文化祭のヘアアレンジ|一日もつかは、頭を通す着脱が何回あるかで決まる

文化祭の髪が崩れるのは、動きの激しさではありません
夕方に鏡を見たら、朝の形がどこにもない。原因は走ったことでも、留め方が弱かったことでもありません。その日、頭から何かを通した回数です。
衣装を着替える。エプロンを頭から通す。三角巾を巻く。寒くなってパーカーをかぶる。この動作はどれも、布が束の上を通過しながら髪を前や上へ引き上げます。1回あたりの移動は数ミリですが、引き上げられた束は自分では戻りません。
だからこの記事は、崩れにくい結び方を並べません。今日の着脱が何回あるかを先に数えて、束をその通り道から外すための記事です。
体育祭の判定とは、測るものが違います
同じ学校行事なので混ざりやすいのですが、原因が別なので測るものが違います。
体育祭で下がるのは衝撃の回数によるものです。跳ぶ・走る・振り向くが何回あったかで決まるので、朝に10回跳んで何cm下がるかを測ります。整理は鉢巻の線と結び目の重なりで見る判定にあります。
文化祭で下がるのは着脱の回数によるものです。跳ばなくても、エプロンを3回通せば同じだけ下がります。しかも下がり方が一方向ではなく、通した布の向きによって前にも上にも動きます。測るのは跳んだ回数ではなく、頭を通した回数です。
測るのは5つ。朝の3分で終わります
指の幅で換算します。人差し指の幅がおよそ1.5cm、握りこぶしの縦がおよそ8cmです。
①|今日、頭を通す着脱が何回あるか
その日の予定を頭のなかで一度なぞって、頭を通すものだけを数えます。衣装、エプロン、三角巾、かぶりもの、上から着るパーカーやトレーナー。着るときと脱ぐときで2回と数えます。
②|束を支えている留め具が、離れた何か所にあるか
本数ではありません。3cm以上離れていれば別の箇所、それより近ければ同じ箇所として1つに数えます。
③|朝に作ってから、最初に人前に立つまでの時間
準備の時間も含めて、鏡の前を離れてから何時間あるか。
④|前かがみで頭を下げる回数
配膳、受け渡し、荷物の上げ下ろし、床の掃除。顎が胸につく角度まで下げるものだけを数えます。
⑤|顔の前に落ちてくる毛が、どこまで届くか
軽く前に傾いて、頬の横に落ちてきた毛の先が口角より上で止まるか、下まで届くかを見ます。
判定①|頭を通す回数が3回を超える日
3回以下なら、束の位置は好きなところで構いません。4回以上なら、束を襟の上端より高い位置に出してください。
理由は通り道です。襟ぐりを通る布は、うなじの高さを必ず通過します。束がそこにあると、布は束を巻き込みながら通ります。束が襟の上端より高い位置にあると、布は束の下をくぐるので、引き上げる力がかかりません。
高さの目安は、耳の上端と同じ高さかそれより上です。ここまで上げると、たいていの襟ぐりは束の下を通ります。
判定②|留め具は本数ではなく、離れた箇所の数
支えている箇所が1つの形は、その1つが緩んだ瞬間に全部が落ちます。2か所以上に分けてください。
置き方は、束の根元をはさんで左右に1つずつ。左右の間隔は3cm以上あけます。1つは上向き、もう1つは下向きに入れると、束が上下どちらへ動いてもどちらかが逆らいます。向きの決め方はピンの向きと交差角の整理にまとめてあります。
留めたあとの確かめ方は10秒です。束を指でつまんで上下に軽く動かし、2か所が同時に動かないことを見ます。同時に動くなら、それは離れて見えても1か所です。
判定③|朝から4時間以上あく日は、8割で止める
朝に完成させた形は、待っているあいだにも下がります。人前に立つまでが4時間以上あるなら、朝は8割で止めてください。
| 朝から本番までの時間 | 朝にやること | 直前にやること |
|---|---|---|
| 2時間未満 | 完成まで | 触らない |
| 2〜4時間 | 完成まで | 上の留め具を締め直す |
| 4時間以上 | 束をまとめて1か所留めるまで | 顔まわりの毛と、上の留め具 |
残す2割は決まっています。顔まわりの毛の位置と、いちばん上の留め具の締め直し。どちらも手鏡と留め具1つで30秒です。
