クローゼット収納の引き出し|秋冬服は立てるか重ねるか、厚みで分ける

**いま使っている引き出しを1段開けて、内側の高さを測ってみてください。**底から上の縁までが何cmあるか。その数字から2cm引いたものが、あなたの引き出しで実際に使える高さです。
次に、秋冬に入れたい服を1枚畳んで、上から手のひらを軽く置いた状態で厚みを測ります。3cm以下なら立てる、6cmを超えたら重ねる。クローゼットの引き出し収納で迷うのは、ほとんどがこの間の3〜6cmの服です。この記事は、その迷う帯をどう分けるかを中心に書いています。
引き出しそのものの選び方はクローゼットのチェストの記事に、詰めすぎて開かなくなったときの直し方は引き出しが開かない時の記事にまとめています。ここでは、すでにある引き出しに、秋冬の服をどう入れるかだけを扱います。
結論:測るのは「引き出しの高さ」と「畳んだ厚み」の2つだけ
引き出しの中で服を立てるか重ねるかは、好みやセンスで決めるものではありません。2つの数字を並べれば、ほとんどの服は自動で振り分けられます。
| 畳んだ厚み | 入れ方 | 主な服 |
|---|---|---|
| 3cm以下 | 立てる | 保温インナー、長袖カットソー、薄手のハイゲージニット |
| 3〜6cm | 5秒立たせて決める | ミドルゲージのニット、薄手のスウェット、タートルネック |
| 6cm超 | 重ねて2枚まで | ローゲージのニット、裏起毛のスウェット、厚手のカーディガン |
この表は、引き出しの内寸の高さが15cm以上ある前提です。15cmより浅い引き出しは、立てられる服が限られるので、後ろの章で分けて書いています。
立てると上から全部の服が見えて、1枚だけ抜いても隣が崩れません。重ねると見えるのはいちばん上の1枚だけになりますが、厚い服は自分の重さで形が保たれるので、立てるより型崩れしにくくなります。どちらにも得意な服があるので、混ぜずに分けるのがいちばん楽です。
まず測る|引き出しの内寸は「高さ−2cm」で使う
引き出しの高さは、外から見た前板の高さではなく、内側の底から上の縁までを測ります。前板が20cmあっても、底板と枠の厚みで内側は16cmほどしかないことがよくあります。
そこからさらに2cmを引くのは、2つの理由があります。1つは、服の上に指が入る隙間がないと、出すときに隣の服ごと引っ張り出してしまうこと。もう1つは、上の段の底や引き出しの枠に服が当たって、閉めるたびに服が少しずつ奥へ押し込まれていくことです。
測ったら、引き出しの前板の内側に、その数字を小さく書いておいてください。衣替えのたびに測り直さなくて済みます。
奥行きと幅も一緒に測っておく
高さと一緒に、内側の奥行きと幅も測っておきます。奥行きは、立てた服を何列並べられるかに、幅は1列に何枚入るかに関わります。
クローゼットの中に置く引き出しは、奥行きが40〜55cmくらいのものが多く、畳んだ服の奥行きはだいたい25〜30cmです。奥行きが45cm以上あるなら、立てた服を前後2列に並べられます。2列にするかどうかは、後ろの章で着る回数から決めます。
畳んだ厚みの測り方|手のひらを軽く置いた高さ
畳んだ服の厚みは、置いたままだと空気を含んでふくらんでいるので、実際よりも厚く出ます。ぎゅっと押しつぶすと、今度は薄すぎる数字になります。
手のひらを上に軽く乗せて、手の重さだけがかかった状態で、床から手のひらまでの高さを定規で測ってください。これが、引き出しの中でほかの服に挟まれたときの厚みに近い数字です。
畳むときは、引き出しの高さに合わせて、縦の長さを決めておきます。立てる服なら、立てたときの高さが「引き出しの内寸−2cm」に収まるように、袖と身頃を折り込みます。重ねる服なら、畳んだ奥行きが引き出しの奥行きの半分より少し長くなる程度にすると、前後に余りが出ません。
同じ服でも、畳み方で厚みは変わる
ミドルゲージのニットを3つ折りにすると5cm、4つ折りにすると7cmになる、ということがあります。厚みを測る前に、まず「立てたときの高さが引き出しに収まる畳み方」を1つ決めて、その畳み方での厚みを測ってください。
