自分に似合う髪型は、髪が形を保てるかで決まる|束の直径・戻るまでの秒数・2時間後の広がりで測る

似合う髪型が決まらないとき、原因が輪郭ではなく髪の側にあることがあります。
見分け方は簡単です。切った日はよかったのに翌朝から違うなら、輪郭の話ではありません。輪郭は翌朝も同じだからです。変わったのは、髪が形を保てなかったという1点だけです。
保てない形を選んでいると、朝の手数が毎日増え続けます。だから先に、いまの髪が保てる範囲を出しておきます。
測るのは3つです。乾いた束の直径、曲げて離してから戻るまでの秒数、乾かして2時間後の広がり幅。
測るのは3つ。所要3分
用意するのは定規と、秒を数えられるものだけです。髪は乾いた状態で測ります。
耳のうしろの髪を1か所決めて、そこだけを毎回測ってください。場所を変えると数字が動くので、比べる意味がなくなります。
3つの数字は、それぞれ違うことを決めます。直径は段を入れられるか、秒数は曲げた形が残るか、広がりは外側の輪郭を髪で作れるか。
①束の直径|段を入れられるかが決まる
親指と人差し指で、耳のうしろの髪をつまみます。指をすぼめず、髪が自然に収まる太さのまま、その束の幅を定規に当ててください。
| 束の直径 | 髪の量の帯 | 段の入れ方 |
|---|---|---|
| 1cm未満 | 少なめ | 段は最下段だけ。上に入れると面が消える |
| 1〜2cm | 中くらい | 上下2段まで。3段以上は日によって割れる |
| 2cm超 | 多め | 段は必要。入れないと外へ張り出す |
数字そのものより、どの帯に入るかだけを見ます。同じ形でも、帯が違えば必要な段の数が変わります。
つまむとき、指に力を入れないのがこつです。力を入れると束が細くなり、実際より少なめの帯に入ってしまいます。指を輪のかたちにして、髪が自然に収まった太さのまま定規に当ててください。
同じ人でも、頭の上のほうと耳のうしろでは直径が違います。上のほうが太く出やすいので、耳のうしろ1か所に固定します。場所を変えて測り直すと、帯が2つに見えて決まらなくなります。
②戻るまでの秒数|曲げた形が残るかが決まる
乾いた毛束を指で半分に折り、3秒押さえます。離して、折り目が消えるまでを数えてください。
2秒以内で消える髪は、自分の形へ強く帰ります。この場合、巻いて形を作る設計は日中に消えます。10秒たっても折り目が残る髪は、与えた形が長くとどまります。
あいだの3〜9秒は、朝に作った形が夕方まで半分残る帯です。この帯なら、巻く形も切りっぱなしの形もどちらも成立します。
ここで見ているのは硬さではなく、帰る速さです。 帰るのが速い髪に曲げる設計を載せると、毎朝作り直すことになります。
③2時間後の広がり幅|外側の輪郭を作れるかが決まる
乾かした直後と、2時間後に、正面から見た髪の外側の幅を測ります。左右それぞれで、乾かした直後より何センチ外に出たかを見てください。
- 1cm未満 … 外側の輪郭を髪で作れる
- 1〜3cm … 外側は作れるが、夕方に1度手を入れる前提になる
- 3cm超 … 外側の輪郭は髪では固定できない
3センチを超える日があるなら、外側の線を髪で作る形は、日中のどこかで別の形になります。 その日の湿度で変わるので、いちばん広がった日の数字を使ってください。
測るときは、鏡から同じ距離に立ちます。近づくと幅が大きく見えるので、毎回同じ位置に立って、髪の外側が壁のどこに来るかを目印にしておくと比べやすくなります。
広がる方向にも差があります。耳の高さから下だけが広がる人と、頭の上から全体が広がる人では、選ぶ形が変わります。下だけ広がるなら毛先の重さで止まりますが、上から広がるなら段の位置を変えないと止まりません。 どこから広がり始めるかも、あわせて見ておいてください。
