寝室のクローゼット|家族が眠る暗い朝は、手前30cmで支度を終える

**寝室にクローゼットがあって、家族がまだ眠っている時間に着替えるなら、翌朝の一式を前の晩のうちに扉から手前30cmの帯へ出しておいてください。**朝は扉を少し開けて、それを取るだけにします。
寝室のクローゼットで困るのは、入る量より朝の数分です。10月に入ると日の出が遅くなり、天井の明かりをつけずに服を選ぶ朝が増えます。暗い中で奥の服を探すと、ハンガーが当たり、引き出しが鳴り、色を取り違えます。**音と取り違えは、ほとんどが「奥を探す」ときに起きます。**探さない置き方にすれば、両方とも減ります。
結論:距離と時刻の差を測り、朝は手前30cmだけ使う
| 決めること | 目安 | 決まること |
|---|---|---|
| ベッドから扉までの距離 | 1.5m未満か | 音を気にする置き方にするか |
| 家族と起きる時刻の差 | 30分以上か | 暗い中で支度する日が続くか |
| 翌朝の一式の置き場 | 扉から手前30cm | 朝に奥へ手を入れずに済む |
| 朝に扉を開ける回数 | 1回 | 扉の音が1回で終わる |
| 寝室に入れる秋冬の服 | 毎朝着るものだけ | 上着と鞄を取りに入らずに済む |
2つの数のどちらも当てはまらないなら、この記事のやり方は要りません。どちらかが当てはまるなら、手前30cmの帯だけは作っておくと、朝が静かになります。
まず測る2つ|ベッドから扉まで、起きる時刻の差
1つめは、家族が寝ている枕の位置から、クローゼットの扉の取っ手までの距離です。巻き尺で床の上をまっすぐ測ります。1.5mを切ると、扉の音やハンガーの音がそのまま枕元に届きます。
2つめは、自分が起きる時刻と、同じ部屋で寝ている家族が起きる時刻の差です。平日5日分を書き出して、差がいちばん大きい日を見ます。30分以上ある日が週に3日以上あれば、「暗い中で、音を立てずに支度する」日が続くと考えてください。
2つとも、寝室の広さや収納の量とは関係がありません。同じ間取りでも、寝る位置と起きる時刻で答えが変わります。
10月から、暗いうちに支度する日が増える
夏のあいだは、起きる時刻にはもう外が明るく、カーテン越しの光で服の色が見えていました。秋に入ると、同じ時刻でも部屋はまだ暗いままです。
| 時期 | 東京のおよその日の出 | 6時に起きたときの部屋 |
|---|---|---|
| 9月初め | 5時15分ごろ | カーテン越しに明るい |
| 10月初め | 5時40分ごろ | 薄明るい |
| 10月半ば | 5時50分ごろ | 薄暗い |
| 11月初め | 6時05分ごろ | 暗い |
| 11月末 | 6時30分ごろ | 暗い |
| 12月半ば | 6時45分ごろ | 真っ暗に近い |
| 1月 | 6時50分ごろ | 真っ暗に近い |
| 2月半ば | 6時25分ごろ | 暗い |
地域によって時刻は前後しますが、流れは同じです。**衣替えで秋冬の服を寝室に戻すころに、ちょうど暗い朝が始まります。**置き方を決めるなら、戻す日に一緒に決めるのがいちばん手間がかかりません。
判定表|距離と時刻の差で、朝の置き方は3つに分かれる
| ベッドから扉まで | 起きる時刻の差 | 朝の置き方 |
|---|---|---|
| 1.5m未満 | 30分以上 | 一式を前の晩に手前30cmへ。扉は1回だけ開ける |
| 1.5m未満 | 30分未満 | 一式を手前30cmへ。朝の明かりは足元だけ |
| 1.5m未満 | ほぼ同時 | ふだんどおりでよい |
| 1.5〜3m | 30分以上 | 一式を手前30cmへ。引き出しは1段だけ |
| 1.5〜3m | 30分未満 | ハンガーの音だけ気をつける |
| 1.5〜3m | ほぼ同時 | ふだんどおりでよい |
| 3m以上 | 30分以上 | 扉の音だけ気をつける |
| 3m以上 | 30分未満 | ふだんどおりでよい |
| 3m以上 | ほぼ同時 | ふだんどおりでよい |
