顔の形が違っても、髪で動かせるのは4か所しかない|頭頂の高さ・幅の最高点・毛先の終わり・襟足に数字を置く

顔の形と髪型の話は、輪郭の名前が出たところで止まりがちです。
名前が出ても、鏡の前で動かせるのは4か所しかありません。頭頂の丸みの最高点、髪の幅がいちばん広くなる高さ、毛先が終わる位置、襟足が終わる位置。
この4か所に数字を置けば、長さの名前を選ばなくても形は決まります。
輪郭は測る対象であって、直す対象ではありません。だからこの記事も、髪の側の4か所の話だけをします。
基準点は3つだけ
4か所の数字は、次の3つの点からの距離で全部言い表せます。
- 耳の上端 … 頭頂の高さと、髪の幅の最高点を測る基準
- 耳たぶの下端 … 襟足の終わりを測る基準
- 鎖骨 … 毛先の終わりを測る基準
どれも指を当てれば分かる場所です。メジャーがなくても、指1本を約1.5センチとして数えれば足ります。
①頭頂の丸みの最高点
横向きに立ち、鏡に映る頭の輪郭を見ます。頭のいちばん上が外へ張り出している位置が、丸みの最高点です。
指を耳の上端に当てて、最高点がそこから何センチ上にあるかを見ます。0センチなら耳の上端と同じ高さ、4センチなら耳の上端より4センチ上ということです。
この数字が大きいほど、頭の上に高さが足されます。 縦に読まれる範囲が長くなる方向です。
②髪の幅の最高点
正面を向いて、髪の外側の輪郭がいちばん広くなっている高さを見ます。
耳の上端を基準に、そこから何センチ上か下かを見てください。上にあると、顔の上のほうに横の広がりが来ます。下にあると、頬やあごの高さに横の広がりが来ます。
4か所のうち、正面での差がいちばん大きく出るのがここです。 迷ったらここから動かします。
自分では見にくいので、正面から撮った写真を1枚使うと確実です。写真を小さく縮小すると細部が落ちて、外側の輪郭だけが残ります。いちばん幅が出ている高さに、耳の上端から線を引いてみてください。
この位置は、切らなくても2センチほど動きます。乾かすときに、耳の上あたりの根元を上へ持ち上げれば高くなり、下へ倒せば低くなります。切る前に、乾かし方だけで1週間試せる場所です。
③毛先が終わる位置
鎖骨を基準にします。指を鎖骨の上端に当てて、毛束の下端がそこから何センチ上か下かを見てください。
鎖骨の上で終われば、髪の下端に横向きの切り替わりが1本できます。鎖骨より下で終われば、顔の横から胸元まで途切れない縦の面が1つできます。
鎖骨の高さちょうどで終わるのは、どの輪郭でも避ける位置です。髪の下端と骨の線が重なって、横の線が2本並びます。
④襟足が終わる位置
耳たぶの下端を基準に、襟足の毛が終わる位置まで何センチ下かを測ります。
短い側では、髪と首の境目が高い位置に来ます。長い側では、束が首に沿って落ちます。
後ろ姿だけの話に見えますが、正面から見たときの首の縦にも効きます。境目が高いほど、その下の縦が長く続きます。
髪が肩より長い場合も、襟足の終わりはあります。後ろの束をまとめて持ち上げたときに、下に残る短い毛が終わっている位置です。ここが決まっていないと、結んだ日だけ後ろ姿が変わります。
測るときは、乾かし切ってから測ってください。濡れた襟足は首に貼りついて、1センチから2センチ長く出ます。
4か所が担当している問いは、それぞれ違います。頭頂は、頭の上に高さを足すかどうか。幅の最高点は、横の広がりを顔のどの高さに置くか。毛先は、下端に横の切り替わりを作るか、縦の面を1つ作るか。襟足は、首の縦をどこから始めるか。
1か所を動かしても、ほかの3つが答えている問いは変わりません。 だから1か所ずつ動かせますし、動かした結果もはっきり分かれます。逆に、4つを同時に動かすと、4つの問いの答えが同時に変わって、何が効いたのか分からなくなります。
輪郭別の4か所
| 輪郭 | 頭頂(耳上端から) | 幅の最高点(耳上端から) | 毛先(鎖骨から) | 襟足(耳たぶ下端から) |
|---|---|---|---|---|
| 面長 | 0〜1cm上 | 0〜2cm下 | 3cm以上上 | 3〜5cm |
| 卵型 | 1〜3cm上 | 上下2cm以内 | 3cm以上離す | 2〜5cm |
| 丸顔 | 2〜4cm上 | 3cm以上上 | 3cm以上下 | 0〜3cm |
| ベース | 2〜4cm上 | 4cm以上上 | あご先より下 | 3〜5cm |
| 逆三角 | 0〜2cm上 | 0〜3cm下 | あご先より下 | 3〜6cm |
この表は、行を選ぶためのものではありません。いまの自分の4つの数字を測って、表と違っている場所を数えるための表です。
面長の行が、なぜこの数字になるか
縦÷横の比が1.5倍を超える輪郭では、顔の中にすでに縦の線が通っています。
頭頂を低めに置くのは、頭の上に高さを足さないためです。幅の最高点を耳の高さから少し下に置くのは、横の広がりを頬の高さに持ってくるためです。毛先を鎖骨より上で終わらせるのは、下端に横の切り替わりを1本作るためです。
4つとも、縦の情報を増やさない方向でそろえています。
丸顔とベースの行が、なぜ似ているか
丸顔とベースは、どちらも横の幅が大きい側です。だから頭頂と幅の最高点は近い数字になります。
