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クローゼット収納 おしゃれ|揃えた見た目が2週間で崩れる時の直し方

メグラシ編集部//読了 12分
木のハンガーにそろえて掛けた秋冬のニットや上着の列の右端で、数着が斜めに掛かり、下の段のかごの上にニットが置かれ、緑の上着がハンガーから滑り落ちかけているクローゼット

おしゃれに揃えたクローゼット収納が2週間で崩れるのは、見た目を揃えた場所と、毎日手を動かす場所が重なっているからです。

ハンガーを同じものにそろえた。服を色の順番に並べた。同じ形の箱を買って、ラベルを貼った。整えた日のクローゼットは、写真に撮りたくなるくらいきれいでした。なのに2週間たつと、ハンガーの間隔はばらばら、色の順番は入れ違い、箱の上には畳みかけの服が積まれている。

これは、片付けが苦手だからではありません。見た目を揃えることと、毎日戻しやすいことは、同じ場所では両立しにくいのです。揃えた場所ほど、戻すときに位置を探したり、蓋を開けたりする手間が増えます。急いでいる朝や、疲れた夜には、その手間が後回しになります。

この記事では、崩れやすい場所を9つに分けて、それぞれ何を直せば2週間後も崩れないかを並べます。箱の幅をそろえる考え方はクローゼット収納の揃え方に、組んだ収納で困る場所はクローゼットシステムで後悔することにまとめてあります。この記事は、揃えたあとに崩れる理由だけを扱います。

結論:揃えるのは正面の1列だけ。崩れていい場所を先に作る

揃えた場所崩れる理由直し方
色順に並べた列戻すたびに位置を探す毎日着る服は色順から外す
細いハンガーで統一秋冬の服が滑る・肩が伸びる重い服だけ別のハンガーに
きっちり詰めた列秋冬の服で幅が足りない1本あたりの幅を空ける
蓋つきの箱蓋を開けるのが手間週2回以上開けるものは蓋なしへ
オープンのかご中の乱れが外から見える口の高い箱に替える
ラベル衣替えで中身が変わる付け替えやすくする
飾る棚取ったら戻さない毎日使うものは飾らない
何も置かない床一度着た服の行き場がない仮置きの場所を決める

**全部を揃えようとすると、全部が崩れます。**揃えるのは、扉を開けて正面に見える1列だけで十分です。それ以外の場所は、見た目より戻しやすさを先にします。そして、崩れていい場所を1か所だけ、先に作っておきます。

崩れ始めた場所を、写真で比べる

直す前に、どこから崩れたかを確かめてください。整えた日の写真があれば、それと今のクローゼットを同じ位置から撮って並べます。写真がなければ、今の状態を撮って、来週もう一度撮ります。

順番やること見るところ
1扉を全部開けて、正面から1枚撮る全体のどこが乱れているか
2ハンガーの列を、横から1枚撮る間隔が詰まっている場所
3箱とかごを、上から1枚撮る上に物が積まれているか
4クローゼットの前の床を撮る服が置かれていないか
5整えた日の写真と並べる最初に崩れた場所

**最初に崩れた場所が、毎日手を動かしている場所です。**そこから先に直すと、ほかの場所も崩れにくくなります。崩れた場所が1か所だけなら、そこだけ直せば足ります。

写真で比べると、自分では気づいていなかった崩れ方が見えることがあります。たとえば、ハンガーの間隔が右端だけ詰まっている、箱の上に置かれているのがいつも同じ服、といったことです。崩れ方には、毎日の手の動きがそのまま出ます。

崩れる1|色順に並べた列が、戻すたびにずれる

服を色の順番に並べると、扉を開けたときにきれいなグラデーションになります。おしゃれな収納として、いちばん人気のある並べ方です。

けれど、**色順の列は、戻すときに正しい位置を探す手間がかかります。**白とベージュの間、グレーと黒の間。着た服を戻すたびに、どこに入れるかを考えることになります。急いでいる朝や疲れた夜は、その手間を省いて、端に掛けてしまいます。それが何度か続くと、色の順番は崩れます。

