ダンスのヘアアレンジは編み込みで|毛先が1拍で止まれば本番までもつ

ダンスのヘアアレンジに編み込みを選んだら、本番でほどけるかどうかは、鏡の前で先に分かります。
首を90度振って、毛先が止まるまでに何拍かかるかを数えてください。 1拍以内で止まれば、本番までもちます。2拍以上かかるなら、束の中で毛が動いていて、本番のどこかでほどけ始めます。
遅れが出たときに編み直すのは、全部ではありません。遅れの出どころの1か所だけです。多くは編み始めから3段目までにあります。
長さ別の作り方、振付ごとの振る角度、秋冬の発表会で毛が広がる日の下準備まで、順に並べます。
📋 早見表|毛先が止まるまでの拍数と、次にやること
この表は答えではありません。鏡の前で数えた拍数から、本番へ進むか編み直すかを決めるための道具です。
| 毛先が止まるまで | 束の中の状態 | 次にやること |
|---|---|---|
| 1拍以内 | 編み目が締まっている | そのまま本番へ |
| 2拍 | 1か所で毛が動いている | 遅れの出どころを探して1か所だけ編み直す |
| 3拍以上 | 編み始めからゆるい | 編み始めから編み直す |
数えるのは、首を振るたびに毎回です。1回だけで決めず、左右2回ずつ数えて、多いほうを採ります。
ダンスのヘアアレンジに編み込みが向く理由
ダンスの髪に求められるのは、動いても形が変わらないことです。回転、ジャンプ、首を振る振付のどれでも、髪が遅れて動くと、振付の止めの瞬間に髪だけが動き続けて見えます。
編み込みは、毛を地肌に沿って編み込んでいくので、束が頭に固定されたまま毛先へ向かいます。結び目1点で支えるポニーテールと比べると、支える点が段ごとに増えるので、振れる長さが短くなります。
振れる長さが短いほど、毛先が止まるまでの時間も短くなります。拍数で確かめられるのは、この性質があるからです。
ただし、編み目がゆるいと、段ごとの支えが効かず、ポニーテールと同じくらい振れます。編み込みにしただけで安心せず、拍数で確かめてください。
もう1つの利点は、崩れ始めが目に見えることです。ポニーテールは結び目がゆるんでも外からは分かりにくく、気づいたときには束ごと下がっています。編み込みは、ゆるんだ段の編み目が浮いて見えるので、出番の合間に指で触れば、どこが崩れ始めているかが分かります。
拍数の数え方
曲をかけなくても数えられます。
- 横に鏡を置き、振った先が見えるようにする
- 頭の中で、1秒に2つ数える速さ(1、2、3、4)を刻む
- 首を右に90度振って、すぐ止める
- 首が止まった瞬間を1つ目として、毛先が完全に止まるまで数える
1つ以内に止まれば締まっています。2つ以上かかるなら、束の中で毛が別々に動いています。
毛先が止まった瞬間は、毛先の揺れが目で追えなくなった瞬間です。細かく震えている程度なら、止まったと数えて構いません。束全体がまだ左右に動いているうちは、止まっていません。
正面に鏡を置くと、振った先の毛先が見えません。横に置くか、スマホで動画を撮って、あとでコマ送りで見てください。動画なら、毛先が止まった瞬間を何度でも確かめられます。
左右で必ず両方数えます。編み込みは左右で締まり方が違うことが多いからです。
数える速さは、曲のテンポと合わせる必要はありません。1秒に2つの速さで数えておけば、どの曲でも同じ基準で比べられます。曲のテンポで数えると、速い曲と遅い曲で拍数の意味が変わり、前の日の結果と比べられなくなります。
1拍以内のとき|そのまま本番へ
1拍以内で毛先が止まるなら、編み目が段ごとに締まっていて、束が頭と一緒に動いています。そのまま本番へ進んでください。
このとき、さらにきつく締め直す必要はありません。締めすぎると地肌が引っぱられ、練習や本番の途中で痛みを感じることがあります。痛みが出ると、首を振る動きが小さくなり、振付そのものに影響します。
1拍以内に入ったら、毛先の留め方だけを確かめます。毛先のゴムの上から、指で軽くつまんで左右に揺すってください。ゴムの中で毛が滑るなら、ゴムを1周多く巻きます。
本番の30分前にもう一度数えて、同じ拍数のままなら、そこで準備は終わりです。
