時短ヘアアレンジは乾かして何分後かで決まる|秋冬の朝は冷風30秒

時短ヘアアレンジが朝に決まるかどうかは、髪が乾いてから何分たっているかで決まります。
乾かしたばかりの髪は表面がなめらかで、毛どうしがすべります。ねじった束はその場に留まらず、手を離した瞬間に戻ります。30分たつと表面の状態が変わり、同じ手順が同じ結果になります。
同じ手順でやっているのに決まる日と決まらない日がある、というのは、多くの場合この30分の内側で作っているか外側で作っているかの差です。腕の差ではありません。
秋冬は、ここに2つの条件が加わります。部屋が冷えて乾くまでの時間が延びることと、暖房の乾いた空気で表面の毛が浮きやすくなることです。どちらも、夏と同じ時刻に乾かして同じ時刻に作ると、形が決まらない方向に働きます。
確かめるのに時計は要りません。毛束を1つねじって、手を離すだけです。
📋 早見表|乾いてからの時間と、その時間に決まる形
この表は答えではありません。いま自分の髪がどの段階にあるかを先に決めるための道具です。
| 乾いてからの時間 | 表面の状態 | 留まる形 | 留まらない形 |
|---|---|---|---|
| 0〜15分 | すべる | 結ぶだけ | ねじる・編む・くるりんぱ |
| 15〜30分 | 途中 | 結ぶ・ゆるく編む | 細かいねじり |
| 30分〜6時間 | 留まる | 全部 | ー |
| 6時間以上 | 引っかかりすぎ | 結ぶだけ | 途中で毛が割れる |
段階が決まったら、その段階で留まる形の中から選びます。段階を無視して形を選ぶと、同じ手順でも結果が日によって変わります。
確かめるのは10秒。ねじって離すだけ
用意するものはありません。
- 顔の横の毛を1束、指の腹でつまむ
- 2回ねじって、そのまま手を離す
- 元に戻るか、ねじった形が残るかを見る
すぐに戻るなら、乾いた直後の段階です。数秒でも形が残るなら、30分以上たっています。
もうひとつの見方は、手のひらで髪をなでてみることです。なでた向きに毛が残れば留まる状態、すぐに散るならまだ早い状態です。どちらの見方でも同じ結果が出ます。
秋冬は、顔の横だけで確かめると判定を誤ることがあります。顔の横は先に乾くので、ここが留まる状態でも、後頭部はまだ早いことがあるからです。ねじる束は、後頭部の内側から1つ取ってください。
秋冬の朝は、乾くまでの時間そのものが延びる
同じドライヤー、同じ毛量でも、部屋の空気が冷たいと乾くまでの時間が延びます。目安は5〜10分です。
延びるのは主に後頭部の内側です。表面は温風が直接当たるので夏と同じくらいで乾きますが、内側は冷たい空気に囲まれていて、乾ききるまでに時間がかかります。
問題は、表面が乾いた時点で「乾いた」と判断して、そこから30分を数えてしまうことです。内側がまだ湿っていると、30分たっても内側は留まる状態に入っていません。秋冬に形が決まらなくなる理由の多くはこれです。
数え始めるのは、後頭部の根元に指を入れて、地肌の近くが冷たく感じなくなってからにしてください。冷たさは湿りの合図です。
乾かす場所の温度も影響します。朝いちばんの洗面所は、家の中でいちばん冷えている場所であることが多く、ドライヤーの風も当たったそばから冷やされます。乾かす前に洗面所の扉を閉め、ドライヤーの温風を30秒ほど空中に出して空気を温めておくと、乾くまでの延びが小さくなります。
もう1つは、タオルで水気を取る時間です。秋冬は、タオルで押さえる時間を夏より1分長くしてください。ドライヤーで飛ばす水の量が減るので、内側が乾くまでの時間が縮みます。こするのではなく、根元から毛先へ向けて押さえるように取ります。
0〜15分|結ぶだけにする
乾かし終えた直後の15分は、表面がいちばんすべる時間です。ここでねじる形や編む形を選ぶと、作っている途中で束がほどけます。
この時間に選べるのは、結ぶ形だけです。ゴムで一度に締めれば、すべりは関係なくなります。締める力が毛どうしの摩擦の代わりをするからです。