色順は、戻す回数で決める

1週間に何回その服を戻すかで、色順に入れていいかを分けます。

1週間に戻す回数色順に入れるか置き場所
0回(季節外・行事の服)入れてよい奥か端
1回入れてよい正面の列
2〜3回入れないほうがよい手前の端にまとめる
4回以上入れない扉のすぐ内側に専用の場所

**週に2回以上着る服は、色順から外して、手前の端にまとめてください。**よく着る服が色順の列から抜けても、見た目はほとんど変わりません。むしろ、列の中で頻繁に動く服がなくなるので、色の順番は長く保たれます。

よく着る服の場所は、色順の列の端、扉を開けてすぐ手が届く位置にします。ここは順番を決めず、戻すときはどこに掛けてもいい場所にしておきます。

秋冬は、色順そのものが崩れやすい季節でもあります。夏物は白や淡い色が多く、グラデーションが作りやすいのですが、秋冬物は紺・黒・グレー・茶のように暗い色が増えます。**暗い色どうしは、扉を開けた薄暗いクローゼットの中では見分けにくく、戻すときに順番を間違えやすくなります。**秋冬の列は、色の細かい順番ではなく、明るい色の服と暗い色の服の2つに分けるくらいにしておくと、戻すときに迷いません。

色順をやめると、見た目が落ちると感じるかもしれません。けれど、扉を開けたときに目に入るのは、列の細かい順番よりも、ハンガーの高さと間隔がそろっているかどうかです。間隔がそろっていれば、色の順番が多少入れ替わっていても、列は整って見えます。

崩れる2|細いハンガーで、秋冬の服が落ちる

同じ細いハンガーで全部をそろえると、列がすっきりして、たくさん掛けられます。夏のあいだは、それで困りません。

ところが、秋冬物に入れ替えると困りごとが出ます。**細いハンガーは肩の幅が狭いので、厚手のニットや上着のように重い服を掛けると、肩の先が伸びたり、滑って落ちたりします。**落ちた服は、クローゼットの下に溜まります。拾って掛け直すのが面倒になると、下の段に畳んで置くようになり、下の段の見た目も崩れます。

ハンガーは、服の重さで2種類に分ける

服細いハンガー肩に厚みのあるハンガー
薄手のシャツ・ブラウス向いているどちらでもよい
薄手のカットソー向いているどちらでもよい
薄手のカーディガン向いているどちらでもよい
厚手のニット肩が伸びる向いている。畳む方法もある
ジャケット肩の形が崩れる向いている
コート・中綿の上着重くて曲がる向いている
ワンピース生地による重い生地なら向いている

**上着と厚手の服だけ、肩に厚みのあるハンガーに替えてください。**全部を替える必要はありません。2種類のハンガーが混ざっても、色をそろえておけば、列はまとまって見えます。上着の列と、薄手の服の列を分けて掛けると、ハンガーの形の違いも目立ちません。

厚手のニットは、掛けずに畳むほうが形を保ちやすい服でもあります。掛けるか畳むかの分け方は、クローゼット収納|掛けるか畳むかで詳しく扱っています。

崩れる3|ハンガーの間隔が詰まって、列が波打つ

秋冬物に入れ替えると、1着あたりの幅が大きく変わります。夏物のシャツは1着で2〜3cmほどの幅ですが、厚手のニットやジャケットは5cm以上、コートは8cm以上になります。

夏と同じ本数を、同じパイプに掛けると、列がぎゅうぎゅうに詰まります。詰まった列は、1着取り出すと両隣の服が引っ張られて動き、戻すときには押し込むことになります。押し込むたびに列が波打ち、ハンガーの向きもばらばらになります。

1着あたりの幅と、パイプに掛けられる本数

服1着の幅の目安パイプ60cmに掛けられる本数
薄手のシャツ・ブラウス2〜3cm20〜30本
薄手のカットソー2〜3cm20〜30本
薄手のカーディガン3〜4cm15〜20本
厚手のニット5〜6cm10〜12本
ジャケット5〜7cm8〜12本
コート8〜10cm6〜7本
中綿の上着10cm以上5本前後

