クリスマスのヘアアレンジ|襟の上端から上下3cmに束を置くと、脱いだ瞬間に崩れる

冬にアレンジが崩れるのは、寒さのせいではありません
店に入って上着を脱いだ瞬間、後ろが引っ張られる感覚がある。鏡を見ると、朝の形が斜めにずれている。これは留める力が弱かったからではありません。襟のいちばん高いところが、束の上を通過したからです。
上着もマフラーも、脱ぐときは必ず頭に近いところを通ります。そのとき束が通り道にあれば、布は束を持ち上げながら抜けていきます。1回ごとに数ミリでも、脱ぎ着が4回あれば1cm以上ずれます。
だからこの記事は、冬向きの結び方を並べません。今日着ていく上着の襟がどこを通るかを先に測って、束をそこから外すための記事です。
「長時間もつか」とは、測るものが違います
長い時間もたせる話と混ざりやすいのですが、原因が別です。
長時間の場面で下がるのは時間の経過と重さによるものなので、2時間で何cm下がるかを測ります。整理は6時間もつかを前日に測る判定にあります。
冬の外出で崩れるのは布が通過した回数によるものです。2時間しか経っていなくても、脱ぎ着を4回すれば同じだけずれます。測るのは経過時間ではなく、通過の回数と、通る高さです。
測るのは5つ。出かける前の3分で終わります
指の幅で換算します。人差し指の幅がおよそ1.5cm、握りこぶしの縦がおよそ8cmです。
①|襟の上端が、うなじから何cmか
その日着ていく上着を実際に着て、襟のいちばん高いところを指で押さえます。うなじの生え際からの距離を測ってください。多くは3〜8cmの範囲に入ります。
②|今日、上着とマフラーを脱ぎ着する回数
移動、店、屋内の施設。着るときと脱ぐときで2回と数えます。
③|マフラーを外すとき、布が上へ抜けるか前へほどけるか
いつもの外し方をそのままなぞって、布が頭の上を通るかどうかだけを見ます。
④|座ったとき、背もたれの上端が頭のどこに当たるか
長く座る予定がある日だけ。椅子に浅く座って、背が当たる高さを手で確かめます。
⑤|束の直径
根元の少し下を指でつまんで、親指と人差し指の間隔を覚えておきます。店内に入ってから、どれだけ増えたかを比べる基準になります。
判定①|襟の上端から上下3cmが「境界帯」
①で測った高さの、上下3cm。この6cm幅の帯が境界帯です。束をここに置かないでください。
帯の中に束があると、脱ぐときも着るときも布が束を直接通過します。留める強さでは解決しません。押される場所に置いているかぎり、同じ結果になります。
出す方向は2つです。
- 上へ出す ── 耳の上端と同じ高さか、それより上
- 下へ収める ── うなじの生え際まで下げて、厚みを薄くする
**どちらが正解かは決まっていません。**決めるのは襟の高さです。襟の上端がうなじから6cm以上にある日は、下へ収めても帯の中に入ってしまうので、上へ出すほうが確実です。3cm以下の日は、うなじへ収めるほうが安定します。
判定②|脱ぎ着が4回を超える日は、上へ出す
3回以下なら、境界帯を外していればどちらでも構いません。4回以上なら上へ出してください。
回数が増えるほど、下へ収めた形は少しずつ下がります。うなじの位置は襟に近く、布が通るたびに毛先側が押し込まれるからです。上へ出した形は、布が束の下をくぐるので、回数が増えても位置が変わりません。
判定③|マフラーと上着は、外す向きで結果が変わります
同じ形でも、外し方だけで崩れる量が変わります。
マフラー ── 巻いたまま上へ引き抜かないでください。布が束の下から上へ通過するので、必ず持ち上げます。先に前でほどいて両端を垂らし、頭の上を通さずに外します。巻く時点で、束を布の内側に入れないことも同じくらい効きます。
上着 ── 両肩をつかんで後ろへ引き抜くと、襟が後頭部を上向きに通過します。前の合わせを開いて、片腕ずつ前へ抜いてください。襟が通る向きが後ろから前になり、束をまたぎません。