結ぶ位置は、耳の高さより下にしてください。高い位置で結ぶと、束の重さが全部ゴムにかかります。低い位置なら、束の一部が頭に触れて支えになります。
この時間帯にどうしても形を作りたい場合は、ゴムを2本使ってください。1本で結んだあと、その3cm下でもう1本結びます。2か所で締めると、あいだの束がすべっても、両端が固定されているので位置が変わりません。
15〜30分|ゆるい編みまで
15分を過ぎると、表面の状態が少しずつ変わります。手で触れた場所から順に、引っかかりが戻ります。
この時間帯なら、ゆるく編む形まで入ります。ただし細かいねじりはまだ早いので、1cm以下の細い束をねじる形は避けてください。細いほど摩擦の面が小さく、すべりが残っていると保てません。
編むときは、編み終わりを毛先ではなく、毛先から5cm上で止めてください。毛先まで編むと、いちばんすべりやすい先端に力がかかります。5cm残して止めると、その残りの重さが編み目を下へ引き、ほどけにくくなります。
30分〜6時間|どの形も同じ結果になる
乾いてから30分たつと、指のあとが残る状態になります。ここが、手順どおりの結果が出る時間帯です。
この帯にいるあいだは、ねじりも編みもくるりんぱも同じ結果が出ます。日によって出来が違うと感じていたことの多くは、この帯に入る前に作っていたからです。
帯の後半になるほど、束はより留まりやすくなります。長くもたせたい日は、乾かしてから2〜3時間たった状態で作ると、夕方まで形が残ります。
6時間を超えると、今度は割れる
引っかかりは、増え続けると別の問題になります。6時間を超えると、束をまとめる途中で毛が何本かだけ別方向へ残り、束の表面に細い線が出ます。
夕方に結び直したときに朝と同じ形にならないのは、この段階に入っているからです。手順は同じでも、髪の側の条件が変わっています。
夕方に作り直すなら、留めたい場所だけを霧吹きで軽く湿らせてください。湿らせる範囲は10円玉くらいで足ります。湿らせたあと、手のひらで3秒押さえてから作ると、朝と同じ状態に戻ります。
家を出る時刻から逆算する
朝に時短ヘアアレンジを決めたいなら、乾かす時刻を家を出る時刻から逆算してください。 手順は3つです。
- 家を出る時刻から、作るのにかかる時間を引く。これが作り始める時刻
- 作り始める時刻から30分引く。これが乾かし終える時刻
- 乾かし終える時刻から、乾かすのにかかる時間を引く。これが乾かし始める時刻
この3つの時刻をメモに書いておけば、朝に考える場面がなくなります。
秋冬は、3の乾かすのにかかる時間に5〜10分を足してください。夏のメモをそのまま使うと、乾かし終える時刻が後ろへずれて、30分の待ちが足りなくなります。
数字で置いてみます。家を出るのが8時、作るのに3分、乾かすのに夏は12分かかる人の場合です。作り始めは7時57分、乾かし終えるのは7時27分、乾かし始めるのは7時15分になります。秋冬は乾かす時間を8分足して20分と見るので、乾かし始めは7時7分です。
この8分を足さずに夏のまま7時15分に始めると、乾かし終えるのが7時35分にずれ込み、作り始めの7時57分までに22分しかありません。15〜30分の帯で作ることになり、ねじる形は留まりきりません。秋冬に急に決まらなくなった朝は、この8分の差であることが多いです。
待つ30分は、何もしない時間ではありません。着替え、メイク、朝食の時間に当てれば、髪のための待ち時間は実質0になります。乾かすのを朝の支度のいちばん最初に置くのが、時短の要点です。
自分が乾かすのに何分かかるか、一度だけ計る
逆算に使う数字は、自分の髪で一度計っておいてください。毛量と長さで、5分から20分まで開きがあります。
計るときは、終わりを「後頭部の内側が冷たく感じなくなった時点」にします。表面が乾いた時点で止めると、秋冬は5〜10分短い数字が出ます。
計るのは1回で足ります。季節が変わったときと、髪を5cm以上切ったときだけ計り直してください。
待てない朝の代わり①|根元を3秒はさむ
30分待てない朝のほうが多いはずです。代わりのやり方が2つあります。
1つ目は、束の根元を指の腹で3秒はさむことです。はさむと手の温度と圧で毛が密着し、その場所だけ摩擦が戻ります。
