クローゼット収納 おしゃれ|揃えた見た目が2週間で崩れる時の直し方

おしゃれに揃えたクローゼット収納が2週間で崩れるのは、見た目を揃えた場所と、毎日手を動かす場所が重なっているからです。
ハンガーを同じものにそろえた。服を色の順番に並べた。同じ形の箱を買って、ラベルを貼った。整えた日のクローゼットは、写真に撮りたくなるくらいきれいでした。なのに2週間たつと、ハンガーの間隔はばらばら、色の順番は入れ違い、箱の上には畳みかけの服が積まれている。
これは、片付けが苦手だからではありません。見た目を揃えることと、毎日戻しやすいことは、同じ場所では両立しにくいのです。揃えた場所ほど、戻すときに位置を探したり、蓋を開けたりする手間が増えます。急いでいる朝や、疲れた夜には、その手間が後回しになります。
この記事では、崩れやすい場所を9つに分けて、それぞれ何を直せば2週間後も崩れないかを並べます。箱の幅をそろえる考え方はクローゼット収納の揃え方に、組んだ収納で困る場所はクローゼットシステムで後悔することにまとめてあります。この記事は、揃えたあとに崩れる理由だけを扱います。
結論:揃えるのは正面の1列だけ。崩れていい場所を先に作る
| 揃えた場所 | 崩れる理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 色順に並べた列 | 戻すたびに位置を探す | 毎日着る服は色順から外す |
| 細いハンガーで統一 | 秋冬の服が滑る・肩が伸びる | 重い服だけ別のハンガーに |
| きっちり詰めた列 | 秋冬の服で幅が足りない | 1本あたりの幅を空ける |
| 蓋つきの箱 | 蓋を開けるのが手間 | 週2回以上開けるものは蓋なしへ |
| オープンのかご | 中の乱れが外から見える | 口の高い箱に替える |
| ラベル | 衣替えで中身が変わる | 付け替えやすくする |
| 飾る棚 | 取ったら戻さない | 毎日使うものは飾らない |
| 何も置かない床 | 一度着た服の行き場がない | 仮置きの場所を決める |
**全部を揃えようとすると、全部が崩れます。**揃えるのは、扉を開けて正面に見える1列だけで十分です。それ以外の場所は、見た目より戻しやすさを先にします。そして、崩れていい場所を1か所だけ、先に作っておきます。
崩れ始めた場所を、写真で比べる
直す前に、どこから崩れたかを確かめてください。整えた日の写真があれば、それと今のクローゼットを同じ位置から撮って並べます。写真がなければ、今の状態を撮って、来週もう一度撮ります。
| 順番 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 扉を全部開けて、正面から1枚撮る | 全体のどこが乱れているか |
| 2 | ハンガーの列を、横から1枚撮る | 間隔が詰まっている場所 |
| 3 | 箱とかごを、上から1枚撮る | 上に物が積まれているか |
| 4 | クローゼットの前の床を撮る | 服が置かれていないか |
| 5 | 整えた日の写真と並べる | 最初に崩れた場所 |
**最初に崩れた場所が、毎日手を動かしている場所です。**そこから先に直すと、ほかの場所も崩れにくくなります。崩れた場所が1か所だけなら、そこだけ直せば足ります。
写真で比べると、自分では気づいていなかった崩れ方が見えることがあります。たとえば、ハンガーの間隔が右端だけ詰まっている、箱の上に置かれているのがいつも同じ服、といったことです。崩れ方には、毎日の手の動きがそのまま出ます。
崩れる1|色順に並べた列が、戻すたびにずれる
服を色の順番に並べると、扉を開けたときにきれいなグラデーションになります。おしゃれな収納として、いちばん人気のある並べ方です。
けれど、**色順の列は、戻すときに正しい位置を探す手間がかかります。**白とベージュの間、グレーと黒の間。着た服を戻すたびに、どこに入れるかを考えることになります。急いでいる朝や疲れた夜は、その手間を省いて、端に掛けてしまいます。それが何度か続くと、色の順番は崩れます。
色順は、戻す回数で決める
