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服の断捨離|1年着たか・体と暮らしに合うか・また買うかで分ける

メグラシ編集部//読了 28分
床の上に、たたんだ長袖のカットソーと厚手のニットが小さな山に分けて重ねられ、ふたの開いた収納箱の中にまだ数枚の冬服が残っている

**服の断捨離は、3つの問いを順に当てれば分けられます。**1つ目は「この1年に着たか」、2つ目は「いまの体と暮らしに合うか」、3つ目は「同じ服をいま店で見たら、また買うか」。3つとも「はい」なら残す。2つ以上に「いいえ」が付いたら手放す。1つだけ「いいえ」の服は、保留箱に入れて期限を決めます。

手を付ける順番は、判断の軽いものから重いものへ。靴下や下着、部屋着などの小物を最初に分け、次にトップス、ボトムス、ワンピース、最後にコート・礼服・思い出の服に進みます。軽いものを先に終わらせると、手放す感覚に目が慣れて、重い服で手が止まりにくくなります。1回の作業は、引き出し1段かパイプ半分までで区切ってください。

手放す服の行き先は、まだ着られるかと量で決まります。まだ着られて譲る相手がいれば譲る、いなければ売るか寄付、着られないけれど布として使えるなら資源回収、それも難しい服だけをお住まいの自治体の分け方でごみに出します。この記事は、その全体の流れを1本にまとめた地図です。場面ごとにくわしく書いた記事へは、各章から案内します。

結論:3つの問いで分け、軽いものから始め、迷う服は箱に入れる

服の断捨離が進まない理由は、ほとんどが「1枚ごとに、その場で考え方を作っている」ことにあります。ある服は値段で、次の服は思い出で、その次は流行で考える。基準が毎回変わるので、1枚に何分もかかり、疲れて止まります。

この記事では、考え方を3つの問いに固定します。問いを当てる順番も固定します。そうすると、1枚にかかる時間は数秒から十数秒になります。決めきれない服が出てきても、保留箱という置き場所があるので、その場で無理に決めなくて済みます。

3つの問いの答え行き先次の一手
3つとも「はい」残す元の場所に戻す
「いいえ」が1つ保留箱期限と条件を書いて箱へ
「いいえ」が2つ以上手放す状態を見て行き先を選ぶ

この表は答えを決めるためではなく、問いの結果をどこに置くかを示すためのものです。それぞれの問いの中身は、次の章からくわしく書きます。

問い1:この1年に着たか

最初の問いは、いちばん測りやすいものです。この1年、つまり春夏秋冬を一巡するあいだに、その服を外に着て出かけたかどうか。家の中で羽織っただけ、試しに着て鏡を見ただけは、着たに入れません。

1年で見るのは、季節の服が一度ずつ出番を迎えるからです。半年だと、冬服はまだ出番が来ていないかもしれません。2年だと、そのあいだに体や暮らしが変わっていることがあります。

覚えていない場合は、ハンガーの向きで記録する方法が使えます。衣替えの日にすべてのハンガーを逆向きに掛け、着て戻すときに正しい向きに直します。次の衣替えで逆向きのままの服が、着なかった服です。くわしいやり方はハンガーを逆にかける人がしていること|衣替えの日に始める着用記録にあります。

着た回数で行き先を細かく分けたいときは、0回、1〜2回、3回以上の3段で見ると決めやすくなります。回数で5つの行き先に振り分ける考え方は、服の断捨離がもったいない|着た回数で行き先を5つに分けるで書いています。

問い2:いまの体と暮らしに合うか

2つ目の問いは、服がいまのあなたに合っているかです。ここでいう「合う」は、似合うかどうかの好みの話ではなく、着たときに困らないかどうかです。

体に合うかは、着て確かめるのがいちばん確実です。肩の縫い目が肩の端に来ているか、腕を前に伸ばして背中が突っ張らないか、座ったときに腰やお腹が苦しくないか。この3つのうち1つでも引っかかる服は、着る日が来ても選ばれにくくなります。

暮らしに合うかは、いまの1週間を思い浮かべて考えます。通勤の回数、在宅の日、子どもの送り迎え、自転車に乗るかどうか。働き方や住まいが変わると、以前よく着ていた服でも出番がなくなります。毎日の動きに合わない服は、きれいなままでも着られません。

体が変わったばかりの時期は、判断を急がなくてかまいません。産後で去年の冬服が合わないときの見方は産後 体型 服|去年の冬服が合わないとき、手放す前に3か所測るにまとめています。

