結婚式お呼ばれヘアが地味・やりすぎに見える|艶・高さ・飾りで直す

結婚式のお呼ばれヘアが地味に見える、あるいはやりすぎに見えるとき、直すのは形ではありません。艶・高さ・飾りの3つの量です。
同じまとめ髪でも、面に光の帯が出ているか、頭の丸みに高さがあるか、飾りがいくつ目に入るかで、普段の髪にも、改まった日の髪にも、頑張りすぎた髪にも見えます。地味な人は3つのどれかが足りず、やりすぎの人は3つのどれかが多すぎるか、2つ以上が同時に強くなっています。
どれがずれているかは、スマートフォンで後ろ姿を撮れば分かります。この記事は、3つの量を数えて、足すか引くかを1か所ずつ決めるための手順です。顔立ちに合わせた形の選び方は結婚式お呼ばれの髪型を顔タイプで選ぶ|後れ毛の量と面の艶で決めるに、長い時間崩れないかの確かめ方は結婚式のヘアアレンジ|6時間もつかを、前日の10回のお辞儀で先に測るに分けてあります。
結論:地味かやりすぎかは、3つの量で決まる
| 鏡や写真で感じること | ずれているもの | まず試す直し方 |
|---|---|---|
| 普段のまとめ髪と同じに見える | 艶が足りない | 面に光の帯を1本出す |
| 頭が平たく、後ろ姿が寂しい | 高さが足りない | 頭の丸みに指2本分の高さを |
| 改まった感じがしない | 飾りが足りない | 小さな飾りを1つ |
| 髪だけが目立って浮く | 飾りが多すぎる | 飾りを1つ外す |
| ぼさぼさ、崩れて見える | 後れ毛と崩しが多すぎる | 顔まわりの毛束を減らす |
| 頑張りすぎに見える | 2つ以上が同時に強い | どれか1つを引く |
足すのも引くのも、1回に1か所だけにしてください。2か所を同時に変えると、地味からやりすぎへ、やりすぎから地味へと、反対側に行き過ぎることがあります。
3秒で見分ける|後ろ姿を撮って最初に目が行く場所
鏡では、自分の後ろ姿はよく見えません。スマートフォンで、1.5mほど離れたところから後ろ姿を撮ってもらうか、タイマーで撮ってください。写真を見て、最初に目が行く場所で、ずれが分かります。
| 最初に目が行く場所 | 起きていること | ずれ |
|---|---|---|
| どこにも目が行かない | 髪が背景に溶けている | 艶か高さが足りない |
| 飾り | 飾りが髪より先に目に入る | 飾りが多い、または大きい |
| 顔まわりの毛束 | 後れ毛が目立つ | 崩しが多い |
| 頭のてっぺん | 高さが強く出ている | 高さが多い |
| まとめた部分の形全体 | 形がきれいに読める | ずれていない |
最後の行になったなら、地味でもやりすぎでもありません。お呼ばれの髪は、形全体がきれいに読めることがいちばんの目安です。
地味に見える理由、やりすぎに見える理由
| 地味に見える理由 | やりすぎに見える理由 |
|---|---|
| 面がぱさついて光が出ない | 面が固められて光りすぎる |
| 頭の丸みが平たい | 頭のてっぺんだけが高く盛られる |
| 飾りがない、または髪と同じ色 | 飾りが3つ以上、または大きすぎる |
| まとめた位置が普段と同じ | まとめた位置と飾りの位置が両方高い |
| 後れ毛がまったくない | 後れ毛が多く、巻きが強い |
| ドレスも髪も控えめ | ドレスも髪も華やか |
どちらの列も、形の種類の問題ではありません。同じ形でも、量を変えると、どちらの列にも入ります。だから、形を作り直す前に、量を直してください。
測る①|艶は、面に光の帯が出るかで見る
窓の光か、天井の照明の下で後ろ姿を撮り、まとめた面に光の帯が出ているかを見てください。
| 光の帯 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 出ていない | 普段のまとめ髪と同じ | 足りない |
| 細い帯が1本 | 改まった日の髪に見える | ちょうどよい |
| 幅の広い帯が1〜2本 | 艶やかで華やか | 服が控えめなら合う |
| 面全体がぎらぎら光る | 固めた感じが出る | 多すぎる |
