巻き髪ロング|カール1個の縦と巻き上げ高さで、横に広がるか縦に流れるかが決まる

巻き髪が思った形にならないのは、2つの数字がずれているから
同じ道具で、同じ手順で巻いても、日によって形が違う。巻き髪で結果を決めているのは、カール1個ぶんの縦が何cmかと、毛先から上へ何cmまで巻いたかの2つです。
縦が3cm以下なら横へ広がり、5cm以上なら縦へ流れます。巻き上げが10cmまでなら動くのは毛先だけ、20cm以上なら頬の横に厚みが出ます。この2つの組み合わせが、そのまま輪郭の形になります。
だからこの記事は、巻き方の手順を並べません。あなたが今日作ったカールを測って、狙った方向に入っているかを判定するための記事です。
ロングだけは、巻いた直後で判断できない
短い髪と決定的に違うのは重さです。束が長いぶん、カールは自分の重さで下へ引かれます。
つまり巻いた直後の形は、その日の最終的な形ではありません。 直後にちょうど良く見えても、2時間後には縦が伸びて別の形になっていることがあります。だから測るのは直後の1回ではなく、2時間後との差です。ここがロング固有の判定です。
測るのは5つ。所要4分
指の幅で換算します。人差し指の幅がおよそ1.5cm、手のひらの縦がおよそ10cmです。
①|カール1個の縦
巻いた束の側面に指を当て、うねりの山から次の山までの縦が何cmか。
- 3cm以下:横へ広がる側です
- 4cm前後:中立
- 5cm以上:縦へ流れる側です
②|巻き上げ高さ
毛先から上へ何cmまで巻いたか。
- 10cm以内:毛先だけが動きます
- 15cm前後:胸元に動きが出ます
- 20cm以上:頬の横に厚みが出ます
③|1束の太さ
一度に取った毛束の直径。2〜3cmが形の読める帯で、3cmを超えると束の内と外で結果が分かれます。
④|巻いて毛先が上がったcm
巻く前の毛先の位置と、巻いた直後の位置の差。カールの縦が5cmなら10cmあたり2cm前後が標準です。
⑤|2時間後の伸び
2時間たったあと、①をもう一度測ります。2cm以上伸びていたら、その日の巻き方は最後までもちません。
| 測る数字 | 目安の境目 | 決まること |
|---|---|---|
| ①カールの縦 | 3cm以下/5cm以上 | 横に広がるか縦に流れるか |
| ②巻き上げ高さ | 10cm/15cm/20cm以上 | 厚みが出る位置 |
| ③束の太さ | 2〜3cm/3cm超 | 形が読めるかどうか |
| ④上がったcm | 10cmで2cm前後 | 毛先の終点 |
| ⑤2時間後の伸び | 2cm未満/2cm以上 | その日もつかどうか |
襟が先、巻きがあと
巻いた束は必ず肩の上か胸元で服と交差します。交差する相手が、その日の襟です。
判定はひとつ。毛先の終点と、襟の作る線が3cm以上離れているか。 3cm未満で並ぶと、髪の線と服の線が重なって1本に見えます。
| 服 | 服にある線 | 巻きをどう置くか |
|---|---|---|
| 首の詰まった服 | 首元に水平の弧 | 巻き上げは15cm以内。上まで巻くと首元が詰まります |
| 開いた首元 | 首から胸への斜線 | 毛先を斜線の外側へ。内側に入れると線が重なります |
| 襟の立った服 | 首の横に面がある | ②を20cm以上にしない。襟の面と厚みがぶつかります |
| 肩の出る服 | 肩の輪郭が線になる | 毛先は背中側へ。前に置くと肩の線が切れます |
| 前を開けた上着 | 中心に縦の線が2本 | 巻いた束を左右に振り分ける。中心に集めない |
首元の線の整理はネックラインの種類12種が対になります。
判定①|縦を狙いに合わせる
- 縦に流したい日:①を5cm以上に。一度に取る束を太くし、巻く回数を減らします
- 中立:①を4cm前後に
- 動きを増やしたい日:①を3cm以下に。ただしロングでは横に広がるので、②を10cm以内に抑えて毛先だけにします
縦を短くする(動きを増やす)ときは、必ず②を下げる。 この組み合わせを守れば、動きを足しても横には広がりません。
左右で縦が違ってしまう日もあります。多くは利き手側だけ縦が短くなっていて、これは巻く時間ではなく、束を取る量が利き手側だけ細くなっているためです。判定は左右の束を1つずつ測ることで、縦の差が2cm以上あれば、束の取り方の差です。次の1回は、細いほうの束を意識して太く取ってください。
前と後ろで変えるかどうかも決めておきます。顔まわりだけ縦を短く、後ろを長くすると、正面から見て顔の横に動きが集まります。逆に全体を同じ縦でそろえると、後ろ姿の線が1本にまとまります。顔まわりだけ変えるのは、正面で長く見られる日だけにすると迷いません。
