三つ編みのやり方|毛質とかけられる時間で、編み方を選ぶ

三つ編みのやり方は、1つではありません。標準の三つ編み・ロープ編み・フィッシュテール(魚の骨編み)、この3つから、あなたの毛質とその日かけられる時間で選ぶと、仕上がりも持ちも安定します。
編み方そのものの手順を暗記する前に、まずどれを選ぶべきかを決めてください。この記事はその選び方だけに絞ります。
三つ編みの目の詰まり方や編み終わりの位置を測る整理はすでにあります。この記事はそれとは別の入り口として、そもそもどの編み方から始めるかという選択に絞りました。選んだあとに崩れやすさや位置で迷ったら、そちらの記事も合わせて読んでください。
選ぶ基準は2つ。所要1分
①|毛質
直毛かくせ毛かで、向く編み方が変わります。鏡の前で、乾いた髪をそのまま垂らし、毛先が内向きか外向きか、うねりがあるかを見てください。
- 直毛(うねりがほぼない):ロープ編みが向く
- くせ毛(うねりや広がりがある):標準の三つ編みが向く
②|朝にかけられる時間
- 3分未満:ロープ編みだけを選ぶ
- 3〜5分:標準の三つ編みも選べる
- 5分以上:フィッシュテールも選べる
| 編み方 | かかる時間 | 向く毛質 | 崩れるまで |
|---|---|---|---|
| 標準の三つ編み | 2〜3分 | くせ毛 | 半日 |
| ロープ編み | 1〜2分 | 直毛 | 半日〜1日 |
| フィッシュテール | 5〜8分 | どちらでも可 | 半日弱 |
なぜ編み方によって向く毛質が違うのか
標準の三つ編みは、3束を交差させることで目を作ります。くせ毛は毛同士がもともと絡みやすいので、交差のたびに目がしっかり詰まり、ほどけにくくなります。直毛だと、交差させても毛が滑って目が詰まりにくく、時間が経つとゆるんできます。
ロープ編みは、2束をねじり合わせる構造です。ねじりは交差よりも戻る力が強く働くので、直毛のようにもともと滑りやすい毛質でも、ねじりの張力でほどけにくくなります。滑りやすい毛質には、交差ではなくねじりが効きます。
フィッシュテールは、細い一房を左右から交互に足していく構造です。一度に交差する毛量が少ないため、目そのものは標準の三つ編みより細かくなりますが、1本1本の束が細い分、強く引っ張られると個別にほどけやすくなります。どの毛質でも扱えますが、崩れにくさを最優先するなら、標準の三つ編みかロープ編みのほうが安定します。時間をかけられる日に、見た目の細かさを取りたいときの選択だと考えてください。
判定①|直毛でロープ編みを選ぶとき
2束に分けて、根元から毛先まで同じ回数だけねじってください。ねじる回数が左右の束で違うと、片側だけゆるんで見た目が崩れます。目安は、10cmあたり2回のねじりです。
ねじり終わったら、毛先をゴムで留める前に、ねじった方向と逆に軽く1回だけひねり戻すと、留めたあとの戻りが小さくなります。
ロープ編みは手順が2束だけなので、髪を持つ手を交代しながら進めると、腕が疲れにくくなります。片手で2束を交互に持ち替えるより、左右の手にそれぞれ1束ずつ持たせて、ねじりながら交差させる方法のほうが、力の入れ方が均一になり、束の太さもそろいやすくなります。
判定②|くせ毛で標準の三つ編みを選ぶとき
3束の太さをそろえてから編み始めてください。くせ毛は束によって絡み方が違うことがあるので、編む前に軽くとかして、3束の絡み具合をそろえておくと、編み目が均一になります。
編みながら束を強く引きすぎないことも大切です。くせ毛はもともと目が詰まりやすいので、力を入れすぎると必要以上にきつく仕上がります。軽く引く程度で十分です。
くせ毛は同じ頭の中でも部分によってうねりの強さが違うことがあります。編み始める前に、いちばんうねりの強い部分を確認し、その部分の束をやや厚めに取っておくと、編み進めるうちに他の束とのバランスが取れます。逆に、うねりの強い部分を細く取ってしまうと、編んでいる途中でその束だけ膨らみ、目の詰まり方が不均一になります。