判定④|頭を下げる回数が20回を超える日
前かがみになると、束は前方向へ引かれます。このとき効くのは留める強さではなく、重さの中心が結び目からどれだけ下にあるかです。
握りこぶしの縦がおよそ8cmなので、束の重さの中心が結び目からこぶし1つ半(12cm)以上下にあるなら、下げる動作のたびに引かれます。10cm以内に収めてください。
収め方は、1つに結んだ束を途中でもう一度まとめて折り返し、毛先を根元側へ寄せることです。長さは変わりませんが、重さの位置が上がります。結び方を変えずに、束の折り方だけで動かせます。
判定⑤|口角より下に届く毛は、朝のうちに留める
顔の横に落ちてくる毛が口角より下まで届くと、話しているあいだも作業中も口元に触れます。触れれば手で払います。払う動作が、崩れの入り口です。
口角より上で止まるなら、そのままで構いません。下まで届くなら、耳の上で毛の流れと直角に留め具を1つ入れます。流れと同じ向きに入れると滑って抜けます。
留めたあとに一度下を向いて、落ちてこないことを確かめてください。ここで落ちるなら、留めた位置が耳より前すぎます。
早見表|今日の形の決まり方
| 着脱の回数 | 頭を下げる回数 | 今日の形 |
|---|---|---|
| 3回以下 | 20回未満 | 位置は自由。留め具は2か所 |
| 3回以下 | 20回以上 | 重さの中心を結び目から10cm以内へ |
| 4回以上 | 20回未満 | 束を耳の上端より高く出す |
| 4回以上 | 20回以上 | 高く出したうえで、左右2つに分ける |
いちばん下の組み合わせだけ、**1つにまとめないほうが安定します。**左右に分けると1本あたりの重さが半分になり、襟ぐりの布は2つの束の間を通ります。押される場所がなくなります。
屋内と屋外を往復する日は、膨らむ量が変わります
教室と外を何度も出入りする日は、湿気の差で毛が膨らみます。膨らむと束の直径が増え、朝に留めた留め具の掛かりが浅くなります。
対処は朝の側にあります。朝に留めるとき、束をきつくしすぎないこと。指1本が根元と留め具の間に入るくらいの余裕を残しておくと、膨らんだぶんを吸収できます。ぴったり留めると、膨らんだときに逃げ場がなく、留め具のほうが外れます。
どちらとも取れるとき①|着脱の回数が読めない
当日にならないと何回着替えるか分からない、という日があります。この場合は多いほうに寄せてください。
束を耳の上端より高く出す形は、着脱が0回の日でも困りません。逆は困ります。低い位置に作って着脱が4回あった日は、昼には元の形がありません。読めないときは、余分に強いほうを選ぶほうが取り返しがつきます。
どちらとも取れるとき②|箇所を増やすと重く見える
留め具を2か所にすると、見た目が硬くなる気がして迷うことがあります。見るのは数ではなく見えている面積です。
留め具が髪の上に出ている面積が、束の直径より小さければ、離れて見たときに数は分かりません。**2つの小さいものは、1つの大きいものより目立ちません。**留め具の見え方そのものはバレッタの幅と留める高さの組み合わせのほうで扱っています。
どちらとも取れるとき③|午前と午後で役割が変わる
午前は準備で動き、午後は接客で立つ。こういう日は午前の条件に合わせて作り、午後に足してください。
午前は着脱と前かがみが多いので、高く出して2か所留め。午後は人と向き合う時間が長いので、顔まわりの毛だけを整え直します。**逆順にすると作り直しになります。**午後の形で午前を過ごすと、昼にはほどけているからです。
会場で直せる範囲は、2つだけです
休憩時間にできることは限られています。いちばん上の留め具の締め直しと、顔まわりの毛の留め直し。この2つだけと決めておいてください。
全部ほどいて作り直すのは、休憩時間にはやらないほうがいいです。作り直すと朝に決めた箇所がずれ、そこからまた新しく崩れ始めます。下がったと感じたら、**束の根元をつまんで上へ1cmだけ引き上げる。**それで戻らないときだけ、上の留め具を1つ外して留め直します。
