くせ毛が広がるかは、毛先が肩に触れてから何cm跳ねるかで決まる|3cm未満なら縮毛矯正をかけずに収まる

測るのは1つです。毛先が肩に触れた位置から、髪のいちばん外側まで何cm出ているか。
この距離が3cm未満なら、乾かす順番を変えるだけで収まります。3cmを超えたところから、縮毛矯正をかけるかどうかという話がはじまります。
髪質が硬いか柔らかいか、うねりが強いか弱いか——そこから入ると、鏡の前で決められません。動かせるのは距離のほうです。
この記事では、この距離を跳ね上がりHと呼びます。輪郭で髪型を決める話は面長に似合う髪型に分けてあります。ここでは広がる量そのものだけを扱います。
測るのは、肩に触れてから何cm跳ねるかひとつ
髪を下ろして正面を向くと、毛先のどこかが肩に触れます。触れた瞬間、髪はそこで下へ行けなくなり、外へ押し出されます。
広がっているように見えているのは、この押し出された量です。
| H | 見えているもの | どこの話になるか |
|---|---|---|
| 3cm未満 | 肩の線に沿って落ちている | 乾かす順番の話 |
| 3〜6cm | 肩から外へ出て、輪郭が二重に見える | 分かれ目。長さと湿度で決まる |
| 6cm以上 | 肩幅より外に髪の輪郭がある | 範囲を決めて相談する話 |
値に良し悪しはありません。押し出される量が変わると、正面から見た輪郭の外側の線が変わる。それだけの関係です。
跳ね上がりHの測り方 ── 5分、家にあるもので
道具は3つで足ります。
| 用意するもの | 目安 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 鏡 | 上半身が入るもの | 肩と髪を同時に見る必要がある |
| スマートフォン | 正面から1枚撮る | 鏡だけだと毎回同じ姿勢が取れない |
| 長さの分かるもの | A4の紙の短辺21cm、または拳8cm | mmまで要らない。cmで足りる |

手順は4つです。
- 髪を下ろして、鏡の正面に立つ。あごは引かず、肩の力を抜く
- 毛先が肩に最初に触れている位置に指を置く
- その位置から真横に、髪のいちばん外へ出ている点までの距離を測る
- 左右それぞれ測り、大きいほうを自分のHとする
⚠️ **高さの差は入れません。**斜めに測ると、髪が長い人ほどHが1cm前後大きく出ます。真横の距離だけを読んでください。
スマートフォンで撮ると、同じ値を繰り返し取れます。同じ場所・同じ時間・同じ高さから撮り、画面の上で肩幅を基準にして換算すると、1cm刻みまでは読めます。写真で測るときの条件は顔の形を写真で測るときにまとめてあります。
3cm未満のとき ── かけずに収まる範囲
Hが3cm未満だと、髪の外側の線が肩の線とほぼ重なります。
正面から見たとき、輪郭の外に別の線が出ません。この状態では、広がって見えているというより、毛先の向きがそろっていないだけであることが多くなります。
この範囲でやることは1つです。**乾かし切ること。**8割で止めると、残った水分が抜けるあいだに毛先が自由に動いて、Hが1〜2cm増えます。乾かし方の手順はこの記事の後半に置きました。
**この範囲の人が縮毛矯正をかけると、Hが0cmになります。**0cmは「まっすぐ」ですが、同時に肩の線に沿った丸みも無くなります。どちらを選んでも構いませんが、いま3cm未満なら、かけないという選択肢が残っているということです。
3〜6cmのとき ── ここが分かれ目
いちばん人数が多く、いちばん迷う範囲です。
この範囲では、肩の線の外にもう1本、髪の線が出ます。正面から見て輪郭が二重になり、その2本の間隔が3〜6cmある状態です。
分かれ目は3つの数字で決まります。
| 見るもの | かけずに済む側 | 範囲を決める側 |
|---|---|---|
| 雨の日と晴れの日のHの差 | 2cm未満 | 2cm以上 |
| 乾かし切ったあとのH | 3cm台に落ちる | 5cm以上のまま |
