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発表会のヘアアレンジ|客席との高低差が30cmを超えたら、低い位置の束は正面から消えます

メグラシ編集部//読了 12分
発表会の前に、まとめ髪の高さを鏡で横から確かめている人

発表会の髪は、鏡の前ではなく客席の側から決めます

前日に鏡で確かめて、きれいにできた。それでも当日の写真を見ると、何をしたのか分からない形になっている。手元の鏡と客席では、見ている角度が違うからです。

客席はたいてい、立つ場所より低いところにあります。低いところから見上げると、**後頭部の下半分は顔と首の後ろに隠れて、正面の輪郭には出ません。**うなじにきれいにまとめた束は、その日いちばん見られている角度からは存在していないことになります。

だからこの記事は、発表会向きの形を並べません。客席との高低差を先に測って、輪郭に出る高さへ束を置くための記事です。

距離と面の判定とは、別の層の話です

似た話に見えますが、測る方向が違います。

どの面が何メートルから見られるかで決める判定は、横方向の話です。正面か横か後ろか、1mか5mか。整理は見られる面と距離で決める判定にあります。

発表会で効くのは縦方向です。相手の目の高さが自分より上か下か、その差が何cmか。同じ正面・同じ距離でも、見上げられているか見下ろされているかで、輪郭に出る場所が入れ替わります。この記事はその高さの差だけを扱います。

測るのは5つ。前日の3分で終わります

指の幅で換算します。人差し指の幅がおよそ1.5cm、握りこぶしの縦がおよそ8cmです。

①|立つ場所と、客席の床の高低差

段差の数で構いません。1段がおよそ15cmなので、2段で30cmです。段差がなく平らな床なら0cmです。

②|照明が真上から来るか、前から来るか

会場に入れるなら、立つ位置で顔を上げて明るさの向きを見ます。入れないなら、天井に照明が並んでいるか、前方の高い位置にまとめてあるかで判断します。

③|輪郭の上端が、頭の幅の何割まで横に出ているか

前日に横から鏡を見て、耳から耳までの幅を1として、束が横にどれだけはみ出しているかを見ます。

④|手を入れられない連続分数

出番の開始から終わりまで。待機の時間もその場を離れられないなら足します。

⑤|礼の深さと回数

上体を何度倒すか。30度ほどの会釈か、45度以上の礼か。回数も数えます。

判定①|高低差30cm以上なら、束を耳の上端より上へ

①が30cm以上あると、客席からは見上げる角度になります。この角度では、顎の線から下の後頭部は正面の輪郭に出ません。

うなじにまとめた束は、そのまま隠れます。輪郭に出すなら、耳の上端と同じ高さかそれより上へ置いてください。ここまで上げると、頭の輪郭の外側に線が出て、離れていても形が伝わります。

段差の目安はこうです。

高低差客席からの角度束を置く高さ
0cm(平ら)ほぼ水平耳の高さの前後どちらでもよい
15cm(1段)わずかに見上げる耳の上端に合わせる
30cm以上(2段以上)見上げる耳の上端より上
客席のほうが高い見下ろすうなじ寄りに下げる

**客席のほうが高い会場では、判定が反対になります。**すり鉢状に席が上がっていく場所では、高い束は頭頂に重なって、頭の縦が伸びて見えます。この日はうなじ寄りに下げて、頭の上端の線を平らに保つほうが整います。

判定②|真上からの光は、表面のうねりを影の線に変えます

照明が真上から来る日は、髪の表面の小さな凹凸がそのまま縦の影として出ます。手元の鏡では正面から光が来ているので気づきません。

効くのは前日です。**束の表面を、根元から毛先へ一方向になでて流れをそろえる。**逆向きになでたり、途中で手を離したりすると、そこに段ができます。

前から光が来る日は逆で、**輪郭の外側に出ている細い毛が光って透けます。**この日は輪郭の毛を耳の上で1つ留めておくと、線が整います。どちらの日も、内側の作り込みは客席には届きません。

