簡単髪アレンジは髪質で選ぶ|すべる髪・うねる髪・細い髪の3つで分ける

**あなたの髪がすべる髪なら結び目で留める形を、うねる髪ならうねりを活かす形を、細い髪なら束を逃がさない留め具を選んでください。**簡単な髪アレンジが一日もつかどうかは、腕前より先に、髪質と形が合っているかで決まります。
同じ手順で、同じ形を作っても、夕方まできれいな人と、昼にはほどける人がいます。ほどける人は、手順を間違えているのではありません。すべる髪にねじるだけの形を選ぶと、動くたびにねじりが戻ります。量の多い髪に小さいクリップを使うと、重さで外れます。
この記事では、すべり・うねり・束の太さの3つの髪質を、家で1分ずつ測る方法を置き、そこから崩れにくい形と留め具を選ぶ順番をまとめました。
結論:髪質3つを測って、崩れない形を選ぶ
先に全体を置きます。
| 髪質 | 測り方 | 向いている形 | 崩れやすい形 |
|---|---|---|---|
| すべる髪 | ピン1本を差して5回振り、5mm以上ずれる | 結び目を作る形、編み込み、くるりんぱ | ねじるだけの形、ピン1本の留め |
| うねる髪 | 毛束を垂らして、向きが3回以上変わる | ゆるいお団子、低いねじり、ゆるい編み | 高い位置のきっちりした結び |
| 細い・少ない髪 | ひとつに握った束が1円玉より細い | ゴムを多く巻く結び、小さいクリップ | 大きい留め具、引き出して作るふくらみ |
| 太い・多い髪 | ひとつに握った束が500円玉より太い | 束を2つに分ける形、大きいクリップ | 小さいクリップ、ピンだけの留め |
髪質は1つだけとは限りません。すべって細い、うねって多い、というように、2つ以上が重なっていることもよくあります。重なっている場合の選び方は、後の章で扱います。
「簡単」なのに崩れるのは、形と髪質が合っていないから
簡単な髪アレンジは、手順が少ないぶん、留める力が髪そのものに頼る部分が大きくなります。手順の多いアレンジなら、ピンを何本も足したり、編み目を重ねたりして、髪質の違いを道具で埋められます。手順が少ないと、その埋め合わせができません。
だから、簡単な形ほど、髪質との相性が結果にそのまま出ます。
たとえば、ねじってクリップで留めるだけの形は、ねじりが毛どうしの摩擦で保たれることを前提にしています。うねる髪なら摩擦が大きく、ねじりは戻りません。すべる髪なら摩擦が小さく、首を動かすたびにねじりが少しずつ戻っていきます。同じ形、同じ手順でも、結果が逆になるのはこのためです。
紹介されているアレンジの手順は、多くの場合、その形がきれいに作れる髪で撮られています。手順どおりにやって崩れたときは、手順を疑う前に、その写真の髪と自分の髪の髪質が近いかを見てください。写真の髪がうねっていて、自分の髪がまっすぐすべるなら、同じ手順でも同じ結果にはなりません。その場合は、手順はそのままに、留め方だけを自分の髪質に合わせて変えれば、形を保てることがあります。
測る前に|髪が乾いてから30分以上たった状態で
3つの髪質は、髪が完全に乾いて、少し時間がたった状態で測ってください。
乾かした直後の髪は、表面がすべりやすく、実際よりすべる髪に見えます。反対に、洗ってから丸一日以上たった髪は、表面に脂が出て、実際よりまとまる髪に見えます。乾かしてから30分以上たち、半日以内の髪で測るのがいちばん正確です。
乾いてからの時間で髪の状態が変わることは、簡単な髪型が決まるかは、髪が乾いてから何分たったかで決まるに詳しく書いてあります。この記事では、その時間帯に測る前提で進めます。
整髪料をつけている場合は、つけていない状態で一度測ってください。整髪料は、すべりやうねりの見え方を変えます。整髪料なしの髪質を知ったうえで、整髪料で調整するほうが、形を選びやすくなります。
測る①|すべり:ピン1本を差して5回振る
最初に、髪のすべりやすさを測ります。
- 耳の上の毛をひと束取り、後ろへ流してピン1本で留める
- ピンの頭の位置を、鏡で覚えておく
- 頭を左右に5回、ゆっくり大きく振る
- ピンの頭が、最初の位置から何mm動いたかを見る
