結婚式のセルフヘアアレンジ|背中の開きと髪の距離で形を決める

結婚式のセルフヘアアレンジは、鏡の前で髪をいじる前にやることがあります。
当日着る服を着て、背中の開きの上端と、下ろした髪の下端の距離を測る。
3cm以内なら全部上げます。10cm以上なら下ろしたままで構いません。あいだならハーフアップです。この1回の測定で、その日の形が1つに決まります。
髪型の見本を何枚も見比べてから決めると、どれも良さそうに見えて決まりません。見本は、見本の人が着ている服の背中に合わせて作られています。あなたの服の背中は、見本とは違う位置に線があります。先にその線を測れば、選ぶ必要がなくなります。
早見表|距離と、選ぶ形
比べる軸は1つ、背中の開きの上端から髪の下端までの距離だけです。
| 距離 | 選ぶ形 | 理由 |
|---|---|---|
| 3cm以内 | 全部上げる | 開きの線と髪の線が重なって、どちらも読めない |
| 3〜10cm | ハーフアップ | 上半分を上げれば、下ろした部分の距離が10cm以上に広がる |
| 10cm以上 | 下ろしたまま | 開きの上に空きがあり、線が2本とも見える |
この表で決まるのは「形」までです。どの高さでまとめるか、どこで分けるか、毛先をどう扱うかは、このあとの節で順に決めていきます。
なぜ距離で決まるのか
後ろ姿で目に入る線は、服の背中の開きと、髪の下端の2本です。この2本が離れていれば、それぞれが別の線として読めます。近いと、2本が1本に重なって、どちらがどこで終わっているのか分からなくなります。
背中の開きは、服を選んだ時点で「ここを見せる」と決めた線です。その線の上に髪が落ちていると、開きの形が途中で切れて見えます。逆に髪を上げすぎて開きだけが残ると、それはそれで成り立ちます。だから迷ったら上げる側に倒す、というのがこの決め方の土台です。
3cmと10cmという数字は、披露宴の席に座った人が、隣のテーブルくらいの距離から後ろ姿を見たときの目安です。3cm以内だと線がほとんどくっついて見え、10cmあれば2本の線のあいだに肌か服の面がはっきり挟まります。
この考え方のよいところは、自分の好みや似合う似合わないの話をいったん脇に置けることです。好みで選ぶと、前の晩と当日の朝で気持ちが変わり、作り直しが起きます。距離は前の晩も当日の朝も変わりません。測った数字に従えば、朝の鏡の前で迷う理由がなくなります。好みを入れたいなら、形が決まったあとの髪飾りや毛先の扱いで入れてください。そこなら、どれを選んでも背中の線は邪魔しません。
測る前に、当日の服を全部着る
測るときは、当日と同じ状態にします。服だけでなく、下に着るものも含めてです。
- 当日着る服(背中の開きの位置は、ハンガーにかかった状態と着た状態で変わります)
- 下に着るもの(肩ひもの位置で、開きの見え方が変わります)
- 当日の靴(かかとの高さで背中の傾きが変わり、髪の落ち方も変わります)
服をハンガーにかけたまま「だいたいこのくらい」と見積もると、着たときに2〜3cmずれます。3cmと10cmの境目を扱う以上、このずれは大きすぎます。1回だけでいいので、全部着てから測ってください。
髪は、当日と同じ状態にしておきます。巻く予定なら巻いてから、まっすぐにする予定ならまっすぐにしてから測ります。巻くと毛先が上がるので、同じ長さの髪でも距離が数cm広がります。
距離の測り方|合わせ鏡で1回だけ
測り方は次のとおりです。
- 洗面台か姿見の前に、背中を向けて立つ
- 手鏡を顔の前に持ち、背中側が映る角度に合わせる
- 背中の開きのいちばん上の線を見つける
- 下ろした髪のいちばん下の毛先を見つける
- その2つのあいだに、指を横にして何本入るかを数える
指1本はおよそ1.5〜2cmです。 指2本までなら3cm以内、指5本を超えれば10cm以上と読めます。定規を背中に当てるのは1人では難しいので、指で十分です。
スマートフォンのタイマー撮影で後ろ姿を撮る方法もあります。この場合は、背中に指を当てた状態で撮ると、写真の上で距離が読み取れます。
3cm以内なら、全部上げる