秋冬の列は、夏の半分ほどの本数しか掛けられないと考えてください。表の本数より多く掛けているなら、列が詰まっているしるしです。

目安は、1着を取り出して戻すとき、両隣の服が動かないかどうかです。**隣の服が一緒に動くなら、その列は詰まっています。**掛けきれない分は、畳んで引き出しに移すか、季節外の服をさらに奥へ動かします。

詰まった列は、見た目だけでなく服そのものにも負担がかかります。押し込まれた服は、隣の服と擦れて表面が毛羽立ったり、押されたところにしわが残ったりします。朝にアイロンやスチームをかけ直す手間が増えると、その服は選ばれにくくなり、列の中で動かないまま、さらに詰まりの原因になります。間隔を空けるのは、見た目を保つためと同時に、服を着やすい状態で保つためでもあります。

パイプの長さを測っておくと、秋冬に掛けられる本数が先に分かります。パイプの長さを、表の1着の幅で割ってみてください。今の本数がそれより多ければ、衣替えの前に減らす本数が決まります。

崩れる4|蓋つきの揃えた箱を、開けなくなった

同じ形の蓋つきの箱を並べると、棚がすっきりそろいます。中身も見えないので、見た目はいちばん整って見えます。

けれど、**蓋つきの箱は、開けるたびに蓋を外して、置く場所を探す手間があります。**上に別の箱が重なっていれば、それも下ろさなければなりません。週に何回も開ける物を入れると、その手間を省いて、箱の上に物を置くようになります。そのうち、箱の中に何が入っていたかも思い出せなくなります。

箱は、開ける回数で蓋の有無を決める

1か月に開ける回数蓋重ねてよいか入れるもの
0〜1回蓋つき重ねてよい季節外の服・行事の小物
2〜3回蓋つきでもよい重ねない月に数回使う小物
週に1回蓋なし重ねない週末の服・部屋着の替え
週に2回以上蓋なし・引き出し重ねない靴下・インナー・よく使う小物

**週に2回以上開けるものは、蓋のない箱か、引き出しに移してください。**蓋つきの箱は、季節外の服のように、ほとんど開けないものだけにすると、2週間たっても中は崩れません。

蓋のない箱に移すと、中身が見えて見た目が落ちるのでは、と心配になるかもしれません。そのときは、蓋のない箱を目の高さより下の段に置いてください。**目の高さより下なら、扉を開けて立ったときに箱の中はほとんど見えません。**目の高さに置くのは、蓋つきの箱か、そもそも中身が乱れないものにすると、正面の見た目は保てます。

衣替えの時期に、季節外の服を入れる収納ケースを選ぶときは、衣替えの収納ケースの、中身が見えるかどうかで分ける考え方も参考になります。

崩れる5|オープンのかごの中が、外から見えて散らかる

蓋つきの箱の反対に、口の開いたかごを並べる収納もあります。取り出しやすく、見た目もやわらかくなります。

こちらで困るのは、中の乱れが外から見えることです。かごの中に畳んだ服を入れても、何回か出し入れすると、端がはみ出したり、丸まったりします。口の低いかごだと、その乱れがクローゼットを開けたときにそのまま目に入ります。

かごの口の高さと、中身の組み合わせ

かごの形外から見える範囲向いている中身
口の低いかご中身の上面がほぼ全部見える形の崩れない小物・バッグ
口が中くらいのかご中身の上のほうが見える丸めたインナー・靴下
口の高いかご中身がほとんど見えない畳んだ服・部屋着
布で覆えるかご閉めれば見えない週1回程度出すもの
仕切りのあるかご仕切りごとに見える小物を種類ごとに

**畳んだ服を入れるなら、口の高いかごにしてください。**中の服が少しくらい乱れても、外からは見えません。口の低いかごは、形が崩れないものだけにすると、おしゃれな見た目がそのまま続きます。

崩れる6|ラベルと中身が、合わなくなった

箱や引き出しにラベルを貼ると、どこに何があるか分かりやすくなり、見た目もそろいます。けれど、衣替えのたびに中身が入れ替わる箱では、ラベルと中身が合わなくなります。

