ひとつ結び|高さと毛先の長さで決まる。秋冬は襟の上端で測り直す

ひとつ結びが決まるかどうかは、結ぶ高さと、ゴムから毛先までの長さの2つで決まります。
分かれ目は1つです。束の先が、肩の上の面にちょうど届いて止まっているかどうか。止まっていれば先が外へ広がり、届いていないか通り過ぎていれば、束は1本の縦の線として下ります。
秋冬はここに1つ条件が加わります。タートルネックやマフラー、コートの立った襟を着ると、束の先が当たる場所が肩から襟の上端へ上がります。夏に決まっていた高さが、同じ髪のままで決まらなくなるのはこのためです。
この記事では、2つの長さの測り方と、襟ごとに何cm測り直せばいいか、ひとつ結びアレンジで長さがどう動くかを順に書いています。用意するのは、合わせ鏡か、横から撮った写真1枚です。
📋 早見表|BとSの差と、次にやること
この表は答えではありません。結び終わった時点で、直すか進むかを決めるための道具です。
| BとSの差 | 束の先の位置 | 見え方 | 次にやること |
|---|---|---|---|
| Bが2cm以上短い | 肩や襟に届かず宙で終わる | 縦の線が1本下りる | そのまま |
| 差が2cm以内 | 肩や襟の上でちょうど止まる | 先が外へ向いて広がる | 高さを2cm動かす |
| Bが2cm以上長い | 肩や襟を越えて背中に落ちる | 束の重さで下へ流れる | そのまま |
Bはゴムから毛先までの長さ、Sは結び目から束の先が当たる場所までの距離です。夏は肩、秋冬は襟の上端がSの終点になります。
測る①|ゴムから毛先までの長さB
結び終わったあと、ゴムのいちばん下の縁から毛先までを測ります。これがBです。
束をつまんだとき、手のひらに当たる真ん中あたりの毛で見てください。いちばん長い1本で測ると、実際にできる形より長い値が出ます。
指の幅で換算できます。指1本で約1.5cm、指4本で約6cm、手のひらの幅で約8cmです。定規は要りません。
Bは髪を切るまで変わらない数字です。1回測ったら、スマートフォンのメモに残しておいてください。秋冬に測り直すのはSのほうだけで、Bはそのまま使えます。
測る②|結び目から肩までの距離S
背筋を伸ばして正面を向き、結び目に指を当てて、そこから真下に肩の上の面までを測ります。これがSです。
横から撮った写真か、合わせ鏡を使うと早く済みます。襟のない服で測ると、多くは8〜16cmの範囲に入ります。
Sは高さで動く数字です。結ぶ位置を1cm上げると、Sはおよそ1cm増えます。 この関係だけ覚えておけば、高さを変えるたびに測り直さなくても差が読めます。
秋冬は、Sの終点が肩から襟の上端へ移る
襟のない服で測ったSは、そのまま秋冬には使えません。
首を覆う服を着ると、束の先がいちばん先に触れるのは肩ではなく、襟のいちばん上の縁になります。束はそこで止まり、肩で止まっていたときと同じように押し返されて外を向きます。
つまり秋冬のSは、結び目から襟の上端までの距離です。襟が高いほど終点が上がり、Sは短くなります。
夏のあいだ決まっていた人ほど、ここで崩れます。夏に差がちょうど3〜4cmあった人は、襟の高さが3cmを超えるだけで差が2cm以内に入ります。髪も結び方も変わっていないのに決まらない、という秋の違和感の多くはこれです。
襟の種類ごとに、Sが何cm減るか
襟の高さは服によって違います。目安を置きますが、実際の値は、その服を着てから測ってください。
| 首元 | 終点の上がり方 | Sの減り方の目安 |
|---|---|---|
| 首の詰まった丸首 | 首の付け根 | 0〜1cm |
| 首に沿う短い立ち襟 | 首の途中 | 3〜4cm |
| 折り返したタートルネック | 首の上半分 | 5〜7cm |
| 立ち上がったコートの襟 | 首の上半分 | 4〜6cm |
| ぐるりと巻いたマフラー | あごの下近く | 6〜10cm |
表で分かるのは、Sが短くなる方向にしか動かないことです。襟が付くと、夏に「Bが2cm以上短い」側にいた人は、差が縮んで境目へ近づきます。夏に「Bが2cm以上長い」側にいた人は、反対に差が開いて、より安全な側へ移ります。