1週間に何回その服を戻すかで、色順に入れていいかを分けます。
| 1週間に戻す回数 | 色順に入れるか | 置き場所 |
|---|---|---|
| 0回(季節外・行事の服) | 入れてよい | 奥か端 |
| 1回 | 入れてよい | 正面の列 |
| 2〜3回 | 入れないほうがよい | 手前の端にまとめる |
| 4回以上 | 入れない | 扉のすぐ内側に専用の場所 |
**週に2回以上着る服は、色順から外して、手前の端にまとめてください。**よく着る服が色順の列から抜けても、見た目はほとんど変わりません。むしろ、列の中で頻繁に動く服がなくなるので、色の順番は長く保たれます。
よく着る服の場所は、色順の列の端、扉を開けてすぐ手が届く位置にします。ここは順番を決めず、戻すときはどこに掛けてもいい場所にしておきます。
秋冬は、色順そのものが崩れやすい季節でもあります。夏物は白や淡い色が多く、グラデーションが作りやすいのですが、秋冬物は紺・黒・グレー・茶のように暗い色が増えます。**暗い色どうしは、扉を開けた薄暗いクローゼットの中では見分けにくく、戻すときに順番を間違えやすくなります。**秋冬の列は、色の細かい順番ではなく、明るい色の服と暗い色の服の2つに分けるくらいにしておくと、戻すときに迷いません。
色順をやめると、見た目が落ちると感じるかもしれません。けれど、扉を開けたときに目に入るのは、列の細かい順番よりも、ハンガーの高さと間隔がそろっているかどうかです。間隔がそろっていれば、色の順番が多少入れ替わっていても、列は整って見えます。
崩れる2|細いハンガーで、秋冬の服が落ちる
同じ細いハンガーで全部をそろえると、列がすっきりして、たくさん掛けられます。夏のあいだは、それで困りません。
ところが、秋冬物に入れ替えると困りごとが出ます。**細いハンガーは肩の幅が狭いので、厚手のニットや上着のように重い服を掛けると、肩の先が伸びたり、滑って落ちたりします。**落ちた服は、クローゼットの下に溜まります。拾って掛け直すのが面倒になると、下の段に畳んで置くようになり、下の段の見た目も崩れます。
ハンガーは、服の重さで2種類に分ける
| 服 | 細いハンガー | 肩に厚みのあるハンガー |
|---|---|---|
| 薄手のシャツ・ブラウス | 向いている | どちらでもよい |
| 薄手のカットソー | 向いている | どちらでもよい |
| 薄手のカーディガン | 向いている | どちらでもよい |
| 厚手のニット | 肩が伸びる | 向いている。畳む方法もある |
| ジャケット | 肩の形が崩れる | 向いている |
| コート・中綿の上着 | 重くて曲がる | 向いている |
| ワンピース | 生地による | 重い生地なら向いている |
**上着と厚手の服だけ、肩に厚みのあるハンガーに替えてください。**全部を替える必要はありません。2種類のハンガーが混ざっても、色をそろえておけば、列はまとまって見えます。上着の列と、薄手の服の列を分けて掛けると、ハンガーの形の違いも目立ちません。
厚手のニットは、掛けずに畳むほうが形を保ちやすい服でもあります。掛けるか畳むかの分け方は、クローゼット収納|掛けるか畳むかで詳しく扱っています。
崩れる3|ハンガーの間隔が詰まって、列が波打つ
秋冬物に入れ替えると、1着あたりの幅が大きく変わります。夏物のシャツは1着で2〜3cmほどの幅ですが、厚手のニットやジャケットは5cm以上、コートは8cm以上になります。
夏と同じ本数を、同じパイプに掛けると、列がぎゅうぎゅうに詰まります。詰まった列は、1着取り出すと両隣の服が引っ張られて動き、戻すときには押し込むことになります。押し込むたびに列が波打ち、ハンガーの向きもばらばらになります。
1着あたりの幅と、パイプに掛けられる本数
| 服 | 1着の幅の目安 | パイプ60cmに掛けられる本数 |
|---|---|---|
| 薄手のシャツ・ブラウス | 2〜3cm | 20〜30本 |
| 薄手のカットソー | 2〜3cm | 20〜30本 |
| 薄手のカーディガン | 3〜4cm | 15〜20本 |
