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秋コーデは色より足元から|夏物を秋物に替える5つの順番

メグラシ編集部//読了 8分
夏物と秋物が並んだワードローブから、羽織りと靴を先に入れ替えている様子

9月の服で「なんだかちぐはぐ」に見える日があります。上は秋色に替えたのに、鏡の中がまとまらない。原因は色ではありません。足元と、生地の厚みが夏のままだからです。

だからこの記事は、買い足しではなく入れ替えの順番を主題にしました。手持ちを着ながら、①足元 ②羽織り ③ボトムスの素材 ④トップス ⑤色 の順に動かします。それぞれ「替えどきかどうか」は、自分の手で確かめられます。

秋にちぐはぐに見えるのは、色ではなく足元と素材

多くの人が最初に替えるのは色です。ところが季節感を決めているのは、色よりも光の通り方のほうです。

夏の生地は薄く、張りがなく、光を通します。秋の生地は光を止めて、影をつくります。足元も同じで、素足の見える面積が広いほど、そこだけ明るく抜けて見えます。色を替えても、光の通り方が夏のままなら季節は戻ります。

足元がとくに効くのは、視線がいちばん最後に止まる場所だからです。加えて床に近いぶん影が濃く、素材の違いがはっきり出ます。

30秒で確かめる|写真を2通りに見る

言葉で判断するより、写真のほうが早いです。全身が写った写真を1枚撮ってください。

ひとつ目は、目を細めて見ること。細部が消えて、明暗の塊だけが残ります。そのとき足元が白く抜けていたら、足元は夏のままです。

ふたつ目は、手で上半分を隠して足元だけ見ること。その足元だけを見せられて「いつの季節か」を当てられるでしょうか。当てられないなら、その靴はまだ季節を語っていません。同じことを、上半分を残して下を隠しても試せます。上下で答えが割れたら、そこが段差です。

替える順番は5段階|効き目が大きく、制約が小さい層から

順番は2つの物差しで決まります。効き目(替えたときに季節感がどれだけ動くか)と、暑さの制約(まだ暑い日に耐えられるか)です。

段階替えるもの効き目暑さの制約目安の時期
①足元大きいほぼない9月上旬
②羽織り大きい脱げるので小さい9月上旬〜
③ボトムスの素材中くらい中くらい9月下旬
④トップス中くらいいちばん大きい10月
⑤色①〜④の進み具合によるない通して少しずつ

①と②が先に来るのは、効き目が大きいうえに暑さの制約が小さいからです。④が最後なのは、汗と冷房の両方を引き受ける層だからです。

①足元|制約がいちばん小さく、効き目がいちばん大きい

見るのは3か所です。つま先・甲・かかと。このうち素足が見えている数を数えます。2か所以上見えていれば夏側、3か所とも隠れていれば秋側です。1か所だけなら中間で、靴下を足せば秋側に寄ります。

素材は光で判断します。つやのある面、透ける面、編み目の粗いものは光を返すので夏側。起毛したもの、目の詰まった編み、光を面で止める革は秋側です。色は明るさで、白と淡いベージュはそれだけで光を返します。

サンダルをやめる目安は気温ではありません。一日のうち屋内と日陰にいる時間です。半分以上を屋内で過ごすなら、甲の隠れる形へ替えたほうが足元は落ち着きます。厚みのある靴に切り替える時期は10月のブーツ解禁時期に分けてあります。

②羽織り|1枚あるだけで、下が夏物でも成立する

羽織りは面積が大きく、しかも脱げます。だから暑い日にも持ち出せます。

替えどきの確かめ方はふたつ。ひとつは透けで、生地を腕に当てて、自分の手のひらの輪郭が見えるかを見ます。輪郭がはっきり出るなら夏物、ぼんやりなら中間、見えないなら秋物です。もうひとつは落ち感で、肩に置いたとき袖が真下に落ちるか、ふわりと広がるかを見ます。広がるものは軽く、夏側です。

