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壁面クローゼット|幅と奥行きは、持っている服の丈と枚数から逆算する

メグラシ編集部//読了 12分
寝室から見た白い引き戸の作り付けクローゼット。片側が開き、左の高いパイプに秋冬のコートと長いワンピース、右は上下2段のパイプにシャツとジャケット、その下に引き出しが並ぶ

**壁面クローゼットをつくる前や借りる前に、手持ちの服を丈で3つに分けて、何枚あるかを数えてください。**掛ける枚数に1着あたりの厚みを掛けると幅が、ハンガーの肩幅に前後の余裕を足すと奥行きが、長い丈の服の枚数で高さの割り振りが決まります。広さは、部屋の壁ではなく、あなたの服が決めます。

壁一面のクローゼットは、たくさん入りそうに見えます。けれども、幅だけ広くて奥行きが足りないと、服を横向きに掛けられません。高さを1段のパイプにすると、短い丈の服の下に大きな空きが残ります。同じ広さでも、服の丈と枚数に合わせて割り振るかどうかで、入る量が倍近く変わることがあります。

この記事は、壁面クローゼットの幅・奥行き・高さ・扉を、手持ちの服から逆算する手順です。扉ごとの死角の扱いはクローゼット内の収納|扉の開き方で、死角の位置が変わるに、狭いクローゼットに入る枚数の上限は狭いクローゼットの収納にまとめてあります。

結論:幅は枚数から、奥行きは肩幅から、高さは丈から決まる

決めるもの何から出すか目安足りないと起きること
パイプの幅掛ける枚数×1着あたりの厚み普通の服1着3cm、厚手のコート6cm服が押し合ってしわになる
奥行きハンガーの肩幅+前後の余裕内寸55〜60cm横向きに掛けられない
高さの割り振り長い丈と短い丈の枚数長い丈の区画は縦に120cm以上丈の長い服の裾が床に着く
枕棚背伸びせずに手が届く高さ床から180〜200cm上の段が物置になる
扉前に取れる通路の幅引き戸なら通路60cm、折れ戸なら扉の半分+60cm扉が家具に当たる

5つのうち、あとから変えにくいのは奥行きと扉です。**幅と高さは棚やパイプで割り振り直せますが、奥行きと扉は壁ごと決まります。**つくる前や借りる前には、この2つを先に確かめてください。

先に数える|服を丈で3つに分ける

クローゼットの前に立ち、掛けている服を丈で3つに分けて数えます。畳んでしまっている服は、ここでは数えません。

丈の分け方入る服の例ハンガーに掛けたときの縦の長さ要る縦の空き
長い丈ロングコート・ロングワンピース・長いスカート110〜140cm120〜150cm
中くらいの丈膝丈のワンピース・膝丈のコート・パンツを二つ折り90〜110cm100〜120cm
短い丈シャツ・ブラウス・ジャケット・短いコート60〜80cm90〜100cm

数え終わったら、紙に3つの数字を書いてください。**この3つの数字が、壁面クローゼットのすべての寸法の出発点になります。**家族で使うなら、1人ずつ同じように数えます。

数えるときに迷うのは、パンツです。パンツは二つ折りにしてハンガーに掛けると中くらいの丈、裾をクリップで挟んで吊るすと長い丈になります。今の掛け方のまま数えて、あとで掛け方を変えるかどうかを決めてください。膝丈のコートも、肩から裾までを測って、110cmを超えるなら長い丈の側に入れます。

長い丈の服が少ない人ほど、パイプを上下2段に分けられるので、同じ幅でも多く掛けられます。反対に、ロングコートやロングワンピースが多い人は、2段に分けられる区画が狭くなります。

幅①|掛ける枚数×1着あたりの厚み

パイプの幅は、掛ける服の枚数に、1着あたりの厚みを掛けて出します。1着あたりの厚みは、服の種類によって違います。

服の種類1着あたりの厚み10着で要る幅
薄手のシャツ・ブラウス2cm20cm
カットソー・薄手のニット3cm30cm
ワンピース・スカート3cm30cm
ジャケット4cm40cm
厚手のニット(掛ける場合)5cm50cm
薄手のコート5cm50cm
厚手のコート・中綿のコート6〜8cm60〜80cm

