60代・70代の髪型|頭頂と顔まわりのボリューム配分で印象が決まる

60代・70代の髪型で結果を分けているのは、カットの名前でも長さでもありません。**頭頂にどれだけ高さがあるか、顔まわりの毛量がどのくらい残っているか。**この2つの配分です。
同じ名前の髪型でも、配分が違えば別物になります。だからこの記事は、髪型の名前を並べません。あなたの頭頂と顔まわりの数字を入れて、配分を整えるための記事です。
測るのは2つ。所要2分
頭頂の高さ=横から見て、頭頂のいちばん高い点が耳の上端から何cm上にあるか。顔まわりの毛量=顔の横に垂れている髪を指でつまんだときの、指何本分の幅か。
頭頂の高さ|2〜4cmが基準
| 高さ | 見え方 |
|---|---|
| 2cm未満 | 頭の輪郭が横に広く見えやすい |
| 2〜4cm | 頭の丸みが立体的に見える基準帯 |
| 4cm超 | 縦の印象が強く出る |
頭頂に高さがあると、頭全体の輪郭が縦方向に広がり、横の広がりが相対的に目立たなくなります。ブローで根元を立ち上げるだけでも、この高さは1〜2cm変わります。
測るときは、手鏡を真横に構えて、頭頂の輪郭が耳の上端からどのくらい盛り上がっているかを目視で確かめます。定規を当てる必要はなく、指を1本ずつ立てて重ねていくと、指1本分がおよそ1.5cmなので、指2〜3本ぶんの高さがあれば基準の帯に入っていると判断できます。
顔まわりの毛量|指2本分が基準
顔の横に垂れている髪を指でつまみ、指何本分の幅かを見ます。指2本分が目安です。
指3本分を超えると、頬のあたりに重さが集まって見えます。指1本分に満たないと、顔まわりに寂しさが出ます。量そのものを切って変えなくても、分け方を変えるだけで指2本分に近づけられます。
分け方を変える具体的な操作は、分け目の位置を今より1〜2cm横にずらすことです。中央分けのまま量が多いと感じる日は、分け目を左右どちらかに寄せると、片側に流れる量が自然と減って指2本分に近づきます。逆に量が足りない日は、分け目を中央に戻すか、あるいは分け目そのものをジグザグにとると、地肌が見えにくくなって指2本分の見た目に近づけられます。
判定①|頭頂が低く、顔まわりが多いとき
この組み合わせだと、頭全体の重心が下と横に寄ります。まず頭頂の高さを整えることを優先してください。乾かすときに根元を持ち上げて風を当てるだけで、高さは1〜2cm変わります。
顔まわりの量は、分け目の位置を1〜2cm動かして分散させると、指2本分に近づきます。両方を同時に整えようとすると手順が煩雑になるので、まず頭頂を1週間続けて習慣にし、その変化を鏡で確かめてから、次に分け目の調整に取り組むほうが、どちらの効果か判断しやすくなります。
判定②|頭頂が高く、顔まわりが少ないとき
頭頂に高さがあるのに顔まわりが少ないと、上下のバランスが偏って見えることがあります。顔まわりの毛を数本、通常より外側に残すことで、指2本分の幅に近づけられます。
具体的には、通常なら耳にかける髪を1〜2本、かけずに顔の横へ垂らします。本数の目安は、頬の面積に対して髪の線が1本増えたと感じる程度で十分です。増やしすぎると今度は判定①側の「顔まわりが多い」状態に転じるので、指2本分の基準を超えないよう、鏡で幅を確認しながら1本ずつ足してください。
頭頂の高さを乾かし方で作る手順
工程を分けると、毎回同じ高さが再現できます。
- タオルドライで根元の水分を8割ほど落とす。 水分が残りすぎていると、熱を当てても根元が起き上がりません
- 頭頂の髪を指で挟み、根元から毛先の方向と逆に、真上へ引っ張り上げる。 つまむ範囲は直径3cm程度、頭頂の中心を含む狭い範囲にとどめます
- 持ち上げたまま、ドライヤーの風を根元の下側から45度の角度で当てる。 上から当てると髪が寝てしまい、高さが出ません
- 同じ範囲に10秒ほど風を当て続け、指を離さずに髪が冷めるまで数秒キープする。 熱いうちに指を離すと、起き上がった根元がすぐに戻ります