上の2段に当てはまるときは、この先の手前30cm、前の晩の準備、扉の開け方の3つを全部そろえてください。4段目の「1.5〜3mで30分以上」は、引き出しの音だけが残りやすい組み合わせです。扉とハンガーは距離で弱まりますが、引き出しのレールは低い音で、床を伝って届くからです。
「ふだんどおりでよい」に入った人も、家族が風邪をひいた週や、夜勤明けで昼に寝ている家族がいる日は、一段上の置き方に切り替えてください。判定は家の形ではなく、その週の寝る人の都合で動きます。
朝の数分を、秒で数える
置き方を変える前に、いまの朝を一度だけ数えてみてください。扉に手をかけてから、服を持って扉を閉めるまで、何秒かかっているかです。スマホの時計で構いません。
| 扉を開けてから閉めるまで | 起きていること | 手を付けるところ |
|---|---|---|
| 20秒以内 | 取るものが決まっている | このままでよい |
| 20〜60秒 | 1〜2枚を選んでいる | 羽織りだけ前の晩に決める |
| 1〜3分 | 奥を探している | 一式を手前の帯へ |
| 3分以上 | 着てから選び直している | 前の晩に上下を組む |
| 日によって違う | 天気で迷っている | 最低気温を前の晩に見る |
扉が開いている時間が長いほど、音が出る回数も、光が寝室にもれる時間も増えます。**20秒以内に収まれば、ほとんどの音は出ません。**1分を超えている人は、服を選んでいる時間がそのまま扉の開いている時間になっています。
数えるのは1回だけで十分です。2週間後にもう一度数えて、短くなっていれば置き方が合っています。
手前30cm|翌朝の一式だけを置く帯
クローゼットの扉を開けて、扉の枠から奥へ30cmまでを「朝の帯」にします。腕を伸ばさず、上半身を入れずに手が届く深さです。ここに翌朝の一式だけを置きます。
| 手前30cmに置くもの | 手前30cmに置かないもの |
|---|---|
| 翌朝の上と下 | その週に着ない服 |
| 翌朝の羽織り1枚 | 厚手の上着 |
| 下着と靴下の小さな箱 | 下着の引き出しごと |
| 部屋着を戻すフック | 鞄 |
| 足元を照らす小さな明かり | 季節外の箱 |
奥にはこれまでどおり服を掛けて構いません。朝に手を入れないことだけ決めておけば、奥がどんなに詰まっていても音は出ません。手前から何cmまで手が届くかの測り方はクローゼットの奥行きにあります。
前の晩にすること|一式を1本のフックにまとめる
一式は、上と下と羽織りを1本のフックにまとめて掛けます。フックは扉の内側の枠か、パイプのいちばん手前の端に付けます。1本にまとめるのは、朝に取る動きを1回にするためです。3本のハンガーを1本ずつ外すと、そのたびに金具が鳴ります。
| 前の晩にそろえるもの | そろえ方 |
|---|---|
| 上 | いちばん内側に掛ける |
| 下 | 上のハンガーの下に重ねて掛ける |
| 羽織り | いちばん外側に掛ける |
| 下着・靴下 | 手前の小さな箱に入れておく |
| 時計・髪留め | 箱のふたの上に置く |
| 部屋着を戻す場所 | 空いたフックを1本残す |
| 翌朝の天気 | 最低気温を見て羽織りを決めておく |
最低気温の見方は寝る前の1回で足ります。朝に見ると、そこで服を選び直すことになります。秋は朝と昼の気温の差が大きい日が続くので、迷ったら羽織りを1枚足した一式にしておき、暑ければ職場や出先で脱ぐほうに寄せます。朝の暗い寝室で足すより、外で脱ぐほうがずっと静かです。
週に1回まとめて出すか、毎晩出すか
前の晩の準備を、毎晩ではなく週の初めにまとめてやりたい人もいます。どちらが合うかは、手前の帯の幅と、週の予定が変わる回数で決まります。
| 条件 | 毎晩1式 | 週に1回まとめて |
|---|---|---|
| 手前の帯の幅 | 30cmで足りる | 60cm以上要る |
| 予定が週の途中で変わる | 合う | 組み直しが出る |
| 天気で羽織りが変わる | 合う | 羽織りだけ毎晩決める |
| 前の晩に時間が取れない | 合わない | 合う |