判定②|巻き上げ高さで重心を決める
高さが重心を決めます。同じカールでも、始める位置が5cm違えば厚みの出る場所が変わります。
- 毛先から10cm:重心は胸より下。輪郭は縦のまま
- 毛先から15cm:重心は胸元。前から見て動きが分かる位置
- 毛先から20cm以上:重心が頬の横まで上がる
顔の横に厚みを出したくない日は15cmで止める。 これは長さを変えずにできる唯一の操作です。
高さの測り方は簡単です。毛先をつまんで持ち上げ、手のひらの縦(およそ10cm)を毛先から順に当てていきます。1枚半で15cm、2枚で20cm。巻き始める位置に指を置いてから道具を当てると、左右で高さがそろいます。
②を上げたくなる日もあります。全体に動きを出したいときです。その場合は②を20cmまで上げるかわりに、①を5cm以上に保ってください。高さと縦を同時に短い側へ寄せない。 20cm以上巻き上げて、なおかつ縦が3cm以下だと、頬の横に細かい厚みが集中します。
判定③|束の太さは2〜3cm
3cmを超えると、束の内側と外側で結果が分かれます。外側は縦3cm、内側は縦6cmのように倍近く違い、全体の形が読めなくなります。
1cm以下に細かく取るのも別の問題を生みます。1束あたりのカールの縦が短くなり、束の数が増えるので、結果は横へ広がる側です。細かく取れば上品になる、ではありません。
判定④|毛先の終点を先に決める
巻くと毛先は上がります。上がる量が分かっていれば、終点は巻く前に決められます。
- カールの縦5cm:10cmあたり2cm前後上がります
- カールの縦3cm以下:10cmあたり4cm以上上がります
鎖骨の下5cmで終わらせたい日は、この量を見込んで、巻き上げを毛先寄りにします。長さを切らずに終点を動かせるのは、この計算があるからです。
判定⑤|2時間後の伸びで、朝の設計を変える
⑤が2cm以上なら、直しても同じ結果になります。変えるのは朝の設計です。
- 1束を細くする(3cm→2cm):1束あたりの重さが減り、伸びが半分前後になります
- 巻き上げを5cm下げる:重さのかかる位置が毛先寄りになり、引かれる力が減ります
どちらも見た目の方向は変わりません。変わるのは、その形が何時間残るかだけです。
伸び方には順番があります。先に伸びるのは、いちばん下の毛先ではなく、束の中ほどです。ここに束全体の重さがかかるからです。だから2時間後に測るときは、毛先ではなく束の中ほどで縦を見てください。毛先だけ見ていると、まだ残っているように見えて判定を誤ります。
湿気の多い日は、伸びが2倍になることがあります。この日は朝の設計を1段階手前に置いてください。狙いが縦5cmなら、朝は4cm前後で作る。 2時間後にちょうど狙いの位置へ来ます。逆に乾いた日に手前で作ると、夕方まで同じ形が残りすぎて、動きが出ません。
どちらとも取れるとき①|「縦に流したいのに、広がって見える」
①が5cm以上あるのに広がる日は、②が原因です。縦が長くても、20cm以上まで巻き上げていれば頬の横に厚みが出ます。
先に②を15cmへ下げてください。①はそのままで構いません。広がりの原因は、カールの形ではなく巻き始めの高さにあることが多いです。
どちらとも取れるとき②|「毛先だけ重く見える」
毛先に重さが集まっている状態です。判定は、束を横から支えてつり合う点が、毛先から何cmのところにあるか。10cm以内なら重心が下がりすぎています。
このときは毛先1〜2cmの向きだけを外へ変えます。重さは変わりませんが、光の当たる面が増えて、束の終わりが1本の重い線に見えなくなります。
それでも重く見えるなら、束の数を見てください。ロングで束の数が6本以下だと、1本あたりが太くなり、毛先に重さが集まります。片側5本、両側で10本前後が、ロングで形が読める本数です。本数を増やすときも、1束の太さは2〜3cmを保ちます。
どちらとも取れるとき③|カールの縦が4cm前後の日
横にも縦にも寄っていない日です。この日は襟で決めてください。首の詰まった服なら5cm以上へ寄せて縦に流し、開いた首元なら3cm側へ寄せて動きを足します。髪だけを見ていると決まりませんが、その日の服を見れば1つに決まります。
今日の1回で決める手順
- 巻き終わったら、束の側面でカール1個の縦を測る
- 3cm以下なら②を10cm以内に、5cm以上なら②は15cmまで許容する
- 束の太さが3cmを超えていたら、次の1回で2cmに変える
