洋服の断捨離|衣替えの日、箱に戻す前に手放す服を決める

夏物を箱にしまうとき、この夏一度も袖を通さなかった服は、箱に戻さずに床の外側へ出してください。 それが、洋服の断捨離でいちばん迷わない最初の1手です。
去年の秋にも箱に入れて、今年の夏も着なかった服は、2回続けて箱をくぐった服です。そうした服は、手放す候補として外に出します。
洋服の断捨離というと、休日に全部の服を床に広げて、1枚ずつ残すか捨てるかを決めるやり方を思い浮かべる人が多いと思います。けれど、それは時間がかかるうえに、途中で疲れて判断が雑になります。衣替えの日なら、しまう服を1枚ずつ手に取るので、そのついでに判定できます。この記事では、衣替えの日に箱に戻すか手放すかを決める4つの境目と、迷う服の扱い方を書いていきます。
春に冬物をしまうときの整理は、春のクローゼット整理|冬を手放す5つの問いに書いています。こちらは秋、夏物をしまう日の判定です。
結論:箱に戻すかは、4つの境目で決める
先に、判定の順番を置いておきます。夏物を1枚ずつ手に取って、上から順に見ていきます。
1つ目に、この季節に何回着たか。0回なら、箱に戻さずに外へ出します。
2つ目に、去年もしまって今年も着なかったか。2回続けて箱をくぐった服は、手放す候補です。
3つ目に、傷み。明るい窓辺で10秒、脇と襟と裾の3か所を見ます。直せない傷みがあれば手放します。
4つ目に、袖を通して鏡の前で10秒。来年もこれを着たいと思えるか。思えなければ保留袋へ入れます。
4つすべてを通った服だけを、箱に戻します。どこかで引っかかった服は、手放すか保留袋に入れるかのどちらかです。
| 境目 | 測るもの | 引っかかったら |
|---|---|---|
| 着た回数 | この季節に袖を通した回数 | 0回なら外へ |
| 箱をくぐった回数 | 着ないまましまった衣替えの回数 | 2回目で手放す候補 |
| 傷み | 窓辺で10秒、脇・襟・裾 | 直せなければ手放す |
| 気持ち | 袖を通して鏡の前で10秒 | 着たいと思えなければ保留袋 |
表は判定の順番を示すためのものです。境目の引き方と、どちらとも取れる服の扱いを、この先で詳しく書いていきます。
衣替えの日が、断捨離にいちばん向いている理由
洋服の断捨離を衣替えの日にやると、うまく進む理由が3つあります。
1つ目は、手間が増えないことです。衣替えでは、しまう服を1枚ずつ手に取ってたたみ、箱に入れます。その1枚を箱に入れるか外に出すかを決めるだけなので、断捨離のためにわざわざ全部を出す必要がありません。
2つ目は、記憶が新しいことです。この夏に何回着たか、着ていて気分がよかったか、洗ったら縮んだか。そうしたことは、季節が終わったばかりのいまがいちばん思い出せます。来年の夏に箱を開けたときには、もう忘れています。
3つ目は、手放したあとの空きがすぐに使えることです。夏物を手放してできた空きに、これから出す秋冬物が入ります。厚手の秋冬物は場所を取るので、夏物を減らした分だけ、クローゼットの中が楽になります。
衣替えをしない人、つまり年中同じクローゼットに全部の服を掛けている人もいると思います。その場合も、季節の変わり目に、もう着ない季節の服を奥に送る日を1日決めてください。奥に送る服を手に取るときが、衣替えの日と同じ判定のタイミングになります。
境目1|この季節に着た回数を、0回・1〜2回・3回以上で分ける
最初に見るのは、この季節に何回着たかです。正確な回数でなくてかまいません。0回か、1回か2回か、3回以上かの3つに分けます。
0回の服は、箱に戻さずに外へ出します。この夏、着る機会がありながら一度も選ばなかった服は、来年の夏も選ばない可能性が高いです。理由は、気分に合わない、ほかの服と合わせにくい、着心地が悪いなど、さまざまですが、どれも1年で変わることは少ないものです。
1回か2回の服は、境目2以降に回します。着るには着たけれど、回数が少ない服です。特定の行事のためだけに着た服や、何度か着て合わないと感じた服がここに入ります。
3回以上着た服は、この夏の自分に合っていた服です。傷みがなければ、ほぼそのまま箱に戻してかまいません。
