ボブでバンスクリップが落ちるのは、クリップの縦幅が留め位置から衿までの距離より長いとき|首の後ろに縦に当てて測る

ボブでバンスクリップが落ちるのは、髪の量が少ないからではありません。
決めているのは、クリップの縦幅が、留めたい位置から衣類の衿までの距離を超えていないかです。
超えていると、クリップの下端が衿に当たります。当たると留め具全体が上へ回り、噛んでいる毛が浅いところへ移動して抜けます。同じ髪の量でも、当たらない位置に留めれば落ちません。
📋 早見表|衿までの距離と、使えるクリップ
この表は答えではありません。その日の服に対して、どのクリップを持つかを決めるための道具です。
| 留め位置〜衿 | 指の幅 | 使えるクリップの縦幅 | 留め位置 |
|---|---|---|---|
| 3.5cm未満 | 指2本 | 3cm以下 | 耳の上端の高さ |
| 3.5〜5cm | 指2〜3本 | 4cm以下 | 耳の高さ |
| 5〜7cm | 指3〜4本 | 6cm以下 | 耳たぶの高さ |
| 7cm以上 | 指4本以上 | 制限なし | 首の付け根 |
測るのは服を着てからです。着る前に決めると、衿の高さが変わって外れます。
距離を測る。所要15秒
服を着た状態で、首の後ろへ手を回します。
留めたい位置に人さし指を当ててください。そこから下へ指を足していき、衿の縁に当たるまで何本入るかを数えます。
指2本で約3.5cm、指3本で約5cm、指4本で約7cmです。
次に、クリップを縦に持って同じ位置に当てます。クリップの下端が衿より上で収まれば使えます。衿に触れるか下へ出るなら、その日の服では落ちます。
衿に当たると何が起きるか
クリップの下端が衿に押されると、留め具全体が上へ回ります。
上へ回った時点で、噛んでいる毛は噛み口の浅いところへ移動します。浅いところで噛んだ毛は、少し動いただけで抜けます。
落ちる瞬間だけを見ていると、髪が少ないせいに見えます。実際には、座る・もたれる・振り向くのたびに衿が当たって、少しずつ回っています。
回っているかどうかは、途中で一度触れば分かります。クリップの上端が地肌から浮いていたら、すでに回っています。
浮きは2〜3mmから始まります。この段階なら、上端を指で地肌のほうへ押し戻すだけで元に戻ります。5mm以上浮いてからでは戻りません。噛んでいた毛がすでに浅い位置へ移っているので、一度外して留め直すことになります。
衿の高さは服によって3cm以上違います。同じクリップが昨日は落ちなかったのに今日は落ちる、という差は、髪ではなく服の側で起きています。
距離が足りないときの2つの手
距離が足りない服の日は、選ぶ手が2つあります。
1つ目は、小さいクリップに替えること。縦幅3cm以下のものなら、指2本の距離でも収まります。
2つ目は、留め位置を上げること。2cm上げれば、距離は2cm増えます。 ボブは束が短いので上げられる幅に限りがありますが、耳の上端の高さまでなら上げられます。
どちらもできない服のときは、後ろで留めるのをやめてください。横で留めれば、衿から遠いので縦幅の制限がなくなります。
縦幅が足りているのに落ちるとき
距離の条件を満たしているのに落ちるなら、原因は束の厚みです。
バンスクリップは、噛み口の奥まで毛が届いて初めて留まります。届いていない束は、歯の先だけで噛んだ状態になります。
留める前に、束を指ではさんで噛み口の奥行きと同じくらいの厚みがあるかを見てください。薄いときは、束を2回ねじってから留めます。
ねじると厚みが出て、奥まで届きます。すくう幅を広げるより、ねじるほうが効きます。
ボブでの束の作り方
ボブは長さが足りず、束が細くなりがちです。細い束は噛み口で滑ります。
集めるときは、耳の上端より上の毛を全部入れてください。こめかみの毛を外すと、束が細くなるうえ、外した毛が顔の横に落ちます。
