髪の毛アレンジ|風の強い秋冬の日は、毛先の長さと留める向きで選ぶ

**風の強い日の髪の毛アレンジは、束から出る毛先を5cm以内にして、耳より下の低い位置でまとめてください。ピンは毛の流れと交差する向きに差します。**この3つがそろうと、駅のホームでも橋の上でも、着いたときに直す場所がほとんど残りません。
風の日にアレンジが崩れるのは、腕のせいではありません。毛先が長く外に出ていれば、そこが風を受けて束ごと揺れます。結ぶ位置が高ければ、揺れる半径が大きくなり、結び目ごと動きます。ピンが毛の流れに沿って差してあれば、毛が動くたびに一緒に抜けてきます。崩れる理由は、形の種類より、この3つの数字と向きにあります。
首もとの布の高さとまとめる位置の関係は秋のヘアアレンジ|首もとの布の上端が上がった分だけ、束を上げて下ろす量を減らすに、帽子の日の束の置き方は帽子の日のヘアアレンジにあります。この記事は、秋から冬の風の強い日に、どの型を選び、どう留めるかだけを扱います。
結論:毛先は5cm以内、結ぶのは耳より下、ピンは交差させる
風の日に決めることは、3つです。
| 決めること | 風の日の目安 | 外れたときに起きること |
|---|---|---|
| 束から出る毛先の長さ | 5cm以内 | 毛先が風で舞い、顔やマフラーに絡む |
| 結ぶ高さ | 耳たぶより下 | 束が大きく振れて、結び目がゆるむ |
| ピンの向き | 毛の流れと交差させる | 毛が動くたびに、ピンが一緒に抜ける |
この3つが満たせる型なら、お団子でも、編み込みでも、ねじってまとめる形でも構いません。逆に、どんなに手の込んだ型でも、毛先が15cm外に出ていれば、風の日には崩れる場所が残ります。
3つのうち、朝の準備で時間がないときに1つだけ選ぶなら、結ぶ高さです。耳より下で結んでおけば、毛先が少し長く出ていても、ピンの向きが揃っていなくても、束の揺れが小さいぶん崩れ方はゆるやかになります。毛先とピンは、着いてからでも直せます。
風の日に崩れるのは、どこからか
風の日のアレンジは、決まった順番で崩れていきます。崩れる順番が分かれば、どこを先に押さえればいいかが分かります。
| 崩れる順番 | 場所 | 起きること |
|---|---|---|
| 1 | 顔まわりの毛・前髪 | 割れる、口や目に入る、貼りつく |
| 2 | 束から出た毛先 | 舞う、絡む、マフラーに引っかかる |
| 3 | 結び目・ピン | ゆるむ、抜ける、束が下がる |
| 4 | 表面の毛 | 浮く、毛羽立つ、静電気で広がる |
1と2は、短い時間の風でもすぐに崩れます。3と4は、長い時間風に当たり続けたときに出てきます。駅のホームで電車を1本待つくらいなら1と2を、紅葉の山や海辺のように長く屋外にいる日は3と4まで押さえておきます。
崩れたあとに直す手間も、順番によって違います。1の顔まわりは手で耳にかければ数秒で戻りますが、3の結び目は一度ゆるむと、束全体を結び直さないと戻りません。朝の準備で手をかけるなら、直しにくい3の結び目から先に固めておくと、外での手間がいちばん少なくなります。
測る①|束から出る毛先の長さ
結んだあと、ゴムや留め具から外に出ている毛先の長さを、指で測ってください。
| 束から出る毛先 | 指で測った目安 | 風の日の扱い |
|---|---|---|
| 5cm以内 | 指2本ぶん以内 | ほとんど舞わない。そのままでよい |
| 5〜15cm | 手のひらの幅くらい | 束ごと揺れる。毛先を内側に折り込む |
| 15cm以上 | 手のひらより長い | 顔やマフラーに当たる。巻きつけるか編む |
5cmを超える毛先は、風を受けて束全体を引っ張ります。お団子の毛先を最後に巻きつけて中に入れる、ポニーテールなら毛先を三つ編みにして輪にして留める、という具合に、外に出る長さを指2本ぶん以内に縮めてください。
毛先を中に入れるときは、毛先をまとめてから入れるのがこつです。ばらばらのまま押し込むと、数本だけが外に残り、風でそこから引き出されていきます。毛先を指でひとまとめにねじってから、束の根元に沿わせて入れ、ピンで押さえてください。
