ウォークインクローゼットおしゃれ|外から見えるかと服の量で分ける

**ウォークインクローゼットをおしゃれにしたいなら、まず部屋から中が見えるかどうかと、レールが何割空いているかを確かめてください。**この2つで、やることが4つに分かれます。
部屋から中が見える人は、服そのものが部屋の景色になります。服が少なければ並べて見せ、多ければ見せる面を正面の1面に絞って、残りを隠します。扉を閉めて暮らしていて中が見えない人は、人に見せるおしゃれは要りません。服が少なければ中で着替える場所として整え、多ければ取り出しやすさを先に整えて、床と明かりだけに手をかけます。
冬の上着が入るこれからの時期は、見せていた並びがいちばん崩れやすくなります。分かれ道を先に決めておくと、厚い上着をどこへ逃がすかも決まります。
先に確かめる2つ|外から見えるか、レールが何割空くか
1つ目は、外から見えるかどうかです。次のどれかに当てはまれば「見える側」です。
- 扉が無い、またはカーテンだけで仕切っている
- 扉はあるが、ふだんは開けたまま暮らしている
- ベッドやソファに座ったとき、中のレールが目に入る
2つ目は服の量です。レールに掛かっているハンガーを全部片側へ寄せて、空いた幅がレールの長さの何割かを見ます。2割以上空けば「少ない側」、2割未満なら「多い側」です。レールが2本以上あるときは、いちばん長いレールで測ってください。
4つの組み合わせで、おしゃれの意味が変わる
| 服が少ない(2割以上空く) | 服が多い(2割未満) | |
|---|---|---|
| 外から見える | 並べて見せる | 見せる面を1面に絞り、残りを隠す |
| 外から見えない | 中で着替える場所にする | 取り出しやすさを先に、床と明かりだけ整える |
同じ「おしゃれにしたい」でも、見える側の人にとっては部屋の景色の話で、見えない側の人にとっては中に入ったときの気分の話です。見える側の人が見えない側のやり方をまねると、部屋から雑然とした中身が見えたままになります。逆に見えない側の人が見せる収納をまねると、誰にも見えない所に手間をかけて、服が取り出しにくくなります。
見えて少ない人|色を一方向に流して並べる
見えて少ない人は、並べ方だけで景色が作れます。決めることは、色をどちらへ流すかです。
入口から見て、奥から手前へ、暗い色から明るい色へ並べます。奥が暗いと、中に奥行きがあるように見えます。丈も同じ方向にそろえ、長い上着やワンピースを奥、短いシャツやニットを手前にすると、裾の線が斜めに一本つながります。

間隔は、ハンガーとハンガーの間に指2本が入るくらいが目安です。詰めすぎると色の流れが見えなくなり、空けすぎると服が少なく寂しく見えます。
ハンガーをそろえる|色・素材・肩の厚みの3つ
見える側の人が最初に手をかけるなら、服を買い足すよりハンガーです。そろえるのは色、素材、肩の厚みの3つです。
- 色:レールの色か、壁の色に近いものにする
- 素材:木か、表面に滑り止めのある薄いものか、どちらか1種類にする
- 肩の厚み:同じ太さのものにそろえる。厚い上着用だけ別の太さにするなら、その分は端へまとめる
ハンガーの向きもそろえてください。フックの口が全部同じ側を向いているだけで、上の線がそろいます。
見えて多い人は、木の厚いハンガーにすると、それだけでレールの幅が足りなくなります。見せる面だけ木にそろえ、隠す面は薄いハンガーにすると、両方が成り立ちます。
見えて多い人|見せる面を正面の1面に絞る
見えて服が多い人が全部を見せようとすると、どこを整えても雑然とします。入口から正面に見える1面だけを見せる面に決め、残りの面は隠してください。
見せる面には、よく着るものを中心に、レールの8割までの量を掛けます。それ以上は隠す面へ移します。見せる面の服は、さきほどの「色を一方向に流す」並べ方にします。
側面や奥の角に掛けるのは、季節外の服、形がそろわない服、細かい物の入った袋です。この面は、次の章の方法で隠します。