距離が3cm以内のときは、髪を全部上げます。下ろした部分を残すと、その毛先が開きの線に重なるからです。
上げると決めたら、次に決めるのは高さです。ここで高さを決めずに「なんとなく後ろでまとめる」と、束の下端が首の付け根あたりに落ちてきて、結局また開きに近づきます。
全部上げるときの目標は、束の下端が背中の開きの上端から10cm以上離れることです。10cm以上離れれば、ハーフアップや下ろした形と同じように、2本の線がそれぞれ読めます。
全部上げるときの高さは、首の付け根より上
具体的な高さは、首の付け根より上でまとめれば、多くの場合10cm以上の空きが取れます。
確かめ方は簡単です。まとめた状態で、もう一度合わせ鏡で後ろを見て、束のいちばん下と背中の開きの上端のあいだに、指が5本以上入るかを数えます。入らなければ、まとめる位置を指1本分ずつ上げていきます。
背中の開きがもともと深い服、つまり開きの上端が肩甲骨より下にある服なら、首の付け根でまとめても十分な空きがあります。開きが浅い服、上端が首のすぐ下にある服では、後頭部の高い位置でまとめないと10cmに届きません。
束の形は、お団子でも、ねじってピンで留めた形でも構いません。形より先に、下端の位置が決まっていることが大事です。
10cm以上なら、下ろしたままでいい
距離が10cm以上あるなら、髪を下ろしたままで成り立ちます。背中の開きと髪の下端のあいだに、十分な空きがあるからです。
「結婚式なのに下ろしたままでいいのか」と迷う人は多いのですが、下ろした髪が場にそぐわなく見えるのは、整っていないときです。整っていれば、下ろしたままは正式な場でも通る形です。
下ろすと決めた日は、まとめる時間がいらない分、整える方に時間を回せます。
下ろすときに整えるのは、毛先の向きだけ
下ろした髪で後ろ姿の印象を決めるのは、毛先の向きです。
- 毛先がばらばらの方向に向いていると、後ろ姿の下端の線がぎざぎざになります
- 毛先が内側にそろっていると、下端が1本のなめらかな線になります
コテやアイロンを使うなら、毛先だけを内側に1回巻くくらいで足ります。全体を巻く必要はありません。巻くと毛先が上がって、背中の開きとの距離がさらに広がるので、10cmぎりぎりの人には好都合です。
もう1つ見ておきたいのが、肩から前に落ちる毛です。座っているあいだに片側の毛が前に流れると、左右の長さがずれて見えます。気になるなら、耳の後ろに小さなピンを1本ずつ留めて、後ろに流れるようにしておきます。
3〜10cmなら、ハーフアップ
距離が3〜10cmのときは、ハーフアップにします。上半分の髪を上げると、下ろした部分の量が減って毛先が軽くなり、距離が10cm以上に広がります。
このあいだの距離で全部上げることもできますが、3cm以内ほどの必要はありません。下ろしたままにすると、開きの線と髪の線が近すぎて、どちらも中途半端に見えます。その中間の答えがハーフアップです。
ハーフアップにしたあと、もう一度合わせ鏡で下ろした部分の毛先と開きの距離を測ります。10cm以上になっていれば完成です。届かなければ、下ろした部分の毛先を内側に1回巻いて、さらに数cm上げます。
ハーフアップの分け目は、耳の上端の高さ
ハーフアップで迷うのは、どこで上下を分けるかです。分ける高さは、耳の上端です。ここより上の毛を全部集めて、後ろで1つに留めます。
- 分ける高さを下げると、上げた束が重くなって、留め具1つでは持ちません
- 分ける高さを上げると、下ろした部分が多く残り、背中の開きとの距離が縮みます
耳の上端は、自分の手で触って確かめられる位置です。鏡を見なくても指で分けられるので、当日の朝に何度もやり直さずに済みます。
留める位置は、後頭部のいちばん高いところより少し下です。ここで留めると、正面から見たときに頭頂部の高さが自然に残ります。
距離が3cmや10cmちょうどのとき
測った結果が、ちょうど境目に乗ることがあります。指2本と3本のあいだ、指5本ぴったり、というときです。
境目に乗ったら、上げる側に倒します。 3cm前後なら全部上げる、10cm前後ならハーフアップです。