問い3:同じ服をいま店で見たら、また買うか

3つ目の問いは、いちばん気持ちの奥に届く問いです。その服がいま、新品で売り場に掛かっていたとします。値札は気にしないで、手に取ってレジに持っていくかどうか。

「また買う」と思える服は、いまのあなたの好みと役目に合っています。「いまなら買わない」と思う服は、買ったときの気分や流行、誰かにすすめられた理由で手元にあることが多いのです。

この問いは、1つ目と2つ目で「はい」が付いた服にも当ててください。着てはいるけれど、また買うとは思えない服は、ほかに着る服がないから着ているだけかもしれません。そういう服は、代わりの1枚が見つかったときに手放す候補になります。

診断の結果をもとに服を揃えたあとで、結果が違うとわかった場合も、この問いが役に立ちます。揃えた服をどう分けるかは自己診断とプロの結果が違った|揃えた服を手放す前に3つに分けるを参考にしてください。

3つの問いの答えが割れたときの決め方

いちばん迷うのは、問いの答えが割れたときです。ここを決めておくと、作業が止まりません。

着たか体と暮らしまた買うか決め方
はいはいいいえ残す。代わりが見つかったら手放す
はいいいえはい直せるかを見る。直せなければ保留
いいえはいはい保留箱。次の季節に着る日を決める
はいいいえいいえ手放す
いいえはいいいえ手放す
いいえいいえはい手放す。同じ型で今の体に合う服を探す

1つだけ「いいえ」の服のうち、「着ていないけれど体にも暮らしにも合っていて、また買いたい」服は、ただ出番を作れていないだけのことが多いです。こういう服は手放す前に、手持ちのどの服と組むかを決めて、次の2週間のうちに1回着てみてください。着てみて心地よければ残す、着なかったら保留箱へ移します。

「着ているけれど体に合わない」服は、お直しで戻るかを先に確かめます。直せる範囲は洋服のお直しで直せる・直せないこと|広げるのは片側1.5cmまでに書いています。

手を付ける順番:軽いものから重いものへ

3つの問いが決まったら、次は順番です。服には、判断の軽いものと重いものがあります。軽いものから始めると、手放す感覚に慣れてから重い服に進めます。

順番分けるもの軽い理由・重い理由
1靴下・下着・部屋着傷みが見て分かり、思い入れが少ない
2トップス枚数が多く、着た記憶もはっきりしている
3ボトムス体に合うかを着て確かめる必要がある
4ワンピース・セットアップ出番が限られ、場面を思い出す必要がある
5コート・礼服・バッグ・靴単価が高く、使う日が年に数回のものもある
6思い出の服着るかどうかとは別の理由で持っている

最初の小物は、10分から15分で終わる量です。ゴムの伸びた靴下、色が変わった下着、毛玉だらけの部屋着。ここで手放す感覚を一度味わっておくと、トップスに進んだときの迷いが減ります。

思い出の服を最後にするのは、ほかの服がすべて決まったあとのほうが、思い出の服のために使える場所がはっきりするからです。

残す・手放す・保留の判断表

3つの問いのほかに、服の状態で決まるものもあります。状態は見れば分かるので、問いより先に当ててもかまいません。

服の状態行き先補足
穴・ほつれが小さく、目立たない場所直して残す直す日を決めて、直す箱に入れる
穴が目立つ場所にある手放す布として使える素材なら資源回収へ
脇や襟の黄ばみ・黒ずみが落ちない手放す洗っても落ちなければ人に譲れない
毛玉が全体に出ている取ってから決める取って生地が薄くなっていれば手放す
色あせ・日焼けがある部屋着に回すか手放す外に着ないなら部屋着の枚数を超えない
伸び・縮みがある戻るかを試す戻らなければ手放す

状態の見方は、服の寿命は何年・何回?|買い替えどきは5か所を見れば決まるでくわしく書いています。どこを見ればいいか迷ったら、こちらから先に読むと早いです。

衣替えで出したときに虫食いの穴を見つけた場合は、穴の大きさと場所で、直すか着るか手放すかが分かれます。服の虫食いを見つけたら|穴の直径と場所で、直す・着る・手放すを分けるを参考にしてください。

