クローゼット引き出し|衣替えで詰めて開かない時の直し方

**衣替えでクローゼットの引き出しが使いにくくなるのは、冬物のたたんだ高さと重さが夏物と違うのに、夏と同じ入れ方をしたからです。**引き出しの内側の高さから、たたんだ服の高さを引いて、上に2cm残るかを見てください。残らない段は、閉まらないか、開けるたびに引っかかります。
夏のあいだ、引き出しは問題なく使えていました。Tシャツや薄手のブラウスは、たたむと薄く、軽く、1段にたくさん入ります。10月に衣替えをして、同じ段にニットやスウェット、厚手のパンツを入れると、同じ枚数が入らないのに、入れようとして押し込むことになります。
冬物は、たたんだ高さだけでなく、手触りでも引き出しの中で動きにくくなります。起毛した布や毛足のあるニットは、隣の服と表面が絡み、1枚引き出すと両隣の服まで一緒に動きます。
押し込んだ引き出しは、最初の数日は閉まります。けれど、取り出して戻すたびに服が少しずつふくらみ、2週間ほどで閉まらなくなります。この記事は、その失敗を7つに分け、測れる目安で直す手順です。引き出しの深さごとに入るものの基本はクローゼットのチェスト|引き出しの深さで、入るものが決まるに、収納棚に置く箱の大きさの決め方はクローゼットの収納棚にまとめてあります。
結論:冬物は夏の7割まで。上に2cm残す
| 見るところ | 夏物 | 冬物 | 冬物での直し方 |
|---|---|---|---|
| たたんだ1枚の高さ | 2〜3cm | 4〜6cm | 枚数を減らす・立てて入れる |
| 1段に入る枚数 | 多い | 夏の7割まで | 厚手は別の段へ |
| 上のすき間 | 気にならない | 2cm以上残す | 残らない段は1列減らす |
| 1段の重さ | 軽い | 重くなる | 重いものは下の段へ |
| 奥の見え方 | 見える | 重ねると見えない | 立てて折り山を上に |
冬物を入れる量は、夏の7割までと覚えておいてください。夏と同じ段に、夏と同じ枚数の冬物は入りません。入りきらない3割は、別の段か、掛ける場所か、季節の外の箱へ回します。
どこで困っているかを、先に分ける
引き出しの困りごとは、引き出しを使う4つの動きのどこかで起きています。どの動きで困っているかが分かると、直す場所がはっきりします。
| 動き | よくある困りごと | 原因の場所 |
|---|---|---|
| 開ける | 引っかかる・重い | 上のすき間・1段の重さ |
| 探す | 奥の服が見えない・忘れる | 入れ方(重ねるか立てるか) |
| 取る | 隣の服まで一緒に出てくる | 詰めすぎ・仕切り |
| 戻す・閉める | 閉まらない・押し込む | 量・たたんだ高さ |
いちばん多いのは「戻す・閉める」で困る失敗です。取り出すときは問題なくても、戻すときにたたみ直した服が前より少し高くなり、閉まらなくなります。衣替えの直後は困らなくても、2週間たつと困り始めるのはこのためです。
失敗1|冬物を詰めたら、閉まらない
衣替えでいちばん起きやすい失敗です。ニットやスウェットは、たたむと夏物の1.5〜2倍の高さになります。夏に5枚重ねて入っていた段に、冬物を5枚重ねると、上の枠に当たって閉まりません。
閉まらない引き出しを押し込むと、いちばん上の服が枠にこすれて、毛玉や型崩れの原因になります。閉まっても、次に開けるときに上の服が枠に引っかかり、引き出しが途中で止まります。
上のすき間は2cm残す
引き出しの内側の高さを測り、そこからたたんだ服を重ねた高さ(立てて入れるなら、たたんだ服の幅)を引いてください。
| 上に残るすき間 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 3cm以上 | 余裕がある | そのまま |
| 2〜3cm | ちょうどいい | そのまま |
| 1〜2cm | 戻すたびに当たる | 1枚減らす |
| 0〜1cm | 閉まりにくい | 2枚減らすか、立てて入れる |