夏物と書いた箱に秋物が入っている。ラベルを貼り直すのが面倒で、そのままにしておく。すると、ラベルが役に立たなくなり、箱を開けて中を確かめるようになります。ラベルを見て探せないなら、ラベルのない箱と同じです。

ラベルの付け方衣替えのとき向いている箱
箱に直接書く・貼る貼り直せない中身が変わらない箱
差し替えられる札札を入れ替える季節で中身が変わる箱
中身を写真で貼る撮り直す家族も使う箱
ラベルを付けない何もしない中身が見える箱
箱の色で分ける色の決まりを変えない種類で分ける箱

**季節で中身が変わる箱は、差し替えられる札にするか、ラベルを付けないでください。**中身が変わらない箱だけに直接ラベルを貼ると、ラベルと中身がずれる心配がなくなります。

崩れる7|飾る棚のバッグや帽子を、戻さなくなった

クローゼットの一部を、バッグや帽子を並べて見せる棚にする収納もあります。おしゃれに見えるうえ、何を持っているかがひと目で分かります。

困るのは、**毎日使うものを飾ったときです。**毎日持つバッグは、帰ってきたら床やテーブルに置かれます。飾る棚に戻すのは、並びを整える手間があるので後回しになります。すると、飾る棚には隙間ができ、使っているバッグは部屋のどこかに置かれたままになります。

飾るもの使う頻度飾る棚に向くか置く場所
毎日のバッグ毎日向かない扉のすぐ内側のフック
週末のバッグ週1回向いている飾る棚
行事のバッグ年に数回向いている飾る棚か上段
よくかぶる帽子毎日向かないフック
季節の帽子たまに向いている飾る棚

**毎日使うものは飾らず、扉のすぐ内側にフックを1つ付けて掛ける場所にしてください。**フックに掛けるだけなら、帰ってきてすぐ戻せます。飾る棚は、週に1回以下しか使わないもので並べると、並びが崩れません。

飾る棚は、並べる数も少なめにしておきます。棚いっぱいに並べると、1つ取り出しただけで隙間が目立ち、並びが崩れたように見えます。棚の幅の半分から3分の2くらいで止めておくと、1つ出しても隙間が気にならず、戻すときも置く場所を探さずに済みます。

崩れる8|一度着た服の置き場がなく、椅子に積まれる

一度着たけれど、まだ洗わない服。この服の置き場を決めていないと、クローゼットの見た目はすぐに崩れます。**洗った服と同じ列に戻すのは気が引けるし、洗濯かごに入れるほどでもない。**その結果、椅子の背やクローゼットの前の床、箱の上に置かれます。

秋冬は、一度着た服が増える季節です。ニットや上着は毎回洗わないので、置き場のない服がたまりやすくなります。

仮置きの場所置ける量見た目
扉の内側のフック1〜2着扉を閉めれば見えない
パイプの端の数本分3〜5着列の端なのでそろえなくてよい
口の高いかご1つ畳んで3〜4着中身が見えない
壁のフック1〜2着部屋から見える
椅子の背決めていなければ無制限部屋から見える

**パイプの端に数本分、一度着た服の場所を作ってください。**ここは色順も向きもそろえなくていい場所にします。

一度着た服を洗った服と同じ列に戻したくないのは、においや湿り気が移るのが気になるからでもあります。パイプの端を仮置きにするときは、洗った服との間にこぶし1つ分ほど空けておくと、服どうしが触れません。脱いだ直後の服は、ひと晩部屋で風を通してから仮置きに掛けると、クローゼットの中に湿り気がこもりにくくなります。仮置きに掛ける服が5着を超えたら、洗うか戻すかを決める日にします。一度着た服の置き場について詳しくは、一人暮らしの服の収納の、先に決める場所の考え方が参考になります。

崩れる9|家族が使うと、そろえた向きが崩れる

家族と同じクローゼットを使っていると、自分以外の人が服を戻します。**自分と同じ手順で戻してもらうのは、思っている以上に難しいものです。**色順や、ハンガーの向き、畳み方をそろえていても、家族はその決まりを知らないか、覚えていても急いでいると守れません。

