髪に金箔をつけるなら、毛束の山ではなく谷に置く|1片5mm以下、指でなでて光る跡が残る髪は先に固める

髪につけた金箔が落ちるのは、貼り方が雑だったからではありません。
決めているのは3点です。置いた場所が毛束の山か谷か。1片が5mmを超えていないか。髪の表面に油分が残っていないか。
3点とも、鏡と自分の指で確かめられます。どれか1つでも外れていると、動いているうちに落ちます。
📋 早見表|3点の判定と、次にやること
この表は答えではありません。乗せる前に、どこを直すかを決めるための道具です。
| 確かめること | 通っている状態 | 外れている状態 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 置く場所 | 谷(影になっている線) | 山(光が当たる面) | 隣の谷へ移す |
| 1片の大きさ | 5mm以下 | 5mmより大きい | 半分に切る |
| 表面の油分 | 指に跡がつかない | 指が光る | その場所だけ固める |
| 片どうしの間隔 | 2〜3mm | 密着している | 1片抜く |
3点が通ってから乗せてください。乗せてから直そうとすると、触るたびに落ちます。
谷を見つける。所要1分
まとめ髪やねじった束を、横から見てください。
光が当たって明るく見えているところが山です。その隣の、影になって沈んでいる線が谷です。編み込みなら、左右の毛束が交差している場所が谷になります。ねじり髪なら、ねじりの筋が沈んでいる線です。
谷が見つからないときは、髪を横から手で軽く押してみてください。押したときにへこむ場所が谷、へこまない場所が山です。
金箔は谷に置きます。 山に置くと、置いた面が丸いので、頭を動かすたびに箔が表面をすべります。谷は両側から毛が寄っているので、置いた片を左右の毛が押さえます。
1片は5mm以下に切る
金箔を大きいまま乗せると、髪の表面の曲がりに沿えません。端が浮きます。
浮いた端は、指や服の襟に引っかかります。引っかかった時点で、そこから全部がはがれます。
1片は5mm以下です。定規は要りません。爪の幅の半分より小さければ足ります。切るときは、はさみではなく指で裂いてください。はさみで切ると切り口がまっすぐになり、まっすぐな辺は浮きやすくなります。指で裂いた不ぞろいな縁のほうが、毛の流れに沿います。
大きく見せたい場合は、1片を大きくするのではなく、小さい片を2〜3mmの間隔で並べてください。離れて見たときの面積は同じで、落ちにくくなります。
表面の油分を、指の腹で確かめる
指の腹で髪の表面を10cmほどなでて、指先を明るいところで見てください。
光る跡がついていれば、油分が多い状態です。この状態に金箔を乗せると、いったんはくっつきます。けれど油の上に浮いているだけなので、髪が動くとずれます。
跡がついたら、置きたい場所だけを固めるものを軽く吹き、10秒おいて表面を乾かしてから乗せてください。全体に吹く必要はありません。吹く範囲は、置く谷の周り2cmで足ります。
跡がつかないなら、そのまま乗せて構いません。乾いた髪の表面には細かい凹凸があり、5mm以下の片ならその凹凸に噛みます。
固めるものを吹くときは、髪から20cm以上離してください。近くから吹くと、その場所だけが濡れて重くなり、束の形が変わります。形が変わると、せっかく見つけた谷の位置もずれます。
吹いたあとの10秒は必ずおいてください。表面が乾ききる前に乗せると、片が沈んで、乾いたときに縁だけが浮き上がります。指の腹で触れて、しっとりせず、さらりとしていれば乗せられます。
乗せる順番は、下から上へ
置く順番でも、落ちる数が変わります。
下から上へ乗せてください。上から乗せると、下を乗せるときに手が上の片に触れます。触れた片は、その時点でずれます。
下から始めれば、あとから触る場所は常に上になり、乗せ終わった片に手が近づきません。
