顔タイプ別|ネックレス・ピアス・メガネが似合わないと感じる理由と直し方

「アクセサリーが似合わない」と感じるとき、原因を首の長さやデコルテの形に求めてしまいがちです。ですが、実際に効いているのはそこではありません。
この記事は、その原因を言葉にするためのものです。先に結論を書きます。**アクセサリーが浮いて見えるかどうかは、顔の輪郭が曲線寄りか直線寄りか、そして顔の中でパーツがどれくらいの間隔で配置されているか——この二つでほぼ決まります。**首の長さは、選ぶ長さに影響するだけで、似合うかどうかを決めていません。
この記事で扱うこと
顔タイプ診断は、本来「服の形」を選ぶための道具として説明されることが多いのですが、アクセサリーはそれ以上に相性がはっきり出ます。理由は単純で、顔からの距離が近いからです。
- ネックレス……長さ、チェーンの太さ、モチーフの大きさの三つに分けて考えます
- ピアス・イヤリング……輪郭のすぐ横にあるので、形の対比が最も強く出ます
- メガネ……顔の中に入る唯一のアクセサリーで、パーツの間隔と直接ぶつかります
8タイプそれぞれの目安を表にまとめ、最後に「似合わないと感じたときの直し方」を三つ置いています。診断名が分からない方でも読めるように、鏡で確認できる二つの軸から始めます。手持ちのアクセサリーを一度机に並べて、読みながら照らし合わせていただくと、判断の感覚がつかみやすくなるはずです。
なぜ首の長さではないのか
「首が短いからネックレスが似合わない」というのは、よく聞く説明です。ですが、これは正確ではありません。
首の長さが影響するのは、ネックレスをどの長さにするかという一点だけです。首元が詰まって見える方は、鎖骨より下に落ちる長さを選べば、縦の線ができて首元が伸びて見えます。それで解決します。
一方、「なんとなく浮いて見える」という感覚は、長さを変えても消えません。こちらの原因は、形の側にあります。顔の輪郭がつくる線と、アクセサリーがつくる線が別々の方向を向いている状態です。
丸い輪郭の下に角ばった四角のモチーフがぶら下がっていると、目は二つを別の情報として読みます。二つが揃っていれば、モチーフは顔の延長として読まれます。この違いが「浮く/なじむ」の正体です。
「顔が大きく見えるから」という説明について
アクセサリー選びの説明で、「大ぶりを着けると顔が大きく見える」という言い方をよく見かけます。これは半分だけ当たっています。
正確に言うと、耳元や首元に大きなものを置くと、目はその大きさを基準にして顔の大きさを測ります。基準が大きくなれば、顔は相対的に小さく見えます。つまり大ぶりのアクセサリーは、むしろ顔を小さく見せる方向に働くというのが、比較の原理としては正しい説明です。
にもかかわらず「大きいと顔が負ける」と感じるのは、大きさではなく情報量の問題です。モチーフが複雑で光が強く動きもある——そういうアクセサリーは、大きさに関係なく顔より先に読まれます。だから大きさそのものを恐れる必要はなく、大きさは保ったまま、光と動きと複雑さを一段落とすという調整のほうが実用的です。
この記事で「大きさの目安」を書いているのは、顔を小さく見せるためではありません。顔の情報量とアクセサリーの情報量が、無理なく並ぶ位置を探すためです。
顔の輪郭の「曲」と「直」を確かめる
鏡の前で確認するのは、次の三か所です。
| 見るところ | 曲線寄りのサイン | 直線寄りのサイン |
|---|---|---|
| フェイスライン | 頬から顎にかけて丸くつながる | 頬骨と顎に角があり、面で構成される |
| 目の形 | 丸く、縦幅がある | 横に長く、切れ長 |
| 頬の質感 | ふっくらとして立体が丸い | 骨の位置がはっきり見える |