測る②|後れ毛と前髪が、口角に届くか
顔まわりの毛は、長さで扱いが決まります。鏡の前で、後れ毛と前髪を下にまっすぐ引いて、どこまで届くかを見ます。
| 届く位置 | 風の日に起きること | 扱い方 |
|---|---|---|
| 眉より上 | ほとんど動かない | そのままでよい |
| 目の高さ | 目に入りやすい | 斜めに流してピンで留める |
| 口角の高さ | 口に入りやすい | 耳にかけるか、束に入れる |
| 顎より下 | 顔に貼りつく | 束に入れる |
風の日に後れ毛を残すなら、口角より上で止まる長さだけにしてください。口角より長い毛は、横から風が来たときに口や頬に貼りつきます。とくに冬は乾燥で唇の表面が乾きやすく、そこに毛が貼りつくと何度も手で払うことになります。
測る③|天気予報の風速で、その日の型を決める
朝の天気予報で、昼の風速を確かめてから型を決めます。風速は、目安として次のように分けます。
| 予報の風速 | 外で感じること | 選ぶ型 |
|---|---|---|
| 3m/s以下 | 髪がわずかに揺れる | 下ろしても、ハーフアップでもよい |
| 4〜7m/s | 髪が顔にかかる | 低い位置で1つに結ぶ。毛先は5cm以内に |
| 8〜10m/s | 歩きにくさを感じる | 低いお団子かシニヨン。ピンを交差させて足す |
| 11m/s以上 | 傘が差しにくい | 低い位置のまとめ髪に、帽子かフードを重ねる |
予報の数字は、開けた場所の平均です。駅のホームやビルのあいだ、橋の上は、予報より強い風が吹くことがあります。通り道にそうした場所がある日は、表の1段下の行の型を選んでおくと安心です。
風速の予報は、時間帯ごとに出ていることが多いので、自分が屋外にいる時間の数字を見てください。朝の通勤が穏やかでも、昼の外回りや帰り道の時間に強くなる予報なら、強くなる時間に合わせて型を選びます。1日のうちで一番強い時間の数字を基準にしておけば、途中で結び直す必要がなくなります。
型ごとの風への強さ
よく使うアレンジを、風への強さで並べます。
| 型 | 風への強さ | 弱くなる場所 |
|---|---|---|
| 下ろしたまま | 弱い | 顔まわりと毛先の全部 |
| ハーフアップ | 弱い | 下ろした部分の毛先 |
| 高い位置のポニーテール | やや弱い | 束が大きく振れる |
| 低い位置のポニーテール | ふつう | 束から出た毛先 |
| 三つ編み1本・編み下ろし | ふつう〜強い | 編み終わりから出た毛先 |
| くるりんぱを重ねた低いまとめ髪 | 強い | 表面の毛が浮きやすい |
| 低いお団子 | 強い | 巻きつけが浅いと毛先が出る |
| 毛先を折り込んだシニヨン | いちばん強い | ピンの向きだけ気をつける |
下ろした髪が好きな人も、風の強い日だけは、表の下半分から選んでください。一日のうち、屋外にいる時間だけでもまとめておき、屋内に入ってからほどく、という使い分けもできます。
表の中で迷ったら、その日に屋外にいる時間で選んでください。屋外が合わせて30分以内なら低い位置のポニーテールでも足りますが、1時間を超えるなら、お団子かシニヨンのように毛先が束の中に収まる型のほうが、着いてからの直しが少なくなります。
結ぶ高さ|耳より上か、耳より下か
結ぶ高さで、風を受けたときの束の動き方が変わります。
| 結ぶ高さ | 束の動き方 | 風の日の向き |
|---|---|---|
| 頭のてっぺん近く | 大きく振れ、結び目ごと回る | 向かない |
| 耳の上端の高さ | 横風で大きく揺れる | 短時間の外出なら |
| 耳たぶの高さ | 揺れが小さい | 向いている |
| えり足 | ほとんど揺れない | いちばん向いている |
