子ども部屋のクローゼット収納|秋冬は今・次・小さい服の3か所で回す

**子ども部屋のクローゼットがあふれているなら、原因はたぶん服の量ではありません。**今着るサイズ、次に着るサイズ、もう小さくなった服が、同じ段に混ざっていることです。
大人の服はサイズがほとんど変わらないので、種類や季節で分ければ収まります。子どもの服は違います。1年のうちに、着られる服の一部が小さくなり、少し大きかった服がちょうどよくなります。種類で分けたクローゼットは、この入れ替わりのたびに崩れます。
だからこの記事では、子ども部屋のクローゼットを3か所に分けます。**今着るサイズ、次に着るサイズ、小さくなった服。**この3か所のあいだを服が流れていくように置くと、秋冬のかさばる上着が入っても、段があふれません。
段の高さを子どもの身長でどう切るかは、子ども部屋のクローゼット|段の高さは身長で切るに書いてあります。この記事は、高さを決めたあとに、どの服をどこへ流すかの話です。
結論:子ども部屋のクローゼットは、サイズの流れで3か所に分ける
先に全体を置いておきます。
| 場所 | 入れるもの | 置く高さ | 上限 |
|---|---|---|---|
| 今着るサイズ | 今ちょうどいい服を、1週間分 | 子どもの手が届く帯 | 上の服7〜8枚・下の服5〜6枚 |
| 次に着るサイズ | 大きくてまだ着られない服、お下がり待ち | 大人の手で取る上の段 | 箱1つ |
| 小さくなった服 | 袖・裾・肩の2か所が外れた服 | 床の上、扉の近く | 箱1つ。いっぱいになったら手放す日 |
この3か所は、場所が決まっているだけではなく、服が流れる向きも決まっています。次に着るサイズは、上の段から下りてきて今着るサイズになる。今着るサイズは、小さくなったら床の箱へ下りる。上から下へ、一方向にだけ流れます。
流れが一方向だと、親が迷うのは「この服は下ろすか」の1つだけになります。種類や季節で分けていると、1枚ごとに「どの段に戻すか」を考えることになり、その判断の多さが、あふれる原因になります。
今着るサイズ|手の届く帯に、1週間分だけ
今着るサイズの段は、子ども本人が服を選んで、取り出して、戻す場所です。ここに置くのは、今ちょうどいい服だけにしてください。
量の目安は1週間分です。上の服は洗い替えを含めて7〜8枚、下の服は5〜6枚。園や学校で汚れて帰ってくる日が多い子なら、上の服だけ2枚足します。秋冬は洗濯物が乾くのに時間がかかるので、夏より1〜2枚多めに見ておくと回ります。
**それ以上は、今のサイズでも段に出さないでください。**選べる服が多いと、子どもは選ぶのに時間がかかり、選ばなかった服を戻さずに出しっぱなしにします。1週間分を超える服は、次に着るサイズの箱と一緒に、上の段に回しておきます。洗濯で段の服が減ったときに、そこから補充すれば足ります。
置き方は、上の服を掛けるか、たたんで立てるかのどちらかにそろえてください。掛けるなら、子どもが自分でハンガーから外せる高さに。たたむなら、引き出しや箱の中で立てて、上から全部の柄が見えるように。重ねると、下の服が見えずに、毎日上の2〜3枚だけを着ることになります。立てるか重ねるかの判断は、引き出しは厚みで立てるか重ねるかを分けるで、服の厚みから決める方法をまとめています。
1週間分の数え方|洗濯の回数から逆算する
1週間分という目安は、家ごとに少し変わります。決め方は、洗濯の回数から逆算することです。
毎日洗濯する家なら、上の服は「着ている1枚」「洗っている1枚」「乾かしている1枚」が同時に動いています。これに、汚れて1日に2回着替える日の分を足して、5〜6枚あれば回ります。2日に1回洗濯する家なら、2日分が洗濯かごに入っている時間があるので、7〜8枚。週に2〜3回の家なら、9〜10枚が目安です。
下の服は、上の服より汚れにくいので、上の服の枚数から2〜3枚引いた数で足ります。ただし、外遊びの多い子や、園で砂場に入る日が多い子は、下の服も上と同じ枚数にしてください。膝が汚れて帰ってくるのは、下の服のほうだからです。
