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編み込みのやり方|崩れた段を数えれば、直す場所は1か所に決まる

メグラシ編集部//読了 13分
後頭部で編み進めながら押さえる指の位置を確かめている女性の手元

編み込みが崩れるのは、崩れる段が毎回同じだから

編み込みが途中から浮く、ゆるむ、片側だけ崩れる。これを「不器用だから」で片づけると、次も同じ場所で崩れます。

実際には、崩れる段はほぼ毎回同じです。3段目までで浮く人はいつも3段目までで浮き、8段目でゆるむ人はいつも8段目でゆるみます。そして段の番号が分かれば、原因は1つに絞れます。

だからこの記事は、編む手順を最初から並べません。あなたが崩した段を数えて、直す1か所を決めるための記事です。

1回だけ、いつもどおりに編んでください。崩れたところで止めて、編み始めから何段目かを数えます。編み込みは3段で1周するので、指で3つずつ数えると速く出ます。

数えるのは1回で足ります。2回目からは、その段に入る前に対処すればいい。

崩れた段崩れ方原因
1〜3段目地肌から浮く押さえる指が遠い
4〜7段目途中で浮く・傾く持ち替えで手が離れている
8段目以降だんだんゆるむすくう幅が揺れている
片側だけ途中から傾く肘の高さの左右差
段が特定できない全体がぼやける押さえる力ではなく、線が丸みを越えている

測るのは5つ。1回編みながら見る

①|何段目で浮くか

編み始めから数えて、地肌との間に指が入るようになるのが何段目か。ここが起点です。

②|手が離れている秒数

3つの束を持ち替えるたびに、どれかの束から手が離れます。離れている時間が1秒未満なら保ち、2秒以上あると束がほどけ始めます。

③|すくう幅の揺れ

1段ごとに足す毛の幅が、段によって何cm違うか。0.5cm以内なら揃っている側、1cm以上なら揺れている側です。

④|押さえる指の位置

編み進んでいる点から、押さえている指が何cm後ろにあるか。1cm以内なら地肌に沿い、3cm以上あると間の毛が持ち上がります。

⑤|肘の高さ

編んでいる間、肘が胸の高さより上にあるか下にあるか。下がると束を引く方向が真下へ寄ります。

測る数字目安の境目決まること
①浮く段3段目まで/4〜7/8以降直す場所
②手が離れる秒数1秒未満/2秒以上途中でほどけるか
③すくう幅の揺れ0.5cm以内/1cm以上後半で足りなくなるか
④押さえる指の位置1cm以内/3cm以上地肌から浮くか
⑤肘の高さ胸より上か下か左右差が出るか

どこに線を通すかは、別の軸で決める

この記事が扱うのは工程です。編めているのに印象が思ったものと違うという状態は、崩れではありません。

その場合に効いているのは、線の角度と通過点です。編み始めが生え際の中央から何cm横か、線が水平から何度傾くか、耳の上端より上を通るか。整理は編み込みはどこに通すかにあります。

工程で崩れる場合は段の番号、位置で結果が変わる場合は線の角度。見る場所が違うので、混ぜずに読んでください。

判定①|3段目までで浮く場合

原因は④です。押さえる指が編み進んでいる点から3cm以上後ろにあります。

編み込みは、進んでいる点のすぐ後ろが最も緩みやすい場所です。そこを押さえていないと、間の毛が持ち上がって地肌との間に隙間ができます。

対処は、押さえる指を1cm以内まで近づけること。 力を強める必要はありません。指を近づけるだけで、同じ力でも浮かなくなります。

近づけると指が編む手の邪魔になる場合は、押さえる指を親指から中指に変えてください。親指は太いので、進んでいる点に寄せると場所を取ります。

判定②|4〜7段目で浮く場合

原因は②です。持ち替えのたびに束から手が離れる時間が2秒以上あります。

編み込みの中盤は、足す毛の量が増えて束が太くなる時期です。太い束ほど、手が離れた瞬間にほどける速さが上がります。

対処は2つあります。1つは、持ち替えのときに必ず1本は束を保持しておくこと。 3本すべてから手が離れる瞬間を作らないという意味です。もう1つは、足す毛を先に指の間に挟んでおくこと。挟んでおけば、拾いに行く時間が消えます。

判定③|8段目以降でゆるむ場合

原因は③です。すくう幅が段ごとに揺れています。

後半は視界から外れる位置に入るので、手の感覚だけですくうことになります。ここで幅が1cm以上ばらつくと、多く取った段の先で毛が足りなくなり、束の太さが段ごとに変わります。

