クローゼット上棚収納|下から見えない箱は、正面の札と高さで選ぶ

**クローゼットの扉を開けて、いつもの位置に立ったまま、上棚を見上げてください。**箱の上面は見えますか。それとも正面だけですか。
クローゼットの上棚収納でいちばん多い困りごとは、置いたあとに中身がわからなくなることです。棚は目より高いところにあるので、箱の上面は見えません。引き出しのように上から覗くこともできません。置いた日は覚えていても、半年後の衣替えの日には、どの箱に何を入れたかを忘れています。
この記事では、上棚に何を置くかより先に、自分の目の高さから何が見えるかを測ります。見え方が決まると、箱の高さと札の書き方が決まり、置く物も自然と絞られます。
出し入れの回数と落ちたときの危なさで置く物を決める考え方はクローゼットの上の収納の記事に、衣替えで箱を下ろしたときに困った場合の直し方は上段収納の記事にあります。ここでは「見えるか」から入ります。
結論:上棚は「下から見えるか」で箱と札を決める
先に言い切ります。クローゼットの上棚収納で迷っているあなたは、置く物を考える前に、目の高さと棚板の高さの差を測ってください。
その差で、次の3つが決まります。
- 箱の上面が見えるか:見えるなら上面に札を貼れる。見えないなら正面に札を貼るしかない
- 箱の高さの上限:差が大きいほど、高い箱は奥が見えず、引き出すときに手前に傾く
- 札の字の大きさ:差が大きいほど札までの距離が伸びるので、字を大きくしないと読めない
上棚収納は、引き出しや手前の棚とは違うルールで考える場所です。下から見上げる場所であることを前提に、見え方から決めていきます。
まず測る:目の高さと棚板の高さ
用意するのはメジャーだけです。
- 棚板の高さを測る:床から上棚の棚板の上面まで。賃貸の備え付けのクローゼットでは、だいたい170〜190cmくらいのことが多い
- 目の高さを測る:壁に背をつけて立ち、目の位置に付箋を貼って、床から付箋まで測る。身長からおよそ10〜12cm引いた数字になる
- 差を出す:棚板の高さから目の高さを引く
たとえば、棚板が180cm、目の高さが148cmなら、差は32cmです。
この差は、人によってかなり違います。同じクローゼットでも、家族の中で背の高い人と低い人とでは、上棚の見え方がまったく違うことがあります。家族で使うクローゼットなら、使う人全員の差を出しておいてください。
もうひとつ測っておきたいのが、クローゼットの前に立つ位置です。扉の幅が狭いクローゼットや、前にベッドや家具があるクローゼットでは、棚から離れて立てないことがあります。棚に近いほど見上げる角度が急になり、正面の札も読みにくくなります。いつも立つ位置から棚の手前の端までの距離も、ついでに測っておくと役に立ちます。
上棚のすぐ下にハンガーパイプが通っているクローゼットでは、棚板とパイプのあいだの空きも測っておいてください。空きが狭いと、上棚の箱の正面の下端が、掛けてある服の肩やハンガーのフックに隠れます。札を正面の下寄りに貼ろうとしても、パイプとハンガーで札が見えない、ということが起きます。この場合は、パイプの真上を避けて、パイプの端より外側に札のある箱を置くか、札を箱の正面の中ほどまで上げてください。
数字の例をもうひとつ挙げます。棚板が185cmで、家族のうち一人の目の高さが160cm、もう一人が145cmなら、差は25cmと40cmです。同じ棚でも、一人は正面がよく見え、もう一人は正面の下半分しか見えません。家族で使うクローゼットでは、こうした差が珍しくありません。
差が20cm未満・20〜40cm・40cm超で変わること
測った差を、次の3つに分けます。比べるのは見え方と、それに合わせた箱と札の決め方だけです。
| 目の高さとの差 | 見えるところ | 箱の高さの目安 | 札の位置 |
|---|---|---|---|