| ピンのずれ | すべりの段 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| ほとんど動かない | すべりにくい | ピンやねじりの形がそのまま使える |
| 2〜4mm | 中くらい | ピンは2本で交差させる |
| 5mm以上 | すべる | 結び目やゴムで留める形を中心にする |
| ピンが抜け落ちる | とてもすべる | ピンだけで留める形は避ける |
ピンが5mm以上ずれる髪は、ピン1本、ねじり1回で留める形が、日中に少しずつほどけていきます。すべる髪は、摩擦ではなく結び目で留めると考えてください。ゴムで結ぶ、編み込みで毛どうしを絡める、くるりんぱで束を通す。こうした形は、髪がすべっても結び目の形が保たれます。
測る②|うねり:毛束を垂らして向きを数える
次に、うねりの強さを測ります。
- 耳の後ろから、指1本ぶんくらいの細い毛束を取る
- 毛束を指でつまんで、まっすぐ下に垂らす
- 根元から毛先までの間で、毛の向きが何回変わるかを数える
| 向きが変わる回数 | うねりの段 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 0回(まっすぐ) | うねりがない | すべりの結果で選ぶ |
| 1〜2回 | ゆるいうねり | ねじりや編みがほどけにくい |
| 3〜4回 | はっきりしたうねり | うねりを形の一部にする |
| 5回以上 | 強いうねり | 低い位置で、ふんわりまとめる |
うねりのある髪は、毛どうしが絡みやすく、ねじりや編みの形がほどけにくい髪です。簡単なアレンジにとっては、むしろ扱いやすい面があります。
一方で、きっちりした高い位置のまとめ髪にすると、表面の毛のうねりが浮いて見えることがあります。うねりを消そうとするより、うねりが形の一部として見える形を選ぶほうが、手順が少なく済みます。
測る③|束の太さ:ひとつに握って硬貨と比べる
最後に、髪の量と太さを、束の直径で測ります。
- 髪を全部、首の後ろでひとつに握る
- 握った手の輪の中を、そのまま横から見る
- 束の太さを、1円玉、10円玉、500円玉の直径と比べる
| 束の太さ | 量の段 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 1円玉より細い | 細い・少ない | ゴムを1回多く巻く、小さい留め具 |
| 1円玉〜10円玉 | 中くらい | 多くの形がそのまま使える |
| 10円玉〜500円玉 | やや多い | 留め具は束を全部噛める幅に |
| 500円玉より太い | 太い・多い | 束を2つに分けてから留める |
束が細い髪は、ゴムの中で束が逃げやすく、結び目がゆるみやすい傾向があります。束が太い髪は、留め具1つにかかる重さが増えて、クリップやピンが負けやすくなります。
束の太さは、一本一本の毛の太さと、毛の本数の両方で決まります。どちらが原因かは、選び方にはあまり影響しません。留め具に効くのは、束全体の太さだからです。
3つを組み合わせて、自分の髪質を1行で言う
3つの測定の結果を並べると、自分の髪質を1行で言えるようになります。よくある組み合わせと、選び方の中心を並べます。
| すべり | うねり | 束の太さ | 1行で言うと | 選び方の中心 |
|---|---|---|---|---|
| すべる | なし | 細い | すべって細い直毛 | ゴムで結び目を作り、ゴムを多く巻く |
| すべる | なし | 中くらい | すべる直毛 | 結び目、編み込み、くるりんぱ |
| すべる | なし | 太い | すべって多い直毛 | 束を分けて、それぞれゴムで結ぶ |
| 中くらい | ゆるい | 中くらい | 扱いやすい髪 | 多くの形がそのまま使える |
| すべりにくい | はっきり | 中くらい | うねる髪 | ゆるいお団子、低いねじり |
| すべりにくい | はっきり | 太い | うねって多い髪 | 束を分けて、低い位置でまとめる |
| すべりにくい | 強い | 細い | うねって細い髪 | 小さい束を活かした編みやねじり |