対処は、すくう幅を指の本数で固定すること。 人差し指1本ぶんずつ、と決めれば揺れません。目で見なくても、指の幅は変わらないためです。

判定④|左右で結果が違う場合

原因は⑤です。利き手ではない側を編むとき、肘が自然に下がります。

肘が下がると、束を引く方向が真下へ寄ります。真下に引くと編み目は詰まりますが、地肌からは浮きやすくなります。詰まっているのに浮く、という一見矛盾した状態はここから出ます。

対処は、崩れる側だけ肘を胸の高さで止めること。 左右で同じやり方にする必要はありません。崩れる側だけ押さえる指を2本にする、という左右差のつけ方でも構いません。

袖と腕|編みやすさは、その日の服で変わる

編み込みは腕を上げ続ける作業です。だから袖の形が、そのまま編みやすさになります。

判定はひとつです。両腕を頭の後ろで組んで、10秒維持できるか。 もたないなら、その服では後半で必ず肘が下がります。

腕を上げたときどうするか
セットインスリーブ(肩に縫い目)肩が引かれやすい着替える前に編む
ドロップショルダー上げやすい着てから編んで構いません
頭から通す服編み目が引かれる着てから編む
前開きの服影響しませんどちらでも構いません

袖の形そのものの整理は袖の形の種類にあります。

編む順番は、髪ではなく服が決めています。 頭から通す服の日に先に編むと、着替えの一瞬で3段ぶんがゆるみます。

段を数えたあと、次の1回で変えるのは1つだけ

原因が分かっても、次に編むときに3つ同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。変えるのは1回に1つ。

順番も決まっています。④の押さえる位置 → ⑤の肘の高さ → ②の秒数 → ③の幅。この順にした理由は、前の2つが後ろの2つの前提になっているからです。押さえる位置が遠いままで秒数を詰めても、浮きは残ります。肘が下がったままで幅を揃えても、引く方向が変わって結局ばらつきます。

1回に1つなら、4回編めば全部確かめられます。毎日編む人なら4日、週に2回なら2週間です。4回で終わる作業なので、原因を推測するより実際に1つずつ変えるほうが速く終わります。

変えた回の結果は、崩れた段の番号で記録してください。「7段目 → 押さえる指を近づけた → 12段目まで保った」。この形で3行残しておけば、次の月に同じことで迷いません。番号は再現するので、記録がそのまま自分用の手順書になります。

どちらとも取れるとき①|「浮いているのか、ゆるんでいるのか分からない」

見た目が似ているので混ざりますが、対処は逆になります。先に切り分けてください。

判定は、崩れた場所に指を入れることです。

地肌との間に指が入る場合 浮いています。原因は④の押さえる位置か、⑤の肘の高さです。対処は押さえる指を近づけるか、肘を上げること。

地肌には沿っているのに、編み目の間に隙間がある場合 ゆるんでいます。原因は②か③です。対処は持ち替えの秒数を短くするか、すくう幅を固定すること。

どちらもある場合 先に浮きを直してください。浮いた状態のまま編み目を詰めても、地肌との隙間はそのまま残ります。順番は、地肌に沿わせるのが先、目を詰めるのが後です。

もうひとつ、浮きとゆるみの見分けがつかない状態には、両方が別の段で起きている場合があります。前半で浮き、後半でゆるむ、という組み合わせです。段の番号を数えると2か所に分かれるので、記録の時点で気づけます。

この場合も直す順番は同じです。前半の浮きを先に直すと、後半のゆるみが自然に減ることがあります。地肌から離れた束は、離れているぶんだけ引く方向が定まらず、すくう幅も揺れるためです。前半を直してから、もう一度段を数え直してください。 後半だけ残っていたら、そこで初めて③に手をつけます。

どちらとも取れるとき②|「途中で毛が足りなくなる」

3つに分かれます。

すくう幅が揺れている場合 ③です。多く取った段の先で足りなくなります。対処は幅の固定。

編み進む線が頭の丸みを越えている場合 すくえる範囲そのものが急に狭くなります。この場合は編み方では変わりません。足りなくなった段で止めて、そこから先は編み込みではなく三つ編みへ切り替えてください。切り替え方の判定は三つ編みのやり方にあります。

編み始めの束が細すぎた場合 最初の3束が細いと、足す毛の割合が大きくなり、束の太さが段ごとに跳ねます。対処は、編み始めの束を1cm太くすること。

どちらとも取れるとき③|段が特定できない場合

数えても崩れる段が毎回変わる、という場合があります。この状態では①から⑤のどれも当てはまりません。

このときに疑うのは、編み進む線が頭の丸みの頂点を横切っていることです。丸みの上では地肌の角度が変わるので、同じ力で押さえていても浮く位置が毎回変わります。

対処は、線を丸みの頂点より手前か、越えた先のどちらかに寄せること。頂点をまたぐ線だけを避ければ、崩れる段は安定します。 安定すれば番号が数えられるので、そこから①〜⑤の判定に戻れます。

