ミディアムの簡単ヘアアレンジ|夕方まで直さずに済むかで決める

ミディアムのアレンジが「簡単じゃない」と感じるとき、たいてい朝の手数は多くありません。多いのは、昼と夕方に直している回数のほうです。
朝1工程で結んで、昼に1回、夕方にもう1回まとめ直せば、その日の手数は3回です。朝3工程かけて直しが0回なら、手数は1回で済みます。だから最初に見るのは工程の数ではなく、崩れ始めるまでの時間です。この記事は、そこを10秒で測るところから始めます。
この記事は夕方まで持つかだけを扱います。道具で絞るならゴム1本でできるヘアアレンジ、朝の時間で絞るなら朝に終わるヘアアレンジへ。
📋 早見表|10回振って、落ちた距離で決める
この表は答えではありません。今日その形が最後までもつかを、その場で数えるための物差しです。
| 10回振って落ちた距離 | 意味 | その日の扱い |
|---|---|---|
| 1cm以内 | 夕方まで残る | そのまま出られる |
| 1〜2cm | 昼に1回ゆるむ | 毛束を2つに分けて留め直す |
| 2cm以上 | 必ず直すことになる | 結び目を耳の上端より下へ |
振る速さは、歩きながら顔を左右に向ける程度で構いません。判定に使うのは結び目の位置だけなので、鏡がなくても手で触れば分かります。
「簡単」は工程の数ではなく、直しの回数で決まる
工程を減らすこと自体は目的になりません。1工程で結んだ髪が昼に落ちれば、直すぶんを足して結局2回まとめることになり、朝に減らしたぶんは戻ってきます。
数えるのは、朝の工程数と日中の直しの回数を足した数です。3工程で組んで直しが0回のほうが、1工程で組んで直しが2回より少なくなります。朝の秒数そのもので選びたい日は髪のアレンジを使える秒数で選ぶのほうに帯ごとの形を置いています。
崩れ始めるまでの時間を決めているのは3つ
落ちる距離を決めているのは、髪質より先に次の3つです。順番に見ていくと、たいていは2つ目までで原因が見つかります。
- 毛束の太さ:太いほど自重で落ちます。2つに分けると1本あたりが半分になります
- 結び目の高さ:高いほど落ちる距離が大きくなります。耳の上端が境目です
- 毛先の残し方:毛先が長く垂れているほど、根元が下に引かれます
3つとも同時に悪い日があります。高い位置に、太い毛束のまま、毛先を長く残して結ぶ形がそれです。この場合はどれか1つを直しただけでは足りないので、上から順に2つ動かしてください。
髪質を疑うのは、この3つを全部そろえてもなお2cm落ちるときだけで足ります。順番を逆にして髪質から入ると、道具を増やす方向へ話が進んでしまい、朝の手数が増えます。先に動かすのは、いつでも無料で変えられるほうからです。毛束の太さも結び目の高さも、明日の朝から変えられます。
測るのは3つ、所要は30秒
朝、結んだ直後に確かめます。道具は要りません。
- 結び目の高さ:耳の上端より上か下か、指1本ぶん(約1.5cm)を単位に数える
- 毛束の太さ:付け根を親指と人差し指で囲めるか。囲めなければ2つに分ける
- 毛先の位置:肩に触れているか、肩から3cm以上下に落ちているか
3つが出たら、10回振って落ちた距離を見ます。この4つ目の数字が、その日の答えです。 前の3つは、答えが悪かったときにどこを動かすかを教えてくれます。
毎朝測る必要はありません。同じ形を続けているなら、結果はほとんど同じところに落ち着きます。測り直すのは、髪を切ったとき、いつもと違う留め具を使ったとき、そして湿気の高い日の3つだけで足ります。この3つはどれも、落ちる距離を1段動かす条件です。
形①|ひとつ結び(2工程)
まとめて、留める。これだけです。工程は最少ですが、そのぶん3つの条件がそのまま結果に出ます。
耳の上端より下に結び目を置くと、落ちる距離は1cm以内に収まりやすくなります。上に置くと動きは出ますが、毛束が太いままだと2cm以上落ちます。上に置きたい日は、必ず毛束を2つに分けてから留めてください。 顔の比率から結びの高さを決めたい場合はミディアムのアレンジを顔で決めるに別の基準があります。
もうひとつ効くのが、留める前にひと呼吸おいて根元を指で押さえることです。まとめた直後の毛束は、まだ引かれた状態のまま留まっているので、時間が経つと自分でゆるみに行きます。根元を1秒押さえて落ち着かせてから留めると、同じ結び方でも落ちる距離が半分になります。手数としては数えるほどでもない動きですが、10回振ったときの結果ははっきり変わります。