計算した合計に、1〜2割の余りを足してください。**余りがないと、服を取り出すたびに隣の服が引っかかり、戻すときに押し込むことになります。**ハンガーの厚みもこの数字に含まれていますが、厚みのある木のハンガーを使っているなら、1着あたり1cmずつ足します。

たとえば、シャツが15着、ワンピースとスカートが10着、ジャケットが5着、厚手のコートが4着なら、30+30+20+28で108cm。2割を足して、およそ130cmのパイプが要ります。

この130cmは、パイプを1段にしたときの長さです。シャツとジャケットの20着を2段目に回せるなら、上と下で長さを分け合えるので、壁の幅としてはもっと短くて足ります。幅を決めるときは、先に高さの割り振りを考えてから、1段あたりの長さを出すほうが、壁の幅を無駄なく使えます。

幅②|家族で分けるなら、枚数の割合で分ける

壁面クローゼットを家族で使うときは、幅を半分ずつにせず、掛ける枚数の割合で分けてください。

分け方起きること向く家族
同じ幅で半分ずつ服の多い人の側だけが詰まる2人の服の枚数がほぼ同じ
枚数の割合で分けるどちらの側も余りが同じくらいになる服の枚数が違う
長い丈の区画だけ共用端の区画を2人で使う長い丈の服が2人とも少ない
季節で分ける季節ごとに片方の幅が広くなる2人とも季節の服が多い
上下で分ける上段と下段を1人ずつ背の高さが大きく違う

枚数の割合で分けるときは、それぞれの服の厚みも入れて計算してください。枚数が同じでも、厚手のコートが多い人のほうが幅を使います。1人ずつ、幅①の表で出した合計の長さを比べて、その長さの割合で壁を分けるのがいちばん正確です。

幅を分けたら、境目にしきりを入れるか、ハンガーの色を人ごとに変えておくと、服が混ざりません。長い丈の区画を共用にすると、それぞれの側を短い丈の2段掛けにでき、同じ幅でも掛けられる枚数が増えます。

子どもの服を一緒に入れる場合は、子どもの服は丈が短いので、大人の短い丈の区画の下の段に並べると、子どもが自分で手を伸ばせる高さになります。子どもが成長して丈が伸びたら、その区画を大人の側に戻します。

奥行き|55cmあれば横向きに掛けられる

服をハンガーで横向きに掛けるには、ハンガーの肩幅に、前後の余裕を足した奥行きが要ります。

内寸の奥行き掛け方起きること
60cm以上横向きに掛けられる厚手のコートも扉に当たらない
55〜60cm横向きに掛けられる厚手のコートの袖が扉に触れることがある
50〜55cm薄手の服なら横向きに掛けられるコートは肩が扉か壁に当たる
45〜50cm横向きは難しい服を少し斜めにして掛ける
45cm以下横向きには掛けられない正面向きに掛けるか、棚にする

大人の服のハンガーは、肩幅が40〜45cmあります。前に扉、奥に壁があるので、肩幅に前後5cmずつを足した55cmが、横向きに掛けるときの最低の奥行きです。厚手のコートは袖が膨らむので、60cmあると扉に当たりません。

奥行きは、扉の内側から奥の壁までを測ります。引き戸の場合は、扉の溝の分だけ内寸が浅くなるので、溝の内側から測ってください。

測るときは、手持ちのハンガーの中でいちばん肩幅の広いものを1本持って行くと確かです。ハンガーをパイプの位置に横向きに当てて、前と奥にそれぞれ指3本ぶんの余りがあれば、そのハンガーに掛けたコートも扉に当たりません。数字だけで迷うときは、実物を当てて見るのがいちばん早い方法です。

奥行きが足りないとき|正面向きに掛ける・棚にする

内寸が45cm以下で、横向きに掛けられない場合は、使い方を変えます。

使い方向く服気をつけること
正面向きに掛ける金具シャツ・ジャケット1本に掛けられるのは5〜8着
棚にして畳むニット・カットソー・パンツ棚の間隔は畳んだ高さの2倍まで
引き出しにする下着・靴下・小物引き出す長さ分、前に空きが要る
服を斜めに掛ける薄手のシャツ1着あたりの幅が1.5倍になる
フックに掛けるバッグ・帽子・ストール重いものは下の段に