今日の1回で決める手順

順番はこれで固定です。

  1. 服を先に決める。 両腕を頭の後ろで組んで10秒もつかを確かめる
  2. もたないなら、着替える前に編む
  3. 編み始めの束を、細すぎない太さで取る
  4. 押さえる指を、編み進む点から1cm以内に置く
  5. すくう幅を指1本ぶんに固定する
  6. 崩れたら止めて、段を数えてから直す場所を決める

美容室で相談するときも、この言い方が通ります。「うまく編めない」と伝えるより、「4段目あたりで浮きます」と段で伝えるほうが、返ってくる助言が具体的になります。

よくある誤解

  • 崩れるのは不器用だから:崩れる段はほぼ毎回同じで、段ごとに原因が違います
  • 強く押さえれば浮かない:押さえる位置が3cm以上後ろなら、力を足しても浮きます
  • 手が速いほうがきれいに編める:速さではなく、手が離れている秒数です
  • 左右は同じやり方でそろえる:肘の高さが違うので、崩れる側だけ変えて構いません
  • 毛が足りなくなるのは毛量のせい:すくう幅の揺れか、線が丸みを越えたかのどちらかです
  • 編んでから着替える:頭から通す服の日は、着替えの一瞬で3段ゆるみます
  • やり方を覚えれば安定する:安定させるのは手順ではなく、段の番号を数える習慣です

まとめ

編み込みの工程で効いていたのは、器用さではなく崩れた段の番号でした。

  • 1〜3段目で浮くなら、押さえる指を1cm以内へ近づける
  • 4〜7段目で浮くなら、持ち替えで手が離れる時間を1秒未満にする
  • 8段目以降でゆるむなら、すくう幅を指1本ぶんに固定する
  • 片側だけ崩れるなら、その側の肘を胸の高さで止める
  • 段が毎回変わるなら、線が丸みの頂点をまたいでいる
  • 腕を頭の後ろで10秒組めない服の日は、着替える前に編む

数えるのは段の番号1つ、直すのは1か所。2回目からは、その段に入る前に手を変えれば済みます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 編み込みがすぐ地肌から浮きます。どうすればいいですか?
浮き始める段を数えてください。編み始めから3段目までで浮くなら、原因は押さえる指の位置です。編み進んでいる点から3cm以上後ろを押さえていると、その間の毛が持ち上がります。対処は押さえる指を1cm以内まで近づけることで、力を強める必要はありません。4段目から7段目で浮くなら、持ち替えのときに束から手が離れている時間が長すぎます。8段目以降なら、すくう幅が段ごとに揺れています。段によって直す場所が違うので、先に数えるのが早道です。
Q. 途中で毛が足りなくなります。
すくう幅が一定でないことがほとんどです。1段ごとにすくう幅が1cm以上ばらつくと、多く取った段の先で足りなくなります。対処は、すくう幅を指の本数で固定することです。人差し指1本ぶんずつと決めれば揺れません。もう1つの原因は、編み進む線が頭の丸みを越えていて、すくえる範囲が急に狭くなっている場合です。この場合は足りなくなった段でいったん止めて、そこから先は編み込みではなく三つ編みへ切り替えてください。
Q. 右側はうまく編めるのに、左側が崩れます。
肘の高さが左右で違っています。利き手ではない側を編むとき、肘は自然に下がり、束を引く方向が真下へ寄ります。真下へ引くと編み目は詰まりますが、地肌から浮きやすくもなります。対処は、崩れる側だけ肘を胸の高さで止めて、そこを動かさないことです。左右で同じやり方にする必要はありません。崩れる側だけ押さえる指を2本にする、という左右差のつけ方でも構いません。
Q. 服を着てから編むのと、着る前に編むのはどちらがいいですか?
袖の形で決まります。腕を上げたときに肩が引かれる袖の日は、肘の高さを保てないので、編むのは着替える前にしてください。判定は、両腕を頭の後ろで組んで10秒維持できるかどうかです。10秒もたないなら、その服では編み込みの後半が必ず崩れます。前開きの服の日は着てから編んでも構いません。頭から通す服の日は、編んでから着ると編み目が引かれるので、着てから編むほうが安全です。
Q. 編み込みの位置は、どう決めればいいですか?
この記事は編む工程の話に絞っています。どこに線を通すか、何度傾けるか、どの高さを横切らせるかという位置の設計は別の軸なので、線の角度と通過点で判定する記事に分けてあります。工程で崩れる場合は段の番号、位置で結果が変わる場合は線の角度、というように見る場所が違います。編めているのに印象が思ったものと違う、という状態なら、崩れているのではなく線の設計のほうを見てください。

— メグラシ編集部

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