30分前に数えて2拍に増えていたら、慌てて全部ほどかないでください。編み始めの段の上からピンを1本差すだけで、たいていは1拍に戻ります。ほどいて編み直す時間は、本番直前には取らないほうが安全です。
2拍のとき|遅れの出どころを探す
2拍かかるなら、束のどこか1か所で毛が動いています。全部をほどく必要はありません。
探し方は、編み目を上から順に指ではさみ、左右に軽く揺することです。指の中で毛が動く最初の段が、遅れの出どころです。
多くの場合、出どころは編み始めから1〜3段目にあります。編み始めは、まだ毛を拾う量が少なく、手もリズムに乗っていないので、締まりが弱くなりがちです。
毛先側から探すと、ゆるく感じても実は上の段の動きが伝わっているだけ、ということがよくあります。必ず上から順に探してください。
揺する強さは、編み目の形が崩れない程度で足ります。強く揺すると、締まっている段まで動いてしまい、出どころが分からなくなります。指で軽くはさんで、左右に2〜3mm動かす程度にしてください。締まっている段は、その程度では毛が動きません。
3拍以上のとき|編み始めから編み直す
3拍以上かかるなら、編み始めからゆるい状態です。1か所だけ直しても、ほかの段の動きが残ります。
このときは、全部ほどいて編み始めから編み直します。ほどいたら、手ぐしで毛の流れを一度そろえ、霧吹きで表面を軽く湿らせてから編み始めると、毛がまとまりやすくなります。
編み直すときに気をつけるのは、1段目から3段目の締まりです。この3段で、束の芯が決まります。ここが締まっていれば、残りの段は同じ力で編むだけで、全体が締まります。
編み直したら、もう一度首を振って拍数を数えます。2拍に下がったなら、出どころを探して1か所だけ直します。
霧吹きで湿らせるのは、表面だけです。根元まで濡らすと、乾くにつれて毛が縮み、編み目の締まりが変わります。毛先から中ほどまでの表面に、1〜2回吹きかける程度にしてください。
遅れの出どころは編み始めから3段目まで
遅れがどこから出るかは、編み込みの仕組みで説明できます。
編み込みは、段ごとに横から毛を拾って束に加えていきます。編み始めの1〜3段目は、束に加わる毛がまだ少ないので、拾った毛と束の間に隙間ができやすくなります。この隙間が、首を振ったときに毛が動く余地になります。
4段目以降は、束が太くなって、拾った毛を押さえる力が強くなります。同じ力で編んでいれば、自然に締まります。
だから、拍数が多いときは、毛先ではなく編み始めを疑ってください。 毛先側を締め直しても、上の段の隙間はそのまま残り、同じ拍数に戻ります。
1か所だけ編み直す手順
遅れの出どころが分かったら、そこまでさかのぼって編み直します。
- 毛先のゴムを外す
- 出どころの段の1つ下まで、編み目をほどく
- 出どころの段で、拾う毛の量を前の段と同じ幅にそろえる
- 拾った毛を束に加えるたびに、束全体を軽く下へ引く
- 元の毛先まで編み直し、ゴムで留める
ポイントは4つ目です。拾うたびに束を下へ引くと、拾った毛が束に密着し、隙間がなくなります。引く力は、地肌が引っぱられない程度で足ります。
ほどく範囲は、出どころの段の1つ下までにしてください。出どころの段だけをほどこうとすると、その下の段の編み目に引っぱられて、出どころの段がまた同じゆるさで編み上がります。1つ下からやり直すと、出どころの段を新しい力で編めます。
編み直したら、すぐに首を振って拍数を数えます。1拍以内に入れば完了です。
簡単に締める手順|拾う幅を毎段そろえる
きつく編もうとすると、手に力が入り、段によって締まり方がばらばらになります。力ではなく、拾う幅をそろえてください。
拾う幅は、指1本分を目安にします。毎段、同じ幅で拾えば、束に加わる毛の量が一定になり、締まり方もそろいます。
幅が段ごとに違うと、太い段と細い段ができます。太い段は締まり、細い段はゆるくなって、そこが遅れの出どころになります。
普段から編み込みをしない人は、本番前に3回ほど練習してください。拾う幅が手の感覚に入ると、締まりは自然にそろってきます。