| 中くらい | なし | 太い | 多い直毛 | 大きいクリップ、ハーフアップ |
表は、答えの一覧ではありません。自分の3つの結果が、どの列の組み合わせに近いかを見るための表です。表にない組み合わせの人は、3つのうちいちばん極端だった結果を中心に選んでください。
いちばん極端な結果とは、表の中でいちばん端の段に入った結果のことです。たとえば、すべりは中くらい、うねりはなし、束は500円玉より太い、という人なら、束の太さがいちばん極端です。この場合は、多い髪の選び方を中心にして、ほかの2つは形を選ぶときの補助にします。2つ以上が端の段に入った人は、留め具が負ける原因になるものから先に対処してください。多くの場合、束の太さが先で、すべりが次です。
すべる髪の簡単アレンジ|結び目と摩擦で留める
すべる髪は、留めた場所がずれていくことが崩れの原因です。だから、ずれにくい留め方を選びます。
**結び目を作る形。**ゴムでひとつ結びにする、ハーフアップをゴムで留める、といった形です。ゴムの結び目は、髪がすべっても形が変わりません。ゴムを巻いたあと、束を左右に分けて引くと、結び目が締まって上に上がり、ゆるみにくくなります。
**毛どうしを絡める形。**編み込みや三つ編みは、毛どうしが交差することで摩擦が生まれ、すべる髪でもほどけにくくなります。簡単にしたいなら、全部を編むのではなく、耳の上だけを2〜3目編んでからゴムで結ぶ形でも十分です。
**束を通す形。**くるりんぱは、結んだ束を結び目の上の穴に通すので、束が自分の重さで留まります。すべる髪でも、ほどけにくい形です。
反対に、ねじってピン1本で留める形、ねじってクリップで留めるだけの形は、動くたびにねじりが戻りやすくなります。どうしてもねじる形にしたい日は、ねじったあとにゴムで一度結んでから留めると、ねじりが戻っても結び目で止まります。
うねる髪の簡単アレンジ|うねりを形の一部にする
うねる髪は、毛どうしが絡みやすく、形そのものはほどけにくい髪です。崩れというより、表面の毛が浮いて広がることが気になりやすい髪です。
**ゆるいお団子。**束をねじって、ゆるく巻きつけて留める形です。うねりが巻きつけた部分の表面に出て、ふんわりした立体感になります。きつく巻くより、ゆるく巻くほうが、うねりが自然に見えます。
**低い位置のねじり。**首の後ろの低い位置でねじってまとめる形です。低い位置は、首を動かしても引っ張られにくく、表面の毛が浮きにくくなります。
**ゆるい編み下ろし。**三つ編みをゆるく編んで、肩の前に下ろす形です。うねりが編み目の間に入り、編み目が詰まって見えるので、ざっくり編んでも形が保たれます。
高い位置できっちり結ぶ形は、頭の表面の毛が引っ張られて、うねりが筋になって見えることがあります。高い位置にしたい日は、結ぶ前に表面の毛を手のひらで軽く押さえてから、ゆるめに結ぶと、筋が目立ちにくくなります。
細い髪・少ない髪の簡単アレンジ|小さい束を逃がさない
束が1円玉より細い髪は、ゴムの中で束が逃げてゆるむこと、結び目の周りがへこんで見えることが崩れの原因になりやすい髪です。
**ゴムを1回多く巻く。**普段3回巻くなら4回、2回なら3回にします。束が細いぶん、ゴムの輪が余りやすいので、巻く回数を増やして輪を小さくします。
**小さい留め具を選ぶ。**大きいクリップやバレッタは、束が細いと中で滑って外れます。束の太さに合った小さいクリップや、細いピンを選んでください。留め具の大きさの選び方は、ヘアクリップのアレンジ|留まるかどうかは、束の直径と噛み幅の比で決まるにまとめてあります。
**ふくらみは束を通して作る。**細い髪でふくらみを出したいとき、結んだあとに表面の毛をつまんで引き出す方法がよく紹介されます。ただ、引き出した毛は時間がたつと戻りやすく、細い髪ではとくに戻りやすい傾向があります。くるりんぱのように束を通す形は、通した部分が自然にふくらみ、そのふくらみが保たれやすくなります。
太い髪・多い髪の簡単アレンジ|束を分けて留め具の負担を減らす
束が500円玉より太い髪は、留め具1つにかかる重さが大きく、留め具が負けることが崩れの原因になりやすい髪です。
