髪の毛アレンジ|今日使える秒数で、選べる形は3つの帯に分かれる

髪のアレンジは「何が似合うか」より、今日何秒あるかで決まる
朝、鏡の前で決まらない日があります。理由はたいてい、使える時間と選んだ形の帯が合っていないことです。
形にはそれぞれ必要な秒数があります。30秒しかない日に2分の形を始めると、途中で中断して結局やり直しになる。似合う似合わないの前に、まず今日の予算を決めてから形を選ぶほうが、結果として早く終わります。
だからこの記事は、アレンジのカタログを並べません。あなたの今日の秒数を入れて、届く形を出すための記事です。
秒数は連続していますが、選べる形は3つに割れます。帯をまたいだ形を選ぶと、必ずやり直しになります。
| 帯 | 使える時間 | 届く形 |
|---|---|---|
| 短い帯 | 30秒まで | 耳にかける、分け目を変える、一つに束ねる |
| 中の帯 | 2分まで | ねじる、低い位置でまとめる、ハーフアップ |
| 長い帯 | 5分以上 | 編む、丸を作る、2段に分ける |
境目にあるのは、手を持ち替える回数です。持ち替えが0回なら30秒、2回までなら2分、それ以上なら5分。回数で数えるほうが、時計を見るより正確に出ます。
測るのは5つ。所要1分
①|使える秒数
出発時刻から逆算します。30秒/2分/5分/10分の4段階で構いません。
②|腕が後ろで保てる秒数
両腕を頭の後ろで組んで、何秒保てるかを数えます。10秒未満なら、後ろで手を使う形は選べません。
③|鏡の枚数
1枚だけか、合わせ鏡が使えるか。後ろの形を作るには合わせ鏡が要ります。
④|手元の留め具の数
ゴム1本だけか、ゴムとピンが2本以上あるか、3つ以上あるか。
⑤|日中に直せる時間
0秒/30秒/3分。0秒の日は、崩れても輪郭が変わらない形へ寄せます。
| 測る数字 | 目安の境目 | 決まること |
|---|---|---|
| ①使える秒数 | 30秒/2分/5分 | 選べる帯 |
| ②腕が保てる秒数 | 10秒未満/30秒以上 | 後ろで手を使えるか |
| ③鏡の枚数 | 1枚/合わせ鏡 | 後ろの形を作れるか |
| ④留め具の数 | 1つ/2つ/3つ以上 | 分割できるか |
| ⑤直せる時間 | 0秒/30秒/3分 | 崩れ前提で選ぶか |
着替えの前か後か|服が順番を決める
見落とされやすいのが順番です。服の形によって、髪を先にやるか後にやるかが変わります。
| 服 | 着替えの動き | 髪をやる順番 |
|---|---|---|
| 頭から通す服 | 首を通す瞬間に束が引かれる | 着替えてから |
| 前開きの服 | 頭を通しません | どちらでも |
| 腕を上げにくい袖 | 肘が上がらない | 髪を先に |
| 高い襟 | 襟が後ろの髪に触れる | 着替えてから位置を決める |
| フード付き | 後ろに厚みがある | 着替えてから。低い位置は埋もれます |
| 背中の開いた服 | 後ろに線がない | どちらでも |
判定はひとつです。両腕を頭の後ろで組んで10秒もつか。 もたない服なら、着替える前に髪を終わらせてください。袖の形そのものの整理は袖の形の種類にあります。
判定①|30秒でできること
持ち替えが0回で終わる形だけです。
- 耳にかける:片側3秒。輪郭の外側が1cm内側へ入ります
- 分け目を1.5cmずらす:5秒。根元の向きが変わり、高さが出ます
- 一つに束ねる:15秒。位置は耳の上端を基準にします
- 前髪を横へ流す:10秒。額の見える面積が変わります
この帯で結果を出す近道は、2つを組み合わせることです。分け目をずらして、片側だけ耳にかける。合計8秒で、輪郭の外側の点が縦にも横にも動きます。1つだけでは、たいてい何も変わりません。
判定②|2分でできること
持ち替えが2回までの形です。
- 横でねじって留める:40秒。前や横で手が動くので②が低くても成立します
- 低い位置でまとめる:60秒。後ろで20秒使います
- ハーフアップ:50秒。取る量は全体の3分の1まで
- 毛先を折り返して束を短くする:30秒。重さで下がる日に効きます
②が10秒未満の日は、後ろで20秒使う形が選べません。この帯では、横でねじる形だけが残ります。
判定③|5分以上あるとき
編む形と、丸を作る形がここに入ります。
- 編み込みを1本:3分。線の角度と通過点を先に決めておくと迷いません
- 三つ編みを1本:2分。前へ持ってきて編めば②が低くても成立します
- 丸を作る:3分。合わせ鏡が要ります
- 2段に分けて結ぶ:2分。束が重い日はこちらが速く終わります
それぞれの判定は別の軸なので、編み込みはどこに通すか、三つ編みのやり方、シニヨンの直径と位置に分けてあります。