違うのは毛先です。ベースでは、えらの幅がいちばん出ている高さで毛先を終わらせると、幅の広い位置に横の線が重なります。そこであご先より下という条件が入ります。
丸顔では、えらに角がないので、この条件が要りません。かわりに襟足を短い側に置いて、首の縦を長く残します。
もう1つの違いは、幅の最高点をどこまで上げるかです。ベースでは4センチ以上と条件が強いのは、えらの幅がいちばん出ている高さより上に、それより広い場所を作るためです。丸顔では3センチで足ります。同じ方向でも、必要な量が違います。
逆三角の行が、面長と近い理由
額が広くあご先が細い輪郭では、上に幅があり下が狭くなっています。
だから頭頂は低めにし、幅の最高点を耳の高さより下へ持ってきます。上の幅をこれ以上増やさず、下側に横の情報を足す方向です。
毛先をあご先より下で終わらせるのも、細くなっていく方向の途中で切らないためです。
動かす順番は、幅・頭頂・毛先・襟足
4か所を同時に動かすと、結果が変わったときにどれが効いたか分かりません。1度に動かすのは1か所です。
順番は、幅の最高点、頭頂、毛先、襟足。幅から始めるのは、正面での差がいちばん大きく、しかも切らずに動かせるからです。
幅の最高点は、乾かすときに根元をどの向きへ倒すかで2センチほど動きます。頭頂も同じく乾かし方で動きます。毛先と襟足だけが、切らないと動きません。
どちらとも取れるとき①|表の行が2つに当てはまる
比が境目にある場合は、2つの行のあいだの数字を使ってください。
たとえば面長と卵型の境目なら、頭頂は0〜2センチ上、幅の最高点は耳の上端から2センチ下から上端まで。中間の数字を取れば、どちらの行からも大きく外れません。
ベースの行だけは、中間を取らないでください。ベースはえら幅の割合だけで決まるので、比の境目とは別の判定です。えら幅が頬骨幅の0.95以上なら、比がいくつであってもベースの行を使います。この行だけ、混ぜると条件が消えます。
どちらとも取れるとき②|左右で数字が違う
幅の最高点や襟足の位置が左右で違うことはよくあります。
このときは、広いほう・長いほうに合わせてください。狭いほうに合わせると、広い側だけが表の外に出ます。広いほうに合わせると、狭い側は少し余るだけです。
どちらとも取れるとき③|測った数字が全部ずれている
4か所とも表と違っている場合は、順番どおりに1か月に1か所ずつ動かします。
全部を1度に直そうとすると、切ったあとに戻せません。幅の最高点を1か月試して、変わり方を見てから次に進んでください。
美容室で伝えるのは、4つの数字
長さの名前ではなく、4か所の位置で伝えます。
「頭のいちばん高いところを耳の上端から2センチ上に」「髪がいちばん広くなる高さを耳の上端から3センチ上に」「毛先は鎖骨の3センチ下で」「襟足は耳たぶの下端から3センチで」。
この4行で、切る側と仕上がりの絵がそろいます。髪質や生え方が違っても、位置で伝えれば結果が近づきます。
まとめ
輪郭が5つに分かれても、髪で動かせる場所は4か所しかありません。
頭頂の丸みの最高点、髪の幅の最高点、毛先の終わり、襟足の終わり。基準点は耳の上端、耳たぶの下端、鎖骨の3つだけです。
いまの4つの数字を測って、表と違っている場所を数える。動かすのは幅の最高点から、1度に1か所ずつです。
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よくある問い
- Q. 顔の形が分かったあと、何を決めればいいですか
- 4か所の数字です。頭頂の丸みがいちばん高くなる位置、髪の外側がいちばん広くなる高さ、毛先が終わる位置、襟足が終わる位置。この4つを決めれば、長さの名前を選ばなくても形が決まります。基準にするのは耳の上端、耳たぶの下端、鎖骨の3つだけなので、どれも鏡の前で指を当てれば測れます。
- Q. 4か所のうち、どれから決めればよいですか
- 髪の幅の最高点からです。4か所のうち、正面から見たときの差がいちばん大きく出る場所だからです。幅の最高点が決まると、そこから上が頭頂、下が毛先という順で自然に決まります。逆に毛先の長さから決めると、幅の位置が後から動かせなくなることがあります。順番は、幅、頭頂、毛先、襟足です。
- Q. 輪郭の名前が分からないままでも使えますか
- 使えます。4か所の数字は、名前ではなく縦横の比とえらの幅から出ています。自分の縦÷横の比と、えら幅が頬骨幅の何割かの2つが分かっていれば、表のどの行に近いかは決まります。名前は人に説明するときに便利なだけで、鏡の前で決めるときには数字のほうが早く終わります。
- Q. 4か所を全部変えないといけませんか
- 1度に変えるのは1か所だけにしてください。4か所を同時に動かすと、結果が変わったときにどれが効いたのか分からなくなります。いまの自分の4つの数字を測って、表と違っている場所を数えます。違っている場所が複数あるときは、幅の最高点から順に、1か月に1か所ずつ動かすのが確実です。
- Q. 輪郭は変えられますか
- この記事では、輪郭を変える話も、変えるべきという前提も扱いません。輪郭は測る対象であって、直す対象ではありません。動かせるのは髪の側の4か所だけです。同じ輪郭でも、この4か所の数字が違えば見え方は変わります。逆に言えば、変えられる場所がはっきりしているぶん、決めることは少なくて済みます。
— メグラシ編集部





