量が二重に少なくなります。さらにブルベ夏の色そのものが明るく柔らかいので、実質的には三重に薄い状態になりやすい組み合わせです。
フレッシュの人がやることは1つです。輪郭として残る場所を、眉かリップのどちらか1か所だけ作る。 眉ならアウトラインを明確に描き、リップなら輪郭まで塗ります。目もとは軽いままで構いません。
眉とリップのどちらにするかは、顔の縦の長さで決めます。おでこの生え際からあご先までを、目の位置で上下に分けて比べてください。上半分が長い人は眉、下半分が長い人はリップに輪郭を置くと、顔の中心がちょうどよい位置に来ます。上下がほぼ同じなら、秋冬は首元の服とつながるリップを選びます。
フレッシュの人がやりがちなのは、目もとまで含めて全部をはっきりさせようとすることです。そうすると、軽さという顔立ちの良さが消えて、メイクだけが前に出ます。輪郭を残すのは1か所だけ、残りは軽いまま、という配分を守ってください。
服の側から同じ組み合わせを見た記事はブルベ夏×顔タイプフレッシュの装いにあります。メイクの入れ方そのものを詳しく知りたい人は、顔タイプフレッシュ×ブルベ夏のメイクも参考にしてください。
顔タイプが大人寄りの場合
顔タイプがエレガント、ソフトエレガント、クールなど大人寄りの人は、パーツに存在感があります。そのため、低彩度の色を使っても、顔の中に形が残りやすい傾向があります。
この場合は、足す場所を作る必要が少なく、むしろ低彩度の色をそのまま使うのが合っています。ただし、目を細めるテストで形が2個以上残ったら、目もとのラインを指でなじませてください。
大人寄りの顔立ちで低彩度メイクがくすむとしたら、原因はたいていベースです。顔の明度が首より低いと、パーツの存在感があっても全体が沈みます。
どちらとも取れるとき①:ブルベ夏かブルベ冬か迷う
ブルベ夏とブルベ冬の境目にいる人は、低彩度メイクがしっくりこないことがあります。ブルベ冬寄りの人は、灰みよりも鮮やかさで顔の輪郭が整うからです。
確かめ方は、リップの片塗りです。同じ色みで、灰みの強いものと鮮やかなものを、唇の右と左に分けて塗ります。腕の長さまで鏡を離して、どちらの側で肌が均一に見えるかを見ます。
- 灰みの側で肌が均一:ブルベ夏寄り。この記事の通りに進めてください
- 鮮やかな側で輪郭がはっきり:ブルベ冬寄り。低彩度は目もとだけにして、リップは鮮やかさを残します
- どちらも同じくらい:秋冬は鮮やかさを少し残す側を選びます。濃い服の横で負けにくいからです
どちらとも取れるとき②:ブルベ夏かイエベ秋か迷う
秋冬の低彩度コスメは、黄みを含んだものが多く並びます。ブルベ夏とイエベ秋はどちらも低彩度が似合うので、手に取った色がどちら向けか迷いやすい組み合わせです。
見分けるには、色を白い紙の上に塗ってください。紙の白と比べて、ピンクや紫寄りに見えればブルベ夏向け、オレンジや茶色寄りに見えればイエベ秋向けです。
自分がどちらか迷っているなら、手首の内側に両方を並べて塗り、肌と色の境目がなじむ方を選びます。境目がくっきり見える方は、肌の色みと合っていません。
どちらとも取れるとき③:低彩度が似合う日と似合わない日がある
同じメイクでも、日によってくすんで見えることがあります。原因は、睡眠や体調による肌の色の変化と、その日着る服の色です。
肌の調子が落ちている日は、顔の赤みや青みが強くなり、低彩度の色がくすみと重なって見えます。そういう日は、彩度の下げ幅を「少し」に戻すのが正解です。
朝のうちに判断するには、ベースを塗り終えた段階で一度鏡を離して見てください。顔の明るさが普段より低いと感じたら、ポイントメイクはいつもより彩度の高い方を選びます。迷う日は、リップだけ鮮やかめを持って出ると、日中に調整できます。
秋冬の服と合わせる:首元の色ごとの調整
ニット1枚テストで分かった結果を、首元の色ごとにまとめておきます。
| 首元の色 | 顔の見え方 | メイクの調整 |