三つのうち二つ以上が曲線寄りなら曲線、二つ以上が直線寄りなら直線と考えて構いません。両方が混ざる方は「MIX」で、その場合は曲線と直線のどちらの形も使えます。詳しい確認手順は顔の造作の見方にまとめています。
パーツの間隔を確かめる
もうひとつの軸が、顔の中でのパーツの間隔です。これはアクセサリーの「大きさ」を決める手がかりになります。
| 見るところ | 間隔が狭い(中心寄り) | 間隔が広い(外側寄り) |
|---|---|---|
| 目と目のあいだ | 目の横幅より狭い | 目の横幅より広い |
| 目と眉のあいだ | 近い | 離れている |
| 顔の余白 | 少なく、情報が中心に集まる | 多く、面としての印象が強い |
間隔が狭い方は、顔そのものの情報量が多いので、大ぶりのアクセサリーを足すと情報がぶつかります。逆に間隔が広い方は、顔に余白があるので、小さすぎるアクセサリーだと存在が消えてしまいます。
この二軸は、顔タイプ診断でいう「曲直」と「子供顔・大人顔」に、それぞれおおむね対応しています。診断名が分からない方も、この二つの確認だけで以下の表は使えます。
8タイプ別|ネックレスの目安
顔タイプ8分類ごとに、ネックレスの三要素(長さ・チェーンの太さ・モチーフ)をまとめます。
| 顔タイプ | 何が起きやすいか | 長さの目安 | チェーンとモチーフ |
|---|---|---|---|
| キュート | 大ぶりのモチーフが顔より前に出る | 40〜45センチ(鎖骨の上) | 細めチェーン、小さめの丸モチーフ |
| アクティブキュート | 華奢すぎると存在が消える | 40〜50センチ | 中細チェーン、動きのある小ぶりモチーフ |
| フレッシュ | 曲線の装飾が顔と噛み合わない | 40〜45センチ | 細めチェーン、シンプルな一粒か直線モチーフ |
| フェミニン | 直線的で硬いものが浮く | 45〜50センチ | 中細チェーン、しずく型・花モチーフ |
| ソフトエレガント | 主張の強すぎるものが顔を追い越す | 45〜50センチ | 細〜中チェーン、上品な小〜中モチーフ |
| エレガント | 小さすぎると顔に負ける | 45〜55センチ | 中〜太チェーン、存在感のあるモチーフ |
| クールカジュアル | 甘い装飾が浮く | 45〜60センチ | 中〜太チェーン、幾何学・直線モチーフ |
| クール | 華奢で小さいものが埋もれる | 50〜60センチ | 太めチェーン、大ぶりの直線モチーフ |
読み方のコツは、この表を「決まり」ではなく「なぜそうなるか」で読むことです。キュートに小さめが向くのは可愛らしいからではなく、パーツの間隔が狭く顔の情報量が多いため、足す情報を減らすほうが顔が主役になるからです。
ネックレスは「長さ」だけで印象が変わる
三要素のうち、いちばん効くのが長さです。同じネックレスでも、鎖骨の上に乗るか下に落ちるかで、まったく別のものに見えます。
| 長さ | 落ちる位置 | できる線 | 向きやすいタイプ |
|---|---|---|---|
| 35〜38センチ(チョーカー) | 首の付け根 | 横の線 | 首元をすっきり見せたい直線寄りの方 |
| 40〜42センチ(プリンセス) | 鎖骨の上 | 顔に近い小さな円 | キュート、フレッシュ、アクティブキュート |
| 45センチ(マチネ短め) | 鎖骨のすぐ下 | 顔と胸をつなぐ | ほぼ全タイプで扱いやすい万能の長さ |
| 50センチ | 胸の上部 | 縦の線が出はじめる | フェミニン、ソフトエレガント、エレガント |
| 55〜60センチ(オペラ) | 胸の中央 | はっきりした縦の線 | クール、クールカジュアル、エレガント |
| 80センチ以上(ロープ) | 胴の中央 | 長い縦の線、二重にもできる | 大人顔タイプ。子供顔は二重にして短く使う |