秋冬は、洗濯の回数が同じでも、乾くまでの時間が長くなります。部屋干しで1日半かかるなら、乾かしている服が2日分ある、と考えて、夏の枚数に1〜2枚足します。この足した分は、春になったら次に着るサイズの箱と一緒に上の段に戻します。
数えてみて、今着るサイズの段にある服がこの数より多いなら、多い分は子どもが選ばない服である可能性が高いです。段から外して、次の章の箱に移してください。
次に着るサイズ|上の段に、箱1つまで
次に着るサイズの箱には、まだ大きくて着られない服を入れます。上の子からのお下がり、もらった服、少し先を見て買った服。
この箱は、子どもの手が届かない上の段に置きます。手が届くと、子どもが出して着てしまい、大きすぎて動きにくい服で1日を過ごすことになるからです。上の段に置いた箱を下ろす方法は、上の段の収納は下ろした箱で決めるが参考になります。
大事なのは、箱を1つまでにすることです。箱があふれそうになったら、その時点で中を見直します。次に着るサイズの服が箱1つに収まらないということは、子どもが着るより速く服が入ってきているということです。
見直しのときは、箱の中の服を2つに分けます。半年以内に着られそうなものと、1年以上先になりそうなもの。1年以上先の服は、子ども部屋のクローゼットから出して、家の別の収納、押し入れの奥や納戸に移してください。子ども部屋の中に置くのは、半年以内に下りてくる服だけです。
箱の外側には、中の服のサイズと季節を書いておきます。「120・秋冬」のように。開けなくても中が分かれば、季節の入れ替えのときに、下ろす箱を迷いません。
箱に入れる前に、服は一度洗ってから入れてください。お下がりやもらった服は、前に着ていた人の汗や食べこぼしが残っていることがあり、半年しまっておくと、黄ばみやにおいになって出てきます。洗ったあと、しっかり乾かしてから入れるのも大事です。少しでも湿っていると、上の段は空気が動きにくいので、箱の中でかびが出ることがあります。
次に着るサイズの箱に入れる服は、季節がまたがっても構いません。ただし、今の季節から見て、次に来る季節の服を手前に、その次の季節の服を奥に入れておくと、下ろしたときに取り出しやすくなります。秋の入れ替えで下ろす箱なら、手前に秋冬、奥に春夏です。
小さくなった服|床に、口を開けた箱を1つ
小さくなった服の箱は、クローゼットの床、扉に近い場所に置きます。ふたは付けません。口を開けておくのは、着替えのときに「これはもう小さい」と気づいた服を、その場で入れられるようにするためです。
ふたがあると、開ける手間が1つ増えるだけで、小さい服が今の段に戻されます。戻された服は、次の朝にまた着ようとして、またきつくて脱いで、またどこかに置かれる。この往復が、子ども部屋のクローゼットがあふれる一番の理由です。
子ども本人にも、この箱のことを伝えておいてください。「きついと思ったら、この箱に入れていい」。5歳くらいからは、自分で入れられるようになります。親が見ていないときに入った服は、あとで確かめて、本当に小さいかどうかを見ます。
箱がいっぱいになったら、その日が手放す日です。下の子に回すもの、人に譲るもの、手放すものに分けます。下の子に回すものは、次に着るサイズの箱へ移します。ここで箱の中身が流れ終わるので、床の箱はまた空になります。
サイズアウトの見分け方|袖・裾・肩の3か所を測る
小さくなったかどうかは、着せてみて3か所を見れば分かります。
| 場所 | まだ着られる | 小さい側へ |
|---|---|---|
| 袖 | 腕を下ろしたとき、袖口が手首の骨にかかる | 手首の骨より2cm以上上で止まる |
| 裾 | 長ズボンの裾が、立ったときにくるぶしにかかる | くるぶしより3cm以上上で止まる |
| 肩 | 肩の縫い目が肩先の骨の上にある | 縫い目が肩先より内側に入り、腕を上げると突っ張る |
3か所のうち、2か所が「小さい側」に当てはまったら、床の箱へ移します。1か所だけなら、まだ今の段に残して構いません。袖だけ短いなら、腕まくりをしても違和感のない服として、もうひと季節使えます。