朝に決める手順
- 今日の予定をなぞって、頭を通す回数を数える
- 3回以下なら位置は自由、4回以上なら耳の上端より高く出す
- 束をまとめ、3cm以上離れた2か所に1つずつ留める
- 束を上下に動かして、2か所が同時に動かないことを確かめる
- 頭を下げる回数が20回を超えるなら、束を折り返して重さの中心を10cm以内へ
- 前に傾き、落ちてきた毛が口角より下なら、耳の上で流れと直角に1つ留める
- 本番まで4時間以上あくなら、ここで止めて直前に2つだけ足す
まとめ
文化祭の髪で結果を決めているのは、その日に頭から何かを通した回数です。3回以下なら位置は自由、4回以上なら束を耳の上端より高く出して、布が束の下をくぐるようにします。
そのうえで、留め具は本数ではなく離れた箇所の数で数える。前かがみが多い日は重さの中心を結び目から10cm以内へ寄せる。この3つが揃えば、夕方まで作り直さずに済みます。
**測るのは跳んだ回数でも経過時間でもなく、着脱の回数です。**そこだけ間違えなければ、朝の3分で今日の形は決まります。
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よくある問い
- Q. 朝はきれいなのに、夕方には全部崩れています。何が原因ですか?
- その日に頭から何かを通した回数を思い出してください。衣装、エプロン、三角巾、上に着たパーカー。頭を通す動作は、そのたびに束を後ろから前へ、あるいは上へ引き上げます。1回で数ミリでも、3回4回と重なると結び目の位置が変わり、支えていた留め具が効かなくなります。動きが激しかったからではなく、着脱の回数が多かったからです。対処は、束の位置を襟の上端より高いところへ出して、通す布が束をまたぐようにすることです。同じ結び方のまま、高さだけ変えれば済みます。
- Q. ピンをたくさん使えば一日もちますか?
- 本数ではなく箇所の数で決まります。同じ場所に3本重ねても、押さえているのは1か所なので、そこが緩めば全部が同時にゆるみます。効くのは、束の左右など3cm以上離れた2か所に1本ずつ留めることです。片方が動いても、もう片方が残っている間は形が保ちます。数える単位を本数から箇所へ替えるだけで、同じ本数でも結果が変わります。留めたあとに束を軽く上下へ動かし、2か所が同時に動かないことを確かめてください。
- Q. 朝早く作らないといけないのですが、本番までに時間があきます。
- 4時間以上あくなら、朝は8割で止めてください。全部を完成させると、待っているあいだに重さで下がったぶんがそのまま崩れとして残ります。朝にやるのは、束をまとめて1か所で留めるところまでです。残す2割は、顔まわりの毛の位置と、いちばん上の留め具の締め直し。この2つは手鏡と留め具1つで30秒あれば足ります。逆に4時間未満なら、朝に完成させてしまったほうが、あとで触らずに済むぶん安定します。
- Q. 準備や片づけで下を向くことが多い日は、どう留めればいいですか?
- 頭を下げる回数が20回を超えそうな日は、束の重さの中心を結び目に近づけてください。前かがみになると束は重力で前方向へ引かれ、重さの中心が結び目から遠いほど引く力が大きくなります。長い髪をそのまま1つに結ぶより、途中でもう一度まとめて折り返し、重さの中心を結び目から10cm以内に収めるほうが下がりません。もうひとつ、下を向いたときに顔の横へ落ちてくる毛は、朝のうちに耳の上で毛の流れと直角に留めておきます。
- Q. 休憩時間に、鏡の前で直せることはどこまでですか?
- 直せるのは、いちばん上の留め具の締め直しと、顔まわりの毛の留め直しの2つだけです。この2つは、位置を覚えていれば30秒で戻せます。逆に、全部ほどいて作り直すのは休憩時間にはやらないほうがいいです。作り直すと、朝に決めた留め具の箇所がずれて、そこからまた新しく崩れ始めます。ほどきたくなったときは、束の根元を指でつまんで上へ1cmだけ引き上げてください。それで戻らない場合だけ、いちばん上の留め具を1つ外して留め直します。
— メグラシ編集部