自分の頭の後ろを編むときは、手元が見えません。拾う幅をそろえるには、指1本を当ててから、その指の幅だけを拾うと決めておくと、見えなくても同じ量を拾えます。鏡を2枚使って合わせ鏡にするより、指の感覚に頼ったほうが、手が止まらずにリズムよく編めます。
毛先の留め方|ゴムの前にねじる
編み込みが締まっていても、毛先の留め方が弱いと、そこから振れが出ます。
毛先をゴムで留める前に、編み終わりから毛先までを1回ねじってください。ねじると毛先の毛がまとまり、ゴムの中で滑りにくくなります。
ゴムは、細いものを2重から3重に巻きます。太いゴム1本より、細いゴムを複数回巻くほうが、毛先にしっかり食い込みます。
毛先が長く残る場合は、毛先を編み込みの下に折り込んで、ピンで留める方法もあります。折り込むと振れる部分がなくなり、拍数がさらに少なくなります。
振付によって振る角度を変える
拍数を数えるときに首を振る角度は、基本は90度です。ただ、振付によって実際に動く角度は違います。
回転が多い振付なら、180度振って数えてください。回転の勢いは首を振るよりも大きく、90度で1拍以内でも、180度では2拍になることがあります。
首を前後に振る振付なら、前に45度倒して戻し、毛先が止まるまで数えます。前後の動きは、左右とは違う方向に編み目へ力がかかるので、別に確かめる必要があります。
ジャンプが多い振付なら、その場で2回跳んで、着地してから毛先が止まるまでを数えます。上下の動きでは、毛先側の留め方の影響が大きく出ます。
ボブ・ショートの編み込み
ボブやショートでも、編み込みは使えます。長さに合わせて、編む場所を変えてください。
ボブなら、こめかみから耳の後ろへ向かうサイドの編み込みを、左右に1本ずつ作ります。編み終わりは耳の後ろでピンを2本交差させて留めます。
ショートなら、前髪からこめかみまでの短い編み込みで、顔周りの毛を留める役にします。ダンス中に顔にかかる毛がなくなるだけで、表情が見えやすくなります。
拍数の数え方は同じです。ボブやショートでは毛先が短いので、振れより先に、ピンの位置から毛が抜けていないかを見てください。首を振ったあとにピンが浮いていたら、差し直します。
ミディアム・ロングの編み込み
ミディアムやロングでは、編み込みを1本にするか、2本にするかを決めます。
1本の編み込みは、頭の中心を通るので左右の振れが均等になります。ただ、束が太くなる分、毛先側の重さで振れが出やすくなります。
2本の編み込みは、左右に分かれるので1本あたりの束が細く、振れが少なくなります。回転やジャンプが多い振付なら、2本のほうが拍数が少なく出ます。
ロングで毛先が長く残るときは、編み終わりを頭の後ろでまとめてお団子にする方法もあります。編み込み2本の毛先を1つにまとめ、ねじって巻きつけ、ピンで留めます。振れる部分がなくなるので、拍数はほぼ0になります。
お団子にする場合は、お団子の位置で首の動きやすさが変わります。後頭部の高い位置にまとめると、首を後ろへ反らす振付でお団子が首に当たりません。低い位置にまとめると、帽子やヘッドピースを合わせやすくなります。振付と衣装の両方を見て、高さを決めてください。
秋冬の発表会は、乾燥で毛が広がる
秋冬は発表会やイベントが増える時期です。この時期は空気が乾くので、毛の表面が静電気で浮きやすくなります。
表面の毛が浮くと、編み目が締まっていても、束の輪郭がぼやけて見えます。舞台の照明の下では、浮いた毛が光を拾って、頭の周りがかすんだように見えます。
下準備は、編む前に済ませます。手のひらに少量のヘアオイルかクリームを広げ、毛先から中ほどまでなじませます。根元にはつけないでください。根元につけると、拾った毛が滑って、編み目が締まりにくくなります。
編み終わったら、表面だけを手のひらで1回なでます。手のひらに残ったわずかな油分で、浮いた毛が編み目に沿います。
衣装の襟やフードとの当たりを確かめる
秋冬の発表会では、長袖の衣装や襟の高い衣装、フード付きの衣装を着ることがあります。編み込みの毛先が、襟やフードに当たると、そこから振れが出ます。
確かめ方は、衣装を着た状態で首を振ることです。毛先が襟に当たって跳ね返っていないか、フードの中で毛がこすれていないかを見てください。