上の服で見落としやすいのは、着丈です。腕を上げたときに、おなかが見えるかどうかを確かめてください。秋冬は、おなかが冷えないことが大事なので、腕を上げておなかが見える服は、袖や肩が合っていても、下に長めの肌着を着るか、小さい側に回すかを決めます。
下の服で見落としやすいのは、ウエストです。ゴムが食い込んで、脱いだあとに跡が残っているなら、裾が合っていても小さくなっています。
サイズの表示は、目安として使うくらいにしてください。同じ数字の表示でも、作り手によって身幅や袖の長さはかなり違います。表示が今のサイズと同じだから今の段、と決めると、実際には大きすぎたり小さすぎたりする服が混ざります。次に着るサイズの箱から下ろすときも、表示ではなく、一度着せてみて袖・裾・肩を見るのが確実です。
測る時期は、季節の入れ替えのときと、子どもが「きつい」と言い出したときの2回で足ります。毎月測る必要はありません。子どもの背は、ゆっくり伸びる時期と急に伸びる時期があるので、入れ替えのときに測ったあとで、急に袖が短く見え始めたら、そのときにもう一度着せてみてください。
肌着・靴下・パジャマは、3か所の外に置く
肌着、靴下、パジャマは、サイズの流れに乗せないほうが回ります。この3つは、毎日必ず使うので、今着るサイズの段とは別に、着替える場所のいちばん近くに置いてください。
肌着と靴下は、ふたのない浅い箱に1つずつ。子どもが中を見下ろして、全部が見える深さにします。深い箱だと、上にある数枚だけを使い続けて、下の数枚はサイズが合わなくなるまで出番がありません。靴下は左右を丸めてまとめず、2つ折りにして並べると、子どもが自分で取り出せます。
パジャマは、お風呂に近い場所に置く家もあります。子ども部屋に置く場合は、今着るサイズの段のいちばん端、扉に近い場所にしてください。夜にお風呂から上がって、暗い部屋の奥まで取りに行かずに済みます。
この3つのサイズアウトは、服より早く来ることがあります。とくに靴下は、足の伸びが服の伸びより目立ちにくいので、かかとの位置が足のかかとより上にずれていないか、季節の入れ替えのたびに見てください。小さくなったら、服と同じく床の箱へ入れます。
肌着や靴下は、次に着るサイズを先に買っておく必要は、ほとんどありません。小さくなったと分かってから買っても間に合いますし、先に買うと上の段の箱を圧迫します。
秋冬のかさばる服|上着は掛ける、厚手は立てる
夏のあいだは収まっていたクローゼットが、秋に急にあふれるのは、服の数より厚みが増えるからです。子どもの冬の上着は、ハンガーに掛けると1着で8〜10cmほどの幅を取ります。夏の半袖なら同じ幅に4〜5枚掛かるので、上着が1着入るだけで、パイプの上の服が何枚も押し出されます。
秋冬の今着るサイズの段は、パイプを2つに分けて考えてください。扉に近い端を上着の場所、残りをそれ以外の上の服の場所にします。上着の場所の幅は、今着る上着の数×10cm。上着が2着なら20cmです。
上着以外の厚手、フリースやトレーナー、厚手のニットは、掛けるより、たたんで立てるほうが場所を取りません。掛けると肩の部分が横に広がって、1枚で上着と同じくらいの幅を取ることがあるからです。立てるときは、引き出しや箱の高さに合わせて、厚手は3つ折り、薄手は4つ折りにすると、高さがそろいます。
パイプの長さをどう配分するかは、ワードローブ収納はパイプの長さを服の厚みで割るで、大人の服の場合を計算しています。子どもの服でも、考え方は同じです。
上着を部屋に置くか、玄関に置くか
子どもの上着をどこに置くかは、家によって答えが変わります。決め方は、毎日着る上着の数です。
毎日着る上着が1〜2着なら、玄関に置くほうが回ります。帰ってきて上着を脱いで、子ども部屋まで持っていく途中で、床やソファに置かれることが多いからです。玄関に子どもの手が届く高さのフックを1〜2個つけるだけで、上着は子ども部屋のクローゼットから出ていきます。その分、子ども部屋のパイプが空きます。
毎日着る上着が3着以上ある、玄関に掛ける場所が作れない、雨や雪で濡れた上着を干す場所がほかにない。こういう家は、子ども部屋のクローゼットの扉に近い端に、上着だけの場所を作ってください。扉に近い端にするのは、帰ってきてすぐ掛けられるようにするためです。奥にすると、ほかの服をかき分けることになり、結局床に置かれます。
