クローゼット本棚|衣替えで服が増える10月に、本と服の境目を決める

**クローゼットの中に本棚を置くなら、場所は、衣替えで冬物が増えても動かさずに済むところに決めてください。**10月の衣替えで吊る服は、夏物より丈が長く、かさも増えます。夏のうちに本棚の位置を決めると、冬のコートの裾が本棚に当たったり、ニットを置く段が足りなくなったりします。
先に測るのは、冬に吊る服のいちばん長い丈です。パイプの高さからその丈を引いた残りが、パイプの下で本棚に使える高さになります。本棚の段は、1年中動かさない段と、衣替えの時期に服に明け渡す段の2つに分けておくと、季節ごとに本を出し入れせずに済みます。本を服の側に置く話は本棚を服の収納に使うに分けてあります。この記事は、クローゼットの側に本を入れる話です。
結論:本棚は、衣替えで動かない場所に置く
| 決めること | 見るところ | 決め方 |
|---|---|---|
| 置く場所 | 冬に吊る服の丈 | パイプの高さ − 冬のいちばん長い丈 − 10cm |
| 本棚の奥行き | 本の大きさ | 文庫15〜20cm、単行本25cm前後、大きな本30cm前後 |
| 本棚の前の空き | 吊った服の肩幅 | 本棚の前の面をパイプの真下より後ろに |
| 段の分け方 | 季節で増える服 | 動かさない段と、衣替えで空ける段 |
| 湿気 | 扉を閉めた中の空気 | 壁から5cm離す、床から浮かせる |
表の1行目がいちばん大事です。**置く場所が冬の丈で決まっていれば、残りは後から調整できます。**奥行きや段の分け方は、本棚を置いてからでも変えられますが、置く場所を変えるには、本を全部出して本棚を動かすことになります。
先に測る4つ|奥行き・パイプの高さ・幅・扉
クローゼットに本棚を置く前に、4か所を測ってください。巻き尺があれば10分で終わります。
| 測るところ | 測り方 | よくある寸法 |
|---|---|---|
| 奥行き | 扉の枠の内側から奥の壁まで | 55〜60cm |
| パイプの高さ | 床からパイプの上まで | 160〜180cm |
| 幅 | 左右の壁の内側 | 90〜180cm |
| 扉の開き方 | 開き戸か、折れ戸か、引き戸か | 住まいによる |
**奥行きは、扉の枠の内側から測ってください。**クローゼットの中は枠より奥が広いこともありますが、本棚を入れるときに通るのは枠の内側です。扉の開き方も見ておきます。折れ戸は、開けたときに扉が左右の端にたたまれて、端の20〜30cmがふさがります。引き戸は、片側ずつしか開かないので、幅の半分ずつしか一度に見えません。
本の大きさと奥行き|文庫・単行本・大きい本
本棚の奥行きは、置く本の大きさで決まります。本は大きさが決まっているので、先に手持ちの本を大きさで分けておくと、本棚の奥行きが決まります。
| 本の大きさ | 本の奥行き(横幅) | 本棚の奥行き | 本棚の段の高さ |
|---|---|---|---|
| 文庫 | 約11cm | 15〜20cm | 18〜20cm |
| 新書 | 約11cm | 15〜20cm | 20cm前後 |
| 単行本 | 約13〜15cm | 20〜25cm | 22〜25cm |
| 大きめの本、図鑑 | 約18〜22cm | 25〜30cm | 30cm前後 |
| 雑誌、大判の本 | 約21〜23cm | 30cm前後 | 32〜35cm |
**文庫と新書だけなら、奥行き15〜20cmの浅い本棚で足ります。**クローゼットの奥行き55〜60cmのうち、本棚に取られるのは3分の1ほどなので、前に服を吊る空きが残ります。雑誌や大判の本が多いなら30cmの奥行きが要り、クローゼットの奥行きの半分を使うことになります。この場合は、パイプの下ではなく、パイプのない場所に置くほうが、服と取り合いになりません。
置き方A|パイプの下に、低い本棚
いちばん多い置き方は、パイプに吊った服の下に、低い本棚を入れる形です。**丈の短い服を吊る側の下は、床から1m近く空いていることがあります。**そこに本棚を入れると、クローゼットの幅を変えずに本を置けます。