理由は、当日の動きです。披露宴では、座る、立つ、振り返る、お辞儀をするという動作が何度もあります。そのたびに髪は少しずつ下がり、服は少しずつずれます。朝の時点で境目にあった距離は、昼にはたいてい狭まっています。上げる側を選んでおけば、狭まっても境目を割りません。
もう1つの考え方は、上げた形の方が直しやすいことです。下ろした髪が崩れると全体を整え直す必要がありますが、まとめた髪が崩れたときは、下端を持ち上げて1か所留め直せば済みます。
立つと座るで距離が変わるとき
同じ服でも、立っているときと座っているときで、背中の開きの位置が変わります。座ると背中が少し丸まり、開きの上端が下がります。髪は座っても位置がほとんど変わらないので、座ると距離が広がる方向に動くことが多いです。
ただし、背もたれに寄りかかると、髪が背もたれに押されて毛先が持ち上がり、開きの線に重なることがあります。
披露宴のあいだ、ほとんどの時間は座っています。立っている状態で境目に近い数字が出たときは、椅子に座ってもう一度測ってみてください。
- 立っても座っても同じ側の数字なら、その形で決まりです
- 立つと3cm以内、座ると3cm以上なら、全部上げる側を選びます
- 立つと10cm以上、座ると10cm未満なら、ハーフアップを選びます
いずれも、狭い方の数字に合わせるのが基本です。
秋冬の結婚式は、襟とショールで開きが隠れる
秋から冬にかけての結婚式では、背中の開きの上に何かを羽織る時間が出てきます。ショール、ボレロ、薄手のカーディガンなどです。挙式のあいだだけ羽織る、移動のあいだだけ羽織る、披露宴のあいだもずっと羽織る、と人によって違います。
羽織る時間があると、背中の開きが見えている時間と、隠れている時間ができます。距離の測り方は、どちらの時間が長いかで変わります。
- 開きが見えている時間が長い日は、羽織りを外した状態で測る
- 披露宴のあいだもずっと羽織るなら、羽織りの下端を開きの上端と見なして測る
羽織りの下端は、たいてい背中の開きよりも高い位置にあります。だから羽織りを基準にすると、距離は狭くなり、上げる側の答えが出やすくなります。
ショールやボレロを脱ぐ時間がある日の決め方
挙式では羽織り、披露宴では外すという日がいちばん迷います。この場合は、外した状態の距離で形を決め、そのあとに羽織った状態で1つだけ確かめます。
確かめるのは、羽織ったときに束が押されないかです。
- ハーフアップの束が、ボレロの襟にちょうど当たる位置にあると、羽織るたびに束が前に押されて崩れます
- 全部上げた束の下端が、ショールの上端と同じ高さにあると、ショールを巻き直すたびに束に触れます
当たるなら、束を指1本分上げます。羽織りの襟の高さと束の下端のあいだに、指1本の空きがあれば、着脱のたびに崩れることはほとんどありません。
背中が開いていない服の日は、襟の高さで同じ考え方を使う
秋冬の結婚式では、背中が開いていない服を選ぶ人も増えます。この場合、背中の開きの代わりに、後ろの襟の上端を線として使います。
後ろの襟が首に沿って高い服では、髪の下端と襟の上端が近くなりやすいです。
- 襟の上端と髪の下端が3cm以内なら、全部上げます。襟と髪が重なって、首まわりが詰まって見えます
- 10cm以上離れている、つまり髪が短くて襟に届かないなら、下ろしたままで構いません
- 髪が襟の上に落ちる長さなら、毛先が襟の上で外にはねないかを確かめます。はねるなら、毛先を内側に1回巻くか、ハーフアップにします
襟がある服は、髪が襟に触れ続けることで毛先が少しずつ外に向いていきます。朝はそろっていた毛先が、昼になると外にはねていることがあるので、境目に近いなら上げる側を選んでください。
襟のある服で全部上げるときは、束の下端と襟の上端のあいだに指2本分の空きを取ります。背中の開きより襟の方が首に近い分、空きが狭くても線は2本に分かれて見えます。ただし襟が立っている服、つまり首の後ろで襟が上に向かって立ち上がっている服では、首を前に傾けたときに襟が束に当たります。座った状態でうつむいてみて、襟が束に触れないかを確かめてください。触れるなら、束をさらに指1本分上げます。