| 20cm未満 | 箱の上面の手前側と正面 | 30cmくらいまで | 上面の手前か正面 |
| 20〜40cm | 正面だけ | 20〜25cmくらい | 正面の下寄り |
| 40cm超 | 正面の下半分 | 15〜20cmくらい | 正面の一番下、大きな字 |
差が20cm未満の人は、背伸びをすれば上面の手前が見えます。透明の箱や、ふたのない箱を使えば、中身が目で確かめられます。上棚の中ではいちばん自由に使える状態です。
差が20〜40cmの人は、上面はほぼ見えません。見えるのは箱の正面だけです。中身の判断は、正面の札に頼ることになります。箱が高すぎると、引き出すときに奥が棚の天井に引っかかったり、手前に傾いて中身がこぼれたりするので、20〜25cmくらいの低めの箱にしておくと扱いやすいです。
差が40cmを超える人は、正面でも上半分は角度がついて見えにくくなります。札は正面の一番下に、離れても読める大きさの字で書きます。箱も低いものにして、手で持ち上げずに引き出せる重さに抑えてください。
この表の数字は目安です。棚の奥行きや、棚の上の天井までの空きによっても変わります。実際に箱を置いてみて、いつも立つ位置から札が読めるかどうかで確かめてください。
正面の札に何を書くか
上棚の箱は、札がすべてです。札に書くことで、開けずに判断できる場面がどれだけ増えるかが決まります。
書くことは、次の4つです。
- 中身の種類:夏のトップス、季節外の小物、来客用のシーツなど
- 誰の物か:家族で使うクローゼットなら必ず書く
- いつ出すか:春先、梅雨入り前、夏休み前など、出す時期を季節の言葉で
- だいたいの数:Tシャツ8枚、帽子2つなど
中身の種類だけを書いた札は、開けて確かめたくなります。「夏のトップス」と書いてあっても、どれが入っているのか、全部入っているのかがわからないからです。数が書いてあると、出したときに全部そろっているかを確かめられ、足りないときは別の箱を探せばいいとわかります。
**いつ出すかを書いておくと、衣替えの日に下ろす箱を迷いません。**季節の言葉で書いておけば、毎年使い回せます。
札は、書き直しやすいものにしておいてください。紙をクリップで留める、貼ってはがせるラベルを使う、など。中身が変わるたびに札を書き直せないと、札と中身がずれていき、結局開けて確かめることになります。
札の書き方の例
ここまでの書き方を、実際の札の形で並べておきます。どれも4つのことを、上から順に書いています。
例1:夏の服の箱
- 夏のトップス(半袖・薄手)
- わたし
- 梅雨入り前に出す
- 9枚
例2:季節外の小物の箱
- 夏の帽子・日傘・薄手のストール
- 家族の共用
- 初夏に出す
- 帽子2・日傘1・ストール3
例3:寝具の替えの箱
- 来客用シーツと枕カバー
- 家族の共用
- 来客の前日に出す
- シーツ2組・カバー2組
例2のように、1箱に違う種類の物が入る場合は、数を種類ごとに書いてください。全部でいくつ、と書くより、出したときにそろっているかを確かめやすくなります。
例3のように、出す時期が季節で決まらない物は、「いつ出すか」に出すきっかけを書きます。きっかけを書いておくと、その日が来たときに上棚を思い出せます。
札の字は、いつも立つ位置から読める大きさにします。差が40cmを超える人は、1行目の中身の種類だけでも、ほかの行より大きく書いてください。1行目が読めれば、残りの行は箱を少し引き出してから読んでも間に合います。
透明の箱が役に立つ人、役に立たない人
上棚収納では、透明の箱がよくすすめられます。中身が見えるから、という理由です。けれど、下から見上げる場所では、透明の箱が役に立つかどうかは目の高さとの差で決まります。
差が20cm未満なら、透明の箱は中身がよく見えます。札がなくても、色や形で何が入っているかがわかります。