形②|ハーフアップ(3工程)
上半分を取って、ねじって、留める。下半分を下ろしたままにするので、まとめる毛束が軽くなり、落ちる距離は自然に小さくなります。
条件はひとつで、取る量を頭の上半分より多くしないことです。多く取るほど毛束が太くなり、ひとつ結びと同じ問題に戻ります。目安は、耳の上端を左右に結んだ線から上だけ。ここを守ると、10回振っても1cm以内で収まることがほとんどです。
取る量を減らすと寂しく見えるのではと心配になりますが、見え方を決めているのは取る量ではなく、留めた位置の高さです。少ない量でも耳の上端より上で留めれば、後ろ姿に高さが出ます。量で足りなさを補おうとすると、落ちる距離が増えて元に戻ります。
この形は、下ろしたままの下半分が動くので、崩れたように見えにくいという利点もあります。上半分が固定されていれば、下がどれだけ揺れても印象は変わりません。日中に人と会う予定が続く日ほど、この「崩れて見えにくさ」が効きます。 逆に、下半分の毛先が肩に当たって跳ねる日は、下も一緒にまとめる形へ移したほうが手数が減ります。
形③|ねじって留める(3工程)
片側の髪を後ろへねじって、反対側と合わせて、留める。ゴムを使わずに済むので、結び目の高さという変数が消えます。
かわりに効くのが、ねじる回数です。2回までなら夕方までゆるみ、3回以上だとその日のうちに1回は落ちます。 ねじりが多いほど、内側の毛が引っぱられて外へ出ようとするためです。ねじりを少なくして、留める位置を耳の後ろに固定すると持ちが変わります。
ゴムを使わないぶん、留め具の当たり方が結果を決めます。留め具は髪の面に対して垂直ではなく、少し斜めに差し込んでください。垂直に入れると、髪の重みが1点にかかって滑り出します。斜めに入れると力が2方向に分かれて、同じ留め具でも持ちが変わります。留め具を大きくするより先に、差し込む角度を変えるほうが効きます。
形④|低い位置のお団子(3工程)
まとめて、ねじって巻きつけて、留める。結び目が最も低い位置に来るので、落ちる距離という考え方そのものが小さくなります。
条件は毛先の始末です。ミディアムでは巻きつけたあとに毛先が余るので、余った毛先を団子の下に入れるか、あえて外に出すかを最初に決めてください。中途半端に半分入っている状態がいちばん早く崩れます。 巻きつけたあと毛先を軽く引いて、どちらかにはっきり寄せてください。束ねる太さの考え方は髪留めでまとめるときの束の太さに細かく置いています。
どちらとも取れるとき①|落ちた距離が1〜2cm
いちばん多いのがこの範囲です。すぐに崩れるわけではないけれど、昼にはゆるんでいる。
このときは、形を変えずに毛束の太さだけを動かしてください。全部を1本にまとめていたなら、上下2段に分けて2回留めます。手数は1つ増えますが、日中の直しが0回になるので、合計は減ります。変えるのは形ではなく、重さの配り方です。
上下2段に分けるときは、上の段を先に留めてから下の段を留めます。下から留めると、上の毛が下の留め具の上に乗って、その重さで下が落ちます。順番を上からにするだけで、同じ2段でも夕方の残り方が変わります。手数は同じなので、覚えておくと得な順番です。
どちらとも取れるとき②|朝はもつのに、午後に急に落ちる
朝の判定では1cm以内だったのに、午後になって急に落ちる日があります。多くは湿気と、髪に触った回数です。
湿気が上がると髪の表面が滑りやすくなり、同じ結び方でも保持が落ちます。判定をやり直す必要はなく、昼に一度だけ、結び目を上へ1〜2cm押し上げて締め直すだけで夕方まで戻ります。ほどいてやり直すと、乱れた毛が増えて次に崩れるまでの時間が短くなるので、押し上げる2手にとどめてください。
もうひとつの原因が、髪に触った回数です。気になって手をやるたび、結び目はわずかに下がります。1日に5回触れば、それだけで1cmは動きます。対策は単純で、朝の判定で1cm以内が出た日は、昼まで触らないと決めてしまうことです。触らなければもつ形を選んでいるので、確かめる必要がありません。
どちらとも取れるとき③|毛先が肩の上で止まっている