タートルネックのように首を覆う服の日は、髪の下端がどこにあっても襟と重なりやすくなります。この場合は全部上げるか、肩につかない長さなら下ろしたままにして、毛先を内側にそろえます。どちらでもない長さ、つまり襟の上に毛先がちょうど乗る長さが、いちばん落ち着かない形です。
髪の長さで、距離はほぼ決まっている
実際に測ってみると、髪の長さと服の開きの組み合わせで、だいたいの答えは予想がつきます。
| 髪の長さ | 開きが浅い服 | 開きが深い服 |
|---|---|---|
| 肩につかない | 10cm以上になりやすい | 10cm以上になりやすい |
| 肩から鎖骨 | 3〜10cmになりやすい | 10cm以上になりやすい |
| 鎖骨より下 | 3cm以内になりやすい | 3〜10cmになりやすい |
あくまで「なりやすい」です。同じ長さでも、髪の量や巻くかどうかで数cm変わります。必ず測ってから決めてください。
長さごとの細かい作り方は、別の記事にまとめています。ミディアムの人はミディアムを自分でまとめるときに手が届く範囲、ロングの人はロングを自分でまとめるときの巻き込みの回数が続きになります。
耳飾りとの重なりも、同じ距離で考える
背中の開きと同じように、耳飾りも後ろ姿や横顔に線を作ります。耳飾りが長く下がるものだと、髪を下ろしたときに毛先と耳飾りが重なり、どちらの線も読めなくなります。
考え方は背中と同じで、耳飾りの下端と、そのあたりの髪のあいだに空きがあるかを見ます。空きがなければ、耳まわりの毛だけを耳の後ろにかけるか、ハーフアップで耳まわりを上げます。
耳飾りと髪の重なりの詳しい決め方は、お呼ばれの髪型と耳飾りの重なりにまとめています。
髪飾りを付けるなら、束の下端より上に置く
髪飾りを付ける日は、置く位置も同じ距離の考え方で決まります。髪飾りは、後ろ姿の中でいちばん目が行く点になります。その点が背中の開きに近いと、開きの線と髪飾りが一緒に目に入り、どちらを見せたいのかがぼやけます。
置く位置は、束の下端より上です。全部上げた形なら、束のいちばん高いところか、束の横。ハーフアップなら、上げた束を留めた位置の真上か、その左右どちらかです。
下ろした形に髪飾りを付けるなら、耳の後ろの高さに1つだけにします。それより下に付けると、髪飾りが毛先と一緒に揺れて、背中の開きに近づいたり離れたりします。動く点は、止まっている点より目を引きます。
髪飾りの数は、1つか、多くても左右対称に2つまでにしておくと、当日に直す場所が増えません。
写真に残るのは、正面より斜め後ろ
結婚式の写真は、正面からだけでなく、斜め後ろから撮られることがよくあります。挙式で前を向いて立っているとき、新郎新婦を見送るとき、テーブルを回ってくる二人に体を向けているとき、カメラはたいてい参列者の後ろか横にあります。
斜め後ろから撮られた写真で目立つのは、首から肩にかけての線と、背中の開きの線です。正面の鏡で整えた髪は、この角度では確かめていないことが多いです。
前日に通しで作るときは、斜め後ろからも1枚撮っておいてください。撮った写真で、束の下端と開きのあいだに空きがあるか、下ろした毛先がそろっているかを見ます。正面で整っていても、斜め後ろで毛先が片側に寄っていることがあります。寄っていたら、寄っている側の耳の後ろにピンを1本足します。
秋冬は、コートを脱ぎ着するときに崩れる
秋冬の結婚式では、会場に着くまでコートを着ています。このコートの脱ぎ着が、まとめた髪を崩すいちばんの原因になります。
崩れ方は形によって違います。
- 全部上げた形は、コートの襟が束の下端を下から押し上げて、束がゆがみます
- ハーフアップは、下ろした部分の毛がコートの中に入り込み、出すときに表面が乱れます
- 下ろした形は、コートと髪のあいだで静電気が起き、表面の毛が浮きます
防ぐ方法は、コートを着る前に髪を前にまとめておくことです。下ろした部分のある形なら、片側の肩から前に全部流してからコートを着て、脱いだあとに後ろへ戻します。全部上げた形なら、コートの襟を立てずに寝かせたまま着ると、束に襟が当たりにくくなります。
会場に着いてクロークに預けたら、化粧室の鏡で一度だけ、束の下端と毛先を確かめます。ここで直しておけば、挙式のあいだに気にする必要がありません。