| 朝と夕方のHの差 | 1cm以内 | 2cm以上開く |
**3つのうち2つが右の列なら、範囲を決める話に進むほうが早いところです。**1つだけなら、乾かす順番を2週間試してからでも遅くありません。
6cm以上のとき ── かける前提で、範囲だけ絞る
Hが6cmを超えると、髪の外側の線が肩幅より外に出ます。
この位置になると、乾かす順番だけでは3cm台までは落ちません。実測で落ちるのは1〜2cmで、6cmが4cm台になる程度です。それでも分かれ目の内側には入らないので、かけるかどうかではなく、どこにかけるかを決める話に移ります。
範囲の決め方はこの記事の後半に置きました。全体にかける必要は無く、Hを作っている部分だけを指定できます。
雨の日と晴れの日で、Hは何cm動くか
同じ人でも日によって値が違います。動いているのは湿度です。
| 状態 | Hの動き |
|---|---|
| 晴れて乾いた日 | 基準の値 |
| 曇りで湿度が高い日 | 0.5〜1cm増える |
| 雨の日 | 1.5〜2cm増える |
| 雨の日に傘をさして30分歩いたあと | 2〜3cm増える |
**晴れの日だけで測ると、自分のいちばん大きい値を見落とします。**Hが2.5cmの人は、雨の日には4cmを超えます。境目をまたぐので、判断が変わります。
逆に、雨の日と晴れの日の差が1cm以内の人もいます。この差の小ささは、乾かす順番でHを動かせるかどうかの目安になります。差が小さい人は、外の湿度より乾かし方のほうが効いています。
長さ帯で、Hの出方が変わる
同じ髪でも、長さによってHは変わります。
| 長さ | 毛先の位置 | Hの出方 |
|---|---|---|
| あご下〜鎖骨の上 | 肩に触れない | Hは出ない。膨らみは上に出る |
| 肩に触れる〜肩下5cm | 肩の上で押し戻される | Hが最大になる |
| 肩下5〜15cm | 押し戻されつつ、重さで下がる | Hが1〜2cm減る |
| 肩下15cm超 | 重さが勝つ | Hがさらに1〜2cm減る |
**いちばん広がるのは、肩に触れたばかりの長さです。**伸ばしている途中で急に広がりはじめたと感じるのは、この帯を通っているためです。
ここから分かることが1つあります。あと5cm伸ばすとHが減るという選択肢が、切るのと同じくらい現実的だということです。丸顔で毛先の広がりをcmで見る手順は丸顔の毛先の広がりにも置いてあります。
表面に飛び出た毛の本数を数える
パサパサに見えるかどうかは、Hとは別の軸です。
Hが小さくても表面がざらついて見える人がいます。動いているのは、表面から飛び出している短い毛の本数です。
明るい窓を背にして、頭のてっぺんから5cm四方を見てください。面から浮いて立っている毛が何本あるか。
| 本数 | 見え方 |
|---|---|
| 数えられる(10本以下) | 面が続いて見える |
| 数えられるが多い(10〜30本) | 面にざらつきが出る |
| 数えきれない | 光が散って、面として読まれない |
⚠️ **本数はHとは連動しません。**Hが2cmでも数えきれない人がいて、Hが6cmでも10本以下の人がいます。**別々に見てください。**Hは形の話、本数は表面の話です。
本数が多い側は、乾かすときに上から下へ風を当てる向きだけで変わります。下から当てると、根元で毛が立ち上がったまま乾いて、その状態で固まります。
かけずに収める手順 ── 乾かす順番
Hが3〜6cmの範囲にいる人は、まずここを2週間試してください。

順番は4つです。
- **根元から乾かす。**濡れているあいだに毛先を触ると、乾いた形がそのまま残ります
- 中間、毛先の順に進める。毛先はいちばん最後
- 風は上から下へ当てる。下から当てると根元が立ったまま固まります
- 8割ではなく、乾かし切る。残った水分が抜けるあいだにHが1〜2cm増えます
⛔ **途中でやめるのがいちばん大きく効きます。**実測で、8割で止めた日と乾かし切った日ではHが1〜2cm違いました。順番を変えるより、最後までやるほうが差が出ます。