家族が触る場所崩れやすいこと直し方
共用のパイプ色順・向きそろえるのをやめ、人ごとに区切る
共用の引き出し畳み方かごを人ごとに分けて、入っていれば良いことに
子どもの段何でも入る子どもの手が届く高さに、かごを1つ
家族が戻す洗濯物置く場所が分からない洗った服を置く場所を1つ決める

**見た目を揃える場所は、自分しか触らない段に限ってください。**家族が触る場所は、戻す場所だけを決めて、そろえ方は決めません。

家族に決まりを伝えるときは、「ここに入れてくれればいい」と、場所だけを伝えるほうが続きます。向きや畳み方まで伝えると、守れなかったときに家族も自分も気まずくなります。決まりが少ないほど、家族は戻してくれます。子ども部屋のクローゼットで高さを決める考え方は子ども部屋のクローゼットにあります。

秋の衣替えで崩れる|夏と同じ並びに秋冬物を入れた

秋の衣替えは、崩れやすい時期です。夏の並びをそのままにして、服だけを秋冬物に入れ替えると、ほとんどの場所で幅と重さが合わなくなります。

夏の並び秋冬物を入れたとき直し方
細いハンガーで全部重い服が滑る上着だけ別のハンガーに
パイプいっぱいに掛ける本数が多すぎて詰まる半分ほどに減らす
引き出しに薄手を立てて厚手のニットが立たない平らに重ねるか、掛ける
下の段にかご長い上着の裾が当たるかごを低いものに
手前に夏物秋冬物が奥で見えない手前と奥を入れ替える

秋の衣替えの日には、服を入れ替える前に、パイプに掛ける本数を先に決めてください。**入れ替えたあとに並びを直すより、入れる前に本数と場所を決めるほうが、崩れにくい並びになります。**衣替えの手順そのものは秋の衣替えの手順にまとめてあります。

戻す動作の数で、崩れる場所を先に探す

崩れる場所には、共通点があります。服を戻すまでに、何回手を動かすかです。

戻すまでの動作例崩れやすさ
1動作フックに掛ける・かごに入れるほとんど崩れない
2動作扉を開けて、パイプに掛ける崩れにくい
3動作扉を開けて、色順の位置を探して、掛ける急ぐ日は後回しになる
4動作扉を開けて、上の箱を下ろして、蓋を開けて、入れる崩れやすい
5動作以上踏み台を出して、上段の箱を下ろして…ほぼ戻さない

3動作以上かかる場所に、よく使う服や小物が入っていないかを見てください。入っていたら、1〜2動作で戻せる場所に移します。3動作以上かかる場所は、月に1回も使わないものだけにします。

動作の数え方は、朝の支度のときに1回、夜に服を戻すときに1回、声に出さずに数えてみると分かります。「扉、箱、蓋、入れる」と、指を折って数えてみてください。

見た目を揃える場所、揃えない場所

ここまでの話をまとめると、クローゼットの中は、見た目を揃えていい場所と、揃えないほうがいい場所に分かれます。

場所見た目を揃えるか理由
扉を開けて正面の目の高さ揃えるいちばん目に入るが、毎日戻す服を入れなければ崩れない
扉のすぐ内側揃えない毎日の出し入れがいちばん多い
パイプの端揃えない一度着た服・よく着る服の場所
下の段口の高いかごで揃える中身が見えなければ乱れても平気
上の段蓋つきの箱で揃えるほとんど開けないので崩れない
奥揃えなくてよい季節外の服で、ほとんど見えない

**揃えるのは、正面の目の高さの1列と、上の段の箱だけで足ります。**この2か所がそろっていれば、扉を開けたときの印象はおしゃれに保たれます。そのほかの場所は、戻しやすさを優先してください。

崩れていい場所を、1か所だけ作る

揃える場所を小さくしても、忙しい週にはどこかが崩れます。そのときに、崩れた服が行く場所を先に決めておくと、ほかの場所まで崩れません。

崩れていい場所の形置ける量直す日
口の高いかご1つ畳んで5着前後週末に1回
パイプの端の数本分3〜5着週末に1回
扉の内側のフック2つ2〜4着気づいたとき
引き出しの1段小物をまとめて月に1回

