クローゼット上収納|年に何回出すかと重さ3kgで置くものを決める

クローゼットの上収納に何を置くかは、入るかどうかでは決めません。決めるのは2つの数字です。
- 年に何回出すか
- 片手で下ろせる重さか
年4回以上出すものは、上に置きません。3kgを超える箱も、上に置きません。この2つを先に当てはめると、上に置けるものはかなり少ないと分かります。上の棚が使いにくいのは高さのせいに見えますが、実際に効いているのは、下ろす回数と、下ろす瞬間の重さです。
枕棚や上段の収納アイデアを見比べて箱をそろえる前に、この2つの数字で、上に置くものを先に選んでください。置くものが決まれば、箱の大きさも並べ方も自然に決まります。
早見表|回数と重さで決まる置き場所
比べる軸は2つ、年に何回出すかと、片手で下ろせるかです。
| 年に出す回数 | 片手で下ろせる(3kgまで) | 両手が要る(3kg超) |
|---|---|---|
| 年1〜2回 | 上の棚に向く | 中身を分けて3kg以下にしてから上へ |
| 年3回 | 上の棚の手前なら置ける | 下の段へ |
| 年4回以上 | 手が届く帯へ下ろす | 手が届く帯の下側へ |
表で決まるのは置き場所までです。上の棚の中で手前と奥をどう分けるか、衣替えでどの順に動かすかは、このあとの節で決めていきます。
1つ目の数字|年に何回出すか
上の棚に物を置くと、出すたびに次の動作がかかります。
- 踏み台を出す
- 踏み台に乗る
- 両手を上げて箱をつかむ
- 箱を下ろす
- 使い終わったら、同じ動作を逆にして戻す
この動作は、出す回数が増えるほど重くなります。年1回なら、ほとんど気になりません。年4回を超えると、出すのが面倒になり、出しっぱなしにするか、使わなくなるかのどちらかになります。
数え方は、去年1年を思い出して、その箱を開けた回数を数えることです。思い出せない箱は、たいてい年1回以下です。
年4回以上なら、上ではなく手の届く帯へ
年4回以上出すものは、上の棚ではなく、手が届く帯に置きます。手が届く帯とは、踏み台を使わずに、腕を伸ばすだけで出し入れできる高さです。
目安は、目の高さから腰の高さまでです。この帯は、毎日着る服をかける場所でもあるので、取り合いになります。だからこそ、上の棚に置けるものを先に上へ上げて、帯を空けるのが上収納の役割です。
年4回以上出すものの例は、季節の変わり目に何度も出し入れする薄手の羽織り、冠婚葬祭用の小物、旅行用のかばんなどです。これらは、見た目が季節外でも、上には上げません。
クローゼットの中の高さごとの役割分けは、クローゼットの中を高さで分けるにまとめています。
2つ目の数字|片手で下ろせるか
上の棚から箱を下ろすとき、両手を頭より上に上げています。このとき、箱が重いと、両手が塞がって足元が見えなくなり、体勢が崩れます。踏み台の上でこれが起きると危険です。
片手で下ろせる重さの上限は、およそ3kgです。 片手で持てる重さなら、もう片方の手で棚の縁や踏み台の手すりをつかめます。
3kgを超える箱は、上の棚に置きません。中身を2つの箱に分けて、それぞれを3kg以下にするか、下の段に置きます。
重さの測り方|胸の高さで5秒
箱の重さを量りで測る必要はありません。次の方法で判定します。
- 箱を胸の高さで、片手に持つ
- 腕を体から少し離した状態で、5秒止める
- 止められたら3kg以下、腕が下がってきたら3kg超
胸の高さで5秒止められない箱は、頭より上から下ろすときにもっと重く感じます。腕を上げた状態の方が、力が入りにくいからです。
衣類の重さの目安も知っておくと、詰めるときに判断しやすくなります。薄手の夏服なら、中くらいの箱に詰めても3kgを超えることはあまりありません。ニットやコートを詰めると、同じ箱でも3kgを超えやすくなります。
判定は、箱に詰め終わってふたを閉めたあとにします。詰める途中で確かめると、最後に入れた数枚の重さが抜けます。とくに衣替えのときは、「あと1枚だけ」と足していくうちに、判定したときより重くなっていることがよくあります。ふたを閉めた状態で、最後に1回だけ判定してから上げてください。