| すき間なし・押し込む | 閉まらない | 厚手のものを別の段へ |
2cmは、取り出して戻すたびに服が少しずつふくらむ分です。衣替えの直後にちょうど閉まる量は、2週間後には閉まらない量になります。最初から2cm残しておけば、ふくらんでも枠に当たりません。
重ねて入れて閉まらないなら、立てて入れてみてください。立てると、高さはたたんだ服の幅で決まり、枚数では決まらなくなります。引き出しの深さとたたんだ幅が合えば、同じ段に重ねるより多く入ることもあります。
内側の高さは、引き出しを開けて、底から上の枠の下端までを測ります。引き出しの外側の高さや、箱の側面の高さで測ると、枠の厚みの分だけ多く見積もってしまいます。チェストの場合は、引き出しの上にある仕切り板の下端までが、実際に使える高さです。
閉まらない段に気づいたら、その段のいちばん厚い服から別の段へ移してください。薄い服を何枚か抜くより、厚い服を1枚抜くほうが、上のすき間は大きく戻ります。
失敗2|開けるときに引っかかる、重い
閉まりはしても、開けるときに引っかかったり、重くて両手が要ったりする段があります。開けるのがおっくうな段は、だんだん開けなくなり、中の服を着なくなります。
重くなる理由は、量と、重いものの位置です。冬物のなかでも、厚手のパンツやスウェット、デニムは、ニットより重さがあります。重いものが手前に寄っていると、引き出しの前が下がり、レールの上で引っかかります。
片手で開くかを、目安にする
| 開け方 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 指1本で引いて開く | 合っている | そのまま |
| 片手で引けば開く | 少し重い | 重いものを奥へ寄せる |
| 片手で引くと途中で止まる | 引っかかる | 上のすき間を確かめる |
| 両手が要る | 重すぎる | 3割を別の段へ移す |
| 底がたわんでいる | 量が多すぎる | 半分に減らす |
指1本で開く段が、毎日使ってもおっくうにならない段です。片手で引いて途中で止まるなら、重さより上のすき間の問題なので、失敗1の表に戻ってください。
引き出しのレールに、ほこりや糸くずがたまっていることもあります。衣替えで中身を出したついでに、引き出しを抜いて、レールと引き出しの底の角を乾いた布で拭いてください。量を減らしても重いと感じる段は、レールの汚れが原因のことがあります。
重いものを奥に寄せると、引き出しを開けたときの重さの感じ方が変わります。取っ手に近い手前に重いものがあると、引くたびに前が下がってレールに当たります。奥にあれば、引き出しはまっすぐ前に出てきます。
収納ケースの引き出しは、底が薄く作られているものがあり、重いものを入れるとたわみます。底がたわむと、引き出しがレールから外れやすくなります。収納ケースには、ニットや薄手のスウェットのような軽い冬物を入れ、厚手のパンツやデニムは、底のしっかりしたチェストの下の段か、掛ける場所へ回してください。
失敗3|奥の服を忘れて、手前の服ばかり着る
引き出しの中で、服を重ねて入れていると、上から見えるのはいちばん上の1枚だけです。奥の山の下のほうにある服は、衣替えのあと一度も出さないまま、次の衣替えを迎えます。
夏のあいだはTシャツが薄いので、重ねても下の服の色が少し見えました。冬物は厚いので、重ねると下の服はまったく見えなくなります。
奥まで一目で見える入れ方
| 入れ方 | 上から見えるもの | 向いている服 |
|---|---|---|
| 重ねて入れる | いちばん上の1枚 | 同じ服が何枚もある肌着 |
| 立てて入れる・折り山を上に | すべての服の色と形 | ニット・スウェット・カットソー |
| 立てて入れる・折り山を横に | 服の端だけ | 向いていない |
| 丸めて入れる | 色だけ | 靴下・タイツ |
| 平らに1枚ずつ並べる | すべて | 浅い引き出しの小物 |