乗せるときは、指の腹ではなく、乾いた爪の先か、細い棒の先に片を乗せて運びます。指の腹で運ぶと、指の油分が片の裏についてしまいます。裏に油がつくと、髪に触れる面が滑ります。
密度は、離れて見る距離で決める
置く数は、誰にどの距離から見られるかで決まります。
- 1m以内 … 3〜5片。近くでは1片ずつの形が見えるので、少ないほうが1片ずつが読める
- 2〜3m … 8〜12片。この距離では1片が点になるので、数がないと見えない
- 写真だけ … 10〜15片。写真は光が強く、1片の反射が飛びやすい
数を増やすときも、間隔は2〜3mmを保ってください。密着させると、隣り合った片が押し合って両方が浮きます。
置く範囲は、後頭部のいちばん出ているところから下です。それより上に置くと、真上から見える位置になり、正面や横からは見えません。
落ちてきたときは、拾って貼り直さない
落ちた1片は戻りません。拾って貼り直そうとすると、指の油分がついて、次はもっと早く落ちます。
その場でやるのは、落ちた場所を埋めることではありません。残っている片の並びを見て、目立つ空きができていないかを確かめることです。
空きが2cm以上あいていれば、予備の片を1つ足します。2cm未満なら、そのままで見え方は変わりません。
予備は、切った片を小さな紙にはさんで持っておくと、出先でも取り出せます。袋に入れると、袋の内側に貼りついて取り出せなくなります。
触ってはいけない場面が2つある
一日のうちで、金箔がまとめて落ちる場面は2つです。
1つ目は、上着を脱ぐときです。襟が後頭部を通ると、置いた片が横方向に押されます。脱ぐときは、両手で襟を持って前から抜いてください。後ろへ引き抜くと、襟が髪に触れます。
2つ目は、人と並んで写真を撮るときです。肩が近づくと、肩に乗っている毛が押されます。並ぶ前に、束を肩より後ろへ回してください。
この2つを避けるだけで、落ちる数がはっきり減ります。
外すときは、必ず濡らしてから
外す手順は決まっています。
- 先に髪をほどいて、金箔がついたまま毛束を下ろす
- ぬるま湯で流す
- 残った小さい片を、指の腹でつまんで取る
ついた状態でブラシを通すと、箔が細かく割れて髪の途中に残ります。割れた片は小さすぎて指ではつまめません。
乾いた状態でこするのも避けてください。割れた片が地肌の側へ入り込みます。必ず濡らしてから触ります。
置く前に、髪型を先に完成させる
金箔は、いちばん最後に置くものです。順番を守らないと、ほとんどが無駄になります。
まとめ髪を作る、留め具を全部入れる、崩れがないか確かめる。ここまで終わってから金箔に入ります。置いてから留め具を足すと、足すときの指が置いた片に触れます。
前髪を直すのも、金箔より前です。前髪を触るときの手は、顔まわりの毛の上を通ります。顔まわりに置いた片は、その1動作で落ちます。
順番は、髪型、確認、金箔の3段階です。この順番なら、置いたあとに髪へ手をやる場面がなくなります。
明るさで見え方が変わる。屋内と屋外で違うもの
金箔は自分では光らず、当たった光を返します。だから、置いた数が同じでも、場所によって見える量が変わります。
屋内の照明は真上から来ます。真上からの光は、後頭部の上のほうに置いた片だけを光らせます。横や下に置いた片は、影の側に入って見えません。
屋外の光は空全体から来るので、どこに置いても同じくらい返ります。屋外で過ごす時間が長い日は、置く場所を後頭部の下のほうまで広げてください。
屋内で過ごす日は、後頭部のいちばん出ているところの上下3cmに集めると、数が少なくても見えます。範囲を広げるより、集めるほうが効きます。
どちらとも取れるとき①|谷が浅い
まとめ髪がゆるいと、谷が浅くて片が押さえられません。
このときは、置く前に谷を作ってください。置きたい場所の毛束を、指2本ではさんで軽く寄せます。寄せた線が谷になります。寄せたまま片を置き、指を離すと、毛が戻る力で片が押さえられます。
