イエベ秋×ソフトエレガントのメイク|深い色を顔に乗せる濃度の決め方

結論:色相はイエベ秋、濃度はソフトエレガントで決める
この組み合わせでメイクがうまくいかないとき、原因はほとんど色選びではありません。色は合っているのに、濃度だけが顔より一段強い ── これが唯一のつまずきどころです。
だから決める順番を分けます。
- 色相(何色を使うか)はイエベ秋で決める ── 黄みがあり、濁りがあり、深さのある色
- 濃度(どのくらい強く置くか)はソフトエレガントで決める ── 境目をぼかし、顔の中で濃いのは1か所だけ
この2つを別々に決めるだけで、「似合う色のはずなのに重い」という状態から抜けられます。以下、部位ごとに具体的な置き方を見ていきます。
「深い色が似合う」と「濃い色が似合う」は別のこと
イエベ秋の説明でよく出てくる「深み」という言葉が、混乱のもとになっています。
深みには2つの意味が混ざっています。ひとつは色相の話で、黄みが入っていて、彩度が高すぎず、少し濁っていること。もうひとつは明度の話で、単純に暗いこと。イエベ秋が求めているのは前者だけです。
つまり、黄みと濁りを保ったまま明るさを上げても、イエベ秋らしさは失われません。テラコッタをそのまま薄めればくすんで見えますが、同じ黄みのまま明度だけ上げた色(たとえばアプリコットブラウン)なら、深みは残ったまま軽くなります。
ソフトエレガントの顔立ちは、輪郭やパーツの陰影がゆるやかに移り変わるのが持ち味です。そこに明度の低い色を面で置くと、顔の中に急な段差ができて、色だけが独立して見えます。下げるべきは明度ではなく、面積と境目のはっきりさ です。
噛み合うところと、噛み合わないところ
2つの診断結果を軸ごとに並べると、ぶつかっているのが1か所だけだとわかります。
| 軸 | イエベ秋が求めるもの | ソフトエレガントが求めるもの | 衝突 |
|---|---|---|---|
| 色相 | 黄み・濁りのある色 | 中間的で角のない色 | しない |
| 彩度 | 高すぎない | 高すぎない | しない |
| 質感 | 艶よりマット寄り | ふんわりした半艶 | 少しする |
| 明度 | 低めが映える | 中〜やや高めがなじむ | する |
| 境目 | はっきりでも耐える | ぼかしたい | する |
衝突しているのは明度と境目、そして少しだけ質感です。この3つをソフトエレガント側に寄せ、色相と彩度はイエベ秋側のまま動かさない ── これがこの組み合わせの設計図になります。
濃度が合っているかを自分で測る3つの方法
似合う・似合わないを感覚で判断すると、日によって答えが変わります。測れる形にしておくと、自分で直せるようになります。
白黒テスト|一番濃いのは瞳かどうか
正面からスマホで撮り、白黒に変換します。顔の中で一番濃く見える場所を探してください。
- 一番濃いのが 瞳 → 濃度は合っています
- 一番濃いのが唇 → リップを1段落とす
- 一番濃いのが目のキワのライン → ラインを短くするか色を替える
- 一番濃いのがチーク → 位置を下げるか、範囲を狭める
イエベ秋の色は白黒にすると想像より濃く写ります。色として見ているときは気づかない差が、ここで見えます。
1.5メートルテスト|2秒で何が目に入るか
鏡から3歩(およそ1.5メートル)下がり、2秒だけ見て目をそらします。
そのとき頭に残ったのが「顔全体の印象」なら、濃度は収まっています。「唇」「目もと」のように部位の名前が残ったなら、その部位が一人歩きしています。人と会うときの距離は1メートル前後なので、鏡の前30センチで見た印象は判断に使えません。
境目テスト|輪郭が見える箇所を数える