|---|---|---|
| チャコール・黒 | 顔が沈みやすい | リップを輪郭まで塗る |
| ネイビー | 青みが重なってなじむ | 基準のままでよい |
| ボルドー・ワイン | 赤みが顔に映る | チークを控える |
| 深いグリーン | 顔の赤みが目立つ | ベースの赤み補正を足す |
| グレージュ・ベージュ | 顔の色が服に溶ける | 目もとかリップを1か所足す |
| 白・アイボリー | 顔が浮きやすい | 彩度の下げ幅を大きくしてよい |
服の色が決まらない日は、チャコールの行を基準にしておくと大きく外しません。
柄物のニットやストールを首元に持ってくる日は、柄の中でいちばん面積の大きい色を、その日の首元の色として扱ってください。細かい柄は離れて見ると1色に混ざって見えるので、腕の長さまで鏡を離したときに見える色で表の行を選びます。
マスクやマフラーで顔の下半分が隠れるとき
秋冬はマフラーやストールで口元が隠れる時間が増えます。リップを「1か所足す」場所にしていると、隠れている間は顔に色の量が足りなくなります。
外を歩く時間が長い日は、足す場所を目もとに切り替えてください。マスカラを2度塗りにするか、目のきわのラインを一段はっきり引きます。屋内に入ってマフラーを外したら、リップを塗り直して元の配分に戻します。
マフラーの色も、ニット1枚テストと同じように顔の近くで確かめておくと安心です。
マフラーが顔に触れる位置では、ベースやリップが布に移りやすくなります。移ったあとの顔は、色の量が知らないうちに減っていて、低彩度メイクのくすみが一気に出ます。屋内に入ってマフラーを外したら、鏡で口元と頬の高い位置を確かめ、減っている方だけを塗り直してください。両方を直す必要はなく、目を細めるテストで1個残る状態に戻れば十分です。
写真に撮ると消える、実物は濃い
低彩度の色は、写真では灰色側に寄って写ることが多くあります。実物ではちょうどよくても、画面では色が消えて見えるのはこのためです。
写真を撮る予定がある日は、リップの色を変えずに、2度塗りで量を足してください。写真で見て色名が分かる程度まで重ねると、実物では少し濃いくらいになりますが、人と会う距離ではそれでちょうどいい場合がほとんどです。
逆に、写真ではきれいなのに実物が濃いと言われる場合は、目を細めるテストで形が2個以上残っています。
手持ちのコスメで低彩度に寄せる方法
新しく買わなくても、手持ちの色で低彩度に寄せることはできます。
- 鮮やかなリップの上に、灰みのあるベージュを薄く重ねる
- 鮮やかなリップを指でたたいて、輪郭だけ残して中を薄くする
- アイシャドウは、手持ちの色に締め色の灰色を少し混ぜてから塗る
ただし、重ねた結果が薄くなりすぎたら、目を細めるテストに戻ってください。手持ちで寄せる方法は、量が減りやすいのが弱点です。
色そのものの選び方は、ブルベ夏のリップ、ブルベ夏のアイシャドウ、ブルベ夏のチークで詳しく扱っています。
迷ったときの順番
どこから手をつければいいか迷ったら、次の順番で確かめてください。
- 手の甲で、色名が言えるかを確かめる(低彩度か、薄すぎるか)
- ベースの明度を首と比べる
- その日の服を首元に当てて、ニット1枚テストをする
- 目を細めるテストで、形として残るものを数える
- 0個ならリップを輪郭まで塗る。2個以上なら1つをなじませる
この順番なら、色を買い替える前に、量の調整だけで解決するかどうかが分かります。
仕事の日と休日で下げ幅を変える
同じ人でも、過ごす場所によって合う下げ幅は変わります。仕事の日は、白い蛍光灯の下で、相手との距離が1m前後の時間が長くなります。この距離と光では、低彩度の色はきれいになじみ、くすみは目立ちにくくなります。下げ幅は中くらいで、足す場所はリップの面積だけで足ります。