| 見るところ | 決め方 | 困りやすい形 |
|---|---|---|
| 本棚の高さ | パイプの高さ − 冬に吊る服の丈 − 10cm | 夏物の丈に合わせた高さ |
| 本棚の奥行き | 15〜25cm | 30cmを超えると服の裾が当たる |
| 本棚の前の面 | パイプの真下より後ろ | パイプより前に出る |
| 本棚の幅 | 丈の短い服を吊る範囲だけ | パイプの全幅 |
パイプの下に置くときに困るのは、冬に吊る服の裾が本棚の天板に当たることです。天板に裾が当たり続けると、裾に折りぐせがつきます。本棚の高さは、冬に吊る服の丈から決め、天板と裾の間に10cmの空きを残してください。
天板の上に物を置きたくなるのも、この置き方でよく起きることです。天板は、かばんや帽子を仮に置くのにちょうどいい高さにあります。ただ、天板に物を置くと、その上に吊った服の裾が物に乗り、裾が持ち上がったまま折りぐせがつきます。パイプの下の本棚の天板は、何も置かない場所と決めておくと、冬の長い服も裾がまっすぐ下りたまま保てます。
置き方B|幅の片側を、床から上まで本棚に
クローゼットの幅が120cm以上あるなら、片側の40〜60cmを床から上まで本棚にして、残りに服を吊る形があります。本と服が左右に分かれるので、衣替えで服が増えても本棚の側は動きません。
| クローゼットの幅 | 本棚に使う幅 | 服に残る幅 |
|---|---|---|
| 120cm | 30〜40cm | 80〜90cm |
| 150cm | 40〜50cm | 100〜110cm |
| 180cm | 50〜60cm | 120〜130cm |
**服に残る幅は、冬に吊る服の枚数から決めてください。**冬物は1枚あたりの厚みが増えるので、同じ枚数でも夏より幅を取ります。1枚あたり、夏物は2〜3cm、冬物のニットやジャケットは4〜5cm、コートは6〜8cmと見ておくと、残る幅に何枚吊れるかが分かります。冬に吊る枚数がその幅に収まらないなら、本棚の幅を狭めるか、置き方をAかCに変えます。
片側を本棚にするときは、本棚の側面と吊った服の間に、2〜3cmの隙間を残しておいてください。ぴったりくっつけると、いちばん端の服が本棚の側面に押しつけられて、袖にしわがつきます。端の1着は、本棚の側面に触れない位置に吊ると、冬の厚手の服でも袖の形が保てます。
置き方C|枕棚に本を上げる
クローゼットのパイプの上には、枕棚と呼ばれる棚があることが多くあります。ここに本を置く形です。枕棚は服の出し入れに使うことが少ないので、衣替えの影響を受けにくい場所です。
| 見るところ | 決め方 |
|---|---|
| 枕棚の高さ | 床から180〜200cm、手を伸ばして届くか |
| 置く本 | 軽い文庫や、しばらく開かない本 |
| 置き方 | 箱に入れて、箱ごと下ろせるように |
| 重さ | 1箱で5kg以内 |
枕棚は高い位置にあるので、重い本を上げると、取り出すときに危ないことがあります。文庫を箱に入れて、1箱の重さを5kg以内に抑えてください。箱の手前に中身を書いた紙を貼っておくと、下から見て何が入っているか分かります。ただ、枕棚は冬の間、しまった夏物や布団を置く場所にもなりやすいので、衣替えで枕棚の使い方が変わる家では、置き方AかBのほうが動かさずに済みます。
置き方D|扉の内側・奥行きの前側
クローゼットの奥行きが60cm以上あって、吊った服の前に空きが残るなら、扉の内側に浅い棚を付けたり、奥行きの前側に薄い本棚を置いたりする形もあります。
| 置き方 | 奥行き | 向く本 |
|---|---|---|
| 扉の内側に浅い棚 | 5〜10cm | 薄い本、冊子、地図 |
| 奥行きの前側に薄い本棚 | 12〜15cm | 文庫、新書 |
扉の内側の棚は、扉を開け閉めするたびに揺れるので、重い本には向きません。薄い冊子や、よく開く本を少しだけ置く場所として使ってください。奥行きの前側に本棚を置くと、吊った服を取り出すときに本棚をよける手間が出るので、衣替えの日のように服を大きく入れ替える日は、本棚を一度動かすことになります。
