ソフトエレガントのメイク|似合う色・質感とNGメイク

「上品に見せたくて深いボルドーのリップにしたら、唇だけが顔から浮いて、しかも実年齢より上に見えた」「じゃあ全部薄くしようとベージュでまとめたら、今度は顔がぼんやりして疲れた人みたいになった」。顔タイプソフトエレガントの方から届く相談は、この2つに集約されます。
原因は顔立ちの位置にあります。ソフトエレガントは大人顔をベースに、直線と曲線がほぼ半々で混ざった顔立ちです。輪郭は卵型かやや面長で、目も鼻も口も、強い丸みや強い鋭さのどちらにも寄っていません。全体に整っていて、品と落ち着きが先に伝わります。つまり顔そのものが、すでに抑制の効いた情報を持っています。
そこに深く強い色や太い線を足すと、顔立ちの抑制よりメイクの主張が先に届き、化粧だけが見えます。逆に、抑制に合わせて全部を薄くすると、今度は顔の中にはっきりした場所がひとつもなくなり、輪郭がぼやけて印象が沈みます。装いの側で言われる「全身ベージュだと顔まで埋もれる」現象と同じ構造です。
だから必要なのは、濃くすることでも薄くすることでもありません。色は彩度を落として境目をぼかしたまま、顔の中に輪郭のはっきりした場所を1か所だけ作ることです。
この記事では、判断の軸とエレガント・フェミニンとの違いを整理したうえで、ベース、眉、アイシャドウ、アイライン、チーク、リップの順に、合う方向と外れる方向を理由つきで並べます。最後にシーン別の調整と失敗の直し方を置きました。肌質や年齢で出方は変わるので、自分の条件に近いところから拾って読んでください。
結論:ソフトエレガントのメイクは「ぼかした中間色と、1か所の密度」で決まる
流行の色でも、質感の新しさでもありません。決め手は、彩度を落とした中間色をどこまでぼかすかと、その中で輪郭をはっきりさせる場所をどこに1つ置くかです。
| 判断軸 | 合う方向 | ずれる方向 |
|---|---|---|
| 色 | グレージュ、ローズベージュ、トープなど彩度を落とした中明度の中間色 | 蛍光に近いビビッド、甘いパステル、黒に近い締め色 |
| 質感 | サテンからセミマット、細かいパール | 顔全体の全面マット、粒の大きいラメ |
| 線 | 直線と曲線の中間。角も強い丸みも作らない | 鋭く長い跳ね上げ、丸く垂らした下がり目 |
| 境目 | すべてぼかして、色の面の縁を残さない | 縁がくっきり出た色の面 |
| 密度 | 顔の中で1か所だけ輪郭をはっきりさせる | 全部くっきり、または全部ぼんやり |
この5行はすべて、ひとつの原則から出ています。ソフトエレガントの顔立ちは中間でできているので、メイクも中間の言葉で話したほうが揃う、ということです。ただし中間だけで終わると輪郭が消えるため、最後に1か所だけ例外を作ります。
具体的な条件に落とすと3つになります。
-
彩度を抑えた中間色:グレージュ、ローズベージュ、モーブベージュ、トープを軸にする
-
ぼかした境目:色の面の縁を必ず消し、どこから塗ったか分からない状態にする
-
1か所の密度:まつげの生え際、唇の中央、眉の下側のうち1つだけを、はっきりさせる
優先順位がいちばん高いのは3番目です。1と2だけを守ると上品ではあるものの印象に残らず、毎朝「何か足りない」と感じ続けることになります。逆に3だけを守って彩度が高いままだと、顔立ちより先にメイクが主張します。色を決め、ぼかし、最後に1点だけ戻す、という順番で考えてください。
なお、肌質と肌色には個人差があります。乾燥しやすい方は彩度を落とした色がくすんで見えやすく、皮脂が出やすい方はサテンの質感がテカリに転びやすくなります。年齢とともに水分量やハリが変わると、同じ色でも発色の出方が違います。以下は方向の目安として読み、細かい量は自分の肌の反応を見ながら決めてください。
エレガントとの違い
いちばん混同されやすいのがエレガントです。どちらも大人顔で方向は近いのですが、線の強さと色の深さが2段階ずれます。フェミニンも含めて整理します。
| ソフトエレガント | エレガント | フェミニン | |
|---|---|---|---|
| 顔立ちの軸 | 大人×中間(直線と曲線が半々) | 大人×直線 | 大人×曲線 |
| 色の深さ | 中明度の中間色 | ボルドー、プラムなど深い色 | ローズ、ピンクなど華やぐ色 |