ですから、秋冬に気をつける必要があるのは、主に夏は短い側にいた人です。
夏に長い側にいた人にも、注意が1つあります。襟が付くと束の途中が襟に乗る区間が長くなり、束が横へ滑りやすくなります。滑りが気になる日は、ゴムの1cm下をつまんで細く締め直すか、束を襟の内側に入れてください。
自分がどちらの側にいたかは、夏に結んでいた高さで分かります。夏の結び方で束の先が肩より上で止まっていたなら短い側、肩を越えて背中に落ちていたなら長い側です。思い出せなければ、襟のない服で一度結んで、横から写真を撮って確かめてください。
差が2cm以内のとき|束の先が肩や襟で止まる
束の先が、ちょうど肩や襟の上の面に届いて止まっている状態です。
このとき、動くたびに肩や襟が束の先を下から押し返します。押し返された毛先は外へ向き、そこだけ束の幅が太くなります。押さえても翌日また同じ形になります。 長さと高さの関係で起きているので、毛先の側では直りません。
抜け方は2つです。高さを2cm上げてSを増やすか、2cm下げてSを減らすか。どちらでも差は作れます。上げるとBが相対的に短くなり、下げるとBが相対的に長くなります。
襟のある日は、上げるほうを先に試してください。下げると結び目が襟に近づいて、束の根元が襟に乗り、結び目そのものが押し上げられることがあります。
差が2cm以上あるとき|短くても長くても成立する
差さえあれば、短い側でも長い側でも形は保たれます。方向は結果の見え方を変えるだけです。
Bが2cm以上短い場合、束の先は肩や襟に届かず宙で終わります。押し返すものがないので、束は自分の重さでまっすぐ下ります。顔の後ろに縦の線が1本できて、正面から見ても横から見ても、束が1つのまとまりとして読まれます。
Bが2cm以上長い場合、束の先は肩や襟の上を通り過ぎて背中側に落ちます。肩や襟は束の途中を支えるだけなので、先端は押し返されません。ただし、乗る区間で束が横へ滑ることがあります。滑るなら、ゴムの1cm下を一度つまんで細く締め直すと止まります。
どちらに寄せるかは、その日の服の襟で決めると迷いません。襟と束の先が同じ高さで並ぶ形だけを外せば、あとはどちらでも構いません。
結ぶ高さの3つの帯
高さは、耳たぶの下端を0として、そこから上へ何cmかで見ます。
| 帯 | 高さ | 襟なしのSの目安 | 見え方 |
|---|---|---|---|
| 低い | 0〜3cm | 8〜11cm | 束が首の後ろに沿い、位置が保たれる |
| 中間 | 4〜7cm | 11〜14cm | 正面からも束の先が見える |
| 高い | 8cm以上 | 14cm以上 | 動きが出る。時間とともに下がる |
耳たぶの下端を基準にしているのは、鏡を見ずに指で触れるからです。朝、指を耳たぶの下に当てて、そこから上へ指何本ぶんかを数えれば、帯が決まります。
秋冬は、この表のSから襟の減り方を引いた値で考えます。中間の帯でタートルネックを着るなら、11〜14cmから5〜7cmを引いて、4〜9cmがその日のSです。
帯を先に決めて、差はあとで作る
順番があります。先にその日の帯を決めて、そのあとでBとSの差を確かめてください。
先に差から入ると、差を作るために高さが毎日変わります。高さが変わると、束の見える位置も変わって、朝の判断が増えます。
帯を決める材料は、その日の動きの量です。荷物を背負う日、下を向く作業が多い日は低い帯。人と向かい合う時間が長い日は中間の帯。短時間で終わる予定なら高い帯でも崩れる前に済みます。
帯は毎日変えなくて構いません。低い帯と中間の帯の2つだけ持っておけば、たいていの日が入ります。2つに絞ると、それぞれのSの値を覚えていられるので、朝に考えるのは襟の高さだけになります。
帯の中で差を作る
帯を決めたあと差が2cm以内だったら、帯の中で1cmずつ動かします。中間の帯なら4cmから7cmまで、3cmぶんの幅があります。
1cm動かすとSが1cm動くので、2回動かせば差は2cm作れます。 帯を出る必要はありません。