- 指を離したあと、その部分だけを軽く押さえて形を保つ。 全体をなでつけると、せっかく起こした根元がつぶれます
全体を一度に立ち上げようとせず、頭頂の狭い範囲だけに絞って繰り返すと、高さが1か所に集中して出ます。範囲を広げすぎると、根元がまばらに起き上がり、高さがぼやけて見えます。
白髪の割合と見え方の関係
白髪は光を強く返すため、同じ配分でも頭頂の高さがより強く読まれます。頭頂の高さが低いままだと、白髪の面積が横に広がって見える範囲も一緒に広がります。
白髪の割合が増えてきたと感じたら、量を変えるより先に、頭頂の高さを整えるほうが結果が安定します。
白髪が根元に集中している人と、全体に散らばっている人でも、見え方の変化は違います。根元に集中している場合、頭頂の高さを作ると光が当たる面が増えるので、根元の白さがより目立ちやすくなります。この場合は、頭頂の高さを基準の下限(2cm)にとどめ、無理に4cmまで作らないほうが落ち着いた印象になります。全体に散らばっている場合は、高さを作っても特定の場所だけが目立つことはないので、基準の上限側(3〜4cm)まで高さを作っても問題ありません。
長さで迷ったとき
短くするか伸ばすか迷う場合は、長さより先にいまの配分を測ってください。短くしても頭頂が低いままなら配分は変わらず、伸ばしても顔まわりの毛量が指2本分から外れていれば同じ問題が残ります。
長さの判断は、配分を整えたあとに回すほうが結果が揃います。
眼鏡をかける日の調整
眼鏡をかける日は、顔まわりの毛量をやや少なめの指1.5本分にすると、フレームと髪が重ならず、どちらも読み取りやすくなります。眼鏡と髪型の関係はメガネに似合う髪型にまとめています。
フレームの太さによっても調整幅は変わります。太いフレームの日は、髪の量を1.5本分よりさらに控えめにしても、フレームの存在感で寂しく見えることはありません。細いフレームや縁のないタイプの日は、逆に指2本分の基準に近づけたほうが、フレームの線と髪の量のバランスが釣り合います。
帽子や日除けとの組み合わせ
帽子をかぶる予定がある日は、頭頂に高さを作りすぎると帽子が浮いてしまうことがあります。この日は頭頂の高さをやや控えめにし、顔まわりの毛量で配分のバランスを取ってください。
帽子を脱いだあとに形を戻したい場合は、頭頂の狭い範囲だけを指で軽く持ち上げれば足ります。全体をやり直す必要はありません。
かぶる帽子の形によっても、控えめにする度合いが変わります。深くかぶるタイプの帽子は、頭頂の高さをほぼ基準の下限(2cm)まで抑えないと、脱いだ瞬間に髪が帽子の形のままつぶれた状態が目立ちます。浅くかぶるタイプやつばの広い帽子は、頭頂への圧迫が少ないので、基準の中間(3cm前後)を保っても大きな型崩れにはなりません。
季節による調整
湿度の高い季節は、頭頂の高さが早めに落ち着きやすくなります。この時期は、朝の仕上げにワックスやスプレーで根元の高さを軽く固定しておくと、日中の変化が少なくなります。
乾燥する季節は逆に髪が広がりやすいので、顔まわりの毛量をやや少なめの指1.5本分に整えると、全体の印象がまとまりやすくなります。
季節の変わり目は、湿度と乾燥の両方が1日のうちに混在することがあります。朝は乾燥、日中は湿度が上がる、といった日は、朝の時点で頭頂にワックスを軽く効かせておくと、日中の湿気で高さが落ちてくるのをある程度防げます。逆に、朝は湿度が高く日中に乾燥していく日は、顔まわりの毛量を朝の時点でやや少なめに整えておくと、日中に広がっても指2本分の範囲に収まりやすくなります。
どちらとも取れるとき①|頭頂は整っているのに印象が定まらない
原因は2つに分かれます。
(a) 顔まわりの毛量が指3本分を超えている場合 頭頂だけを整えても、重心が下に残ります。対処は分け目を1〜2cmずらして分散させることです。