判定③|時間がある日にフィッシュテールを選ぶとき
左右それぞれの束から、細い一房を少しずつ中央へ足していく編み方です。一房の太さは、全体の毛量のおよそ10分の1を目安にしてください。太すぎると編み目が粗くなり、標準の三つ編みと見た目の差が出ません。
時間がかかる分、崩れたときに部分的な直しがしやすいという利点もあります。緩んだ箇所だけ指で少量引き出せば、全体をほどかずに調整できます。
編む位置も標準の三つ編みより自由に選べます。頭頂から編み始めると全体に模様のような印象になり、うなじの高さから編み始めると控えめな印象になります。時間がある日は、その日の服や場面に合わせて編み始める位置も調整すると、同じフィッシュテールでも表情が変わります。
判定④|どちらとも取れる毛質のとき
直毛とくせ毛の中間で判断がつかない場合は、朝にかけられる時間を優先して選んでください。 時間が短い日はロープ編み、余裕がある日は標準の三つ編みを選べば、どちらの毛質でも大きく外れません。
判断は毎朝やり直して構いません。同じ髪でも、湿度や前日のケアで毛質の出方が変わることがあります。前日の夜にオイルやトリートメントを使った日は、翌朝の毛先が普段よりまとまりやすく、直毛寄りの扱いになることがあります。逆に洗い流すタイプのケアを何もしなかった日は、うねりが出やすく、くせ毛寄りの扱いになります。鏡の前で判断する前に、前日の手入れも思い出しておくと迷いが減ります。
判定⑤|毛量で編み方の向き不向きが変わる
毛量が多い場合、標準の三つ編みは束が太くなりやすく、交差させても目が詰まりにくくなります。この場合はロープ編みのほうが、太い束でもねじりの構造で崩れにくく保てます。
毛量が少ない場合は逆です。フィッシュテールは細い一房を何度も足す編み方なので、毛量が少ないと足す分の毛が足りず、途中で目が粗くなります。毛量が少ない日は標準の三つ編みかロープ編みに絞ってください。
毛量の見分け方は、根元をひとつまみして親指と人差し指で挟んだときの太さです。指の輪に対して余裕があれば毛量は多いほう、輪にちょうど収まる程度なら標準、隙間ができるようなら少ないほうです。毛量が多い日と少ない日で同じ編み方を続けていると、片方の日だけ結果が安定しないことに気づきにくいので、まず自分の毛量がどちらに近いかを一度確かめておくと、日々の判断が速くなります。
判定⑥|湿度と季節で選び方を調整する
湿度が高い日は、くせ毛の広がりが強く出やすくなります。普段は直毛寄りでロープ編みを選んでいる人でも、湿度の高い日はうねりが出やすいので、標準の三つ編みに切り替えると崩れにくくなります。
乾燥する季節は、直毛でも毛先が広がりやすくなり、ロープ編みのねじりがゆるみやすくなります。この場合は、ねじる前に軽く水かオイルで湿らせておくと、ねじりの張力が保たれやすくなります。
季節ごとに編み方を固定するより、月に一度は鏡の前で毛質を測り直す習慣にしておくと、季節の変わり目でも判断がぶれません。特に梅雨から夏にかけては湿度の変化が大きいので、この時期だけ標準の三つ編みを基準にしておき、乾燥する季節になったらロープ編みに戻す、という切り替えの目安を持っておくと迷いが減ります。
服との組み合わせ
編んだ束をどこに落とすかは、その日の襟の形とも関係します。襟が詰まった服の日は、束を後ろへ落とすと襟と束の線が重ならず、それぞれがはっきり見えます。襟の開いた服の日は、前へ持ってきても胸元の縦の線と並びやすいので、束を片側へ寄せると重なりを避けられます。
編み方によっても服との相性が変わります。ロープ編みは束の輪郭がなめらかなので、シンプルな襟の服と合わせると束の形がより際立ちます。フィッシュテールは目が細かい分、柄のある服と合わせても情報量が過多になりにくく、装い全体がまとまります。
どちらとも取れるとき①|編んだのにすぐゆるむ
原因は編み方の選択ミスであることが多いです。直毛なのに標準の三つ編みを選んでいないか確認してください。標準の三つ編みで崩れやすい場合は、同じ手順のままロープ編みに替えるだけで、崩れるまでの時間が延びます。