どの面を正面にするかは、中の形で変わります。レールが一列に並ぶI字の人は、そのレールがそのまま見せる面です。左右の壁にレールがあるII字の人は、入口から見て奥の突き当たりか、ベッドから目に入る側の1本を選びます。三方にレールがあるコの字の人は、突き当たりの1面を見せ、左右の2面を隠す面にすると、入口から見たときに奥へ視線が抜けます。
迷ったら、部屋のいちばん長くいる場所に座り、そこから見える面を見せる面にしてください。立って入口から見た景色より、座ってくつろいでいるときの景色のほうが、毎日目に入る時間が長いからです。
隠す面の作り方|布か箱か、色を壁に寄せる
隠す方法は布か箱のどちらかです。どちらを選んでも、色は壁に寄せてください。壁と違う色で隠すと、隠した面が目立って、かえって中身があることが分かります。
布で隠すときは、壁と同じくらいの明るさの麻や綿のカーテンを、天井近くから床まで下ろします。床から浮いたカーテンは、下から中身がのぞいて見えます。

箱で隠すときは、同じ色、同じ高さのものにそろえます。高さが違う箱が並ぶと、上の線がでこぼこになります。中身を書いた札は、箱の手前ではなく、ふたの裏か内側に付けてください。
見えなくて少ない人|中で着替える場所にする
見えなくて服が少ない人は、人に見せる必要がない分、中を「着替える場所」として整えると満足が大きくなります。
足すのは3つです。全身が映る鏡、手元を照らす明かり、足元の小さな敷物です。鏡は入口の対面ではなく、横の壁に掛けると、着替えながら全身を見られます。明かりは、天井の灯りだけだと服の色が暗く沈むので、レールの上か鏡の横に、昼の光に近い色の明かりを1つ足してください。
空いているレールの幅は、翌日着る服を前の晩に掛けておく場所にします。そこに1組掛かっているだけで、朝に中へ入る理由ができます。
広さによっても足し方が変わります。中で両腕を横に広げても壁に当たらない広さがあるなら、小さな腰掛けを1つ置くと、靴下やタイツをはくときに座れて、着替える場所らしくなります。腕が当たる広さなら、腰掛けは置かず、壁に小物を掛けるフックを2〜3個付けるだけにしてください。床に物を置くと、少ない服でも中が狭く感じます。
見えなくて多い人|取り出しやすさを先に、床と明かりだけ整える
見えなくて服が多い人は、おしゃれより取り出しやすさを先に整えてください。誰にも見えない所の並びをそろえても、服が多いままでは1週間で元に戻ります。
そのうえで手をかけるのは、床と明かりの2つだけです。床には、入口から奥まで、何も置かない帯を1本作ります。幅は肩幅より少し広い50cmほどです。この帯が見えているだけで、中に入ったときの詰まった感じが消えます。
明かりは、服の色を見分けるためのものです。暗い中で選ぶと、紺と黒、茶とカーキを取り違えます。手元を照らす明かりを1つ足すと、選ぶ時間が短くなります。量そのものを減らすときの順番は、ウォークインクローゼットが狭いときの記事にまとめています。
冬の上着が入る時期|見せる並びが崩れる理由
これからの時期、見える側の人の並びがいちばん崩れます。理由は、冬の上着の肩の厚みです。薄手のシャツと同じ間隔で掛けていた所に厚い上着が入ると、ハンガーの間隔が詰まり、色の流れも裾の線も途切れます。
見える側の人は、冬の上着を見せる面の真ん中に入れないでください。レールの端、入口から見て奥の角にまとめます。上着は色が暗く量が多いので、奥にまとめると「奥が暗い」並びの一部になって、かえって奥行きが出ます。
その分、見せる面から押し出された薄手の服は、たたんで箱へ移します。見えて多い人は、この時期だけ見せる面の量をレールの7割まで下げると、上着が入っても8割に収まります。
色数で並べ方を変える|5色以内か、それ以上か
色を一方向に流す並べ方は、服の色が5色以内の人に向いています。黒、紺、グレー、ベージュ、白のように近い色が多いほど、流れがきれいにつながります。