| 彩度 | 低め。くすみを含ませる | 中程度。深さで見せる | 中から高め |
| 質感 | サテンからセミマット | マット、シルクサテン | ツヤ、しっとりしたクリーム |
| アイライン | ブラウンで細く、目尻は水平に数ミリ | 黒で細長く、目尻に流す | ブラウンでやや丸く |
| チークの形 | ゆるい横長の楕円、境目を消す | 頬骨に沿って斜めに引き締める | 頬の中央からふんわり丸く |
| 眉 | ゆるやかなアーチ、輪郭は柔らかく | 直線寄りのアーチ、くっきり | 丸みのあるアーチ |
エレガント向けのメイクをそのまま乗せると、線と色が顔立ちを追い越します。黒のアイラインは目のキワだけで強い直線を作りますし、ボルドーのマットリップは唇だけを主役に押し上げます。結果として、上品というより硬い、あるいは実年齢より上に見える仕上がりになります。配置は同じで構いません。色を1段階明るく、線を1段階細く、境目をぼかす。この3つを引くだけで着地します。
フェミニンとの差は、甘さの許容量です。フェミニンは顔立ちの曲線が強いため、ツヤのあるピンクや丸いチークを受け止められます。ソフトエレガントで同じ甘さを乗せると、顔立ちの中間性に対して情報が偏り、メイクだけが目立ちます。ピンクを使うのが好きなら、ベビーピンクではなくローズベージュやダスティローズへ。くすみを半歩入れるだけで印象が変わります。顔立ちそのものの違いはソフトエレガントに似合う服でも整理しています。
ベースメイク
ベースの狙いは、均一さと薄い半光沢です。肌の整った印象が持ち味なので、色ムラや影を減らして面を揃えることが、そのまま品につながります。ただし塗り込んで厚くすると、素肌の情報が消えて硬く見えます。
- ◯ 下地でトーンを半段だけ整える(色ムラが減り、後に乗せる中間色が濁らない)
- ◯ ファンデーションは薄く、赤みやくすみのある部分にだけ重ねる(面が揃い、厚みは出ない)
- ◯ 仕上がりはサテン。頬骨の上と鼻筋に薄い光を残す(ツヤとマットの中間になり、顔立ちの中間性と揃う)
- ◯ コンシーラーは目の下と小鼻の際に限定する(影だけが消え、塗った跡が残らない)
- × 顔全体を厚く均一に塗り固める(肌の質感まで平らになり、上品ではなく硬く見える)
- × 全面をマットに仕上げる(光がゼロになり、顔の落ち着きが乾いた印象に転ぶ)
- × 全面を強いツヤで覆う(甘さと若作りの方向に寄り、大人顔とぶつかる)
- × 濃いシェーディングで輪郭を彫る(直線が強く出て、エレガント寄りの硬さになる)
つまずきやすいのは光の量です。全面に光を入れると品より甘さが先に出ますし、マットで固めると整った顔立ちが無表情に見えます。目安は、正面から見て光っている場所が2か所以内に収まっているかどうか。頬骨の上と鼻筋、あるいは頬骨の上とあごの中央で十分です。
ツヤの量は肌質で調整してください。乾燥しやすい方は下地でうるおいを確保し、パウダーは小鼻とあごだけに。皮脂が出やすい方は光を頬骨の上だけに限定し、Tゾーンを薄く押さえると、テカリではなく質感として見えます。
アイブロウ
眉は方向を外しやすいパーツです。整えすぎると硬く、放っておくとぼやけます。基準はゆるやかなアーチで、輪郭は柔らかいまま、下側のラインだけを揃える形です。
- ◯ 眉山を作りすぎず、なだらかなアーチにする(直線と曲線の中間になり、顔立ちと同じ方向になる)
- ◯ 色はアッシュブラウンやグレージュブラウン(黄みも赤みも強くなく、中間色のメイクと揃う)
- ◯ 下側のラインだけを整え、上側は毛流れを立てる(輪郭は出るのに、描いた線として見えない)
- ◯ 眉頭はパウダーでぼかし、眉尻に向かって少しだけ締める(境目が消え、顔の中で浮かない)
- ◯ 眉マスカラで毛の向きを揃える(面ではなく毛の集まりとして見え、柔らかさが残る)
- × 直線的に描いてくっきり縁取る(エレガント向けの作りで、顔立ちより線が強くなる)
- × 黒やダークブラウンで隙間を塗りつぶす(眉だけが重く、目もとの中間色が負ける)
- × 丸く垂らしたアーチにする(曲線が強く出て、フェミニン寄りに傾く)
「眉をどこまではっきりさせるか」は、先に述べた1か所の密度と関わります。目もとも唇も薄く仕上げる日は、眉の下側をはっきりさせて密度の担当にすると、全体が薄いまま顔が立ちます。逆にリップを密度の担当にする日は、眉は輪郭をぼかしたままで十分です。3か所すべてをはっきりさせると、抑制が崩れて硬い印象になります。