高い位置の束は、風を受けたときに振れる半径が大きくなります。その分、結び目に横向きの力がかかり続け、ゴムがゆるんでいきます。えり足の低い位置なら、束は首とコートの襟に支えられて、ほとんど動きません。
ただし、マフラーを巻く日や、高い襟のコートの日は、えり足の束が襟に押されます。襟の上端から束までの距離の考え方は秋のヘアアレンジを合わせて見てください。
留める向き|ピンは毛の流れと交差させる
ピンは、差す向きで風への強さが大きく変わります。
| ピンの向き | 留まり方 | 風の日 |
|---|---|---|
| 毛の流れに沿って差す | 毛と一緒に動きやすい | 抜けやすい |
| 毛の流れと直角に差す | 毛をまたいで押さえる | 抜けにくい |
| 2本を×の形に交差させる | 互いに支え合う | いちばん抜けにくい |
| 頭皮に向けて深く差す | 根元に近いところで留まる | 抜けにくいが、長時間は痛くなりやすい |
風の日は、大事な場所だけ、2本のピンを×の形に交差させてください。お団子の根元、前髪の流した先、耳の上の後れ毛。この3か所を×で留めておけば、ほかの場所が少し動いても形は残ります。
ピンを差すときは、一度、毛の流れと反対の向きに少しだけ差し入れてから、向きを変えて押し込むと、毛を多めにすくえて抜けにくくなります。
ピンの波打っている面を頭皮の側に向けて差すと、波の凹凸が毛に引っかかり、まっすぐな面を下にしたときより抜けにくくなります。風の日に使うピンは、細くて長いものより、少し太めで短いもののほうが毛をしっかり押さえます。
道具ごとの風への強さ
ゴムとピンのほかにも、留める道具はいろいろあります。風の日に向くかどうかを並べます。
| 道具 | 風への強さ | 使い方の注意 |
|---|---|---|
| ゴム | 強い | 巻き数を1周多めにすると、ゆるみにくい |
| アメピン(黒い細いピン) | 強い | ×に交差させる |
| Uピン | ふつう | 単独では抜けやすい。アメピンで押さえる |
| バレッタ | ふつう | 毛を多めに挟むと風で回りにくい |
| 大きめの爪クリップ | ふつう〜弱い | ねじりが浅いと、束ごと回って外れる |
| かんざし・スティック | ふつう | 差し込む前に、束を十分ねじる |
大きめの爪クリップは、朝は手早く留まって便利ですが、風の日は束ごと回って外れることがあります。使うなら、束を2回以上ねじってから挟み、クリップの歯が毛の流れと交差するように留めてください。
前髪を風で割らない
前髪は、風がいちばん先に当たる場所です。割れる原因は、前髪の幅と根元の向きにあります。
| 前髪の状態 | 風で起きること | 前日か朝にできること |
|---|---|---|
| こめかみの外まで広い | 横風を受ける面が大きく、割れやすい | 幅をこめかみの内側までに寄せて流す |
| 根元が立っている | 風で持ち上がって割れる | 根元を逆向きに乾かしてから戻す |
| 毛先だけ巻いてある | 巻きがほどけて広がる | 根元から内側に丸める |
| 斜めに流してある | 風上からだと全部めくれる | 流した先を耳の上でピン1本で留める |
風の日に前髪を流すなら、流した先を耳の上でピン1本だけ留めておくと、横から風が来ても全体がめくれません。ピンは、前髪の流れと交差する向きに差します。
前髪をピンで留めるのが仕事の場などで気になるときは、ピンを髪の色に近いものにして、流した前髪の毛先の内側に差してください。外からはほとんど見えず、風が来たときだけ働いてくれます。
顔まわりの後れ毛を、口に入れない
後れ毛は、まとめ髪の印象をやわらかくしてくれますが、風の日にはいちばん扱いにくい毛になります。
風の日に残す後れ毛は、耳の前に指1本ぶんの細さ、長さは口角より上までにしてください。それより長い毛は、耳にかけるか、束に入れます。残した後れ毛は、毛先を軽く内側に巻いておくと、風で外に広がらず、顔に貼りつきにくくなります。
後れ毛をまったく残さないと、顔まわりがさびしく見えると感じる人もいます。その場合は、毛を残す代わりに、耳元に小さなアクセサリーを足すか、まとめた束の表面を指で少しだけ引き出して、頭の形に丸みを出してください。