ミディアムでいちばん扱いにくいのが、毛先がちょうど肩に当たる長さのときです。当たった毛先はそこで向きを変えられるので、下ろしていても跳ね、まとめても残った毛先が肩に触れて動きます。
この長さは、ミディアムのなかでも最も相談の多いところです。切りたてから1か月ほど経つと、多くの方がここに入ります。扱いにくいのは髪のせいではなく、肩という平らな面が近くにあるからで、長さが変われば自然に抜けます。それまでのあいだ、朝の決め方だけを固定しておくと迷いません。
決め方は2択です。まとめる日は毛先を肩に触れない高さまで上げ、下ろす日は肩から3cm以上下に落として当たる角度を浅くします。中途半端に肩の上で終わらせる日を作らないのが、いちばん手数の減る決め方です。重さの残り方で選ぶ考え方はセミロングのアレンジを重さで決めるにまとめています。
出先で1手で戻す
崩れたときに全部ほどく必要はありません。戻すのは結び目の位置だけです。
落ちた結び目を指でつまんで上に1〜2cm押し上げ、そのあと毛束の根元を左右に軽く引いて締めます。所要は10秒ほど。この2手を覚えておけば、鏡の前に立たなくても戻せます。 左右に引くときは、同じ力で1回ずつにしてください。片側だけ強く引くと結び目が斜めに残り、次に落ちるまでの時間が半分になります。 ほどいてやり直すのは、髪をおろして休ませたいときだけで足ります。結ぶ位置と顔からの距離の関係は結ぶ高さと顔からの距離に別の角度から書いています。
まとめ
- 簡単さ=直しの回数:朝の工程数と日中の直しの回数を足して数える
- 測るのは10秒:結んだ直後に10回振って、落ちた距離を見る
- 1cm以内:そのまま出られる。2cm以上:必ず直すことになる
- 動かす順番:毛束の太さ、結び目の高さ、毛先の残し方の順
- 形は4つ:ひとつ結び、ハーフアップ、ねじり、低いお団子
- 肩に当たる長さ:上げるか、3cm以上下げるか。中間を作らない
- 戻し方:押し上げて締める2手だけ。ほどかない
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 工程を減らせば簡単になりますか
- 工程を減らすだけでは簡単になりません。1工程で結んだ髪が昼に崩れれば、直すぶんを足して結局2回まとめることになり、朝の1工程は帳消しになります。判定に使うのは、朝の工程数と日中の直しの回数を足した数です。3工程で組んで直しが0回のほうが、1工程で組んで直しが2回より少なくなります。だから最初に見るのは崩れ始めるまでの時間で、工程の数はそのあとです。
- Q. 崩れるかどうかを事前に知る方法はありますか
- 結んだ直後に、頭を左右に10回振ってください。振る速さは、歩いているときに顔を左右に向ける程度で構いません。そのあと毛束の付け根がどれだけ下がったかを見ます。2cm以上落ちていれば、その形はその日のうちに1回は直すことになります。1cm以内なら夕方まで残ります。所要は10秒ほどで、鏡がなくても手で結び目の位置を触れば分かります。
- Q. 結び目が下がるのは髪質のせいですか
- 髪質より先に、毛束の太さと結ぶ位置を疑ってください。同じ髪でも、毛束が太いほど自重で落ち、結び目が高いほど落ちる距離が大きくなります。まず毛束を2つに分けてから留めると、1本あたりの重さが半分になって落ちにくくなります。それでも落ちるときは、結び目を耳の上端より下に置いてください。髪の表面がなめらかで滑りやすい場合も、この2つの調整でほとんど収まります。
- Q. 肩に毛先が当たると跳ねてしまいます
- 跳ねるのは毛先が肩に触れて、そこで向きを変えられているためです。対処は2つで、毛先を肩に触れない高さまで上げるか、逆に肩から3cm以上下に落として当たる角度を浅くするかのどちらかです。中途半端に肩の上で終わっていると、一日じゅう当たり続けます。まとめる形を選ぶ日は前者、下ろす日は後者と決めておくと、朝に迷わなくなります。
- Q. 出先で崩れたとき、最短で戻す方法はありますか
- 全部ほどかないでください。戻すのは結び目の位置だけで足ります。落ちた結び目を指でつまみ、上に1〜2cm押し上げてから、毛束の根元を左右に軽く引いて締めます。所要は10秒ほどです。ほどいてやり直すと、まとめ直しに1分以上かかるうえ、乱れた毛が増えて次に崩れるまでの時間が短くなります。押し上げて締める、この2手だけを覚えておけば足ります。
— メグラシ編集部