「ロングネックレスが似合わない」と感じる方の多くは、子供顔に分類されるタイプです。縦に長い線が上半身の縦幅を強調し、間延びして見えるためです。ただし、二重にして短くする、Y字型にして鎖骨下でたわませるという二つの方法で、この問題は解消できます。
チェーンの太さは、顔のパーツの太さに合わせる
見落とされやすいのがチェーンの太さです。目安は、顔の中でいちばん細い線(眉やまつげの流れ)と、チェーンの太さの印象を近づけること。
| チェーンの太さ | 印象 | 合いやすい顔の条件 | 合わないときの直し方 |
|---|---|---|---|
| 極細(0.8ミリ以下) | 存在が消えるほど繊細 | パーツが繊細で間隔が狭い | 二本重ねて存在感を足す |
| 細め(1〜1.5ミリ) | 上品で控えめ | 多くの方に扱いやすい標準 | ペンダントトップで調整 |
| 中太(2〜3ミリ) | チェーン自体が主役になる | パーツがはっきりして間隔が広い | 短めにして顔に近づける |
| 太め(4ミリ以上) | 装いの主役になる | 直線寄りで大人顔 | 服の襟あきを深くして面積を確保 |
| 二連・三連 | 情報量が増える | 曲線寄りで華やかさが合う方 | 長さを揃えず段差をつける |
華奢なチェーンが「似合わない」と感じるとき、たいていは細すぎて存在が消えているだけです。二本重ねるか、少し太いものに替えると解決します。
モチーフの大きさと形を決める
モチーフは、輪郭の曲直と直接ぶつかる部分です。ここが噛み合うと、ネックレス全体がなじみます。
| モチーフの形 | 印象 | 相性のよい輪郭 | 噛み合わないときの調整 |
|---|---|---|---|
| 丸・ドロップ・しずく | やわらかく流れる | 曲線寄り | 直線寄りの方は小さくして主張を弱める |
| 四角・三角・バー | 硬く整う | 直線寄り | 曲線寄りの方は角に丸みのあるものへ |
| 一粒石 | 中立で使いやすい | 全タイプ | サイズで調整する |
| 花・リボン | 曲線が強く出る | 曲線寄り、子供顔 | 大人顔はモチーフを小さく、金属を細く |
| 幾何学・チェーンのみ | 直線が強く出る | 直線寄り、大人顔 | 子供顔は短めにして顔の近くに置く |
| パール | 表面の柔らかさで曲線寄り | 曲線寄り、大人顔 | 直線寄りの方はバロックや不揃いのものへ |
大きさの目安は、目の縦幅と同じくらいのモチーフが標準、それより大きいと主張が強く、小さいと控えめになる、と考えると迷いません。
8タイプ別|ピアス・イヤリングの目安
ピアスは輪郭のすぐ横にあるため、形の対比がそのまま出ます。ネックレスより影響が強い、と考えておいて構いません。
| 顔タイプ | 起きやすいこと | 向きやすい形 | 大きさの目安 |
|---|---|---|---|
| キュート | 大きいと耳元が顔より前に出る | 小さな丸、小粒パール | 1センチ以下 |
| アクティブキュート | 静かすぎると存在が消える | 小ぶりのフープ、揺れるもの | 1〜2センチ |
| フレッシュ | 装飾が多いと顔と離れる | 一粒、細いスティック | 1センチ前後 |
| フェミニン | 硬い直線が浮く | しずく、パールの揺れるタイプ | 2〜3センチ |
| ソフトエレガント | 強すぎると上品さと噛み合わない | 小ぶりのしずく、控えめなフープ | 1.5〜2.5センチ |
| エレガント | 小さいと耳元が寂しくなる | 大ぶりのドロップ、存在感のある石 | 3センチ以上 |
| クールカジュアル | 甘い装飾が浮く | 大きめフープ、幾何学 | 2〜4センチ |
| クール | 華奢だと埋もれる | 直線的な大ぶり、シャープなドロップ | 3センチ以上 |
耳元が浮いて見えるとき、いちばん簡単な直し方は大きさを一段変えることです。形を変えるより、大きさのほうが調整しやすく、効果もはっきり出ます。