判定③|客席に届くのは、輪郭の3本の線だけ

距離が5mを超えると、髪の質感も毛束の流れもほとんど見えません。残るのは3つです。

  • 頭の上端がどこにあるか(縦の高さ)
  • 横幅がどこまで出ているか(横の張り出し)
  • 首との境目にくびれがあるか(形が読めるかどうか)

③で測った横の張り出しは、頭の幅の3割までが目安です。これを超えると、遠くからは頭が横に大きく見えます。3割以内なら、輪郭は縦長の卵形に読めます。

くびれがいちばん効きます。束と首のあいだに段差がないと、頭から肩までが1つの塊に見えて形が伝わりません。束の下側を指で1度押し込んで、影の線を1本作ってください。

判定④|連続10分を超えるなら、留め具は2か所へ

④が10分以下なら、留め具は1か所でも構いません。10分を超えるなら、3cm以上離れた2か所に分けてください。

同じ場所に何本重ねても、支えている点は1つのままです。そこが緩めば、全部が同時に落ちます。離して置けば、片方が動いてももう片方が残っている間は形が保ちます。向きの決め方はピンの向きと交差角の整理にまとめてあります。

確かめ方は10秒です。**束を指でつまんで上下に動かし、2か所が同時に動かないこと。**同時に動くなら、離れて見えても1か所です。

判定⑤|礼の深さで、前髪の扱いが変わります

上体を30度ほど倒す会釈なら、前髪が額の半分より上で止まっていれば落ちません。45度以上倒す礼をする日は、額の何割を覆っていても落ちる前提で組みます。

置くのは1つだけです。耳の上、こめかみの後ろあたりに、毛の流れと直角に留め具を入れます。流れと同じ向きに入れると滑って抜けます。

礼の回数が5回を超える日は、前日に一度深く礼をして、戻したときに位置が変わっていないかを確かめてください。当日の朝に初めて試すと、変わっていても直す時間がありません。

どちらとも取れるとき①|高低差が20cm前後で決まらない

段差が1段しかない、あるいは床が緩やかに傾いているだけ。こういうときは耳の上端にちょうど合わせてください。

耳の上端は、見上げても見下ろしても輪郭に残る唯一の高さです。上へ出しすぎると見下ろされたときに縦が伸び、下げすぎると見上げられたときに消えます。どちらに転んでも半分は残る位置が、判断がつかない日の答えになります。

どちらとも取れるとき②|前列と後列で見え方が逆になる

最前列は自分より低く、後方の席は段が上がっていて自分より高い。大きな会場ではこれが同時に起きます。

このときは**人数の多いほうに合わせてください。**多くの会場では後方の席のほうが数が多いので、見下ろされる側を優先します。つまり、束は高く上げず、耳の上端かそれよりわずかに下です。

そのうえで、最前列にも形を残す方法が1つあります。輪郭の横幅を頭の幅の2割ほど出しておくことです。横の張り出しは、見上げても見下ろしても同じ位置に見えます。縦で迷うときは横で作る、という切り替えです。

どちらとも取れるとき③|写真と動画で撮る位置が違う

撮る人が客席の中ほどにいるのか、舞台のすぐ横にいるのかで、見える面が変わります。両方に効くのは1つです。

**首との境目のくびれだけは、どの角度からも形を伝えます。**真横からは段差として、正面からは影として、斜め後ろからは輪郭の切れ目として出ます。迷ったときは、束の高さではなくくびれを作るほうへ時間を使ってください。

出番の直前にできること

やることは3つだけです。順番も決まっています。

  1. 束の表面を、手のひらで上から下へ一度なでる(上からの光で拾われる凹凸が減ります)
  2. 束の下側を指で1度押し込み、首との境目の線を作り直す
  3. 顔まわりの留め具を、指の腹で押し込み直す