アイテム別の見方:コート

コートは単価が高く、着る季節が短いので、いちばん手放しにくい服の1つです。でも、着ない冬が続いたコートは、クローゼットのパイプのいちばん広い場所を占め続けます。

見るのは3か所です。1つ目は肩。肩の縫い目が自分の肩の端より2cm以上外に落ちている、または内側に入っている場合、いまの体には合っていません。2つ目は袖丈。腕を下ろしたとき、手首の骨が隠れているか。3つ目は表面。袖口や前の端がすれて光っている、毛玉が広がっている場合は、見た目の古さが出ます。

毛玉が出ているだけなら、取ってから判断します。面によって取り方が変わるので、コートの毛玉の取り方|指で押して沈む面と沈まない面で、手を変えるを見てから手を付けると失敗しにくいです。

コートは何枚あれば足りるか、という問いもあります。通勤用と休日用で1枚ずつ、寒さの厳しい地域なら厚手をもう1枚、が多くの人の目安です。同じ役目のコートが3枚以上あるなら、いちばん着ていない1枚から3つの問いを当ててください。

アイテム別の見方:ニット

ニットは枚数が増えやすく、傷みも早い服です。毎年少しずつ買い足して、気づくと引き出しに入りきらなくなっていることがよくあります。

見るのは、首まわり・袖口・脇の3か所です。首まわりが伸びて波打っている、袖口がゆるんで手の甲にかぶさる、脇が擦れて薄くなっている。どれか1つでもあれば、着たときに疲れた印象が出ます。

伸びたニットは、伸びた場所によって戻せるかどうかが変わります。袖口と裾は戻せることが多く、身頃全体は戻りにくいです。くわしくは伸びたニットは、伸びた場所が1か所か全体かで手が変わるにあります。

ニットは、同じ色・同じ形のものが重なっていないかも見てください。グレーの丸首ニットが4枚あって、よく着るのは1枚だけ、ということがよくあります。同じ役目のものが重なっていたら、いちばん状態のいい1枚か2枚を残し、ほかは3つの問いに回します。

アイテム別の見方:礼服

礼服は、1年着ていなくても手放してはいけない服です。弔事は急に来るので、問い1の「この1年に着たか」は礼服には当てません。

礼服で見るのは、問い2の「いまの体に合うか」だけです。着てみて、前のボタンが閉まるか、座って苦しくないか、スカート丈が座ったときに膝を隠すか。合わなければ、いまの体に合う1着を用意してから、古いほうを手放します。手放すのは必ず、新しい1着が手元に来てからにしてください。

礼服を1着で弔事にも慶事にも使うときは、合わせる小物を入れ替えます。どの部品を入れ替えるかはお通夜に礼服を着る|1着を弔事へ振るとき、入れ替える部品は6つにまとめています。

礼服と一緒にしまっている黒のバッグ、黒のストッキング、数珠袋なども、このときに一緒に確かめます。ストッキングは伝線していないか、バッグの金具は光りすぎていないか。いざという日に慌てないように、礼服の一式は1か所にまとめて置きます。

アイテム別の見方:バッグ

バッグは服より長持ちするので、使わないまま増えていきます。棚の上や押し入れの奥に、何年も出していないバッグが重なっていないでしょうか。

バッグには、問い1と問い3を当てます。この1年に持って出かけたか、いま売り場で見たらまた買うか。どちらも「いいえ」なら手放します。

状態で見るのは、持ち手・角・内側の3か所です。持ち手の革がひび割れている、角がすれて下地が見えている、内側の布がべたついている。べたつきは素材が傷んでいる合図で、戻すのは難しいです。

形や色が少し古く見えるだけなら、手放す前に持ち方や合わせ方で直せることがあります。手持ちのバッグが古く見える|トレンドとずれた1か所を買い替えずに直すを読んでから決めても遅くありません。

バッグの数の目安は、通勤や普段使いの大きめが1つから2つ、休日の小さめが1つから2つ、礼服用の黒が1つ。これを大きく超えていたら、同じ役目のものから3つの問いに回します。

アイテム別の見方:靴

靴は、足に合わないものを残しても、結局履かずに終わります。断捨離では、問い2の「いまの体に合うか」をいちばん重く見ます。

見るのは4か所です。かかとの内側の布がすり切れていないか、底のゴムが削れて斜めになっていないか、つま先の革がめくれていないか、そして履いて10分歩いたときに痛くないか。最後の1つは、玄関で履いて家のまわりを一回りすると確かめられます。