お呼ばれヘアでいちばん差が出るのは艶です。面に光の帯が1本出るだけで、同じ形でも改まった日の髪に見えます。反対に、面全体が光るほど整えると、髪が固く見えて、頑張りすぎの印象になります。
光の帯は、撮る場所の光で見え方が変わります。窓の光の下では帯がはっきり出ても、暖かい照明の会場では帯が弱くなることがあります。前日に確かめるときは、窓際と、部屋の照明の下の2か所で撮ってください。照明の下でも細い帯が1本見えれば、会場でも艶は伝わります。照明の下で帯が消えるなら、当日は少しだけ艶を足しておくと安心です。
測る②|高さは、頭の丸みに指を当てて見る
横から見て、頭のてっぺんから後頭部にかけての丸みに、どれだけの高さがあるかを見ます。耳の上から頭のてっぺんまでを手でなぞり、丸みの一番高いところが、まっすぐなでつけたときより指何本分高いかを数えてください。
| 高さ | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 指0本(平ら) | 頭が小さく平たく見え、寂しい | 足りない |
| 指1〜2本 | 自然な丸みで、改まって見える | ちょうどよい |
| 指3本 | 華やかで存在感が出る | 服が控えめなら合う |
| 指4本以上 | 盛った印象が強い | 多すぎる |
高さは、後ろ姿と横顔の印象を決めます。指1〜2本分の丸みがあると、まとめた部分の形が立体的に読めます。
高さを数えるときは、まとめた位置も一緒に見てください。低い位置でまとめた髪は、頭の丸みに高さがないと、後ろ姿が平たく見えます。高い位置でまとめた髪は、まとめた部分そのものが高さを作るので、丸みは指1本分で足ります。まとめる位置が高いのに、さらに丸みを指3本以上にすると、上へ上へと積み上がった形になって、盛った印象が強く出ます。
測る③|飾りは、写真で目に入る数を数える
後ろ姿の写真で、目に入る飾りの数を数えます。ピン、クリップ、リボン、真珠のピンなどを1つずつ数え、小さなピンが並んでいる場合は、並び全体で1つと数えてください。
| 目に入る飾りの数 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 0 | 普段の髪に見えやすい | 服が無地なら足りない |
| 1 | 改まって、すっきり見える | ちょうどよい |
| 2 | 華やか | 大きさがそろっていれば合う |
| 3以上 | 目が散る | 多すぎる |
飾りの大きさも見てください。後ろ姿の写真で、まとめた部分の半分を超える大きさの飾りは、髪より先に目に入ります。大きな飾りを使うなら1つまでにしてください。
飾りを2つ使うなら、大きさか素材のどちらかをそろえてください。真珠のピンを2本、金の細いクリップを2つ、というように同じ仲間でそろえると、2つでも1組として見えます。大きさも素材も違う飾りを2つ並べると、写真の中でそれぞれが別々に目に入って、3つ以上あるような散らかった印象になります。
測る④|後れ毛と崩しは、顔まわりの本数で見る
顔まわりと首筋に出している毛束を、片側ずつ数えてください。
| 片側の毛束 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 0本 | きっちりして硬い | 服がやわらかいと地味に見える |
| 1〜2本 | やわらかく、改まって見える | ちょうどよい |
| 3本 | やわらかさが前に出る | 巻きを弱めれば合う |
| 4本以上 | 崩れて見える | 多すぎる |
まとめた部分を崩して出した毛束も、同じように数えます。崩しは、指でつまんで引き出した毛束が全体で5か所までが目安です。それを超えると、意図した崩しではなく、崩れたように見えます。
地味を直す①|艶を足す
地味に見えるときに、最初に試すのは艶です。
| 状態 | 艶の足し方 |
|---|---|
| 面がぱさついている | 手のひらに少量のスタイリング剤をのばし、表面をなでる |
| 細い毛が浮いている | 目の細かいくしで、表面だけをなでつける |
| 光の帯が出ない | まとめる前に、表面の髪を軽く引いて張らせる |
