七五三のママの髪型をセルフでまとめるなら、耳の穴を通る線の上か下かで決める|着物は上、洋装は下

七五三の日に自分でまとめ髪をつくるとき、迷うのは形ではありません。高さです。
同じ形でも、束をつくる位置が装いと合っていないと、当日に崩れます。崩れる場所も決まっていて、着物と洋装で違います。
基準は一本で足ります。耳の穴を通る水平の線。 着物ならこの線より上、洋装なら下です。
基準の線を見つける|耳の穴に指を当てる
人差し指を耳の穴に軽く当ててください。そのまま指を後ろへ、床と平行に伸ばします。指が後頭部に当たった位置。そこが基準の線です。
この線は、頭の形が人それぞれでも同じように取れます。頭の後ろのいちばん出っ張るところを探すより、確実に決まります。
線が見つかったら、その高さを覚えておいてください。あとは、束の下端がこの線のどちら側で終わるかだけを見ます。
判定するのは束の下端です。 束の中心でも、留め具の位置でもありません。下端が線より上にあるか下にあるか、これだけです。
着物の日は、線より上
着物は、後ろの襟を少し抜いて着ます。首の後ろに、開いた面ができます。
ここに髪の束が乗ると、開いた面が隠れます。 着物の後ろ姿を決めているのはこの面なので、隠れると線が消えます。
もう一つ、束が襟の内側に入り込むと、動くたびに布と一緒に引っ張られます。参拝の日は、しゃがむ、抱き上げる、振り返るの繰り返しです。引っ張られる回数が多いほど、留め具が緩みます。
だから、束の下端を基準の線より上で終わらせてください。
低い位置に見せたい場合でも、毛先を内側へ折り込んで、下端が線より上に来るようにします。見た目の重心は下がりますが、襟には触れません。
洋装の日は、線より下
洋装は逆です。襟のある上着や、肩に掛かる一枚があります。
束が襟の上端に触れていると、腕を動かすたびに下から押し上げられます。 押し上げられた束は元に戻らず、留め具の位置が少しずつずれていきます。
参拝の日は腕を動かす回数が多い。子どもを抱く、荷物を持ち替える、手をつなぐ、しゃがんで目線を合わせる。そのたびに肩が動き、襟が動きます。
束の下端が、襟の上端より指三本ぶん上にあれば触れません。 襟のある一枚を着る予定なら、実際に着てから位置を決めてください。
洋装で高い位置にまとめたい場合は、襟のない一枚にするか、上に何も羽織らない前提にするかのどちらかです。どちらも選べない日は、高さを下げるほうが確実です。
鏡二枚で、一人で確かめる
後ろは見えないので、鏡を二枚使います。
正面の鏡に向かって立ち、手鏡を顔の横で斜め45度に構えてください。正面の鏡に手鏡の像が映り、そこに後頭部が入ります。
このとき見るのは、形ではありません。 束の下端が、基準の線のどちら側にあるかの一点だけです。
形を見ようとすると、細かいところが気になって手が止まります。線との位置関係だけを確かめる、と決めておくと10秒で終わります。
手鏡がない日は、後ろで手のひらを耳の高さに当てて、束が手のひらの上か下かで判定できます。精度は落ちますが、上下は分かります。
支度の順番|自分の髪が先
当日の朝、順番を間違えると高さの調整ができなくなります。
自分の髪を先にしてください。
子どもの支度を先にすると、そのあと必ず何かが起きます。飾りが取れる、着崩れる、飲み物をこぼす。自分の番が来たときには、腕を上げて後ろで手を動かす時間が残っていません。
順番は、自分の髪 → 子どもの支度 → 自分の着替え、です。髪を先にしておくと、子どもの支度で崩れても、直すのは押し込むだけで済みます。
着物を着る日は、髪を先にするのが特に効きます。着付けのあとに腕を上げると、袖と襟が動きます。
留め具は、当日に外さなくていい数まで減らす
崩れたときに直せるかどうかは、留め具の数で決まります。
留め具を外さずに直せるのは、はみ出した毛束を束の内側へ押し込むところまでです。 ここは鏡がなくても手の感覚でできます。
留め具を外してしまうと、線の位置から取り直すことになります。境内で、荷物を持ったまま、子どもを見ながら、後ろを見ずに取り直すのは無理があります。
だから、当日に外さなくていい数まで減らしておいてください。 数が少ないほど、押し込むだけで戻せます。
減らすと形が保たないと感じる場合、それは高さが合っていない可能性があります。装いと合った高さなら、留め具は少なくて済みます。
11月の風で、崩れる場所は決まっている
参拝の本番は11月です。境内は風の通り道になっていることがあり、屋外で待つ時間も長くなります。
風で最初に崩れるのは、束の外側に出ている短い毛です。 束そのものは、留め具で固定されていれば動きません。
対策は、束をつくる前に、耳の後ろから襟足にかけての短い毛を先に束へ入れておくことです。上から押さえるより、最初から入れておくほうが持ちます。
もう一つ、顔の横に落ちてくる毛束は、意図して残すか、全部入れるかのどちらかにしてください。 中途半端に残ると、風のたびに位置が変わって、そのつど直すことになります。
12月に入る日程なら、首元に何かを巻く場面が増えます。巻くものが束に当たる高さだと、外すたびに崩れます。巻く位置と束の位置が重ならないか、家で一度着けて確かめてください。
前髪は、眉との距離で決める
前髪は、まとめ髪の高さとは別に決めます。
見るのは一か所です。下を向いたときに、前髪の先が目に入るかどうか。