8タイプ別|メガネの目安
メガネは顔の中に入る唯一のアクセサリーなので、パーツの間隔と直接ぶつかります。ここでは形・太さ・縦幅の三つで整理します。
| 顔タイプ | 起きやすいこと | フレームの形 | フレームの太さと縦幅 |
|---|---|---|---|
| キュート | 大きいレンズで顔が埋まる | 小さめのオーバル、ラウンド | 細め、縦幅は控えめ |
| アクティブキュート | 硬い形だと顔と噛み合わない | ボストン、小さめウェリントン | 中細、縦幅は中くらい |
| フレッシュ | 曲線が強いと甘くなりすぎる | スクエア、小さめウェリントン | 細め、縦幅は控えめ |
| フェミニン | 直線が硬く出る | オーバル、フォックス | 細め〜中、縦幅は中 |
| ソフトエレガント | 太フレームが顔を追い越す | オーバル、細身のウェリントン | 細め、縦幅は中 |
| エレガント | 小さいと顔に負ける | 大きめオーバル、フォックス | 中〜太、縦幅は大きめ |
| クールカジュアル | 甘い形が浮く | ウェリントン、スクエア | 中〜太、縦幅は中〜大 |
| クール | 小さく丸いと顔と離れる | スクエア、大きめウェリントン | 太め、縦幅は大きめ |
メガネの選び方は顔タイプ別のメガネ選びでさらに細かく扱っています。フレームの色と素材の選び方も含めて整理していますので、あわせてご覧ください。
「顔を追い越す」とはどういう状態か
アクセサリーの相談でよく使われる「顔負けする」「アクセサリーだけ目立つ」という感覚を、もう少し分解しておきます。
人が誰かを見るとき、視線はまず情報量の多いところに止まります。顔には目・眉・鼻・口という濃い情報が集まっているので、通常は顔が最初に読まれます。ところが、アクセサリーの情報量が顔を上回ると、順番が入れ替わります。先にアクセサリーが読まれ、そのあとで顔が読まれる。この状態が「顔を追い越す」です。
情報量を決めているのは、大きさだけではありません。
| 情報量を上げる要素 | 具体例 | 抑えたいときの手 |
|---|---|---|
| 大きさ | 直径3センチ以上のモチーフ | 一段小さくする |
| 光の強さ | 鏡面仕上げ、カットの多い石、ラメ | マット仕上げ、つや消しへ |
| 動き | 揺れるドロップ、フリンジ | 固定式のスタッドへ |
| 色数 | 複数の石を組み合わせたもの | 単色でまとめる |
| 形の複雑さ | 透かし彫り、幾何学の重なり | シンプルな一粒へ |
| 数 | 片耳に複数、多連ネックレス | 一点に絞る |
逆に「存在が消える」ときは、この表を反対から使います。大きさを上げるより、光を足す・動きを足すほうが、上品さを保ったまま存在感を出せます。華奢なネックレスが物足りないときは、太くするのではなく、小さな石のついたものに替えてみてください。
同じネックレスでも、タイプによって出方が変わる
具体例で見てみます。「50センチのチェーンに、直径2センチの丸いパールがひとつ下がったネックレス」を、8タイプが着けた場合の出方です。
| 顔タイプ | 出方 | 手直しするなら |
|---|---|---|
| キュート | パールが大きく、顔より前に出る | チェーンを42センチに詰める、または小粒へ |
| アクティブキュート | 長さが余り、動きが足りない | 二重にして短くする |
| フレッシュ | 丸みが顔の直線とややずれる | バロックパールや一粒石へ |
| フェミニン | ほぼそのまま収まる | 手直し不要 |
| ソフトエレガント | 落ち着いて収まる | 手直し不要 |
| エレガント | やや控えめに見える | パールを一段大きく、または重ねる |