回数が思い出せない服は、0回として扱ってください。何回着たか思い出せないということは、着た印象が残っていないということです。着ていてうれしかった服は、何回着たかをだいたい覚えています。
0回と1回の境目で迷う服もあります。一度だけ着て、着ている途中で脱ぎたくなった服です。たとえば、着て出かけたけれど、透けが気になって上に羽織りを重ねた、あるいは家に帰ってすぐに着替えた。こうした服は、回数としては1回でも、0回と同じに数えてください。着ていて気分がよくなかった1回は、来年も選ばない理由がもうはっきりしているからです。
反対に、家の中でだけ何度も着た服もあります。外には着ていかなかったけれど、休日に家で過ごすときに何度も着た。こうした服は、外出着としては0回でも、家で着る服としての役目を果たしています。家で着る服の枚数が足りているかを考えて、足りていなければ家着として箱に戻し、足りていれば手放す候補にします。
ここで注意したいのは、この夏に着る機会そのものがなかった服です。たとえば、旅行用に持っていたのに、今年は旅行に行かなかった。こうした服は0回でも、着る機会がなかっただけなので、境目2に回します。
境目2|着ないまま箱をくぐった回数は、2回目で外に出す
次に見るのは、着ないまましまった衣替えの回数です。
去年の秋に、この夏物を箱にしまった。今年の夏に出したけれど、また着なかった。そしていまもう一度しまおうとしている。この服は、着ないまま2回目の衣替えをくぐろうとしています。
2回目の服は、手放す候補として外に出します。1回目は、着る機会がなかっただけかもしれません。けれど2回続けて着なかったなら、着る機会があっても選ばれない服だと考えてください。
自分の服が何回箱をくぐったかを、覚えている人は少ないと思います。目安は、今年の夏に出したときに「あ、これ持っていた」と思ったかどうかです。出したときに存在を忘れていた服は、少なくとも1回は着ないまま箱をくぐっています。
次からは、箱に戻すときに小さな印をつけておくと、回数がわかるようになります。たとえば、たたんだ服の間に、しまった年を書いた付箋を1枚はさむ。来年出したときに付箋が残っていれば、それは1回くぐった服です。着たら付箋を外します。こうすれば、次の衣替えでは2回目かどうかがすぐにわかります。
境目3|傷みは、明るい窓辺で10秒、3か所だけ見る
着た回数が十分でも、傷んでいる服は手放します。傷みを見るときは、部屋の照明の下ではなく、昼間の明るい窓辺で見てください。照明の下では、黄ばみや毛玉が見えにくいからです。
見るのは3か所だけです。
1つ目は脇。汗じみや黄ばみ、生地の薄くなりが出やすい場所です。白や淡い色の服は特に、脇の下が黄色くなっていないかを見ます。
2つ目は襟。首の後ろの襟の内側は、皮脂で黒ずみや黄ばみが出ます。Tシャツの首まわりが伸びて波打っていないかも、ここで見ます。
3つ目は裾。裾のほつれ、ニットの裾の伸び、ボトムスの裾の擦り切れ。裾は自分では見えにくいので、意外と傷んでいることに気づいていない場所です。
1か所あたり3秒ほど、3か所で10秒あれば見終わります。どこかに傷みがあった場合は、直せるかどうかで分けます。洗えば落ちる汚れ、取れたボタン、小さなほつれは直せます。黄ばみが繊維に染み込んでいる、生地が薄くなって透けている、伸びて形が戻らない、といったものは直せません。直せない傷みがある服は、手放してください。
直せる傷みがあった服は、直してから箱に入れます。直さずに箱に入れると、来年出したときに直す気力がなくなっていて、結局着ないことになりがちです。
境目4|袖を通して鏡の前で10秒、来年も着たいか
最後の境目は、気持ちです。ここまでの3つを通った服でも、来年また着たいと思えるかどうかは別の問題です。
確かめ方は、実際に袖を通して、鏡の前に10秒立つことです。手に持って眺めるだけでは、気持ちはわかりません。着てみると、思っていたよりよかった、あるいは思っていたより気分が上がらない、ということがはっきりします。
10秒のあいだに見るのは、鏡に映った自分の顔です。服を見るのではなく、顔を見てください。服を着た自分の顔が明るく見えるなら、その服は今の自分に合っています。顔より先に服のほうに目が行ってしまうなら、服が自分に合っていないか、気持ちが服から離れています。
