衣替えはいつ?|最低気温の続き方と生活時間で、自分の開始日を出す

今年の秋、あなたが衣替えを始める日は10月1日ではありません。直近5日のうち、最低気温が18度を下回った日が何日あったか。 まずそこだけ数えてください。3日あれば、今週末が開始日です。
そして開始日が出たあとに、もうひとつ決めることがあります。一気に入れ替えていいかどうかは、気温では決まりません。 決めるのは、収納の空きと、洗って乾かせる時間と、あなたが1日に外で過ごす分数です。
5つの数字を埋める|これだけで開始日と規模が出る
紙でもスマホのメモでも構いません。次の5つに、自分の数字を入れてください。
- 直近5日で、最低気温が18度を下回った日は何日か
- 通勤・送り迎え・待ち時間で、屋外にいる時間は1日何分か
- 夏物を全部出したとき、それが入る空きは収納全体の何割か
- 洗って乾かすために、まとめて出せるのは何時間か
- まだ着る一枚として手元に残すのは何枚か
1と2で「いつ」が決まります。3と4で「一気か二段階か」が決まります。5は、暑さが戻った日に箱を開けずに済むかどうかを決めます。この5つが埋まらないうちは、日付だけ決めても動けません。
作業そのものの順番は別の記事にまとめてあります(秋の衣替えの手順)。ここで扱うのは、その手順をいつ、どの規模で始めるかだけです。
数字1|最低気温18度を、直近5日で何日下回ったか
最高気温ではなく最低気温を見るのは、秋に服が足りなくなるのが朝と夜だからです。最高気温28度の日でも、最低気温が17度なら、朝の30分は別の服が要ります。
数え方は「5日のうち何日」です。1日だけ下がっても季節は動いていません。
| 直近5日の最低気温 | 状態 | やること |
|---|---|---|
| 20度未満が3日 | 入り口 | 真夏専用のものを洗い始める |
| 18度未満が3日 | 一段目 | 真夏専用を仕舞い、薄手の秋物を出す |
| 15度未満が3日 | 二段目 | 残りの夏物を仕舞い、厚手とアウターを出す |
| 12度未満が3日 | 冬の入り口 | 薄手の秋物の一部を下げる |
「真夏専用」とは、最低気温が20度を下回ると着られないものです。袖のないトップス、透ける生地、目の粗い麻、素足のサンダル、かごのバッグ。この範囲なら早めに仕舞っても困りません。
見るのは今日の気温ではなく、10日先までの予報です。今日18度でも、3日後に24度が戻る予報なら、その週は数えません(気温別の服装)。
数字2|屋外にいる時間が1日何分あるか
同じ気温でも、体が受け取る温度は生活で変わります。ここが、暦の答えでは絶対に出てこない部分です。
家を出る時刻をまず見てください。最低気温は明け方から日の出直後に出ます。7時前に外へ出る人は、予報の最低気温をほぼそのまま受けます。9時以降に出る人は、最低気温より3度ほど高いところから一日が始まります。同じ予報を見ていても、朝の体感は3度違うということです。
そのうえで、屋外にいる時間の合計を出します。駅までの徒歩、送り迎えの立ち時間、待ち合わせ、外での作業。
- 1日30分未満:上の表の数字どおりで構いません。建物の中が生活の中心なので、気温より冷房のほうが効きます
- 1日30〜60分:表の数字より2〜3日早めます。特に朝側の一枚を先に出してください
- 1日60分以上:表の数字より1週間早めます。送り迎えの待ち時間、屋外での立ち仕事、部活の送迎がここに入ります
60分以上の人が暦どおりに動くと、一段目の前に寒い朝を何度も通過します。逆に、車で移動して屋内で過ごす時間がほとんどの人が早く動くと、着る機会のない秋物を出すことになります。
数字3|収納の空きが何割あるか
空きがなければ、気温がどれだけ下がっても入れ替えは進みません。ここは気温より先に効く条件です。