| 家族が先に寝る | 寝る前に済ませる | 週末の昼に済ませる |
| 同じ服を週に2回着る | どちらでもよい | 洗濯の日と合わせる |
まとめて出すなら、5日分をフック5本に分けて、左から曜日の順に掛けます。朝は左端の1本を取るだけにして、取ったあとのフックには部屋着を掛けておきます。こうすると、残りの日数がフックの数でわかります。
帯の幅が30cmしか取れないクローゼットでは、5日分を並べると奥の服にぶつかります。この場合は毎晩1式にして、羽織りだけは週の初めに2枚決めておく、という分け方が扱いやすくなります。
扉の開け方|折れ戸・引き戸・開き戸で音の出る場所が違う
扉の種類によって、音の出る場所と、手を入れるのに必要な開き幅が変わります。
| 扉 | 音が出やすい場所 | 朝に開ける幅 |
|---|---|---|
| 折れ戸 | たたまれる蝶番と、上のレール | 片側だけ、30〜40cm |
| 引き戸 | 戸が端に当たるところ | 30cm。端まで引かない |
| 開き戸 | 磁石の留め具が外れるところ | 90度まで開けず、45度で止める |
| 扉なし・カーテン | カーテンのランナー | 端を手でよける |
| 両開きの開き戸 | 2枚目の留め具 | 手前30cmのある側の1枚だけ |
| 折れ戸が左右2組 | 2組目のたたまれる音 | 一式を掛けた側の1組だけ |
引き戸は、端まで引ききると戸が枠に当たって鳴ります。**30cmで止めれば、当たる音が出ません。**折れ戸は、たたむ途中で止めると蝶番の音が小さくなります。一式を掛ける側は、扉を少し開けたときに手が入る側にしてください。扉ごとの死角の位置はクローゼット内の収納に詳しく書いています。
音の出る場所を、1つずつ消す
朝の音は、場所ごとに消し方が違います。全部を一度にやる必要はありません。距離が近い順、つまりベッドに近いところから手を付けます。
| 音 | 出るとき | 消し方 |
|---|---|---|
| ハンガーの金具どうし | 奥の服を寄せたとき | 朝は奥に触れない |
| ハンガーとパイプ | 外すとき | 一式を1本のフックにまとめる |
| 引き出しのレール | 開け閉め | 朝は1段だけ、ゆっくり |
| 扉の蝶番 | 折れ戸をたたむとき | 片側を途中まで |
| 扉の留め具 | 開き戸を開けるとき | 手で押さえながら開ける |
| 紙袋・買い物袋 | 奥で触れたとき | 寝室のクローゼットに入れない |
| ファスナーの引き手 | 服を取り出すとき | 前の晩に閉じてから掛ける |
| 衣類カバー | めくるとき | 手前の帯には使わない |
| 床に置いた箱 | 足が当たったとき | 手前30cmの床は空ける |
| スマホの明かり | 手元を照らしたとき | 床向きの小さな明かりに替える |
ベッドから1.5m以内にあるものだけを先に直すと、それだけで朝の音はかなり減ります。
どの音がいちばん大きいかは、家によって違います。調べ方は簡単で、昼間に家族に寝室のベッドで横になってもらい、自分がいつもの朝と同じ動きでクローゼットから服を取ります。**聞こえた音を、大きい順に3つだけ書き出してください。**上の表のうち、その3つの行だけを直せば足ります。全部を直そうとすると、ハンガーを買い替え、扉を調整し、引き出しを入れ替える週末が何回も要ります。
音は、寝ている人の耳に届く高さでも変わります。床に近い引き出しの音は、ベッドの高さでは小さく聞こえることがあります。反対に、パイプの高さで鳴るハンガーの音は、枕とほぼ同じ高さなので届きやすい音です。
ハンガー|いちばん音が出るのは、外すとき
ハンガーは、掛けるときより外すときに鳴ります。パイプから持ち上げるときに金具がパイプの上を滑り、隣のハンガーに当たるからです。
| ハンガーの種類 | 外すときの音 | 手前の帯に向くか |
|---|---|---|
| 金属の細いもの | 大きい。隣と当たる | 向かない |
| 木のもの | 中くらい。金具が鳴る | 1本だけなら向く |
| 樹脂のもの | 小さい | 向く |