寄せる幅は5mmで足ります。それ以上寄せると、まとめ髪全体の形が変わります。
どちらとも取れるとき②|髪が細くて谷ができない
毛が細いと、束にしても山と谷の差が小さく、置く場所が読めません。
この場合は、谷を探すのをやめて、留め具の際に置いてください。ピンやゴムの際は、そこだけ毛が押さえられていて、面が沈んでいます。留め具から3mm以内に置くと、留め具そのものが押さえの役をします。
置ける数は減りますが、落ちる数はもっと減ります。細い髪では、数より残る率を優先してください。
どちらとも取れるとき③|下ろした髪に置きたい
まとめずに下ろした髪に置く場合、谷はほとんどありません。
下ろした髪に置くなら、毛束をひとひねりして、ねじった筋の沈んだ線に置いてください。ひねりは1回で足ります。ひねった束は、そのまま下ろしていても筋が残ります。
置いたあとは、その束だけを触らないようにしてください。下ろした髪は動く量が多いので、まとめ髪より落ちやすい状態です。写真の直前に置く、という順番にすると残ります。
まとめ
髪の金箔が落ちるかどうかを決めているのは、置いた場所と大きさと表面の状態の3点です。
置くのは毛束の山ではなく、影になっている谷。1片は5mm以下に、はさみではなく指で裂く。指の腹でなでて光る跡が残るなら、その場所だけ先に固めてから乗せます。
乗せる順番は下から上へ、間隔は2〜3mm。落ちた片は拾って貼り直さず、空きが2cm以上あいたときだけ予備を1つ足します。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 毛束の山と谷は、どこを見れば分かりますか
- まとめ髪やねじった束を横から見てください。光が当たって明るく見えているところが山、その隣の影になっているところが谷です。編み込みなら、左右の毛束が交差している場所が谷です。ねじり髪なら、ねじりの筋が沈んでいる線が谷になります。金箔は谷に置きます。山に置くと、置いた面が丸いので、頭を動かすたびに箔が表面をすべって落ちます。
- Q. 1片はどのくらいの大きさに切ればいいですか
- 5mm以下です。定規で測る必要はなく、爪の幅の半分より小さければ足ります。5mmを超えると、髪の表面の曲がりに沿えず、端が浮きます。浮いた端は指や服に引っかかって、そこから全部がはがれます。大きく見せたい場合は、1片を大きくするのではなく、小さい片を2〜3mmの間隔で並べてください。並べたほうが、離れて見たときの面積は同じで、落ちにくくなります。
- Q. 髪に油分があるかは、どうやって確かめるのですか
- 指の腹で髪の表面を10cmほどなでて、指先を明るいところで見てください。光る跡がついていれば油分が多い状態です。この状態に金箔を乗せると、いったんはくっつきますが、油の上に浮いているだけなので、髪が動くとずれます。乗せる前に、置きたい場所だけを固めるものを軽く吹き、10秒おいて表面を乾かしてください。全体に吹く必要はありません。
- Q. 途中で落ちてきたら、その場で直せますか
- 落ちた1片は戻りません。拾って貼り直そうとすると、指の油分がついて、次はもっと早く落ちます。直すのは、落ちた場所を埋めることではなく、残っている片の並びを見て、目立つ空きがあるかを確かめることです。空きが2cm以上あいていれば、予備の片を1つ足します。予備は、切ったものを小さな紙にはさんで持っておくと、出先でも取り出せます。
- Q. 外すときはどうすればいいですか
- 先に髪をほどいて、金箔がついたまま毛束を下ろしてください。ついた状態でブラシを通すと、箔が細かく割れて髪の途中に残ります。下ろしたあと、ぬるま湯で流すだけで大半は落ちます。残った小さい片は、指の腹でつまんで取ります。乾いた状態でこすると、割れた片が地肌の側へ入り込むので、必ず濡らしてから触ってください。
— メグラシ編集部