扉の開き方で、本棚の位置が変わる
同じ寸法のクローゼットでも、扉の開き方によって、本棚を置きやすい場所が変わります。扉を開けたときに、手前がふさがらずに見える範囲に、よく開く段を置いてください。
| 扉の開き方 | 開けたときにふさがる場所 | 本棚を置きやすい場所 |
|---|---|---|
| 開き戸 | 扉の前の床、左右の端が少し | 左右どちらでも、扉の前に物を置かない |
| 折れ戸 | 左右の端の20〜30cm | 真ん中寄り、端は服の奥に |
| 引き戸(2枚) | 片側ずつ、幅の半分 | よく使う側の半分 |
| 扉なし、カーテン | なし | どこでもよい、光と埃に気をつける |
折れ戸は、開けると扉が左右の端にたたまれるので、**端に置いた本棚の前に扉が重なり、背表紙が読めなくなります。**折れ戸のクローゼットなら、本棚は真ん中寄りか、端に置くなら扉がたたまれても隠れない奥の位置にします。引き戸は、いつも開ける側の半分に本棚を置くと、戸を動かさずに本を取れます。扉のないクローゼットやカーテンで仕切る形は、光が入るぶん背表紙が日に焼けやすいので、日の当たる時間に閉められる布を1枚かけておくと安心です。
冬の小物と本の境目
衣替えで増えるのは、吊る服とたたむ服だけではありません。手袋、巻き物、厚手の靴下、帽子といった冬の小物も増えます。小物の置き場を決めていないと、本棚の空いた隙間に小物が入り込みます。
| 冬の小物 | かさの目安 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 巻き物(マフラー、ストール) | 1本でたたんだ本3冊ぶん | 季節で空ける段か、扉の内側のフック |
| 手袋 | 小さいが数が増える | 浅い箱にまとめて、枕棚の手前 |
| 厚手の靴下、タイツ | たたむと小さい | 下着の引き出し |
| 帽子 | 形が崩れやすい | 枕棚の上、重ねずに |
本と小物を同じ段に混ぜると、本の前に小物が置かれて、背表紙が隠れていきます。本の段と小物の場所を、衣替えの日に分けて決めておくと、冬の間に本棚が小物の置き場に変わっていくのを防げます。巻き物は、季節で空ける段にニットと一緒に置くか、扉の内側にフックを付けて掛けておくと、本の段に入り込みません。
衣替えで変わるもの|冬物は、かさと丈が増える
10月の衣替えで、クローゼットの中は夏とは違う形になります。**冬物は、夏物より丈が長く、1枚あたりのかさも増えます。**本棚の位置を決めるときに、この差を見込んでおいてください。
| 変わるもの | 夏 | 冬 | 本棚への影響 |
|---|---|---|---|
| 吊る服のいちばん長い丈 | 100〜110cm(ワンピース) | 110〜120cm(コート) | パイプの下の空きが10cm前後減る |
| 1枚あたりの厚み | 2〜3cm | 4〜8cm | 同じ幅に吊れる枚数が減る |
| たたむ服のかさ | 薄いTシャツ | ニット、厚手の下着 | たたむ段が足りなくなる |
| 季節の小物 | 帽子、日傘 | 手袋、巻き物、厚手の靴下 | 小物の置き場が要る |
いちばん見落としやすいのは、たたむ服のかさです。夏に1段で足りていたTシャツの場所が、冬にはニットで2段になります。その1段ぶんを、どこから持ってくるかを先に決めておかないと、本棚の段に服が流れ込みます。
服が本棚の段に流れ込むと、本の前にニットが積まれ、背表紙が見えなくなります。見えなくなった本は開かれなくなり、ニットのほうも本の上に押しつけられて形が崩れます。本にとっても服にとっても困る形なので、どの段を服に明け渡すかを、衣替えの前に決めておくのがいちばんの手です。次の節で、そのための寸法を測ります。
10月に吊る服の丈を測る
本棚の高さを決めるために、冬に吊る服のいちばん長い丈を測ってください。ハンガーの肩のいちばん上から、裾のいちばん下までを測ります。