10秒で着たいと思えなかった服は、すぐに手放さずに、保留袋に入れます。気持ちは日によって変わるので、1回の判定で手放すのは少し早いからです。保留袋の扱いは、後の章で書きます。
10秒がつらい、袖を通すのが面倒という場合は、着た回数が3回以上の服だけは、この境目を飛ばしてもかまいません。3回以上着た服は、少なくともこの夏の自分が選んだ服なので、気持ちはまだ離れていないと考えられます。
手順:床に3つの場所を作ってから始める
判定を始める前に、床に3つの場所を作っておきます。
1つ目は、箱に戻す服を置く場所。衣替えの箱そのものを開けて置いておきます。
2つ目は、外に出す服を置く場所。箱から少し離れた床の隅に、紙袋か大きめの袋を1つ置きます。
3つ目は、保留袋。中が見えない袋を1つ用意します。透明な袋だと、中が見えてしまって次の判定の邪魔になります。
この3つを、手を伸ばせば届く範囲に置いて、夏物を1枚ずつ手に取ります。境目1から4を順に見て、どこにも引っかからなければ箱へ、境目1・2・3で引っかかったら外へ、境目4で引っかかったら保留袋へ入れます。
1枚あたりの時間は、長くても30秒を目安にします。それ以上迷う服は、保留袋に入れてください。迷い続けると、残りの服を判定する気力がなくなります。
判定する順番は、服の種類ごとにまとめると進みやすくなります。たとえば、先にTシャツとカットソー、次にブラウスとシャツ、そのあとにボトムス、最後にワンピースや羽織りもの。同じ種類の服を続けて見ると、比べながら判定できるので、どれが手前の数枚で、どれが着ていない服かがはっきりします。
同じ種類で似た服が何枚もある場合は、並べて比べてください。白いTシャツが5枚あって、この夏に着たのは2枚だけ、ということはよくあります。着た2枚と着なかった3枚を見比べると、着なかった理由が見えてきます。首まわりが詰まっている、丈が短い、生地が薄すぎる。理由がわかれば、次に買うときに同じ服を選ばずに済みます。
作業する時間は、1回で1時間までにしてください。それ以上続けると、判断が雑になるか、疲れて全部を箱に戻したくなります。1時間で終わらない量があるなら、その日は種類を1つか2つに絞って、残りは翌週の休みに回します。衣替えの時期は数週間あるので、一度で全部を終わらせる必要はありません。
全部終わったら、外に出した袋はその日のうちに玄関まで持っていきます。クローゼットの近くに置いたままにすると、迷いが戻ってきて、また箱に入れてしまうことがあります。
どちらとも取れるとき①|高かった服・まだ新しい服
ここからは、境目に引っかかったけれど、手放すのに迷う服の扱いです。
いちばん迷いやすいのが、高かった服や、買ってまだ間もない服です。着た回数は0回、でも値段のことを考えると手放せない。
この場合に考えてほしいのは、その服を箱に戻したら、来年は着るかどうかです。今年着なかった理由を1つ言ってみてください。着ていく場所がなかったのか、ほかの服と合わせられなかったのか、着心地が悪かったのか。
理由が「着ていく場所がなかった」なら、来年その場所がありそうかを考えます。予定があるなら箱に戻してかまいません。予定がなければ、保留袋に入れます。
理由が「合わせられなかった」か「着心地が悪かった」なら、来年も同じ理由で着ない可能性が高いです。手放す候補に入れてください。値段のことは、すでに払ってしまったもので、箱に戻しても戻ってきません。箱に入れておくと、来年もまた同じように迷うことになります。
どうしても気持ちが残る場合は、手放す先を考えると楽になることがあります。誰かに譲る、買い取りに出すなど、その服がまた誰かに着てもらえる先を選ぶと、もったいないという気持ちが少し和らぎます。
どちらとも取れるとき②|体型が戻ったら着たい服
体型が変わって入らなくなったけれど、戻ったら着たい服も、迷いやすい服です。
分ける目安は、戻る時期を自分で言えるかです。産後で、あと半年ほどで戻る見込みがある。体調の変化で一時的に変わっている。こうした場合は、時期の見当がつくので、保留袋に入れて残してかまいません。