痛い靴は、どんなに気に入っていても、出かける日に選ばれません。履く前に「今日は痛くなるかも」と考える靴は、手放す候補に入れてください。

かかとや底の傷みは、修理で戻ることがあります。修理しても履くと思えるなら直して残し、修理の手間をかけるほどではないと感じたら手放します。この「手間をかけてでも残したいか」は、問い3の言い換えです。

靴は箱に入れたまましまうと、存在を忘れがちです。断捨離のときに、すべての靴を箱から出して床に並べると、同じ役目の靴が何足あるかがひと目で分かります。

アイテム別の見方:部屋着と下着・靴下

順番の最初に分ける小物は、3つの問いよりも、枚数と状態で決めると早く終わります。

部屋着は、外に着なくなった服の行き先になりやすく、気づくと引き出しがいっぱいになっています。部屋着の枚数は、洗濯の間隔に1枚か2枚足した数で足ります。週に2回洗うなら、上下それぞれ3枚か4枚です。それを超えた分は、いちばん傷んでいるものから手放します。

下着は、ゴムの伸びとレースのほつれ、そして着けたときの食い込みで見ます。着けていて気になる下着は、ほかがどんなにきれいでも、選ぶ日が来ません。靴下は、かかとが薄くなっていないか、ゴムが伸びてずり落ちないか、片方だけになっていないかを見ます。

小物は、1枚ずつ迷う必要がありません。引き出しの中身を全部出して、床に並べ、状態の悪いものから取り除くだけで終わります。ここで手放した袋が1つできると、次のトップスに進む気持ちが楽になります。

ひとりで決められないとき:鏡と写真を使う

3つの問いを当てても、自分の目だけでは決めきれないことがあります。そういうときは、鏡と写真を使って、少し離れたところから自分を見ます。

鏡は、全身が映るものを使い、2歩下がって見ます。近くで見ると、服の細かいところばかりに目が行きます。離れて見ると、服とあなた全体の釣り合いが見えます。服より先に顔に目が行くなら、その服はいまのあなたに合っています。服ばかりに目が行くなら、何かがずれています。

写真は、スマートフォンで全身を1枚撮ります。撮ってから少し時間を置いて見返すと、着ていたときの気分を離れて、見た目だけで判断できます。迷う服を2枚、3枚と続けて着て撮り、並べて見比べるのも役に立ちます。

それでも決めきれない服は、保留箱に入れてかまいません。ひとりで決めることにこだわらず、家族や友人に写真を見せて、ひと言だけ感想を聞くのも1つの方法です。ただし、最後に決めるのはあなたです。

手放し先の選び方:5つの行き先

手放すと決めた服を、どこへ出すか。ここで迷うと、手放す袋が玄関に何週間も置かれたままになります。行き先は5つに分けて考えます。

行き先向いている服手間早さ
譲るまだきれいで、着てくれる人の顔が浮かぶ少ない相手しだい
売るまだきれいで、譲る相手がいない多い数日〜数週間
寄付着られるが売るほどの手間はかけたくない中くらい受付日しだい
資源回収着られないが布として使える少ない回収日しだい
自治体のごみ汚れや傷みで布としても使えない少ない収集日しだい

それぞれの行き先の手順や、向き不向きは服の手放し方|買取・フリマ・寄付・回収の使い分けにくわしく書いています。

大事なのは、まだ着られる服をごみに入れないことです。まだ着られる服は、譲る・売る・寄付のどれかに回せば、誰かのところで着られ続けます。ごみに出すのは、もう誰も着られない服だけにします。

譲る・売る・寄付・資源回収・ごみの境目

5つの行き先の境目は、まだ着られるかどうかと、どれだけ手間をかけられるかの2つで決まります。

まだ着られるかは、人に渡して恥ずかしくないかで見ます。シミや毛玉、ほつれがあって、洗っても直しても取れないなら、着られない側に入れます。

手間は、使える時間で決めます。売るには、写真を撮る、説明を書く、やりとりをする、梱包して送る、という手間がかかります。1枚にかかる時間は人によって違いますが、手放す服が多いのに時間が少ない人は、全部を売ろうとすると止まります。

量と出し先の組み合わせは、服の捨て方|まだ着られるかと量で、出し先を分けるで整理しています。目安として、まだ着られる服のうち、売れば手間に見合うと思える数枚だけを売り、残りは寄付や資源回収にまとめて出すと、袋が玄関に残りにくくなります。