奥行きが足りない壁面クローゼットは、古い住まいや、押し入れを作り替えた部屋によくあります。反対に、押し入れを作り替えた場合は奥行きが80cm以上あることも多く、そのときは手前にパイプ、奥に季節外の箱を置くと、前後で使い分けられます。

正面向きの金具は、手前の1着しか見えないので、よく着る服ほど手前に掛けてください。奥行きが足りない壁面クローゼットは、掛けるより畳む服を多くしたほうが、全体として多く入ります。

高さ|パイプを1段にするか2段にするか

短い丈の服は、ハンガーに掛けても縦に60〜80cmしかありません。パイプを1段にすると、下に100cm以上の空きが残ります。

高さの割り振り上のパイプ下のパイプ向く服
1段床から170〜180cm無し長い丈の服
2段床から190〜200cm床から95〜100cm短い丈の服
1段+下に引き出し床から170〜180cm無し(下は引き出し)中くらいの丈の服
1段+上に棚2枚床から150〜160cm無し短い丈の服と、畳む服

2段に分けた下の段は、腰から胸の高さに服の肩が来るので、しゃがまずに選べます。上の段は、顔の高さより少し上に服の肩が来ます。毎日着る服を下の段に、週に1〜2回の服を上の段に分けると、朝の出し入れで腕を上げる回数が減ります。

2段に分けるには、クローゼットの内寸の高さが200cm以上要ります。**上の段は、背伸びせずに手が届く高さかを確かめてください。**届かない場合は、上の段にしまう服を季節外のものにして、衣替えのときだけ踏み台を使います。

長い丈の区画は、どちらの端に置くか

長い丈の服を掛ける区画は、壁面クローゼットの端に1つまとめます。真ん中に置くと、左右の2段掛けの区画が分断されて、使いにくくなります。

置く場所向くとき
部屋の入口に近い端コートを毎日出し入れする
部屋の奥の端ロングワンピースなど、たまにしか着ない
窓に近い端日が当たらない場合だけ。当たるなら避ける
家族の境目2人で共用にする

長い丈の区画の下には、服の裾から床までに空きが少し残ります。ここには、背の低い靴の箱や、平たいバッグを置けます。裾が物に触れない高さかを、実際に掛けてから確かめてください。

**毎日着るコートが長い丈なら、入口に近い端に置くと、朝の出し入れが短くなります。**長い丈の服がほとんどない場合は、端の区画を中くらいの丈の区画にして、膝丈のワンピースや二つ折りのパンツを掛けます。

枕棚|手が届く高さと、置くもの

壁面クローゼットの上には、たいてい枕棚と呼ばれる棚があります。ここに何を置くかで、枕棚が使える場所になるか、物置になるかが決まります。

置くもの向き理由
季節外の服を入れた箱向いている年に2回しか出さない
帽子・季節の小物向いている軽くて、落としても危なくない
バッグ軽いものだけ重いものは下ろすときに危ない
毎日使うもの向かない背伸びの回数が増える
重い箱向かない下ろすときに落としやすい
中身の見えない箱ラベルがあれば使える何が入っているか忘れる

枕棚の高さは、床から180〜200cmがよくある作りです。**背伸びせずに箱の底に手が届かない高さなら、そこには年に2回しか開けないものだけを置いてください。**季節外の服を箱にしまうときの選び方は衣替えの収納ケースにあります。

下の空き|引き出しと箱

パイプを1段にした区画の下には、大きな空きができます。ここは、引き出しや箱を置くのに向いています。

下の空きの高さ置くもの気をつけること
100cm以上引き出しを2〜3段重ねるいちばん上の段を腰の高さに
60〜100cm引き出しを1〜2段服の裾が引き出しに触れないか
30〜60cm浅い箱・靴の箱服の裾の下に収まるか
30cm以下平たい箱・バッグほこりが入らないようにふたを