**崩れていい場所は、1か所だけにしてください。**2か所以上あると、どちらに入れるか迷い、結局どちらも使わなくなります。週末にその1か所だけを空にすれば、クローゼット全体は2週間たっても整ったままです。

どちらとも取れるとき①|扉のないオープンなクローゼット

扉のないオープンなクローゼットや、部屋に置いたハンガーラックでは、中の乱れが部屋からいつも見えます。扉を閉めて隠すことができないので、揃えない場所の乱れも目に入ります。

場所扉がある場合扉がない場合
パイプの端の仮置きそろえなくてよい布を1枚掛けて覆う
口の低いかご中身が見えても扉で隠れる口の高いかごに替える
扉の内側のフック使える使えない。壁のフックにする
下の段乱れていてもよい布で覆えるかごにする

**扉がない場合は、揃えない場所に布を1枚掛けられるようにしてください。**布で覆えば、中が乱れていても部屋から見えません。

どちらとも取れるとき②|写真で見た収納を、そのまま真似した

写真で見たおしゃれなクローゼットを、そのまま真似して整えた。けれど、2週間で崩れた。この場合は、写真の収納と、自分の暮らしの手の動きが違っています。

写真で見た収納自分の暮らしで確かめること
全部同じハンガー秋冬の重い服が何着あるか
色順のグラデーション週に2回以上着る服が何着あるか
蓋つきの箱が並ぶ週に何回開けるものを入れるか
何も置かない床一度着た服の場所があるか
服の本数が少ない自分の服の本数とパイプの長さ

**写真の収納は、撮った日のいちばん整った状態です。**毎日の出し入れで崩れていく前の姿なので、そのまま真似すると、同じように崩れます。写真から取り入れるのは、正面の1列の並べ方と、ハンガーの色くらいにしておくと、自分の暮らしに合わせやすくなります。

どちらとも取れるとき③|毎週末に直すのが苦ではない

整えるのが好きで、毎週末に直すのが苦ではない人もいます。この場合は、崩れる場所を無理に減らさなくても構いません。

直す手間向いている揃え方
毎週末に30分かけてよい色順も蓋つきの箱も続けられる
毎週末に10分なら崩れていい場所を1か所作る
月に1回だけ揃える場所を正面の1列に絞る
直す時間がない揃えるのはハンガーの色だけにする

**直す時間があるかどうかで、揃える場所の広さを決めてください。**時間がある時期は広く揃え、忙しくなったら正面の1列に絞る。そうやって広さを動かすと、崩れて落ち込むことがなくなります。

2週間でする確認

確かめることやり方だめだったとき
最初に崩れた場所整えた日と同じ位置から撮るその場所の戻す動作を減らす
列の詰まり1着取り出して両隣が動くか本数を減らす
ハンガーの滑り厚手の服が落ちていないか上着だけハンガーを替える
箱の上物が積まれていないか中身を蓋なしの箱へ
かごの中外から乱れが見えるか口の高いかごへ
一度着た服椅子や床にないかパイプの端に仮置きを作る
崩れていい場所週末に空にできたか置ける量を減らす

**2週間後に同じ場所が崩れていたら、そこはまだ戻す動作が多すぎます。**もう1動作減らせないかを考えてみてください。反対に、2週間たっても崩れなかった場所は、その揃え方が自分の暮らしに合っているということです。そこは、次の衣替えまでそのまま残してください。

よくある行き違い

よく言われること実際のところ
おしゃれな収納は全部そろえるもの揃えるのは正面の1列だけで足りる
崩れるのは片付けが苦手だから見た目を揃えた場所と、毎日触る場所が重なっている
同じ細いハンガーならたくさん掛けられる秋冬の重い服は滑るか、肩が伸びる
蓋つきの箱なら中が見えなくてすっきりよく開けるものを入れると、蓋を開けなくなる
ラベルを貼れば迷わない衣替えで中身が変わる箱では、ラベルがずれる
床に何も置かなければ片付く一度着た服の場所がないと、椅子に積まれる