どちらとも取れるとき②|時間をかけたのに仕上がりが単調
フィッシュテールを選んでいるのに標準の三つ編みと見分けがつかない場合、一房の太さが太すぎる可能性があります。一房を今より細くして、足す回数を増やしてください。同じ時間でも、束を細かくするだけで編み目の印象が変わります。
どちらとも取れるとき③|毎日同じ編み方で飽きる
毛質と時間が同じでも、編み方を固定する必要はありません。時間に余裕がある日はフィッシュテール、忙しい日はロープ編みというように、条件に応じて使い分けると、印象に変化をつけながら崩れにくさも保てます。
どちらとも取れるとき④|運動や外出で崩れやすい日
汗をかく予定がある日や、長時間外にいる日は、編み方より留め方を見直してください。毛先を留めるゴムを、通常より1周多く通すだけで、崩れるまでの時間が延びます。ただし締めすぎると根元の負担が増えるので、いつもより1周だけ増やす程度にとどめてください。
崩れてきたときの直し方は編み方によって違います。標準の三つ編みとロープ編みは、ゆるんだ段まで戻して編み直す必要がありますが、フィッシュテールは緩んだ一房だけを指で軽く引き締めれば、大きくほどかずに直せます。
今日の1回で決める手順
- 鏡の前で毛質を確認する(直毛かくせ毛か)
- 朝にかけられる時間を見る
- 表に沿って編み方を1つ選ぶ
- 直毛はねじりの回数、くせ毛は束の太さをそろえる
- 時間がある日はフィッシュテールを試す
まとめ
- 三つ編みには標準・ロープ編み・フィッシュテールの3つがあり、向く毛質と時間が違う
- 直毛はロープ編み、くせ毛は標準の三つ編みが崩れにくい
- 時間が短い朝はロープ編みが最短
- どちらとも取れるときは、時間を優先して選べば大きく外れない
編み方を暗記する前に、まず毛質と時間の2つを確かめてください。3つの編み方を一度ずつ試して、自分の毛質でどれがいちばん長く保つかを実際に確かめておくと、次からは表を見返さなくても選べるようになります。
関連記事
- 三つ編みのやり方|1段の縦の長さで、きつく見えるかゆるく見えるかが決まる
- 編み込みはどこに通すか|線の角度と通過点
- ヘアアレンジを、かけられる時間で決める
- セミロングのヘアアレンジ|束の重さで決める
- ネックラインの種類12種
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 3つの編み方は何が違いますか。
- 標準の三つ編みは3束を交差させる基本の形で、いちばん早く仕上がります。ロープ編みは2束をねじり合わせるだけなので手順が少なく、直毛でもほどけにくいのが特徴です。フィッシュテールは細い束を左右から少しずつ足していく編み方で、時間はかかりますが目が細かく上品な印象になります。
- Q. 直毛にはどれが向きますか。
- ロープ編みが向きます。直毛は編み目の間で滑りやすく、標準の三つ編みだと目が詰まりにくいのですが、ロープ編みはねじりの構造そのものがほどけにくいので、直毛でも半日程度もちます。
- Q. くせ毛にはどれが向きますか。
- 標準の三つ編みが向きます。くせ毛はもともと毛同士が絡みやすいので、交差させるだけで目がしっかり詰まります。ロープ編みだとねじりの間にくせがからんで、途中で膨らんでしまうことがあります。
- Q. 時間がない朝はどれを選べばいいですか。
- ロープ編みです。2束をねじるだけなので、標準の三つ編みより手数が少なく、1分程度で仕上がります。フィッシュテールは細い束を何度も足すため、時間がない朝には向きません。
- Q. 崩れにくさを優先するなら、どれが最強ですか。
- 毛質によって変わります。直毛はロープ編み、くせ毛は標準の三つ編みが、それぞれの毛質の中でいちばん崩れにくい選択です。フィッシュテールは見た目の細かさでは優れますが、束が細い分、崩れやすさでは他の2つに劣ります。
— メグラシ編集部