(b) 頭頂の高さが基準の下限(2cm)ぎりぎりの場合 帯には入っていても、下限に近いと縦の印象が弱く出ます。対処は、乾かし方の手順で持ち上げる範囲を少し広げ、3cm前後まで高さを足すことです。
どちらも試して変わらない場合は、白髪の割合を確認してください。白髪が根元に集中している人は、頭頂の高さを上げすぎると根元の白さがかえって目立つことがあるため、印象が定まりにくい原因が高さではなく白髪の見え方にあることがあります。
どちらとも取れるとき②|毎日ブローする時間がない
時間が取れない日は、頭頂の高さだけに絞って手を入れてください。頭頂の2〜3cm四方だけを持ち上げれば、全体をブローするより短い時間で配分の印象は変わります。
さらに時間がない朝は、乾かし方の手順の②③だけを行い、④のキープする秒数を省略しても構いません。キープを省くと高さの持続時間は短くなりますが、外出直前の数分であれば、それでも配分の印象は変わります。前日の夜に頭頂だけ軽く逆立てて寝ると、朝の作業がさらに短縮できます。
手順のまとめ
順番はこうです。
- 横から鏡で頭頂の高さを見る。 耳の上端から指2〜3本分あるかを確かめる
- 顔の横に垂れる髪を指でつまみ、幅を数える。 指2本分を基準にする
- 頭頂が低ければ、根元を8割乾かしてから狭い範囲を持ち上げ、45度の角度で乾かす。
- 顔まわりが多ければ、分け目を1〜2cm横にずらす。少なければ髪を1〜2本外側に残す。
- 白髪の割合を考え、根元集中なら高さを控えめに、全体に散らばっているなら高さを基準の上限まで作る。
この5つで、配分は整います。
まとめ
- 60代・70代の髪型は、頭頂の高さと顔まわりの毛量の配分で決まる
- 頭頂の高さは耳の上端から2〜4cmが基準
- 顔まわりの毛量は指2本分が基準
- 白髪の割合が増えるほど、頭頂の高さの効果が強く出る
- 白髪が根元に集中しているか全体に散らばっているかで、高さの上限が変わる
- 帽子・眼鏡・季節はいずれも、頭頂か顔まわりのどちらかを控えめにする調整で対応できる
- 印象が定まらないときは、顔まわりの量・頭頂の高さ・白髪の見え方の3つを順に確認する
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 60代・70代に似合う髪型の名前を知りたいです
- 名前より先に見てほしいのが、頭頂の高さと顔まわりの毛量の配分です。同じ名前の髪型でも、この配分が違えば結果は別物になります。頭頂に耳の上端から2〜4cmの高さを作り、顔まわりの毛量を指2本分に整えると、多くの長さで安定した印象になります。
- Q. 頭頂の高さはどう測ればいいですか
- 横から見て、頭頂のいちばん高い点が耳の上端から何cm上にあるかを見ます。2〜4cmあると、頭の丸みが立体的に見えます。2cm未満だと、頭の輪郭が横に広く見えやすくなります。ブローで根元を立ち上げるだけでも、この高さは1〜2cm変わります。
- Q. 顔まわりの毛量はどう数えればいいですか
- 顔の横に垂れている髪を指でつまみ、指何本分の幅かで見ます。指2本分が目安です。多いと頬のあたりに重さが集まって見え、少ないと顔まわりに寂しさが出ます。量そのものを切って変えなくても、分け方を変えるだけで指2本分に近づけられます。
- Q. 白髪が増えると髪型の見え方は変わりますか
- 変わります。白髪は光を強く返すので、同じ配分でも頭頂の高さがより強く読まれます。頭頂の高さが低いままだと、白髪の面積が横に広がって見える範囲も一緒に広がります。白髪の割合が増えてきたら、頭頂の高さを先に整えるほうが結果が安定します。
- Q. 短くするか伸ばすか迷っています
- 長さより先に、いまの頭頂の高さと顔まわりの毛量を測ってください。短くしても頭頂が低いままなら配分は変わらず、伸ばしても顔まわりの毛量が指2本分から外れていれば同じ問題が残ります。長さの判断は、配分を整えたあとに回すほうが結果が揃います。
— メグラシ編集部