資源回収や自治体のごみの出し方は、住んでいる地域で大きく違います。古着を資源として集める日があるか、雨の日は出せないか、袋の種類は決まっているか。お住まいの自治体の案内を一度確かめてから出してください。

量と時間別の進め方

服の量と、使える時間によって、進め方は変わります。全部を1日で終わらせようとすると、途中で疲れて、出した服を元に戻して終わることがあります。

使える時間分ける範囲進め方
15分引き出し1段小物かトップスの1段だけ。終わったら袋の口を閉じる
30分パイプ半分掛けている服の左半分か右半分
1時間1つの収納クローゼット1つ、またはタンス1棹
半日季節の服すべて衣替えと合わせて、出した服をすべて
1日持っている服すべて午前に分け、午後に手放し先へ出す

15分の短い作業でも、続ければ1か月でほとんどの服を見直せます。毎日の作業にするなら、同じ時間帯に、同じ順番で進めると続きやすくなります。1段を15分で区切るやり方は、収納側から書いた記事もありますが、ここでは服を分ける作業だけに絞っています。

時間をとって一気に進めるときは、手放す袋を先に用意し、袋ごとに行き先を書いておきます。「譲る」「売る」「寄付」「資源」「ごみ」と書いた袋を並べておくと、分けた服をそのまま袋に入れられて、あとで仕分け直す手間がありません。

持てる枚数を先に決めておく

3つの問いで分けたあと、残った服がまだ収納に入りきらないことがあります。そのときは、持てる枚数のほうから決めます。

持てる枚数は、収納の大きさで決まります。掛ける服なら、パイプの幅を1枚あたりの厚みで割ると、無理なく掛けられる枚数が出ます。たたむ服なら、引き出しの中で立てて並べたときに、1枚を取り出しても隣の服が倒れない量が目安です。

パイプ幅から持てる枚数を出す方法は、服の断捨離は秋冬の衣替えでやる|持てる枚数はパイプ幅から出すにまとめています。

枚数を役割から決める方法もあります。通勤着、休日着、部屋着、礼服など、役割ごとに何枚要るかを先に決めると、残す服の上限が見えます。役割ごとの枚数の出し方は服の断捨離|役割ごとの枚数から決める手順にあります。

何着あれば1週間が回るかを、洗濯の間隔から考えたい場合は、ワードローブ|まず何着あれば回るかを決めてから揃える・手放すが入口になります。

季節と組み合わせる:衣替えの日にやる

服の断捨離は、衣替えの日と組み合わせるのがいちばん効率的です。衣替えでは、しまっていた服をすべて一度手に取ります。そのときに3つの問いを当てれば、断捨離のためだけに服を出す手間がかかりません。

衣替えの日には、2つの方向の断捨離ができます。1つは、これからしまう服。この季節に着たかを、着終わったばかりの記憶で判断できます。もう1つは、これから出す服。箱を開けたときの第一印象で、また着たいかどうかが分かります。

しまう服は、問い1が答えやすいので、しまう前に分けます。箱に入れたあとでは、次の季節まで判断を先送りすることになります。衣替えの日に箱に戻す前に手放す服を決める流れは、洋服の断捨離|衣替えの日、箱に戻す前に手放す服を決めるで書いています。

秋から冬へ、2回目の衣替えをする地域では、出す服より先に戻す服を決めると、収納があふれません。くわしくは冬の衣替え|秋服からの2回目は、出す服より先に戻す服を決めるを見てください。

季節ごとに見やすい服

季節によって、判断しやすい服が変わります。その季節に分けやすい服から手を付けると、迷いが少なくなります。

時期分けやすい服理由
春の衣替えコート・厚手のニット冬に着た回数をはっきり覚えている
夏の初め春の羽織り・長袖のシャツ春のあいだに選んだかが分かる
夏の終わり麻・綿の薄手の服汗じみや黄ばみが見つかりやすい
秋の衣替え半袖・サンダル・夏の小物夏の記憶が新しく、状態も見やすい

夏の終わりは、汗をたくさん吸った服の状態を見るのにいちばんいい時期です。麻の服を来年に残すかの基準は夏終わりのリネン断捨離|大人女性が来年に残すべき3つの基準にまとめています。

いまの時期のように冬服を出すタイミングなら、出したコートとニットに問い2を当てるのが向いています。1年前と体や暮らしが変わっていないかを、着て確かめられるからです。