どちらの場合も、その季節に着ない上着は、今着るサイズの段から外します。秋の薄い上着は、冬の厚い上着が出てきたら、次に着るサイズの箱と同じ上の段に回します。ただし、まだ着られるサイズのものは、小さい服の箱には入れません。来年の秋に、もう一度着られるかどうかを確かめます。
雨や雪で濡れた上着は、そのままクローゼットに掛けないでください。ほかの服に湿気が移り、閉めきったクローゼットの中では乾くのにも時間がかかります。濡れた日は、玄関か浴室の近くで一晩乾かしてから、翌朝にクローゼットの上着の場所へ戻します。この「一晩乾かす場所」を先に決めておくと、濡れた上着が子ども部屋の床に置かれたままになることが減ります。
上着のポケットの中も、入れ替えのときに確かめておきます。子どもの上着のポケットには、どんぐりや石、紙くずがよく入っています。そのまましまうと、次の秋に出したときに、中で砕けていたり、においが移っていたりします。
兄弟・姉妹で1つのクローゼットを分けるとき
2人以上で1つのクローゼットを使うときは、左右ではなく、高さで分けてください。
年下の子の今着るサイズを、いちばん低い段に置きます。年上の子の今着るサイズを、その上の段に。次に着るサイズの箱は、いちばん上の段に。小さくなった服の箱は、床に1つだけ。
こう分けると、年上の子が小さくなった服は、床の箱を経由して、年下の子の次のサイズの箱へ移ります。年の差が2歳以内なら、次のサイズの箱にそのまま入れて構いません。半年から1年で、年下の子がそのサイズになるからです。
年の差が3歳以上ある場合は、お下がりの服を子ども部屋に置かないでください。年下の子がそのサイズになるまで2年以上かかるので、子ども部屋の上の段がずっと埋まったままになります。家の別の収納に、サイズと季節を書いた箱で預けておきます。
左右で分けると、お下がりのたびに服がクローゼットの反対側へ移ります。どちらのものか分からなくなりやすく、年上の子が「それは私の」と言い出す原因にもなります。高さで分けると、服は上から下へ流れるだけなので、持ち主が変わる場所がはっきりします。
兄弟と姉妹のように、年上と年下で服の好みや形が大きく違う場合は、お下がりとして回る服が少なくなります。その場合でも、高さで分ける形は変えなくて構いません。回らない服は、床の箱で一度受けてから、譲るか手放すかに分けるだけです。上の段の箱を、回らない服で埋めないことだけ気をつけてください。
収納用品を足す前に、3か所が回っているかを見る
あふれてくると、引き出しや棚を足したくなります。けれど、子ども部屋のクローゼットでは、収納用品を足すほど、服の流れが止まりやすくなります。置ける場所が増えると、次に着るサイズの服も、小さくなった服も、とりあえずそこへ入るからです。
足す前に、3つを確かめてください。今着るサイズの段が1週間分に収まっているか。次に着るサイズの箱が1つに収まっているか。床の箱が、いっぱいになるたびに空にされているか。
この3つがどれも守られていてあふれているなら、そのとき初めて収納用品を足します。足すのは、今着るサイズの段の中だけにしてください。上の段や床に足すと、箱1つという上限が崩れます。
3つのどれかが守られていないなら、足すより先に、そこを直します。いちばん多いのは、床の箱がいっぱいなのに空にされず、その上に服が積まれている状態です。この状態で棚を足しても、1か月ほどでまたあふれます。
どちらとも取れる服|置き場所に迷う5つの場合
ここが、子ども部屋のクローゼットでいちばん迷うところです。3か所のどこにも当てはまらないように見える服の扱いを、場合ごとに書いておきます。
大きめに買った服
少し先を見て大きめに買った服は、袖と肩で分けます。袖を1回折れば着られる、肩の縫い目が肩先から2cm以内に収まる。この2つがそろっていれば、今着るサイズの段に置いて構いません。袖を2回以上折る、肩の縫い目が肩先から3cm以上落ちるなら、次に着るサイズの箱へ入れます。