明るい場所で、チーク・アイシャドウ・リップの「ふちが目で追える箇所」を数えます。
3か所以上あるなら、ソフトエレガントの顔立ちに対しては線が多すぎます。1か所に減らし、残りは指でひと撫でしてふちを消します。減らす順番は、チーク → アイシャドウ → リップの順が失敗しにくいです。
ベース|深みは色ではなく艶で出す
イエベ秋の肌は黄みを含んで見えるので、ベースの色は首の色に合わせるのが基本です。顎の骨のすぐ下、耳の付け根の少し前あたりに少量を伸ばし、境目が探せなくなる番号を選びます。
問題は質感です。イエベ秋の解説はマット寄りを勧めることが多いのですが、全面マットにするとソフトエレガントのやわらかな陰影が平らになり、のっぺりした印象になります。
- 目の下から頬骨にかけての三角形と、鼻筋の中央3センチだけ艶を残す
- 小鼻まわりと顎先はマットに寄せる
- 粉は顔全体に置かず、テカりやすい部分だけに置く
艶の面積は顔の3割程度が目安です。深さを色ではなく光で作る と、色を濃くしなくても顔に厚みが出ます。
眉|色はイエベ秋、濃度は顔タイプ側に寄せる
眉は、この組み合わせで一番ずれが出やすい部位です。
色は黄みのあるブラウン(明るめのミルクブラウンやハニーブラウン)で合っています。ずれるのは濃さと形です。イエベ秋向けに紹介される深いブラウンをそのまま眉に置くと、顔の上部だけが重くなり、ソフトエレガントのゆるやかな陰影と段差ができます。
- 色は髪より半トーン明るめから同じくらいまで
- 眉頭は描かず、眉山の手前から眉尻に向かってだけ足す
- 眉尻の描き足しは5ミリまで。それ以上伸ばすと顔の横幅の印象が変わる
- 描いたあとにブラシで内側へ1往復かけて、輪郭をゆるめる
眉頭を描かないだけで、濃度の印象は目に見えて下がります。
アイシャドウ|深い色を乗せる幅は2〜3ミリ
イエベ秋に似合うとされるダークブラウン、カーキ、ゴールド系は、この組み合わせでも使えます。ただし面積の設計が変わります。
- ハニーベージュやアプリコット系を、まぶた全体に薄く
- ダークブラウンやカーキは、まつげの生え際から 2〜3ミリの幅 だけ
- 二重の幅いっぱい(7〜8ミリ)に濃い色を広げない
- 締め色を置いたあと、上のふちを綿棒で1回なでて境目を消す
濃い色の役割は「色を見せること」ではなく「まつげの根元を埋めて目の輪郭を整えること」です。幅を狭くすると、同じ色でも重さが出ません。
ゴールドやべっこう色のラメを使う場合は、黒目の上の1センチだけに置きます。まぶた全面にラメを広げると、光が散ってソフトエレガントの落ち着きが薄れます。
アイライン・マスカラ|黒を選ばない
イエベ秋は黄みの色が得意なので、黒は色相の面でもずれます。加えて、黒は白黒テストで必ず瞳より濃く写ります。この2つの理由から、この組み合わせでは黒以外を選ぶほうが噛み合います。
- ラインはダークブラウン、モカ、カーキブラウンから
- 引くのは目尻側の3分の1だけ。目頭まで通さない
- はね上げは作らず、目の形に沿って1〜2ミリ延長するにとどめる
- マスカラも同系のブラウン。根元だけ2度、毛先は1度
ラインを1本引くだけで顔の中の線が1本増えます。境目テストで3か所を超えていたら、まずここを減らします。
チーク|位置を1センチ動かすと濃度が変わる
色を薄くしなくても、位置で濃度の印象は下げられます。
- 頬骨の一番高いところから、指1本分下げた場所が中心
- 横幅は指2本分まで。黒目の外側の延長線より内側に入れない
- 円ではなく、耳の方向へ短く払うように置く
- 濃く入ってしまったら、何もつけていないスポンジで中央を1回押さえる