風と湿気の日の移動
秋の終わりから冬にかけては、空気が乾く日が多い一方で、雨の日や風の強い日もあります。移動のあいだに崩れると、会場に着いてから直す時間が足りなくなります。
風の強い日は、下ろした形がいちばん影響を受けます。顔のまわりの毛が前に吹かれて、表面がばらけます。距離が10cm以上で下ろす形を選んだ日でも、風が強い予報なら、移動のあいだだけ耳の後ろにピンを留めておき、会場で外す方法があります。
雨の日は、湿気で毛先の巻きがゆるみます。巻いて距離を広げていた人は、毛先が下がって背中の開きに近づくことがあります。境目の近くにいる人は、雨の予報が出たら上げる側の形に切り替えてください。
移動中に羽織るショールやストールは、首に巻かずに肩にかけるだけにすると、まとめた髪に触れにくくなります。
ショートヘアの日は、襟足の毛で考える
肩につかない長さのショートヘアでは、髪の下端はたいてい襟足です。背中の開きとの距離は10cm以上になることがほとんどなので、形としては下ろしたままで決まります。
ショートヘアで見ておきたいのは、襟足の毛の向きです。襟足の毛が外にはねていると、後ろ姿の下端の線がぎざぎざになり、背中の開きの線とぶつかって見えます。内側に収まっていれば、首の線がまっすぐ出て、開きとの間の空きがすっきり見えます。
整え方は、襟足の毛だけを手のひらで内側に押さえながら、根元に風を当てて乾かすことです。仕上げに少量の整髪料を手のひらに伸ばして、襟足を下から上へなでつけます。
耳まわりの毛を耳にかけるかどうかは、耳飾りの長さで決めます。耳飾りが長いなら耳にかけ、短いなら下ろしたままで構いません。
前日にやっておくこと
当日の朝に慌てないために、前日にやることは3つです。
- 当日の服と靴を出して、もう一度着て距離を測る
- 決まった形を1回だけ通しで作ってみる
- 作るのにかかった分数を記録する
通しで作るのは1回で十分です。何度も作ると、毎回少しずつ違う形になって、どれが正解か分からなくなります。
通しで作ったら、その形のまま30分ほど家の中で過ごしてみてください。椅子に座る、立ち上がる、かがんで物を拾う、といういつもの動作をして、束の下端がどれだけ下がるかを見ます。30分で指1本分以上下がるなら、当日の数時間ではもっと下がります。その場合は、留め具を1つ足すか、まとめる位置を少し上げておきます。
秋冬は空気が乾いているので、髪の表面がぱさつきやすい時期です。前日の夜は、乾かすときに根元から毛先へ向けて風を当て、表面の毛の向きをそろえておきます。当日の朝、表面を整える手間が減ります。
当日の時間配分|何分前から始めるか
当日は、前日に記録した分数に、15分を足した時間を確保してください。初めて作る形は、本番の朝に予定どおり進まないことが多いからです。
- 下ろしたまま:毛先を整えるだけなら20分前後
- ハーフアップ:分けて留めて確かめるので30分前後
- 全部上げる:まとめる位置の調整を含めて40分前後
これに15分を足します。全部上げる人なら、出発の1時間前には髪に取りかかっておきたいところです。
作り始める順番は、服を着てからです。髪を先に作ってから服を着ると、首を通すときに髪が崩れるうえに、距離の確認もやり直しになります。前開きの服でない場合は、首まわりにタオルを1枚かけて服を着てから、髪に取りかかります。
作る時間の詳しい組み立て方は、結婚式のヘアアレンジにかかる時間にまとめています。
持っていくのは留め具2つ
当日、会場に持っていく髪の道具は、留め具2つで足ります。
- 束の下端を留め直すためのピンを1つ
- 耳まわりの落ちてきた毛を留めるピンを1つ
整髪料や、予備のゴムをいくつも持っていく必要はありません。会場の化粧室で使える時間は短く、道具が多いとどれを使うかで迷います。
秋冬の会場は暖房が効いていて、外との温度差で髪の表面が浮くことがあります。気になる人は、小さな手鏡も一緒に入れておくと、席を立たずに横顔の確認ができます。
崩れたときの直し方
崩れるのは、たいてい束の下端です。全部上げた形でも、ハーフアップでも、下端から少しずつ下がってきます。