測り方は2つだけです。畳む側は、夏物を全部出したとき、その山が入る空き箱がいくつあるかを数えます。掛ける側は、ハンガーとハンガーの間に指が1本入るかを見ます。入らないなら、そこには秋物を足せません。
- 空き3割以上:一気に入れ替えても場所が足りなくなりません
- 空き2〜3割:二段階にすれば収まります。一段目で密度が下がってから秋物を出します
- 空き2割未満:入れ替えの前に総量の問題があります。手放す判断を先に挟んでください
空きが足りないまま作業を始めると、途中で行き場のない山が床にできて、そこで一日が終わります(季節別ワードローブ整理術)。
数字4|洗って乾かす時間を、何時間まとめて出せるか
衣替えでいちばん時間がかかるのは、仕舞う前の手入れです。ここを短くはできません。
一人分の夏物で、洗濯機は3回から5回。干して乾くまでに1日から2日、厚手のものはさらに半日。乾いたと思ってから半日置くのが安全なので、実質は連続した3日が必要です。
- 連続3日が取れる(うち1日は晴れ、または乾燥機や浴室乾燥が使える):一気で構いません
- 週末の1日しか取れない:洗う日と仕舞う日を分けます。土曜に洗い、翌週末に仕舞う
- まとまった時間がまったく取れない:二段階にして、一段目を真夏専用のものだけに絞ります
雨が続く週は、この数字が自動的に足りなくなります。気温が下がっても、洗濯が終わらない週には仕舞う日を置かないでください。
数字5|まだ着る一枚を、何枚どこに残すか
ここが、秋の衣替えでいちばん失敗が出る場所です。
枚数は上3枚・下2枚・羽織1枚の計6点を基準にします。増やすと衣替えが終わらず、減らすと箱を開けることになります。
選ぶ条件は2つです。最高気温28度の日に着られること。そして秋の色と並んでも浮かないこと。 つまり、袖はあるが薄いもの、色が濃いか落ち着いているもの、無地に近いもの。袖なし、透ける生地、明るい原色は残しません。並べたときに、そこだけ夏に見えるからです。
置き場所は、仕舞った箱の中ではありません。 秋物と同じ場所の端に、1列だけ作ってください。引き出しなら一番上の手前です。箱の中に入れた瞬間、それは「出すのが面倒なもの」に変わります。
そして期限を書いた紙を貼ります。 「10月中旬まで」と書いて、その日に残っていたら、今年は着なかったということです。次の衣替えでは残す枚数を減らせます。
一気か、二段階か|3つの数字で分かれる
判定はこれだけです。
| 条件 | 一気にできる | 二段階が要る |
|---|---|---|
| 収納の空き | 3割以上 | 3割未満 |
| 洗濯にまとめて出せる時間 | 連続3日 | 週末1日だけ |
| 屋外にいる時間 | 1日30分未満 | 1日60分以上 |
| 家族の人数 | 1〜2人分 | 3人分以上 |
3つ以上が左側なら一気で構いません。1つでも右側があるなら二段階です。 2つ以上が右側なら、二段階に加えて手放す判断を先に挟んでください。
迷ったら二段階を選んでください。二段階にして損をするのは、作業日が1日増えることだけです。一気にやって失敗すると、洗い終わらない服と行き場のない山が同時に残ります。取り返しのつきやすい側を選ぶと決めておくと早く決まります。
一気に入れ替える日の組み立て
一気にやると決めたら、1日ではなく3日で1回と考えてください。
- 1日目:秋物を先に出して広げ、着られる状態か点検します。ここを先にやると、足りないものが早く分かります
- 2日目:夏物を全部出し、残す・手放す・保留の3つに分けて、残すものを洗います
- 3日目:乾いたものを仕舞い、まだ着る6点を秋物の隣に置きます
2日目と3日目を同じ日にしないこと。 湿ったまま仕舞った服は、翌年に開けたときに戻りません。
二段階に分ける日の、一段目と二段目
二段階は「早すぎて失敗しない」のが利点です。