下の空きに引き出しを置くときは、**掛けた服の裾から引き出しの上までに、手のひら1枚ぶんの空きを残してください。**裾が引き出しに乗ると、服にしわがつきます。引き出しの段数の決め方はクローゼットのチェスト|引き出しの深さで、入るものが決まるで扱っています。

扉を選ぶ|引き戸・折れ戸・開き戸・扉なし

壁面クローゼットの扉は、あとから替えるのが難しい場所です。前に取れる通路と、一度にどれだけ開けたいかで選びます。

扉一度に開く幅前に張り出す幅向く部屋
引き戸全体の半分ほど無し前にベッドや机が迫っている
折れ戸ほぼ全面扉1枚の幅の半分ほど前に通路が取れる
開き戸扉1枚ずつ扉1枚の幅幅が狭く、扉が2〜4枚
扉なし・布で仕切る全面無し中が見えても気にならない
扉なし・開け放し全面無し服の色や丈をそろえて見せる

扉の選び方で迷う人の多くは、見た目の好みで決めようとしています。けれども、扉は毎日何回も開け閉めする場所です。朝の支度で何回開けるか、そのとき前にどれだけ立てるかを考えると、選ぶべき扉はたいてい1つに絞れます。

服を一度に見渡して選びたいなら折れ戸か扉なし、前の通路が狭いなら引き戸が向いています。引き戸は、左右の扉が重なる場所がいつも隠れるので、その場所には季節外の服を掛けると無駄がありません。

扉の前に要る通路

扉を選んだら、クローゼットの前にどれだけの空きが要るかを確かめてください。家具を置いたあとで扉が開かないことに気づくと、置き場所を変えるしかなくなります。

扉扉の前に要る空き立って服を選ぶための空き合計
引き戸0cm60cm60cm
折れ戸(扉1枚45cm)25cm60cm85cm
開き戸(扉1枚45cm)45cm60cm105cm
扉なし0cm60cm60cm

立って服を選ぶための空きは、人が1人立って腕を前に伸ばせる幅です。**ベッドの横にクローゼットがある部屋では、ベッドの端からクローゼットの扉までが60cmあるかを先に測ってください。**足りなければ、引き戸か扉なしを選びます。

靴とバッグの置き場所も、先に決めておく

壁面クローゼットは服のための場所ですが、実際には靴やバッグ、帽子、ストールなども一緒に入れることが多くなります。服だけで寸法を出すと、あとから入れる物の場所が足りなくなります。

物置く場所要る空き
よく使うバッグ扉の内側のフック、下の空きの手前1個につき幅20〜30cm
たまに使うバッグ枕棚、下の空きの奥形が崩れないよう立てて置く
季節の靴下の空きに箱で1足につき幅20cm前後
ストール・マフラー引き出しか、パイプに掛ける1本につき2〜3cm
帽子枕棚重ねずに並べる
手入れの道具扉の内側か、引き出しの1段小さな箱1つ分

**靴を下の空きに置くなら、服の裾から床までの空きが40cm以上ある区画を選んでください。**それより低いと、靴の箱を出すたびに服の裾に触れて、しわや汚れの元になります。

物の数を数えるときも、服と同じように、秋の衣替えのあとで数えると、冬のブーツや厚手のストールまで入れた数字になります。

照明とコンセント

壁面クローゼットは奥行きがあるので、部屋の照明だけでは奥の服の色が見分けにくくなります。とくに、紺と黒、灰色と濃い灰色は、暗い場所ではほとんど同じに見えます。

つくるときには、クローゼットの中か、扉の上に照明をつけられるかを確かめてください。つけられない場合は、電池で光る小さな照明を枕棚の下に貼ると、朝の暗い時間でも色が見分けられます。衣類の手入れに使う道具を充電するなら、クローゼットの近くにコンセントがあるかも、打ち合わせのときに一緒に確かめておきます。

湿気|外壁側の面なら、奥に空きを残す

壁面クローゼットが外壁側の面にある場合は、冬に壁が冷えて、奥に湿気がたまりやすくなります。

  • 奥の壁から服の肩まで、手のひら1枚ぶんの空きを残す
  • 下の空きに置く箱は、壁から離して置く
  • 晴れた日に、扉を開けて空気を入れ替える
  • 湿気を取る道具は、下の空きの奥に置く