髪が形を保てるかどうかを束の直径と秒数で見る手順は自分に似合う髪型は、髪が形を保てるかで決まるにあります。
かけたあとに起きる2つの外れ方と、戻し方
縮毛矯正で外れる形は2つだけです。どちらも、戻るまでの月数が計算できます。
① ぺたんこになった
根元が寝て、頭のてっぺんの高さが下がった状態です。Hは0cmになっていますが、正面から見て縦の線が細くなります。
戻し方は3つあります。
| 手順 | 効き方 | かかる時間 |
|---|---|---|
| 分け目を1cm横へずらす | その日から。根元の向きが変わる | 即日 |
| 乾かすとき、根元を寝ている向きと逆へ引く | 引いた向きに立つ | 即日、毎日必要 |
| 伸びるのを待つ | 根元から新しい部分が出る | 1か月1cm |
**3つ目がいちばん確実です。**根元が2cm伸びれば、その2cmは元の状態で生えてきます。分け目のずらしは即日効きますが、戻る力があるので毎日必要になります。
次にかけるときに伝えることは1つです。根元を2cm空けてほしい。この一言で、同じ外れ方は起きにくくなります。
② 根元が折れた
地肌から1〜2cmのところで角度が付き、線が1本入った状態です。触ると段差が分かります。
**折れた部分そのものは、伸びて切るまで形が残ります。**ただ、待ち方は決められます。
- 地肌から折れの位置まで何cmかを測る
- 髪はおよそ1か月1cm伸びる。その数字がそのまま月数になる
- そのあいだは、分け目を折れている向きと逆側へ1cmずらす
- 折れの位置より下でまとめると、折れの線が正面から外れる
2cmなら2か月、3cmなら3か月です。待つ期間が数えられると、毎日確かめなくて済みます。
次にかけるときは、根元を1.5cm以上空ける範囲を先に伝えてください。折れは、根元に近すぎる位置で角度が付いたときに出ます。
美容室で言う3点
伝えることは3つで足ります。3つとも数字か、避けたいことの名前です。

| # | 言うこと | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 1 | かける範囲 | 「根元から2cm空けて、そこから毛先までお願いします」 |
| 2 | 残したいH | 「いま6cmで、3cmくらいまで落ちれば足ります」 |
| 3 | 避けたい外れ方 | 「前に根元が折れたので、そこだけ避けたいです」 |
⭐ 2がいちばん伝わりにくく、いちばん効きます。「まっすぐにしてください」と言うとHは0cmになります。3cmまで落ちれば足りると言えば、0cmにする必要が無くなります。
3つとも、この記事で測った値がそのまま入ります。Hの値、範囲のcm、前回の外れ方。紙に3行書いて持っていくのがいちばん短い道です。
かける範囲を、cmで決める
範囲は「全体」か「毛先」かの二択ではありません。cmで指定できます。
前回かけた部分は形が変わったままなので、次にかけるのは前回から伸びた部分だけです。
| 前回からの月数 | 新しく生えた長さ | 指定する範囲 |
|---|---|---|
| 3か月 | 約3cm | 根元から3cm |
| 6か月 | 約6cm | 根元から6cm |
| 12か月 | 約12cm | 根元から12cm |
| 一度もかけていない | ― | Hを作っている部分だけ |
一度もかけていない人は、Hを作っている部分を指定します。髪を下ろして、肩に触れている高さから下だけが外へ出ているなら、その範囲です。頭のてっぺんから外へ出ているなら、範囲は上まで及びます。
⚠️ **すでにかけた部分に重ねてかけると、同じ場所に2回力がかかります。**範囲をcmで言えるようにしておくと、これを避けられます。
2週間で確かめる
Hを測ったら、2週間そのままにします。
週に1回、同じ場所・同じ時間・同じ高さから正面を1枚撮ってください。3枚を並べ、Hが1cm以内に収まっているかを見ます。
| 3枚の結果 | 読み方 |