時期が言えない場合は、その服が置き場所をどれだけ取っているかを見てください。体型が戻ったら着たい服が、箱1つぶん以上あるなら、それは今の自分に合う服を置く場所を取っていることになります。
その場合は、全部を残すのではなく、とくに気に入っている数枚だけを残して、あとは手放す候補にします。数枚なら、戻ったときにその数枚を着られれば十分です。全部を残しておいても、戻ったときにはまた違う服を着たくなっていることが多いのです。
体型が変わったことを、悪いことのように感じる必要はありません。今の自分に合う服を着ることのほうが、毎日の気分を軽くします。産後に着る服がなくて困っている場合は、産後の服がない|マタニティ服は大きく前の服は入らない時の直し方も参考にしてください。
どちらとも取れるとき③|行事用・年に1回しか着ない服
夏祭りの服、夏の結婚式の服、旅行用の服など、年に1回か2回しか着ない服もあります。この服は、着た回数で判定すると、いつも0回か1回になってしまいます。
この場合は、着た回数ではなく、その行事が来年もあるかで判定します。来年もその行事があって、そのときにこの服を着るなら、箱に戻してかまいません。行事がなくなった、あるいは次はほかの服を着たいなら、手放す候補です。
もう1つ見てほしいのは、その行事の服を毎回同じものにしているかどうかです。毎年同じ行事に同じ服で出ているなら、その服は役目を果たしています。逆に、行事のたびに新しい服を買っていて、前の服は着ないまま残っているなら、前の服は手放してかまいません。
迷うのは、来年その行事があるかどうかが、まだわからない場合です。たとえば、子どもの学校行事で着た服で、来年は学年が変わって同じ行事に出るかわからない。あるいは、友達の結婚式で着た服で、次にいつ式があるかわからない。この場合は、その服がほかの場面でも着られるかを見てください。行事のほかにも、少しきちんとした食事会や、仕事の大事な日に着られるなら、箱に戻してかまいません。その行事でしか着られない服なら、保留袋に入れて、来年の予定がわかったときに決めます。
行事用の服は、まとめて1つの箱に分けておくと、次に出すときに探さずに済みます。普段の夏物と同じ箱に入れると、来年の夏に普段着と一緒に出てきて、着ない服として目に入り続けます。行事用の箱は、クローゼットの上段や奥など、普段は手が届きにくい場所に置いてかまいません。
行事用の服は、しまう前に傷みを特によく見てください。年に1回しか着ないと、汚れがついたまましまっていることに気づかず、次に出したときにしみになっていることがあります。
どちらとも取れるとき④|もらった服・思い出のある服
人からもらった服や、特別な思い出のある服は、着た回数や傷みとは別の理由で手放しにくい服です。
この場合は、服として残すのか、思い出として残すのかを分けて考えます。
服として残すなら、ほかの服と同じように、着た回数と傷みで判定します。着ていないなら、服としての役目は果たしていません。
思い出として残すなら、その服は衣替えの箱ではなく、思い出の物を入れる場所に移します。たとえば、写真や手紙と一緒にしまう箱を1つ決めて、そこに入れる。クローゼットの中から出すだけで、着る服の場所は空きます。
思い出の箱に入れるのは、本当に大事な数枚だけにしてください。全部を入れてしまうと、思い出の箱がクローゼットと同じくらいの大きさになってしまいます。目安は、箱1つに収まる量です。
もらった服で気が引けるのは、くれた人に悪いという気持ちからだと思います。けれど、着ないまましまっておくより、着てくれる人に譲るほうが、くれた人の気持ちに沿うこともあります。
保留袋は、次の衣替えで開ける前に3枚言えるか
保留袋に入れた服は、次の衣替えまで、袋を閉じたままクローゼットの奥に置いておきます。
次の衣替えの日、袋を開ける前に、中に何が入っていたかを思い出して言ってみてください。3枚以上言えなければ、袋を開けずにそのまま手放します。半年間、その服のことを一度も考えなかったということだからです。
3枚以上言えた場合は、袋を開けて、言えた服だけを取り出します。言えなかった服は、そのまま袋ごと手放します。取り出した服は、もう一度、袖を通して鏡の前で10秒の判定をします。