長さ別①|ショート・ボブ
ショートやボブは、まとめる量が少ないぶん、ピンで押さえる場所を決めておくことが大事です。
| 長さ | 風で動く場所 | 風の日のやり方 |
|---|---|---|
| ショート | 前髪と耳まわり | 耳の上でピンを×に留める。前髪は流して留める |
| あご上のボブ | 毛先全体 | 耳より後ろの毛をねじって、えり足でピン留め |
| 肩につくボブ | 毛先と表面 | 低い位置で小さく1つに結び、毛先を内側に |
ボブは、毛先が肩の上で外に跳ねていると、風を受けて全体が浮きます。風の日は、毛先を内側に入れる方向に整えるか、えり足でまとめてしまうほうが、着いてからの直しが少なくなります。
ショートは、まとめる束がないぶん、顔まわりと耳まわりの毛が風の当たる場所のすべてです。耳の上の毛を後ろへねじって、耳の後ろでピンを×に留めておくと、横から風が来ても耳まわりが広がりません。前髪とこの耳の上の2か所だけ押さえておけば、ショートの風の日は足ります。
長さ別②|ミディアム
ミディアムは、結べるけれど、毛先が束から出やすい長さです。
| 毛先の位置 | 風の日の型 |
|---|---|
| 鎖骨の上 | 低いお団子。毛先を巻きつけて中に入れる |
| 鎖骨の下 | 低い位置で三つ編みにし、輪にしてピン留め |
| 胸の上 | くるりんぱを2回重ねて、毛先を折り込む |
ミディアムで低いお団子にするときは、毛先が足りずに外に残ることがあります。残った毛先は、お団子の根元に巻きつけてから、ピンを×に交差させて留めてください。
ミディアムは、えり足の毛が短く、束から落ちやすい長さでもあります。えり足の短い毛が首に落ちてくると、風でマフラーやコートの襟に絡みます。結ぶ前に、えり足の毛を上に向けて指でまとめ、束の中にしっかり入れてから結んでください。
長さ別③|ロング
ロングは、毛量があるぶん、まとめてしまえば風にいちばん強い長さです。
| まとめ方 | 風の日の強さ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 低い位置のシニヨン | いちばん強い | ピンの本数を多めに |
| 編み込みをえり足でまとめる | 強い | 編み終わりを中に入れる |
| 低いポニーテール | ふつう | 毛先が長く出るので、三つ編みにする |
ロングを下ろしたまま風の日に出かけると、毛先が長く、風を受ける面がいちばん大きくなります。屋外の時間が長い日は、低い位置のシニヨンにまとめてしまうのがいちばん手間がかかりません。
ロングは束が重いぶん、低い位置にまとめても、時間とともに重さで下がってくることがあります。シニヨンの下側に、上に向けてピンを2本差しておくと、重さで束が下がるのを支えられます。風と重さの両方を受ける日は、ピンの本数を普段より2〜3本多めにしておいてください。
髪質別|細い髪・多い髪・乾燥した髪
同じ型でも、髪質によって風への弱さが違います。
| 髪質 | 風で起きやすいこと | 合うやり方 |
|---|---|---|
| 細くやわらかい髪 | ピンから抜けやすく、顔まわりが舞う | ピンを多めに、×で留める |
| 多くて硬い髪 | 表面が広がり、束が太くなる | 束を2つに分けて、低い位置でまとめる |
| うねりのある髪 | 風で表面が毛羽立つ | 表面を手で押さえてから結ぶ |
| 乾燥した髪 | 静電気で広がり、マフラーに張りつく | 結ぶ前に手のひらを少し湿らせてなでつける |
細くやわらかい髪は、ピンの中で毛がすべりやすく、同じ本数でも抜けやすくなります。ピンを差す前に、留めたい場所の毛を指で軽くねじっておくと、ピンが毛をつかむ量が増えます。
秋冬は空気が乾き、マフラーやニットとこすれて静電気が起きやすくなります。結ぶ前に、手のひらを少しだけ湿らせて表面をなでつけておくと、風と静電気で表面が広がるのを抑えられます。髪質ごとのアレンジの選び方は簡単髪アレンジは髪質で選ぶにもまとめてあります。