差が20cmを超えると、透明の箱でも見えるのは底と正面の下の方だけです。服を入れた箱なら、たたんだ服の一番下の段の端が見えるだけで、何が入っているかの判断はつきにくい。結局、札に頼ることになります。
そうなると、透明であることの利点より、プラスチックの箱の重さや硬さの方が気になってきます。上棚から下ろすとき、硬い箱は角が当たりやすく、重い箱は腕に負担がかかります。差が20cmを超える人は、軽くて持ち手のある布の箱の方が扱いやすいことが多いです。箱の素材ごとの向き不向きは収納ボックスの素材の記事にまとめています。
**透明か布かで迷ったら、いつも立つ位置から、箱の中身の一番上の段が見えるかで決めてください。**見えるなら透明、見えないなら布です。
布の箱を選ぶときは、正面が平らで、札を留める場所があるものにしてください。正面がたわむ柔らかい箱は、札を貼っても中身の重さで面が曲がり、下から見上げたときに字が斜めになって読みにくくなります。底板が入っている箱なら、中身を入れても正面がまっすぐ立ちます。
持ち手の位置も見ておきます。上棚から下ろすときは、腕を上に伸ばした状態で箱を手前に引くことになります。持ち手が正面についている箱なら、指を掛けて引き出せます。持ち手が左右の側面にしかない箱は、両手を棚の奥まで差し入れないと持てず、上棚では扱いにくくなります。
奥行きと2列置きの判断
上棚の奥行きは、クローゼットによってかなり違います。押し入れを改装したものなら奥行きが深く、洋室の備え付けなら浅めのことが多いです。
奥行きがあると、箱を前後2列に置きたくなります。けれど上棚では、奥の列はほぼ見えません。前の箱を下ろさないと、奥の箱の札も読めません。
2列置きにするかどうかは、次のように決めてください。
- 奥の列には、前の箱と同じ時期に出す物だけを置く:前の箱を下ろすついでに奥の箱も下ろせるので、手間が増えない
- 違う時期に出す物は、前後に置かない:奥の箱だけを出したいときに、前の箱を一度下ろす必要が出る
- 奥の箱の札は、前の箱の札に書き足す:前の箱の札に「奥に◯◯あり」と書いておくと、奥の存在を忘れない
奥行きのある収納全般の考え方は、この班で前に書いた奥行きのあるクローゼットで前後2列を入れ替える記事もあります。上棚の場合は、見えない奥をつくらないことの方を優先してください。
奥行きが深い上棚で、どうしても奥が余る場合は、奥に箱を置く代わりに、手前の箱を奥行きの深いものにする方法もあります。奥まで届く長い箱を1列に並べれば、見えない奥の列はできません。ただし、長い箱は中身を入れると重くなりやすいので、軽い物だけを入れて、引き出すときに手前が下がらないかを確かめてください。
反対に、奥行きが浅い上棚では、箱の正面が棚の手前の端からはみ出さないようにします。はみ出した箱は、扉を閉めるときに当たったり、下から見上げたときに札の面が下を向いて読めなかったりします。棚の奥行きより2〜3cm短い箱を選ぶと、手前に少し余白ができて、引き出すときに指が掛かります。
秋の入れ替え:夏物を上げる日、冬の小物を下ろす日
秋は、上棚の中身が入れ替わる時期です。夏の服や小物を上げて、冬の小物を下ろします。
この入れ替えを1日で済ませようとすると、上棚から全部下ろして、全部上げ直すことになり、かなり疲れます。おすすめは、2回に分けることです。
1回目(秋の立ち上がり):冬の小物(手袋、薄手のマフラー、厚手の靴下など)を下ろす。空いた場所はそのままにしておく。
2回目(朝晩の冷えが続くようになったころ):夏の服を洗って乾かしてから、空いていた場所に上げる。
2回に分けると、上棚にはいつも1箱ぶんくらいの空きができるので、箱を出し入れするときに隣の箱を動かさずに済みます。
夏物を上げるときは、札を書き直すのを忘れないでください。「いつ出すか」に、来年の出す時期を季節の言葉で書きます。数も数え直して書きます。この一手間で、来年の衣替えの日に開けずに下ろせるようになります。