5色を超える人は、色で並べると途中で流れが切れて、かえって雑然と見えます。この場合は、上着、シャツ、ニット、ボトムのように種類で分け、種類ごとに丈をそろえてください。色の流れの代わりに、ハンガーの色と向き、裾の高さで線を作ります。
赤や緑のような強い色が数着だけある人は、その数着を見せる面の端に寄せてまとめると、残りの近い色で流れが作れます。
どちらとも取れるとき①|扉はあるが、開けっぱなしにしがち
扉があるのに、気づくと開けたままになっている人は、見える側か見えない側か迷います。この場合は、1週間だけ、夜に扉が開いていたかどうかを数えてください。
7日のうち4日以上開いていたら、見える側として整えます。開けたままにしてしまうのは、出し入れの回数が多いからで、無理に閉める習慣をつけるより、見える前提で整えたほうが長続きします。3日以下なら見えない側で構いません。
どちらとも取れるとき②|レールは空いているが、棚や床が埋まっている
レールを寄せると2割以上空くのに、棚や床が物でいっぱいの人は、量の判定をもう一度、棚と床で行ってください。
棚は、いちばん上の段から下までの高さのうち、物が積まれている高さが8割を超えていたら多い側です。床は、入口から奥まで何も置かない帯が作れなければ多い側です。どちらかが当てはまったら、レールが空いていても多い側として扱います。おしゃれに見えるかどうかは、レールより棚と床の詰まり方で決まることが多いからです。
どちらとも取れるとき③|家族と共用している
家族と共用している人は、見せる面を家族のどちらか一方の服だけにそろえてください。2人分の服が同じ面に混ざると、色の流れも丈の線も2つになります。
見せる面にならなかった側の服は、側面にまとめ、境目に同じ色の箱を1つ置いて区切ります。どちらの服を見せる面にするかは、扉を開けたときにいちばん長く目に入る人、多くは寝室で過ごす時間の長い人の側にすると、満足が大きくなります。
まとめ|見えるかと量を決めてから、手をかける場所を選ぶ
- 外から見えるか、レールが2割以上空くかで4つに分ける
- 見えて少ない人は、色を奥から手前へ暗い順に流し、ハンガーをそろえる
- 見えて多い人は、見せる面を正面の1面に絞り、残りを壁の色に寄せて隠す
- 見えなくて少ない人は、鏡・明かり・敷物で着替える場所にする
- 見えなくて多い人は、取り出しやすさを先に。床に帯を1本、明かりを1つ
- 冬の上着は見せる面の真ん中に入れず、奥の角にまとめる
関連記事
よくある問い
- Q. ウォークインクローゼットを見せる収納にしたいのですが、服が多いです
- 全部を見せる必要はありません。入口から正面に見える1面だけを見せる面にして、側面はカーテンや同じ色の箱で隠してください。見せる面の服はレールの8割までにして、ハンガーを同じものにそろえると、それだけで並びが整って見えます。
- Q. 扉を閉めていれば、おしゃれにしなくてもいいですか
- 人から見えないなら、見た目より使いやすさを先に整えて構いません。そのうえで、床に何も置かない帯を作ることと、手元を照らす明かりを足すことの2つだけはしておくと、中に入ったときの気分が変わり、服の色も正しく見えます。
- Q. ハンガーは全部そろえないとだめですか
- 見える側の人は、そろえるだけで印象が大きく変わるので、先に替える価値があります。全部を一度に替えられないなら、見せる面に掛かっている分からそろえてください。見えない側で服が多い人は、厚みのある木のハンガーより薄いハンガーのほうがレールに余裕ができます。
- Q. 服の色がばらばらで、並べてもきれいに見えません
- 服の色が5色を超えるなら、色で並べるのをやめて、上着・シャツ・ボトムのように種類で分けてください。そのうえでハンガーの色と向きだけをそろえると、服の色がばらばらでも線がそろって見えます。
— メグラシ編集部