予定別①|通勤・駅のホームとビル風
通勤の道には、駅のホーム、ビルのあいだ、地下から地上への出口と、風の通り道がいくつもあります。
| 場所 | 風の向き | 押さえる場所 |
|---|---|---|
| 駅のホーム | 電車が入るたびに横から強く | 顔まわりと束の毛先 |
| ビルのあいだ | 下から吹き上げる | 表面の毛と前髪 |
| 地下の出口 | 階段を上ると正面から | 前髪 |
| 職場の入口 | 自動扉の開閉で一瞬 | 気にしなくてよい |
通勤の日は、職場に着いたらそのまま席に着くことが多く、直す時間が取りにくいものです。家を出る前に、低い位置で1つに結んで毛先を5cm以内に収めておくと、ホームの横風でも顔まわりだけ直せば済みます。
電車を待つときは、ホームの端より中ほど、柱や壁の近くに立つと、電車が入ってくるときの風を受けにくくなります。髪の準備だけでなく、立つ場所を少し変えることも、風の日の崩れを減らす手のひとつです。
ビルのあいだの吹き上げる風は、表面の毛を持ち上げます。結ぶ前に表面をなでつけておくことと、結び目の上に1本、毛の流れと交差するピンを足しておくことが効きます。
予定別②|紅葉の山・展望台
紅葉を見に山へ行く日は、標高が上がるほど風が強く、展望台のような開けた場所では、遮るものがありません。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 型 | 低いお団子か、えり足でまとめた編み込み |
| 毛先 | 5cm以内に。お団子に巻き込む |
| 前髪 | 流して、耳の上でピン留め |
| 帽子 | かぶるなら、束の位置は帽子の縁から指3本下に |
山の上は、平地より気温が低く、風で体感の寒さも増します。帽子やフードをかぶる日は、束が帽子の縁と重ならない位置に結んでおくと、帽子を脱いだときにも形が残ります。
山道を歩くときは、木々のあいだでは風が弱く、開けた場所に出たとたんに強い風を受けます。歩き始める前の駐車場や駅で形を整え、展望台に着く前に一度、顔まわりと毛先だけを手で押さえておくと、景色を見るときに髪を気にせずに済みます。
写真を撮る機会も多い日です。展望台で風上を向いて撮ると、顔まわりの毛が後ろへ流れて、顔がすっきり写ります。風下を向くと毛が顔にかかるので、立つ向きを決めてから撮ってください。
予定別③|冬の海辺・川沿い・橋の上
冬の海辺や川沿い、大きな橋の上は、水面を渡って風が吹き、平地より一段強い風になります。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 型 | 毛先を折り込んだシニヨン |
| ピン | お団子の根元に×で2組 |
| 顔まわり | 後れ毛は残さず、耳にかける |
| マフラー | 束の下に巻いて、えり足を押さえる |
水辺の風は、一定の向きから長く吹き続けます。短い突風より、ゆっくり結び目をゆるめていく風です。ピンを多めに使い、結び目のゴムは1周多く巻いておくと、長く歩いてもゆるみにくくなります。
マフラーを束の下に巻くと、えり足の毛がマフラーに押さえられ、風で持ち上がりにくくなります。束の上に巻くと、マフラーで束が押しつぶされるので、巻く位置は束の下にしてください。
海辺の風には、細かい砂や水しぶきが混ざることもあります。下ろした髪や長い毛先は、それを受けてごわつきやすくなります。毛先を束の中に収めておくと、帰ってから髪を整える手間も少なくて済みます。
予定別④|初詣・屋外で長く立つ日
初詣や屋外の行事で、長い時間立って並ぶ日は、風に当たる時間がいちばん長くなります。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 型 | 低い位置のまとめ髪。表面をなでつけてから結ぶ |
| ピン | 結び目の上と左右に、計3か所 |
| 表面 | 長時間で毛羽立つので、手のひらで押さえ直す |