畳み方を変えれば何でも立てられる、と考えたくなりますが、折る回数が増えるほど、折り目に癖が残りやすくなります。立てるために無理に細く畳むより、その服は重ねる側に回したほうが、着るときに形がきれいです。
厚み3cm以下は立てる|インナー・カットソー・薄手のニット
畳んで3cm以下になる服は、迷わず立ててください。秋冬の引き出しでいうと、保温インナー、長袖のカットソー、薄手のハイゲージニット、薄手のブラウスなどがここに入ります。
薄い服を重ねると、5枚目あたりから下の服が見えなくなり、出すときに上の4枚を持ち上げることになります。持ち上げた4枚を戻すときに少しずつずれて、2週間もすると山が崩れます。立てておけば、上から全部の色が見えて、1枚抜いても隣は動きません。
立てる列の並べ方
立てる服は、引き出しの手前から奥へ、色が薄いものから濃いものへ並べると、上から見たときにどこに何があるかがすぐにわかります。色で並べにくいときは、よく着るものを手前にします。
1列に入れる枚数は、手で軽く押して、服と服の間に指1本が入る程度までにしてください。詰めすぎると、抜くときに両隣を一緒に持ち上げてしまいます。
保温インナーは丸めてもいい
保温インナーや薄手のタイツのように、形を気にしなくていいものは、畳まずにくるくる巻いて立てても構いません。巻いたものは高さ8〜10cmほどになるので、深い引き出しなら下に、浅い引き出しなら手前の1列に並べます。
厚み6cmを超えたら重ねる|ローゲージのニットは2枚まで
畳んで6cmを超える服は、立てるより重ねるほうが形が残ります。ローゲージのざっくりしたニット、裏起毛のスウェット、厚手のカーディガンなどがここに入ります。
厚くて重い服を立てると、自分の重さで下の折り目に体重がかかり、長く置いておくと折り目のところだけ編み目が広がることがあります。重ねると重さが全体に散るので、こうした跡が残りにくくなります。
重ねるのは2枚までにしてください。3枚重ねると、下の1枚を出すときに上の2枚を持ち上げることになり、持ち上げた2枚を戻すうちに形が崩れます。2枚までなら、上の1枚を手前にずらすだけで下の1枚が出せます。
2枚の組み合わせ方
重ねる2枚は、下に重いほう、上に軽いほうを置きます。同じくらいの重さなら、着る回数が多いほうを上にします。
引き出しの幅に余裕があれば、2枚の山を横に2つ、3つと並べます。山と山の間には指2本分の隙間を空けておくと、出すときに隣の山を巻き込みません。
重ねた山の上に、薄い服を乗せない
重ねる段に少し隙間があると、その上に薄いカットソーやインナーを1〜2枚乗せたくなります。けれど、厚い服の上に薄い服を乗せると、薄い服は下の服の凹凸に沿って曲がり、出したときに変な折り目がついています。
また、薄い服は軽いので、引き出しを開け閉めするたびに少しずつずれて、山の後ろに落ちます。後ろに落ちた服は、次の衣替えまで見つからないこともあります。薄い服は、たとえ1枚でも立てる段に入れてください。重ねる段は、厚い服だけで使うと決めておくと、山が崩れません。
厚すぎて引き出しに入らない服
畳んで10cmを超えるような厚い服は、引き出しの高さによっては2枚重ねられません。こうした服は、無理に引き出しへ入れず、棚の上に重ねるか、通気のよい箱に移したほうが、閉めるたびに押されることがなくなります。
3〜6cmの服はどちらにするか|立たせて5秒で倒れるかを見る
迷うのはこの帯です。ミドルゲージのニット、薄手のスウェット、タートルネック、厚手の長袖Tシャツなどが、畳むと3〜6cmになります。数字だけでは決められないので、ここは服に聞きます。
**畳んだ服を平らな床に立てて、手を離し、5秒数えてください。**倒れずに立っていれば、その服は立てる側に入れられます。5秒以内に倒れたり、横に開いて形が崩れたりした服は、重ねる側に回します。
このテストで見ているのは、服が自分で形を保つ力です。同じ厚みでも、目の詰まった編み地や、表面に張りのある素材はよく立ちます。逆に、ふんわりした起毛の素材や、とろみのある素材は、厚くてもすぐに倒れます。
5秒は立つけれど、10秒で倒れる服
