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クローゼット上段収納|衣替えで下ろした箱が困っていた時の直し方

メグラシ編集部//読了 12分
木の床に下ろしてふたを半分開けた布の収納箱。中に白・灰・青灰色のたたんだニットが詰まり、横に白い折りたたみの踏み台、奥の棚に別の箱が並んでいる

衣替えでクローゼットの上段から下ろした箱が困っていたら、直すのはその箱ではなく、入れ替わりで上げる箱の詰め方です。困りごとは、たいてい8つに分かれます。

秋の衣替えの日。踏み台に乗って、上段から秋冬物の箱を下ろす。開けてみたら、思っていた服が入っていない。厚手のニットに折りじわがついている。においがこもっている。そもそも重くて、下ろすあいだずっと怖かった。上段の困りごとは、下ろしたときに初めて見つかります。

下ろした箱は、半年前の自分が詰めた箱です。そのとき、どこで詰め方がずれていたのかを見分けておけば、入れ替わりで上げる箱は同じ困りごとを起こさずに済みます。下ろした日がいちばんの直しどきです。この記事では、困りごとを8つに分けて、家で測れる数字で見分けて直す手順をまとめます。上段に何を置くかを決める考え方はクローゼットの上の収納にあります。

結論:下ろした箱の困りごとは8つ。上げる箱で直す

困りごと原因上げる箱での直し方
中身が分からず全部下ろした箱の前面に何も書いていない前面に中身と上げた日を書く
重くて下ろすのが怖い重いものを上段に入れた片手で持ち上げられる重さにする
ニットに折りじわ・つぶれ詰めすぎた上に手のひらが入る量にする
においがこもる湿気・防虫剤の量・密閉晴れた日に、8割の量で詰める
箱がつぶれた・ゆがんだ上に重い箱を重ねた重ねるのは2段まで、軽いほうを上に
奥の箱が取れない前後2列で同じ高さの箱奥は低い箱、出さないものだけ
下ろしたらほこりが落ちたふたのない箱・上に何も掛けないふた付きにするか布を掛ける
あるはずの服が見つからない同じ種類を複数の箱に分けた1種類は1つの箱にまとめる

**8つのうち、下ろした箱で起きていたものだけを直します。**全部を一度に直す必要はありません。困らなかった箱は、同じ詰め方で上げて構いません。

上段の困りごとは、上げるときには見えず、下ろすときに見えるという特徴があります。だから、下ろした日がいちばん直しやすい日です。困りごとを覚えているうちに、入れ替わりで上げる箱を詰め直してください。

箱を開ける前に|困りごとを1つずつ書き出す

下ろした箱は、すぐに開けて中身を出したくなります。その前に、箱の外側と開けた瞬間に見ておくことがあります。中身を出してしまうと、どう詰めていたかが分からなくなるからです。

見るところ見るタイミング書き出すこと
箱の前面下ろす前中身が書いてあったか
持ち上げたときの重さ下ろすとき片手で持てたか
箱の形床に置いたときつぶれ・ゆがみがないか
ふたの上床に置いたときほこりが積もっていたか
開けた瞬間のにおいふたを開けたとき湿ったにおい・薬のにおい
いちばん上の服ふたを開けたとき上に空きがあったか
いちばん下の服中身を出したとき折りじわ・つぶれがあるか

開けた瞬間に、スマートフォンで箱の中を1枚撮っておくと、どう詰めていたかがあとで分かります。写真を見れば、詰めすぎていたのか、上に空きがあったのか、どの服を下にしていたのかが確かめられます。

困る1|中身が分からず、全部下ろした

上段に同じような箱が並んでいると、どの箱に何を入れたか、半年後にはまず覚えていません。目当ての服を探すために、結局全部の箱を下ろすことになります。

上段の箱を下ろすのは、踏み台に乗って、頭より高い場所から重さのある箱を持ち上げる作業です。1つ下ろすだけでも手間がかかるので、全部下ろすとなると、衣替えそのものが重い作業になってしまいます。

全部下ろしたあとに、どの箱を元に戻せばいいかでも迷います。下ろした箱が床に並んで、部屋が箱でいっぱいになり、衣替えが1日で終わらなくなる。中身が分からないことは、下ろす手間だけでなく、戻す手間まで増やします。