| 巻いた毛先が乾いて見える | 指先に少量つけて、毛先をねじる |
スタイリング剤は、手のひら全体に薄くのばしてから、髪の表面をなでるように使ってください。一度に多くつけると、面全体が光って固く見えます。光の帯が1本出たら、それ以上は足しません。
艶を足す場所は、まとめた部分の一番丸く盛り上がったところです。光は丸みの頂点に集まるので、そこが整っていると帯が出やすくなります。まとめた部分の根元や下側は、光が当たりにくいので、整えても帯は出ません。手のひらでなでるときは、丸みの頂点を中心に、上から下へ1方向に動かしてください。
地味を直す②|高さを足す
艶を足しても地味なら、頭の丸みに高さを足します。
| 足し方 | やり方 | 足りる高さ |
|---|---|---|
| 頭のてっぺんの毛を引き出す | 指先で少しずつつまんで引く | 指1本分 |
| 後頭部の毛を逆毛で支える | 内側だけを軽く逆毛 | 指1〜2本分 |
| まとめる前に根元を立てる | 根元を持ち上げてから留める | 指1本分 |
引き出すときは、頭のてっぺんから後頭部にかけての丸みの、一番高いところを中心にしてください。頭のてっぺんだけを高くすると、横から見たときに盛った印象が強くなります。丸み全体を少しずつ持ち上げる意識で、指2本分までにとどめます。
引き出したあとは、表面を手のひらで軽くなでて、引き出した跡の毛束をなじませてください。毛束が1本ずつ浮いて見えると、高さはあっても崩れたように見えます。なでて表面がひと続きの丸みになれば、高さと艶の両方が出て、改まった日の後ろ姿になります。
地味を直す③|飾りを1つ
艶と高さを足しても、まだ普段の髪に見えるなら、飾りを1つ足します。
| ドレスの雰囲気 | 足す飾り | 置く場所 |
|---|---|---|
| 無地で落ち着いた色 | 光る小さな飾り(金・真珠) | まとめた部分の横 |
| 光沢のある素材 | 質感の違う飾り(布・革調) | まとめた部分の下 |
| 柄がある | 柄の中の1色に合わせた小さな飾り | まとめた部分の横 |
| 深い色 | 明るく光る飾り | 耳の後ろの高さ |
飾りは、髪の色と違う色を選んでください。黒い髪に黒い飾りは、ほとんど目に入らず、地味さは変わりません。金や真珠のような光る飾りは、髪の色が暗くても明るくても、写真の中でよく見えます。
飾りを置く高さは、耳の上端から後頭部のふくらみのあいだが目安です。この範囲なら、正面から見ても横から見ても飾りの一部が見えて、改まった印象が前後どちらにも伝わります。まとめた部分の真下や首筋に置くと、後ろからしか見えず、正面から見たときの地味さは変わりません。
やりすぎを直す①|飾りを1つ外す
やりすぎに見えるときに、最初に試すのは飾りを1つ外すことです。
| いまの飾り | 外すもの | 外した後 |
|---|---|---|
| 大きな飾りと小さな飾りが複数 | 小さな飾りをすべて | 大きな飾り1つが主役に |
| 同じくらいの飾りが3つ | 一番目立たない位置の1つ | 2つがそろって見える |
| 前髪にも後ろにも飾り | 前髪の飾り | 顔まわりがすっきりする |
| 耳飾りも髪飾りも大きい | どちらか一方を小さく | どちらか一方が主役に |
飾りを外して、まとめた部分の形が読めるようになれば、やりすぎの印象の多くは消えます。耳飾りと髪飾りの位置が重なる場合は、お呼ばれの髪型は、耳飾りの下端と毛束の下端が重なるかで決まる|2cm離せば両方が読めるの目安も使えます。
やりすぎを直す②|後れ毛と崩しを減らす
ぼさぼさ、崩れて見えるときは、後れ毛と崩しが多すぎます。
| いまの状態 | 減らし方 |
|---|---|
| 顔まわりの後れ毛が片側4本以上 | 耳の後ろの毛束をまとめに戻す |
| 後れ毛の巻きが強く、くるくるしている | 指で軽くのばし、ゆるいカーブにする |
| 崩した毛束が全体で6か所以上 | 下のほうの崩しをなでつけて戻す |
| 首筋の毛が何本も落ちている | 細いピンで留めるか、まとめに入れる |