| 表面に滑り止めのあるもの | 小さい。滑らない | 向く |
| 引っかける部分が太いもの | 小さい | 向く |
| クリップ付きのもの | 中くらい。クリップが鳴る | 下だけなら向く |
奥のハンガーまで全部替える必要はありません。替えるのは、手前の帯に掛ける1本だけです。ハンガーの形と向きの決め方はハンガーの向きにまとめてあります。
引き出し|朝に開けるのは1段だけにする
引き出しは、レールの音と、中身が擦れる音の2つが出ます。朝に開ける段を1段に決めると、音が出るのも1回で済みます。
| 段 | 入れるもの | 朝に開けるか |
|---|---|---|
| いちばん上 | 下着・靴下 | 開けない。前の晩に箱へ |
| 2段目 | 部屋着 | 開けない |
| 3段目 | たたむ上 | 前の晩に一式へ出す |
| 4段目 | たたむ下 | 前の晩に一式へ出す |
| 下の段 | 季節の小物 | 開けない |
それでも朝に開けるなら、両手で取っ手を持ってまっすぐ引きます。片手で引くと引き出しが斜めになり、レールが鳴ります。秋冬に増えるインナーの置き方はクローゼット下着収納にあります。
光|天井の明かりをつけずに、色がわかるか
暗い寝室で天井の明かりをつけると、部屋全体が明るくなり、寝ている人の顔にも光が届きます。使うのは、床に向けた小さな明かりです。
| 明かり | 寝ている人への届き方 | 色の見え方 |
|---|---|---|
| 天井の明かり | 顔まで届く | よく見える |
| 枕元の明かり | 顔のすぐそば | 見える |
| スマホの画面 | 向け方しだい | 青みがかる |
| 床に向けた小さな明かり | 届きにくい | 足元の範囲なら見える |
| クローゼットの中の小さな明かり | 扉を閉めれば届かない | 手前の帯なら見える |
| 廊下の明かりを扉から入れる | 扉の向きしだい | 薄く見える |
床に向けた明かりは、クローゼットの手前の床に置くか、扉の内側の低い位置に付けます。光を上に向けないことが、寝ている人に届かないいちばんの手です。
明かりの色は、電球色より昼白色に近いほうが、服の色を見分けやすくなります。電球色の明かりは、紺を黒に、白を生成りに寄せて見せます。前の晩に一式を組んでおけば色を見分ける必要はありませんが、朝に羽織りだけ選ぶ人は、明かりの色も合わせて見直してください。
明るさは、手前30cmの帯と足元が見えれば十分です。それ以上明るくすると、扉のすき間から寝室に光がもれます。
色の見間違い|暗いところで紺と黒を取り違えない
暗いところでは、濃い色どうしの区別がつきにくくなります。取り違えやすい組み合わせは決まっています。
| 取り違えやすい2色 | 取り違えない置き方 |
|---|---|
| 紺と黒 | 隣に掛けない。間に明るい色を1枚 |
| 濃い灰色と茶色 | 棚の段を分ける |
| 深い緑と黒 | ハンガーの向きを変えておく |
| えんじと茶色 | 一式を組むときに昼の光で決める |
| 紺の上と紺の下 | 上下を前の晩に組んで1本に |
| 黒のタイツと紺のタイツ | 箱を分けて、ふたに印を付ける |
いちばん確かなのは、色を決めるのを前の晩にすることです。一式を組むのは部屋が明るいうちにして、朝は手ざわりと位置だけで取れるようにしておきます。
着替える場所|寝室の中か、外か
一式を取ったあと、どこで着替えるかも決めておきます。寝室の中で着替えると、衣擦れやファスナーの音がそのまま届きます。
| 着替える場所 | 向いているとき | 気をつけること |
|---|---|---|
| 寝室の中 | 距離が3m以上ある | ファスナーは部屋を出てから |
| 廊下 | 寝室の扉を閉められる | 床が冷えるので靴下を先に |
| 洗面所 | 顔を洗うついでに | 湿気の多い時間は短く |
| 居間 | 暖房を先につけられる | 家族が起きてくる前に |
| 寝室の扉のすぐ外 | 一式を持って出るだけ | 部屋着を戻す場所を決めておく |
距離が1.5m未満なら、一式を持って寝室を出てから着替えるのがいちばん静かです。寝室では取るだけ、着替えるのは外、と分けてください。