| クールカジュアル | 甘さが装いと合いにくい | 幾何学モチーフに替えるか、太いチェーンへ |
| クール | 埋もれて存在が薄い | 大ぶりの直線モチーフ、太めチェーンへ |
同じ一本でも、手直しの方向が八通りに分かれます。**「似合わない」ではなく「あと何を変えれば収まるか」**という読み方をしていただきたいのは、こういう理由です。
素材の光り方でも印象は変わる
形と大きさが決まったあと、最後に効くのが素材の光り方です。ここは顔タイプというより、顔まわりの陰影との関係になります。
| 素材 | 光り方 | 顔まわりへの影響 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 鏡面の金属 | 強く反射する | 顔まわりが明るくなるが、情報量も増える | 夜、華やかな場面 |
| マット・つや消しの金属 | 弱く拡散する | 落ち着いて、顔が主役のまま | 日中、仕事の場面 |
| パール | やわらかく拡散する | 顔まわりの陰影をやわらげる | ほぼ全場面 |
| 透明な石(クリスタル等) | 点で強く光る | 視線が耳元や胸元に集まる | 夜、写真のある日 |
| 半貴石・天然石 | 光を含んで返す | 情報量は中くらい | 日中のカジュアルな場面 |
| 木・革・樹脂 | 光を吸う | 顔まわりが静かになる | 素材感のある装いの日 |
顔まわりの陰影が気になる日は、マットの金属よりパールを選ぶと、光がやわらかく回って印象が整います。これは年代を問わず使える手です。
「似合わない」と感じたときの直し方①|重ねる
ここからが、この記事のもうひとつの中身です。買い直す前に試せる三つの手を紹介します。
ひとつめは重ねることです。一本では強すぎる、あるいは弱すぎるアクセサリーは、二本にすると印象が変わります。
- 細すぎて存在が消えるチェーン……同じ長さで二本重ねると、一本の太いチェーンより柔らかい存在感になります
- 大ぶりで主張が強いモチーフ……短い華奢なチェーンを一本足すと、視線が二か所に分かれて主張が和らぎます
- 長さが中途半端なネックレス……40センチと50センチを重ねると、縦の線と顔まわりの円が両立します
重ね方のコツは、長さを揃えないことです。同じ長さで重ねると絡まって一本に見えるので、5センチ以上差をつけると段差がきれいに出ます。
「似合わない」と感じたときの直し方②|長さを変える
ふたつめは長さです。多くのネックレスにはアジャスター(調整用のチェーン)がついていますし、なくてもエクステンダーという延長パーツが市販されています。数百円のパーツで、印象は大きく変わります。
| 感じていること | 変える方向 | 具体的な調整 |
|---|---|---|
| 首元が詰まって見える | 長くする | 5センチのエクステンダーで45センチ以上に |
| 顔が下に引っぱられる | 短くする | アジャスターを詰めて鎖骨の上へ |
| 上半身が間延びして見える | 短くする、または二重に | ロングを二重にして40センチ相当に |
| ネックレスだけが目立つ | 長くして顔から離す | 50センチ以上にして胸元に移す |
| 存在感が足りない | 短くして顔に近づける | 42センチ前後、顔の情報圏内へ |
| 服の襟と喧嘩する | 襟あきに合わせる | 襟あきの一番下より2〜3センチ上に落ちる長さ |
最後の行が実は最も効きます。ネックレスは顔ではなく、襟あきとの関係で決まる部分が大きいのです。あきの下に隠れるとちぐはぐに見えるので、あきの中に収まるか、あきよりはっきり下に落ちるか、どちらかにします。
「似合わない」と感じたときの直し方③|顔から離す
みっつめは、そもそも顔から離すという考え方です。アクセサリーはネックレスとピアスだけではありません。