迷う服の扱い方:保留箱をつくる

3つの問いを当てても、決めきれない服は必ず出てきます。そういう服を無理にその場で決めようとすると、作業が止まります。決めきれない服は、保留箱に入れます。

保留箱は、ふたのある箱か、口を閉じられる袋を1つ用意します。大きさは、たたんだ服が10枚から15枚入るくらいで十分です。それ以上入る大きさにすると、迷う服が全部入ってしまい、断捨離が進みません。

保留箱には、必ず2つのことを書きます。1つは期限の日付。季節の服なら、次にその季節が来て終わるまで。もう1つは、どうなったら着るかの条件です。「体が戻ったら」ではなく、「肩と胸まわりが入って、座っても苦しくなったら」のように、自分で確かめられる形で書きます。

迷う服を戻した回数で決める方法もあります。保留箱から出して着ようとして、また戻した回数を数えておき、2回戻したら手放す。この考え方は服の断捨離|迷う一枚は「戻した回数」で決めるでくわしく書いています。

保留箱を開けたあとの決め方

期限が来たら、保留箱を開けずに決めます。中を見ると、また手放すのが惜しくなって、全部を元に戻してしまうことがあるからです。

決め方は簡単です。箱に書いた条件を満たしたかどうかだけを見ます。条件を満たしていて、期限までに箱から出して着た服は、すでにクローゼットに戻っているはずです。箱に残っている服は、期限までに一度も選ばれなかった服です。

期限の日の箱の中決め方
空になっている保留はうまくいった。次の衣替えでも箱を使う
数枚残っている開けずに手放す袋へ。行き先は状態で選ぶ
入れたときと同じ箱ごと手放す。次は箱を小さくする

箱に何も残らないのは、保留にした服を全部着たということです。それはそれで、手放さなくてよかった服を見分けられたということなので、失敗ではありません。

もし箱を開けずに手放すのがどうしても不安なら、中身を写真に1枚撮ってから出してください。服そのものではなく、写真で思い出を残すと、区切りがつけやすくなります。

思い出の服の扱い方

思い出の服は、3つの問いとは別に考えます。思い出の服は、着るために持っているのではないことが多いからです。

まず、着るつもりがあるかどうかを決めます。着るつもりがあるなら、ほかの服と同じように3つの問いを当てます。着るつもりがなく、持っていること自体に意味があるなら、着る服の収納とは別の場所に置きます。

思い出の服を置く場所は、箱1つ分と決めます。箱に入りきらない分は、いちばん思い入れのあるものから順に残し、入らなかったものは写真に撮って手放します。服全体ではなく、ボタンや刺しゅうの部分だけを切り取って残す方法もあります。

着たい服が分からなくなっているときは、手放せない服の中に、自分が本当に好きな形や色のヒントが隠れていることがあります。着たい服がわからない|手放せない3枚から選ぶ軸を測るでは、手放せない服から選ぶ軸を見つける方法を書いています。

断捨離のあとに服を増やさない買い方

断捨離をしても、買い方が変わらなければ、1年後には同じ量に戻ります。服を増やさないためには、買う前に3つの問いを先回りで当てます。

買う前の問い確かめ方
1年のうちに何回着るか着る場面を3つ挙げられるか
いまの体と暮らしに合うか試着して、座る・腕を上げる・歩くを試す
手持ちの服と組めるか手持ちのボトムスやトップスと3通り組めるか

特に3つ目が大事です。手持ちの服と3通り組めない服は、買っても出番が少なくなります。売り場で、手持ちのどの服と合わせるかを3つ言えなければ、その日は買わずに帰ります。

服を買うこと自体に気が引ける人もいます。罪悪感があるときの選び方は服を買うのに罪悪感がある|秋の1枚は、着る回数と代わりの有無で選ぶで書いています。

よく着る服に寄せて買うと、失敗が減ります。断捨離で残した服は、まさにいまのあなたがよく着る服です。その共通点を書き出して、次に買う服の条件にします。くわしくはおしゃれな人の服の買い方|よく着る5枚の共通点に寄せて選ぶを参考にしてください。

1枚買ったら1枚手放す、の決まりの使い方

服を増やさないための決まりとして、「1枚買ったら1枚手放す」はよく知られています。ただ、この決まりをそのまま使うと、手放すために着ている服を無理に選んでしまうことがあります。

使い方のこつは、同じ役目の服同士で入れ替えることです。白いシャツを1枚買ったら、手持ちの白いシャツの中から、いちばん着ていない1枚を手放す。役目が違う服同士で入れ替えると、どこかの役目が足りなくなります。