色はソフトテラコッタ、アプリコットブラウン、くすみのあるローズブラウンあたりが合わせやすい色です。頬骨の高い位置に丸く入れると顔の重心が上がり、ソフトエレガントの落ち着いた印象とぶつかりやすくなります。
リップ|濃度順に並べて、上から2番目を選ぶ
イエベ秋に似合うとされる色を、濃度の順に並べてみます。この組み合わせで日常的に使いやすいのは、上から2番目から4番目のあたりです。
| 濃度 | 色の系統 | 質感の目安 | この組み合わせでの使いどころ |
|---|---|---|---|
| 1(軽い) | ハニーベージュ | 艶 | 目もとに濃い1点を置いた日 |
| 2 | アプリコットブラウン | 艶〜半艶 | 平日の基準の色 |
| 3 | ソフトテラコッタ | 半艶 | 血色を足したい日 |
| 4 | ブリックローズ | 半艶 | 顔の濃い1点をリップにする日 |
| 5 | モカブラウン | 半艶 | 秋冬の夕方以降 |
| 6 | ボルドーブラウン | 艶で使う | きちんと場のみ、中央だけに |
| 7 | ダークブラウンレッド | 艶で使う | 面で塗らず、指でぼかす |
| 8(重い) | 深いバーガンディ | マットは避ける | 服の色を軽くした日に限る |
濃度5より下の色を使う日は、塗り方を変えます。輪郭を筆で描かず、唇の中央にだけ置いて指で外へ7割ぼかす。こうすると、色の深さは残ったまま、境目だけがソフトエレガント側に寄ります。
マットな質感は、深い色との組み合わせで最も重く出ます。同じ色でも艶があると光で明度が持ち上がるので、濃い色を使いたい日ほど艶のある質感を選ぶと噛み合います。
顔の中で「濃い1点」をひとつだけ決める
ここまでの内容を1つのルールにすると、こうなります。
濃度を上げていいのは、顔の中で1か所だけ。 目もとかリップのどちらかを選び、選ばなかったほうは濃度2以下に落とします。
- 目もとを濃い1点にする日 → まつげの根元を埋め、リップはハニーベージュかアプリコット
- リップを濃い1点にする日 → アイシャドウはベージュ1色、ラインは引かない
両方を濃くすると顔の中に強い場所が2つできて、視線が定まりません。両方を薄くすると、色が全部中間に集まって輪郭がぼやけます。1か所だけ、が両方を避ける唯一の形です。

噛み合わないときの直し方|ケース別
実際に起きやすいずれを、順に見ていきます。
似合う色のはずなのに、重く見える
濃度と質感が原因です。色は変えずに、次の順で1つずつ試します。
- 質感をマットから艶に替える
- 塗る面積を輪郭まで塗らず中央7割に減らす
- 指でふちをぼかす
3つとも試して変わらなければ、そのとき初めて濃度を1段下げます。色を先に替えると、イエベ秋側の良さまで手放すことになります。
薄くしたら、顔がぼやけて見える
ソフトエレガントの「ぼかす」を全部位に適用した状態です。ぼかすのは境目であって、濃度そのものではありません。
濃い1点を決めていない可能性が高いので、まつげの根元を2〜3ミリだけ埋め直してみてください。面積が小さいので重くならず、顔の中に基準点が戻ります。
リップだけが単体で目立つ
顔の他の場所に何も置いていないと、リップだけが浮きます。白黒テストで、リップが瞳よりはっきり濃いはずです。
チークをリップと同じ系統の色で、指2本分だけ入れます。頬に同じ色相が置かれると、リップは「顔の一部」として見えるようになります。それでも浮くなら、リップの濃度を1段下げます。
服を深い色にした日に、顔が沈む
イエベ秋は服も深い色が似合うので、上下ともに深くなりがちです。服の面積は顔の何倍もあるため、同じ濃さで並ぶと顔が後ろに下がります。