**束を2つに分ける。**ハーフアップにして下の毛を残す、左右2つに分けて結ぶ、上下2段に分けて留める。どれも、留め具1つあたりの束が半分になるので、外れにくくなります。
**大きい留め具を選ぶ。**クリップは、束をすべて噛める幅のものを選んでください。束の一部しか噛めないクリップは、残りの毛の重さで外れます。
**低い位置でまとめる。**高い位置で多い束をまとめると、重さが根元にかかって、時間がたつと下がってきます。低い位置なら、重さが首のほうに逃げるので、下がりにくくなります。
多い髪をひとつにまとめる日は、ゴムを太めのものにして、2本重ねて使うと、結び目がゆるみにくくなります。
束を分けるときは、分け目の位置もそろえておくと、崩れたときに直しやすくなります。左右に分けるなら頭の真ん中、上下に分けるなら耳の上端の高さ。毎回同じ位置で分けると、手が位置を覚えて、鏡を見なくても分けられるようになります。
形ごとの向き不向き
よく使われる簡単な形を、髪質ごとに比べます。どの形を選ぶべきかの一覧ではなく、同じ形でも髪質によって結果が入れ替わることを見るための表です。
| 形 | すべる髪 | うねる髪 | 細い髪 | 多い髪 |
|---|---|---|---|---|
| ひとつ結び(低い位置) | 結び目で保たれる | 表面が落ち着く | ゴムを多く巻く | ゴムを太く |
| ひとつ結び(高い位置) | 下がってきやすい | 表面が筋になりやすい | 結び目がへこみやすい | 重さで下がる |
| ハーフアップ | ゴムなら保たれる | 自然にまとまる | 上の束が細くなる | 下の毛で負担が減る |
| くるりんぱ | 束を通すので保たれる | ふんわり仕上がる | ふくらみが作れる | 穴に通しにくい |
| ねじってクリップ | ねじりが戻りやすい | ほどけにくい | クリップが滑りやすい | 大きいクリップなら可 |
| ねじってピン | 戻りやすい | ほどけにくい | 細いピンなら可 | ピンが負けやすい |
| お団子(ゴムで作る) | 保たれる | ゆるく作ると自然 | 小さくまとまる | 2つに分けると保つ |
| 三つ編み | 絡むので保たれる | 編み目が詰まる | 細く仕上がる | 太く仕上がる |
| 編み込み(耳の上だけ) | 保たれる | 保たれる | 目が小さくなる | 目が大きくなる |
| バレッタで留めるだけ | 滑りやすい | 保たれやすい | 滑りやすい | 噛めない束が出る |
「保たれる」が多い列の形を、その髪質の人の基本の形にしてください。同じ形でも、隣の列では結果が逆になっていることが、この表で見てほしいところです。
留め具の選び方|ゴム・ピン・クリップ・バレッタ
形と同じくらい、留め具の選び方も髪質で変わります。
| 留め具 | すべる髪 | うねる髪 | 細い髪 | 多い髪 |
|---|---|---|---|---|
| 細いゴム | 何回も巻いて締める | そのまま使える | 輪を小さくできる | 切れやすい、負けやすい |
| 太いゴム | 締まりが弱いことも | そのまま使える | 輪が余りやすい | 保ちやすい |
| アメピン | 2本を交差させる | 1本でも留まりやすい | 細い毛にも入る | 束を噛みきれない |
| Uピン | 抜けやすい | 形を整えやすい | 抜けやすい | お団子に向く |
| 小さいクリップ | 滑りやすい | 留まりやすい | 合わせやすい | 負ける |
| 大きいクリップ | 噛み幅が広ければ可 | 留まりやすい | 中で滑る | 合わせやすい |
| バレッタ | 滑りやすい | 留まりやすい | 中で滑る | 噛めない束が出る |
| シュシュ | ゴムと併用する | そのまま使える | ゴムと併用する | ゴムと併用する |
すべる髪と細い髪は、留め具の中で髪が動きやすい髪です。留め具を1つで済ませるより、ゴムで一度結んでから飾りの留め具を足すほうが、崩れにくくなります。ピンの差し方そのものは、ヘアピンは波打つ側を地肌に向けて差すにまとめてあります。