立てて、たたんだ服の折り山を上に向けると、引き出しを開けたときに、奥まですべての服の色と形が見えます。折り山を横に向けると、服の端がばらばらに見えて、どれがどの服か分かりにくくなります。
奥の服をどうしても着ない人は、並べ方を逆にしてみてください。よく着る服を奥に、あまり着ない服を手前に置きます。よく着る服を取るために毎回奥まで目を通すので、手前の服にも目が届きます。
色の並べ方でも、見つけやすさが変わります。手前から奥へ、明るい色から暗い色へ並べると、開けたときに全体の色の流れが一目で分かり、探している服の場所が見当をつけやすくなります。同じ色が何枚もあるときは、形ごとにまとめて並べると、色の中で迷いません。
失敗4|立てた服が、減ると倒れる
立てて入れる方法は、奥まで見えて便利です。けれど、何枚か取り出したあと、残った服が横に倒れて、立てた列が崩れることがあります。崩れた列は、元に戻すのに手間がかかり、だんだん重ねて入れる形に戻っていきます。
倒れるのは、引き出しの幅に対して、服の量が足りないときです。立てた服は、両隣の服に支えられて立っています。1枚抜くと、そのすき間に隣の服が倒れ込みます。
倒れないための仕切り
| 引き出しの中の状態 | 倒れやすさ | 直し方 |
|---|---|---|
| 幅いっぱいに詰まっている | 倒れないが取り出しにくい | 1枚減らす |
| 幅の8割が埋まっている | 倒れにくい | そのまま |
| 幅の6割以下 | 倒れやすい | 仕切りで幅を狭める |
| 列が2列以上ある | 列ごとに倒れる | 列の間に仕切りを立てる |
| 服の大きさがばらばら | 小さいものが倒れる | 小さいものを箱に入れて立てる |
たたみ方も、倒れやすさに関わります。立てて入れる服は、たたんだあとに自分で立つかを確かめてください。引き出しの外で、机の上にたたんだ服を立ててみて、手を離しても倒れなければ、引き出しの中でも立っていられます。倒れる服は、たたむ回数を1回増やして幅を狭め、厚みを出すと立つようになります。
幅の8割が埋まる状態が、倒れにくく、取り出しやすい量です。冬物を着て減っていくと、8割を下回ります。そのときは、仕切りを動かして、服のある幅だけを狭めてください。厚紙や空き箱を立てるだけでも、仕切りの役目は果たせます。
失敗5|下の段の服を着なくなった
チェストや収納ケースの引き出しは、段によって開けやすさが違います。**腰より上の段は立ったまま開けられますが、膝より下の段は、しゃがまないと中が見えません。**衣替えで冬物を下の段に入れると、しゃがむのがおっくうで、その段の服を着なくなります。
段ごとに、入れるものを決める
| 段の高さ | 開けやすさ | 入れるもの |
|---|---|---|
| 胸の高さ | 中が見えにくい | 軽い小物・たまに使うもの |
| 腰の高さ | いちばん開けやすい | 毎日着るトップス |
| 膝の高さ | しゃがむと見える | 週に数回着るボトムス |
| 床に近い段 | しゃがまないと見えない | 重いもの・季節の外のもの |
腰の高さの段に、毎日着るものを入れるのが基本です。衣替えのときに、夏の間その段に入っていた夏物を出し、冬に毎日着るニットやカットソーを入れてください。夏物をそのまま腰の段に残し、冬物を空いている下の段に入れると、冬のあいだ毎日しゃがむことになります。
床に近い段は、重いものを入れるのに向いています。重いものが下にあると、チェスト全体が安定し、引き出しを開けたときに前へ傾きにくくなります。
腰の高さは、人によって違います。自分が立って、肘を軽く曲げた手の高さに取っ手が来る段が、いちばん開けやすい段です。背の高い家族と共用しているチェストでは、その人の腰の高さの段と、自分の腰の高さの段が違うことがあります。毎日着るものの段は、使う人の体に合わせて決めてください。
下の段の服をどうしても着なくなる場合は、チェストを台の上に載せて、段の高さそのものを上げる方法もあります。床から10〜15cm上がるだけで、いちばん下の段を開けるときにしゃがむ深さが浅くなります。