もう1つのこつは、入れ替える服を買う前に決めておくことです。売り場で「これを買ったら、あれを手放す」と思い浮かべられない服は、手持ちのどの服とも役目が重ならない、まったく新しい役目の服です。新しい役目の服を増やすなら、その役目に本当に出番があるかを、問い1で考え直します。

手放す服の候補が思い浮かばないときは、いまの量がちょうどいいということです。その場合は、新しく買わずに手持ちで回すか、傷んだ服を同じ役目で買い替えるだけにします。

迷ったときの決め方:どちらとも取れる服

ここまでの問いと表を使っても、どちらとも取れる服が残ります。最後に、よくある迷い方と決め方をまとめます。

1つ目は、「いつか着るかもしれない」服。いつかが来る場面を、具体的に1つ挙げてください。挙げられないなら、そのいつかは来ない可能性が高いです。挙げられたら、その場面の予定がこの1年の中にあるかを見ます。なければ保留箱へ入れます。

2つ目は、「似合わないけれど好き」な服。好きな気持ちは大切です。外に着ていかないなら部屋着として残す、または好きな理由になっている色や形を書き出して、次に買う服の条件に入れ、服そのものは手放す、という分け方があります。

3つ目は、「人からもらった服」。もらった服も、同じ3つの問いで分けてかまいません。気になるなら、くれた人に一言伝えるか、写真を残してから手放します。

4つ目は、「まだ新品のまま」の服。タグが付いたままの服は、問い3を当てると決めやすくなります。いま売り場で見て買わないなら、まだ新品のうちに売るか譲るほうが、服にとっても次の人にとってもいい行き先です。

断捨離のあとを保つ:残した服の置き方

断捨離が終わったら、残した服の置き方を少しだけ整えます。置き方が整うと、次に見直すときの手間が減ります。

まず、よく着る服を、いちばん取り出しやすい高さに置きます。目の高さから腰の高さまでが、手を伸ばさずに取り出せる範囲です。年に数回しか着ない礼服や、季節外の服は、上段や奥に回します。

次に、同じ役目の服を並べて置きます。白いシャツは白いシャツの隣、黒のパンツは黒のパンツの隣。並べておくと、何枚あるかがひと目で分かり、次に同じものを買いそうになったときに気づけます。

最後に、着た服を戻す場所を決めます。戻す場所が決まっていない服は、椅子の背やベッドの上に積み重なって、また着ていない服と混ざっていきます。

ハンガーを逆向きに掛ける記録を続ければ、次の衣替えでは、問い1の答えがハンガーの向きから自然に出ます。断捨離は、1回で終わらせる作業ではなく、季節ごとに3つの問いを当てる習慣にすると、量が戻らなくなります。

まとめ:3つの問い、順番、保留箱、そして買い方

服の断捨離で決めることは、それほど多くありません。

1つ目は、3つの問いです。この1年に着たか、いまの体と暮らしに合うか、また買うか。3つとも「はい」なら残し、2つ以上が「いいえ」なら手放し、1つだけなら保留箱へ入れます。

2つ目は、順番です。小物から始めて、トップス、ボトムス、ワンピース、コートと礼服とバッグと靴、最後に思い出の服へ。1回の作業は引き出し1段かパイプ半分までで区切ります。

3つ目は、行き先です。まだ着られる服は、譲る・売る・寄付のどれかへ。着られないけれど布として使えるなら資源回収へ。それも難しい服だけを、自治体の分け方でごみに出します。

4つ目は、買い方です。買う前に3つの問いを先回りで当て、手持ちの服と3通り組めない服は買いません。

この記事は、服の断捨離の全体の地図です。気になった場面があれば、各章から案内している記事を開いてみてください。いまのあなたに合う服だけが残ったクローゼットは、朝、服を選ぶ時間を短くしてくれます。