| 吊る服 | ハンガーの肩から裾まで | パイプの高さ170cmのとき、下に残る高さ |
|---|---|---|
| 短いジャケット | 60〜70cm | 100〜110cm |
| 腰までのニット、シャツ | 65〜75cm | 95〜105cm |
| 膝丈のコート | 95〜105cm | 65〜75cm |
| 膝下丈のワンピース | 110〜120cm | 50〜60cm |
| ロングコート | 120〜130cm | 40〜50cm |
**本棚を置く範囲に吊る服のうち、いちばん長いものの丈を使ってください。**パイプの高さから、その丈と10cmの空きを引いた残りが、本棚の高さの上限です。左側に短い服、右側に長い服、と吊る場所を分けておくと、短い服の下に高い本棚を置けます。吊る場所を分けるのは、衣替えの日に服を並べ直すときに一度決めておけば、翌年からはそのまま使えます。
動かない段と、季節で空ける段
本棚の段を、2つに分けておいてください。1年中動かさない段と、衣替えの時期に服に明け渡す段です。これで、季節ごとに本棚の中身を全部入れ替えずに済みます。
| 段 | 置く本 | 衣替えのとき |
|---|---|---|
| 動かさない段 | よく開く本、手放さない本 | そのまま |
| 季節で空ける段 | 読み終えてしばらく開かない本、季節の本 | 10月に本を箱へ移し、ニットを置く |
季節で空ける段は、たたんだニットが3枚積める25〜30cmの高さにしておくと、服にも本にも使えます。本の箱は、空けた段の本がそのまま入る大きさにして、枕棚かベッドの下にしまっておきます。4月の衣替えでニットを片付けたら、箱の本を段に戻します。段に何を置いていたかを、段の手前に小さく書いておくと、戻すときに迷いません。
季節で空ける段は、本棚の中のどこに作るかも決めておいてください。ニットを置く段は、目の高さから腰の高さまでの間にすると、朝に服を選ぶときに手が届きやすくなります。パイプの下の低い本棚なら、いちばん上の段がそれに近い高さです。床に近い段にニットを置くと、取り出すたびにかがむことになり、冬の朝の支度に手間がかかります。反対に、動かさない段は、本を探す回数が少ないなら床に近い段でも困りません。
本棚の前に残す奥行き|服が擦れないか
パイプの下に本棚を置くときは、吊った服の肩と本棚の前の面が擦れないかを見てください。吊った服の肩は、パイプの中心から前後に20〜25cm広がります。
| クローゼットの奥行き | パイプの位置(奥の壁から) | 本棚に使える奥行き |
|---|---|---|
| 55cm | 27〜28cm | 奥の壁から25cmまで |
| 60cm | 30cm | 奥の壁から25〜28cmまで |
| 70cm | 35cm | 奥の壁から30cmまで |
本棚の前の面が、パイプの真下より後ろにあれば、服の裾は本棚の前を通ります。**冬のコートは肩の厚みがあるので、夏よりも前後に広がります。**衣替えのあと、コートを吊って裾が本棚の前の面に当たっていないかを一度見てください。当たっているなら、本棚を5cm奥に下げるか、そのコートを本棚のない範囲に移します。
重さ|本は下、服は上
本は、同じかさの服より何倍も重くなります。本棚の中でも、クローゼットの中でも、重い本は下に置いてください。
| 置くもの | 1段あたりの重さの目安 | 置く場所 |
|---|---|---|
| 文庫、幅60cmの段にいっぱい | 10kg前後 | 下から2段目まで |
| 単行本、幅60cmの段にいっぱい | 15kg前後 | いちばん下の段 |
| 大きな本、図鑑 | 20kg前後 | 床に近い段 |
| たたんだ服、1段 | 2〜4kg | 上の段 |
本棚が高い場合は、上の段に服、下の段に本、という分け方にすると、本棚が前に倒れにくくなります。季節で空ける段も、上のほうに作っておくと、服を置いたときに重さの釣り合いが取れます。床から上まで使う高い本棚なら、倒れ止めを壁に付けられるかを確かめてください。壁に付けられないときは、本棚の高さをクローゼットの高さの半分ほどに抑えます。