大きめの服を今の段に出しておくと、子どもが選んで着たとき、袖口が手の甲を覆ってしまい、食事や工作のたびに汚れます。着られるかどうかではなく、着て動けるかどうかで決めてください。
まだ着られるのに、本人が着ない服
サイズは合っているのに、子どもが選ばない服。色が好きではない、首まわりがちくちくする、友だちに何か言われた。理由はいろいろですが、子どもが選ばない服は、段にあっても場所を取るだけです。
こういう服は、今の段から外して、次に着るサイズの箱へ一度移してください。2週間たって、子どもがその服を探さなければ、小さい服の箱と同じ扱いにして、手放すか下の子に回すかを決めます。探したら、今の段に戻します。親が「せっかく買ったのに」と思う服ほど、この2週間の様子見が役に立ちます。
園や学校の決まった服
制服、体操服、園のスモックなど、決まった服は、サイズの流れとは別に考えます。今着るサイズの段の中に、決まった服だけの場所を1つ作ってください。ほかの服と混ざると、朝に探す時間がかかります。決まった服の次のサイズは、買い替える時期が学年の変わり目でそろっていることが多いので、次に着るサイズの箱ではなく、その時期まで別の袋に入れて保管しておくほうが迷いません。
季節の境目の服
秋の入り口や春先に着る、長袖の薄い服。夏の段にも冬の段にも入れにくい服です。子どもの服は、大人より季節の幅が広く使えます。半袖の上に羽織ったり、冬のトレーナーの下に重ねたりできるので、季節の境目の服は今着るサイズの段に残してください。外すのは、そのサイズが小さくなったときだけです。
思い出の服
小さくなったけれど、手放したくない服。入園の日に着た服、初めて自分で選んだ服。こういう服は、小さい服の箱には入れず、思い出の服だけの箱を、子ども部屋の外に1つ作ります。箱の大きさで量の上限を決めておけば、思い出の服が子ども部屋のクローゼットを占めることはありません。
子どもが自分で戻せるか|戻す動作の数で確かめる
3か所に分けても、子どもが自分で戻せなければ、服は出しっぱなしになります。確かめ方は、戻す動作の数を数えることです。
脱いだ服を、今着るサイズの段に戻すまでに、何回手を動かすか。たとえば「引き出しを開ける」「服を入れる」「引き出しを閉める」で3回。「ハンガーを取る」「服を掛ける」「パイプに戻す」で3回。
5歳くらいまでの子なら、2回以内で戻せる形にしてください。ふたのない箱に入れるだけ、フックに掛けるだけ。6歳を過ぎたら3回でも戻せるようになります。4回以上かかる形は、小学校の高学年になっても続かないことが多いです。
動作が多すぎる場所が見つかったら、その場所だけ形を変えます。引き出しが重いなら、ふたのない箱にする。ハンガーに掛けるのが難しいなら、フックにする。全部を変える必要はありません。いちばん出しっぱなしになっている服の戻し先だけを、動作の少ない形にしてください。おもちゃと同じクローゼットを使っている場合は、クローゼットのおもちゃ収納も合わせて見直すと、戻す場所の取り合いが減ります。
秋の入れ替えの日|1時間で終わる順番
最後に、秋の入れ替えの日の順番です。3か所の流れができていれば、1時間ほどで終わります。
- 床の小さい服の箱を空にする。下の子に回すもの、譲るもの、手放すものに分ける(10分)
- 今着るサイズの段から、夏の服を全部出す(5分)
- 出した夏の服を、袖・裾・肩の3か所で見る。来年も着られそうなものは上の段の箱へ、小さいものは床の箱へ(15分)
- 上の段の、次に着るサイズの箱を下ろす。今のサイズになった秋冬の服を、今着るサイズの段へ(15分)
- 上着の場所を作る。玄関に置くか、扉の近くの端に置くかを決めて、今着る上着を掛ける(5分)
- 今着るサイズの段の服が、1週間分に収まっているかを数える。多ければ上の段に戻す(5分)
- 次に着るサイズの箱の外側に、中のサイズと季節を書き直す(5分)
3と4のあいだで、子どもに実際に何枚か着せてみるのがこつです。夏のあいだに、思っていたより背が伸びていることがあります。親の記憶ではなく、子どもの体で確かめてください。