| 厚手のニット | 5〜6cm | 10〜12本 |
| ジャケット | 5〜7cm | 8〜12本 |
| コート | 8〜10cm | 6〜7本 |
| 中綿の上着 | 10cm以上 | 5本前後 |
秋冬の列は、夏の半分ほどの本数しか掛けられないと考えてください。表の本数より多く掛けているなら、列が詰まっているしるしです。
目安は、1着を取り出して戻すとき、両隣の服が動かないかどうかです。**隣の服が一緒に動くなら、その列は詰まっています。**掛けきれない分は、畳んで引き出しに移すか、季節外の服をさらに奥へ動かします。
詰まった列は、見た目だけでなく服そのものにも負担がかかります。押し込まれた服は、隣の服と擦れて表面が毛羽立ったり、押されたところにしわが残ったりします。朝にアイロンやスチームをかけ直す手間が増えると、その服は選ばれにくくなり、列の中で動かないまま、さらに詰まりの原因になります。間隔を空けるのは、見た目を保つためと同時に、服を着やすい状態で保つためでもあります。
パイプの長さを測っておくと、秋冬に掛けられる本数が先に分かります。パイプの長さを、表の1着の幅で割ってみてください。今の本数がそれより多ければ、衣替えの前に減らす本数が決まります。
崩れる4|蓋つきの揃えた箱を、開けなくなった
同じ形の蓋つきの箱を並べると、棚がすっきりそろいます。中身も見えないので、見た目はいちばん整って見えます。
けれど、**蓋つきの箱は、開けるたびに蓋を外して、置く場所を探す手間があります。**上に別の箱が重なっていれば、それも下ろさなければなりません。週に何回も開ける物を入れると、その手間を省いて、箱の上に物を置くようになります。そのうち、箱の中に何が入っていたかも思い出せなくなります。
箱は、開ける回数で蓋の有無を決める
| 1か月に開ける回数 | 蓋 | 重ねてよいか | 入れるもの |
|---|---|---|---|
| 0〜1回 | 蓋つき | 重ねてよい | 季節外の服・行事の小物 |
| 2〜3回 | 蓋つきでもよい | 重ねない | 月に数回使う小物 |
| 週に1回 | 蓋なし | 重ねない | 週末の服・部屋着の替え |
| 週に2回以上 | 蓋なし・引き出し | 重ねない | 靴下・インナー・よく使う小物 |
**週に2回以上開けるものは、蓋のない箱か、引き出しに移してください。**蓋つきの箱は、季節外の服のように、ほとんど開けないものだけにすると、2週間たっても中は崩れません。
蓋のない箱に移すと、中身が見えて見た目が落ちるのでは、と心配になるかもしれません。そのときは、蓋のない箱を目の高さより下の段に置いてください。**目の高さより下なら、扉を開けて立ったときに箱の中はほとんど見えません。**目の高さに置くのは、蓋つきの箱か、そもそも中身が乱れないものにすると、正面の見た目は保てます。
衣替えの時期に、季節外の服を入れる収納ケースを選ぶときは、衣替えの収納ケースの、中身が見えるかどうかで分ける考え方も参考になります。
崩れる5|オープンのかごの中が、外から見えて散らかる
蓋つきの箱の反対に、口の開いたかごを並べる収納もあります。取り出しやすく、見た目もやわらかくなります。
こちらで困るのは、中の乱れが外から見えることです。かごの中に畳んだ服を入れても、何回か出し入れすると、端がはみ出したり、丸まったりします。口の低いかごだと、その乱れがクローゼットを開けたときにそのまま目に入ります。
かごの口の高さと、中身の組み合わせ
| かごの形 | 外から見える範囲 | 向いている中身 |
|---|---|---|
| 口の低いかご | 中身の上面がほぼ全部見える | 形の崩れない小物・バッグ |
| 口が中くらいのかご | 中身の上のほうが見える | 丸めたインナー・靴下 |
| 口の高いかご | 中身がほとんど見えない | 畳んだ服・部屋着 |
| 布で覆えるかご | 閉めれば見えない | 週1回程度出すもの |
| 仕切りのあるかご | 仕切りごとに見える | 小物を種類ごとに |