湿気|扉を閉めた中で、本と服が同じ空気を吸う
クローゼットは、扉を閉めると空気が動きにくい場所です。本も服も湿気を嫌うので、同じ空気の中に置くなら、湿気がこもらないようにしておくことが先です。
| 湿気がこもる場所 | 起きること | 決め方 |
|---|---|---|
| 本棚の裏と壁の間 | 本の背と壁の間に湿気がたまる | 壁から5cm離す |
| 床に直に置いた本棚の下 | 床の冷えで湿気がたまる | 脚のある形か、薄い板を敷く |
| 外に面した壁側 | 冬に壁が冷えて結露しやすい | 内側の壁に置く |
| ぎっしり詰めた段 | 本の間に空気が通らない | 段の幅に指2本分の余白 |
衣替えの日は、クローゼットの扉を開けて、服と本の両方に風を通す日にもしてください。年に2回、扉を開けたまま半日置いておくだけで、中の空気が入れ替わります。本の背にしみや波打ちが出ていたら、その場所は湿気がたまりやすい場所です。その段の本は別の部屋に移して、服も湿気に強いものだけにします。
除湿のための置き物を使うなら、本棚の下の段と、服を吊った下の床の2か所に分けて置いてください。湿気は下にたまりやすいので、上の段に置いても効き目が届きにくくなります。本棚の中に置くなら、本に直に触れない位置にして、中の水がたまったら早めに取り替えます。
暗さ|扉の中で背表紙を読む
クローゼットの中は、扉を開けても奥が暗いことがあります。本棚を置くと、奥の段の背表紙が読めず、本を探すたびにかがんでのぞき込むことになります。
| 置き方 | 暗さ | 決め方 |
|---|---|---|
| パイプの下 | 吊った服の影で暗い | 背表紙の明るい本を手前に、よく開く本を上段に |
| 片側の縦一列 | 扉を開ければ明るい | そのままでよい |
| 枕棚 | 見上げるので背表紙が読みにくい | 箱の手前に中身を書く |
| 扉の内側 | 明るい | そのままでよい |
パイプの下の本棚は、吊った服の影に入るので、特に暗くなります。**よく開く本ほど、扉に近い側の、上の段に置いてください。**電池で点く小さな明かりを本棚の天板の裏に付けると、扉を開けたときに背表紙が読めるようになります。明かりを付けるときは、服に熱が伝わらないものを選びます。
子どもの本・家族の本を入れるとき
子どもの本や家族の本をクローゼットに入れることもあります。使う人の背の高さで、置く段を分けてください。
| 使う人 | 手が届く高さ | 置く段 |
|---|---|---|
| 小さな子ども | 床から60〜80cm | いちばん下の段、絵本は表紙を前に |
| 小学生 | 床から100〜120cm | 下から2〜3段目 |
| 大人 | 床から180cmくらいまで | 上の段、枕棚 |
子どもの本を置くなら、**パイプの下の低い本棚が、子どもの手の届く高さにちょうど合います。**ただ、子どもが本を取るたびに吊った服の裾をかき分けることになるので、子どもの本の上には、丈の短い服を吊ってください。絵本は大きさがばらばらなので、段の高さは35cm前後にしておくと、たいていの絵本が立てて入ります。子どもの本は、年齢が上がるにつれて大きさが絵本から文庫へと小さくなり、冊数は増えていきます。本棚の段の高さを動かせる形にしておくと、子どもが大きくなったときに段を足して、同じ本棚を使い続けられます。
クローゼットを丸ごと本棚にするとき
服は別の場所にしまえていて、クローゼットを丸ごと本棚にしたい、という場合もあります。このときは、パイプを外すかどうかを先に決めてください。
| 決めること | パイプを残す | パイプを外す |
|---|---|---|
| 本棚の置き方 | パイプの下に低い本棚、上は空く | 床から上まで本棚を並べる |
| 衣替えのとき | 冬の上着を一時的に吊れる | 吊る場所がない |
| 元に戻すとき | そのまま | パイプを付け直す |