休日は、屋外の自然光の下や、電球色の店内で過ごす時間が増えます。自然光は色の差をそのまま見せるので、低彩度のメイクは控えめに見えやすく、電球色の店内では先ほどの屋内灯テストの通り茶色寄りに見えます。休日の外出は、下げ幅を少しに戻すか、リップを2度塗りにするのが目安です。
夜の会食や、写真を撮る予定がある日は、もう一段だけ量を足してください。暗い場所では、目を細めるテストで1個残っている状態でも、相手の席からは0個に見えることがあります。夜は「1個がはっきり残る」まで足して構いません。
逆に、在宅で画面越しに話す日は、カメラが色を灰色側に寄せるので、休日と同じ扱いにします。画面に映る自分の顔で、リップの色名が言えるかどうかを確かめれば十分です。
低彩度メイクで垢抜けない人に共通する3つのこと
低彩度メイクを取り入れたのに垢抜けないと感じる場合、原因はたいてい次の3つのどれかです。
1つ目は、すべてのパーツを同じ下げ幅にしていることです。ベースもアイシャドウもチークもリップも灰みに寄せると、顔の中に強弱がなくなります。強弱のない顔は、色が合っていても平らに見えます。どこか1か所だけ下げ幅を小さくするか、量を足すことで、顔に奥行きが戻ります。
2つ目は、ツヤと低彩度を同時に減らしていることです。低彩度の色はそれだけで光を返す量が少ないので、肌までマットにすると、顔全体が光を失います。頬の高い位置か、唇の中央のどちらかにツヤを残すと、同じ色でも明るく見えます。
3つ目は、髪の色とメイクが合っていないことです。秋冬に髪を暗く染め直した場合、夏と同じ低彩度メイクでは、髪の暗さに顔が引っ張られます。髪の色を変えたら、ニット1枚テストと同じように、髪を顔の横に下ろした状態で鏡を見て、リップの量を合わせ直してください。
3つのうちどれに当てはまるか分からないときは、まず1つ目を疑ってください。いちばん多いのがこの状態で、直すのも一番簡単です。
まとめ
- ブルベ夏の低彩度メイクは、彩度を下げた分だけ面積を1か所足す
- 低彩度と薄い色は別物。手の甲で色名が言えるかで見分ける
- 目を細めて形として残るものが1個ならちょうどいい
- 秋冬は首元の服が濃くなるので、ニット1枚テストで量を合わせ直す
- 足す場所に迷ったらリップ。輪郭まで塗る
- 顔タイプフレッシュは、眉かリップのどちらか1か所で輪郭を残す
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よくある問い
- Q. ブルベ夏は低彩度メイクが似合うと言われたのに、つけるとくすんで見えます。
- 彩度を下げたうえで、面積や濃さまで控えめにしている状態です。色は低彩度のままで構わないので、リップか目もとのどちらか1か所だけ、塗る範囲を広げてください。目を細めて見たときに形が1つ残れば、くすみではなく落ち着きに見えます。
- Q. 秋冬になると、夏と同じメイクが急に物足りなく見えるのはなぜですか?
- 首元に来る服が濃く、厚くなるからです。夏の薄手で明るい服の横ではちょうどよかった色の量が、濃いニットやコートの横では足りなくなります。メイクの色を変える前に、首元の服を当てた状態で鏡を見てください。
- Q. 顔タイプがフレッシュでも、低彩度メイクは合いますか?
- 合います。ただしフレッシュは入れ方そのものが軽いので、低彩度の色と軽い入れ方を重ねると二重に薄くなります。輪郭として残る場所を、眉かリップのどちらか1か所だけ作ってください。
- Q. ブルベ夏かブルベ冬か迷っています。低彩度メイクで確かめる方法はありますか?
- 同じ色みで、灰みの強いものと鮮やかなものを片側ずつ唇に塗り、腕を伸ばした距離の鏡で見比べてください。灰みの側で肌が均一に見えればブルベ夏寄り、鮮やかな側で顔の輪郭がはっきりすればブルベ冬寄りです。
- Q. 写真に撮ると色が消えてしまいます。
- 低彩度の色は画面上で灰色側に寄りやすい性質があります。撮った画面で色が判別できないときは、色を変えずに面積を足すか、リップだけ一段濃い同系色に替えてください。
— メグラシ編集部