中身が分かるようにするには、箱の前面、つまり上段に置いたときに手前を向く面に、中身を書いておきます。ふたの上に書いても、上段に置くと見えません。中身が見える透明な箱でも、上段は暗いことが多く、下から見上げると中身は思ったほど見分けられません。

中身の書き方|箱の前面に何を書くか

書くこと書き方の例書く理由
中身の種類厚手のニット・5枚探す箱がすぐ分かる
誰の服か自分・家族の名前共用の上段で取り違えない
上げた日年と月何年出していないかが分かる
次に下ろす時期秋の衣替え下ろす日を忘れない
防虫剤を入れた日年と月入れ替える時期が分かる
重さの目安軽い・重い下ろす前に心構えができる

**中身・上げた日・重さの3つだけは、最低限書いておいてください。**紙に書いて箱の前面に貼るか、取り外せる札を取っ手に下げておくと、中身を入れ替えるたびに書き直せます。字は、踏み台に乗らずに下から読める大きさにします。

困る2|重くて、下ろすのが怖い

上段の箱がいちばん困るのは、重さです。頭より高い場所から重い箱を下ろすと、踏み台の上で体勢が崩れやすくなります。下ろすあいだずっと怖いと感じたなら、その箱は上段に置くには重すぎます。

重くなる原因は、たいてい中身です。厚手のニット、コート、ブーツ、厚手の毛布。どれも、衣替えで使わない時期に上段へ上げたくなるものですが、上段に置くには重すぎるものでもあります。

上げるときは、床から持ち上げて踏み台に乗り、頭より高い場所へ押し上げます。この動きは、持てる重さの箱でも案外できてしまいます。ところが下ろすときは、頭より高い場所から箱を引き出して、重さが急に手にかかります。上げたときには平気だった箱が、下ろすときに怖く感じるのはそのためです。上げる日に「下ろすときも片手で持てるか」を考えておくと、この差に気づけます。

箱の重さは、片手で持ち上げられるかで決める

箱の重さの感覚上段に置けるか中身の例
片手で軽く持ち上がる置けるストール・薄手の羽織り・小物
片手で持ち上がるが少し重い置ける。手前に置く薄手のニット・ブラウス
両手でないと持ち上がらない置かないほうがよい厚手のニット・パンツ数本
両手でも重い置かないコート・ブーツ・毛布
持つと中身が片側に寄る置かないほうがよい箱が大きすぎる

片手で持ち上げて、もう片方の手で棚の縁をつかめる重さが、上段に置ける目安です。両手でないと持ち上がらない箱は、中身を2つの箱に分けるか、重いものだけを腰から下の段に移してください。

箱が大きすぎることも、重さの原因になります。大きな箱には、つい物を詰めてしまうからです。上段の箱は、棚の幅を2つか3つに分ける大きさにしておくと、1つずつの重さが抑えられます。

棚の高さと、手の届く高さ

上段の箱を楽に下ろせるかは、棚の高さと、自分の手が届く高さの関係で決まります。

確かめること測り方目安
棚の床からの高さ床から棚板の上面まで多くの家で180cm前後
踏み台なしで手が届くか腕を伸ばして指先が棚板に乗るか乗るなら軽い箱は下ろせる
踏み台に乗ったときの目線箱の前面の字が読めるか読めれば中身を確かめられる
棚の天井との空き棚板から天井や上の板まで箱の高さ+5cm以上
箱の取っ手の向き箱を置いたときに手前を向くか手前を向いていれば引き出せる

棚の天井と箱のあいだに5cm以上の空きを残してください。空きがないと、箱を引き出すときに上が引っかかり、斜めに傾けながら下ろすことになります。傾けると中身が片側に寄って、重さが急に手にかかります。

取っ手が手前を向いていると、箱の前を持って引き出し、手前で一度止めてから下ろせます。取っ手のない箱は、両手で箱の側面をはさんで持つことになり、踏み台の上で手がふさがります。