3cm動かしても差が作れないのは、帯の幅を使い切った場合だけです。そのときは隣の帯へ移るか、後で書くひとつ結びアレンジでBの側を短くしてください。
タートルネックの日のひとつ結び
タートルネックは、秋冬の中でいちばん終点が上がる服の1つです。折り返した襟の上端が首の上半分まで来るので、Sが5〜7cm減ります。
この日にまず確かめるのは、結び目と襟の上端の距離です。この距離が2cmを切ると、結び目の下の束が襟に乗り、根元から押し上げられます。 押し上げられた束は、毛先だけでなく途中から横へ曲がります。
距離が2cmを切るなら、高い帯へ移ってください。結び目を襟から離すと、束がまず宙を通ってから襟に当たるので、押し上げられ方が小さくなります。
タートルネックの折り返しは、服によって高さが違います。折り返しが2つ折りで5cmほどのものもあれば、3つ折りにして7〜8cmになるものもあります。同じタートルネックという名前でも、2〜3cmの差がそのままSの差になります。よく着る1枚の折り返しの高さを、一度だけ測っておいてください。 測るのは、首の後ろ側で、襟の上端が首のどこまで来ているかです。
折り返しを1回減らすと、襟の上端が2〜3cm下がり、Sが同じだけ増えます。高さを動かしたくない日は、襟の側を動かすのも1つの方法です。
反対に、低い帯のまま収めたい日もあります。その場合は束を襟の内側に入れてしまう方法があります。襟の内側に入れると、束は首と襟のあいだで下へ流れるので、外から見えるのは結び目と襟の上の数cmだけになります。
マフラーを巻く日|束を外に出すか、中に入れるか
マフラーは襟よりさらに高い位置まで覆います。巻き方によってはあごの下近くまで来るので、Sが6〜10cm減ります。
決め方は差です。結び目からマフラーの上端までの距離を測り、Bとの差が2cm以上あれば外に出して構いません。差が2cm以内なら、束をマフラーの内側に入れてください。
内側に入れるときは、低い帯で結んでおくと収まりがよくなります。高い帯の束を内側に入れると、マフラーの中で束が折れて、外したときに途中に曲がり癖が残ります。
外に出す日に毛先がマフラーの上で跳ねるなら、それは差が足りていない合図です。高さを2cm上げるか、毛先を内側に巻いてBを短くしてください。
コートを着る日と脱ぐ日
外ではコートの襟が立ち、屋内では脱ぐ。秋冬はこの切り替えが1日に何度も起きます。
コートを着ているあいだはSが4〜6cm減り、脱ぐと元に戻ります。両方で差を保つのは難しいので、長くいるほうの状態で決めてください。 屋内で過ごす時間が長い日は、脱いだ状態で差を作り、外を歩くあいだは襟を寝かせて終点を下げます。
外にいる時間が長い日は、コートを着た状態で測ってください。襟を立てる予定があるなら、立てた状態で測ります。
着ているあいだに束の先が襟で押し返されているなら、コートの襟の内側へ束を入れる方法もあります。マフラーと同じで、低い帯で結んでいると収まります。
フードの付いたコートは、フードを下ろした状態で首の後ろに布がたまり、襟よりさらに高い位置で束を押し上げます。フード付きの日は、束をフードの外に出すなら高い帯、内側に入れるなら低い帯と、先に決めてから結んでください。中間の帯は、束がちょうどフードのたまりに当たる高さになりやすく、いちばん崩れます。
電車やバスで座る時間が長い日は、背もたれにも注意が要ります。背もたれに頭を預けると、結び目が押されて上下にずれます。座る時間が長い日は、背もたれに当たらない低い帯にしておくと、着いたときに結び直す必要がありません。
静電気で束の表面が浮く日
秋冬にもう1つ増えるのが、束の表面の毛が浮いて、細い毛が何本も横へ出る状態です。乾いた空気と、ニットやマフラーとの摩擦で起きます。
これは差の問題ではありません。差が十分にあっても、表面の毛だけが浮きます。
結ぶ前に、手のひらを軽く湿らせて束を上から下へ3回なでてください。湿らせる量は、手のひらがしっとりする程度で足ります。なでる向きは上から下だけにします。往復させると、帰りの手で毛の向きが逆になって、かえって浮きます。