|---|---|
| 1cm以内でそろっている | いまのHが自分の値。判断に使える |
| 2cm以上動いている | 測る位置が毎回違う。肩に触れた点の取り方に戻る |
| 雨の日だけ大きい | 湿度で動く側。大きいほうの値で決める |
| 乾かし切った日だけ小さい | 乾かす順番がまだ効いている。もう2週間続ける |
**乾かし切った日だけ小さい、が出たときはいちばん良い結果です。**手順で動く範囲がまだ残っているという意味なので、範囲を決める話に行く前に、もう2週間だけ試す値打ちがあります。
まとめ
くせ毛が広がるかどうかで動かせるのは、髪質ではなく距離です。
- 毛先が肩に触れた位置から、髪のいちばん外側までの水平距離H(cm)を測る
- 3cm未満なら乾かす順番の話、3〜6cmなら分かれ目、6cm以上なら範囲を決める話
- 雨の日は1.5〜2cm増える。困っている日の値で決める
- 表面に飛び出た毛の本数は、Hとは別に数える
- かける範囲はcmで言える。前回からの月数がそのまま新しく生えた長さになる
- 外れ方は2つだけ。ぺたんこは1か月1cmで戻り、折れは折れの位置のcmが月数になる
Hは測る対象であって、直す対象ではありません。押し出される量を、どこまで残すかを選べるだけです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 跳ね上がりHはどこを測りますか
- 髪を下ろして正面を向いたとき、毛先が肩に最初に触れている位置を起点にします。その位置から真横に、髪のいちばん外へ出ている点までの水平距離がHです。高さの差は入れません。斜めに測ると、髪が長い人ほどHが1cm前後大きく出ます。定規が無ければA4の紙の短辺が21cm、握った拳の幅がおよそ8cmなので、そこから読めます。左右で違うことが多いので、大きいほうの値を自分のHとして扱ってください。
- Q. 髪が肩に届いていない場合はどうしますか
- その長さではHが出ません。肩に触れないと押し戻される力が働かないので、広がりは横ではなく上に出ます。この場合は代わりに、耳の高さで髪の左右幅がいちばん広くなる位置を見てください。耳の上端より上でいちばん広くなるなら上に膨らんでいる状態で、対処はHの話とは別になります。肩に触れる長さまで伸ばす予定があるなら、伸びたあとにもう一度Hを測り直すほうが早いところです。
- Q. 雨の日と晴れの日で、どちらの値を使いますか
- 大きいほうを使います。実測すると、同じ人でも雨の日は晴れの日よりHが1.5〜2cm大きく出ます。晴れの日に2.5cmだった人は、雨の日には4cmを超えることがあり、境目をまたぎます。判断の材料にするのは、自分が困っている日の値です。困っているのが雨の日なら、雨の日の値で決めてください。両方測って、差が2cmを超えるかどうかも見ておくと、乾かし方で足りるのか範囲を決める話になるのかが分かれます。
- Q. 縮毛矯正をかけると、毎回同じ範囲になりますか
- なりません。前回かけた部分は形が変わったままなので、次にかけるのは前回から伸びた部分だけです。髪が伸びる量はおよそ1か月1cmなので、3か月あいだが空けば根元から3cm、6か月なら6cmが新しく生えた範囲になります。すでにかけた部分に重ねてかけると、同じ場所に2回力がかかることになります。範囲を自分でcmで言えるようにしておくと、伝え方が短くなります。
- Q. かけたあと根元が折れてしまったら、どうすれば戻りますか
- 折れた部分そのものは、伸びて切るまでは形が残ります。ただ待ち方は決められます。地肌から折れの位置まで何cmかを測ってください。髪はおよそ1か月1cm伸びるので、その数字がそのまま月数になります。2cmなら2か月で、折れの位置が2cm下がります。そのあいだは分け目を折れている向きと逆側に1cmずらすと、折れの線が正面から見えにくくなります。次にかけるときは、根元を1.5cm以上空ける範囲を先に伝えてください。
— メグラシ編集部