困る3|ニットに折りじわ・つぶれ

下ろした箱を開けたら、ニットに折りじわがくっきりついていた。表面の起毛がつぶれていた。どちらも、箱に詰めすぎたことが原因です。

ぎゅうぎゅうに詰めると、上の服の重みが下の服にかかり続けます。半年のあいだ重みがかかった折り目は、くっきりとした線になって残ります。ニットの起毛やふくらみも、重みでつぶれて平たくなります。

いま付いているしわは、霧を吹いて手で伸ばし、平らに置いて乾かすと、たいていは戻ります。厚手のニットは、ハンガーに掛けると肩が伸びるので、平らに置いてください。

しわが付いていたのが箱の下のほうの服だけなら、原因は詰めすぎです。上のほうの服にもしわがあったなら、たたみ方で折る回数が多すぎたか、ふたが服を押さえつけていたことが考えられます。開けた瞬間に撮った写真を見返して、どの段の服にしわが出ていたかを確かめてください。直す場所が、詰める量なのか、たたみ方なのかが分かります。

詰める量は、上に手のひらが入るかで決める

詰め具合ふたを閉めたとき半年後の服
上に手のひらがすっと入るふたが浮かないしわが少なく、ふくらみが残る
上に指が2本入るふたが浮かない下の服に軽い折り目
上に何も入らないふたが少し浮く下の服に折りじわ
ふたを押さえて閉めるふたが浮く下の服がつぶれる・においがこもる

箱の上に手のひらが入る空きが、詰める量の目安です。量でいうと、箱の8割ほどです。入りきらない服は、無理に詰めずに、もう1つ箱を用意してください。

たたみ方|しわが出にくい折り方

しわは、折る回数が多いほど、線の数が増えます。上段に上げる服は、折る回数を減らすたたみ方にします。

服たたみ方置く位置
厚手のニット袖を身頃に重ね、縦1回・横1回箱の上のほう
薄手のニット袖を身頃に重ね、縦1回・横2回厚手の下
ブラウス襟を上にして、縦2回・横1回箱のいちばん上
パンツ縦半分に折り、横1回箱の底
スカート縦に1回、横に1回パンツの上
ストール長い辺を3つに折り、丸めるすき間に立てる

重いもの、しわになりにくいものを下に、軽いもの、しわになりやすいものを上に置くのが基本です。厚手のニットは重いですが、ふくらみがつぶれやすいので、下には置かずに上のほうに置きます。下にはパンツやスカートのように、平らにたためて重みに強いものを敷きます。

困る4|においがこもっていた

ふたを開けた瞬間に、こもったにおいがする。これも上段でよく起きる困りごとです。上段は天井に近く、部屋の中でも空気がこもりやすく、暖かくなりやすい場所です。

とくに、秋に上げた箱を次の春に下ろすまでのあいだより、春に上げた箱を秋に下ろすまでのあいだのほうが、においの困りごとは起きやすくなります。暖かく湿った季節を、閉じた箱の中で越すからです。いま秋に下ろした箱でにおいがしたなら、春に上げたときの詰め方か、しまう日の天気に原因があったと考えてください。

扉を閉めたままのクローゼットは、上段ほど空気が動きません。晴れて乾いた日に、クローゼットの扉を半日開けておくだけでも、上段の空気は入れ替わります。月に1度、天気のよい日に扉を開ける習慣をつけておくと、においの困りごとはかなり減ります。

においの種類で、原因を分ける

においの種類原因次に上げるときの直し方
湿ったようなにおい乾ききらないまましまった・詰めすぎ晴れた日の午後にしまう・8割の量
防虫剤のにおいが強い量が多すぎる・密閉しすぎ箱の大きさに合った量にする
皮脂のようなにおい着たあと洗わずにしまった洗ってからしまう
箱そのもののにおい箱の素材箱を替えるか、服を袋に入れる
ほこりっぽいにおいふたのすき間からほこりふた付きの箱にする

いま下ろした服は、晴れた日に風通しのよい日陰に半日干してから着てください。湿ったにおいがした箱の服は、とくに干す時間を長めに取ると、においが抜けやすくなります。

しまう前に服が乾ききっているかは、手で触っただけでは分かりにくいものです。洗って干した服は、乾いたと思ってから半日ほど置いて、厚手のものは脇の下や縫い目のあたりを触って確かめてから箱に入れてください。