1枚しか動かさないなら、選ぶのは薄手です。使える期間がいちばん長く、寒ければ中に足せます。厚手は期間が短いうえ、暑い日に調整できません。薄手の羽織りの選び方は秋の軽やかなアウターに、巻きもので代える手は秋のストール3選にあります。

③ボトムスの素材|季節は上より下に出る

ボトムスは面積が大きく、しかも足元と隣り合っています。足元を秋にしたあとここが夏のままだと、そこに段差ができます。順番で③に置く理由はそれです。

確かめ方は3つあります。**明かりに透かして、織り目が数えられるか。**数えられるなら夏側です。次にしわの形で、角の立つしわが寄るものは夏に多く、丸いしわは秋にも使えます。最後に裾の落ち方で、歩いたあとすぐ形が戻るものは張りがあり、まとわりつくものは薄い証拠です。

色の影響がいちばん出るのもここです。白と淡い色のボトムスは、生地が薄いと真っ先に夏に見えます。**同じ淡い色でも、生地に厚みがあれば9月いっぱい持ちます。**決めているのは色ではなく素材のほうです。

④トップス|替えるのが最後でいい理由

汗をかくのも、冷房に当たるのもこの層です。だからいちばん最後になります。

判断は袖の長さではありません。**半袖でも生地に厚みがあれば秋に見え、長袖でも透ければ夏に見えます。**確かめ方は肩です。生地を肩に当てたとき、肩の線に角ができれば厚みがあり、そのまま沿って落ちれば薄い。もうひとつは乾く速さで、洗って干して半日で乾くものは夏側、一日かかるものは秋にも使えます。

編みものを出す時期は、日中の暑さより朝の気温で決まります。詳しくは秋ニットの早出しにまとめました。

⑤色|先に替えるとちぐはぐの原因になる

秋の色は明度が低いものが多く、明度の低い色は生地の表情をそのまま映します。薄い生地に濃い色を乗せると、織りの粗さや裏の透けが目立ちます。見た目は重いのに手触りは軽い。これが「暑苦しいのに涼しげ」に見える正体です。

だから色は最後です。①〜④が替わっていれば、**小さい面積でも色は効きます。**靴、鞄、巻きもの、爪。ここから始めて、面積の大きいところは10月に回します。色を本格的に入れる時期の目安は9月後半の秋色に分けてあります。

時期の線引き|9月上旬・9月下旬・10月

層ごとに、まだ夏物でいいものと、もう替えるものを分けます。

層9月上旬9月下旬10月
足元秋へ替える秋のまま厚みを足す
羽織り薄手を持ち歩く薄手を着たまま中厚手が主役
ボトムス夏物のまま。濃い色を優先素材を替える秋物のみ
トップス夏物のまま厚みのあるものへ秋物へ
脚もと素足でよい薄い靴下を足す濃さを上げる
色小物だけ面積を広げる全体に入れてよい

9月上旬は、替えるのは足元だけで足ります。ここで上下まで替えると、昼に耐えられません。9月下旬は下から替わる時期で、ボトムスの素材と脚もとが動きます。10月に入ると素材が主役になり、袖と厚みで気温を調整する段になります。

どちらとも取れる日|朝と昼の差が10度あるとき

9月には、朝19度・昼30度という日が来ます。原則はひとつです。動かせない層は昼に合わせ、動かせる層で朝夕を埋める。

動かせない層はボトムスとトップスです。ここを朝に合わせると、昼に脱げません。動かせる層は羽織り・巻きもの・靴下の3つで、これは持ち歩けます。だから朝が寒い日でも、上下は夏物のまま、足元だけ秋にして、薄手の羽織りを手に持って出るのが安定します。

もうひとつの目安は滞在時間です。移動の30分ではなく、その日いちばん長くいる場所の温度に合わせます。屋外に長くいる日と、屋内に長くいる日では、同じ気温でも答えが変わります。