外で着替えるときに困るのが、冬の廊下や洗面所の冷えです。10月のうちは気になりませんが、朝の室温が下がってくると、薄着になる数十秒がつらくなります。先に靴下とインナーだけ寝室で身につけてから出ると、外で着替える時間が短くなります。インナーは音の出ない素材なので、寝室の中で着ても困りません。
脱いだ部屋着を、どこに戻すか
着替えたあとに残るのが、脱いだ部屋着とパジャマです。これを寝室のクローゼットに戻しに入ると、朝にもう1回扉を開けることになります。
| 戻し方 | 朝の音 | 向いているとき |
|---|---|---|
| 外で着替えて、外のフックに掛ける | 出ない | 廊下や洗面所にフックを付けられる |
| 寝室の扉の外のかごに入れる | 出ない | 夜にまとめて寝室へ戻せる |
| 手前の帯の空いたフックに戻す | 扉を1回開ける | 寝室の中で着替える |
| ベッドの上に置く | 出ないが、家族の寝具に触れる | すすめない |
| 洗濯かごへ直接 | 出ない | 毎日洗う部屋着のとき |
いちばん静かなのは、寝室の外に部屋着の置き場を1か所作ることです。夜に寝室へ入るときに持って入れば、日中は寝室の外で待っています。秋冬の部屋着は厚手で乾きにくいので、毎日洗わない人はこの置き方が合います。部屋着とパジャマを分けるかどうかは、秋冬のパジャマの選び方の生地の見方も参考になります。
秋冬の衣替え|寝室に戻すもの、戻さないもの
衣替えで秋冬の服を戻すとき、全部を寝室のクローゼットに入れると、朝に取りに入るものが増えます。寝室には毎朝使うものだけを戻します。
| 秋冬のもの | 寝室のクローゼット | 寝室の外 |
|---|---|---|
| その週に着る上と下 | 戻す | ─ |
| 下着・インナー | 戻す | ─ |
| 部屋着・パジャマ | 戻す | ─ |
| 薄手の羽織り | 1枚だけ戻す | 残りは外 |
| 厚手のコート | ─ | 玄関か廊下 |
| 鞄 | ─ | 玄関か居間 |
| 手袋・マフラー | ─ | 玄関の近く |
| 冠婚葬祭の服 | 奥なら可 | ─ |
| 季節外の夏物 | 上の棚なら可 | ─ |
| 洗濯待ちのもの | ─ | 洗面所 |
上着と鞄は寝室に入れないほうが、朝に寝室へ入る回数が1回減ります。衣替えの箱の選び方は衣替えの収納ケースにあります。
上着と鞄を寝室の外に置く理由
上着と鞄は、朝の支度の最後に手に取るものです。寝室のクローゼットに入れておくと、着替えを外で済ませたあとに、もう一度寝室に戻ることになります。
寝室の外に置き場がない家では、玄関か廊下にフックを1本付けて、上着と鞄だけを掛けます。**1本で足りるのは、その週に使う上着が1枚、鞄が1つだからです。**残りの上着は寝室のクローゼットの奥に掛けて構いません。朝に取りに行かないものなら、奥にあっても音は出ません。
入れ替えるのは、週末の昼間です。家族が起きている時間に、翌週の上着をクローゼットの奥から出して、玄関のフックへ移します。入れ替えを朝にしないと決めておけば、上着のために暗い寝室へ入ることはなくなります。
休日の朝は、帯をいったん空ける
平日のために作った手前の帯は、休日の朝には要りません。家族と同じ時刻に起きる日なら、明かりをつけて、ふだんどおりに選べます。
休日には、帯に残っているものを一度すべて奥か外へ戻してください。平日の一式を出したまま週をまたぐと、手前の帯に「なんとなく置いてあるもの」が溜まっていきます。溜まると、平日の朝にそれを寄せてから一式を取ることになり、音が戻ってきます。
| 休日にすること | ねらい |
|---|---|
| 帯のフックを全部空にする | 次の週の一式だけが並ぶ |
| 小さな明かりの電池を見る | 暗い朝に消えないように |
| 手前の床に置いたものを戻す | 足が当たる音をなくす |
| 翌週の上着を玄関へ移す | 平日に寝室へ入らない |
| 翌週の予定を見て、羽織りを2枚決める | 前の晩の準備を短くする |