後れ毛は、耳の前の1〜2本だけを残すと、やわらかさを保ったまま、崩れた印象がなくなります。巻きが強い後れ毛は、指でのばしてゆるいカーブにするだけで落ち着きます。
後れ毛の太さも見てください。指でつまんで鉛筆より太い束は、顔まわりで存在感が強く出て、やりすぎの側に寄ります。鉛筆くらいの太さか、それより細い束にすると、同じ本数でもやわらかさだけが残ります。太い後れ毛を細くするときは、束を2つに分けて、片方をまとめに戻してください。
やりすぎを直す③|高さを下げる
盛った印象が強いときは、頭のてっぺんの高さを下げます。
| いまの状態 | 下げ方 |
|---|---|
| 頭のてっぺんだけが高い | 引き出した毛束を手のひらで軽く押さえる |
| 逆毛の膨らみが外から見える | 表面の髪をなでて、逆毛を隠す |
| まとめる位置も高く、飾りも高い | 飾りを耳の高さまで下げる |
高さは、手のひらで上から軽く押さえるだけで、指1本分ほど下がります。逆毛を全部ほどく必要はありません。表面の髪をくしでなでて、逆毛の膨らみが見えなくなれば十分です。
高さを下げたあとで、今度は後ろ姿が寂しく見えたら、高さを戻すのではなく、艶を足してください。高さと艶はどちらも華やかさを作りますが、高さは盛った印象に、艶は整った印象につながります。やりすぎから直すときは、高さを引いて艶で補うと、華やかさを保ったまま落ち着いた方向に寄せられます。
服との釣り合い|装飾は服と髪で分け合う
髪の装飾量は、ドレスの装飾量と釣り合わせると、地味にもやりすぎにも見えにくくなります。
| ドレスの装飾 | 髪の装飾 | 組み方 |
|---|---|---|
| 無地・飾りなし | 多め | 艶と飾りの両方を足す |
| 襟や袖に飾りがある | 中くらい | 艶を出し、飾りは小さく1つ |
| レースや刺しゅうが全体にある | 少なめ | 艶だけで、飾りはなしか小さく |
| 光沢の強い素材 | 少なめ | 艶は控えめに、飾りは布や革調 |
| 大きな柄 | 少なめ | 形をきれいにまとめるだけ |
ドレスが華やかなのに、髪も飾りを重ねると、全身で装飾が多すぎてやりすぎに見えます。反対に、ドレスが無地なのに髪も控えめだと、全身が地味に見えます。全身の装飾の量を、服と髪で分け合う考え方です。
アクセサリーも装飾の量に入ります。大ぶりのネックレスや耳飾りをつける日は、それだけで顔まわりの装飾が増えているので、髪の飾りは小さく1つか、なしにしてください。反対に、アクセサリーを控えめにする日は、髪の飾りを主役にしても全体の量はちょうどよく収まります。全身を写真で見て、目が行く場所が2か所までなら、装飾の量は釣り合っています。
秋冬の式で起きること
秋から冬は結婚式が多い季節です。この時期の式では、夏とは違うことが髪に起きます。
| 秋冬に変わること | 髪に起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| ドレスの色が深くなる | 髪とドレスの色が近づき、形が沈む | 艶を足すか、光る飾りを1つ |
| ボレロやストールを羽織る | 首まわりに布が来て、まとめた部分と重なる | まとめる位置を襟より上に |
| コートを着て移動する | 襟で後れ毛やまとめた部分がつぶれる | 着いてから整える時間を取る |
| 会場の照明が暖かい | 髪の艶が出にくい | 艶を少し多めに |
| 乾燥する | 細い毛が浮きやすい | 表面をなでつける |
深い色のドレスは、とくに黒や濃紺の髪と合わさると、髪の形が服に溶けて見えなくなります。秋冬の式で地味に見えるいちばんの理由は、これです。光る飾りを1つ加えると、深い色の上で形が浮かび上がります。
ボルドーや深緑のような深い色のドレスなら、飾りの色をドレスの色と離してください。ボルドーには金、深緑には真珠、濃紺には銀、というように、ドレスの色とぶつからず、明るさの差がはっきり出る色を選ぶと、髪の形が背景から離れて見えます。
コートで移動する日は、会場に着いてからまとめた部分を整える時間を数分取っておいてください。コートの襟が当たると、後れ毛やまとめた部分の下側がつぶれて、作ったときより地味に見えることがあります。手のひらで表面をなでて光の帯を戻し、つぶれた後れ毛を指でのばすだけで、作ったときの形に近づきます。