防虫剤の量と置き方は防虫剤とクローゼットにまとめてあります。箱の大きさに対して多すぎると、においが服に移ります。

困る5|箱がつぶれた・ゆがんだ

上段で箱を重ねていると、下の箱が上の箱の重みでつぶれたり、ゆがんだりします。布の箱や紙の箱は、とくにこの困りごとが起きやすい素材です。

つぶれた箱は、中の服にも重みがかかっています。箱の側面がふくらんでいたら、上からの重みが中の服を押していた証拠です。重ねるのは2段までにして、上には軽いほうの箱を置いてください。

重ね方下の箱半年後
重ねない―つぶれない
同じ大きさの軽い箱を2段形が保たれるほとんどつぶれない
重い箱の上に軽い箱形が保たれるつぶれにくい
軽い箱の上に重い箱側面がふくらむ中の服が押される
3段以上いちばん下がつぶれる下ろすときに崩れやすい

重ねた箱は、上の箱を下ろさないと下の箱が取れません。上段で3段に重ねると、いちばん下の箱を取るために、踏み台の上で2つの箱を順に下ろすことになります。箱の素材ごとの向き不向きはクローゼット収納ボックスの素材にあります。

困る6|奥の箱が取れない

奥行きの深い上段では、前後2列に箱を置くことがあります。すると、奥の箱は前の箱を下ろさないと取れなくなります。衣替えで奥の箱を取ろうとして、前の箱を全部下ろすことになった、というのはよくある話です。

前後2列に置くときの決まり

決まり理由
奥には次の衣替えまで出さないものだけ途中で取り出すことがない
奥の箱は手前より背の低い箱にする上から奥の箱の前面が見える
奥の箱の前面にも中身を書く前の箱越しに読める
手前は年に何度か出すもの前だけで出し入れが済む
奥まで取る日は衣替えの日だけ前を下ろす手間が年に2回で済む

奥の箱に入れたものを、何年も出していないこともあります。奥の箱は、衣替えのたびに前の箱を下ろしたときに、一度は中身を確かめてください。2回続けて一度も出さなかったものは、上段に置いておく理由がなくなっています。

奥の箱は、背を低くして、手前の箱越しに中身が読めるようにするのがいちばん効きます。どうしても奥の箱を途中で出し入れしたいときは、取っ手の付いた浅い箱を引き出しのように使うと、前の箱を動かさずに奥まで手が届きます。

困る7|下ろしたら、ほこりが落ちてきた

上段の箱を下ろすとき、ふたの上に積もったほこりが顔や床に落ちてくることがあります。上段は手が届きにくいので、掃除の回数が少なく、半年でかなりのほこりが積もります。

ほこりが落ちてくるのは、箱を下ろすときに顔より高い場所で箱を傾けるからです。箱を手前に引き出したら、傾けずに水平のまま胸の高さまで下ろし、いったん踏み台の上で止めてから床に置くと、ほこりが舞いにくくなります。

ふたのない箱やかごを上段に置いていると、ほこりは中の服にまで入ります。上段には、ふた付きの箱を置くか、箱の上に1枚布を掛けておいてください。布ごとそっと持ち上げれば、下ろすときにほこりが落ちません。下ろす前に、ふたの上を乾いた布で一度ぬぐっておく方法もあります。

困る8|あるはずの服が見つからない

箱を全部下ろしても、あるはずの服が見つからない。これは、同じ種類の服を複数の箱に分けて入れたときに起きます。ニットの一部はこの箱、残りは別の箱、と分けていると、半年後にはどこに何を入れたか分からなくなります。

見つからない原因は、もう一つあります。上段に上げずに、ほかの場所にしまっていたことを忘れている場合です。ベッドの下の箱、押し入れ、別の部屋のクローゼット。しまう場所が何か所もあると、上段だけを探しても見つかりません。季節の服をしまう場所は、できるだけ1か所か2か所にまとめておくと、探す範囲が決まります。

1種類の服は、1つの箱にまとめるのが基本です。ニットはニットの箱、パンツはパンツの箱。種類ごとにまとめておけば、箱の前面の字を読むだけで、どこにあるかが分かります。入りきらないときは、同じ種類の箱を2つにして、前面に「ニット1」「ニット2」と番号を振ってください。