| 持ち物 | 予備のピン2〜3本とゴム1本 |
長く立つ日は、短い時間なら気にならない表面の毛羽立ちが、だんだん目立ってきます。列に並んでいるあいだに、ときどき手のひらで表面を押さえるだけで、着いてからの直しが少なくなります。
参道の列は、人の背中が風よけになる場所と、開けて風がまともに当たる場所が交互に続きます。風がまともに当たる場所では、マフラーの端を首の後ろに回して、えり足の束を下から支えるように巻いておくと、束が揺れにくくなります。写真を撮る前には、顔まわりの毛だけを耳にかけ直してください。
予定別⑤|自転車で移動する日
自転車は、無風の日でも、走る速さぶんの風を正面から受けます。風のある日は、その上に横風が加わります。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 型 | えり足で1つにまとめ、毛先は中に入れる |
| 前髪 | 正面から受けるので、流して留める |
| 帽子・ヘルメット | かぶるなら、束はその下端より下に |
| 着いてから | 前髪と表面だけを直す |
自転車では、前髪が正面からの風でいちばん大きく持ち上がります。前髪は下ろさずに斜めに流し、ピンで留めておくと、着いてから前髪を作り直す手間がなくなります。ヘルメットをかぶる日は、束を高い位置にすると当たってしまうので、えり足で低くまとめてください。
信号待ちのたびに髪を直したくなりますが、走っているあいだに崩れる場所は決まっています。着いてから前髪と表面だけを直すと決めておけば、走っている途中で手を離す必要がありません。
着いてから直す|化粧室で2分
どんなに準備しても、風の日は少しは崩れます。着いてから2分で直す手順を決めておくと、慌てずに済みます。
- 結び目はほどかずに、ゆるんだ毛だけを指ですくって束に戻す
- 束から出た毛先を内側に折り込み、ピンを1本、交差する向きに足す
- 顔まわりの毛は、手を少し湿らせてなでつけ、耳にかける
- 前髪は指で根元から整え、流した先を耳の上で留め直す
- 表面の毛羽立ちは、手のひらで頭の形に沿って押さえる
結び目をほどいてやり直すと、2分では終わらず、ほどいた跡で形も変わります。直すのは、ゆるんだ毛と、外に出た毛先と、顔まわりだけにしてください。小さなポーチに、ピンを2〜3本とゴムを1本入れておけば、外出先でもこの手順が使えます。
化粧室の鏡の前は、ほかの人も使う場所です。2分で終わる手順にしておくと、人を待たせずに済みます。手鏡を持っていれば、後ろ側の結び目も、手鏡と壁の鏡を合わせて確かめられます。
マフラーと帽子の日
秋冬の風の日は、マフラーや帽子と一緒にアレンジを考えることになります。
| 組み合わせ | 束の位置 | 気をつけること |
|---|---|---|
| マフラーだけ | 耳たぶの高さか、マフラーの下 | 束の上に巻くと押しつぶされる |
| 帽子だけ | 帽子の縁から指3本下 | 縁と束が重なると帽子が浮く |
| マフラーと帽子 | 耳たぶの高さ | 上下から挟まれる幅を空けておく |
| フード付きのコート | えり足で小さく | フードをかぶると束が押される |
ニット帽をかぶる日は、帽子そのものが風よけになり、髪の表面は崩れにくくなります。帽子が似合う髪型の決め方はニット帽が似合う髪型を長さ別にに、帽子と束の位置の関係は帽子の日のヘアアレンジに詳しくあります。
どちらとも取れるとき①|風が強いけど、下ろしていたい
仕事の場や写真を撮る予定があって、どうしても髪を下ろしていたい日もあります。
そういう日は、屋外にいるあいだだけまとめて、着いてから下ろしてください。ゆるい三つ編みにしておくか、低い位置でゆるく1つにまとめておき、着いたらほどきます。結ぶときは、太めのゴムで1周少なく巻くと、ほどいたあとに跡が残りにくくなります。跡を残さない結び方は髪の結び方|夜に下ろす予定の日は、跡が隠れる位置と巻き数で結ぶにまとめてあります。