羽織りものの襟とまとめた部分が重なるときの細かい位置は、結婚式の髪型を自分でやるなら、背中の開きの上端と髪の下端の距離で決める|3cm以内なら全部上げる、10cm以上なら下ろしていいも参考になります。
髪の長さ別|足しやすい量、引きやすい量
| 長さ | 地味になりやすいところ | やりすぎになりやすいところ |
|---|---|---|
| ボブ | まとめる量が少なく、高さが出にくい | 飾りを増やして補おうとする |
| ミディアム | まとめた部分が小さく見える | 崩しを増やして量を出そうとする |
| ロング | まとめると重く、面が平らになる | 巻きと飾りを両方強くする |
ボブは、まとめる部分が小さいので、飾りで補いたくなります。飾りは1つにして、艶と高さで華やかさを出してください。ミディアムは、崩しで量を出しすぎると崩れて見えるので、崩しは5か所までにとどめます。ロングは量が多いぶん、面が重く平らになりやすいので、艶を出して面に光を入れると、重さが華やかさに変わります。
ボブでまとめるのが難しいときは、下ろしたまま耳の片側だけを留める形でも、改まった日の髪になります。その場合も、決めるのは3つの量です。下ろした髪の表面に光の帯が1本、耳の上の留めた位置に小さな飾りが1つ、頭の丸みに指1本分の高さ。この3つがそろえば、まとめていなくても普段の髪との違いがはっきり見えます。
会場の雰囲気別|ちょうどよい量の目安
| 会場 | 艶 | 高さ | 飾り |
|---|---|---|---|
| ホテルの宴会場 | 細い帯1〜2本 | 指2本 | 1〜2つ |
| レストラン | 細い帯1本 | 指1〜2本 | 1つ |
| 神社や式場の和の空間 | 細い帯1本 | 指1〜2本 | 小さく1つ |
| 二次会 | 細い帯1本 | 指1本 | 1つ、または服に合わせて |
天井が高く、照明が明るい会場ほど、髪の装飾は少し多めでも浮きません。小さめのレストランや、落ち着いた和の空間では、同じ量でもやりすぎに見えることがあるので、1段控えめにしてください。
会場の雰囲気が分からないときは、招待状のつくりや、式の時間帯を手がかりにしてください。夕方から夜の披露宴は照明が暗く暖かくなるので、艶と光る飾りが映えます。昼の式は自然光が入る会場が多く、艶は控えめでも十分に伝わります。迷ったら表のレストランの行に合わせておくと、どの会場でも大きく外れません。
前日に試すときの手順
前日に一度作って、3つの量を数えておくと、当日の朝に迷いません。
| 手順 | すること | 見るもの |
|---|---|---|
| 1 | 当日の服を着て、髪を作る | 服と髪の釣り合い |
| 2 | 窓際で後ろ姿と横顔を撮る | 光の帯、頭の丸みの高さ |
| 3 | 写真で飾りと後れ毛を数える | 飾りの数、後れ毛の本数 |
| 4 | 最初に目が行く場所を見る | 足りないか、多すぎるか |
| 5 | 足すか引くかを1か所だけ決めてメモする | 当日に直す場所 |
前日の写真は、当日の朝にもう一度見られるように残しておいてください。当日に作った髪と見比べれば、量が前日と同じかどうかがすぐに分かります。
前日に試すときは、当日と同じ靴を履いて、同じバッグを持って撮ると、全身の釣り合いまで確かめられます。髪だけを見て整えると、服や小物と合わせたときに量の感じ方が変わることがあります。全身の写真で、目が行く場所が顔と髪のあたりに自然に集まっていれば、量はちょうどよく収まっています。
前髪で、地味とやりすぎが入れ替わる
まとめた部分を直しても印象が変わらないときは、前髪を見てください。前髪は顔のすぐ上にあるので、少しの違いで全体の印象が動きます。
| 前髪の状態 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 普段と同じまっすぐな前髪 | 普段の髪に見える | 根元を少し立てて流れをつける |