子どもと一緒にやるかどうかは、年齢で決めます。4歳くらいまでは、親が1人で進めて、3と4のあいだの着せてみる場面だけ子どもを呼びます。5歳を過ぎたら、6の数える作業を子どもに任せてみてください。自分の段に何枚あるかを自分で数えると、どの服がどこにあるかを覚えます。小学生になったら、1の箱を空にする作業にも加わってもらいます。下の子に回す服、譲る服を本人と一緒に分けると、服が流れていく先が見えて、床の箱に自分で入れることが増えます。
入れ替えの日は、天気のいい午前中が向いています。出した服をその場で干せるので、上の段にしまう前に湿気を飛ばせます。
子ども部屋が「本人の部屋」になるころ
小学校の高学年くらいになると、子ども部屋は、親が整える場所から、本人が自分で整える場所に変わっていきます。サイズの伸びがゆるやかになり、服を選ぶ理由も「着られるから」から「着たいから」に変わります。
このころになったら、3か所の分け方を本人に渡してください。今着る服、次に着る服、もう着ない服。サイズの代わりに、本人の気持ちで分けるようになります。「もう着ない服」の箱に入るのは、小さくなった服ではなく、着たくなくなった服になります。
このころの子は、サイズが合っていても、友だちの目や好みの変化で、急に着なくなる服が出てきます。親から見るとまだ十分着られる服ですが、本人にとっては「もう着ない服」です。ここで無理に着せようとすると、クローゼットの中に着ない服がたまり、また段があふれ始めます。本人が「もう着ない」と決めた服は、親の気持ちとは分けて、床の箱に入れることを認めてください。
逆に、親から見ると小さくなっている服を、本人が手放したがらないこともあります。好きな服、思い出のある服です。この場合は、思い出の服の箱と同じ扱いにして、子ども部屋の外に預けるか、部屋着として今の段に残すかを、本人に選ばせます。外に着ていく服と、家で着る服を分けて考えられるようになるのも、この時期です。
親が手を出すのは、床の箱がいっぱいになったときだけにします。手放すかどうかを一緒に決めて、あとは本人に任せる。3か所の流れが小さいころから身についていれば、自分の服を自分で回せるようになるのは、思っているより早いはずです。
よくある問い
- Q. 子どもの服は何枚あれば足りますか
- 今着るサイズの段に置くのは、1週間分が目安です。上の服なら洗い替えを含めて7〜8枚、下の服なら5〜6枚。園や学校で汚れて帰る日が多い子なら、上だけ2枚足してください。秋冬は乾くのが遅いので、夏より1〜2枚多めに見ておくと回ります。それ以上ある服は、今のサイズでも段には出さず、次に着るサイズの箱と一緒に上の段に回すと、子どもが選ぶときに迷う量が減ります。
- Q. 大きめに買った服は、どこに置けばいいですか
- 袖を1回折れば着られる、裾が少し長い程度なら、今着るサイズの段に置いて構いません。袖を2回以上折る、肩の縫い目が肩先から3cm以上落ちるなら、次に着るサイズの箱へ入れてください。大きめの服を今の段に出しておくと、子どもが選んで着たときに袖口が手を覆ってしまい、食事や工作のたびに汚れます。着られるかどうかではなく、着て動けるかどうかで分けるのがこつです。
- Q. 上着は子ども部屋と玄関のどちらに置くのがいいですか
- 毎日着る上着が1〜2着なら、玄関に置くほうが回ります。帰ってきて子ども部屋まで持っていく途中で、床やソファに置かれることが多いからです。一方で、上着が3着以上ある、玄関に掛ける場所が作れない、という家は、子ども部屋のクローゼットの扉に近い端に、上着だけの場所を作ってください。どちらの場合も、その季節に着ない上着は、次に着るサイズの箱と同じ上の段に回します。
- Q. 兄弟で1つのクローゼットを使っています。どう分けるといいですか
- 左右で分けるより、高さで分けるほうがうまくいきます。年下の子の今のサイズを低い段に、年上の子の今のサイズをその上の段に置きます。そうすると、年上の子が小さくなった服は、上の段から1段下ろすだけで年下の子の次のサイズになります。左右で分けると、お下がりのたびに服が反対側へ大きく移動するので、どちらのものか分からなくなりやすいのです。
— メグラシ編集部