外壁側かどうかは、クローゼットの奥の壁の向こうが外か、別の部屋かで分かります。**外壁側なら、奥行きが60cmあっても、服を奥まで詰めずに55cmまでの位置で掛けてください。**壁を選ぶ段階での考え方はクローゼットがない部屋にまとめてあります。

衣替えの時期に測る理由

壁面クローゼットの寸法を測るなら、秋の衣替えの時期がいちばん向いています。

時期クローゼットの状態測ったときの数字
春の衣替えのあと薄手の服が多い少なく出る
夏薄手の服だけいちばん少なく出る
秋の衣替えのあと厚手のコートとニットが加わるいちばん多く出る
冬厚手の服が多い多く出る

**秋に冬の服を出したときの枚数と厚みで測っておけば、1年のうちでいちばん詰まる時期に合わせた幅が出ます。**夏に測ると、冬に厚手のコートを掛けたときに幅が足りなくなります。

衣替えの日は、服を全部出して入れ直す日でもあります。数えるだけなら、出した服を丈で3つの山に分けて、山ごとに枚数を数えれば15分ほどで終わります。数え終わったら、その数字を書いた紙をクローゼットの扉の内側に貼っておくと、次の衣替えのときに、服が増えたか減ったかがすぐ分かります。

いまある壁面クローゼットを割り振り直す

すでに壁面クローゼットがある場合も、同じ手順で割り振り直せます。服を丈で3つに分けて数え、今のパイプと棚の配置と比べてください。

今の状態割り振り直し方
全体が1段のパイプで、短い丈の服が多い半分を2段にする
長い丈の服が真ん中にある端に移して、長い丈の区画を1つにまとめる
奥行きが足りず、服が斜めになっている薄手の服を畳んで棚か引き出しに
枕棚に毎日使うものがある下の空きか、扉の内側のフックに移す
家族の服が混ざっている枚数の割合で幅を分けて、しきりを入れる
下の空きに何も置いていない引き出しか箱を置く

パイプを2段にするには、後から取り付けるパイプや、上のパイプから吊り下げる金具が使えます。棚を足す場合の考え方はクローゼット可動棚で詳しく扱っています。

賃貸の内見で見る5か所

部屋を借りるときに壁面クローゼットがあるなら、内見で次の5か所を測ってください。巻き尺が1本あれば、5分ほどで終わります。

見る場所測り方手持ちの服と比べること
パイプの長さ左端から右端まで枚数×厚みの合計より長いか
奥行き扉の内側から奥の壁まで55cm以上あるか
パイプの高さ床からパイプまで長い丈の服の裾が床に着かないか
枕棚の高さ床から棚の上まで背伸びせずに手が届くか
扉の前の空き扉からベッドを置く予定の位置まで扉の種類ごとの通路が取れるか

内見のときに、家から手持ちの長い丈の服の丈を測って、数字をメモしておくと、その場で比べられます。パイプの長さが足りない部屋でも、奥行きが55cm以上あって高さが200cm以上あれば、2段に分けて足りることがあります。

賃貸の場合、パイプを2段にする金具や、突っ張って立てる棚は、壁に穴を開けずに使えるものを選んでください。内見のときに、パイプの取り付け部分がしっかりしているか、手で軽く押して確かめておくと、2段目の金具を吊り下げても大丈夫かが分かります。

リフォームや新築の打ち合わせで伝える数字

壁面クローゼットをつくる打ち合わせでは、「たくさん入るように」と伝えるより、数字で伝えたほうが、思っていたとおりの作りになります。

伝える数字出し方
長い丈・中くらい・短い丈の枚数丈で3つに分けて数えた数字
パイプの長さの合計枚数×厚みの合計に2割を足す
長い丈の区画の幅長い丈の服の枚数×厚み
2段にする区画の幅短い丈の服の枚数×厚み÷2
奥行きの内寸55〜60cm
枕棚の高さ背伸びせずに手が届く高さ
扉の種類前の通路から選んだもの