下ろす日の段取り|踏み台と置き場所を先に決める

上段の箱を下ろす前に、段取りを決めておくと、作業がずっと楽になります。とくに、下ろした箱をどこに置くかを先に決めておかないと、部屋じゅうに箱が広がって、どれを開けたか分からなくなります。

段取り決めること理由
踏み台両足がしっかり乗る高さと広さ上で体勢が崩れない
下ろす順番手前の箱から、軽い箱から奥の箱を取るときの手間が減る
下ろした箱の置き場所床に1列、開ける順に並べるどれを開けたか分かる
手伝いの人重い箱だけ下で受け取ってもらう踏み台の上で両手がふさがらない
時間帯晴れた日の昼間中の服をすぐに干せる
戻す箱の準備入れ替わりで上げる服を先に洗っておく下ろした日に上げる箱も詰められる

下ろす日と上げる日を同じ日にすると、踏み台を出すのが1回で済みます。そのためには、入れ替わりで上げる服を、前の週末までに洗って乾かしておく必要があります。秋の衣替えなら、上げるのは薄手の服が中心なので、洗って乾かすまでに時間はかかりません。

今年上げる箱の詰め直し手順

秋の衣替えで下ろした箱が空いたら、入れ替わりで上げる箱を詰めます。ここまでの直し方を、作業の順番に並べました。

順番やること見る数字
1上げる服を洗い、晴れた日に乾かしきる晴れた日の午後
2重いものと軽いものに分ける片手で持てるか
3重いものは下の段か床に近い場所へ―
4軽いものを種類ごとに分ける1種類1箱
5折る回数を減らしてたたむ縦1回・横1〜2回
6重みに強いものを下、しわになりやすいものを上に―
7上に手のひらが入る量で止める8割
8前面に中身・上げた日・重さを書く下から読める字
9棚の天井との空きを確かめて上げる5cm以上
10上げた状態を1枚撮る―

**とくに1と7は、においとしわの両方に効きます。**洗って乾かしきった服を、8割の量で詰める。これだけで、半年後に下ろしたときの困りごとの多くは起きなくなります。

上段に上げないほうがよいもの

上段は、軽くて、年に1〜2回しか出さないものを置く場所です。次のものは、上段に上げないほうが困りません。

上げないほうがよいもの理由代わりに置く場所
コート・厚手のアウター重い・たたむとしわになるパイプに掛けたまま、カバーをかける
ブーツ重い・形が崩れる靴箱か床に近い段
毛布・厚手の寝具かさばって重い押し入れの下の段
革の鞄上からの熱で傷みやすい目線の高さの棚
礼服急に使う日があるパイプに掛ける
年に何度も出すもの下ろす回数が増える腰から胸の高さの段

革の鞄や革の小物は、上段の暖かい空気の中で長く置くと、表面が乾いたり、べたついたりすることがあります。形の崩れやすい帽子も、箱の中で押されてつぶれやすいものです。どちらも、目線の高さの棚に、形を保ったまま置くほうが向いています。

とくに礼服は、急に必要になる日があります。上段の箱に入れていると、その日に踏み台を出して箱を下ろすことになります。急に使う日があるものは、いつでも手が届く場所に置いてください。

どちらとも取れるとき①|上段に上げるか、下の段に残すか迷う秋物

秋の衣替えでは、秋物と冬物のあいだにあたる服の扱いに迷います。たとえば薄手のニットや、秋口に着る羽織りです。上段に上げるには早く、下の段に残すと場所をとる。

決め方は、次の衣替えまでに一度でも着る見込みがあるかどうかです。暖かい日に着るかもしれないものは、下の段に残します。上段に上げてしまうと、着たい日に下ろす手間がかかって、結局着ないまま次の季節が来ます。

秋の衣替えで上段に上げるのは、もう着ない薄手の服です。ただ、秋は暖かい日が続いたり、旅行で暖かい場所へ行ったりと、薄手の服を着る日が思いがけず来ることもあります。そういう予定があるなら、その服だけは上げずに残しておきます。