はさむのは、留めたい場所の根元だけで足ります。全体を触る必要はありません。ねじって留めるならねじり始めの根元、編むなら編み始めの根元です。
3秒より短いと変わりません。5秒以上はさんでも、それ以上は変わりません。秋冬は手が冷えていると密着しにくいので、はさむ前に両手を10秒こすり合わせておいてください。
待てない朝の代わり②|手ぐしを5回通す
2つ目は、毛先まで手ぐしを5回通すやり方です。
手のひらの油分が髪の表面に薄く乗り、すべりが減ります。ブラシではなく手で通してください。ブラシは表面をならすので、逆にすべりが増えます。
通す向きは、根元から毛先へ一方向です。往復させると、行きと帰りで毛の向きが変わり、表面がそろいません。
5回で足ります。10回通すと、今度は油分が乗りすぎて、束が重くなって下がります。
2つのやり方は重ねて使えます。手ぐしを5回通してから、留めたい場所の根元を3秒はさむ。 合わせて20秒ほどで、30分待った状態に近づきます。
乾かし終える最後の30秒を冷風に
乾かし終える温度によって、すべる時間の長さが変わります。
熱い風のまま乾かし終えると、表面がいちばんなめらかな状態で終わります。ここから摩擦が戻るまでに30分かかります。
乾かし終える最後の30秒だけ、風を冷たくしてください。冷たい風で終えると、表面の状態が早く落ち着き、15分ほどで留まる状態になります。30秒で、待ち時間が半分になります。
冷風を当てる向きは、根元から毛先へ、上から下です。下から当てると毛が持ち上がり、そのままの向きで表面が落ち着くので、ねじったときに束の向きがそろいません。上から下へ当てると、毛が下を向いた状態で固まり、手ぐしを通したときと同じように表面がそろいます。
ドライヤーに冷風の切り替えがない場合は、温風のまま距離を30cm以上離して当てると、髪に届くころには風がぬるくなり、近い働きをします。冷風ほどの差は出ませんが、待ち時間を5分ほど縮められます。
冷たい風は全体に当てなくて構いません。留めたい場所、つまり顔まわりと後頭部だけで足ります。秋冬は冷風が寒く感じますが、当てるのは30秒だけです。後頭部の内側が乾いてから当ててください。湿った状態で冷やすと、乾くのがさらに遅れます。
暖房の部屋と静電気|秋冬に増える「浮く」
秋冬の朝にもう1つ増えるのが、作った形の表面から細い毛が何本も浮く状態です。暖房の乾いた空気と、ニットやマフラーとの摩擦で静電気が起きると、表面の毛が束から離れます。
これは時間の段階とは別の問題です。30分の帯に入っていても、表面の毛だけが浮きます。
作る前に、手のひらを軽く湿らせて、上から下へ一方向に3回なでてください。湿らせる量は、手のひらがしっとりする程度で足ります。往復させると、帰りの手で毛の向きが逆になって、かえって浮きます。
浮いた毛は、時間の段階を判定するときの邪魔にもなります。ねじって離す確認は、なでて表面を落ち着かせてから行ってください。広がる日の形の選び方は乾燥と静電気で広がる日の簡単髪型アレンジにまとめています。
ニットとマフラーに触れる場所を先に決める
秋冬の時短ヘアアレンジで崩れやすいのは、作った形が襟やマフラーに触れる場所です。触れる場所は、着ているあいだずっとこすれ続けます。
作る前に、その日の首元を確かめてください。タートルネックやマフラーの日は、首の後ろ側で襟に触れる高さに、ねじりや編み目を置かないようにします。ねじりは摩擦でほどけ、編み目は表面の毛が浮きます。
触れる高さには、結ぶだけの部分か、束の先を置いてください。結び目より下の束は、多少こすれても形が変わりません。
襟の高さが気になる日の結ぶ位置の決め方は、ひとつ結びに書いています。
前日の夜に洗う日の時短ヘアアレンジ
前日の夜に洗って、朝に作る場合は、6時間以上たっています。引っかかりが強い側です。
この日は、ねじりや編みではなく、結ぶ形を選んでください。結ぶ形なら、引っかかりが強くても割れません。
どうしてもねじりたい日は、作る前に留めたい場所だけを霧吹きで湿らせ、手のひらで3秒押さえてください。湿らせてから作れば、朝洗った日と同じ結果になります。