打ち合わせの前に、丈で3つに分けた数字と、1着あたりの厚みを掛けた合計を1枚の紙にまとめておくと、話が早く進みます。図面を見ながら、どの壁のどこに長い丈の区画を置くかまで決めておけば、完成してから割り振りに迷うことがありません。

**家族の人数が増える予定や、子どもの服を一時的に入れる予定があるなら、それも数字に入れておいてください。**パイプの長さに1〜2割の余りを残しておくと、数年のうちに服が増えても対応できます。

どちらとも取れるとき①|幅は足りるが、奥行きが45cm

幅は十分あるのに、奥行きが45cmほどしかない壁面クローゼットはよくあります。この場合は、区画ごとに使い方を分けます。

区画使い方
端の区画正面向きの金具で、コートとジャケットを掛ける
真ん中の区画棚を入れて、ニットとパンツを畳む
反対の端の区画引き出しを重ねて、下着と小物を入れる

横向きに掛けられない分を、畳む服に回すと、幅の広さを活かせます。薄手のシャツだけは、少し斜めにすれば掛けられることもあるので、1着試してから決めてください。

どちらとも取れるとき②|家族2人で使い、服の枚数が大きく違う

2人の服の枚数が大きく違うときは、枚数の割合で幅を分けたうえで、少ない人の側に、共用の物を置きます。

たとえば、1人が60着、もう1人が20着なら、幅を3対1に分けます。少ない人の側の下の空きには、2人で使うバッグや季節の小物を入れた箱を置きます。少ない人の側に共用の物を置くと、多い人が相手の側に服をはみ出させることがなくなります。

どちらとも取れるとき③|扉をつけるか、つけないか迷う

扉をつけるか迷うときは、クローゼットが部屋のどこから見えるかで決めてください。

見え方向く扉
部屋の入口から正面に見える扉をつける
ベッドから横に見える布で仕切る
部屋の奥で、ほとんど見えない扉なしでもいい
来客が入る部屋扉をつける

扉なしにするなら、ハンガーの色と形をそろえ、服を丈の順に並べると、見えていても落ち着いた眺めになります。

2週間で確かめること

壁面クローゼットを割り振り直したり、新しい部屋に服を入れたりしたら、2週間だけ使い方を見てください。数字で決めた割り振りが、暮らしに合っているかが分かります。

確かめること見方合っていなかったとき
朝に服を選ぶ時間扉を開けてから選び終わるまでよく着る服を扉の開く側へ
押し込んで戻した回数戻すときに隣の服を押したか1着あたりの厚みを見直す
背伸びした回数枕棚や上の段に手を伸ばしたかよく使う物を下の段へ
扉が家具に当たった回数扉を開けるたびに家具の位置を変える
床に置いたままの服夜に数える掛ける場所が足りない丈を数え直す

**床に置いたままの服が毎晩出るなら、その服の丈の区画が足りていません。**丈で3つに分けた数字をもう一度見直して、足りない丈の区画を広げてください。

よくある行き違い

**「幅が広いほどたくさん入る」。**奥行きが45cm以下だと、幅が広くても横向きに掛けられず、入る枚数は思ったより少なくなります。幅より先に奥行きを確かめてください。

**「パイプは1段がいちばん使いやすい」。**短い丈の服が多い人は、1段にすると下に大きな空きが残ります。2段に分けると、同じ幅で掛けられる枚数がほぼ倍になります。

**「折れ戸なら全部見渡せるから便利」。**全部見渡せる代わりに、扉が前に張り出します。前にベッドや机がある部屋では、扉が当たって開ききらないことがあります。

**「枕棚は高いほどたくさん置ける」。**手が届かない高さの枕棚は、置いたものを下ろさなくなり、物置になります。背伸びせずに箱の底に手が届く高さかを確かめてください。

装いに活かすなら

壁面クローゼットは、服を丈で3つに分けて数えるところから始まります。秋の衣替えで冬の服を出したら、その日のうちに数えてください。3つの数字と、1着あたりの厚みがあれば、幅・奥行き・高さ・扉のすべてを自分で決められます。