年齢とともに毛が細くなったり、眉尻が生えにくくなることがあります。その場合は濃い色で埋めるより、細い芯のペンシルで毛を1本ずつ足す方向にすると、太さを保ったまま硬さが出にくくなります。
アイシャドウ
目もとは色選びがいちばん効くパーツです。直線と曲線の中間にある目の形は、色の彩度と光の粒の大きさで印象が大きく動きます。
似合う色
| 色 | 効き方 | 使いどころ |
|---|---|---|
| グレージュ | 灰みと肌色の中間で、まぶたに影だけを足せる | 迷ったときの基準色 |
| ローズベージュ | 血色を保ちながら甘くならない | 日常使いの主役 |
| モーブベージュ | 青みを薄く含み、落ち着きが出る | 大人っぽく寄せたい日 |
| トープ | 締め色として重くならず、輪郭だけ作れる | 目尻や二重幅の締めに |
| ダスティローズ | くすみを含んだピンクで、顔色が上がる | 血色が出にくい方の主役 |
| ソフトブラウン | 汎用性が高く、他の色と喧嘩しない | ベースやぼかし用 |
| オリーブベージュ | 黄みも赤みも中和し、洗練が出る | 秋冬や落ち着かせたい日 |
塗り方は、色数を絞ることが最優先です。アイホールにベースを薄く置き、二重幅からその少し上まで主役の色を横長に広げ、目のキワにだけ締め色を細く入れる。使う色は2色、多くて3色で止めてください。4色以上を重ねると、境目を消しきれずに面の縁が出ます。
質感は、ベースに細かいパール、主役にサテン、締め色にマットという配分が扱いやすい組み合わせです。まぶたのくぼみや色ムラが気になる方は、粉ではなくクリーム状のものを指で薄く伸ばすと密着します。まぶたが厚めの方は、主役の色を二重幅の中に収めると腫れて見えにくくなります。
避けたい色
- × 真っ黒に近い締め色を広げる(線が強く出て、顔立ちの中間性より鋭さが勝つ)
- × 深いボルドーやバーガンディを全面に置く(重さが出て、実年齢より上に見えやすい)
- × ベビーピンクや水色などの甘いパステル(子供顔向けの色で、大人顔の落ち着きとぶつかる)
- × 蛍光に近いビビッドなオレンジやグリーン(彩度が高く、抑制の効いた顔立ちを追い越す)
- × 粒の大きいラメやグリッターを広い面積に(粒が主役になり、境目をぼかす設計が壊れる)
同じ深い色でも、くすみを含んだプラムやココアブラウンなら使えます。避けたいのは「彩度が高い」か「明度が極端」のどちらかに振り切った色です。目尻に少しだけ締め色として入れるなら、深めの色でも面積が小さいので成立します。判断するときは色そのものより、その色をどれだけの面積に置くかを先に決めてください。
アイライン・マスカラ
ラインとまつげは、線の種類がそのまま顔の印象に出ます。線を消すのでも強めるのでもなく、細く保ってぼかすのが基準です。
- ◯ ダークブラウンかグレーブラウンで、まつげの隙間を埋める(線ではなく密度として見える)
- ◯ 目尻は3ミリ前後、水平に伸ばして止める(角を作らず、目の形をそのまま延長できる)
- ◯ 引いた線を綿棒か細いブラシで軽くぼかす(境目が消え、他のパーツと同じ処理になる)
- ◯ 下まぶたは目尻3分の1に、パウダーで影のように置く(囲まずに輪郭だけ足せる)
- ◯ マスカラはブラウンで、根元から自然なカールに(縦にも横にも寄りすぎない)
- × 黒で太く長く跳ね上げる(直線と鋭角が強く出て、エレガントやクール向けの作りになる)
- × 目尻を大きく下げてタレ目に作る(曲線が強く出て、フェミニンやキュート寄りに傾く)
- × 下まぶたを全部囲む(目が締まって小さく見え、顔全体の抜けも消える)
- × カラーマスカラで彩度の高い色を入れる(色数が増え、抑制の設計から外れる)
目のキワを1か所の密度の担当にする日は、ここだけまつげの隙間をしっかり埋めてください。その場合、リップはシアーに、眉はぼかしたままにします。この配分だと、色は全部薄いのに目もとに芯があり、遠目でも顔がぼやけません。
まぶたの状態でも最適解は変わります。二重幅が広い方は目を開けるとラインが隠れやすいので、キワを埋めるだけで十分効きます。奥二重や一重の方は、目を開けた状態でラインが見えるかを確認し、見えなければ気持ち太めに調整してください。