集めた毛は、留める直前に一度下へ引きます。引くと短い毛が束の中へ入り、束の太さがそろいます。引かずに留めると、根元付近で短い毛が余り、噛み口からはみ出します。
ねじる向きは、留める側と逆にしてください。右側で留めるなら左へねじります。同じ向きにねじると、留めたあとに束が戻ろうとして、噛み口の中で回ります。逆向きなら、戻る力が噛み口に押しつける方向へ働きます。
束を作ったら、留めるまでの時間を短くしてください。作ってから鏡を探しているあいだに、束は少しずつほどけます。ほどけた束は厚みが減り、奥まで届かなくなります。
留める向きは、歯を地肌に向ける
クリップを開いたとき、歯が並んでいる面があります。
歯の面を地肌に向けて留めてください。 外側に向けると、歯が束の表面だけを噛み、地肌に近い毛が入りません。
地肌に向けると、歯が地肌側の短い毛まですくいます。ボブは短い毛の割合が多いので、この向きの差がそのまま落ちる回数に出ます。
留めたあと、クリップの上端を指で地肌のほうへ1回押してください。押すと、噛んだ毛が奥へ入ります。
押す強さは、地肌が1mm沈む程度で足ります。強く押すと、噛み口が地肌に食い込んで、そのまま痛みが出ます。痛みが出れば必ず触ることになり、触れば回ります。
留めてから10秒待って、もう一度上端に触れてください。この10秒で戻ってくるようなら、束の厚みが足りていません。ねじりを1回足してから留め直します。
横で留めるときの位置
後ろで留められない日は、横で留めます。横は衿から遠いので、縦幅の制限が消えます。
位置は、耳の上端から後ろへ2cmです。それより前だと、正面からクリップの端が見えます。後ろへ寄せすぎると、束が耳の裏で折れて、毛先が跳ねます。
横で留めるときは、束を耳の後ろへ寄せてから留めてください。寄せずに留めると、耳の上に毛の橋ができて、耳の輪郭が読めなくなります。
横は左右どちらか片側だけで構いません。両側に留めると、後頭部の毛が中央に取り残されて、そこだけ広がります。片側に寄せたほうが、後ろ姿の線が1本になります。
横で留めた日は、肩に荷物をかける側を反対にしてください。同じ側にかけると、持ち手がクリップの高さを通ります。
一日のうちで、外れやすい場面
外れる場面は3つです。
1つ目は、椅子の背もたれに頭をつけたときです。背もたれが高い椅子では、クリップが直接押されます。座る前に、背もたれの高さを見てください。
2つ目は、荷物を肩にかけ直すときです。腕が後頭部の高さを通ります。かけ直すのは体の前でやってください。
3つ目は、上着を脱ぐときです。襟が後頭部を通ります。両手で襟を持って、前から抜いてください。
落ちたら、1cm上へ留め直す
落ちたクリップを同じ場所へ戻すと、10分で同じことが起きます。
一度落ちた場所は毛の並びが崩れていて、噛んでも同じ深さまで入りません。
留め直すのは、さっきより1cm上です。1cm上にはまだ触っていない毛があり、噛み口の奥まで届きます。上げた分だけ衿までの距離も増えるので、当たる原因も同時に消えます。
大きいクリップを使いたい日の順番
縦幅の大きいクリップを使いたい日は、服のほうを先に決めてください。
衿が浅い服なら、距離が7cm以上取れます。この距離があれば、縦幅の制限はほぼ消えます。
順番を逆にすると、着てから合わないことが分かって、留め方を変えることになります。クリップを決めてから服を選ぶ日は、衿の深さだけ先に見ると、当日の手戻りがなくなります。
どちらとも取れるとき①|下端が衿にちょうど触れる
触れるか触れないかの境目では、触れる側として扱ってください。
座った姿勢では、立っているときより衿が上がります。立って測ってちょうどだった場合、座った時点で当たります。