**空にするのは帯だけで、奥は触らなくて構いません。**休日の10分で帯が元に戻れば、平日の朝の静かさはそのまま続きます。
寝る前の10分でそろえる順番
前の晩の準備は、寝る前の10分で済みます。部屋がまだ明るいうちに、次の順でそろえてください。
| 順番 | すること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1 | 翌日の最低気温を見る | 1分 |
| 2 | 上と下を決めて、1本のフックに掛ける | 3分 |
| 3 | 羽織りを外側に掛ける | 1分 |
| 4 | 下着と靴下を手前の箱へ | 1分 |
| 5 | ファスナーとボタンを閉じておく | 1分 |
| 6 | 手前30cmの床に何もないか見る | 1分 |
| 7 | 小さな明かりの向きを床にする | 1分 |
家族が先に寝る家なら、この10分は家族が寝室に入る前に済ませます。寝室の明かりがついているうちに終えるのがこつです。
どちらとも取れるとき①|ベッドと扉が1.5m前後
測ってみたら1.4mや1.6mで、判定表のどちらに入るか迷う場合があります。このときは、扉の種類で決めてください。折れ戸と両開きの開き戸は、たたまれる音や留め具の音が大きいので、1.5m未満の側で組みます。引き戸と扉なしは、1.5m以上の側で組みます。
もう1つの見方は、寝ている人の頭の向きです。頭がクローゼット側に向いているなら近い側、足がクローゼット側なら遠い側で組みます。同じ距離でも、音は頭の側からのほうが届きやすいからです。
それでも決めきれないときは、近い側で2週間組んでみてください。近い側の置き方は、遠い側の置き方をすべて含んでいます。やりすぎて困ることはほとんどなく、困るとすれば前の晩の準備に数分かかることだけです。2週間後に「前の晩の準備が負担で、家族も起きていなかった」とわかれば、遠い側に戻せます。迷ったら手間の多いほうから始めて、減らしていくほうが、朝の失敗が少なく済みます。
どちらとも取れるとき②|子どもと同じ部屋で寝ている
子どもと同じ寝室で寝ている場合は、距離が3m以上あっても近い側で組んでください。着替えそのものを寝室の外でする前提にします。
前の晩に、一式を寝室の外、たとえば廊下のフックや洗面所の近くに出しておけば、朝は寝室に入らずに済みます。寝室のクローゼットには、子どもの服と自分の部屋着を入れ、朝に開ける必要のない中身にしておきます。子どもの服の段の決め方は子ども部屋のクローゼットにあります。
どちらとも取れるとき③|起きる時刻が日によって入れ替わる
交代勤務や、曜日によって家族のほうが早く出る家では、どちらが先に起きるかが日によって変わります。このときは、**手前30cmの帯を2人分に分けます。**扉の左右どちらかを自分、もう一方を家族にして、それぞれが前の晩に自分の一式を出しておきます。
帯を分けておけば、先に起きたほうが、相手の服を寄せて自分の服を探すことがなくなります。帯の幅は1人30cmあれば足ります。
扉が片側にしか開かないクローゼットでは、左右に分けられません。この場合は高さで分けます。パイプの手前の端を1人、扉の内側の枠のフックをもう1人にして、互いの一式に触れない位置にします。どちらの帯も、前の晩に出す人が自分で空けて、自分で埋めるのが決まりです。
どちらとも取れるとき④|ワンルームで、寝室と支度の場所が同じ
ワンルームや、寝る場所と支度の場所が同じ部屋の場合は、「寝室の外で着替える」ができません。このときは、クローゼットの扉の前ではなく、ベッドからいちばん遠い場所に一式を出しておきます。
玄関に近い壁にフックを1本付けて、前の晩に一式をそこへ掛けます。朝はクローゼットを開けずに、そのフックの前で着替えます。クローゼットがない部屋での置き場の選び方はクローゼットがない部屋にあります。
2週間で確かめること
置き方を変えたら、2週間そのまま続けて、次の点を見てください。
| 見ること | うまくいっている合図 | 直すところ |
|---|---|---|
| 朝に扉を開けた回数 | 1回 | 2回以上なら一式に足りないものがある |