この帯で最も多い失敗は、5分あると思って始めたのに3分しかなかったことです。編む形は途中で止められません。止めた時点で、それは2分の帯の形にも戻れなくなります。始める前に、残り時間を1度だけ確かめてください。
判定④|手が後ろで保てない日
②が10秒未満の日は、後ろで作る形をすべて外す必要はありません。順番を変えれば届きます。
髪を前へ持ってきて、前で編むかねじる。最後に束ごと後ろへ回して、1点だけ留める。この順番なら、後ろで使う時間は3秒で済みます。
前で作るときの注意は1つだけです。前で作った形は、後ろへ回すと左右が入れ替わります。 右で編んだ束を後ろへ回すと、左側から出ているように見えます。左右の見え方を決めたい日は、狙いと逆の側で編んでください。
判定⑤|鏡が1枚しかない日
合わせ鏡がないと、後頭部の高さと丸の位置が確認できません。1枚で成立するのは、正面から結果が出る形です。
- 耳にかける
- 分け目を変える
- 前髪を動かす
- 横でねじる
どうしても後ろの形にしたい日は、耳の上端を基準にしてください。 左右の耳から同じ距離に置けば、後ろを見なくても中心が出ます。手の感覚で位置を決めると、たいてい利き手側へ1cmずれます。
秒数は、前日の夜に半分にできる
朝の予算は、前日の夜に増やせます。増やすというより、朝にやる工程を前の晩へ移すという意味です。
移せるのは3つあります。
- 乾かす向きを決めておく:夜に手ぐしで乾かした向きが、朝の根元の向きになります。朝に向きを直す30秒が消えます
- 留め具を1か所にまとめておく:探す時間はたいてい20秒から40秒あります。数えてみると、朝の予算のうち最も大きい支出であることが多いです
- 翌日の服を決めておく:襟の形が分かっていれば、朝は髪の判定から始められます
3つ全部やると、30秒の帯にいる朝でも中の帯の形に届きます。前日の夜の1分が、朝の1分より価値が高いのは、朝は判断と作業を同時にしているためです。
逆に、前日の夜にやってはいけないこともあります。編んだ形やまとめた形のまま眠らないこと。 朝には形が残っていても、支えている点がずれているので、その日の途中で必ず崩れます。夜に作った形は、朝に一度ほどいてから作り直してください。
どちらとも取れるとき①|「時間はあるのに決まらない」
3つに分かれます。時間の問題ではないので、時間を足しても解決しません。
(a) 動かした数字が1つだけの場合 分け目だけ、耳だけ、というように1つしか動かしていないと、元の輪郭がそのまま残ります。対処は2つを同時に動かすこと。足す時間は5秒です。
(b) 帯をまたいだ形を始めている場合 2分の帯にいるのに編み始めている、といった状態です。途中で止めた形は、どの帯の形にも見えません。対処は、始める前に残り時間を確かめること。
(c) 服を決める前に髪を決めている場合 髪の終点を置く高さは、その日の襟で変わります。先に髪を決めると、着替えたあとにやり直しになります。対処は順番を入れ替えること。首元の形の整理はネックラインの種類12種にあります。
もうひとつ、②が低い日に効く逃げ道があります。座って作ること。 立ったまま腕を上げると、肩と背中で支えることになりますが、肘を机やテーブルに置けるなら、腕の負担は半分以下になります。10秒しかもたなかった腕が、肘を置くだけで40秒もつことは珍しくありません。
鏡のある場所と肘を置ける場所が同じとは限らないので、ここは家の中の場所の問題になります。朝の髪を洗面所で立ってやるか、机で座ってやるか。 ②が低い日は、鏡を持って机へ移動するほうが、結果として速く終わります。
どちらとも取れるとき②|「崩れたが直す時間がない」
⑤が0秒の日の話です。ここで効くのは、崩れにくい形を選ぶことではありません。崩れても輪郭が変わらない形を選ぶことです。
判定は、その形が1cm動いたときに正面から見た輪郭が変わるかどうかです。
- 高い位置に置いた形:1cm動くと角度まで変わります。⑤が0秒の日には向きません
- 低い位置でゆるくまとめた形:1cm動いても輪郭は変わりません
- 耳にかけた形:落ちると元に戻るだけなので、崩れとして読まれません
- 編んだ形:ゆるむと目が開きますが、線そのものは残ります
⑤が30秒ある日なら、ゴムを指で下へずらすだけで戻せる形が使えます。結び直す必要のある形は3分の側です。
どちらとも取れるとき③|使える時間が2分前後の日
①が1分30秒から2分30秒の帯にいると、中の帯と長い帯のどちらにも届きそうに見えます。ここが最も判断の割れる場所です。
この帯にいるときは、時間ではなく②と③で決めるほうが確実です。腕が10秒もたない日、鏡が1枚の日は、時間があっても長い帯の形は完成しません。逆に、腕が30秒もって合わせ鏡がある日なら、2分でも丸は作れます。
もう1つの判断材料は④です。留め具が1つしかない日は、長い帯の形が終わりません。 編む形も丸も、最低2点で留めます。手元にゴム1本しかない日は、迷わず中の帯へ降りてください。