箱そのものの重さも、意外に効いてきます。木や厚いプラスチックの箱は、空の状態でもそれなりの重さがあります。上の棚に置く箱は、空のときに片手で軽く持ち上がる素材を選ぶと、中身に使える重さの枠が広がります。
落ちたら痛いもの・割れるもの・散らばるもの
回数と重さのほかに、上の棚に置かないものが3つあります。高さに関係なく、上には置きません。
- 落ちたときに痛いもの:角のある硬いもの、金具のついたもの
- 割れるもの:陶器やガラス、額に入ったもの
- 中身が散らばるもの:ふたのない箱、袋に入った細かいもの
上の棚から物が落ちるのは、たいてい隣の箱を下ろすときです。目的の箱を引き出したときに、隣の箱が一緒にずれて落ちてきます。だから、自分が触るつもりのない箱でも、落ちたときの痛さで選んでおきます。
どちらとも取れるとき(年3回、3kg前後)
年3回、あるいは3kg前後というように、境目に乗るものもあります。
年3回のものは、上の棚の手前に置きます。 手前なら、奥の箱を動かさずに出し入れできるので、動作が1つ減ります。年4回に近いと感じるなら、手の届く帯に下ろします。
3kg前後の箱は、中身を少し抜いて、確実に3kg以下にします。 胸の高さで5秒止められるかどうかぎりぎりの箱は、頭より上ではまず止められません。抜いた中身は、同じ種類の別の箱にまとめます。
迷ったら、下ろす側を選んでください。上に置いて出さなくなるより、下に置いて場所を取る方が、困ることは少ないからです。
枕棚の高さと、手が届く帯の測り方
一般的なクローゼットの枕棚は、床からおよそ170〜180cmの高さにあります。上の棚にどこまで手が届くかは、身長と腕の長さで変わります。
測り方は、枕棚の前に立って、腕をまっすぐ上に伸ばすことです。
- 指先が枕棚の上面より10cm以上高く出るなら、手前の箱は踏み台なしで出し入れできます
- 指先が枕棚の上面とほぼ同じなら、手前の箱は踏み台なしでも触れますが、下ろすのには踏み台が要ります
- 指先が枕棚の上面に届かないなら、すべての箱に踏み台が要ります
踏み台なしで出し入れできる人は、年3回のものも上の手前に置けます。踏み台が必ず要る人は、上の棚は年1〜2回のものだけにしておきます。
棚の高さそのものを見直したいときは、クローゼットの棚の高さが詳しい続きになります。
奥行きが深い枕棚は、前と後ろで役割を分ける
奥行きが深い枕棚では、後ろ側は手前を下ろさないと取れません。つまり、後ろ側に置いたものは、手前のものより確実に出す回数が少なくなければなりません。
役割の分け方は次のとおりです。
- 手前:年2〜3回のもの、季節の変わり目に出すもの
- 後ろ:年1回以下のもの、思い出の品や、次の引っ越しまで開けない箱
後ろ側に年2回以上のものを置くと、出すたびに手前の箱を下ろすことになり、動作が倍になります。手前と後ろを同じ頻度のもので埋めるのはやめて、後ろには「1年開けなくても困らないもの」だけを置きます。
奥行きが浅い棚なら、前と後ろの区別はいりません。1列に並べて、どの箱も1回の動作で下ろせるようにします。
秋冬の衣替えで、夏物を上げる順番
秋から冬にかけての衣替えは、上の棚がいちばん動く時期です。夏物を上げて、冬物を下ろします。
順番は、冬物を先に下ろしてから、夏物を上げることです。
- 上の棚から冬物の箱を下ろす
- 冬物を取り出して、手の届く帯にかける・しまう
- 空いた箱に夏物を詰める
- 夏物の箱を上の棚に上げる
夏物を先に上げようとすると、上の棚に空きがありません。冬物の箱を床に仮置きすることになり、部屋が一時的に箱でふさがります。冬物を先に下ろせば、箱を入れ替えるだけで済みます。