- 巻く前の毛先の位置を覚えておき、上がったcmを見て終点を確かめる
- 2時間後に縦をもう一度測り、2cm以上伸びていたら翌日は束を細くする
よくある誤解
「たくさん巻くほど華やかになる」 ── 巻く回数が増えるとカールの縦が短くなり、ロングでは横に広がります。増やすなら回数ではなく、巻き上げの高さを下げたまま束の数を増やします。
「熱を強くすればもつ」 ── ロングで伸びる原因は束の重さです。重さを分けずに熱だけ上げても、2時間後の伸びは変わりません。道具は説明書の範囲で使い、同じ場所に長く当て続けないでください。
「巻いた直後に整えれば完成」 ── 直後の形は最終形ではありません。判断するのは2時間後の縦です。
「同じ手順なら同じ形になる」 ── 同じ手順でも、束の取り方が2cmと3cmで違えば、カールの縦は倍近く変わります。手順ではなく、束の太さと巻き上げの高さが結果を決めています。
前日にできることが、1つだけある
朝の時間が足りない日は、前日に巻き上げ高さの目印を作っておけます。毛先から15cmの位置を鏡の前で1度確かめ、そこが自分の体のどこと並ぶか(鎖骨から何cm下か、胸の高さか)を覚えておくだけです。
翌朝は、その体の位置を目印にして巻き始められるので、左右の高さがそろい、測り直す時間が要りません。巻き髪でいちばん時間がかかっているのは、巻く動作ではなく、どこから巻くかを毎回決め直すことです。ここを前日に1回決めておくと、朝の所要は半分になります。
長さを切った直後は、この目印がずれます。切ったあとに1度だけ測り直してください。
まとめ
巻き髪ロングで結果を決めているのは、カール1個の縦と巻き上げ高さの2つです。縦3cm以下は横へ、5cm以上は縦へ。巻き上げ15cmまでは輪郭が縦のまま、20cm以上で頬の横に厚みが出ます。
束は2〜3cmで取り、2時間後にもう一度縦を測る。伸びが2cm以上なら、直すのではなく翌日の束の太さを変える。ロングは直後ではなく2時間後で判断する、というのがこの記事の中心です。
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よくある問い
- Q. 巻くと横に広がって見えます。どう直せばいいですか?
- カール1個ぶんの縦を測ってください。巻いた束の側面に指を当て、うねりの山から次の山までの縦が何cmかを見ます。3cm以下なら横に広がる側で、これは巻きの回数が多く、束の中で同じ長さが何度も折り返されている状態です。対処は縦を5cm以上に伸ばすことで、同じ道具でも一度に取る毛束を2倍にすると、カールの縦は倍近くになります。強く巻き直すのではなく、束を太くするだけで方向が変わります。
- Q. 毛先だけ巻くのと、上のほうから巻くのとで何が変わりますか?
- 重心の位置が変わります。毛先から上へ10cm程度までなら、動くのは毛先だけなので輪郭は縦のまま残ります。20cm以上まで巻き上げると、頬の横あたりに厚みが生まれ、輪郭が横へ広がります。顔の横に厚みを出したくない日は、巻き上げる高さを15cm以内にとどめてください。長さを変えなくても、巻き始める高さを5cm下げるだけで見え方が変わります。
- Q. 朝は良かったのに、夕方には伸びています。
- ロングは束が重いので、カールが自分の重さで下へ引かれます。判定は2時間後にカール1個の縦が何cm伸びたかで、2cm以上伸びるなら、その日の巻き方は最後までもちません。対処は2つで、1束を細くして重さを分けるか、巻き上げる高さを5cm下げて、重さのかかる位置を毛先寄りにするかです。巻き直すより、朝の設計を変えるほうが確実です。
- Q. 束はどのくらいの太さで取ればいいですか?
- 3cmが境目です。3cmを超える束は、内側と外側で熱の伝わり方が違い、同じ束の中でカールの縦が2倍近く違ってきます。こうなると全体の形が読めません。逆に1cm以下に細かく取ると、カールの縦が短くなりすぎて横に広がる側へ寄ります。2〜3cmの帯が、ロングでは最も形が読める太さです。
- Q. 巻いたあと、毛先が思った位置に来ません。
- 巻くと毛先は必ず上がるので、その量を先に測っておくと決められます。巻く前に毛先の位置を鏡で確かめ、巻いた直後に何cm上がったかを見てください。カールの縦が5cmなら10cmあたり2cm前後、3cm以下なら10cmあたり4cm以上上がります。鎖骨の下で終わらせたい日は、この上がる量を見込んで、巻き上げる高さを毛先寄りに変えてください。
— メグラシ編集部