**畳んだ服を入れるなら、口の高いかごにしてください。**中の服が少しくらい乱れても、外からは見えません。口の低いかごは、形が崩れないものだけにすると、おしゃれな見た目がそのまま続きます。
崩れる6|ラベルと中身が、合わなくなった
箱や引き出しにラベルを貼ると、どこに何があるか分かりやすくなり、見た目もそろいます。けれど、衣替えのたびに中身が入れ替わる箱では、ラベルと中身が合わなくなります。
夏物と書いた箱に秋物が入っている。ラベルを貼り直すのが面倒で、そのままにしておく。すると、ラベルが役に立たなくなり、箱を開けて中を確かめるようになります。ラベルを見て探せないなら、ラベルのない箱と同じです。
| ラベルの付け方 | 衣替えのとき | 向いている箱 |
|---|---|---|
| 箱に直接書く・貼る | 貼り直せない | 中身が変わらない箱 |
| 差し替えられる札 | 札を入れ替える | 季節で中身が変わる箱 |
| 中身を写真で貼る | 撮り直す | 家族も使う箱 |
| ラベルを付けない | 何もしない | 中身が見える箱 |
| 箱の色で分ける | 色の決まりを変えない | 種類で分ける箱 |
**季節で中身が変わる箱は、差し替えられる札にするか、ラベルを付けないでください。**中身が変わらない箱だけに直接ラベルを貼ると、ラベルと中身がずれる心配がなくなります。
崩れる7|飾る棚のバッグや帽子を、戻さなくなった
クローゼットの一部を、バッグや帽子を並べて見せる棚にする収納もあります。おしゃれに見えるうえ、何を持っているかがひと目で分かります。
困るのは、**毎日使うものを飾ったときです。**毎日持つバッグは、帰ってきたら床やテーブルに置かれます。飾る棚に戻すのは、並びを整える手間があるので後回しになります。すると、飾る棚には隙間ができ、使っているバッグは部屋のどこかに置かれたままになります。
| 飾るもの | 使う頻度 | 飾る棚に向くか | 置く場所 |
|---|---|---|---|
| 毎日のバッグ | 毎日 | 向かない | 扉のすぐ内側のフック |
| 週末のバッグ | 週1回 | 向いている | 飾る棚 |
| 行事のバッグ | 年に数回 | 向いている | 飾る棚か上段 |
| よくかぶる帽子 | 毎日 | 向かない | フック |
| 季節の帽子 | たまに | 向いている | 飾る棚 |
**毎日使うものは飾らず、扉のすぐ内側にフックを1つ付けて掛ける場所にしてください。**フックに掛けるだけなら、帰ってきてすぐ戻せます。飾る棚は、週に1回以下しか使わないもので並べると、並びが崩れません。
飾る棚は、並べる数も少なめにしておきます。棚いっぱいに並べると、1つ取り出しただけで隙間が目立ち、並びが崩れたように見えます。棚の幅の半分から3分の2くらいで止めておくと、1つ出しても隙間が気にならず、戻すときも置く場所を探さずに済みます。
崩れる8|一度着た服の置き場がなく、椅子に積まれる
一度着たけれど、まだ洗わない服。この服の置き場を決めていないと、クローゼットの見た目はすぐに崩れます。**洗った服と同じ列に戻すのは気が引けるし、洗濯かごに入れるほどでもない。**その結果、椅子の背やクローゼットの前の床、箱の上に置かれます。
秋冬は、一度着た服が増える季節です。ニットや上着は毎回洗わないので、置き場のない服がたまりやすくなります。
| 仮置きの場所 | 置ける量 | 見た目 |
|---|---|---|
| 扉の内側のフック | 1〜2着 | 扉を閉めれば見えない |
| パイプの端の数本分 | 3〜5着 | 列の端なのでそろえなくてよい |
| 口の高いかご1つ | 畳んで3〜4着 | 中身が見えない |
| 壁のフック | 1〜2着 | 部屋から見える |
| 椅子の背 | 決めていなければ無制限 | 部屋から見える |