| 顔からの距離 | アクセサリー | 顔タイプの影響 |
|---|---|---|
| 至近(0〜10センチ) | ピアス、メガネ | 最も強く出る |
| 近い(10〜25センチ) | ネックレス、スカーフ | はっきり出る |
| 中間(25〜50センチ) | ブローチ、コサージュ | ややあり |
| 遠い(50センチ以上) | ブレスレット、バングル、リング | ほとんどなし |
| 最も遠い | アンクレット、バッグチャーム | なし |
気に入っているけれど顔まわりで浮くもの——たとえば大ぶりの直線的なモチーフ——は、ブレスレットやバッグチャームとして使えば、形の制約を受けません。手放すのではなく、置く場所を変えるという選択肢を持っておくと、持っているものが生きます。
服の襟あきとの関係
顔タイプ以前に、襟あきとネックレスの相性で決まってしまう部分があります。ここは全タイプ共通です。
| 襟あき | できる形 | 合うネックレス | 避けたい組み合わせ |
|---|---|---|---|
| クルーネック | 横の円 | 40〜45センチ、あきの中に収まるもの | 襟に隠れる中途半端な長さ |
| Vネック | 縦の三角 | Y字型、V字に沿うペンダント | 横に広がるチョーカー |
| ボートネック | 横に広い線 | 短めで顔に近いもの | 長い縦のライン |
| タートルネック | 首が布で覆われる | 長め(50センチ以上)、太めチェーン | 首元に埋もれる短いもの |
| シャツの開襟 | 縦の切れ目 | 一粒ペンダント、短めチェーン | 大ぶりで襟に当たるもの |
| オフショルダー | 鎖骨と肩が出る | チョーカー、短めで肌に乗るもの | 長すぎて胸元で泳ぐもの |
首元が布で覆われるタートルネックのときは、顔タイプの制約が一段ゆるみます。布の上に乗るので、輪郭との直接の対比が弱まるためです。普段は着けにくい大ぶりを試すなら、タートルネックの日からというのは覚えておくと便利です。
髪型で結果が変わる
同じアクセサリーでも、髪を下ろしているか上げているかで見え方が変わります。髪は顔まわりの面積を占めるので、アクセサリーの相対的な大きさが変わるからです。
- 下ろしている日……ピアスは髪に半分隠れるので、一段大きめでも収まります
- まとめている日……耳元と首元が全部見えるので、普段より小さめのほうが整います
- 前髪がある日……顔の縦の余白が減るので、縦に長いピアスは短めに
- ショートヘア……耳元が常に見えるため、ピアスの存在感が一段強く出ます
髪型そのものの選び方は顔タイプ別の髪型、長さの判断は顔タイプ別のロングヘアにまとめています。「ロングが似合わない」と感じている方は、髪の長さそのものより、顔まわりのレイヤーの入り方で解決することが多いところです。
パーソナルカラーとの分担
アクセサリーには、顔タイプとパーソナルカラーの両方が関わります。混乱しないよう、分担を決めておきます。
| 決めること | どちらで判断するか | 理由 |
|---|---|---|
| ゴールドかシルバーか | パーソナルカラー | 金属の色が顔に返す光の問題 |
| 大ぶりか華奢か | 顔タイプ | 顔の情報量とのつり合いの問題 |
| 丸いか角ばっているか | 顔タイプ | 輪郭の曲直との対比の問題 |
| 石の色 | パーソナルカラー | 顔映りの問題 |
| パールの大きさ | 顔タイプ | 大きさは形の問題 |
| パールの色(白・グレー・クリーム) | パーソナルカラー | 色の問題 |
| チェーンの長さ | 顔タイプと襟あき | 形と線の問題 |
金属色の選び方はパーソナルカラー別のアクセサリーにまとめています。二つの診断がぶつかったときの優先順位は顔タイプと骨格診断のどちらを優先するかも参考になります。
骨格タイプも少しだけ関わる