ぎりぎりで立つ服は、引き出しの中で両側から隣の服に支えられるので、立てる側に入れて問題ありません。ただし、列のいちばん端には置かないでください。端は片側にしか支えがないので、引き出しを開け閉めした揺れで倒れます。
倒れるけれど、毎日のように着る服
5秒で倒れる服でも、週に3回以上着るなら、立てて上から見える場所に置きたくなります。その場合は、後ろの章で書く「列の端に重い服を置く」方法を使ってください。それでも崩れるなら、引き出しではなくハンガーに掛けたほうが、出し入れの手間は減ります。
タートルネックは、首の部分を内側に折り込んでから測る
タートルネックは、首の部分が厚く、身頃が薄いので、畳むと片側だけが盛り上がります。そのまま厚みを測ると、首のところだけが6cmを超えて、ほかは3cmほど、ということがよくあります。
首の部分を、身頃の内側に折り込んでから畳んでください。厚みが全体に均されて、3〜5cmに収まることが多くなります。そのうえで5秒テストをすると、立てる側に入る服が増えます。首を外に出したまま立てると、首の重みで前に倒れやすいので、折り込むのが先です。
立つけれど、ほとんど着ない服
逆に、よく立つけれど月に1〜2回しか着ない服は、重ねる側に回しても困りません。立てる列はよく着る服で埋めて、たまに着る服は重ねて奥に置くと、立てる列が長くなりすぎず、上から見たときに探す範囲が狭くなります。
どちらとも取れる服の決め方|着る回数・素材・隣の服で順に見る
5秒テストでも決まらない服があります。立つことは立つけれど少し傾く、倒れるけれどゆっくり倒れる、というような服です。こういうときは、次の順番で見ていきます。
1. 週に何回着るか
週に2回以上着る服は、立てる側に入れます。引き出しを開けた瞬間に見えて、1枚だけ抜けることのほうが、少しくらいの傾きよりも大事だからです。週に1回以下なら、重ねる側に入れても困りません。
着る回数がわからないときは、衣替えから2週間、着た日に服のタグの裏へ小さな印をつけていくと、数字で見えます。2週間で4回以上なら、週2回の側です。
2. 毛足があるか、とろみがあるか
表面に毛足がある服は、立てて隣と擦れ合うと毛玉ができやすくなります。毛足のあるニットやモヘアのような素材は、5秒立っても重ねる側に入れたほうが表面がきれいに保てます。毛玉ができてしまったニットの扱いは毛玉のニットを戻す記事にあります。
とろみのある薄手の素材は、立てると折り目がずれて、隣の服の間に流れ込みます。こちらは厚みが3cm以下でも、重ねるか掛けるかのほうが向いています。
3. 隣に何があるか
同じ引き出しの中で、すでに立てる服が多いなら、迷う服も立てる側に入れて列を揃えます。重ねる服が多いなら、重ねる側に入れて山を揃えます。1つの引き出しの中で、立てる列と重ねる山が半分ずつ混ざっていると、どちらの端も支えが弱くなり、両方が崩れやすくなるからです。
3つの順番で見て、それでも決まらない服は、いったん立てる側に入れて2週間様子を見てください。2週間後に倒れていたら重ねる側に移す、と決めておけば、その場で悩む必要はありません。
倒れるけれど立てたいとき|仕切りより先に「端に重い服」
立てた列が倒れるとき、多くの人はまず仕切りを買おうとします。ただ、仕切りは引き出しの幅や奥行きにぴったり合うものを探すのが手間で、服の枚数が変わると位置を変える必要もあります。
先に試してほしいのは、立てた列の両端に、いちばん厚くて重い服を1枚ずつ置くことです。重い服が壁の代わりになって、間の服を両側から押さえます。この重い服は、重ねる側に入れる予定だった6cm超の服で構いません。端に1枚ずつなら、立てても折り目に体重がかかりすぎることはありません。
それでも倒れる場合は、引き出しの幅に対して服の枚数が足りていないことがほとんどです。1列に並べる服が少なすぎると、間に隙間ができて倒れます。列の数を減らして1列あたりの枚数を増やすか、空いた場所に箱を1つ置いて、列の幅を狭くしてください。
仕切りを使うなら、高さは引き出しの半分まで
仕切りを使う場合は、高さが引き出しの内寸の半分くらいまでのものにします。服と同じ高さの仕切りは、服を出すときに指が当たって、かえって取りにくくなります。半分の高さでも、服の下半分が支えられていれば倒れません。