秋冬は夜に洗う日が増えます。朝に乾かす時間がいらないぶん、時短としては有利です。夜に洗う日は、結ぶ形を基本にして、ねじりは1か所だけ湿らせて足す、と決めておくと迷いません。
3分で終わる形を、段階ごとに3つ持つ
時短ヘアアレンジは、形をたくさん知っていることより、段階ごとに1つずつ持っていることのほうが効きます。
| 段階 | 3分で終わる形 | 手数 |
|---|---|---|
| すべる(0〜15分) | 低い位置で結んで、3cm下にもう1本 | ゴム2本 |
| 途中(15〜30分) | 結んだ束をゆるく三つ編みにする | ゴム1本 |
| 留まる(30分以上) | 結んでくるりんぱ、毛先を内側に巻く | ゴム1本 |
朝は、ねじって離す確認をしてから、この表の行を1つ選ぶだけにします。形を決めてから段階を確かめるのではなく、段階を確かめてから形を選びます。 順番を逆にすると、狙った形が作れない段階だったときに、作り直しになります。
それぞれの形には、段階が1つ進んだときの足し方もあります。すべる段階で2本のゴムで結んだ束は、15分たてば2本のゴムのあいだをゆるく引き出して、ふくらみを足せます。ゆるく三つ編みにした束は、30分たてば編み目を指で少しずつ広げると、時間をかけて作ったように見えます。最初に作った形を崩さずに、段階が進んだぶんだけ足せるので、待つ時間を作り直しに使わずに済みます。
形の数をもっと減らしたい人は、ゴム1本でできるヘアアレンジの範囲に絞ると、道具を探す時間もなくなります。
1分しかない朝
1分しかない朝は、段階を確かめる10秒も惜しく感じます。その日は、段階に関係なく留まる形を選んでください。
答えは結ぶ形です。結ぶ形は、すべる段階でも、引っかかりすぎの段階でも成立します。結ぶ位置は耳の高さより下にします。
結ぶだけだと物足りない日は、結び目に髪の色と近いクリップやバレッタを1つ足してください。留め具を足すのは5秒で済み、段階に関係なく位置が変わりません。ねじりや編みのように、毛どうしの摩擦に頼る形ではないからです。1分の朝に手を加えるなら、髪の側ではなく、留め具の側で足すほうが確実です。
1分のうち、最初の20秒を手ぐし5回と根元の3秒に使ってから結ぶと、すべる段階でも結び目の周りの毛が散りにくくなります。
濡れた髪から作るかどうか
濡れた状態から作ると、その形のまま乾いて固まります。固まった形は崩れにくい代わりに、崩れたときに直せません。
乾いている髪は、崩れても同じ手順でもう一度作れます。当日に直す場面があるかどうかで選んでください。
秋冬は、もう1つ理由があります。濡れたまま外へ出ると、冷たい空気で乾くのが遅れ、形が固まる前に襟やマフラーでこすれて崩れます。秋冬は、乾かしてから作るほうが手数が少なくなります。
どちらとも取れるとき①|ねじって半分だけ戻る
ねじった束が、完全には戻らないが形も残らない。この状態は15〜30分の帯です。
このときは、選ぶ形を1段だけ簡単にしてください。ねじって留めたかったなら、ねじりを1回減らして留める。編みたかったなら、編む段の数を減らして、下は結ぶだけにする。
帯の途中で無理に狙った形を作ると、途中まではできて、最後の1工程で崩れます。1段簡単にしておくほうが、結果として早く終わります。
どちらとも取れるとき②|場所によって状態が違う
顔まわりは留まるのに、後頭部だけすべる。これは乾き方の差です。
後頭部は毛が厚く、内側が最後に乾きます。秋冬はこの差が夏より大きくなります。先に乾いた表面だけを触っていると、内側がまだ乾ききっていない状態で作ることになります。
後頭部の根元に指を入れて、地肌の近くが冷たく感じるなら、まだ乾いていません。冷たさがなくなってから30分を数えてください。判定に使うのは、いちばん遅く乾く場所です。
待てない日は、後頭部だけ結ぶ形にして、顔まわりだけねじりを足す、という分け方もできます。段階の違う場所に、それぞれの段階で留まる形を置けば、全体として崩れません。
どちらとも取れるとき③|雨と乾燥が同じ週に来る