失敗6|引き出しの前に物を置いて、引き出せない
衣替えの時期は、出し入れする服や箱が一時的に増えます。**引き出しの前に、夏物を入れた箱や、脱いだ服を置いたままにすると、引き出しが半分しか開きません。**半分しか開かない引き出しは、奥の服が取り出せず、手前の服だけを着ることになります。
| 引き出しの前の余白 | 開き方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 引き出しの奥行き+15cm以上 | 全部開いて、前に立てる | そのまま |
| 引き出しの奥行きぶん | 全部開くが、体が入らない | 横から取る |
| 奥行きの半分 | 半分しか開かない | 前の物を移す |
| 物が置かれて開かない | 開かない | 物の置き場を決める |
衣替えが終わったあとも、引き出しの前が物置きになることがあります。クリーニングから戻った服の袋、まだ片付けていない夏物の袋、明日着る服。いずれも「一時的に」置いたつもりのものが、数日たつと引き出しの前に定着します。一時的に置くものの場所を、引き出しの前とは別に1か所決めておくと、この定着が起きにくくなります。
引き出しを全部開けて、その前に自分が立てる余白を残してください。衣替えの時期だけ置く箱は、引き出しの前ではなく、クローゼットの扉の外か、横の壁ぎわに置きます。引き出しの前に必要な余白の考え方はクローゼットにタンスを入れる|引き出しの前に45cm残るかで決まるにもあります。
失敗7|衣替えのたびに、中身を全部入れ替える
春と秋の衣替えのたびに、すべての引き出しの中身を入れ替えていると、衣替えが一日がかりの仕事になります。大変だから衣替えを先延ばしにして、10月になっても夏物と冬物が同じ引き出しに混ざったまま、という失敗につながります。
全部を入れ替える必要はありません。季節で中身が変わる段と、変わらない段を分けてください。
入れ替える段と、入れ替えない段
| 段の中身 | 季節での入れ替え | 決め方 |
|---|---|---|
| 肌着・靴下 | 入れ替えない | 一年中同じ段 |
| 一年中着るカットソー | 入れ替えない | 一年中同じ段 |
| 夏のTシャツ・冬のニット | 入れ替える | 腰の段を季節で交代 |
| 薄手のパンツ・厚手のパンツ | 入れ替える | 膝の段を季節で交代 |
| 季節の外の服 | 入れ替える | 床に近い段か箱 |
入れ替える段を2段までに絞ると、衣替えは1時間ほどで終わります。腰の段のトップスと、膝の段のボトムスだけを交代させ、肌着や一年中着る服の段は触りません。
10月は、夏物と冬物の両方を着る日が続きます。暖かい日は半袖、寒い日はニット。この時期に夏物をすべてしまうと、暖かい日に着る服がなくなります。入れ替える段の手前の3分の1だけに夏物を残し、奥の3分の2に冬物を入れる、という形で、10月のあいだだけ両方を置いておく方法もあります。11月に入って夏物を着なくなったら、手前の3分の1も冬物に替えてください。
入れ替えた季節の外の服は、床に近い段か、上段の箱へ移します。上段の箱を下ろすときの困りごとはクローゼット上段収納|衣替えで下ろした箱が困っていた時の直し方にまとめてあります。
冬物ごとの、引き出しへの入れ方
冬物は、服によってたたんだときの高さと重さが違います。引き出しに入れるか、掛けるかも含めて、服ごとに決めておくと、衣替えの手が止まりません。
| 冬物 | たたんだ高さの目安 | 入れ方 |
|---|---|---|
| 薄手のニット | 3〜4cm | 立てて入れる |
| 厚手のニット | 5〜7cm | 立てて入れる・1段に入る枚数を減らす |
| スウェット | 4〜6cm | 立てて入れる |
| 厚手のパンツ・デニム | 4〜5cm | 下の段に立てて入れるか、掛ける |
| ニットのワンピース | 6cm以上 | 引き出しではなく、たたんで棚へ |