チーク
チークは入れ方の差がいちばん出るパーツです。色より、形と境目の処理で印象が決まります。
- ◯ 色はローズベージュ、モーブベージュ、ダスティローズ、くすみコーラル(血色は出るのに甘くならない)
- ◯ 頬骨のいちばん高いところから、こめかみへゆるい横長の楕円で広げる(丸みと斜めの中間になる)
- ◯ 境目を大きめのブラシで完全に消す(面の縁が残らず、内側から出た色に見える)
- ◯ クリームで薄く血色を入れ、上からパウダーを軽く重ねる(密着して、色が浮きにくい)
- × 丸くふんわり高い位置に入れる(子供顔向けの入れ方で、大人顔の縦の余白と釣り合わない)
- × 頬骨に沿って細く斜めに入れる(直線タイプ向けの引き締め方で、線が強く出る)
- × 彩度の高いピンクやオレンジを使う(顔の中で色だけが突出し、抑制が崩れる)
- × 血色をまったく入れない(顔色が沈み、整った印象が疲れた印象に転ぶ)
ソフトエレガントで多いのが、上品に見せたくてチークを省く選択です。ベースが均一なほど血色のなさは目立ちますし、彩度を落とした中間色でまとめている分、顔全体の温度が下がりやすくなります。薄くていいので必ず入れてください。指でクリームを押さえるだけでも、内側から出た色として機能します。
大人っぽく寄せたい日は、色を暗くするのではなく範囲を狭めます。頬に赤みが出やすい方は、ピンク系よりベージュ寄りかモーブ寄りを選ぶと、もともとの赤みと重なって濃くなりすぎません。
リップ
唇は密度の担当にしやすいパーツです。ここをはっきりさせる日は、目もととチークを引く前提で選んでください。
- ◯ ローズベージュ、モーブベージュ、ダスティローズ(頬と同系統で、顔の中で色が割れない)
- ◯ くすみを含んだレンガ寄りの赤(血色と落ち着きが同時に出て、大人顔と揃う)
- ◯ 質感はサテンかシアーマット(光がありすぎず、乾いてもいない中間になる)
- ◯ 輪郭は自分の唇に沿わせ、縁を指で軽くぼかす(線が強く出ず、他のパーツと処理が揃う)
- ◯ 中央だけに少し光を重ねる(顔の中心に密度が生まれ、薄い仕上がりでも印象が残る)
- × 深いボルドーやワインの全面マット(唇だけが主役になり、実年齢より上に見えやすい)
- × ベビーピンクやコーラルピンクのツヤ強め(甘さが勝ち、顔立ちの落ち着きとぶつかる)
- × 完全なマットで色を置く(乾いた質感が出て、輪郭の縦じわが目立ちやすい)
質感は年齢とともに効き方が変わります。唇の縦じわが気になり始めたら、マットは避けてシアーかしっとりしたクリームに寄せるほうが馴染みます。逆にツヤが強すぎると色が輪郭の外に動きやすいので、色を置いてからティッシュで軽く押さえ、中央だけに光を戻すと安定します。
色選びの補助としてパーソナルカラーも使えます。イエローベースの方はベージュ寄りやレンガ寄り、ブルーベースの方はモーブ寄りやローズ寄りが馴染みやすい傾向です。ただし優先順位としては後です。まず彩度を落とし、次に境目をぼかす。そのうえで色みを微調整してください。詳しくはパーソナルカラー診断とはも参考になります。
シーン別
方向は変えず、光の量と密度の置き場所だけを動かします。色の系統を場面ごとに変えないことが条件です。
オフィス
抜くのは色ではなく光と色数です。血色まで抜くと顔色が沈んで見えます。
- アイシャドウはグレージュとトープの2色に絞り、締め色は目のキワだけ
- ラインはダークブラウンで隙間を埋める程度、目尻は水平に短く
- チークはローズベージュを狭めに、境目は完全に消す
- リップはシアーマットで、輪郭は自然に
- 密度の担当は眉の下側に置き、目と唇はぼかしたままにする
きちんと感が足りないと感じたら、色を足すのではなく肌の均一さと眉の輪郭を上げてください。この2つが落ち着いた印象に直結します。
休日
いちばん幅を持たせられる場面です。彩度は抑えたまま、色みの遊びを1つだけ入れます。
- 主役をオリーブベージュやモーブベージュに替えて、目もとに変化をつける
- リップをレンガ寄りの赤にして、密度を唇に移す
- チークはくすみコーラルで温度を少し上げる
- ラメを使うなら細かいものを、下まぶたの中央にだけ