**パイプを残しておくと、冬の間だけコートを吊る場所に使えます。**季節の上着の置き場が他にないなら、パイプは残して、下に低い本棚を並べる形のほうが、衣替えの日に困りません。奥行きが55〜60cmあるクローゼットに30cmの本棚を並べると、前に25cmほどの空きが残ります。この空きは、本を取り出すときに体を入れる場所になります。扉を閉めた中に本を並べると、部屋から本が見えなくなるので、部屋そのものは広く、すっきり見えるようになります。
冬から春の衣替えで戻すこと
10月の衣替えで本棚の段を服に明け渡したら、4月の衣替えで元に戻します。戻すときに、本棚の使い方を1年ぶん見直すと、翌年の10月がさらに楽になります。
| 4月にすること | 見るところ |
|---|---|
| 空けた段のニットを片付ける | ニットの枚数が段に収まっていたか |
| 箱の本を段に戻す | 箱の中で一度も開かなかった本はあったか |
| 冬に吊った服の裾を見る | 本棚の天板に当たった跡がないか |
| 本の背を見る | しみや波打ちが出ていないか |
| 扉を開けて風を通す | 奥の壁の湿り気 |
箱の中で半年一度も開かなかった本は、季節で空ける段ではなく、枕棚か別の部屋に移す候補です。そうすると、季節で空ける段が1段増えて、次の冬にニットを置く場所に余裕ができます。
どちらとも取れるとき①|パイプの下の空きが、本棚の高さぎりぎり
冬に吊る服の丈を引いたら、パイプの下の空きが本棚の高さとほぼ同じで、10cmの空きが取れない、ということがあります。
| 空きの差 | 起きること | 決め方 |
|---|---|---|
| 10cm以上 | 裾が天板に当たらない | そのまま置く |
| 5〜10cm | 厚手の裾が当たることがある | 長い服を本棚のない範囲に移す |
| 5cm未満 | 裾が天板に当たり続ける | 本棚を1段低いものにするか、置き方を変える |
**5〜10cmの差なら、いちばん長い1〜2着だけを、本棚のない範囲に移してください。**長い服は数が少ないことが多いので、その数着を端に寄せるだけで、残りの服は本棚の上に収まります。5cm未満なら、本棚の天板を取って1段低くするか、置き方Bに変えるほうが、冬の間ずっと裾を気にせずに済みます。
どちらとも取れるとき②|本が増え続けている
本が毎月のように増えていく場合、クローゼットの本棚はすぐにいっぱいになります。増え続ける本は、クローゼットに入れる本と、入れない本を分けてください。
| 本の種類 | 置く場所 |
|---|---|
| よく開く本 | クローゼットの外の本棚、机の近く |
| 手放さないが、しばらく開かない本 | クローゼットの動かさない段 |
| 読み終えて、次に開くか分からない本 | 季節で空ける段か、箱 |
| 手放してよい本 | 箱に入れて、半年後に見直す |
クローゼットは、扉の中で見えにくい場所です。**よく開く本は、クローゼットの外に置くほうが、取り出す手間が減ります。**クローゼットの本棚は、しばらく開かない本を、湿気を避けて静かに置いておく場所と考えると、増え続けても溢れにくくなります。
どちらとも取れるとき③|賃貸で、棚板を足せない
賃貸の住まいでは、クローゼットの壁に穴を開けて棚板を足すことができない場合があります。棚板を足さずに本を入れるなら、床に置く本棚か、枕棚の上に置く箱の2つから選んでください。
| 置き方 | 決め方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 床に置く低い本棚 | パイプの下の空きより10cm以上低いもの | 脚のある形か、薄い板を敷いて床から浮かせる |
| 枕棚の上の箱 | 軽い文庫を5kg以内で | 取り出すときに頭の上に落とさない |
| 突っ張り式の棚 | 天井と床で固定するもの | 倒れないか、壁に傷をつけないか |
床に置く本棚は、**倒れ止めを壁に付けられないので、高さをクローゼットの半分以下に抑えてください。**低い本棚なら、倒れる心配が少なく、パイプの下にも収まります。退去のときに床に跡が残らないよう、本棚の脚の下にやわらかい板か布を敷いておきます。