| 毛足の長いニット | 6cm以上 | 重ねずに1列で立てる |
**厚さが6cmを超える服は、引き出しに向いていません。**引き出しに入れると、1段に数枚しか入らず、すぐに上のすき間がなくなります。棚に平らに置くか、たたんで箱に入れて棚に置くほうが、出し入れが楽です。
衣替えの日の順番|引き出しを詰め直す30分
衣替えの日に、引き出しの前で手が止まるのは、出す服と入れる服が同時に床に広がるからです。順番を決めておくと、床に広げる服の量が半分になります。
| 順番 | すること | かかる時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 入れ替える2段の夏物を全部出す | 5分 |
| 2 | 出した夏物を、来年も着るか分けて箱へ | 10分 |
| 3 | 空いた段の内側の高さを測る | 1分 |
| 4 | 冬物を1枚たたみ、高さを測る | 1分 |
| 5 | 内側の高さから2cm引いた量まで、立てて入れる | 10分 |
| 6 | 入りきらない冬物を、別の段か掛ける場所へ | 3分 |
3と4の「測る」を飛ばさないでください。測らずに入れ始めると、入るだけ入れてしまい、上のすき間が残りません。1枚の高さと引き出しの高さが分かれば、何枚入るかは入れる前に決まります。
夏物を出すときは、引き出しから出したその場で、来年も着るかを分けてしまいます。床に一度広げてから分けようとすると、冬物を入れる場所がなくなり、夏物と冬物が床の上で混ざります。来年着ない夏物は、その日のうちに別の袋に入れ、引き出しの前から移してください。
しまう前に、湿気とにおいを残さない
衣替えで引き出しにしまう服は、半年近く開けない服です。しまう前のひと手間で、次の季節に出したときの状態が変わります。
| しまう前にすること | 理由 |
|---|---|
| 洗ってから入れる | 汚れが残ると、半年のあいだに黄ばみやにおいになる |
| 乾ききってから入れる | 湿ったまま入れると、引き出しの中にこもる |
| 引き出しの中を空にして風を通す | 夏のあいだのほこりと湿気を出す |
| 引き出しの底に紙を1枚敷く | 底のほこりが服に移りにくい |
乾ききってから入れるのがいちばん大事です。厚手の冬物は、表面が乾いていても、縫い目や重なった部分が湿っていることがあります。洗ったあとは、丸一日干してから、手で縫い目を触って乾いているかを確かめてください。引き出しは閉めると空気が動かないので、湿気がそのまま残ります。
収納ケースの引き出しと、チェストの引き出しの違い
クローゼットの中で使う引き出しは、大きく分けて、樹脂の収納ケースと、木のチェストの2つです。同じ引き出しでも、向いている入れ方が違います。
| 比べるところ | 樹脂の収納ケース | 木のチェスト |
|---|---|---|
| 底の強さ | 薄く、重いものでたわむ | しっかりしている |
| 中の見え方 | 透けるものは外から見える | 開けないと見えない |
| 積み重ね | 積める | 積めない |
| 向いている服 | 軽い冬物・小物 | 重い冬物・パンツ |
| 衣替えのしやすさ | ケースごと入れ替えられる | 中身を入れ替える |
樹脂の収納ケースは、ケースごと入れ替えられるのがいちばんの利点です。季節で中身が変わる段を収納ケースにしておくと、衣替えの日にケースを上段と下段で入れ替えるだけで済みます。木のチェストは、底が強いので重い冬物に向き、一年中中身の変わらない段に使うと、出し入れの多い服でも安定します。
収納ケースを積み重ねて使うときは、上に積むほど、開けたときに前へ傾きやすくなります。3段以上積むなら、いちばん上の段には軽いものだけを入れ、重い冬物は下の2段に収めてください。透けるケースは、中の服の色が外から見えるので、開けなくても何が入っているかが分かります。ただし、外から見える分、クローゼットの扉を開けたときに中の色がばらばらに見えることもあります。見た目が気になるなら、透けるケースの内側の前面に、白い紙を1枚立てておくと落ち着きます。