一段目は、最低気温20度未満が3日で準備、18度未満が3日で実行。仕舞うのは真夏専用のものだけです。出すのは薄手の羽織りと薄手の編み物。所要は2〜3時間で、収納の密度がここで下がります。
二段目は、最低気温15度未満が3日で実行。残りの夏物と、まだ着る6点のうち着なかったものを仕舞い、厚手のものとアウターを出します。ここでブーツの判断も一緒に済みます(10月のブーツ解禁時期)。
一段目と二段目の間は、多くの地域で3〜5週間あきます。この期間が、秋物を試しながら足りないものを見つける時間になります(秋のクローゼット整理)。
暑い日が戻ってきたときにどうするか
9月下旬から10月上旬に、最高気温30度が戻る日があります。ここで慌てて箱を開けると、衣替えは振り出しに戻ります。
順番を決めておいてください。
- まず手元の6点で回す。 これが数字5を用意した理由です
- 足りなければ、開ける箱を1つだけ開ける。 その箱には「残暑」と書き、一番上の手前に置きます。その箱だけは圧縮も防虫剤も使いません。開ける前提だからです
- 開けたものは元に戻さない。 手元の列に合流させます。戻すと、同じことをもう一度やることになります
やらないことは2つ。仕舞ったばかりの箱を全部開けること。そして、出したばかりの秋物をまた仕舞うことです。どちらも作業が二重になります。
戻り暑さが3日以内なら、予定は動かさなくて構いません。最低気温20度以上が3日を超えて続くなら、季節が戻ったと判断して、二段目を1週間後ろにずらします。判断の境目は日数です。
どちらとも取れるとき|迷いやすい6つの場面
気温は下がったが、週末が雨のとき。 動かすのは仕舞う日ではなく洗う日です。雨の週末は「出して点検する」だけをやり、洗うのは晴れる日に回します。出す作業は天気に左右されません。
今週末しか時間がないが、まだ暑いとき。 一段目だけやってください。真夏専用のものを仕舞うのは、9月上旬でも困りません。予定を気温に合わせられないなら、作業の範囲を狭めて合わせます。
最低気温は下がったのに、日中が30度のとき。 一日の差が10度以上ある時期は、入れ替えの時期ではありません。やるのは「朝夕用の一枚を出す」だけです。差が7度以内に落ち着いてから仕舞ってください。
収納が足りないが、手放す判断もできないとき。 保留の箱を1つだけ作り、日付を書いて入れます。全部を残したまま容量と戦うより、判断を先送りする場所を決めるほうが早く進みます。箱は1つまでにしてください。
去年の秋物が今年の体に合うか分からないとき。 仕舞う前ではなく、出したときに着ます。着てから判断すれば、合わないものを仕舞い直す手間がなくなります。
もう10月なのに暑いとき。 日付を根拠にしないでください。数えるのは最低気温の日数だけです。10月に18度未満が3日来ていないなら、その年の一段目はまだです。
家族の分は、自分と同じ日にやらない
まとめてやったほうが効率がよさそうに見えますが、洗濯が先に破綻します。 人数分の夏物を同じ日に洗うと、干す場所が足りません。
順番は、自分、次によく着る人、最後に残りです。自分の分で所要時間が分かってから、次に進むほうが読みが立ちます。
子どもの分は、仕舞うときより出すときが本番です。1年で体が変わるので、袖は手首の骨が隠れていないか、ズボンは踝が出ていないかを、実際に着せて確かめます。行事の日程が決まっているなら、気温よりそちらを優先してください。
地域と住まいで1か月ずれる
同じ日本でも、最低気温18度未満が3日続くのは、北と南で1か月以上ずれます。同じ市内でも、川沿い、盆地、高台、建物の階数と向きで、朝の気温は数度変わります。暦は全国一律ですが、あなたの朝は一律ではありません。
今年から始められることが1つあります。朝7時の気温を、10日間だけメモしてください。 予報の最低気温と、自分の家の実際の値がどれくらいずれるかが分かります。この差は毎年ほぼ同じなので、来年からは予報を見た瞬間に自分の日が出ます。