**パイプの端に数本分、一度着た服の場所を作ってください。**ここは色順も向きもそろえなくていい場所にします。
一度着た服を洗った服と同じ列に戻したくないのは、においや湿り気が移るのが気になるからでもあります。パイプの端を仮置きにするときは、洗った服との間にこぶし1つ分ほど空けておくと、服どうしが触れません。脱いだ直後の服は、ひと晩部屋で風を通してから仮置きに掛けると、クローゼットの中に湿り気がこもりにくくなります。仮置きに掛ける服が5着を超えたら、洗うか戻すかを決める日にします。一度着た服の置き場について詳しくは、一人暮らしの服の収納の、先に決める場所の考え方が参考になります。
崩れる9|家族が使うと、そろえた向きが崩れる
家族と同じクローゼットを使っていると、自分以外の人が服を戻します。**自分と同じ手順で戻してもらうのは、思っている以上に難しいものです。**色順や、ハンガーの向き、畳み方をそろえていても、家族はその決まりを知らないか、覚えていても急いでいると守れません。
| 家族が触る場所 | 崩れやすいこと | 直し方 |
|---|---|---|
| 共用のパイプ | 色順・向き | そろえるのをやめ、人ごとに区切る |
| 共用の引き出し | 畳み方 | かごを人ごとに分けて、入っていれば良いことに |
| 子どもの段 | 何でも入る | 子どもの手が届く高さに、かごを1つ |
| 家族が戻す洗濯物 | 置く場所が分からない | 洗った服を置く場所を1つ決める |
**見た目を揃える場所は、自分しか触らない段に限ってください。**家族が触る場所は、戻す場所だけを決めて、そろえ方は決めません。
家族に決まりを伝えるときは、「ここに入れてくれればいい」と、場所だけを伝えるほうが続きます。向きや畳み方まで伝えると、守れなかったときに家族も自分も気まずくなります。決まりが少ないほど、家族は戻してくれます。子ども部屋のクローゼットで高さを決める考え方は子ども部屋のクローゼットにあります。
秋の衣替えで崩れる|夏と同じ並びに秋冬物を入れた
秋の衣替えは、崩れやすい時期です。夏の並びをそのままにして、服だけを秋冬物に入れ替えると、ほとんどの場所で幅と重さが合わなくなります。
| 夏の並び | 秋冬物を入れたとき | 直し方 |
|---|---|---|
| 細いハンガーで全部 | 重い服が滑る | 上着だけ別のハンガーに |
| パイプいっぱいに掛ける | 本数が多すぎて詰まる | 半分ほどに減らす |
| 引き出しに薄手を立てて | 厚手のニットが立たない | 平らに重ねるか、掛ける |
| 下の段にかご | 長い上着の裾が当たる | かごを低いものに |
| 手前に夏物 | 秋冬物が奥で見えない | 手前と奥を入れ替える |
秋の衣替えの日には、服を入れ替える前に、パイプに掛ける本数を先に決めてください。**入れ替えたあとに並びを直すより、入れる前に本数と場所を決めるほうが、崩れにくい並びになります。**衣替えの手順そのものは秋の衣替えの手順にまとめてあります。
戻す動作の数で、崩れる場所を先に探す
崩れる場所には、共通点があります。服を戻すまでに、何回手を動かすかです。
| 戻すまでの動作 | 例 | 崩れやすさ |
|---|---|---|
| 1動作 | フックに掛ける・かごに入れる | ほとんど崩れない |
| 2動作 | 扉を開けて、パイプに掛ける | 崩れにくい |
| 3動作 | 扉を開けて、色順の位置を探して、掛ける | 急ぐ日は後回しになる |
| 4動作 | 扉を開けて、上の箱を下ろして、蓋を開けて、入れる | 崩れやすい |
| 5動作以上 | 踏み台を出して、上段の箱を下ろして… | ほぼ戻さない |
3動作以上かかる場所に、よく使う服や小物が入っていないかを見てください。入っていたら、1〜2動作で戻せる場所に移します。3動作以上かかる場所は、月に1回も使わないものだけにします。
動作の数え方は、朝の支度のときに1回、夜に服を戻すときに1回、声に出さずに数えてみると分かります。「扉、箱、蓋、入れる」と、指を折って数えてみてください。
見た目を揃える場所、揃えない場所
ここまでの話をまとめると、クローゼットの中は、見た目を揃えていい場所と、揃えないほうがいい場所に分かれます。
| 場所 | 見た目を揃えるか | 理由 |
|---|---|---|