ニットの襟に束が触れる時間が長い日は、束を襟の内側に入れるか、差を3cm以上にして襟から遠ざけると、摩擦そのものが減ります。浮きやすい日の扱いは乾燥と静電気で広がる日の簡単髪型アレンジにも書いています。
束の先がうねる日
同じ高さ、同じ差なのに、束の先だけが横へ向く日があります。これは差の問題ではなく、毛先の乾き方です。
結ぶ前に、束を上から下へ一度手ぐしで通し、毛先の2cmだけを指で挟んで下へ引いてください。引いたまま5秒止めます。向きがそろって、そのまま下りるようになります。
前日に外向きに乾かしていると、この5秒では戻りきりません。その日は差を3cm以上に広げて、肩や襟から遠ざけるほうが早く済みます。
うねりが毎日出るなら、乾かす最後の向きを固定してください。束にする予定の毛は、乾かし終わりに上から下へ風を当てて終わらせます。向きは最後に当てた風で決まるので、途中でどう乾かしたかはほとんど影響しません。
左右で束の先の向きが違うとき
束の中で毛の長さがそろっていない場合に起きます。片側だけが先に肩や襟へ届いて、そこだけ広がります。
短いほうに合わせて判定してください。短いほうが先に押し返されるので、そちらで差を作れば両側とも収まります。
差を作っても片側だけ広がるなら、結ぶ前に束を握って一度下へ引き、長さの並びをそろえてから結んでください。
襟が左右で高さの違う服、たとえば片側だけ折り返しが深いタートルネックの日も、同じことが起きます。この場合も、終点が高いほう、つまりSが短いほうで判定します。
ひとつ結びアレンジで、Bを短くする
高さを動かしても差が作れない日は、Bの側を動かします。ひとつ結びアレンジの多くは、束を短くする方向に働きます。
| アレンジ | Bの変わり方 | 向いている日 |
|---|---|---|
| くるりんぱ | 約2cm短くなる | 差があと少しだけ足りない日 |
| 毛先を内側に巻く | 2〜4cm短くなる | 襟の高い服の日 |
| 束を三つ編みにする | 編んだ区間が1〜2割短くなる | マフラーを巻く日 |
| 束をねじって留める | 3〜5cm短くなる | 襟もマフラーも重なる日 |
くるりんぱは、結び目の上に穴を作って束をくぐらせる形です。束が一度上へ戻るので、そのぶんBが約2cm短くなります。差が1cm足りない日なら、これだけで帯から抜けられます。
毛先を内側に巻くと、先端が丸まって止まり、2〜4cm短くなります。巻いた先は襟に当たっても押し返されにくいので、タートルネックの日に向いています。
三つ編みは、編んだ区間の長さが縮みます。束が細くまとまるので、マフラーの中に入れても折れにくくなります。
アレンジを選ぶ前に、何cm足りないかを先に出してください。 足りない長さが分かれば、表から1つ選ぶだけで済みます。
ひとつ結びアレンジでBが長くなる場合
反対に、束を長く見せる方向のアレンジもあります。結び目の下で束を2つに分けて左右に引く、束の表面の毛を少しずつ引き出してふくらませる、といった形です。
これらはBそのものは変えませんが、束の先が広がるぶん、肩や襟に触れる幅が増えます。差が2cmちょうどの日に使うと、広がった毛が先に当たって押し返されます。
ふくらませる形を選ぶ日は、差を3cm以上にしておいてください。ゆとりを先に作っておけば、広がったぶんを吸収できます。
ゴムの太さと巻き数で、結び目の落ち方が変わる
夕方に結び目が落ちる量は、ゴムで変わります。細いゴムを3回以上巻くと根元が締まり、落ちる量は1cm以内に収まります。太いゴムを2回巻く程度だと、1〜2cm落ちることがあります。
落ちる量は、そのままSの減り方になります。落ちる量の大きいゴムを使う日は、朝の高さを1cm上げておいてください。
秋冬はニットやマフラーとの摩擦で、根元が引っぱられる場面が増えます。襟の高い服の日は、夏より1回多く巻くと、落ちる量が夏と同じくらいに戻ります。
ゴムを巻くときは、最後の1回を少しきつめにしてください。最初の数回で束をまとめ、最後の1回で根元を締めると、締める力が結び目の下側に集まって、時間がたっても位置が動きにくくなります。全部の回を同じ強さで巻くと、締める力が分散して、どこか1か所からゆるみます。