やってしまいがちなのが、休日だからと彩度を上げることです。彩度が上がると顔立ちより先にメイクが目に入るので、変化は彩度ではなく色みで作ってください。
きちんとした場
式や会食など、品が求められる場面です。ここでも暗くするのではなく、密度と質感で作ります。
- 色は同じ系統のまま、質感をサテンに寄せて上質さを出す
- 密度の担当を唇に置き、リップの発色を安定させる
- 目もとはトープで輪郭だけ作り、締め色を広げない
- アクセサリーや服の色みと、頬と唇の色の温度を揃える
写真に残る場では、近くで見た印象より少しだけしっかりめが合います。ただし方向は変えません。上げるのは密度と発色の安定であって、彩度や明度の深さではないことを意識してください。装い側の考え方はソフトエレガントに似合う服と合わせて読むと組み立てやすくなります。
やりがちな失敗と回避
方向は合っているのに起きる失敗を5つ挙げます。
失敗1:エレガント向けのメイクをそのまま使う
大人顔だからと、黒のライン、ボルドーのマットリップ、頬骨に沿った斜めのチークを揃えるケースです。配置は間違っていないのですが、線と色が2段階強いため、顔立ちより先にメイクが届きます。回避策は、配置を変えずに色を1段階明るく、線を1段階細く、境目をぼかすことです。
失敗2:上品にしたくて全部を薄くする
抑制が正解だと理解して、色数も濃さも限界まで削るケースです。顔の中にはっきりした場所がひとつも残らず、輪郭がぼやけて疲れて見えます。回避策は、まつげの生え際、唇の中央、眉の下側のうち1つを決めて、そこだけ密度を上げること。薄さは保ったまま、顔が立ちます。
失敗3:血色をゼロにする
清潔感を出そうとしてチークを省くケースです。彩度を落とした中間色でまとめている分、血色がないと顔全体の温度が下がります。回避策は、薄くてもいいので必ず入れること。クリームタイプを指で押さえて境目を消せば、塗った跡は残りません。
失敗4:ぼかしきれずに面の縁が残る
色も配置も合っているのに、頬やまぶたに色の面の縁が見えているケースです。ソフトエレガントは境目の処理が印象を左右するので、縁が1本残るだけで作り込んだ感じが出ます。回避策は、道具を大きくすること。チークは大きめのブラシ、アイシャドウは指かぼかし用のブラシで、色を置いたあとに外側へ払う工程を必ず入れてください。
失敗5:似合うメイクを一度決めて固定する
うまくいった組み合わせを何年も続けるケースです。肌の水分量やハリ、毛量、唇の縦じわは年齢とともに変わるため、同じ色と質感でも見え方が変わります。回避策は、方向を変えずに程度を調整すること。粉の量を減らす、ラメを細かいものに替える、リップをシアー寄りに戻す。この程度で足ります。
まとめ
顔タイプソフトエレガントのメイクを決めるのは、色の濃さではありません。彩度を落とした中間色を使い、境目をすべてぼかしたうえで、顔の中に輪郭のはっきりした場所を1か所だけ作ることです。この3点が揃っていれば、細かい色みの選択は好みで動かして構いません。
ベースは薄く均一に、光は2か所以内。眉はゆるやかなアーチで、下側だけを整えます。アイシャドウはグレージュやローズベージュを2色までで横長に、締め色は目のキワに細く。ラインはブラウンで隙間を埋め、目尻は水平に数ミリ。チークは頬骨の高い位置からこめかみへゆるい楕円で、リップは頬と同系統でサテンかシアーマット。
エレガントとの違いは、線の強さと色の深さが2段階分だけずれることです。フェミニンとの違いは、甘さをどこまで受け止められるかです。似ているタイプほど、色そのものではなく強度の設計が違うと考えると迷いません。
場面ごとの調整も、色の系統は変えずに光の量と密度の置き場所だけを動かします。オフィスなら眉、きちんとした場なら唇、休日なら目もと。肌質にも年齢にも個人差がありますので、ここに挙げた内容は出発点として、鏡から一歩離れた距離で確かめながら調整してください。
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- 顔タイプ診断とは
自分に似合う装いを見つけるには
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- ニーズ別ファッションサブスク 選び方ガイド — 育児・サステナブル・在宅・年代別など
よくある問い
- Q. ソフトエレガントに似合うメイクは?