**着る見込みが少しでもあるものは下、まったくないものだけ上。**迷ったら下に残し、ひと月着なかったら上に上げる。この順番にしておくと、上段の箱を途中で下ろす回数が減ります。

どちらとも取れるとき②|箱を買い替えるか、今の箱で直すか

困りごとが箱そのものから来ているのか、詰め方から来ているのか、見分けがつかないことがあります。

困りごと箱を替える今の箱で直す
箱がつぶれた側面が戻らないなら替える重ねる段数を減らす
においがこもる箱そのものがにおうなら替える量を8割に・晴れた日に詰める
ほこりが入るふたがないなら替える上に布を掛ける
重い大きすぎるなら小さい箱に中身を分ける
取っ手がない下ろしにくいなら替える手前に寄せて置く

**詰め方で直せるものは、箱を替えなくても直ります。**箱を替えるのは、側面がつぶれて戻らない、箱そのものがにおう、ふたがない、取っ手がない、のどれかに当たるときだけで足ります。

どちらとも取れるとき③|家族の服と同じ上段を使う

家族で同じクローゼットを使っていると、上段にも家族の服の箱が並びます。自分の箱と家族の箱が混ざると、中身が分からない困りごとが倍になります。

この場合は、上段を左右で分けて、誰の箱をどこに置くかを決めておきます。箱の前面には、中身と一緒に誰の服かも書いてください。衣替えの日を家族でそろえると、下ろす回数が1回で済みます。

自分では下ろせない高さに家族の箱を置いているなら、その家族に下ろしてもらう日を先に決めておきます。下ろせない人が無理をして下ろすのが、上段でいちばん困る場面です。

子どもの服の箱を上段に置く場合は、成長でサイズが変わることも考えておきます。半年前に上げた子どもの服は、下ろしたときにはもう着られないことがあります。子どもの服は上段に上げる前に、次の季節にも着られるかを確かめて、着られそうにないものは上げずに手放すか、下の子用に分けておきます。

半年後に下ろす日のために残すメモ

上段の箱は、半年後の自分に渡す荷物のようなものです。下ろす日に困らないよう、上げる日にメモを残しておきます。

残すもの残す場所半年後に役立つこと
箱の中の写真スマートフォン開ける前に中身が分かる
上げた箱の並びスマートフォンの写真どの箱がどこにあるか分かる
今日困ったこと箱の前面の札かメモ帳同じ詰め方をしない
防虫剤を入れた日箱の前面入れ替える時期が分かる
次に下ろす時期予定表下ろす日を忘れない

写真は、箱の中と、上段に並べた状態の2枚があれば足ります。箱の中の写真には、いちばん上の服だけでなく、横から見た詰め具合も写しておくと、半年後に開ける前から、どのくらい詰まっているかが分かります。写真はスマートフォンの中で「衣替え」などの名前をつけた場所にまとめておくと、下ろす日にすぐ見つかります。

今日困ったことを一言書いておくのが、いちばん効きます。「ニットに折りじわ。次は8割で」と書いておけば、半年後の自分は同じ詰め方をしません。

よくある行き違い

よくある思い込み実際はこう
上段には重い季節物を置く上段は軽くて年に1〜2回出すもの
透明な箱なら中身が分かる上段は暗く、下から見上げると見分けにくい
たくさん詰めたほうが場所の節約詰めすぎるとしわとにおいの原因になる
ふたの上に中身を書けばよい上段に置くとふたの上は見えない
奥の箱も前の箱も同じ高さでよい奥を低くしないと中身が読めない
においは防虫剤を増やせば防げる増やしすぎると薬のにおいが服に移る

上段の困りごとは、下ろした日にしか見えません。**下ろした日に困ったことを、上げる箱の詰め方で直す。**それを毎回続けていけば、衣替えのたびに上段の作業は軽くなっていきます。