厳密には、アクセサリーには骨格タイプも関わります。ただし関わり方が違い、骨格は素材と重さ、顔タイプは形と大きさという分担です。
| 骨格タイプ | 相性のよい素材 | 理由 |
|---|---|---|
| ストレート | 上質で厚みのある金属、大粒のパール | 体に厚みがあり、質感のある素材が釣り合う |
| ウェーブ | 繊細で華奢、光る石、小粒のパール | 骨が細く、軽やかな素材がなじむ |
| ナチュラル | 天然石、木、革、粗い質感の金属 | 骨のフレーム感に、素材感のあるものが揃う |
顔タイプで形を決め、骨格で素材を決める。この順番で選ぶと、迷いが少なくなります。
年代で変わること
同じ顔タイプでも、年代によってアクセサリーの見え方は変わります。理由は、顔まわりの陰影と髪の明度が変わるためです。
| 年代 | 変わること | 調整の方向 |
|---|---|---|
| 20代 | 顔の陰影が浅く、情報量が多い | 小さめ・華奢でも十分成立する |
| 30代 | 輪郭の情報が少しずつはっきりする | 一段大きくしても顔に負けない |
| 40代 | 顔まわりの陰影が深くなる | 光る素材で顔まわりの明るさを補う |
| 50代以降 | 髪の明度が上がり、顔まわりが明るくなる | 金属の面が大きいものが映えるようになる |
「昔は着けていたピアスが、最近しっくりこない」というのは、顔タイプが変わったのではなく、この陰影の変化によることがほとんどです。同じ形のまま、一段大きくするか、光を返す素材に替えると収まります。
迷ったときの3ステップ
店頭やクローゼットの前で使える判断手順です。
| 手順 | 見るところ | 判断 |
|---|---|---|
| 1|輪郭の曲直を見る | 頬から顎の線が丸いか、角があるか | 曲線寄りは丸いモチーフ、直線寄りは角のあるモチーフ |
| 2|パーツの間隔を見る | 顔の中心に情報が集まっているか、余白があるか | 狭いなら小さめ、広いなら大きめ |
| 3|襟あきを見る | あきの一番下がどこにあるか | その2〜3センチ上に落ちる長さを選ぶ |
この三つを通せば、顔タイプ診断を受けていなくても、かなりの精度で選べます。診断名は、あとから答え合わせに使うくらいでちょうどよいと考えています。
よくある誤解を三つ
誤解1|タイプが違うアクセサリーは着けてはいけない
そうではありません。顔タイプは、何が起きるかを予測する道具です。予測できれば、大きさや長さで調整できます。
誤解2|首の長さやデコルテの形で決まる
長さの選択には影響しますが、似合うかどうかは輪郭の曲直とパーツの間隔で決まります。首の長さを理由にあきらめる必要はありません。
誤解3|似合うアクセサリーは一つに決まる
顔タイプの目安は範囲であって、点ではありません。同じタイプの中にも幅があり、髪型・服の襟あき・その日の予定によって、選ぶものは変わります。
まとめ
- アクセサリーが浮くのは、首の長さではなく、輪郭の曲直とパーツの間隔が形と噛み合っていないため
- ネックレスは長さ・チェーンの太さ・モチーフの大きさの三つに分けて考える
- ピアスは輪郭のすぐ横にあるので、形の対比が最も強く出る
- 似合わないと感じたら、重ねる・長さを変える・顔から離すの三手を先に試す
- 顔から遠い小物(ブレスレット、バングル)には、形の制約がほとんどない
- 形と大きさは顔タイプ、金属色と石の色はパーソナルカラー、素材は骨格タイプ
手持ちのアクセサリーを手放す前に、この記事の三つの直し方を試していただければと思います。多くの場合、買い替えではなく使い方で解決します。
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よくある問い
- Q. ネックレスが似合わないのはなぜですか?