服を濃度5相当の色にした日は、メイクを濃度2〜3に。逆に服を明るいベージュやオフホワイトでまとめた日は、メイクを濃度4〜5まで上げられます。服とメイクの濃さは、足して一定になるように動かす と考えると扱いやすくなります。
場面で濃度を動かしたい
平日の職場は濃度2〜3、休日の外出は3、夜の会食やきちんと場は4を上限に。照明が暗い場所では顔の陰影が沈むので、1段上げても収まります。
朝に濃度3で作った顔は、夕方には色が落ちて2相当になります。塗り直しは、濃い1点にした部位だけで十分です。
中間タイプだったときの分岐
顔タイプ診断で、ソフトエレガントと隣のタイプの中間と出ることがあります。色相はどちらでもイエベ秋のまま動かさず、濃度の上限だけを動かします。
- エレガント寄り ── 濃い1点をリップに置き、輪郭を筆で描いてよい。濃度は5まで。アイシャドウは陰影を1段深く
- フェミニン寄り ── 濃い1点はチークに寄せる。ローズブラウン系を頬に置き、リップは中央だけに残す
- フレッシュ寄り ── 濃度の上限は3。マットより半艶を優先し、締め色は2ミリ以内に
- クール寄り ── ラインを目尻側3分の1に引いてよい。ただし黒は使わず、カーキブラウンで代用
判断に迷うときは、濃度の上限が低いほうに合わせておくと外しにくくなります。足すのは後からでもできますが、濃く入れた色を薄くするのは手間がかかります。
まとめ
イエベ秋×ソフトエレガントのメイクは、色ではなく濃度の設計で決まります。
- 色相はイエベ秋、濃度はソフトエレガント。順番を分けて決める
- 深みは明度を下げることではなく、黄みと濁りを残すこと
- 濃度を上げるのは顔の中で1か所だけ
- 白黒にして一番濃いのが瞳なら、濃度は収まっている
- 重く見えたら、色を替える前に質感・面積・境目の順で直す
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ライフスタイルから装いを選ぶ
顔まわりの濃度が決まったら、次は「何を着るか」。あなたの暮らしに合う選び方は、こちらから。
よくある問い
- Q. イエベ秋とソフトエレガントは、メイクでは相性がいいのですか?
- 色の方向は噛み合いますが、濃度だけがぶつかります。イエベ秋に似合う色は深く濁りのある色、ソフトエレガントに似合う入れ方は境目をぼかしたやわらかな置き方。色相はイエベ秋、濃度はソフトエレガントに合わせると、両方が立ちます。
- Q. 似合うはずの深いブラウンリップが重く見えます。どうすればいいですか?
- 色そのものではなく濃度と質感が原因のことが多いです。同じ色を指でぼかして中央7割だけに残す、マットではなく艶のある質感に替える、この2つで印象が変わります。色を変える前に、置き方を1段変えてみてください。
- Q. 濃さがちょうどいいかを、自分で確かめる方法はありますか?
- スマホで正面から撮って白黒に変換し、顔の中で一番濃く見える場所を探します。それが瞳ならちょうどいい濃度です。リップや目のキワが瞳より濃く見えたら、その部位を1段落とします。
- Q. 顔タイプがソフトエレガントとエレガントの中間だったときは?
- 濃度の上限が変わります。エレガント寄りなら濃い1点をリップに置いて輪郭をはっきり描いてよく、ソフトエレガント寄りなら濃い1点は目もとに置き、リップは中央だけに残します。色相はどちらでもイエベ秋のままで構いません。
- Q. 服とメイクで色を揃えるべきですか?
- 揃えるのは色相だけで十分です。服が深いブラウンでも、メイクまで同じ深さにすると顔と服が同じ重さで並びます。服を深くした日は、メイクの濃度を半段下げると全体が整理されます。
— メグラシ編集部