浅い引き出しと深い引き出し|12cm未満と25cm超は分け方を変える
ここまでの話は、内寸の高さが15〜25cmくらいの、いちばん多い引き出しを前提にしています。それより浅い、または深い引き出しは、少し分け方が変わります。
内寸12cm未満の浅い引き出し
高さが12cm未満だと、使える高さは10cm以下になります。ニットを立てようとすると、10cm以下に畳む必要があり、折り目が多くなりすぎます。浅い引き出しは、服を立てる場所ではなく、小さいものを並べる場所として使ってください。
秋冬なら、保温インナーを巻いたもの、タイツ、厚手の靴下、手袋、薄手のネックウォーマーなどがここに向いています。巻いたものを手前から奥へ、上から見て1列に並べると、朝に探す時間がほとんどなくなります。
引き出しが1段か2段しかないとき
クローゼットの中に、引き出しが1〜2段しかない人も多いはずです。段が少ないと、立てる段と重ねる段を分けられません。
その場合は、1つの引き出しの中を、手前と奥で分けます。手前の半分に立てる服を並べ、奥の半分に重ねる服の山を置きます。開けたときに手前の列が先に見え、重ねる服は奥まで開けたときだけ取り出せます。よく着る服が立てる側に多くなるので、毎朝は引き出しを半分だけ開ければ済みます。
立てる服と重ねる服の境目には、重ねる側の山を壁の代わりにして、立てた列の最後の1枚が倒れないようにします。境目に隙間ができると、そこから両方が崩れます。
内寸12〜15cmの引き出し
中くらいの浅さです。薄手のカットソーや保温インナーは立てられますが、ミドルゲージのニットは立てると高さが足りないことが多いです。この高さの引き出しでは、3cm以下の服だけ立てて、それより厚い服は重ねて1〜2枚に留めます。
内寸25cm超の深い引き出し
深すぎる引き出しは、立てるとちょうどよく見えますが、下のほうの服が引き出しの中で沈んで、上から見えにくくなります。また、重ねると2枚では高さが余り、3枚、4枚と積みたくなります。
深い引き出しでは、底に箱を1つ置いて底上げするか、立てる服を2段重ねにせず、前後の2列に分けて使ってください。いちばん楽なのは、底に浅い箱を置いて、その上に立てる服を並べる方法です。箱の中には、次の季節まで出さない小物を入れておけます。
奥行きが余るとき|2列にするなら前は週2回以上着る服
奥行きが45cm以上ある引き出しなら、立てた服を前後2列に並べられます。2列にするときは、前の列に週2回以上着る服、後ろの列にそれ以下の服を置きます。
後ろの列の服は、前の列を少し手前に寄せないと見えません。毎朝のことなので、ここに週2回以上着る服を入れると、それだけで出すのが面倒になります。衣替えから2週間の印つけで、どの服を前に出すかを決めてください。
前後で畳み方を揃える
前と後ろの列は、立てたときの高さを揃えておくと、後ろの列が前の列の上から少しだけ見えます。後ろの列だけ少し高くなるように畳むと、さらに見やすくなりますが、引き出しの内寸−2cmを超えないようにしてください。
2列にしないほうがいい場合
立てる服が少なく、1列で収まるなら、2列に分ける必要はありません。空いた奥のスペースには、重ねる服の山を置くか、何も置かずに空けておきます。奥まで詰めずに空けておくと、引き出しを開けたときに中の空気が入れ替わり、秋冬の湿気がこもりにくくなります。
衣替えの日にやる順番|出すのが先、しまうのが後
衣替えの日は、夏の服をしまうことから始めたくなりますが、先に秋冬の服を出してください。先に出すと、どの引き出しに何枚入れるかが見えてから、夏の服の行き先を決められます。
1. 秋冬の服を全部出して、厚みで3つの山に分ける
出した服を、3cm以下、3〜6cm、6cm超の3つの山に分けます。この段階では畳み直さず、ざっと手で厚みを見るだけで構いません。迷う服は、真ん中の山に入れておきます。
2. 真ん中の山だけ、5秒テストをする
3つの山のうち、5秒テストが必要なのは真ん中の山だけです。立った服は左の山、倒れた服は右の山へ移していきます。テストのときに、立てる高さに合わせた畳み方も一緒に決めておきます。