| 奥に手を入れた日 | 0日 | あれば、その服を手前の帯へ |
| 色を取り違えた日 | 0日 | あれば、前の晩に組む時間を早める |
| 家族が目を覚ました日 | 減った | 減らなければ、着替える場所を外へ |
| 前の晩の準備にかかった時間 | 10分以内 | 長ければ、候補の服を減らす |
| 手前の帯に溜まったもの | 一式と部屋着だけ | それ以外は奥か外へ |
| 上着を取りに寝室へ入った日 | 0日 | あれば、上着の置き場を外へ |
| 小さな明かりをつけた時間 | 1分以内 | 長ければ、探しているものがある |
2週間たって、奥に手を入れた日が0なら、その置き方で冬まで続けられます。
よくある行き違い
**「寝室のクローゼットは、たくさん入れたほうが便利」。**寝室に入れるものが増えるほど、朝に取りに入る回数が増えます。毎朝使うものだけに絞ったほうが、支度は静かになります。
**「暗くても、手探りで取れる」。**手探りで取ると、奥の服やハンガーに触れて音が出ます。手探りにならないように、前の晩に手前へ出しておきます。
**「家族が起きないように、急いで着替える」。**急ぐと、引き出しを片手で引いたり、ハンガーを勢いよく外したりして、かえって音が出ます。前の晩にそろえておけば、朝は急がずに済みます。
**「寝室のクローゼットを別の部屋に移さないと解決しない」。**移せるなら静かにはなりますが、多くの家では寝室の収納がいちばん大きく、移すと別の部屋があふれます。朝に使うのは手前の帯だけなので、帯の中身を整えるほうが先です。それで足りなければ、一式を寝室の外に出す置き方に進みます。
**「音を消すには、扉を外すしかない」。**扉を外すと扉の音はなくなりますが、クローゼットの中の服がそのまま寝室から見えるようになり、ほこりも入りやすくなります。扉を開ける幅と回数を決めれば、扉を付けたままでも音は小さくできます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 寝室のクローゼットで、家族を起こさずに着替えるにはどうすればいいですか
- 朝にクローゼットの奥へ手を入れないことです。前の晩のうちに、翌朝着る一式を扉から手前30cmの帯に出しておきます。上と下と羽織りを1本のフックにまとめて掛け、下着と靴下は同じ高さの小さな箱に入れます。朝は扉を少し開けて、その一式を取るだけにする。ハンガーが隣の服に当たる音、引き出しのレールの音、扉のたたまれる音は、ほとんどが奥の服を探すときに出ます。探さなければ音は出ません。
- Q. 暗い中で服の色を間違えてしまいます
- 暗いところでは、紺と黒、濃い灰色と茶色の区別がつきにくくなります。前の晩に一式を組んでおけば、朝に色を見分ける必要がなくなります。それでも朝に選ぶ場合は、濃い色どうしを隣に掛けないことです。紺の隣には明るい色を1枚はさむ、黒は棚の段を分ける、といった置き方にすると、手ざわりと位置だけで取り違えずに済みます。光は天井の明かりではなく、足元を照らす小さな明かりを床に向けて使います。
- Q. 寝室のクローゼットに、秋冬の服を全部入れてもいいですか
- 毎朝着るものだけにすることをすすめます。厚手の上着や鞄まで寝室に入れると、朝にそれを取りに行く回数が増え、扉を開ける時間も長くなります。上着は玄関か廊下に掛ける場所を作り、鞄も寝室の外に置きます。寝室のクローゼットには、その週に着る上と下、下着、部屋着を入れる。こうすると、寝室で済ませるのは着替えだけになり、支度の大半を家族が寝ている部屋の外で進められます。
- Q. 子どもと同じ部屋で寝ています。何が変わりますか
- 子どもは大人より眠りが浅い時間帯があり、音と光のどちらにも反応しやすいことがあります。同じ部屋で寝ているなら、着替えそのものを寝室の外でする前提で組んでください。前の晩に一式を寝室の外、たとえば廊下や洗面所の近くに出しておけば、朝は寝室に入らずに済みます。寝室のクローゼットには、子どもの服と自分の部屋着を入れ、朝に開ける必要のない中身にしておきます。
— メグラシ編集部