具体的にたどると、こうなります。朝19度で家を出る。上下は夏物のまま、足元は甲の隠れる形、羽織りは手に持つ。駅までの15分は羽織りを着て、電車で脱ぐ。昼30度の時間帯は夏物のままなので暑くない。夕方に気温が下がったら、また羽織る。**替えたのは足元1点だけで、あとは着脱で吸収しています。**上下まで秋にしていたら、昼の3時間が耐えられません。

判断が割れるのは、朝と昼の差ではなく屋外と屋内の差が大きい日です。この場合は下の見出しの通り、順番そのものを入れ替えます。迷ったら足元だけ替えて出てください。足元は途中で暑くなりません。端境期の全体像は夏秋の端境期対策にもまとめています。

屋内が冷房のままの職場|替える順番を入れ替える

外は暑いのに屋内は寒い、という日が続きます。この場合、順番は逆になります。

**屋外に出ている層(足元・ボトムス)には夏を残し、屋内で着ている層(羽織り・トップスの内側)を先に秋にします。**足元だけは秋にしておくと、屋内でも足の甲から冷えません。

冷えるのは4か所です。首、手首、足首、そして椅子に触れている腿の裏。前の3つは巻きものと靴下で埋まりますが、腿の裏は座っている限り温まりません。肩に掛けられて、膝にも広げられる大きさのものを1枚、席に置いておくのがいちばん確実です。着脱の回数も減ります。

もうひとつ迷いやすいのが帰り道です。屋内に合わせて重くすると、外に出た瞬間に暑くなります。ここでも原則は同じで、置いておく1枚は持ち歩かず、席に残すと決めてしまうほうが楽です。屋内用と屋外用を1枚ずつに分けると、どちらの気温にも合わせられます。9月のうちは、屋外用は羽織らず手に持つだけで足ります。

手持ちの夏物|秋も使えるものと使えないものの見分け方

買い足す前にここを済ませます。見るのは5点だけです。

確かめることやり方秋も使える側夏で終わる側
透け腕に当てて手のひらの輪郭を見る輪郭が見えない輪郭がはっきり出る
厚み2枚つまんで指の腹で押す押し返す手ごたえがある指の形がそのまま出る
つや窓から離して光の当たり方を見る光が面で止まる光が線になって走る
織り明かりに透かす織り目が数えられない織り目が数えられる
乾き洗って干す一日かかる半日で乾く

**2点以上が秋側なら、そのまま残せます。**1点なら羽織りの下や重ねの内側に回します。0点なら来年の夏まで仕舞ってください。

この5点は、どれも1分かからずに確かめられます。手を動かす前に頭で決めようとすると、結局「なんとなく夏っぽい」で止まります。判定が1点と2点の境目で割れたものは、捨てずに手元の一角にまとめ、9月の終わりにもう一度見てください。**9月に着られなかったものは、10月にも着ません。**そのときには判断がついています。

形については、袖のないもの、肩の出るもの、裾が広く風を通すものは、単体では夏に見えますが、内側に回せば秋も働きます。逆に、長袖でも透けるもの、目の粗い編みのもの、光を線で返すものは、内側に入れても外から気配が出ます。色については、白も淡い色も、生地に厚みがあれば秋に残ります。**残るかどうかを決めているのは色ではなく素材です。**仕舞う側の手入れと収納は秋の衣替えの手順に、足りない層を埋める買い方は秋に何から買うかに分けてあります。

つまずきやすい3つの型

**型①:色から替えて、素材が置いていかれる。**いちばん多い型です。直し方は簡単で、一度色を戻し、足元と羽織りから入り直します。色は下地ができてから戻せば、同じ服でも見え方が変わります。

**型②:全部いっぺんに替えて、暑くて続かない。**週末に上下まとめて入れ替えると、月曜の昼に耐えられません。段階を分けるのは見た目のためだけでなく、続けるためでもあります。

**型③:足元だけ秋になって、上が軽すぎる。**①だけ進んで②が止まると、下だけ重い段差ができます。羽織りを1枚足せば埋まります。①と②は続けて進めるのが安全です。

まとめ

  • 原因:ちぐはぐに見えるのは色ではなく、足元と生地の厚みが夏のままだから
  • 順番:①足元 ②羽織り ③ボトムスの素材 ④トップス ⑤色。効き目が大きく制約の小さい層から
  • 時期:9月上旬は足元だけ、9月下旬は下から、10月は素材が主役
  • 迷う日:動かせない層は昼に合わせ、羽織り・巻きもの・靴下で朝夕を埋める
  • 見分け方:透け・厚み・つや・織り・乾きの5点。2点以上が秋側なら残す