顔まわりの毛を残すかどうか
簡単なアレンジでも、顔まわりに少し毛を残すと、やわらかい印象になります。ただ、残した毛がどう動くかも、髪質で変わります。
| 髪質 | 残した毛に起きること | 残し方の目安 |
|---|---|---|
| すべる直毛 | まっすぐ垂れて、顔の横に線ができる | 残す量を少なくし、耳の前に1束だけ |
| ゆるいうねり | 自然に曲がって、顔に沿う | そのまま残して構わない |
| 強いうねり | 広がって顔の横がふくらむ | 耳にかけてから、毛先だけ出す |
| 細い髪 | 束が細く、線のように見える | 少し多めに取って束を作る |
| 多い髪 | 残した毛の量が多くなりやすい | 指1本ぶんの細さで取る |
| 静電気で浮く日 | 顔に張りつく、または浮く | 残さずに全部まとめる |
顔まわりの毛は、残す量が多いほど、日中に動いて形が変わります。簡単に済ませたい日ほど、残す毛は少なめにしておくと、直す回数が減ります。残した毛が気になって何度も触ると、まとめた部分まで崩れやすくなるからです。
残す毛を決めるときは、正面ではなく、横から鏡で見てください。横から見て、残した毛が頬の線に沿っているなら、その量で合っています。頬から離れて浮いているなら、量を減らすか、耳にかけて毛先だけを出します。
整髪料は髪質に合わせて1つだけ
簡単なアレンジでは、整髪料を何種類も重ねると、かえって手間が増えます。髪質に合わせて1つだけ選ぶと考えてください。
| 髪質 | 整髪料に求めること | 選びやすい種類 |
|---|---|---|
| すべる髪 | 毛どうしの摩擦を増やす | 軽いワックス、ざらつきの出るスプレー |
| うねる髪 | 表面の浮きを落ち着かせる | バーム、クリーム |
| 細い髪 | 重さで束をつぶさない | ごく少量のワックス、軽いスプレー |
| 多い髪 | 表面をそろえる | バーム、クリーム |
| 静電気で浮く日 | 表面をしっとりさせる | 少量のオイル、クリーム |
整髪料は、手のひらに薄く広げてから、表面をなでるように使うのが基本です。量が多すぎると、すべる髪はさらにすべり、細い髪は束がつぶれます。まずは少量から試して、足りなければ足すようにしてください。
整髪料をつけたあとは、ピン1本のテストの結果が変わることがあります。すべる髪にワックスをつけると、ピンのずれが小さくなることが多いはずです。整髪料をつけた状態でもう一度テストをすると、その整髪料で選べる形が広がったかどうかが分かります。
秋冬に髪質が違って見える理由
夏にはまとまっていた髪が、秋になると同じ形でも崩れやすくなる。そういうことがあります。髪そのものが変わったというより、秋冬の条件で髪の見え方が変わるためです。
| 秋冬の条件 | 髪に起きること | 選び方で変えること |
|---|---|---|
| 空気が乾く | 表面の毛が広がりやすい | 低い位置でまとめる |
| 静電気が起きる | 細い毛が浮きやすい | 表面を手のひらで押さえてから結ぶ |
| 襟の高い服を着る | 毛先が襟に擦れる | 毛先が襟に当たらない高さにする |
| マフラーを巻く | 首の後ろの毛が押される | マフラーの上か下に束をはっきり分ける |
| ニットを着脱する | 頭を通すたびに表面が乱れる | 着替えてから髪をまとめる |
| 暖房の効いた部屋に長くいる | 表面が乾いてすべりやすくなる | 結び目で留める形を選ぶ |
季節が変わったら、ピン1本のテストと毛束のテストを、もう一度やってみてください。夏に「すべりにくい」だった髪が、秋には「中くらい」になっていることがあります。襟の高さとまとめる位置の関係は、秋のヘアアレンジ|首もとの布の上端が上がった分だけ、束を上げて下ろす量を減らすに詳しく書いてあります。
どちらとも取れるとき①|すべるのにうねる
ピンはずれるのに、毛束を垂らすと向きが何回も変わる。すべりとうねりが両方ある髪です。