この2つは形を変えずにできて、効果がいちばん大きいところです。
判定④|座って背もたれが当たる高さ
長く座る日は、背もたれも同じ理屈で効きます。当たる位置に束があると、体重で押されて平らになります。
| 背もたれの当たる位置 | 束の置き場所 |
|---|---|
| 肩の高さ | 束はどこでもよい |
| 肩甲骨から後頭部の下 | 束を当たる位置より上へ出す |
| 後頭部の中ほどまで | 束をうなじまで下げ、厚みを薄くする |
背の高い椅子では、上へ出す選択が使えないことがあります。その場合は厚みを減らすほうを選んでください。束を2つに分けて左右へ寄せると、背が当たるのは真ん中の平らな部分だけになります。
判定⑤|温度差で、束の直径が増えます
冬は空気が乾いているので、屋外から暖かい店内へ入ると毛が立ちやすくなります。立てば束の直径が増え、朝にぴったり留めた留め具の掛かりが浅くなります。
対処は朝の側です。**留めるとき、根元と留め具のあいだに指1本ぶんの余裕を残す。**ぴったり留めると、増えたぶんの逃げ場がなく、留め具のほうが外れます。
どれだけ増えるかは、⑤で覚えた直径と比べれば分かります。店内に入って10分ほど置いてから、もう一度根元の下をつまんでください。指の間隔が朝より広がっていれば、その差がそのまま留め具の掛かりの浅さです。1cm以上広がる日は、束を1つにまとめず左右2つに分けるほうが安定します。1本あたりの直径が半分になるので、増えても掛かりが残ります。
増えた毛は押さえつけないでください。上から強く押すと表面だけが寝て、内側の膨らみは残ります。**手のひらを軽く当てて、上から下へ一方向になでる。**表面の毛が流れの向きにそろうと、輪郭の線が戻ります。
早見表|襟の高さと束の位置
| 襟の上端(うなじから) | 脱ぎ着の回数 | 束の位置 |
|---|---|---|
| 3cm以下 | 3回以下 | うなじの生え際に収める |
| 3cm以下 | 4回以上 | 耳の上端の高さへ出す |
| 4〜6cm | 回数を問わず | 耳の上端の高さへ出す |
| 6cm以上 | 回数を問わず | 耳の上端より上へ出す |
**表のどの行にも「襟と同じ高さ」がありません。**そこが境界帯だからです。
どちらとも取れるとき①|襟が境界帯のちょうど真ん中
測った高さがうなじから5cmで、上へ出すと高すぎる気がして、下へ収めると帯に入る。こういうときは上へ出してください。
理由は取り返しやすさです。上へ出した形が高く見えても、後ろの束を指で1cm下げれば印象は戻ります。帯の中に置いた形は、崩れてから直すには一度ほどくしかありません。迷ったら、直せるほうを選びます。
どちらとも取れるとき②|上着を脱ぐか決まっていない
店の暖かさが読めない日があります。この場合は脱ぐ前提で作ってください。
上へ出した形は、脱がなかった日でも困りません。逆は困ります。うなじに収めて結局4回脱いだ日は、最後には形が残っていません。読めないときは、多いほうに寄せるほうが安全です。
どちらとも取れるとき③|写真が屋外か店内か分からない
屋外なら風で顔まわりの毛が動き、店内なら上から光が来て頭の上側が明るく出ます。両方に効くのは1つだけです。
**顔まわりの毛を、耳の上で毛の流れと直角に1つ留めておく。**風で動く量が減り、上からの光でも輪郭の線が乱れません。留め具の位置は耳の上端より少し前、こめかみの後ろあたりです。流れと同じ向きに入れると滑って抜けます。
店内に入ってからの30秒
やることは3つだけです。
- 束の表面を、手のひらで上から下へ一度なでる(立った毛が寝て輪郭が戻ります)
- 束の根元をつまんで、上へ1cmだけ引き上げる
- 顔まわりの留め具を、指の腹で押し込み直す
**ほどいて作り直さないでください。**作り直すと出かける前に決めた留め具の箇所がずれて、そこからまた崩れ始めます。
出かける前に決める手順