上げる前に、もうひとつやっておきたいのがたたみ方です。差が20〜40cmの人は、箱の高さを20〜25cmに抑えるので、服を高く積めません。たたむときは、箱の内寸の奥行きに合わせて長辺をそろえ、立てて並べるか、低く2段までにします。立てて並べると、箱を少し引き出しただけで手前の1枚目の色が見えるので、札と合わせて中身を確かめやすくなります。
湿気が気になる人は、上げる前によく乾かすことがいちばんの対策です。上棚は部屋の上の方にあるので、暖かい空気がたまりやすく、乾ききっていない服を入れると、次に開けたとき、においが残ることがあります。洗ったあと、もう1日風に当ててから箱に入れると安心です。
冬の間に上棚に置いておくと便利なのは、年に一度しか使わない季節の行事の物です。ただし、これも札に「いつ使うか」を書いておかないと、その日に思い出せません。
どちらとも取れるとき①:家族で背の高さが違う
家族で同じクローゼットを使っていて、背の高さが違う。上棚の見え方が人によって違うので、どちらに合わせればいいか迷います。
この場合は、札の位置は低い人の目の高さに合わせ、置く物は高い人の物を奥に、が基本です。
札は、低い人から読めれば高い人からも読めます。高い人から読める位置に札を貼ると、低い人からは見えません。だから札は、低い人の差に合わせて正面の下寄りに、大きめの字で書きます。
置く物については、手が届くかどうかでも分けます。低い人が自分で出し入れしたい物は手前に、高い人しか出さない物は奥に。高い人の物を奥に置くと、低い人が自分の物を探すときに、高い人の箱を動かさずに済みます。
それでも迷うときは、誰が衣替えの日に下ろすかで決めてください。衣替えをするのがいつも同じ人なら、その人の見え方と届き方に合わせます。家族それぞれが自分の物を下ろすなら、上棚を左右で分けて、それぞれの差に合わせた箱と札にします。
子どもがいる家庭では、子どもの物は上棚に置かない方がいいことが多いです。成長に合わせて出し入れの回数が多くなり、上棚では間に合いません。子ども部屋のクローゼットの回し方は、この班で前に書いた子ども部屋のクローゼット収納の記事を見てください。
どちらとも取れるとき②:札を書いても開けてしまう
札をきちんと書いたのに、結局毎回開けて確かめてしまう。こういう箱は珍しくありません。
開けてしまう箱には、たいてい理由があります。
- 中身が混ざっている:「夏の物」と書いた箱に、服と小物と帽子が入っている。どれを探しているかによって、入っているかどうかを確かめたくなる
- 札と中身がずれている:一度中身を入れ替えたのに、札を書き直していない
- 数が書いていない:入っているのはわかるが、全部あるかわからない
1つ目なら、1箱1種類に分け直してください。箱が増えても、開けずに判断できる方が出し入れは楽になります。2つ目と3つ目なら、札を書き直します。
それでも開けてしまう場合は、中身を確かめたくなる理由が、札ではなく気持ちの側にあることがあります。たとえば、大事な服を上棚にしまったとき、傷んでいないか、湿気を吸っていないかが気になって開けてしまう。この場合は、開けて確かめる日を決めておくと落ち着きます。梅雨入り前と、秋の入れ替えの日の年2回、と決めて札に書いておけば、それ以外の日は開けなくていいと自分に言えます。
確かめる日には、全部の箱を開けなくて構いません。大事な服が入っている箱だけを下ろして、ふたを開けて手を入れ、湿っぽさがないか、においがないかを確かめます。問題がなければ、札に確かめた日を書き足して戻します。札に日付が並んでいくと、次からは「この前確かめたから大丈夫」と思えて、開けたい気持ちが落ち着いていきます。
どちらとも取れるとき③:形のある物を置きたい
バッグ、帽子、ブーツの箱など、形が崩れると困る物を上棚に置きたいこともあります。服と違って箱に詰められず、札も貼りにくい物です。