保留袋の大きさは、あらかじめ決めておいてください。目安は、買い物でもらう大きめの紙袋1つぶんです。袋がいっぱいになったら、それ以上は保留にできません。袋に入りきらない服は、保留袋の中の服と比べて、どちらを残すかを決めます。袋の大きさに上限があると、何でも保留にしてしまうことを防げます。
保留袋をどこに置くかも大事です。普段使うクローゼットの中に置くと、毎日目に入って、そのたびに迷いが戻ってきます。押し入れの奥や、クローゼットの上段の箱の後ろなど、普段は見えない場所に置いてください。見えない場所に半年置いておくことで、その服がなくても困らないかどうかが自然にわかります。
保留袋は、迷いを先に送るための袋です。迷いを先に送ることで、その日の判定が止まらずに進みます。そして半年たつと、多くの迷いは自然に答えが出ています。
保留袋に入れた服を、袋の途中で取り出して着たくなった場合は、取り出して着てかまいません。それは、その服がまだ自分に必要だったということです。着たら保留袋には戻さず、普段の服と同じ場所に戻してください。
手放す先は、服の状態で3つに分ける
外に出した服を、その日のうちに手放すためには、手放す先を先に決めておくことが大事です。決めていないと、袋が玄関に置かれたまま何週間もたち、いつの間にかクローゼットに戻っていることがあります。
手放す先は、服の状態で3つに分けます。
1つ目は、まだ十分にきれいで、誰かがそのまま着られる服です。着た回数が0回か少ない服、傷みのない服がここに入ります。こうした服は、譲る、買い取りに出す、フリマに出すなど、また誰かに着てもらえる先を選びます。ただ、出品や梱包に手間がかかる方法は、袋が玄関に置かれる期間が長くなりがちです。1か月以内に手を動かせそうにないなら、手間の少ない方法を選んでください。
2つ目は、着られるけれど、売るほどではない服です。少し色あせている、流行の形が古い、といった服です。こうした服は、地域の回収や、店頭の回収箱などに出します。服として着られなくても、繊維として再利用されるものもあります。
3つ目は、傷みが大きく、誰かが着ることは難しい服です。黄ばみやしみが落ちない、生地が薄くなって透けている、といった服です。こうした服は、住んでいる地域のごみの出し方に合わせて出します。出す前に、家の掃除用の布として小さく切って使う方法もあります。
迷ったら、手間が少ないほうを選んでください。手放す先を選ぶことにこだわりすぎて、手放すこと自体が止まってしまうのがいちばんもったいないからです。
袋は、手放す先ごとに分けておくと、玄関から出すときに迷いません。きれいな服の袋、回収に出す袋、ごみに出す袋。3つに分けて、それぞれの出す日をカレンダーに書いておくと、袋が玄関に残り続けることを防げます。
断捨離のあと、すぐに買い足さない
衣替えの日に服を手放すと、クローゼットに空きができます。その空きを見て、すぐに新しい服を買いたくなる人は少なくありません。
けれど、断捨離の直後は、買い足すのを少し待ってください。目安は、秋冬物を出してから2週間です。
理由は、手放した服の代わりが本当に必要かどうかは、実際に新しい季節を過ごしてみないとわからないからです。手放した夏物の代わりは、もう来年の夏まで要りません。そして、出したばかりの秋冬物が、今の自分にどれくらい足りているかは、2週間ほど着てみるとわかります。
2週間のあいだに、着る服がなくて困った日があったら、その日に何が足りなかったかをメモしておきます。上の1枚が足りなかったのか、羽織るものが足りなかったのか、靴が合わなかったのか。足りなかったものがはっきりしてから買えば、また着ない服を増やすことを防げます。
逆に、2週間たっても困った日がなかったなら、今の枚数で足りているということです。空いた場所は、そのまま空けておいてかまいません。空きがあると、服を取り出すのが楽になり、掛けた服にしわがつきにくくなります。
断捨離の目的は、空いた場所を新しい服で埋めることではありません。着る服がよく見えて、取り出しやすい状態を保つことです。空きができたら、それは整った状態だと考えてください。服を買うことに迷いがある場合は、服を買うのに罪悪感がある|秋の1枚は、着る回数と代わりの有無で選ぶも参考にしてください。