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 秋のはじめ、何から替えるのがいちばん効きますか
足元です。理由は2つあります。ひとつは効き目で、足元は視線がいちばん最後に止まる場所であり、床に近いぶん影が濃く出るため、素材の違いがはっきり見えます。もうひとつは制約の小ささで、靴は日中に暑くなっても脱いだり着たりする必要がありません。トップスを替えると汗と冷房の両方に付き合うことになりますが、足元にはそれがない。だから最初に動かす層として向いています。素足が見える面積を減らし、光を返す明るい色から、光を止める素材へ。この1点だけで、上が夏物のままでも印象が変わります。
Q. 秋色を先に取り入れたのに、なぜかちぐはぐに見えます
色だけが替わって、生地の厚みが夏のまま残っているからです。秋の色は明度が低いものが多く、明度の低い色は生地の表情をそのまま映します。薄くて張りのない生地に濃い色を乗せると、織りの粗さや裏の透けが目立ち、見た目は重いのに手触りは軽いという矛盾が出ます。これが「暑苦しいのに涼しげ」に見える正体です。順番を戻してください。まず足元と羽織りを替え、次にボトムスの素材、最後に色。色は下地ができてから、小さい面積で効きます。
Q. 朝は19度、昼は30度という日はどう着ればいいですか
動かせない層は昼に合わせ、動かせる層で朝夕を埋めます。動かせない層はボトムスとトップスです。ここを朝に合わせると、昼に脱げません。動かせる層は羽織り・巻きもの・靴下の3つで、これは持ち歩けます。具体的には、足元だけ秋側にして、ボトムスとトップスは夏物のまま、薄手の羽織りを手に持って出ます。もうひとつの目安は、その日いちばん長くいる場所の温度に合わせること。移動時間ではなく滞在時間で決めると外しにくくなります。
Q. 職場の冷房が夏のままで、外は暑い日はどうしますか
替える順番を入れ替えます。通常は足元から替えますが、屋内にいる時間が長い日は、屋外に出ている層(足元・ボトムス)に夏を残し、屋内で着ている層(羽織り・トップスの内側)を先に秋にします。冷えるのは首・手首・足首と、椅子に触れている腿の裏です。肩に掛けられるものを1枚、席に置いておくのがいちばん確実で、着脱の回数も減ります。膝に掛けられる大きさがあると、腿の裏の冷えにも使えます。
Q. 手持ちの夏物のうち、秋も着られるものはどう見分けますか
見るのは5点です。透け(腕に当てて手のひらの輪郭が見えるか)、厚み(2枚つまんで押したとき手ごたえがあるか)、つや(光が面で止まるか、線になって走るか)、織り(明かりに透かして織り目が数えられるか)、乾き(洗って干して一日かかるか半日か)。このうち2点以上が秋側なら、そのまま残せます。1点なら羽織りの下や重ねの内側に回します。0点なら来年の夏まで仕舞ってください。袖のないものや肩の出るものは、単体では夏に見えますが、内側に回せば秋も働きます。
Q. 秋物を買い足す前に、やっておくことはありますか
手持ちの仕分けを先に済ませてください。夏物のうち何が秋に残るかを決めないまま店に行くと、すでに持っている層をもう一度買うことになります。たとえば薄手の長袖が3枚残るなら、羽織りの層は半分埋まっています。そこへさらに羽織りを足すより、ボトムスに回したほうが組み合わせは増えます。順番を決めてから買うと、同じ枚数でも着回せる数が変わります。

— メグラシ編集部

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