当たるなら、毛先を編み込みの下に折り込んでピンで留めるか、お団子にまとめます。襟やフードとの距離が指2本分あれば、首を振っても当たりません。
衣装と髪を別々に準備していると、本番で初めて当たりに気づくことがあります。リハーサルの日は、必ず衣装を着たまま拍数を数えてください。
ヘッドピースや帽子を合わせる場合も同じです。ヘッドピースのピンが編み目に差し込まれると、その段の締まりが変わることがあります。ヘッドピースをつけた状態で首を振り、拍数が変わらないかを確かめてください。
汗をかく練習と本番の差
練習では1拍以内だったのに、本番で2拍になることがあります。原因の多くは汗です。
汗をかくと、根元の毛が湿って重くなり、編み目の締まりがゆるみます。特に編み始めの1〜3段目は地肌に近く、汗の影響を最も受けやすい場所です。
対策は、本番と同じくらい体を動かしたあとで、拍数を数えることです。通し練習のあとに数えて、2拍に増えていたら、編み始めの段の上からピンを1本、地肌に沿わせて差し込みます。
汗をかきやすい人は、編む前に根元へ少量のパウダーをつけておく方法もあります。根元の湿りが抑えられ、編み始めの段がゆるみにくくなります。つけすぎると髪が白く見えるので、指先に取って地肌に軽くたたく程度にしてください。
秋冬でも、照明の下で踊ると汗をかきます。寒い時期だからと油断せず、通し練習のあとの拍数を基準にしてください。
キッズダンスの場合
子どもの髪で編み込みを作る場合も、拍数の数え方は同じです。
ただ、子どもの髪は細くやわらかいことが多く、大人と同じ力で編むと、すぐにゆるみます。拾う幅を指1本分より少し狭くして、段の数を増やしてください。段が多いほど支える点が増え、細い髪でも締まります。
子どもは首を振る動きが大きいので、180度振って数えると安心です。自分で数えるのが難しい年齢なら、大人が横から見て数えます。
子どもの場合、地肌を引っぱりすぎると痛みで集中が切れることがあります。編み終わったら、頭を軽く押さえて痛くないかを聞いてください。
子どもの出番が複数ある日は、出番の合間に大人が一度、編み始めの段を指で触って確かめます。ゆるんでいたら、ピンを1本足すだけで済ませます。子どもが自分で触って直そうとすると、かえってゆるみが広がるので、触らないように伝えておくと安心です。
編み込みの向きを振付の向きに合わせる
編み込みには、頭の後ろへまっすぐ編む形と、斜めに編む形があります。どちらを選ぶかで、拍数の出方が変わります。
まっすぐ後ろへ編む形は、左右の振れに強く、前後の振れには弱くなります。束が頭の中心線に沿っているので、左右に首を振っても束がずれにくい一方、前後に首を振ると、束全体が頭の丸みに沿って滑ろうとします。
斜めに編む形は、編む方向と反対側への振れに強くなります。右上から左下へ編んだ束は、右へ振ったときにしっかり止まり、左へ振ったときには少し遅れます。
振付で首をよく振る方向が決まっているなら、その方向に強い編み方を選んでください。左右も前後もまんべんなく動く振付なら、2本の編み込みを左右対称に作るのが、どの方向にも偏りません。
向きを変えたら、拍数を数え直します。同じ締まり具合でも、向きが変わると拍数が変わることがあります。
前髪と顔周りの毛を先に決める
編み込みを作る前に、前髪と顔周りの毛をどう扱うかを決めておきます。後から決めると、編み終わった束をもう一度ほどくことになります。
前髪を下ろす場合は、編み込みの範囲に入れません。踊っている間に前髪が目にかかるなら、前髪の根元に少量の整髪料をつけて、流れる方向を固めておきます。
前髪を上げる場合は、前髪から編み始めます。前髪の毛は短いことが多いので、拾う幅を指1本分より少し狭くして、段数を増やしてください。前髪の段がゆるいと、そこが遅れの出どころになります。
顔周りの短い毛は、編み込みに拾いきれないことがあります。拾いきれない毛は、無理に入れず、ピンで耳の後ろへ留めます。無理に拾うと、その段だけ毛の量が変わり、締まりがそろいません。
顔周りが決まると、正面から見たときの表情が見えやすくなります。舞台の客席からは、髪の後ろ側より顔周りのほうがよく見えるので、ここを先に決める意味は大きいです。