この場合は、**うねりの形を選んで、留め方をすべりに合わせてください。**ゆるいお団子や低いねじりのように、うねりを活かす形を選び、留めるときはピンやクリップだけでなく、ゴムで一度結んでから留めます。うねりで形は保たれますが、留め具の位置はすべりでずれていくからです。
どちらとも取れるとき②|根元と毛先で髪質が違う
根元はまっすぐなのに、毛先だけうねる。根元はうねるのに、毛先はすべる。長い髪ほど、根元と毛先で髪質が違うことがあります。
この場合は、**留め具が当たる場所の髪質で選んでください。**ひとつ結びなら結び目のある根元寄りの髪質、毛先を巻きつけるお団子なら毛先の髪質、クリップで留めるなら噛む位置の髪質です。
毛束のテストをするとき、根元から半分と、半分から毛先とで、向きが変わる回数を分けて数えると、どこで髪質が変わっているかが分かります。
どちらとも取れるとき③|日によって結果が違う
同じ髪なのに、ある日はピンがずれず、ある日は5mm以上ずれる。日によって結果が変わることもあります。
変わる原因の多くは、髪を洗ってからの時間と、その日の湿度です。洗った翌日と当日、晴れの日と雨の日で、すべりやうねりは変わります。
**3日続けて測って、いちばん多かった結果を自分の髪質としてください。**そのうえで、雨の日や洗った直後の日のように、条件がはっきり違う日だけ、形を1段変えます。雨の日はうねりが強く出やすいので、低い位置でまとめる形に、洗った直後はすべりやすいので、結び目で留める形に寄せます。
どちらとも取れるとき④|パーマやカラーのあと
パーマをかけたあとは、うねりが加わり、毛どうしが絡みやすくなります。カラーをしたあとは、表面の手ざわりが変わって、すべりの結果が変わることがあります。
パーマやカラーのあとは、**1週間ほどたってから、3つのテストをやり直してください。**直後は薬剤や仕上げの影響で、いつもと違う状態になっていることがあるからです。1週間後の結果で、形と留め具を選び直します。
長さと髪質の組み合わせ
髪の長さによっても、髪質が効く場所が変わります。
| 長さ | すべる髪で気をつけること | うねる髪で気をつけること | 細い・多い髪で気をつけること |
|---|---|---|---|
| ボブ | 短い毛がゴムから抜けやすい | 毛先が外に跳ねやすい | 細いと束が作りにくい、多いとゴムが負ける |
| ミディアム | 毛先が肩で跳ねてほどける | 肩で毛先がまとまりにくい | 細いなら結び目の位置を低く |
| セミロング | 束の重さでずれ落ちる | 下ろした部分が広がりやすい | 多いなら2つに分ける |
| ロング | 重さで結び目が下がる | 編みや巻きつけが保ちやすい | 多いと留め具の負担が大きい |
長さごとの形の選び方は、ボブやミディアムの記事にそれぞれまとめてあります。この記事では、同じ長さでも髪質によって気をつける場所が違うことだけを押さえておいてください。
崩れたときの1手
外出先で崩れたときに、髪質ごとに1手で戻す方法です。
| 髪質 | よく起きる崩れ | 1手で戻す方法 |
|---|---|---|
| すべる髪 | ねじりが戻ってほどける | ゴムで一度結んでから留め直す |
| すべる髪 | 結び目が下がる | 束を左右に分けて引き、結び目を締め上げる |
| うねる髪 | 表面の毛が浮く | 手のひらで表面をなでてから、ピンを1本足す |
| うねる髪 | 顔まわりの毛が広がる | 耳にかけて、耳の後ろでピンを1本 |
| 細い髪 | 結び目がゆるむ | ゴムをもう1回巻き足す |
| 多い髪 | クリップが外れる | 束を上下に分けて、下半分をゴムで結ぶ |
崩れたときに、最初からやり直すと時間がかかります。崩れた場所だけを、髪質に合った留め方で1回足すと、30秒ほどで戻せます。
よくある行き違い
簡単な髪アレンジと髪質について、よく起きる行き違いを比べる軸として並べます。
| よくある思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| 崩れるのは不器用だから | 形と髪質が合っていないことが多い |
| 手順が少ない形ほど崩れにくい | 手順が少ないほど、髪質の差が結果に出る |