| 扉を開けて正面の目の高さ | 揃える | いちばん目に入るが、毎日戻す服を入れなければ崩れない |
| 扉のすぐ内側 | 揃えない | 毎日の出し入れがいちばん多い |
| パイプの端 | 揃えない | 一度着た服・よく着る服の場所 |
| 下の段 | 口の高いかごで揃える | 中身が見えなければ乱れても平気 |
| 上の段 | 蓋つきの箱で揃える | ほとんど開けないので崩れない |
| 奥 | 揃えなくてよい | 季節外の服で、ほとんど見えない |
**揃えるのは、正面の目の高さの1列と、上の段の箱だけで足ります。**この2か所がそろっていれば、扉を開けたときの印象はおしゃれに保たれます。そのほかの場所は、戻しやすさを優先してください。
崩れていい場所を、1か所だけ作る
揃える場所を小さくしても、忙しい週にはどこかが崩れます。そのときに、崩れた服が行く場所を先に決めておくと、ほかの場所まで崩れません。
| 崩れていい場所の形 | 置ける量 | 直す日 |
|---|---|---|
| 口の高いかご1つ | 畳んで5着前後 | 週末に1回 |
| パイプの端の数本分 | 3〜5着 | 週末に1回 |
| 扉の内側のフック2つ | 2〜4着 | 気づいたとき |
| 引き出しの1段 | 小物をまとめて | 月に1回 |
**崩れていい場所は、1か所だけにしてください。**2か所以上あると、どちらに入れるか迷い、結局どちらも使わなくなります。週末にその1か所だけを空にすれば、クローゼット全体は2週間たっても整ったままです。
どちらとも取れるとき①|扉のないオープンなクローゼット
扉のないオープンなクローゼットや、部屋に置いたハンガーラックでは、中の乱れが部屋からいつも見えます。扉を閉めて隠すことができないので、揃えない場所の乱れも目に入ります。
| 場所 | 扉がある場合 | 扉がない場合 |
|---|---|---|
| パイプの端の仮置き | そろえなくてよい | 布を1枚掛けて覆う |
| 口の低いかご | 中身が見えても扉で隠れる | 口の高いかごに替える |
| 扉の内側のフック | 使える | 使えない。壁のフックにする |
| 下の段 | 乱れていてもよい | 布で覆えるかごにする |
**扉がない場合は、揃えない場所に布を1枚掛けられるようにしてください。**布で覆えば、中が乱れていても部屋から見えません。
どちらとも取れるとき②|写真で見た収納を、そのまま真似した
写真で見たおしゃれなクローゼットを、そのまま真似して整えた。けれど、2週間で崩れた。この場合は、写真の収納と、自分の暮らしの手の動きが違っています。
| 写真で見た収納 | 自分の暮らしで確かめること |
|---|---|
| 全部同じハンガー | 秋冬の重い服が何着あるか |
| 色順のグラデーション | 週に2回以上着る服が何着あるか |
| 蓋つきの箱が並ぶ | 週に何回開けるものを入れるか |
| 何も置かない床 | 一度着た服の場所があるか |
| 服の本数が少ない | 自分の服の本数とパイプの長さ |
**写真の収納は、撮った日のいちばん整った状態です。**毎日の出し入れで崩れていく前の姿なので、そのまま真似すると、同じように崩れます。写真から取り入れるのは、正面の1列の並べ方と、ハンガーの色くらいにしておくと、自分の暮らしに合わせやすくなります。
どちらとも取れるとき③|毎週末に直すのが苦ではない
整えるのが好きで、毎週末に直すのが苦ではない人もいます。この場合は、崩れる場所を無理に減らさなくても構いません。
| 直す手間 | 向いている揃え方 |
|---|---|
| 毎週末に30分かけてよい | 色順も蓋つきの箱も続けられる |
| 毎週末に10分なら | 崩れていい場所を1か所作る |
| 月に1回だけ | 揃える場所を正面の1列に絞る |
| 直す時間がない | 揃えるのはハンガーの色だけにする |
**直す時間があるかどうかで、揃える場所の広さを決めてください。**時間がある時期は広く揃え、忙しくなったら正面の1列に絞る。そうやって広さを動かすと、崩れて落ち込むことがなくなります。
2週間でする確認