| 前髪をすべて上げて固めている | きっちりして硬い | 生え際に細い毛を数本残す |
| 前髪を強く巻いて大きく流している | 前髪が先に目に入る | 巻きを弱めて流れを小さく |
| 前髪にも飾りをつけている | 顔まわりの装飾が多い | 前髪の飾りを外す |
前髪を普段のままにしていると、まとめた部分をどれだけ整えても、正面から見たときの印象は普段の髪に近いままです。根元を指で持ち上げて、少しだけ流れをつけると、正面からも改まった日の髪に見えます。反対に、前髪を大きく巻いて流すと、顔まわりの装飾が増えて、まとめた部分との両方で目が散ります。
前髪で迷ったら、まとめた部分とそろえてください。まとめた部分がきっちりしているなら前髪もすっきりと、やわらかく崩しているなら前髪も少し流れをつける。前と後ろの質感がそろうと、どちらか一方だけが浮いて見えることがなくなります。
当日の朝、迷ったときの1か所
前日に試せなかった場合や、当日の朝に作ってみて迷った場合は、次の順番で1か所だけ直してください。
| 迷っていること | 直す1か所 | かかる時間 |
|---|---|---|
| 地味な気がする | 表面をなでて光の帯を1本 | 1分 |
| まだ地味 | 飾りを1つ足す | 1分 |
| やりすぎな気がする | 飾りを1つ外す | 30秒 |
| まだやりすぎ | 後れ毛を片側1本ずつ戻す | 1分 |
| どちらか分からない | 後ろ姿を撮って最初に目が行く場所を見る | 30秒 |
朝は時間が限られているので、形を作り直すことは考えずに、量だけを直してください。どの直し方も1分ほどで終わります。直したら、もう一度後ろ姿を撮って、まとめた部分の形がきれいに読めれば、それで出かけて構いません。
写真で地味・やりすぎに見えるとき
鏡ではちょうどよかったのに、写真では地味に見える、あるいはやりすぎに見えることがあります。
| 写真での見え方 | 理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 写真で平たく見える | 正面から撮ると高さが写らない | 横顔の写真で確かめる |
| 写真で飾りだけが光る | フラッシュで飾りが反射する | 光る飾りを小さく |
| 写真で艶が消える | 照明が暖かく、光の帯が出ない | 艶を少し多めに |
| 写真で後れ毛が乱れて見える | 細い毛が影になって写る | 後れ毛の本数を減らす |
結婚式では、自分の後ろ姿や横顔を人に撮られることがよくあります。鏡の正面だけでなく、横と後ろから撮った写真で確かめておくと、当日の写真で驚くことが減ります。
集合写真のように離れて撮られる写真では、細かい飾りや後れ毛はほとんど写らず、艶と形のまとまりだけが残ります。近くで撮られる写真では、反対に飾りや後れ毛がよく写ります。どちらの写真でも崩れないのは、艶で形を見せ、飾りと後れ毛を控えめにした髪です。迷ったら、離れて撮った写真を基準に量を決めてください。
よくある思い込み
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 地味なら、形を作り直すしかない | 艶・高さ・飾りの量を足せば、同じ形で直る |
| 華やかにするには飾りを増やす | 飾りは1つでも、艶と高さで華やかさは出る |
| 後れ毛はたくさん出すほどやわらかい | 片側1〜2本を超えると崩れて見える |
| お呼ばれは盛るほど改まって見える | 指4本を超える高さは盛った印象になる |
| ドレスが華やかなら、髪も華やかに | 装飾は服と髪で分け合うとまとまる |
どちらとも取れるとき①|地味とやりすぎが同時に起きている
飾りはたくさんつけているのに、全体はなんだか地味。こういうときは、飾りが多すぎて、しかも艶が足りないという、2つのずれが同時に起きています。
飾りが多いと、目が飾りに散って、髪の形そのものが読めなくなります。そこに艶がないと、髪の面が背景に溶けて、飾りだけが浮かんだように見えます。結果として、華やかなのに地味という、ちぐはぐな印象になります。