家族と共用する引き出しの決め方
家族と同じチェストや収納ケースを使っていると、衣替えのときに、誰の服をどの段に入れるかで迷います。共用の引き出しでは、1段に1人の服だけを入れると決めてください。
1段に2人分の服が入っていると、片方が取り出したときにもう片方の服が崩れ、戻す場所も分からなくなります。段ごとに持ち主が決まっていれば、自分の段の量と入れ方は、自分で決められます。子どもの服は、子ども自身が開けられる高さの段に入れておくと、着替えを自分で出し入れできるようになります。
家族の服は、衣替えの時期がずれることもあります。暑がりの家族はまだ夏物を着ていて、寒がりの家族はもう冬物を出したい。1段に1人と決めておけば、それぞれの段を、それぞれの時期に入れ替えられます。共用の段があると、誰か1人の衣替えに全員が合わせることになります。
子どもの段は、成長でサイズが変わるので、衣替えのたびに中身の量が大きく変わります。秋に入れる冬物は、去年の冬物ではなく、今年着られるサイズだけを入れてください。去年の冬物をそのまま入れると、着られない服が段の半分を占め、上のすき間がなくなります。
どちらとも取れるとき①|引き出しを買い足すか、減らすか
冬物を全部入れようとして、上に2cmのすき間が残らない段がいくつあるかを数えてください。
| 2cm残らない段の数 | 判断 |
|---|---|
| 0段 | そのまま |
| 1段 | その段の中身を別の段へ分ける |
| 2段 | 1シーズン着なかった冬物を先に分ける |
| 3段以上 | 分けたあとも足りなければ買い足す |
買い足すときは、手持ちの引き出しと同じ深さのものを選んでください。深さが違うと、段ごとにたたみ方を変えることになり、戻すたびにどちらのたたみ方だったかで迷います。
どちらとも取れるとき②|掛けるか、引き出しに入れるか
冬物のなかには、掛けても引き出しに入れても困らない服があります。迷ったら、その服が自分で形を保てるかを見てください。
| 服の性質 | 向いている場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 張りがあり、しわになりやすい | 掛ける | たたむと折り目が残る |
| 柔らかく、伸びやすい | 引き出し | 掛けると肩が伸びる |
| 厚くて重い | 掛けるか下の段 | 引き出しの上の段では重い |
| 薄くて軽い | 引き出し | 掛けると場所を取る |
引き出しが足りないときは、この表で「掛ける」に入る服を先に引き出しから出してください。掛ける場所に余裕があれば、それだけで引き出しの上のすき間が戻ります。反対に、掛ける場所がいっぱいで引き出しに余裕があるなら、柔らかい服を引き出しへ移します。
ニットは、掛けると重さで肩が伸びるので、引き出しに入れるほうが向いています。シャツやジャケットは、たたむと折り目が残るので、掛けるほうが向いています。掛ける場所の考え方はクローゼット収納|掛けるか畳むかは、服が自分で形を保てるかで決まるにまとめてあります。
どちらとも取れるとき③|引き出しが深すぎる、浅すぎる
手持ちの引き出しの深さが、冬物に合わないこともあります。
深すぎる引き出しは、立てて入れても上に大きなすき間が残り、服の上に別の服を重ねたくなります。重ねると、下の服が見えなくなり、失敗3と同じことが起きます。深すぎる引き出しは、浅い箱を中に入れて2段に分けると、上の段に小物、下の段に立てた服、と使い分けられます。
浅すぎる引き出しは、厚手のニットを立てると、上の枠に当たります。浅い引き出しには、薄手のニットやカットソー、靴下やタイツのような小物を入れて、厚手の冬物は深い段か棚へ回してください。
2週間たったら確かめること
衣替えから2週間たったら、引き出しを1段ずつ開けて、次のことを確かめてください。2週間は、出し入れを繰り返して服がふくらみ、入れ方の合わないところが表に出てくる期間です。