よくある問い

Q. 服の断捨離は、何枚まで減らせばいいですか
決まった枚数はありません。目安になるのは、洗濯の間隔と外に出る日数から出した「回すのに要る枚数」と、収納に無理なく入る枚数です。まず3つの問いで分けてみて、残った服が収納に収まり、扉や引き出しが楽に開くなら、それがいまのあなたの量です。
Q. 1年着ていないけれど、高かった服はどうすればいいですか
払った分は、手元に置いても手放しても戻ってきません。見るのは、これから着る見込みがあるかだけです。体と暮らしに合っていて、同じ服をまた買いたいと思えるなら残してかまいません。どちらかが「いいえ」なら、売るか譲るかに回すと、服がもう一度着られる場所に移ります。
Q. 体型が戻ったら着たい服は、残しておくべきですか
保留箱に入れて、期限を半年から1年で切ってください。そのうえで「肩と胸まわりが入って、座っても苦しくない」のように、着られる条件を具体的に書きます。期限が来て条件を満たしていなければ、いまの体に合う服を選び直すほうが、毎日の着心地は上がります。
Q. 家族と一緒に断捨離するときの注意はありますか
自分の服だけを分けてください。家族の服は、本人がいないところで手放さないのが原則です。共有の収納を使っているなら、まず自分の服の棚や段を決めて、その範囲の中で3つの問いを当てます。

— メグラシ編集部

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服の断捨離がもったいない|着た回数で行き先を5つに分ける

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服の断捨離がもったいない|着た回数で行き先を5つに分ける

服の断捨離が進まないのは、捨てるか残すかの2つしか行き先を用意していないからです。この2回の冬に着た回数を数え、残す・直す・譲る・売る・布として使い切るの5つに振り分けると、もったいない気持ちを抱えたままでも手が動きます。どちらとも取れる服の保留の仕方まで書きました。

メグラシ編集部/読了 23分
服の捨て方|まだ着られるかと量で、出し先を分ける

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服の捨て方|まだ着られるかと量で、出し先を分ける

服の捨て方は、その服がまだ人に着てもらえる状態か、布としてなら使えるか、どちらでもないかで出し先が分かれます。さらに袋1つ分か、何袋も出るかで、手間をかけてよい出し先が変わります。3か所を見て状態を分ける方法、可燃ごみ・資源の古布・回収・寄付・売るのどこへ出すかの決め方、どちらとも言えない服と、名前入りの服や下着の扱いまで。衣替えで冬物を入れ替えるときに、迷わず手放すための記事です。

メグラシ編集部/読了 9分
4畳ウォークインクローゼット|形と人数で掛ける壁を決める

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4畳ウォークインクローゼット|形と人数で掛ける壁を決める

4畳のウォークインクローゼットは、同じ広さでも細長いか四角いか、入口がどの辺にあるか、一人で使うか二人で使うかで、服を掛ける壁がまるで変わります。短い辺の長さを1回測るだけで両側に掛けられるかが決まり、入口の位置で使えない壁が決まる。そこに人数を重ねて、どの壁に何を掛けるか、どちらとも取れる間取りでどう決めるか、冬のコートが入る余白の取り方まで、形ごとに分けました。

メグラシ編集部/読了 10分
クローゼット片付け|途中で止まらない、1段15分の区切り方と戻す基準

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クローゼット片付け|途中で止まらない、1段15分の区切り方と戻す基準

クローゼットを片付けようと服を全部出したのに、床が服で埋まったまま夜になってしまう。片付けが途中で止まるのは、根気の問題ではなく、区切り方の問題です。手を広げた幅を1段として、1段を15分で出す・分ける・戻すまで終わらせる。戻すかどうかは、半年で着たか・掛けたときに指2本の間隔があるか・扉を開けて正面から見えるかの3つで決める。高かった服、季節が合わないだけの服、もらった服の扱い、保留の箱の期限、厚手の秋冬服を後回しにする順番まで。

メグラシ編集部/読了 20分
垢抜けする方法|冬の野暮ったさは厚みか色数か、鏡の前で分ける

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垢抜けする方法|冬の野暮ったさは厚みか色数か、鏡の前で分ける

寒くなって重ね着が増えると、急に垢抜けなく見えることがあります。原因は、重ねた服の厚みか、増えた色の数のどちらかです。鏡の前で横向きと正面を1回ずつ見れば、どちらを直せばいいかが分かります。

メグラシ編集部/読了 9分
韓国ファッション|3つの軸と基本の5点、系統・年代・体型別の組み方

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韓国ファッション|3つの軸と基本の5点、系統・年代・体型別の組み方

韓国ファッションは「ゆとりのあるシルエット」「くすみと淡い色」「丈のメリハリ」の3つでできています。まず揃える基本の5点と、系統・年代・身長と体型・季節・場面ごとの組み方、日本の手持ちの服で寄せる手順をまとめました。

メグラシ編集部/読了 25分

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