練習の日と本番の日で、同じ編み方にそろえる
練習では簡単なまとめ髪で、本番だけ編み込み、という分け方をすると、本番で初めて拍数を数えることになります。
できれば、通し練習の日は本番と同じ編み込みで踊ってください。踊ったあとに拍数を数え、どの段がゆるみやすいかを確かめておくと、本番の朝にその段だけを意識して編めます。
毎回同じ編み方にするのが難しいなら、少なくとも本番の1週間前と前日の2回は、本番と同じ編み込みで通してください。
練習のたびに編み込みを作ると、拾う幅が手に入り、編む時間も短くなります。最初は15分かかっていた編み込みが、5回目には7〜8分ほどになることも珍しくありません。
本番の朝は、時間に追われて手が急ぎます。急いでも同じ幅で拾えるように、練習の日から同じ編み方にそろえておくことが、いちばんの準備になります。
本番後に髪をほどくとき
本番が終わったら、編み込みをほどきます。ここで急ぐと、毛が絡まって傷みの原因になります。
ほどくときは、まず毛先のゴムを外し、毛先側から1段ずつほどいていきます。編み始め側から引っぱると、下の段の毛が絡まります。
ほどいたあとの毛は、編み目の形にうねっています。すぐにブラシを通すと、うねった毛が引っかかります。手ぐしで大まかにほぐしてから、目の粗いくしで毛先から順にとかしてください。
ピンを使った場合は、ほどく前に全部外します。ピンを残したままほどくと、毛がピンに巻きついて抜けにくくなります。
1日に何回も出番がある日は、出番の間にほどかず、本番が全部終わってからほどきます。ほどいて作り直すと、作り直した編み込みで拍数をもう一度数える必要が出てきます。
どちらとも取れる①|1拍と2拍の間
数えるたびに、1拍で止まったり、2拍かかったりすることがあります。
揺れる原因は、たいてい首の振り方です。勢いよく振った回は2拍、ゆっくり振った回は1拍、ということがよくあります。
迷ったら、振付の中でいちばん強く首を振る場面と同じ勢いで振ってください。その勢いで2拍かかるなら、本番では2拍の状態になります。
それでも揺れるなら、遅れの出どころを探して、1か所だけ編み直してください。1か所直すだけで1拍に落ち着くなら、その段が原因です。
どちらとも取れる②|右と左で拍数が違う
右に振ると1拍、左に振ると2拍、というように、左右で拍数が違うことがあります。
これは珍しいことではありません。利き手の側の編み目は締まり、反対側はゆるくなりやすいからです。
遅いほうの側だけを確かめてください。遅いほうの側の編み目を上から指ではさんで揺すり、毛が動く段を探します。その段から、遅いほうの側だけを編み直します。
利き手と反対側を編むときは、手首の向きが変わるので、拾う幅が広くなりがちです。反対側を編むときだけ、指1本分の幅を指で当てて確かめながら拾うと、左右の締まりが近づきます。
左右で拍数をそろえる必要はありません。両方が1拍以内に入れば十分です。
どちらとも取れる③|編み込みかポニーテールか
ダンスのヘアアレンジで、編み込みとポニーテールのどちらにするか迷うこともあります。
ポニーテールは、結び目から先が自由に振れるので、拍数は2〜3拍かかるのが普通です。動きを見せたい振付なら、その振れが表現になります。
動きを止めたい振付、回転やジャンプが多い振付なら、編み込みが向きます。
決めきれないときは、両方を作って、同じ角度で首を振って拍数を数えてください。振付の見せ方と、拍数の両方を見比べれば、どちらを選ぶかがはっきりします。ポニーテールの根元だけを編み込みにする方法もあります。
根元だけを編み込みにすると、頭の上半分は動かず、結び目から先だけが振れます。拍数は2拍前後になりますが、振れ方がそろうので、振付の中で髪の動きを見せたいときに使えます。根元の編み込みは3〜4段で足ります。
曲の途中で落ちてきたときの直し方
本番中に編み込みが落ちてきたと感じても、曲の途中では直さないでください。触ると、かえって崩れが広がります。
出番が終わったら、まず編み始めの段を指で触ります。落ちてくるのは、多くの場合、編み始めの段がゆるんだときです。
次の出番まで時間があるなら、編み始めの段の上からピンを1本、地肌に沿わせて差し込みます。ピンは、波打つ側を地肌に向けて差すと動きにくくなります。