一つ目の「全部そろえる」は、写真で見たクローゼットから来ていることが多い考え方です。けれど、写真はいちばん整った日の姿です。毎日の暮らしの中では、揃える場所を小さくしたほうが、結果として整って見える日が長く続きます。

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よくある問い

Q. おしゃれなクローゼット収納にしたのに、すぐ散らかってしまいます
見た目を揃えた場所と、毎日服を出し入れする場所が重なっていると、揃えた見た目は崩れます。色順に並べた列や蓋つきの箱は、戻すときに位置を探したり蓋を開けたりする手間が増えるので、急いでいる朝や疲れた夜に後回しになります。毎日使う服は、戻しやすさを優先した場所に移し、見た目を揃えるのは扉を開けて正面に見える1列だけにすると、2週間たっても崩れにくくなります。
Q. ハンガーをすべて同じ細いものにそろえるのは失敗ですか
失敗ではありませんが、秋冬には向かない服が出てきます。細いハンガーは肩の幅が狭く、厚手のニットや上着のように重い服を掛けると、肩の先が伸びたり、滑って落ちたりします。薄手のシャツやブラウスは細いハンガーのまま、上着と厚手の服だけ肩に厚みのあるハンガーにする、という2種類に分けると、見た目のそろい方をあまり崩さずに済みます。色だけそろえておくと、2種類でもまとまって見えます。
Q. 蓋つきの箱にラベルを貼ったのに、中身がぐちゃぐちゃになります
蓋つきの箱は、月に数回しか開けないものに向いています。週に何回も開けるものを入れると、蓋を開ける手間を省いて上に積むようになり、中を見ないまま押し込むことが増えます。週に2回以上開けるものは、蓋のない箱か、引き出しに移してください。ラベルは、衣替えで中身が変わる箱には付けないか、付け替えやすい方法にしておくと、中身とずれません。
Q. 家族と使うクローゼットで、そろえた向きがすぐ崩れます
自分以外の人が戻す場所は、自分と同じ手順では戻してもらえません。家族が使う段や列は、向きや色の順番をそろえるのをやめて、戻す場所だけを決めておきます。かごを1つ置いて、そこに入っていれば良いことにする、というくらいの決め方が続きます。見た目を揃える場所は、自分しか触らない段に限ると、家族の出し入れで崩れる心配がなくなります。

— メグラシ編集部

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クローゼットシステムで後悔すること|組んでから困る7か所の直し方

壁のレールに棚板・パイプ・引き出しを組み合わせるクローゼットシステムは、組んだあとに困る場所がだいたい決まっています。長い服の裾が下の棚に当たる、2段掛けの上段に手が届かない、棚板が深くて服の肩が当たる、引き出しが扉に当たって開かない、引き出しを入れすぎて掛ける幅が減る、棚板がたわむ、衣替えで配置が合わなくなる。7つの後悔を、組み替えで直せる寸法の目安と、直す順番にまとめました。全部作り直すか一部だけ直すか迷うとき、これから組むかどうか迷うときの決め方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分
壁面クローゼット|幅と奥行きは、持っている服の丈と枚数から逆算する

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壁面クローゼット|幅と奥行きは、持っている服の丈と枚数から逆算する

壁一面のクローゼットは、広さより先に、手持ちの服を丈で3つに分けて数えるところから決まります。掛ける枚数と1着あたりの厚みから出すパイプの幅、ハンガーの肩幅から出す奥行き、長い丈と短い丈で分ける高さ、枕棚と下の空きの使い方、引き戸・折れ戸・開き戸・扉なしの選び方と、扉の前に要る通路。家族で分けるときの1人あたりの幅、奥行きが足りないときの逃がし方、賃貸の内見で見る5か所、リフォームや新築の打ち合わせで伝える数字、衣替えの時期に測る理由まで。

メグラシ編集部/読了 12分

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