3. 引き出しを、立てる段と重ねる段に分ける
山が2つになったら、引き出しを立てる段と重ねる段に分けます。立てる服は、毎朝開ける段に。重ねる服は、その下か上の段に。1つの引き出しの中で混ぜないのが基本です。
4. 最後に夏の服を、空いた段の奥へ立てて寄せる
最後に、夏の服を空いた段へしまいます。次の季節まで開けない服は、手が届きにくい最下段か最上段の奥に、立てて寄せておきます。重ねてしまうと、春先に一度ずつ全部を出すことになります。立てておけば、暖かい日がふと戻ってきたときにも、上から見て1枚だけ抜けます。
手放すかどうか迷う服があったら、箱に戻す前に分けておくと、衣替えの手間が1回で済みます。判断の仕方は衣替えの日に手放す服を決める記事にまとめています。
家族の服と分けるとき|段ではなく、引き出しの中の列で分ける
1つのチェストを家族で分けて使っている場合、段ごとに人を分けるのが普通です。ただ、秋冬は一人ひとりの服が増えるので、段ごとに分けると、ある人の段は詰まり、別の人の段は空いている、ということが起きます。
そういうときは、段ではなく、引き出しの中の列で分けてください。たとえば、毎朝開ける段の左半分をひとり、右半分をもうひとりにして、それぞれが立てる服を並べます。重ねる服は、下の段に人ごとの山を作ります。こうすると、立てる服と重ねる服の分け方を家族全員で揃えられて、誰が畳んでも同じ場所に戻ります。
子どもの服を一緒に入れるとき
子どもの秋冬の服は、大人の服より畳んだ厚みが小さいので、ほとんどが立てる側に入ります。ただし、子どもが自分で出し入れするなら、5秒テストで倒れる服は立てないでください。倒れた列を直すのは子どもには難しく、結局すべてが崩れてしまいます。倒れる服は、子どもの手の届く浅めの段に、2枚までの山で置きます。
2週間後に見直す|崩れた列だけ、畳み方か段を変える
秋冬の引き出しは、入れた日がいちばん整っていて、そこから2週間で崩れる場所が決まってきます。2週間たったら、引き出しを順に開けて、崩れているところだけを見てください。全部を入れ直す必要はありません。
立てた列が倒れている
倒れている列は、1列あたりの枚数が少ないか、5秒テストを通らない服が混ざっています。倒れている服を1枚ずつ見て、厚みが5cmを超えているものは重ねる側に移します。枚数が少ない場合は、列の端に重い服を1枚足します。
重ねた山がずれている
重ねた山がずれているなら、3枚以上重ねているか、上の服が下の服より大きいことが多いです。2枚までに減らし、下に大きくて重いほう、上に小さくて軽いほうを置き直してください。
いつも同じ服だけが抜かれている
立てた列を見ていると、手前の3〜4枚だけが毎日入れ替わり、奥の服はずっと同じ場所にある、ということに気づきます。これは悪いことではありません。手前の数枚が、今年のあなたの秋の定番になっている、というしるしです。
奥でずっと動かない服は、2週間で一度も抜かれていなければ、重ねる段か、別の段の奥に移してください。立てる列は短いほど上から見やすく、探す時間も減ります。冬の立ち上がりにもう一度見て、それでも一度も着ていなければ、手放すかどうかを考える候補になります。
引き出しが重くなった
引き出しを開けるとき、2週間前より重く感じたら、服が増えて詰まりかけています。この先、冬の立ち上がりで厚い服がさらに増えると、引き出しが開かなくなることもあります。いまの段階で、立てる列から1〜2枚を抜いて、別の段か棚に移しておきます。
見直しの日に整った状態が続いているなら、そのまま冬まで使えます。冬に厚い服が増えたら、同じ手順で厚みを測って、立てる服と重ねる服を分け直してください。
引き出しに入れないほうがいい秋冬の服
引き出しは、畳んでしまえる服には便利ですが、入れないほうがいい服もあります。秋冬の服でいうと、次のようなものです。
まず、肩に芯や形のあるジャケットやコートは、畳むと肩の形が崩れるので、ハンガーに掛けます。次に、プリーツのあるスカートや、折り目をつけたくないパンツは、畳むと別の場所に折り目がつきます。こちらも掛けて保管します。掛け方の切り替えは衣替えでハンガーを掛け替える記事にあります。