- 彩度を落とした中間色を、境目をぼかして薄く置くメイクです。グレージュ、ローズベージュ、モーブベージュ、トープ、ダスティローズが軸になります。質感はツヤとマットの中間、サテンからセミマットの範囲が馴染みます。
- Q. エレガントとソフトエレガントでメイクはどう違いますか?
- 同じ大人顔でも、線の強さと色の深さが2段階違います。エレガントは黒のライン、ボルドーのマット、頬骨に沿った斜めのチークで凛とした強さを立てる方向。ソフトエレガントは同じ配置のまま色をブラウンやローズベージュに置き換え、境目をすべてぼかします。
- Q. ソフトエレガントが避けたほうがいい色は?
- 真っ黒に近い締め色、深いボルドーやバーガンディの全面マット、ベビーピンクや水色などの甘いパステル、蛍光に近いビビッドカラーです。前の2つは顔立ちより線が強くなり、後ろの2つは大人顔の落ち着きとぶつかります。
- Q. フェミニンとの違いは?
- 曲線の量が違います。フェミニンは大人顔かつ曲線が強く、ツヤとピンクの甘さを受け止められます。ソフトエレガントは直線と曲線が半々なので、同じ甘さを乗せると顔立ちより先にメイクが目に入ります。ピンクを使うならローズ寄り、くすみ寄りに転がしてください。
- Q. チークはどこに入れればいいですか?
- 頬骨のいちばん高いところを起点に、こめかみへ向けてゆるい横長の楕円で広げます。丸くふんわり入れるのは子供顔向け、頬骨に沿って細く斜めに入れるのは直線タイプ向けです。ソフトエレガントはその中間で、境目を完全に消すことが条件になります。
- Q. リップは何色が合いますか?
- ローズベージュ、モーブベージュ、ダスティローズ、くすみのあるレンガ寄りの赤が基本です。質感はサテンかシアーマット、輪郭は自分の唇に沿わせます。深いボルドーの全面マットは顔立ちより唇が強く出やすい組み合わせです。
- Q. 全体がぼやけて見えてしまいます。
- 色を濃くするのではなく、輪郭をはっきりさせる場所を1か所だけ決めてください。候補はまつげの生え際、唇の中央、眉の下側のラインの3つです。1つ選んで密度を上げ、残りはぼかしたままにすると、薄さを保ったまま顔が立ちます。
- Q. オフィスメイクはどう調整しますか?
- 色の系統は変えず、光の量と色数を減らします。ラメは細かいものだけにして、ツヤは頬骨の上と唇の中央に限定。眉の下側を整えて肌の均一さを一段上げると、色を足さなくてもきちんと見えます。
- Q. マットとツヤ、どちらが正解ですか?
- 中間です。全面マットにすると乾いた硬さが出て、全面ツヤにすると甘さが勝ちます。肌はサテン、目もとは細かいパール、唇はシアーマットというように、光の量を場所ごとに散らすと落ち着きます。
- Q. 40代以降も同じ方向で大丈夫ですか?
- 方向は変えず、質感と量を調整します。粉の量を減らしてクリーム状の製品に寄せ、ラメは細かいものへ。彩度を下げすぎると顔色が沈みやすくなるため、チークとリップの血色だけは残してください。色の系統まで変える必要はありません。
— メグラシ編集部