下ろしたまま出るしかない日は、耳より後ろの毛を少しだけねじって、えり足でピン1本留めておきます。それだけで、横風で全体が顔にかかるのを防げます。
どちらとも取れるとき②|朝は穏やかで、夕方から強くなる
秋から冬は、朝は穏やかでも、昼過ぎから風が強くなる日がよくあります。朝の時点で風がなくても、予報で夕方の風速が8m/sを超えるなら、朝のうちに低い位置でまとめておいてください。
秋の天気は、低気圧が近づくと半日で風向きも強さも変わります。前の晩に翌日の予報を見て、夕方の風速だけを確かめておくと、朝の型選びで迷いません。
朝から下ろして出たい日は、ゴム1本とピン2〜3本を持って出かけます。風が強くなってきたら、化粧室でえり足の低い位置に1つに結び、毛先を折り込んでピンで留めれば、2分で風の日の形に変えられます。
どちらとも取れるとき③|まとめると、顔まわりがさびしい
低い位置でまとめて後れ毛も残さないと、顔まわりがさびしく、きつく見えると感じる人がいます。風の日のまとめ髪でも、顔まわりの印象は足せます。
1つは、まとめた束の表面を、指先で少しだけ引き出して、頭の形に丸みを出す方法です。引き出す量は、指でつまめるくらいの細い毛を、頭頂と耳の上の数か所だけ。もう1つは、耳元に小さなアクセサリーを足す方法です。後れ毛の代わりに耳元に光るものがあると、顔まわりがさびしく見えません。
どうしても後れ毛を残したいなら、耳の前に指1本ぶんだけ、長さは口角より上にしてください。それ以上の量や長さは、風の日には口や目に入ります。
よくある行き違い
| よくある考え方 | 実際に起きること |
|---|---|
| 風の日は高い位置でしっかり結べば崩れない | 高い束は大きく振れて、結び目がゆるむ |
| ピンは多く差すほど崩れない | 毛の流れに沿って差したピンは、何本でも抜けてくる |
| 爪クリップなら手早くて安心 | ねじりが浅いと、束ごと回って外れる |
| 後れ毛は多いほうがやわらかく見える | 風の日は口や目に入り、何度も払うことになる |
| 崩れたら一度ほどいてやり直す | ほどくと2分で終わらない。ゆるんだ毛だけ戻す |
関連記事
よくある問い
- Q. 風の強い日に、いちばん崩れにくい髪型は何ですか
- 耳より下の低い位置で、束の毛先を中に入れてまとめる形がいちばん崩れにくくなります。低めのお団子や、毛先を折り返してピンで留めるシニヨン、えり足で編んで毛先を内側に入れた編み込みです。共通しているのは、結び目が低く、束から外に出ている毛先が5cm以内であることです。下ろした髪やハーフアップは、毛先が長く外に出ているぶん、風を受ける面が大きくなります。
- Q. 風で前髪が割れてしまいます
- 前髪の根元の向きと、前髪の幅で変わります。前髪の幅を、こめかみの内側までの狭い幅にすると、横から来る風を受ける面が小さくなります。根元は、いつも分かれる側と反対の向きに一度乾かしてから戻すと、根元が立ちにくくなります。それでも割れる日は、前髪を斜めに流して、耳の上で小さなピンで1本留めてください。ピンは毛の流れと交差する向きに差すと、風で抜けにくくなります。
- Q. まとめ髪にすると顔まわりがさびしく見えます
- 顔まわりの毛を少しだけ残し、長さを口角より上で止めてください。口角より長い後れ毛は、風で口や目に入ります。耳の前に指1本ぶんの毛を残し、毛先を軽く内側に巻いておくと、風が吹いても顔に貼りつきにくく、まとめ髪でもさびしく見えません。耳元に小さなアクセサリーを足すのも、顔まわりの印象を足す方法です。
- Q. 朝は風がなかったのに、夕方から強くなりました。外で直せますか
- 化粧室で2分あれば直せます。まず結び目を一度ほどかずに、ゆるんだ毛だけを指ですくって束に戻します。次に、束から出た毛先を内側に折り込み、ピンを1本、毛の流れと交差する向きに足します。顔まわりの毛は、手を少し湿らせてなでつけ、耳にかけるか、耳の上でピンを1本留めます。ピンを2〜3本とゴムを1本、小さなポーチに入れておくと、夕方から風が強くなる日でも慌てずに済みます。
— メグラシ編集部