判定を1段階厳しくして、1つ小さいクリップにするか、1cm上へ留めてください。
どちらとも取れるとき②|髪の量が日によって違う
同じ人でも、洗った直後は束が細く、1日おくと太くなります。
洗った直後の日は、束を2回ねじってから留めてください。ねじりで厚みを補えば、同じクリップが使えます。
ねじる回数を3回以上にするのは避けてください。硬い棒になって、噛み口の中で曲がらず、留めた場所が浮きます。
どちらとも取れるとき③|束が短くて毛先が出る
ボブでは、留めた束の毛先がクリップの下から出ることがあります。
出た長さが2cm以内なら、そのままで構いません。2cmを超えるなら、留める前に毛先を上へ折り返して、折り返した状態ごと噛ませてください。
折り返すと束が厚くなるので、噛み口の奥まで届くという利点もあります。毛先が出ることと、落ちることは別の問題です。
まとめ
ボブでバンスクリップが落ちるかどうかは、クリップの縦幅が、留め位置から衿までの距離を超えていないかで決まります。
測るのは服を着てから。首の後ろで指の本数を数え、同じ位置にクリップを縦に当てて、下端が衿より上に収まるかを見ます。収まらないなら、小さいクリップに替えるか、留め位置を2cm上げてください。
縦幅が足りているのに落ちるときは、束の厚み不足です。束を2回ねじって、歯の面を地肌に向けて留め、上端を1回押し込みます。落ちたら同じ場所に戻さず、1cm上へ留め直してください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 距離はどうやって測るのですか
- 服を着た状態で、首の後ろに手を回してください。留めたい位置に人さし指を当て、そこから下へ指を動かして、衿の縁に当たるまでの幅を指の本数で数えます。指2本で約3.5cm、指3本で約5cm、指4本で約7cmです。次にクリップを縦に持って、同じ位置に当てます。クリップの下端が衿より上で収まれば使えます。衿に触れるか下へ出るなら、そのクリップはその日の服では落ちます。
- Q. 衿に当たると、なぜ落ちるのですか
- クリップの下端が衿に押されて、留め具全体が上へ回るからです。上へ回ると、噛んでいる毛が噛み口の浅いところへ移動します。浅いところで噛んだ毛は、少し動いただけで抜けます。落ちる瞬間だけを見ていると、髪が少ないせいに見えますが、実際には座る・もたれる・振り向くのたびに衿が当たって、少しずつ回っています。当たらない位置に留めれば、同じ髪の量でも落ちません。
- Q. 距離が短い服のときは、どうすればいいですか
- 小さいクリップに替えるか、留め位置を上げてください。留め位置を2cm上げれば、距離は2cm増えます。ボブは束が短いので上げられる幅に限りがありますが、耳の上端の高さまでなら上げられます。それでも足りないときは、後ろで留めるのをやめて、横で留める形に変えてください。横は衿から遠いので、縦幅の制限がなくなります。
- Q. 縦幅は足りているのに落ちます
- 束の厚みが足りていない可能性があります。バンスクリップは噛み口の奥まで毛が届いて初めて留まります。留める前に、束を指ではさんで、噛み口の奥行きと同じくらいの厚みがあるかを見てください。薄いときは、束を2回ねじってから留めます。ねじると厚みが出て、奥まで届きます。ボブで髪をすくって留めるときは、すくう幅を広げるより、ねじって厚みを作るほうが効きます。
- Q. 落ちたときは、同じ場所に留め直していいですか
- 同じ場所には戻さないでください。一度落ちた場所は毛の並びが崩れていて、噛んでも同じ深さまで入りません。留め直すのは、さっきより1cm上です。1cm上にはまだ触っていない毛があり、噛み口の奥まで届きます。上げた分だけ衿までの距離も増えるので、当たる原因も同時に消えます。
— メグラシ編集部