| くせ毛はアレンジに向かない | 毛どうしが絡むので、形はほどけにくい |
| 直毛はどんな形でもできる | すべる直毛は、ねじりやピンの形が戻りやすい |
| 細い髪は大きいクリップでまとめるとよい | 束が細いと、大きい留め具の中で滑る |
| 多い髪はしっかり1つにまとめる | 留め具の負担が大きい。2つに分けると保つ |
| 夏にできた形は秋もできる | 秋冬は擦れと乾燥で、髪の見え方が変わる |
| 髪質は1回測れば変わらない | 洗ってからの時間や湿度で変わる。3日で決める |
朝の3分で確かめる順番
最後に、この記事の手順を朝の3分で回す順番にまとめます。3つのテストを毎朝やる必要はありません。1回決めたら、季節の変わり目や、崩れやすくなったと感じたときにやり直してください。
| 時間 | やること | 分かること |
|---|---|---|
| 0〜1分 | 耳の上にピン1本、頭を5回振る | すべりの段 |
| 1〜2分 | 耳の後ろの毛束を垂らして、向きを数える | うねりの段 |
| 2〜3分 | 首の後ろでひとつに握り、硬貨と比べる | 束の太さの段 |
| その日から | 3つの結果を1行で書き、形と留め具を選ぶ | 崩れにくい形 |
| 1週間後 | 崩れた日があれば、その日の条件をメモする | 形を変える日の目安 |
3つの結果を1行で書いたメモは、ヘアアレンジの手順を探すときにも役立ちます。紹介されている手順が、自分の髪質で崩れやすい形かどうかを、試す前に判断できるからです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 簡単な髪アレンジをしても、すぐほどけてしまいます
- 形と髪質が合っていない可能性があります。とくに、髪がすべりやすい人がねじるだけの形やピン1本で留める形を選ぶと、動くたびにねじりが戻ってほどけます。耳の上の毛をピン1本で留めて、頭を左右に5回振ってみてください。ピンが5mm以上ずれるなら、すべる髪です。その場合は、ゴムで結び目を作る形や、編み込みのように毛どうしが絡む形を選ぶと、一日もちやすくなります。
- Q. くせ毛でも簡単にできるアレンジはありますか
- あります。うねりのある髪は、すべる髪に比べて毛どうしが絡みやすく、ねじりや編みの形がほどけにくい髪です。うねりを消そうとするより、ゆるいお団子や低い位置のねじりのように、うねりが形の一部として見える形を選ぶと、簡単で崩れにくくなります。表面にうねりが浮くのが気になる日は、きっちりした高い位置のまとめ髪を避けて、低い位置でふんわりまとめてください。
- Q. 髪が細くて少ないので、まとめても貧弱に見えます
- 束が小さい髪は、ゴムの中で束が逃げやすく、結び目の周りがへこんで見えやすいのが特徴です。まず、ひとつに握った束の太さを1円玉と比べてください。1円玉より細いなら、ゴムを1回多く巻くか、小さめのクリップを使って束を逃がさないようにします。ふくらみは、結んだあとに表面の毛を少しずつつまんで出すより、くるりんぱのように束を通す形で作るほうが、崩れにくくなります。
- Q. 髪の量が多くて、クリップやピンがすぐ外れます
- 束が大きいと、留め具1つにかかる重さが増えて、留め具が負けます。ひとつに握った束が500円玉より太いなら、束を2つに分けてから留める形を選んでください。ハーフアップにして下の毛を残す、左右2つに分けて結ぶ、上下2段で留める。どれも留め具1つあたりの束が半分になるので、外れにくくなります。クリップを使うなら、束をすべて噛める幅のものを選びます。
- Q. 秋になってから、同じアレンジでも崩れやすくなりました
- 秋冬は、襟やマフラーに毛先が擦れる時間が長くなり、空気が乾いて髪が広がりやすくなります。夏と同じ髪でも、表面の毛がふくらんで、すべりやうねりの見え方が変わることがあります。季節が変わったら、ピン1本のテストと毛束のテストをもう一度やって、いまの髪質で形を選び直してください。襟の高い服を着る日は、毛先が襟に当たらない高さでまとめると、擦れによる崩れが減ります。
— メグラシ編集部