今日の1回で決める手順
順番はこれで固定です。
- 服を先に決める。 頭から通すかどうかで、髪をやる順番が決まる
- 時計を見て、使える秒数を30秒/2分/5分のどれかに決める
- 両腕を頭の後ろで組んで、10秒もつかを数える
- 鏡が1枚か合わせ鏡かを確かめる
- 手元の留め具の数を数える
- 帯の表から形を1つ選び、始める前に残り時間をもう一度見る
長さごとの細かい判定は、それぞれ別の記事に分けてあります。ショート、ボブ、ミディアム、セミロング。前髪だけを動かす日は前髪アレンジを見てください。
よくある誤解
- 決まらないのは似合う形を知らないから:使える秒数と形の帯が合っていないだけのことが多いです
- 時間をかけるほどよくなる:帯をまたいで始めた形は、途中で止めるとどの形にも見えません
- 後ろの形は難しい:前で作ってから回せば、後ろで使う時間は3秒です
- 鏡は1枚あれば足りる:後頭部の高さは合わせ鏡がないと確認できません
- 崩れにくい形を選べばよい:崩れても輪郭が変わらない形を選ぶほうが確実です
- 髪をやってから着替える:頭から通す服の日は、一瞬でゆるみます
- 留め具は多いほどよい:数より、何点で支えているかです
まとめ
髪のアレンジで効いていたのは、似合うかどうかより今日の予算でした。
- 30秒の帯は持ち替え0回。耳・分け目・束ねるまで
- 2分の帯は持ち替え2回まで。ねじる・低い位置・ハーフアップ
- 5分の帯で初めて、編む形と丸が届く
- 腕が後ろで10秒もたない日は、前で作ってから回す
- 鏡が1枚の日は、耳の上端を基準にすれば中心が出る
- 直す時間が0秒の日は、1cm動いても輪郭が変わらない形へ寄せる
測るのは5つ、所要1分。始める前の1分で、その日終わる形が決まります。
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- シニヨン|丸の直径と置く高さ
- ミディアムのヘアアレンジ|毛先と鎖骨の距離
- 袖の形の種類
- ネックラインの種類12種
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 朝に髪が決まらないのは、なぜですか?
- 使える時間と選んだ形の帯が合っていないことがほとんどです。形にはそれぞれ必要な秒数があり、30秒の帯にいる日に2分の形を始めると、途中で中断して結局やり直しになります。まず時計を見て、今日使える秒数を先に決めてください。30秒なら耳にかけるか一つに束ねるまで、2分ならねじりや低い位置のまとめ、5分以上あれば編むか丸を作るところまで届きます。決まらない日は腕前ではなく、帯の選び違いです。
- Q. 後ろでまとめようとすると腕が疲れます。
- 腕の可動を先に測ってください。両腕を頭の後ろで組んで、何秒保てるかを数えます。10秒もたないなら、その日は後ろで手を使う形を選ばないでください。編む形やねじって留める形は、後ろで20秒から60秒かかります。10秒未満の日に選べるのは、前や横で手を動かせる形です。髪を前へ持ってきてから編み、最後に後ろへ回すという順番にすると、後ろで使う時間は3秒で済みます。
- Q. 鏡が1枚しかないときは、どうすればいいですか?
- 後ろの形を作る形は選ばないでください。合わせ鏡がないと、後頭部の高さと丸の位置が確認できません。1枚の鏡で成立するのは、正面から見て結果が出る形です。耳にかける、分け目を変える、前髪を動かす、横でねじる。この4つは正面だけで判定できます。どうしても後ろの形にしたい日は、手の感覚で位置を決めるのではなく、耳の上端を基準にしてください。左右の耳から同じ距離に置けば、後ろを見なくても中心が出ます。
- Q. 髪をやってから着替えるべきですか、着替えてからやるべきですか?
- その日の服で決まります。頭から通す服の日は、着替えてから髪をやってください。先にやると、首を通す一瞬で束が上へ引かれ、留めた部分がゆるみます。前開きの服の日はどちらでも構いません。腕を上げると肩が引かれる袖の日は、髪を先にやるほうが楽です。判定は簡単で、両腕を頭の後ろで組んで10秒もつかどうか。もたない服なら、着替える前に髪を終わらせてください。
- Q. 崩れたときに直す時間がない日は、何を選べばいいですか?
- 崩れても輪郭が変わらない形を選んでください。判定は、その形が1cm動いたときに正面から見た輪郭が変わるかどうかです。高い位置に置いた形は1cm動くと角度まで変わりますが、低い位置でゆるくまとめた形は1cm動いても輪郭が変わりません。日中に直す時間が0秒の日は、低い位置の形へ寄せてください。逆に30秒でも取れる日は、ゴムを指で下へずらすだけで戻せる形が使えます。
— メグラシ編集部