- 多くの場合、首の長さやデコルテの形ではなく、顔の輪郭の曲直とアクセサリーの形が食い違っていることが原因です。丸みのある輪郭に角ばったモチーフを合わせると、二つの形が別々のものとして読まれます。またパーツの間隔が狭い方が大ぶりのモチーフを着けると、顔の情報とモチーフの情報がぶつかって見えます。長さ、チェーンの太さ、モチーフの大きさを別々に見直すと、たいていは解決します。
- Q. 首が短いとネックレスは似合いませんか?
- 首の長さは、選ぶ長さに影響しますが、似合うかどうかを決める要素ではありません。首元が詰まって見えるときは、鎖骨より下に落ちる45センチ以上の長さにすると、縦の線ができて首元が伸びて見えます。短めのチョーカーが決まらないのは首のせいではなく、長さの選択が輪郭と噛み合っていないだけです。
- Q. ロングネックレスが似合わないのはどのタイプですか?
- 子供顔に分類されるタイプ(キュート、アクティブキュート、フレッシュ)は、縦に長い線が体の縦幅を強調しやすく、上半身が間延びして見えることがあります。着けたい場合は、鎖骨下で一度たわむY字型にするか、短めのネックレスと重ねて上のほうに情報の中心をつくると収まります。着けてはいけないということではありません。
- Q. ピアスが顔から浮いて見えるのはなぜですか?
- ピアスは顔の輪郭のすぐ横にあるため、輪郭の曲直との対比がそのまま出ます。丸い輪郭に直線的なスティックピアスを着けると、耳元だけが硬く見えます。逆に直線的な輪郭に大きな丸モチーフを着けると、耳元だけが柔らかく浮きます。形を輪郭に寄せるか、小さくして主張を弱めるかのどちらかで整います。
- Q. メガネが似合わないと感じるときはどこを見ればいいですか?
- フレームの形、フレームの太さ、レンズの縦幅の三つです。丸みのある輪郭にはオーバル、直線的な輪郭にはスクエアやウェリントンが噛み合いやすくなります。フレームが太いほど顔のパーツより強い情報になるので、パーツの間隔が狭い方は細フレームかメタルの縁なしが扱いやすいところです。詳しくはメガネの記事で顔タイプ別に整理しています。
- Q. 顔タイプが分からなくても、この記事は使えますか?
- 使えます。診断名が分からなくても、鏡で二つだけ確認すれば十分です。ひとつは輪郭が丸いか角ばっているか、もうひとつは顔の中でパーツが中心に寄っているか離れているか。この二つが分かれば、この記事の表はそのまま使えます。診断名は、あとから確認しても構いません。
- Q. パーソナルカラーと顔タイプ、アクセサリー選びではどちらを優先しますか?
- 素材と金属の色はパーソナルカラー、形と大きさは顔タイプ、という分担で考えると混乱しません。ゴールドかシルバーかで迷ったらパーソナルカラー、大ぶりか華奢かで迷ったら顔タイプです。両方を同時に満たす必要はなく、顔から近いものほど優先度を上げる、という順番で決めていくと現実的です。
- Q. 手持ちのアクセサリーが合わない気がします。買い直すべきですか?
- 買い直す前に三つ試してみてください。ひとつは重ねること(長さの違うものを二本にすると、一本では強すぎたものが中和されます)。ひとつは長さを変えること(アジャスターやエクステンダーで数センチ変えるだけで印象が変わります)。もうひとつは顔から離すこと(ネックレスをやめてブレスレットにする、ピアスをやめてバングルにする)。多くの場合、この三つで解決します。
— メグラシ編集部