秋は、雨の日と乾いた日が同じ週に交互に来ます。雨の日は空気の湿りで表面の引っかかりが早く戻り、乾いた日は静電気で表面が浮きます。
雨の日は、段階が1つ早く進むと考えてください。乾かして15分ほどで、30分の段階に近い状態になります。乾いた日は段階どおりですが、表面を湿らせた手で3回なでる手順を足します。
どちらの日か迷うときは、ねじって離す確認をそのまま使えば、天気に関係なくその日の段階が出ます。天気から予想するより、10秒で確かめるほうが早く済みます。
夕方に直すとき
夕方に崩れた形を直すときは、朝の形を作り直そうとしないでください。6時間を超えた段階にいるので、ねじりは途中で割れます。
直す手順は2つに絞ります。崩れた束を一度ほどいて、結ぶだけの形に変える。あるいは、ねじりを残したい場所だけを10円玉くらいの範囲で湿らせ、3秒押さえてからねじり直す。
出先で水がないときは、手のひらを軽く湿らせたハンカチで押さえるだけでも、狭い範囲なら同じ働きをします。
直したあとは、朝と同じ形に戻そうとせず、夕方の段階で留まる形にそろえるほうが早く終わります。朝に作った形にこだわると、直す時間が作った時間より長くなります。
長さによって、30分の数え方が変わる
ここまでの時間は、肩に届くくらいの長さを基準にしています。長さが変わると、乾くまでの時間と、留まる状態に入るまでの時間がずれます。
肩より短い長さは、乾くのが早く、内側と表面の差も小さくなります。乾かし終えてから20分ほどで、留まる状態に入ることが多いです。そのかわり、束が細いので、すべる段階でねじると、ほどけ方が早く出ます。短い長さの時短ヘアアレンジは、ピンで留める形のほうが段階の影響を受けにくくなります。
胸より長い長さは、内側が最後まで湿りやすく、秋冬はさらに延びます。乾かし終えてから40分ほど見ておくと安全です。長い束は自分の重さで下へ引かれるので、ねじった形が保てるかどうかは、根元の摩擦にかかっています。長い髪ほど、根元を3秒はさむ手順が効きます。
どの長さでも、確かめ方は同じです。ねじって離して、形が残るかを見ます。長さごとの目安は、確かめる前の見当として使ってください。
毛量と髪の太さで、すべり方が変わる
同じ長さでも、毛量が多い人と少ない人、毛の1本1本が太い人と細い人では、すべり方が違います。
毛量が多いと、内側が乾くのに時間がかかり、表面と内側の段階の差が大きくなります。秋冬は、後頭部の内側だけが15分ほど遅れることもあります。この場合は、内側をかき分けて地肌の近くに風を先に当て、表面は最後に乾かすと、差が縮まります。
毛が細い人は、乾いた直後のすべりが大きく出ます。そのかわり、30分たったあとの留まり方も強く、ねじった形がしっかり残ります。細い髪は、待つ価値が大きい髪質だと考えてください。
毛が太い人は、すべりは比較的小さいものの、ねじった束が元に戻ろうとする力が強く出ます。留める場所を1か所増やすか、ねじる回数を1回減らして、戻ろうとする力を小さくすると保ちます。
自分がどちらに近いかは、乾かした直後にねじって離す確認を一度だけ試すと分かります。すぐに戻るのが細い髪、ゆっくり戻るのが太い髪の傾向です。
前の晩にできる準備
朝の時間を短くするなら、前の晩にできることが2つあります。
1つ目は、翌朝作る形を決めておくことです。決めるのは形の名前ではなく、段階です。朝に洗って乾かすならすべる段階、夜に洗うなら引っかかりすぎの段階、というように、翌朝の段階は前の晩の時点でほぼ分かります。段階が分かれば、選べる形は表の1行に絞られます。
2つ目は、使うゴムやピンを洗面台に出しておくことです。時短ヘアアレンジでいちばん時間を取るのは、作る手順より、道具を探す時間であることが多いからです。
この2つを決めておくと、朝にやることは、ねじって離す10秒と、決めておいた形を作る3分だけになります。考える時間を前の晩に移すことが、朝の時短になります。
時短ヘアアレンジが崩れたときに見る順番
出先で形が崩れたとき、直す前に見る順番があります。
- 崩れたのは、作ってすぐか、数時間たってからか