ゴムの色は、髪の色に近いものを選ぶと結び目が目立たず、結び目の位置が少し落ちても気づかれにくくなります。目立つ色や飾りの付いたゴムを使う日は、結び目に目が行くので、落ちる量を小さくする巻き方をより丁寧にしてください。
夕方に落ちてきたときの30秒
夕方に結び目が1〜2cm落ちると、Sが1〜2cm減ります。朝は差があったBとSが近づいて、束の先が肩や襟に届く帯へ入ります。
結び直す必要はありません。ゴムを下から指で押し上げて、結び目を1cm戻してください。 押し上げると、抜けかけていた毛も束の中へ戻ります。
毎日同じ時間に落ちるなら、朝の高さを1cm上げておいてください。落ちきったところで、まだ差が残ります。
どちらとも取れるとき①|差がちょうど2cm
境目にいる状態です。立っているあいだは線に見えますが、歩くと先が横を向きます。
5分歩いてから鏡を見てください。それでも先が下を向いているならそのままで構いません。横を向いていたら、高さを1cm動かして3cmにします。
秋冬は、歩くあいだに襟やマフラーが少しずつ上がってきます。朝にちょうど2cmだった差は、出先で1cm以下になっていることがあります。襟のある日は、境目の2cmを「足りない」側に数えてください。
どちらとも取れるとき②|途中で襟が変わる日
朝はタートルネックの上にコートを着て、昼にコートを脱ぎ、夕方にマフラーを巻く。1日のうちに終点の高さが3回変わる日があります。
すべての状態で差を保つ高さは、たいてい存在しません。この日は終点がいちばん高くなる状態に合わせて、差を作ってください。いちばん高い襟で差があれば、それより低い襟の状態ではSが増えるだけなので、差はさらに開きます。
いちばん高い状態に合わせると、Bが短い側に寄ります。束が短く見えるのが気になるなら、高い帯のほうへ移ると、束が宙にある区間が増えて、短さが目立たなくなります。
どちらとも取れるとき③|髪が短くてBが小さい
Bが5cm未満の場合、襟のない服ではどの帯でもBはSより短くなります。この場合は差の判定が要りません。自動的に「届かない」側にいます。
ただし秋冬は別です。マフラーを巻くとSが6〜10cm減るので、Bが5cm未満でも差が2cm以内に入ることがあります。短い髪でマフラーの上に毛先が乗る日は、束を内側に入れるか、低い帯で結んでください。
束が束として見えないほど短いなら、結ぶ位置を1cm下げてください。下げると届かなかった毛が束に入り、Bが1cm増えます。長さごとの扱いはボブのまとめ髪にまとめています。
どちらとも取れるとき④|毛量が多く、束が太い
束が太いと、毛先が一点ではなく幅を持って当たります。真ん中の毛では差があっても、外側の毛が先に襟へ触れて広がることがあります。
この場合は、Bを真ん中の毛ではなく、束の外側の毛で測り直してください。外側の毛のほうが短く出ることが多く、そちらで差を作れば束全体が収まります。
束を細くしたい日は、結ぶ前に束を2つに分け、片方をもう片方に1回ねじってから結ぶと、太さが2〜3割減ります。ねじったぶんBも1〜2cm短くなるので、差が同時に開きます。
結ぶ前の3分|朝の手順を決めておく
ここまでの判定を毎朝全部やる必要はありません。秋冬の朝にやることは、次の3つに絞れます。
- その日いちばん高くなる首元を決める。丸首、タートルネック、コートの襟、マフラーのどれか
- 襟なしのSから、その首元の減り方を引いて、その日のSを出す
- メモしておいたBと比べて、差が2cm以内なら高さを2cm動かすか、アレンジでBを短くする
Bは髪を切るまで変わらず、襟なしのSは帯ごとに決まっています。毎朝変わるのは首元だけなので、朝に判断するのは「今日はどの襟か」の1つだけになります。
慣れてくると、服を選んだ時点で結ぶ高さが決まるようになります。タートルネックの日は高い帯、マフラーを巻く日は低い帯で内側に入れる、丸首の日はいつもの中間の帯、というように、首元と帯の組み合わせを2〜3通り持っておけば、鏡の前で迷う時間はほとんどなくなります。
帽子をかぶる日の結ぶ高さ
秋冬は、ニット帽やつばのある帽子をかぶる日もあります。帽子をかぶると、結び目の位置が帽子の縁で決まります。