手持ちの服にぴったり合った壁面クローゼットは、服を探す時間が減り、朝の服選びも短くなります。広さに合わせて服を詰めるのではなく、服に合わせて広さを割り振ってください。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 壁面クローゼットの奥行きは何cmあればいいですか
服をハンガーで横向きに掛けるなら、内寸で55〜60cmあると安心です。大人の服のハンガーは肩幅が40〜45cmほどあり、前後に5cmずつの余裕がないと、扉に袖が当たったり、奥の壁に肩がこすれたりします。内寸が45cm以下の場合は、横向きには掛けられないので、服を正面に向けて掛ける金具を使うか、棚と引き出しを中心にした使い方にしてください。
Q. 壁面クローゼットにするとき、扉は引き戸と折れ戸のどちらがいいですか
前に通路をどれだけ取れるかで決めてください。引き戸は前に張り出さないので、ベッドや机がクローゼットの前に迫っている部屋に向いています。ただし、一度に開くのは全体の半分ほどです。折れ戸はほぼ全面が開きますが、開けたときに扉が前に張り出すので、扉の幅の半分ほどの通路が必要です。服を一度に見渡して選びたいなら折れ戸、通路が狭いなら引き戸が向いています。
Q. 家族で1つの壁面クローゼットを使うとき、どう分ければいいですか
先に1人ずつ掛ける服の枚数を数えて、枚数の割合で幅を分けてください。同じ幅で半分ずつにすると、服の多い人の側だけが詰まり、少ない人の側が空いたままになります。分けたら、長い丈の服が掛かる区画を2人で共用にして、短い丈の区画をそれぞれに割り当てると、同じ幅でも無駄が少なくなります。
Q. 壁面クローゼットに扉をつけずにカーテンで仕切ってもいいですか
かまいません。扉がないと、前に張り出すものが無く、全面を一度に見渡せます。気をつけるのは、中の服が部屋から見えることと、ほこりが入りやすいことです。カーテンや布で仕切るなら、床から少し浮く長さにして、下の空きに置いた箱にふたをしておくと、ほこりが気になりにくくなります。

— メグラシ編集部

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クローゼット下着収納|秋冬に増えるインナーは1週間の枚数で置く

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クローゼット下着収納|秋冬に増えるインナーは1週間の枚数で置く

クローゼットで下着をしまうときは、扉を開けて腰から胸の高さにある場所に、1週間ぶんと2枚だけを置きます。枚数は洗濯の間隔から数え、残りは別の段へ。秋冬はタイツや長袖のインナー、厚手の靴下が加わって量が増えるので、衣替えの日に夏の薄いインナーを上の段へ移します。ブラのカップをつぶさない奥行き、ショーツと靴下を立てる幅、家族と共用のクローゼットで見えないようにする置き方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 9分
ハンガーを逆にかける人がしていること|衣替えの日に始める着用記録

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ハンガーを逆にかける人がしていること|衣替えの日に始める着用記録

ハンガーを逆にかける人は、たいてい着た服に印をつけています。道具も記録帳も使わずに、半年後に一度も着なかった服がひと目でわかる方法です。秋の衣替えの日に始める理由、どちら向きを始まりにするか、「着た」の線をどこに引くか、畳む服の分け方、次の衣替えでの読み方、1回だけ着てすぐ脱いだ服や家の中でだけ着た服のようにどちらとも取れる場合の数え方、家族と共用のクローゼットでの分け方まで置きました。

メグラシ編集部/読了 9分
クローゼットのおもちゃ収納|箱は子どもが1回で出す量で分ける

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クローゼットのおもちゃ収納|箱は子どもが1回で出す量で分ける

クローゼットにおもちゃを収納して散らかるのは、箱が足りないからではなく、1つの箱に入っている量が、子どもが1回で出して5分で戻せる量を超えているからです。床に広げたときにバスタオル1枚に収まる量を1箱にして、種類ではなく一緒に遊ぶもので分ける。出しておく箱は2つまでにして、残りは上の段で休ませる。服と同じクローゼットで区画を分ける方法、箱の深さの目安、細かいおもちゃやきょうだいで使う場合、秋に区画を決めておく理由までまとめました。

メグラシ編集部/読了 9分

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