- 崩れた場所は、襟やマフラーに触れる場所か
- 表面の毛が浮いているか、束そのものがほどけているか
作ってすぐ崩れたなら、作ったときの段階が早すぎたということです。翌日からは、乾かし終える時刻を10分早めるか、冷風30秒を足してください。
数時間たってから崩れたなら、多くは襟やマフラーとの摩擦です。翌日は、触れる高さにねじりや編み目を置かない配置に変えます。
表面の毛だけが浮いているなら、静電気です。形そのものは保てているので、湿らせた手で上から下へなでるだけで戻ります。束そのものがほどけているなら、結ぶ形に変えて直してください。
崩れた理由を1つ特定しておくと、翌朝に変えるのは1か所だけで済みます。
理由は、その日のうちにメモへ1行だけ書いておいてください。「作ってすぐ」「襟の高さ」「浮き」のどれかを書くだけで足ります。1週間分たまると、自分の崩れ方がどれに偏っているかが見えてきます。偏りが分かれば、毎朝の確認を全部やる必要はなくなり、偏っている1つだけを先回りして直せば済むようになります。時短ヘアアレンジの手数を減らすのは、手順を削ることより、確認する場所を減らすことです。
まとめ
時短ヘアアレンジが決まるかどうかを分けているのは、腕ではなく、髪が乾いてから何分たったかです。
- 後頭部の内側の毛をねじって離し、いまの段階を10秒で確かめる
- 0〜15分は結ぶだけ、15〜30分はゆるい編みまで、30分を過ぎたら全部
- 秋冬は乾くまでの時間が5〜10分延びる。数え始めるのは後頭部の内側が冷たくなくなってから
- 家を出る時刻から、作る時刻・乾かし終える時刻・乾かし始める時刻を逆算する
- 待てない朝は、手ぐし5回と根元を3秒はさむ20秒
- 乾かし終える最後の30秒を冷風にすると、待ち時間が半分になる
- 暖房で浮く日は、湿らせた手で上から下へ3回なでる
覚えるのは1つです。形を選ぶ前に、髪の段階を確かめる。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 乾いてから何分たったかは、どうやって確かめるのですか
- 毛束を1つ取って、指の腹で軽くねじってから手を離してください。すぐに元へ戻るなら、乾いた直後の状態です。ねじった形が数秒残るなら、30分以上たっています。時計を見なくても、この10秒で分かります。もうひとつの見方は、手のひらで髪をなでたあと、なでた向きに毛が残るかどうかです。残れば留まる状態、すぐに散るならまだ早い状態です。
- Q. 秋冬になって、同じ時間に乾かしているのに形が決まりません
- 部屋の空気が冷たいと、乾くまでの時間が5〜10分延びます。表面は乾いていても、後頭部の内側がまだ湿っていて、その状態から30分を数えているためです。後頭部の根元に指を入れ、地肌の近くが冷たく感じなくなってから数え始めてください。乾かし始める時刻を10分早めると、夏と同じ時刻に留まる状態へ入ります。
- Q. 30分も待てない朝はどうすればいいですか
- 毛先まで手ぐしを5回通してから、留めたい場所の根元を指の腹で3秒はさんでください。手のひらの油分が表面のすべりを減らし、はさむと手の温度と圧でその場所だけ摩擦が戻ります。合わせて20秒ほどで、30分待った状態に近づきます。全体を触る必要はなく、留めたい場所の根元だけで足ります。
- Q. 暖房の効いた部屋で作ると、表面の毛が浮きます
- 乾いた空気の中で、ニットやマフラーとこすれて静電気が起きているためです。作る前に手のひらを軽く湿らせて、上から下へ一方向に3回なでてください。湿らせる量は手のひらがしっとりする程度で足ります。往復させると帰りの手で毛の向きが逆になるので、一方向だけにします。
- Q. 髪を乾かさずに作るのはだめですか
- 濡れた状態で作ると、その形のまま乾いて固まります。固まった形は、崩れたときに直せません。乾いている髪は、崩れても同じ手順でもう一度作れます。秋冬は濡れたまま外へ出ると冷えて乾きにくく、形が固まる前に崩れることもあるので、乾かしてから作るほうが手数が少なくなります。
— メグラシ編集部