ニット帽は、縁が耳の上あたりまで下りてきます。高い帯で結ぶと結び目が帽子の中に入り、束の根元が縁で押されて形が崩れます。帽子の日は、結び目を帽子の縁より2cm以上下に置いてください。 多くの場合、低い帯か中間の帯の下側になります。
結び目を下げるとSが減るので、差を確かめ直します。帽子の日は首元も高くなりがちなので、2つの条件が重なってSが大きく減ることがあります。差が作れないときは、束を三つ編みにしてBを短くするか、束を襟の内側に入れてください。
つばのある帽子は、ニット帽ほど深くかぶらないので、結び目が縁に当たることは少なくなります。そのかわり、後ろのつばが束の途中に触れることがあります。つばが束に触れる日は、束をつばより下へ落とすか、つばの上へ逃がすかを先に決め、差の判定はつばのない状態で行ってください。
帽子を途中で脱ぐ日は、脱いだあとに結び目の上の毛がつぶれて見えることがあります。脱いだら、結び目の上の毛を指先で2〜3か所だけ軽く引き出すと、つぶれた跡が目立たなくなります。帽子に合う髪型全体の考え方はニット帽に似合う髪型にまとめています。
まとめ
ひとつ結びを決めているのは、結ぶ高さと、ゴムから毛先までの長さBの2つです。
- 結んだあとBを測る。ゴムの下端から毛先まで、真ん中あたりの毛で
- 結び目から、束の先が当たる場所までのSを測る。夏は肩、秋冬は襟の上端
- BとSの差が2cm以内なら、束の先が押し返される
- 高さを1cm動かすとSが1cm動く。2回動かせば差は作れる
- 高さで作れないときは、ひとつ結びアレンジでBを短くする
- 襟が1日に何度も変わる日は、いちばん高い襟に合わせる
- 夕方に落ちたら、ゴムを下から1cm押し上げる
覚えるのは1つです。束の先を、肩や襟の上でちょうど止めない。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 束の長さBは、どこからどこまでを測りますか
- 結び終わったあと、ゴムのいちばん下の縁から毛先までです。束をつまんだときに手のひらに当たる真ん中あたりの毛で見てください。いちばん長い1本で測ると、実際より長い値が出ます。指の幅で換算するなら、指1本で約1.5cm、指4本で約6cm、手のひらの幅で約8cmです。髪を切ったときと、結ぶ高さを大きく変えたときだけ測り直してください。
- Q. 秋冬になって、同じ結び方なのに毛先が広がるようになりました
- 束の先が当たる場所が、肩から襟の上端へ上がったためです。タートルネックなら襟の高さぶん、5〜7cmほど終点が上がります。終点が上がるとSが同じだけ減るので、夏は差があったBとSが近づき、束の先が襟で押し返される帯に入ります。襟のある服を着てからSを測り直し、高さを2cm動かして差を作ってください。
- Q. マフラーを巻く日は、束を外に出すほうがいいですか
- 差で決めてください。マフラーの上端から結び目までの距離とBの差が2cm以上あるなら、外に出しても先が押し返されません。差が2cm以内なら、束をマフラーの内側に入れるほうが形が崩れません。内側に入れる場合は、結ぶ高さを耳たぶの下端から0〜3cmの低い帯にすると、束がマフラーの中で折れずに収まります。
- Q. ひとつ結びアレンジをすると、毛先が肩に当たらなくなるのはなぜですか
- アレンジの多くは、束の長さBを短くする方向に働くからです。くるりんぱは束を結び目の上で一度くぐらせるので約2cm、毛先を内側に巻くと2〜4cm、三つ編みにすると編んだ区間が1〜2割短くなります。Bが短くなればSとの差が開くので、肩や襟で押し返されなくなります。差が2cm以内の日の直し方として使えます。
- Q. 夕方になると結び目が下がってきます
- 根元がゆるんで、結び目の位置が1〜2cm落ちている状態です。位置が落ちるとSが1〜2cm減り、朝は差があったBとSが近づきます。結び直す必要はありません。ゴムを下から指で押し上げて、結び目を1cm戻してください。毎日同じ時間に落ちるなら、朝の高さを1cm上げておくと、落ちきったところで差が残ります。
— メグラシ編集部