形のある物を置くかどうかは、置いた状態で、いつも立つ位置から何が置いてあるかがわかるかで決めてください。
バッグや帽子は、正面から見て形がわかるなら、札がなくても判断できます。中に詰め物をして、形がわかる向きで置きます。帽子は、つばの広いものを下にして重ねると、上の帽子の形も崩れにくく、正面から見て何個あるかがわかります。重ねるのは3つくらいまでにしてください。それ以上になると、一番下の帽子を出すときに上を全部下ろすことになります。ただし差が40cmを超える人は、正面の下半分しか見えないので、背の低いバッグは見えなくなることがあります。
ブーツや形のある靴は、箱に入れて置くことが多いですが、箱の正面に写真を貼っておくと開けずにわかります。
吊り下げて収納できるバッグなら、上棚より吊り下げの方が向いていることもあります。バッグの置き方はクローゼットのバッグ収納の記事に書きました。
形のある物を上棚に置くときに、もうひとつ気をつけたいのが重さと高さです。重い物を上棚に置くと、下ろすときに腕と肩に負担がかかります。形のある物でも、中身を入れたままのバッグや、厚手のブーツの箱は、上棚ではなく腰の高さの棚の方が向いています。
上棚に置かない方がいい物
ここまで、置き方を書いてきました。最後に、そもそも上棚に置かない方がいい物を挙げておきます。
- 月に1回以上使う物:上棚から出し入れする手間が、使うたびにかかる
- 重い物:下ろすときに危ない。目安は、片手で持って胸の高さまで下ろせる重さまで
- 割れる物、角の硬い物:落としたときに危ない
- 中身が日によって変わる物:札と中身がずれやすい
- 子どもが自分で出し入れする物:届かない場所に置くと、大人が呼ばれ続ける
これらは、手前の棚や引き出し、吊り下げの方が向いています。上棚は「半年に1回くらい出し入れする、軽い物」の場所だと考えておくと、置く物を迷いにくくなります。
重さの目安は、置く前に一度確かめておくと安心です。箱に中身を入れたら、床から持ち上げて、胸の高さで5秒ほど持っていてください。腕が震えたり、持ち替えたくなったりするなら、上棚に置くには重すぎます。中身を2箱に分けるか、置き場所を腰の高さの棚に変えます。
踏み台を使う人は、踏み台に乗ったときの目の高さでも、札が読めるかを確かめてください。踏み台に乗ると目の高さが上がるので、下から読めなかった札が読めるようになります。けれど、踏み台に乗ってから札を探すより、乗る前に下ろす箱を決めておく方が安全です。札は、踏み台に乗る前の、床に立った目の高さで読めるように書いておきます。
棚板の高さそのものを変えられるクローゼットなら、上棚の高さを自分の目の高さに合わせて下げる、という選択もあります。棚の高さの決め方はクローゼットの棚の高さの記事にまとめています。
半年後の自分に向けた確かめ方
上棚収納がうまくいっているかどうかは、置いた日にはわかりません。わかるのは半年後、衣替えで下ろす日です。
その日に確かめたいのは、次の3つです。
- 開けずに下ろす箱を決められたか:札を見て、どの箱を下ろせばいいか迷わなかったか
- 下ろした箱の中身が札と合っていたか:種類と数がそろっていたか
- 下ろさなくていい箱を下ろしていないか:奥の箱や隣の箱を、ついでに動かしていないか
3つともできていたら、上棚の使い方は合っています。どれかが欠けていたら、その箱の札か、置く位置を見直します。
**置いたときにうまくいったと思っても、半年後の自分が迷ったなら、それは置き方が合っていなかったということです。**次の入れ替えの日に、迷った箱だけを直せば十分です。全部をやり直す必要はありません。
半年後の確かめを楽にするために、置いた日に上棚の写真を1枚撮っておくのもおすすめです。いつも立つ位置から、扉を開けた状態で撮ります。衣替えの日にその写真を見返すと、半年前の自分がどの箱をどこに置いたかが一目でわかります。札が読めない箱が写真の中にあれば、それがそのまま、次に直す箱です。