直すときは、引くほうを先にしてください。飾りを1つまで減らし、そのあとで艶を足します。飾りを減らしただけで、まとめた部分の形が読めるようになり、艶を足すと形が浮かび上がります。足すほうを先にすると、飾りの多さはそのままで光が増え、やりすぎの側に寄ってしまいます。
どちらとも取れるとき②|自分では地味、人からは十分と言われる
自分では地味だと思うのに、家族や友人に見せると「十分きれい」と言われる。この食い違いは、見ている距離の違いから起きます。
自分は鏡で、近くから正面を見ています。近くで見ると、普段のまとめ髪との違いが小さく感じられます。人は、1〜2m離れたところから、全身と後ろ姿を見ています。離れて見ると、艶や形のまとまりが全体の印象として伝わります。
迷ったら、1.5m離れて撮った後ろ姿の写真で判断してください。写真の中で、まとめた部分の形がきれいに読めるなら、近くで見て地味に感じても、会場ではちょうどよく見えています。それでも物足りないなら、飾りを足すより、艶を少しだけ足してください。艶は近くで見ても離れて見ても効くので、自分の目と人の目の差を埋めやすい足し方です。
どちらとも取れるとき③|立場によって量を変えたい
新郎新婦との関係や、式での立場によって、髪の量を変えたほうがいいのか迷うことがあります。
親族として出る場合は、友人として出る場合より、1段控えめにすると落ち着きます。飾りは小さく1つ、高さは指1〜2本、艶は細い帯1本。改まった印象は保ちながら、主役より目立つことを避けられます。
友人として出る場合や、二次会から参加する場合は、服に合わせて量を決めて構いません。服の装飾が少ないなら、髪で艶と飾りを足して、全身の華やかさを整えてください。
どの立場でも、決めるのは形の種類ではなく、3つの量です。立場が変わっても、同じ形のまま量だけを1段上げ下げすれば、迷わずに作れます。
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よくある問い
- Q. お呼ばれヘアを自分でやると、普段と同じで地味に見えます
- 地味に見えるときは、艶・高さ・飾りの3つのどれかが足りていません。いちばん効くのは艶です。まとめた面に光の帯が出ていないと、形を整えても普段のまとめ髪と同じに見えます。手のひらに少量のスタイリング剤をのばし、表面をなでるように整えて、窓の光の下で後ろ姿を撮ってください。面に光の帯が1本出れば、それだけで改まった日の髪に見えます。それでも足りないときに、頭の丸みに高さを足すか、飾りを1つ加えてください。
- Q. 頑張って作ったら、やりすぎに見えてしまいました
- やりすぎに見えるときは、3つのうちどれかが多すぎるか、2つ以上が同時に強くなっています。まず、後ろ姿の写真で目に入る飾りの数を数えてください。3つ以上なら1つ外します。次に、後れ毛や崩した毛束が顔のまわりに何本出ているかを見て、片側3本以上なら減らします。飾りを1つ外す、後れ毛を減らす、のどちらか1つで、多くの場合は落ち着きます。両方を一度に引くと、今度は地味に戻ることがあるので、1つずつ引いて写真で確かめてください。
- Q. 秋冬の結婚式で、深い色のドレスに合う髪型が分かりません
- 深い色のドレスは、髪とドレスの色が近くなりやすく、髪の形が服に沈んで地味に見えやすくなります。艶を多めにして面に光を出すか、ドレスとは違う質感の飾りを1つ加えてください。金や真珠のような光る飾りは、深い色の上でよく映えます。ボレロやストールを羽織る場合は、首まわりに布が来るので、まとめる位置を襟より上にすると、髪と羽織りが重ならずにどちらも見えます。
- Q. 美容院でセットしてもらうか、自分でやるか迷っています
- 地味とやりすぎの境目が分かりにくいと感じるなら、一度美容院でセットしてもらい、その写真を撮っておくのがおすすめです。艶・高さ・飾りの量が、改まった日の髪としてどのくらいなのかが分かるので、次に自分で作るときの見本になります。自分でやる場合は、前日に一度作って後ろ姿を撮り、3つの量を数えて、足すか引くかを1か所だけ決めておくと、当日の朝に迷いません。
— メグラシ編集部