時間が5分以上あるなら、ゆるんだ段までほどいて編み直します。そのあとで首を振って拍数を数え、1拍以内に戻ったかを確かめます。
本番前日と当日の確認の順番
前日と当日にやることを並べておきます。
- 前日:本番と同じ編み込みを作り、通し練習のあとに拍数を数える
- 前日:遅れの出どころがあれば、どの段かをメモする
- 当日:編む前に油分を毛先から中ほどまでなじませる
- 当日:編み終わったら、左右2回ずつ首を振って拍数を数える
- 当日:衣装を着た状態で、もう一度数える
- 当日:本番30分前に、最後にもう一度数える
前日のメモがあれば、当日はその段だけを意識して編めば足ります。
当日の朝に時間が取れない場合は、前日の夜に編み込みを作って寝る方法もあります。ただ、寝ている間に編み目が押されて形が変わるので、朝にもう一度拍数を数えてください。2拍に増えていたら、出どころの1か所だけを編み直します。
予備のピンとゴムを、衣装の近くに置いておくと、出番の合間にすぐ直せます。
まとめ
ダンスのヘアアレンジに編み込みを選んだら、首を90度振って、毛先が止まるまでの拍数を数えます。
1拍以内なら、そのまま本番へ進みます。2拍なら、編み目を上から指ではさんで揺すり、毛が動く最初の段まで戻って1か所だけ編み直します。3拍以上なら、編み始めから編み直します。
遅れの出どころは、多くの場合、編み始めから3段目までです。毛先側を締め直しても、上の段の隙間は残ります。
秋冬の発表会では、編む前に油分をなじませ、衣装を着た状態でも拍数を数えてください。練習と本番で同じ拍数になっていれば、本番までもちます。
関連記事
- ダンスの髪型は支える点の数で決まる
- キッズダンスの髪型は、結び目の根元の浮きで決まる
- 編み込みのほつれさせ方|引き出す量のミリ数
- 三つ編みのやり方|1段の縦の長さで印象が変わる
- ヘアピンの差し方|波打つ側の向きと交差させる角度
- 静電気で髪が広がる日の簡単な髪型
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 拍数はどうやって数えるのですか
- 曲をかけなくても数えられます。頭の中で1秒に2つ数える速さ(1、2、3、4)を刻みながら、首を右に90度振ってすぐ止めてください。首が止まった瞬間を1つ目として、編んだ束が振れ終わって完全に止まるまでにいくつ数えたかが拍数です。1つ以内なら締まっています。2つ以上かかるなら、束の中で毛が別々に動いている状態です。鏡は正面ではなく横に置いて、振った先が見えるようにしてください。
- Q. 遅れが出たとき、どこから編み直せばいいですか
- 毛先側ではありません。編み目を上から順に指ではさんで、左右に軽く揺すってください。指の中で毛が動く最初の段が、遅れの出どころです。多くは編み始めから1〜3段目にあります。その段までほどいて、そこから編み直せば足ります。全部ほどく必要はありません。
- Q. ダンスのヘアアレンジは、編み込みとポニーテールのどちらがいいですか
- 回転やジャンプの多い振付なら編み込みが向きます。ポニーテールは結び目から先が自由に振れるので、拍数が2〜3拍かかるのが普通です。動きを見せたい振付ならポニーテール、動きを止めたい振付なら編み込み、と分けてください。迷ったら、両方を作って首を90度振り、拍数の少ないほうを選びます。
- Q. ボブやショートでも編み込みはできますか
- できます。ボブなら、こめかみから耳の後ろへ向かうサイドの編み込みを左右に1本ずつ作ります。ショートなら、前髪からこめかみまでの短い編み込みで、顔周りの毛を留める役にします。どちらも拍数の数え方は同じで、毛先がピンで留まっているかを含めて見ます。
- Q. 曲の途中で編み込みが落ちてきたら、どうすればいいですか
- 曲の途中では直さず、出番が終わってから直します。落ちてくるのは多くの場合、編み始めの段がゆるんだときです。出番の合間に時間があるなら、編み始めの段の上からピンを1本、地肌に沿わせて差し込むと、それ以上は落ちにくくなります。
— メグラシ編集部