**ほどいて作り直さないでください。**直前に作り直すと、前日に決めた留め具の箇所がずれて、本番中にそこから緩みます。

前日と当日朝の手順

  1. 会場の段差の数を確かめ、高低差をcmに直す(1段およそ15cm)
  2. 30cm以上なら耳の上端より上、客席のほうが高いならうなじ寄りへ
  3. 20cm前後で決まらないなら、耳の上端にちょうど合わせる
  4. 横の張り出しが、頭の幅の3割を超えていないか横から見る
  5. 束の下側を押し込み、首との境目にくびれを1本作る
  6. 手を入れられない時間が10分を超えるなら、留め具を離れた2か所へ
  7. 45度以上の礼がある日は、耳の上で流れと直角に1つ留め、深く礼をして確かめる
  8. 前日のうちに、束の表面を根元から毛先へ一方向になでてそろえる

まとめ

発表会の髪で結果を決めているのは、形の凝り方ではなく客席との高低差です。30cm以上あれば見上げられるので、うなじの束は正面の輪郭から消えます。客席のほうが高ければ反対で、高い束は縦に伸びて見えます。

そして客席に届いているのは、頭の上端・横幅・首とのくびれの3本の線だけです。内側をどれだけ丁寧に編んでも、5m先には届きません。手を入れる場所は輪郭の外側に絞ってください。

**先に測るのは高さの差、次に作るのはくびれ。**この順番だけ守れば、前日の3分で今日の形は決まります。

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よくある問い

Q. 発表会の髪は、高い位置と低い位置のどちらがいいですか?
好みではなく、立つ場所と客席の床の高低差で決まります。差が30cm以上あると客席からは見上げる角度になり、後頭部の低い位置にある束は顔と首の後ろに隠れて、正面からは輪郭に出ません。この場合は耳の上端より高い位置に置くと、頭の輪郭の外側に線が出て形が伝わります。逆に客席のほうが高い、または段差のない同じ高さなら見下ろす角度に近くなるので、高い束は頭頂に重なって縦に伸びて見えます。差を測るのが先で、形を選ぶのはそのあとです。
Q. 客席から見て、実際には何が見えているのですか?
距離が5mを超えると、髪の質感や毛束の細かい流れはほとんど届きません。残るのは輪郭の線だけです。頭の上端がどこにあるか、横幅がどこまで出ているか、首との境目にくびれがあるか。この3つで形が伝わります。だから発表会の髪で手を入れる場所は、内側の作り込みではなく輪郭の外側です。前日に横からの姿を鏡で見て、頭の上端と横幅の線だけを見てください。中がどう編まれているかは、客席には届いていません。
Q. 上からの照明で、髪がぼさぼさに見えると言われました。
真上からの光は、髪の表面の小さなうねりをそのまま影の線に変えます。手元の鏡では気づかない凹凸が、上から光が当たると縦の筋として拾われます。効くのは前日で、束の表面を根元から毛先へ一方向になでて、流れをそろえておくことです。当日にできるのは、出番の前に手のひらで上から下へ一度なでることだけ。逆に前から光が来る日は、輪郭の外側に出ている細い毛が光って透けます。この日は輪郭の毛を耳の上で1つ留めておくと線が整います。
Q. 出番のあいだ、髪を直せません。どう留めておけばいいですか?
手を入れられない連続分数を先に数えてください。10分を超えるなら、留め具を1か所にまとめず、3cm以上離れた左右2か所に1つずつ置きます。同じ場所に何本重ねても支えている点は1つのままなので、そこが緩めば同時に全部が落ちます。離して置けば、片方が動いてももう片方が残ります。留めたあとに束を上下へ軽く動かし、2か所が同時に動かないことを確かめてください。同時に動くなら、離れて見えても実際は1か所です。
Q. 礼をすると前髪が落ちてきます。
礼の深さで決めてください。上体を30度ほど倒す会釈なら、前髪が額の半分より上で止まっていれば落ちません。上体を45度以上倒す礼をする日は、額の何割を覆っていても落ちる前提で組みます。耳の上、こめかみの後ろあたりに、毛の流れと直角に留め具を1つ入れてください。流れと同じ向きに入れると滑って抜けます。留めたあとに一度深く礼をして、戻したときに位置が変わっていないかを確かめます。回数が5回を超える日は、朝ではなく前日に一度試しておくと確実です。

— メグラシ編集部

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