よくあるつまずき
上棚収納を整えようとした人が、最初につまずきやすいところを挙げておきます。
箱を買ってから測る:箱を先に買うと、高さが合わなかったり、札を貼る場所が無かったりします。測ってから箱を選んでください。
上面に札を貼る:差が20cmを超える人には、上面の札は見えません。正面に貼ります。
札の字が小さい:近くで書いた札は、離れて見上げると読めないことがあります。いつも立つ位置から読めるかを確かめてください。
詰め込みすぎる:棚の幅いっぱいに箱を並べると、1箱を出すのに隣の箱が引っかかります。1箱ぶんの空きを残しておくと、出し入れが楽になります。
札を貼った面を奥に向けて戻す:急いで戻すと、箱の向きが逆になり、札が奥に隠れます。札を貼る面と持ち手の面を同じにしておくと、持ち手を手前にして戻すだけで札も手前に来ます。
季節の言葉ではなく日付で書く:「いつ出すか」を日付で書くと、毎年書き直すことになります。季節の言葉やきっかけで書いておけば、同じ札を何年も使えます。
一度で完成させようとする:上棚収納は、衣替えのたびに少しずつ直していくものです。最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
今日やること
この記事を読み終えたら、次の3つだけやってみてください。
- 目の高さと上棚の棚板の高さを測って、差を出す
- いつも立つ位置から、上棚の箱の札が読めるかを確かめる
- 読めない札があれば、正面の下寄りに、中身・誰の物か・いつ出すか・数の4つを書き直す
これだけで、半年後の衣替えの日に迷う時間がかなり減ります。
もし時間があれば、4つ目として、上棚の中で一番古い札の箱を1つ下ろしてみてください。中身が札と合っているか、まだ使う物かを確かめるだけで構いません。何年も下ろしていない箱は、上棚の場所を取ったまま、暮らしの中で役目を終えていることがあります。手放すかどうかはその場で決めなくて大丈夫です。札に「次の入れ替えの日に決める」と書き足して戻せば、半年後の自分が、そのときの暮らしに合わせて決めてくれます。
上棚は、毎日目に入らない場所です。だからこそ、見上げたときに札がそろって読める状態にしておくと、クローゼット全体が整っているという安心につながります。
よくある問い
- Q. クローゼットの上棚に何を置けばいいかわかりません
- 半年に1回くらい出し入れする物で、軽くて形が崩れても困らない物が向いています。季節外の服、季節外の小物、来客用の寝具の替えなどです。ただし、置く物を決める前に、目の高さと棚板の高さの差を測ってください。差が大きいほど中身が見えなくなるので、札の書き方と箱の高さを先に決める必要があります。
- Q. 上棚の箱にラベルを貼っても、結局開けて確かめてしまいます
- 札に中身の種類だけを書いていると、開けて確かめたくなります。種類に加えて、誰の物か、いつ出すか、何枚入っているかを書くと、開けずに判断できる場面が増えます。それでも開けてしまう箱は、中身が混ざっている箱です。1箱1種類に分け直すと、札だけで判断できるようになります。
- Q. 上棚には透明の箱と布の箱、どちらがいいですか
- 目の高さと棚板の差が20cm未満なら、透明の箱で中身が見えます。差が20cmを超えると、透明でも下からは底と前面の一部しか見えず、中身の判断はほぼ札頼みになります。その場合は、出し入れのときに軽くて持ちやすい布の箱の方が扱いやすいことが多いです。
- Q. 背が低くて上棚に手が届きません
- 手が届かない棚には、自分ではなく家族の背の高い人が出し入れする物か、年に1回しか出さない物だけを置きます。踏み台を使うなら、置き場所をクローゼットのすぐ横に決めてください。取りに行く手間があると、上棚の物は出さなくなります。札は低い人の目の高さで読める位置に貼ります。
— メグラシ編集部