最後に、湿ったまま、または着たあとに汗を含んだままの服は、引き出しに入れる前に一晩、外に掛けて乾かしてください。秋冬は気温が下がって、引き出しの中の湿気が抜けにくくなります。一度着たニットを畳んで戻すなら、ひと晩椅子の背に掛けてから戻す、というだけで、引き出しの中のにおいがかなり違ってきます。
掛けるか畳むかで迷う服
薄手のカーディガンのように、掛けても畳んでもいい服があります。こういう服は、持ち上げたときに片手で軽いと感じるなら掛け、重いと感じるなら畳みます。掛けて1週間たったときに、肩にハンガーの跡が残っていたら、その服は畳む側に移してください。
引き出しの中を整えたあとの、朝の動き
引き出しの中を、立てる列と重ねる山に分けると、朝の動きが変わります。立てる列は、開けた瞬間に色と形が全部見えるので、その日の気温に合わせて1枚を抜くだけになります。重ねる山は、寒い日にだけ開けて、上の1枚を取るだけです。
秋の朝は、日中との気温差が大きく、出がけに1枚足したり外したりすることが増えます。引き出しの中で探す時間が短くなると、その分、鏡の前で重ね方を確かめる時間が取れます。引き出しを整える理由は、見た目のきれいさよりも、この朝の数分にあります。
朝晩の気温差がある時期は、段を気温で分ける
秋の前半は、朝は肌寒いのに昼は暑い、という日が続きます。こういう時期は、毎朝開ける段の中を、気温で分けておくと選ぶのが早くなります。
立てる列の左側に、半袖の上に重ねられる薄い長袖や薄手のカーディガン、右側に、それだけで着られるミドルゲージのニットを置きます。朝、窓を開けて肌寒いと感じたら右側から、昼に暑くなりそうなら左側から1枚を抜きます。冬の立ち上がりで朝晩の差が小さくなったら、左側の服を下の段へ移し、右側の服を手前に寄せます。
クローゼット全体の棚や箱の使い方は収納棚の記事に、小物の収納を手軽に揃える方法は100均のクローゼット収納の記事にあります。揃えた見た目が崩れていく理由はおしゃれな収納が崩れる記事が参考になります。
まとめ|測る、分ける、2週間後に見直す
クローゼットの引き出しに秋冬の服を入れるときに見るのは、引き出しの内寸の高さと、畳んだ服の厚みの2つです。内寸から2cmを引いた高さが、実際に使える高さになります。
畳んだ厚みが3cm以下の服は立てて、6cmを超える服は2枚まで重ねます。3〜6cmの迷う服は、立たせて5秒で倒れるかどうかで決め、それでも決まらないときは、着る回数、素材、隣の服の順に見ます。それでも迷う服は、いったん立てて2週間様子を見てください。
衣替えの日は、秋冬の服を出すのが先、夏の服をしまうのは後です。そして2週間後に、崩れた列だけを直します。冬の立ち上がりで厚い服が増えたら、同じ手順をもう一度繰り返せば、引き出しはそのまま春まで使えます。
よくある問い
- Q. 引き出しの中で服を立てると、すぐ倒れてしまいます
- 倒れる服は、厚みが3〜6cmの帯にあることが多いです。仕切りを買う前に、列の端にいちばん厚くて重い服を1枚置いて、それを壁の代わりにしてください。それでも5秒で倒れる服は、立てる側から外して、重ねる側に2枚までで入れるほうが崩れません。
- Q. 引き出しが浅くて、ニットを立てられません
- 内寸の高さが12cmより低い引き出しは、ニットを立てる場所に向いていません。そこには保温インナーやタイツ、薄手の靴下など、巻いたり小さく畳んだりできるものを入れ、ニットはもっと深い段か、棚の上に重ねて置くほうが出し入れが楽です。
- Q. 厚手のニットはハンガーに掛けたほうがいいですか
- 厚くて重いニットは、掛けておくと肩の位置が伸びやすいので、畳んで重ねるほうが形が残ります。掛けてもよいのは、持ち上げたときに片手で軽く感じる薄手のカーディガンくらいまでです。迷うときは、肩に跡が残らないかを1週間だけ掛けて確かめてください。
- Q. 衣替えのとき、夏の服はどの段に移せばいいですか
- 次の季節まで開けない服は、手が届きにくい最下段か最上段の奥に、立てたまま寄せておきます。重ねてしまうと、春先に一度ずつ全部を出すことになるからです。立てておけば、上から見て1枚だけ抜けます。
— メグラシ編集部