衣替えをする日の決め方にも、数字を1つ置いておくと迷いません。朝の気温が続けて肌寒く感じるようになり、薄手の羽織りを3日続けて着たら、冬物を下ろす合図です。1日だけ寒い日に慌てて下ろすと、そのあと暖かい日が戻って、夏物をもう一度出すことになります。秋の衣替えは、行ったり来たりしやすい時期なので、3日という数字で区切ると、上の棚を何度も触らずに済みます。
一度に全部を入れ替える必要もありません。最初の週末は冬物の箱を1つだけ下ろし、薄手のニットと羽織りを手の届く帯に移します。厚手のコートや冬用の小物が入った箱は、本格的に寒くなってから下ろします。2回に分けると、1回あたりの作業が短くなり、踏み台に乗る回数も分散します。
衣替え全体の段取りは、衣替えの進め方にまとめています。ハンガーにかける服の入れ替えは、衣替えでハンガーをかけ替える順番が続きです。
冬物を下ろすときに起きること
冬物の箱は、夏物の箱より重くなりがちです。ニット、厚手のパンツ、冬用の小物は、同じ量でも夏物よりかさばり、重さもあります。
去年の春に冬物を上げたときは、3kg以下だったかもしれません。けれど、詰めるときに少しずつ足していくと、気づかないうちに3kgを超えています。下ろすときに初めて重さに気づき、頭より上で体勢が崩れることがあります。
冬物の箱を下ろすときは、いきなり持ち上げず、まず箱の端を少し引いて重さを確かめてください。重いと感じたら、踏み台の上で箱を開けて、中身をいくつか先に下ろしてから箱を下ろします。
そして次の春に冬物を上げるときは、必ず胸の高さで5秒の判定をしてから上げます。
上に上げる夏物の詰め方
夏物は薄くて軽いので、1つの箱にたくさん詰めたくなります。けれど詰めすぎると、次の夏に箱を開けたとき、しわが深く入っています。
詰め方の目安は、箱の深さの8割までです。上に少し空きを残すと、ふたを閉めたときに中の服が押しつぶされません。
夏物を上げる前に、次の夏も着るかどうかを1枚ずつ確かめておきます。今年1回も着なかった服を上に上げると、次の夏も着ないまま、また上に戻すことになります。手放すかどうかの決め方は、服を手放す基準が参考になります。
ニットを上に上げるなら、虫よけを一緒に
冬が終わってニットを上に上げるとき、気をつけたいのが虫食いです。上の棚は、ふだん開け閉めしないので空気がこもりやすく、虫がつきやすい場所でもあります。
ニットを上に上げるなら、次の2つを守ります。
- 一度でも着たニットは、洗ってから箱に入れる
- 箱の中に防虫剤を入れ、ふたをしっかり閉める
ニットの保管のしかたは、ニットの保管と防虫が詳しい続きになります。
布団や毛布は上に置くか
季節外の布団や毛布を、クローゼットの上に置く人も多いです。布団は軽いので、重さの判定では上に置けることが多いのですが、かさがあります。
かさのあるものを上に置くときは、下ろすときに視界がふさがるかどうかで決めます。布団を両腕で抱えて下ろすと、顔の前が布団で埋まり、足元が見えなくなります。踏み台の上でこれが起きると危険です。
布団を上に置くなら、圧縮袋や収納袋に入れて、片手で持てる大きさにまとめます。まとめられないなら、上ではなく、押し入れの下段やベッドの下など、床に近い場所に置きます。
箱の選び方|取っ手と正面の札
上の棚に置く箱は、次の2点で選びます。
- 正面に取っ手がある
- 正面に札を貼る面がある
取っ手が正面にあると、箱を手前に引き出すときに指をかけられます。取っ手がない箱は、箱の上から指を差し込んで引くことになり、上の棚の高さでは指が届かないことがあります。
札は、箱の正面の下半分に貼ります。上の棚の箱は下から見上げるので、正面の上半分に貼った札は、箱の縁に隠れて読めません。
箱の大きさは、棚の奥行きに合わせます。奥行きの半分の箱を前後に2つ並べるか、奥行きいっぱいの箱を1つ置くかです。半端な大きさの箱を並べると、すき間に小さな物が入り込み、落ちる原因になります。
箱の外に書くのは、中身ではなく次に開ける時期
年に一度しか開けない箱は、中身を忘れます。忘れないために、箱の外に何を書くかが大事です。
書くのは、中身の一覧ではなく、次に開ける時期と目的です。 たとえば「衣替え(暖かくなったら)・夏の服」「年に一度の行事用・小物」です。