まとめ|あなたの開始日の出し方
- いつ:直近5日で最低気温18度未満が3日あれば一段目、15度未満が3日で二段目
- 早める条件:屋外にいる時間が1日60分以上なら1週間早める。7時前に出るなら予報どおり、9時以降なら3度高く読む
- 規模:収納の空き3割・連続3日の洗濯時間・屋外30分未満が揃えば一気。1つでも欠けたら二段階
- 戻り暑さ:3日以内なら予定を動かさない。最低気温20度以上が3日を超えたら二段目を1週間後ろへ
- 残す一枚:上3枚・下2枚・羽織1枚。箱ではなく秋物の隣に、期限を書いて置く
暦の日付は、誰の家にも合わない平均値です。自分の予報と、自分の生活時間と、自分の収納で数えたほうが、毎年の迷いが短くなります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 秋の衣替えは何月何日から始めるのが正解ですか
- 日付では決まりません。見るのは直近5日の最低気温です。18度を下回った日が3日あれば、その週末が一段目の開始日になります。15度を下回る日が3日続いたら二段目です。同じ日でも、住んでいる場所と家の向きで最低気温は数度違い、南北では1か月以上ずれます。加えて、朝7時前に家を出る人は最低気温をそのまま体感しますが、9時以降に出る人は最低気温より3度ほど高いところから一日が始まります。日付ではなく、自分の予報と自分の生活時間で数えてください。
- Q. 一気に全部入れ替えるのと、二段階に分けるのはどちらがいいですか
- 条件が3つ揃えば一気で構いません。収納の空きが3割以上あること、洗って乾かすためのまとまった時間が連続3日取れること、屋外にいる時間が1日30分未満であること。この3つのうち1つでも欠けるなら二段階にしてください。欠けたまま一気にやると、途中で干す場所がなくなるか、仕舞う場所がなくなって、結局は床に山ができます。2つ以上欠けている場合は、二段階に加えて手放す判断を先に挟むほうが早く終わります。
- Q. 仕舞ったあとに暑い日が戻ってきたらどうすればいいですか
- まず手元に残した6点で回します。それで足りないときのために、開ける箱をあらかじめ1つだけ決めておいてください。その箱には「残暑」と書いて一番上の手前に置き、その箱だけは圧縮も防虫剤も使いません。開ける前提の箱だからです。ほかの箱は開けないでください。そして開けたものは元に戻さず、手元の列に合流させます。戻り暑さは3日ほどで終わることが多いのですが、最低気温20度以上が3日を超えて続くなら、二段目の予定を1週間後ろにずらす判断に切り替えます。
- Q. 収納に空きがなくて、夏物を仕舞う場所がありません
- 空きが2割を切っているなら、入れ替えではなく総量の問題です。順番を変えてください。仕舞う前に手放す判断を挟み、それでも決められないものは保留の箱を1つだけ作って日付を書きます。箱は1つまでと決めるのがコツで、2つ目を作ると翌年も同じところで止まります。空きの測り方は簡単で、夏物を全部出したとき、その山が入る空き箱がいくつあるかを数えるだけです。掛ける側は、ハンガーとハンガーの間に指が1本入るかで見ます。入らないなら、そこには秋物を足せません。
- Q. 家族の分も同じ日にまとめてやったほうが効率がいいですか
- 同じ日にはしないほうが終わります。理由は洗濯です。一人分の夏物で洗濯機は3回から5回、乾くまでに1日から2日かかります。人数を掛けると、干す場所が先に足りなくなります。順番は、自分、次によく着る人、最後に残りです。子どもの分は仕舞うときではなく出すときが本番で、袖は手首の骨が隠れていないか、ズボンは踝が出ていないかを着せて確かめます。行事の日程が決まっている場合は、気温よりそちらを優先してください。
— メグラシ編集部