2週間で確かめること
本棚を置いたら、衣替えのあとの2週間で、次のことを確かめてください。
| 確かめること | 見るところ | 困ったときの直し方 |
|---|---|---|
| 服の裾が天板に当たっていないか | 冬の長い服の裾 | 長い服を本棚のない範囲に移す |
| 服の肩が本棚の前の面に擦れていないか | コートの肩 | 本棚を5cm奥に下げる |
| 本を取り出すとき、服をかき分けていないか | よく開く本の位置 | よく開く本を扉に近い上の段に |
| 空けた段にニットが収まっているか | たたんだニットの枚数 | 空ける段を1段増やす |
| 扉を開けたとき、こもった匂いがしないか | 奥の壁と本の背 | 本棚を壁から離す、扉を開けて風を通す |
1つでも困ったところがあれば、そこだけ直します。2週間で困ったことがなければ、その置き方で冬を越せます。
よくある行き違い
**「空いている場所に本棚を置けばいい」。**夏に空いている場所は、冬には服で埋まる場所かもしれません。冬に吊る服の丈とかさから、動かさずに済む場所を決めてください。
**「本棚の奥行きは、クローゼットの奥行きに合わせればいい」。**奥行きいっぱいの本棚は、前に服を吊る空きがなくなります。本棚の奥行きは、本の大きさから決めます。
**「本はクローゼットにしまえば傷まない」。**扉を閉めた中は湿気がこもりやすい場所です。壁から離し、床から浮かせ、年に2回は扉を開けて風を通してください。
**「衣替えのたびに、本棚の中身を入れ替えればいい」。**全部を入れ替えるのは大変です。季節で空ける段を1〜2段決めておけば、動かすのはその段の本だけで済みます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. クローゼットの中に本棚を置いても大丈夫ですか
- 置けます。ただ、置く場所を先に決めてください。いちばん困るのは、夏物の丈に合わせてパイプの下に本棚を置き、10月の衣替えで冬のコートやワンピースを吊ったら裾が本棚に当たった、という形です。冬に吊る服のいちばん長い丈を測り、パイプの高さからその丈を引いた残りが、本棚に使える高さになります。本も服も湿気を嫌うので、本棚は壁から5cmほど離し、衣替えの日に扉を開けて風を通すようにしてください。
- Q. クローゼットの奥行きに対して、本棚の奥行きはどのくらいがいいですか
- クローゼットの奥行きが55〜60cmなら、本棚の奥行きは本の大きさで決めます。文庫や新書だけなら15〜20cm、単行本が混ざるなら25cm前後、大きな本や雑誌が多いなら30cm前後です。パイプの下に置くなら、本棚の前にハンガーの肩幅ぶんの空きが要ります。吊った服の肩は、パイプの中心から前後に20〜25cm広がるので、本棚の前の面がパイプの真下より後ろにあれば、服と本棚は擦れません。
- Q. 冬物が増えて、本棚の段まで服を置きたくなります
- それを見越して、本棚の段を2つに分けておくと困りません。1年中動かさない段と、衣替えの時期に服に明け渡す段です。明け渡す段には、読み終えてしばらく開かない本や、季節の本を置いておき、10月の衣替えの日に、その段の本を箱に移して、ニットやたたむ服を置きます。春の衣替えで服を戻したら、箱の本を段に戻します。段の高さは、たたんだニットが3枚積める25〜30cmあれば、服にも本にも使えます。
- Q. 賃貸で、クローゼットに棚板を足せません
- 棚板を足さずに本棚を置くなら、床に置く低い本棚か、枕棚の上に置く箱の2つから選びます。床に置くなら、パイプの下の空きの高さより10cm以上低いものにして、脚のある形か、下に薄い板を敷いて床から浮かせます。枕棚の上は、重いものを上げると取り出すときに危ないので、軽い文庫や、しばらく開かない本を箱に入れて置く場所にしてください。壁に穴を開けずに、置くだけで済む形を選べば、退去のときにも困りません。
— メグラシ編集部