| 確かめること | 見るところ | 合っていなかったら |
|---|---|---|
| 上のすき間 | 2cm残っているか | 1枚減らす |
| 開け方 | 指1本で開くか | 重いものを下の段へ |
| 奥の服 | 一度でも取り出したか | 折り山を上に立て直す |
| 立てた列 | 倒れていないか | 仕切りで幅を狭める |
| 下の段 | 開けたか | 毎日着るものを腰の段へ |
| 前の余白 | 物が置かれていないか | 置き場を移す |
**2週間で一度も開けなかった段は、入れ方より場所が合っていません。**その段の服を、腰の高さの段に移すか、その段の服が今の季節に要るかを見直してください。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 夏に入った量なら冬も入る | 冬物は夏の7割まで |
| 詰めれば詰めるほどたくさん入る | 戻すたびにふくらんで、2週間で閉まらなくなる |
| 立てて入れれば倒れない | 幅の6割以下になると倒れる |
| 引き出しには何でも入れられる | 厚さ6cmを超える服は棚のほうが楽 |
| 衣替えは全部の段を入れ替える | 入れ替えるのは2段までで足りる |
| 収納ケースは重いものにも使える | 底が薄いものは、重い冬物でたわむ |
いちばん多いのは、夏に入っていた量なら、冬物も同じだけ入ると考えてしまうことです。冬物は厚く、重く、戻すたびにふくらみます。最初から夏の7割にして、上に2cmを残しておけば、10月に入れた冬物は、春の衣替えまで同じ引き出しで回ります。
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よくある問い
- Q. 衣替えで冬物を入れたら、クローゼットの引き出しが閉まりません
- 引き出しの内側の高さと、たたんだ冬物を重ねた高さを測ってください。上に2cmのすき間が残らないと、閉めるときに服が上の枠に当たり、押し込むことになります。冬物は、たたんだときの高さが夏物の1.5〜2倍になることが多いので、夏と同じ枚数は入りません。重ねていたなら立てて入れる、立てていたなら1列減らす、厚手のものだけ別の段に移す。この順で試して、上に2cm残る量まで減らしてください。
- Q. 引き出しが重くて、開けるのがおっくうです
- 片手で、取っ手を1本の指で引いて開くかを試してください。開かないなら、その段に入っている量が多すぎるか、重いものが手前に寄っています。冬物のなかでも、厚手のパンツやスウェットは重さがあるので、1段に入れるのは夏の7割までにします。重いものは奥ではなく下の段へ、軽いものは上の段へ分けると、どの段も片手で開くようになります。引き出しの底がたわんでいる場合は、量を減らすほうが先です。
- Q. 引き出しの奥に入れた服を、着ないまま忘れてしまいます
- 上から見て、奥の服まで一目で見えるかを確かめてください。重ねて入れると、奥にあるものはいちばん上しか見えず、下のものは忘れられます。立てて入れて、たたんだ服の折り山を上に向けると、奥の服まで色と形が見えます。それでも奥を開けない場合は、よく着るものを奥、あまり着ないものを手前に置く、という並べ方もあります。引き出しを開けるたびに奥まで目が届くので、忘れる服が減ります。
- Q. 引き出しを買い足すべきか、服を減らすべきか迷います
- 冬物を全部入れたときに、上に2cmのすき間が残らない段がいくつあるかで決めてください。1段だけなら、その段の中身を別の段に分ければ足ります。2段以上なら、引き出しの数より服の量が多いので、先に1シーズン着なかった冬物を分けて、それでも足りなければ買い足します。買い足すときは、手持ちの引き出しと同じ深さかどうかを確かめてください。深さが違うと、たたみ方を段ごとに変えることになり、戻すたびに迷います。
— メグラシ編集部