3つの数字から、成立する形を出す
3つが出たら、形の候補は自動的に絞れます。
| 直径 | 戻る秒数 | 2時間後の広がり | 保ちやすい形 |
|---|---|---|---|
| 1cm未満 | 2秒以内 | 1cm未満 | 毛先をそろえた短めの形 |
| 1cm未満 | 10秒超 | 1cm未満 | 曲げた形を1か所だけ残す |
| 1〜2cm | 3〜9秒 | 1〜3cm | 上下2段の段差がある形 |
| 2cm超 | 2秒以内 | 3cm超 | 内側で終わる形、外へ出さない |
| 2cm超 | 10秒超 | 1〜3cm | 段を入れて重さを下に置く |
この表は、当てはまる行を探すためのものではありません。自分の3つの数字がどこにあるかを確かめて、いま選んでいる形が保てる側かどうかを見るための表です。
戻るのが速い髪で、曲げる形を選びたいとき
秒数が2秒以内なのに巻いた形にしたい、という場合は、巻く場所を減らします。
全体を巻くと全部が同じ速さで戻るので、2時間後には巻く前とほぼ同じになります。かわりに、顔まわりの1束だけを巻いてください。1束なら、朝に10秒かけ直すだけで戻せます。
保てないことを前提に、直す場所を1か所に減らすのが現実的な形です。 全体を毎朝作り直す設計にすると続きません。
もう1つの手は、曲げるかわりに切り口で向きを作ることです。毛先をまっすぐ切ると、束は自分の重さで下へ落ちます。斜めに切ると、切り口の低いほうへ毛先が向きます。切り口で作った向きは戻る力に関係しないので、秒数が2秒以内の髪でも夕方まで残ります。
戻るのが速いことは、扱いにくさではありません。毎朝おなじ形に帰るということなので、乾かすだけで昨日と同じになります。 曲げる設計を外せば、手数はいちばん少ない側です。
広がる髪で、外側の線を使いたいとき
広がりが3センチを超える人が外側の輪郭を使いたい場合は、髪ではなく毛先の向きで線を作ります。
外側の幅は日によって動きますが、毛先が向いている方向は動きません。毛先を内に入れれば、幅が広がっても線の向きは内側を指したままです。
もう1つは、いちばん広がる高さより下で長さを終わらせることです。広がりは耳の高さから下に向かって大きくなるので、そこより上で情報を終わらせると、幅の変化が形に出にくくなります。
3つ目は、外側ではなく内側に線を作ることです。毛先を内へ向けると、束の外側がどれだけ広がっても、目に入る線は内向きのままです。幅は動きますが、向きは動きません。 動かないほうを使うと、日ごとの差が結果に出にくくなります。
広がりが3センチを超える人が避けたいのは、外側の輪郭で形が決まる設計です。外へ張り出した位置に丸みの頂点を置く形は、朝と夕方で頂点の場所が変わります。頂点を作らず、上から下へまっすぐ落ちる面にすると、幅が変わっても形の名前は変わりません。
どちらとも取れるとき①|日によって秒数が違う
朝と夜、洗った直後と翌日で、戻る速さは変わります。3日測って、いちばん遅い数字を使ってください。
遅い日に合わせておけば、速い日には手数が減るだけです。速い日に合わせると、遅い日に形が余ります。
どちらとも取れるとき②|場所によって直径が違う
前と後ろ、上と下で直径が違うのは普通です。耳のうしろ1か所に決めて、そこだけを見てください。
前のほうが細い人は、顔まわりだけ段を減らします。後ろのほうが細い人は、後頭部の段を最下段だけにします。全体を1つの帯で扱わず、細いほうの場所だけを別に扱うと解けます。
どちらとも取れるとき③|3つの数字が違う方向を指す
広がり幅を優先してください。直径と秒数は切り方で受け止められますが、広がりは時間がたつほど大きくなる方向にしか動きません。