冬物を出すときにも、同じ判定を1回だけ
夏物をしまったあとは、秋冬物を出します。このときにも、同じ判定を1回だけしておくと、冬のあいだのクローゼットが楽になります。
秋冬物を出すときに見るのは、境目2と境目3だけです。去年の冬に着ないまま箱に入れた服は、出しても着ない可能性が高いので、出さずに外へ。半年しまっていた間に、虫食いやしみが出ていないかを、明るい窓辺で確かめます。
境目1と境目4は、冬物を出すときには飛ばします。これから着る季節なので、着た回数はまだわかりません。気持ちも、着てみないとわからないことが多いからです。冬物の判定は、春の衣替えの日にまとめてやってください。
出した冬物のなかに、去年はよく着たけれど、今年は着たいかどうか迷う服がある場合は、手前に掛けておいてください。秋の終わりまでに一度も手に取らなかったら、その服は今年の自分には合わなくなっています。春の衣替えの日に、迷わず手放す候補に入れられます。逆に、手前に掛けておいたら何度も着た、ということもあります。その場合は、迷っていたのは服ではなく、奥にしまわれていて目に入らなかっただけです。
冬物は、手放すときにも場所を取ります。コートやダウンのような大きな服は、袋に入りきらないこともあるので、手放す先に持っていく方法を先に決めておくと、玄関に置きっぱなしになるのを防げます。
秋冬物は厚手で場所を取るので、出す前に夏物を減らしておくと、クローゼットに入れたときの余裕が違います。冬物を掛けるときのハンガーの選び方は、クローゼットハンガー|衣替えの日に、冬物の重さと肩幅で掛け替えるに書いています。引き出しが詰まって開かない場合は、クローゼット引き出し|衣替えで詰めて開かない時の直し方も参考にしてください。
まとめ|1回で全部を決めなくていい
洋服の断捨離は、1回で全部を決めようとすると止まります。衣替えのたびに、その季節の服だけを判定すれば、年2回で全体が少しずつ整っていきます。
判定の順番は4つです。この季節に着た回数が0回なら外へ。着ないまま2回目の箱をくぐる服は手放す候補。窓辺で10秒、脇と襟と裾に直せない傷みがあれば手放す。袖を通して鏡の前で10秒、着たいと思えなければ保留袋へ。
迷う服は、無理に決めずに保留袋に入れてください。次の衣替えで、開ける前に中身を3枚言えなければ、そのまま手放します。
手放した分だけ、残った服がよく見えるようになります。どれを着るかを迷う時間が減り、着ている服がどれも自分で選んだ服になっていきます。断捨離の目的は服を減らすことではなく、毎日着る服を、自分が着たい服だけにすることです。
よくある問い
- Q. 洋服の断捨離は、いつやるのがいいですか
- 衣替えの日がいちばん向いています。しまう服を1枚ずつ手に取るので、判断のために改めて全部を出す手間がかかりません。しかも、この季節に着たかどうかの記憶がいちばん新しいときです。夏物をしまう秋の衣替えと、冬物をしまう春の衣替えの、年2回で十分です。
- Q. まだ着られるのに手放すのはもったいない気がします
- 着られるかどうかではなく、着たかどうかで決めてください。着られるのに着なかった服は、来年も着ない可能性が高いです。箱に入れてしまうと、来年また出して、また着ずにしまうことになります。もったいなさが強い場合は、すぐ手放さずに保留袋に入れて、次の衣替えまで待ってください。
- Q. 体型が戻ったら着たい服はどうすればいいですか
- 戻る時期を自分で言えるかで分けます。産後や体調の変化で、いつ頃戻るかの見当がついているなら、保留袋に入れて残してかまいません。時期が言えない場合は、その服が今の自分に合う服を置く場所を取っていないかを見てください。箱1つぶん以上あるなら、気に入っている数枚だけを残して、あとは手放す候補にします。
- Q. 保留袋の服は、結局いつ手放せばいいですか
- 次の衣替えの日です。袋を開ける前に、中に何が入っていたかを思い出して言ってみてください。3枚以上言えなければ、半年間その服のことを考えなかったということなので、開けずにそのまま手放します。言えた服だけを取り出して、着るか手放すかをもう一度決めます。
— メグラシ編集部