直し方は、下がってきた下端を持ち上げて、1か所だけ留め直すことです。全部ほどいて作り直すことはしません。会場で作り直すと時間がかかり、朝より整わない形になることがほとんどです。
直すタイミングは、乾杯のあとの歓談の時間が向いています。挙式中や、新郎新婦のスピーチ中に席を立つのは避けたいところです。
ハーフアップで崩れやすいのは、上げた束の根元です。座っているあいだ、背もたれに頭を預けると、束の根元が押されて留め具がゆるみます。根元がゆるんだら、留め具を一度外して、上げた毛を手ぐしで集め直してから、同じ位置に留め直します。集め直すのは上げた毛だけで、下ろした部分には触りません。下ろした部分まで触ると、毛先の向きがばらけて、もう1つ直す場所が増えます。
化粧室の鏡は、たいてい正面に1枚だけです。後ろを見るには、持っていった手鏡を使います。手鏡がなければ、スマートフォンの前面カメラを頭の後ろにかざして、画面で束の位置を確かめる方法もあります。
下ろしたままの形で崩れたと感じるのは、毛先の向きがばらけたときです。手ぐしで毛先を内側に向けて、肩から前に流れた毛を後ろに戻せば、ほとんど元に戻ります。
どちらとも取れるときに戻る順番
ここまでで決められなかったときは、次の順番で戻ってください。
- 当日の服を全部着て、距離を測り直す
- 座った状態でも測り、狭い方の数字を使う
- 羽織りを長く着ているなら、羽織りの下端を基準にする
- 境目に乗ったら、上げる側を選ぶ
この4つを順に通せば、ほぼすべての場合で形が1つに決まります。それでも迷ったら、全部上げる形を選んでください。直しやすく、背中の開きを邪魔しない形だからです。
大人っぽい雰囲気に寄せたいときに毛先をどう扱うかは、結婚式の髪を大人っぽく見せる毛先の面積が続きになります。
まとめ|動かせない線を先に置く
結婚式のセルフヘアアレンジで迷うのは、髪型の候補が多すぎるからです。候補を減らすには、動かせないものを先に決めることです。服の背中の開きは、服を選んだ時点で動かせません。髪は動かせます。
服を着て、距離を測る。3cm以内なら全部上げる、10cm以上なら下ろしたまま、あいだならハーフアップ。秋冬で羽織りがある日は、長く見せている状態の線を基準にする。この順番だけ持っておけば、当日の朝に鏡の前で迷う時間がなくなります。
よくある問い
- Q. 距離はどうやって測るのですか
- 当日着る服を着て、髪を下ろした状態で、後ろ姿が映る位置に立ってください。合わせ鏡か、手鏡を持って背中側を映します。背中の開きのいちばん上の線と、髪のいちばん下の毛先のあいだを、指の幅で数えます。指1本はおよそ1.5〜2cmなので、指2本までなら3cm以内、指5本を超えれば10cm以上と読めます。
- Q. なぜ服を先に着るのですか
- 背中の開きの位置は服ごとに違い、髪型より先に決まっているからです。髪型を先に作ってから服を着ると、開きと髪が重なったときに作り直しになります。服は動かせませんが、髪は動かせます。動かせない方を先に置くと、迷う回数が1回で済みます。
- Q. 秋冬でショールを羽織る日は、どう測ればいいですか
- ショールを外した状態で測ります。披露宴のあいだに一度も外さないと決めているなら、ショールの下端を背中の開きの上端と見なして同じ距離を測ってください。外す時間と羽織る時間の両方がある日は、外した状態の距離で形を決め、羽織ったときに束がショールに押されないかを最後に確かめます。
- Q. ハーフアップは、どこで分ければいいですか
- 耳の上端の高さです。ここより上の毛を全部集めて、後ろで1つに留めます。分ける高さを下げると、上げた束が重くなって、留め具1つでは持ちません。上げると、下ろした部分が多く残り、背中の開きとの距離が縮みます。
- Q. 当日、式の途中で崩れたら直せますか
- 直せます。持っていくのは留め具2つだけで足ります。崩れるのはたいてい束の下端で、下端が下がってきたら、そこを持ち上げて1つ留めます。全部ほどいて作り直すことはしません。席を立つのは、乾杯のあとの歓談の時間が向いています。
— メグラシ編集部