| 確かめること | やり方 | だめだったとき |
|---|---|---|
| 最初に崩れた場所 | 整えた日と同じ位置から撮る | その場所の戻す動作を減らす |
| 列の詰まり | 1着取り出して両隣が動くか | 本数を減らす |
| ハンガーの滑り | 厚手の服が落ちていないか | 上着だけハンガーを替える |
| 箱の上 | 物が積まれていないか | 中身を蓋なしの箱へ |
| かごの中 | 外から乱れが見えるか | 口の高いかごへ |
| 一度着た服 | 椅子や床にないか | パイプの端に仮置きを作る |
| 崩れていい場所 | 週末に空にできたか | 置ける量を減らす |
**2週間後に同じ場所が崩れていたら、そこはまだ戻す動作が多すぎます。**もう1動作減らせないかを考えてみてください。反対に、2週間たっても崩れなかった場所は、その揃え方が自分の暮らしに合っているということです。そこは、次の衣替えまでそのまま残してください。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| おしゃれな収納は全部そろえるもの | 揃えるのは正面の1列だけで足りる |
| 崩れるのは片付けが苦手だから | 見た目を揃えた場所と、毎日触る場所が重なっている |
| 同じ細いハンガーならたくさん掛けられる | 秋冬の重い服は滑るか、肩が伸びる |
| 蓋つきの箱なら中が見えなくてすっきり | よく開けるものを入れると、蓋を開けなくなる |
| ラベルを貼れば迷わない | 衣替えで中身が変わる箱では、ラベルがずれる |
| 床に何も置かなければ片付く | 一度着た服の場所がないと、椅子に積まれる |
一つ目の「全部そろえる」は、写真で見たクローゼットから来ていることが多い考え方です。けれど、写真はいちばん整った日の姿です。毎日の暮らしの中では、揃える場所を小さくしたほうが、結果として整って見える日が長く続きます。
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よくある問い
- Q. おしゃれなクローゼット収納にしたのに、すぐ散らかってしまいます
- 見た目を揃えた場所と、毎日服を出し入れする場所が重なっていると、揃えた見た目は崩れます。色順に並べた列や蓋つきの箱は、戻すときに位置を探したり蓋を開けたりする手間が増えるので、急いでいる朝や疲れた夜に後回しになります。毎日使う服は、戻しやすさを優先した場所に移し、見た目を揃えるのは扉を開けて正面に見える1列だけにすると、2週間たっても崩れにくくなります。
- Q. ハンガーをすべて同じ細いものにそろえるのは失敗ですか
- 失敗ではありませんが、秋冬には向かない服が出てきます。細いハンガーは肩の幅が狭く、厚手のニットや上着のように重い服を掛けると、肩の先が伸びたり、滑って落ちたりします。薄手のシャツやブラウスは細いハンガーのまま、上着と厚手の服だけ肩に厚みのあるハンガーにする、という2種類に分けると、見た目のそろい方をあまり崩さずに済みます。色だけそろえておくと、2種類でもまとまって見えます。
- Q. 蓋つきの箱にラベルを貼ったのに、中身がぐちゃぐちゃになります
- 蓋つきの箱は、月に数回しか開けないものに向いています。週に何回も開けるものを入れると、蓋を開ける手間を省いて上に積むようになり、中を見ないまま押し込むことが増えます。週に2回以上開けるものは、蓋のない箱か、引き出しに移してください。ラベルは、衣替えで中身が変わる箱には付けないか、付け替えやすい方法にしておくと、中身とずれません。
- Q. 家族と使うクローゼットで、そろえた向きがすぐ崩れます
- 自分以外の人が戻す場所は、自分と同じ手順では戻してもらえません。家族が使う段や列は、向きや色の順番をそろえるのをやめて、戻す場所だけを決めておきます。かごを1つ置いて、そこに入っていれば良いことにする、というくらいの決め方が続きます。見た目を揃える場所は、自分しか触らない段に限ると、家族の出し入れで崩れる心配がなくなります。
— メグラシ編集部