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よくある問い

Q. クローゼットの上段から下ろした箱のニットに折りじわがついていました。どうすればいいですか
いま付いているしわは、霧を吹いて手で伸ばし、平らに置いて乾かすと、たいていは戻ります。厚手のニットは、ハンガーに掛けずに平らに置いてください。次に上段へ上げるときは、詰める量を減らして、箱の上に手のひらが入るくらいの空きを残します。ぎゅうぎゅうに詰めると、上の服の重みで下の服に折り目が押しつけられます。折る回数を減らすために、袖を身頃の上に重ねてから、縦に1回、横に1回だけ折る形にすると、しわの線が少なくなります。
Q. 上段の箱が重くて、下ろすときに怖いです
片手で持ち上げて、もう片方の手で棚の縁をつかめる重さが目安です。両手でないと持てない箱は、踏み台の上で体勢が崩れやすくなります。重い箱は、中身を2つの箱に分けてください。上段には軽いもの、たとえばストールや薄手の羽織り、季節の小物を入れて、厚手のニットやコートのように重いものは、腰から下の段か床に近い場所に置きます。箱の取っ手が手前を向いているかどうかも、下ろしやすさを大きく変えます。
Q. 上段の箱を開けたら、こもったにおいがしました
においの種類で原因が分かれます。湿ったようなにおいなら、詰めすぎて空気が通らなかったか、しまう前に服が乾ききっていなかったことが考えられます。防虫剤のにおいが強いなら、量が多すぎたか、箱が密閉されすぎていたかです。いま下ろした服は、晴れた日に風通しのよい日陰に半日干してから着てください。次に上げるときは、晴れた日の午後にしまう、詰める量を8割に抑える、ふたに小さなすき間がある箱を使う、の3つで防げることが多いです。
Q. 上段の奥に置いた箱が取れません
奥行きの深い上段で前後2列に置くと、奥の箱は前の箱を下ろさないと取れなくなります。奥に置くのは、次の衣替えまで一度も出さないものだけにしてください。そして、奥の箱は手前の箱より背を低くして、上から中身の書いた面が見えるようにしておきます。どうしても奥の箱を出し入れしたいときは、取っ手の付いた浅い箱を引き出しのように使うと、前の箱を動かさずに奥まで手が届きます。

— メグラシ編集部

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クローゼットハンガー|衣替えの日に、冬物の重さと肩幅で掛け替える

クローゼットのハンガーは、夏物を掛けていたまま冬物を掛けると、肩に跡がつき、パイプがたわみ、扉が閉まらなくなります。衣替えの日は、服と一緒にハンガーも掛け替える日です。冬に掛ける服の枚数を数え、コートの肩幅とハンガーの幅、肩の厚み、1着あたりの重さとパイプの幅を測って、何本をどの形に替えるかを表で分けました。ニットやダウンの扱い、夏のハンガーの行き先、ハンガーが足りないときやパイプがたわむときの決め方までまとめています。

メグラシ編集部/読了 12分
クローゼットハンガーパイプ|受けの間隔と太さは、掛ける服の重さで選ぶ

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クローゼットハンガーパイプ|受けの間隔と太さは、掛ける服の重さで選ぶ

クローゼットのハンガーパイプを替える・足すときは、長さより先に、掛ける服の重さを1mあたりで出します。その重さから、両端の受けのあいだを何cmまで空けていいか、真ん中に受けを足すか、太さは19mm・25mm・32mmのどれにするかが決まります。いまのパイプのたわみを糸で測る方法、材質ごとの滑りと強さ、ハンガーのフックが入るか、奥の壁と上の棚からの距離、下地のある壁の探し方、賃貸で穴を開けないとき、突っ張り棒や伸縮パイプで代えるときの限度、衣替えでコートを戻す前の確かめ方まで。

メグラシ編集部/読了 11分
クローゼットシステムで後悔すること|組んでから困る7か所の直し方

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クローゼットシステムで後悔すること|組んでから困る7か所の直し方

壁のレールに棚板・パイプ・引き出しを組み合わせるクローゼットシステムは、組んだあとに困る場所がだいたい決まっています。長い服の裾が下の棚に当たる、2段掛けの上段に手が届かない、棚板が深くて服の肩が当たる、引き出しが扉に当たって開かない、引き出しを入れすぎて掛ける幅が減る、棚板がたわむ、衣替えで配置が合わなくなる。7つの後悔を、組み替えで直せる寸法の目安と、直す順番にまとめました。全部作り直すか一部だけ直すか迷うとき、これから組むかどうか迷うときの決め方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分

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