先に「外側で終わるか、内側で終わるか」を広がりで決め、そのあとで直径と秒数を段の入れ方に反映します。順番を逆にすると、切ったあとに広がりの問題だけが残ります。
たとえば、直径が1センチ未満で量が少ないのに、広がりが3センチを超えることがあります。量が少なくても1本ずつの向きがそろっていなければ、外へ出るからです。この場合、量に合わせて段を減らすより先に、内側で終わる形にしてください。量の帯は段の数を決め、広がりの帯は終わる場所を決めます。担当している問いが違います。
3か月に1度、測り直す
髪の状態は季節で動きます。とくに広がり幅は、湿度の高い時期に大きく出ます。
3か月に1度、同じ場所で同じ手順で測り直してください。帯が変わっていたら、段の数か毛先の終わる高さを1つだけ動かします。一度に2つ動かすと、どちらが効いたか分からなくなります。
美容室で伝えるのは、3つの数字
「似合う形にしてください」より、数字を3つ伝えるほうが正確に届きます。
「耳のうしろの束が2センチ、折り目は2秒で消えます、2時間で3センチ広がります」。この3行で、段の数も毛先の終わる位置も決まります。
長さや形の名前を伝えるより、保てる範囲を先に共有するほうが、翌朝の結果が近づきます。
まとめ
似合う髪型が決まらない原因は、輪郭ではなく髪の側にあることがあります。
乾いた束の直径で段の数が決まり、曲げて戻るまでの秒数で曲げた形が残るかが決まり、2時間後の広がり幅で外側の線を髪で作れるかが決まります。
3つを測ってから形を選べば、朝に触る場所は1か所で済みます。
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よくある問い
- Q. 似合う髪型が分からないのは、顔の形のせいですか
- 顔の形だけで決まっていないことがあります。切った日はよかったのに翌朝から違う、という形で困っているなら、原因は輪郭ではなく髪の側にあります。髪が保てない形を選んでいると、朝の手数が増え続けます。この記事では、乾いた束の直径、曲げてから戻るまでの秒数、乾かして2時間後の広がり幅という3つを測って、保てる形と保てない形を分けます。
- Q. 束の直径は、どうやって測るのですか
- 乾いた状態で、耳のうしろの髪を親指と人差し指でつまみます。指をすぼめず、髪が自然に収まる太さのまま、その束の幅を定規に当ててください。目安は1センチ未満、1〜2センチ、2センチ超の3つです。同じ人でも場所で違うので、耳のうしろ1か所に決めて、そこだけを毎回測ってください。数値そのものより、どの帯に入るかだけを見ます。
- Q. 戻るまでの秒数は何を見ているのですか
- 髪が自分の形へ帰る速さです。乾いた毛束を指で半分に折り、3秒押さえてから離して、折り目が消えるまでを数えます。2秒以内で消えるなら、髪は強く自分の形に帰ります。この場合、曲げた形を残す設計は保ちません。10秒たっても折り目が残るなら、与えた形が長くとどまるので、曲げる設計が成立します。
- Q. 3つの数字がばらばらの結果を指したときはどうしますか
- 広がり幅を優先してください。直径と秒数は切り方で受け止められますが、広がりは時間がたつほど大きくなる方向にしか動きません。2時間後に3センチを超える日があるなら、外側の輪郭を髪で作る形は日中に崩れます。内側で終わる形を選んだうえで、直径と秒数は段の入れ方で調整するのが順番です。
- Q. 髪質は変えられますか
- この記事では、変える話は扱いません。扱うのは、いまの髪で保てる形の範囲を先に知ることです。保てない形を選んで毎朝直し続けるより、保てる形の中から選ぶほうが、鏡の前の時間は短くなります。髪の状態は季節や日によって動くので、3つの数字は3か月に1度だけ測り直せば十分です。
— メグラシ編集部