参拝の日は下を向く回数が多い。子どもの顔を見る、足元を確かめる、荷物を探す。そのたびに前髪が目に入ると、手で払います。払う動作が入ると、そのたびに横の毛が乱れます。
眉より上で横に流すか、細い留め具で横に留めてください。留める位置は眉尻の真上です。ここより内側だと視界に入り、外側だと毛先が浮きます。
切る必要はありません。留める位置だけの話です。
写真に写る角度から、束の位置を見直す
集合写真では、後ろから撮られることはほとんどありません。写るのは正面か、斜め前です。
この角度で見えているのは、束そのものではなく、耳の上のふくらみです。
耳の上に横幅が出ていると、正面から見て顔の横が広がって見えます。逆に、耳の上が平らすぎると、頭の形がそのまま出ます。
調整は、束をつくったあとに耳の上の毛を少しだけ引き出すことでできます。引き出す量は、指でつまんで1センチまで。 それ以上引くと、束のほうが緩みます。
引き出す場所は左右で同じ高さにしてください。写真は左右どちらから撮られるか分かりません。
どちらとも取れる①|着物か洋装か、当日まで決まらない
前撮りと当日で装いが変わる、あるいは直前まで決まらない日があります。
そのときは、基準の線のちょうど上に束をつくってください。 線の少し上、という位置です。
ここなら、着物の襟には触れず、洋装の襟にも当たりにくい。どちらにも寄りきらない代わりに、どちらでも成立します。
決まったあとに動かすなら、上げるほうが簡単です。束を持ち上げて留め直すのは、下ろして作り直すより手数が少なく済みます。
どちらとも取れる②|髪の長さが足りない
束にするだけの長さがない日があります。
このときは、束をつくるのをやめて、留める位置だけを基準の線に合わせてください。 耳の後ろの毛を線の高さで留める。それだけで、着物の襟にも洋装の襟にも当たりません。
長さが足りない髪を無理に一つにまとめると、留め具に負担がかかって、途中で外れます。留める場所を分けたほうが持ちます。
分ける場合も、留める位置の高さは全部そろえてください。 高さがばらつくと、横から見たときに線が二本見えます。
どちらとも取れる③|途中で装いを変える日
参拝のあと食事に行き、そこで羽織りを脱ぐ、という日があります。
脱いだあとに襟がなくなるので、束の条件が変わります。ただし、変わるのは緩む方向なので、直す必要はありません。
逆の順番、つまり途中から襟のある一枚を着る場合は注意が要ります。着る前に、束の下端が襟の上端に触れないかを確かめてください。触れるなら、着る前に束を一段上げます。
着てから気づくと、その場で上げ直すことになります。着る順番が決まっているなら、いちばん襟の高い状態で高さを決めておくのが確実です。
まとめ|見るのは線の上か下か、一点だけ
七五三の日のまとめ髪で決まっているのは、形ではなく高さです。
耳の穴を通る水平の線を基準にして、着物なら束の下端を線より上、洋装なら線より下。留め具は当日に外さなくていい数まで減らす。支度は自分の髪が先。
線が合っていれば、形は自由です。 当日に崩れるのは形が難しかったからではなく、高さが装いと合っていなかったからです。
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よくある問い
- Q. まとめ髪の高さは、どうやって決めればいいですか。
- 耳の穴に人差し指を当て、そのまま後ろへ水平に伸ばしてください。指が後頭部に当たった位置が基準の線です。着物ならこの線より上、洋装なら下に束をつくります。理由は襟の後ろの開き方が違うからです。着物は後ろが開くので束が下にあると襟にかかり、洋装は襟や羽織りがあるので束が上にあると押し上げられます。鏡を二枚使えば一人でも位置を確かめられます。
- Q. 着物の日に低い位置でまとめると、何が起きますか。
- 束が襟にかかります。着物は後ろの襟を少し抜いて着るので、首の後ろに開いた面ができます。ここに髪の束が乗ると、開いた面が隠れて、着物の後ろ姿の線が消えます。また、束が襟の内側に入り込むと、動くたびに引っ張られて崩れます。低い位置にしたい場合は、束の下端が耳の穴の線より上で終わるように、毛先を内側へ折り込んでください。
- Q. 洋装の日に高い位置でまとめると、何が起きますか。
- 襟や羽織りに束が乗ります。上着の襟の上端に束が触れていると、腕を動かすたびに下から押し上げられて、留め具の位置がずれます。参拝の日は子どもを抱いたり、荷物を持ち替えたりで腕を動かす回数が多い。束の下端が、襟の上端より指三本ぶん上にあれば触れません。高さを下げるか、襟のない一枚にするかのどちらかです。
- Q. 一人で後ろを見ながらできますか。
- 鏡を二枚使ってください。正面の鏡に対して、手鏡を斜め45度に構えると後頭部が映ります。このとき見るのは形ではなく、束の下端が基準の線のどちら側にあるかの一点だけです。形を見ようとすると手が止まるので、線との位置関係だけを確かめます。慣れると10秒で終わります。
- Q. 当日に崩れたら、その場で直せますか。
- 直せる範囲は決まっています。留め具を外さずに、はみ出した毛束だけを束の内側へ押し込む。ここまでは、鏡がなくても手の感覚でできます。留め具を外してしまうと、線の位置から取り直すことになり、その場では戻りません。だから留め具は、当日に外さなくていい数に減らしておいてください。少ないほうが直せます。
— メグラシ編集部