- その日の上着を着て、襟の上端がうなじから何cmかを指で押さえる
- その高さの上下3cmを境界帯として、束をそこから外す
- 襟が4cm以上、または脱ぎ着が4回以上なら、耳の上端の高さへ出す
- 3cm以下で脱ぎ着が3回以下なら、うなじの生え際へ収める
- 留めるときは、根元と留め具のあいだに指1本ぶんの余裕を残す
- 長く座る日は、背もたれの当たる位置と束が重なっていないか確かめる
- マフラーは束を布の外に出して巻く。外すときは前でほどく
まとめ
冬の外出で結果を決めているのは、襟のいちばん高いところと束が重なっているかどうかです。上下3cmの境界帯を外せば、脱ぎ着が何回あっても位置は変わりません。
上へ出すか下へ収めるかは好みではなく、その日の襟の高さが決めます。うなじから4cm以上なら上、3cm以下なら下。迷う高さのときは、あとから指で下げられる上を選びます。
そして、いちばん小さい手間でいちばん効くのは外す向きです。上着は前へ、マフラーはほどいてから。頭の上を布が通らなければ、束は動きません。
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よくある問い
- Q. 上着を脱いだ瞬間に、まとめ髪が引っ張られて崩れます。
- 束の位置が襟の通り道と重なっています。襟のいちばん高いところがうなじから何cmかを、上着を着た状態で指で押さえて確かめてください。その高さから上下3cmの帯が境界帯です。束がこの帯にあると、脱ぐときに布が束を直接持ち上げます。対処は帯の外へ出すことで、上へ出すなら耳の上端の高さまで、下へ収めるならうなじの生え際まで下げます。同じ結び方のまま高さだけ変えれば済みます。中間の高さがいちばん崩れる、というのがこの日の要点です。
- Q. マフラーを外すとき、髪がぐしゃぐしゃになります。
- 外す向きの問題です。巻いたまま上へ引き抜くと、布が束の下から上へ通過するので、束を必ず持ち上げます。先に前で結び目やたくし込みをほどき、両端を前へ垂らしてから外してください。頭の上を通らなければ束は動きません。もうひとつ、巻いているあいだに束が布の内側に入っていると、外すときに一緒に持ち上がります。巻く時点で束を布の外に出しておくと、この持ち上がりが起きません。
- Q. 高い位置と低い位置、冬はどちらがもちますか?
- どちらでもよく、決めるのは襟の高さです。襟が高い上着の日は、束を上へ出すほうが確実です。襟の上端が耳の下あたりまで来るので、うなじに収めても布の通り道に入ってしまいます。逆に襟が低く開いている日は、うなじへ収めるほうが安定します。上へ出すと、脱ぎ着の動作で腕を上げたときに袖や肩の布が触れます。判定は好みではなく、その日に着ていく上着の襟の位置で決めてください。
- Q. 店内で座っていると、後ろがつぶれてしまいます。
- 背もたれの当たる高さと束の位置が重なっています。座った姿勢で、背もたれの上端が頭のどこに来るかを一度確かめてください。多くの椅子は肩から後頭部の下のあたりに当たります。束がそこにあると、体重で押されて平らになります。対処は2つで、束を背もたれの上端より高い位置へ出すか、うなじの生え際まで下げて厚みを薄くするか。長い時間座る予定がある日は、束の厚みそのものを減らすほうが戻りやすいです。
- Q. 外と店内の行き来で、髪が広がります。
- 冬は空気が乾いているので、屋外と暖かい店内を往復すると毛が立ちやすくなります。立つと束の直径が増え、朝にぴったり留めた留め具の掛かりが浅くなります。効くのは朝の側で、留めるときに根元と留め具のあいだに指1本ぶんの余裕を残しておくことです。ぴったり留めると、増えたぶんの逃げ場がなく留め具のほうが外れます。店内に入ったあとは、束の表面を手のひらで上から下へ一度なでるだけで輪郭が戻ります。
— メグラシ編集部