中身の一覧を書くと、種類が増えるほど読まなくなります。次に開ける時期なら、1行で済みます。開ける時期が来たら、その箱だけ下ろせばいいと分かります。
文字の大きさは、床に立って見上げたときに読める大きさにします。目安は、指の幅くらいの高さの文字です。小さな字で細かく書くと、結局は踏み台に乗って顔を近づけないと読めません。それでは、目的の箱を探すために、関係のない箱の前で踏み台に乗ることになります。
同じ時期に開ける箱が2つ以上あるなら、札の色をそろえておくと、見上げたときにまとめて見つけられます。たとえば、衣替えで開ける箱は同じ色、行事で開ける箱は別の色、というように分けます。色は2〜3色までにしておくと、意味を覚えておく必要がありません。
箱を開けて中身を入れ替えたら、札も書き直します。去年の札のままだと、次に開ける時期がずれて、また中身を忘れます。
踏み台を置く場所
上の棚を使うなら、踏み台はクローゼットのすぐ近くに置いておきます。別の部屋に取りに行く必要があると、出すのが面倒になり、届かない手で箱を引っ張ることになります。
置き場所の目安は、クローゼットの扉を開けたときに、手を伸ばせば取れる位置です。クローゼットの中の床に、折りたたんで立てかけておくのがいちばん手軽です。
踏み台の高さは、乗ったときに枕棚の上面が胸の高さに来るものを選びます。胸の高さなら、箱を胸の前に引き寄せてから下ろせるので、腕を上げたまま下ろす必要がありません。
踏み台を選ぶときは、高さのほかに、天板の広さも見ておきます。天板が狭いと、箱を抱えたときに足の置き場所を確かめられません。両足をそろえて乗っても、かかとまで天板に収まる広さが目安です。手すりがついた踏み台なら、片手で箱を持ち、もう片方の手で手すりをつかめるので、3kgの判定とも相性がよくなります。
椅子で代用する人もいますが、回転する椅子や、キャスターのついた椅子は使わないでください。箱を引き出す力で椅子が動き、体勢が崩れます。踏み台がないなら、上の棚には年1回のものだけを置き、出すのはほかの人がいるときにする、という決め方もあります。
下ろす動作の順番も決めておきます。箱を手前に引き出す、胸の前まで引き寄せる、片手で抱える、もう片方の手で手すりをつかむ、1段ずつ下りる。この順番を毎回同じにしておくと、重さの判定を通った箱なら、迷わずに下ろせます。
天袋がある場合
枕棚の上に、さらに扉つきの天袋があるクローゼットもあります。天袋は枕棚よりさらに高い位置にあり、踏み台がないと手が届きません。
天袋に置くのは、年1回以下のものだけにします。上の棚の後ろ側と同じ役割です。年1回出すものでも、重いもの、かさのあるものは天袋には向きません。
天袋の扉を開けるときは、中の箱が扉にもたれかかっていないかを先に確かめます。扉を開けた瞬間に箱が落ちてくることがあるので、扉は少しだけ開けて、中を見てから全部開けます。
天袋は扉で閉じられている分、中の空気が入れ替わりにくい場所です。秋の長雨のあとや、冬に部屋を暖めて結露が出る時期は、湿気がこもりやすくなります。服を入れた箱を天袋に置くなら、年に1回、衣替えの日に扉を開けたまま1時間ほど空気を通しておきます。箱の底に湿気取りを1つ入れておく方法もあります。
天袋の中身は、枕棚以上に忘れやすくなります。扉の外からは何も見えないからです。扉の内側に、中に入っている箱の札と同じ言葉を書いた紙を1枚貼っておくと、扉を開けた瞬間にどの箱を下ろせばいいかが分かります。
上を使わないという選択
上の棚を使いにくく感じているなら、上を使わないという選択もあります。枕棚がいらないと感じる人は、たいてい次のどちらかです。
- 年1〜2回しか出さないものが、ほとんどない
- 踏み台を出すのが負担で、上の物を出さなくなっている
どちらの場合も、無理に上を埋める必要はありません。上の棚は空けておくか、軽くて年1回のもの、たとえば季節の飾りや、来客用の寝具カバーだけを置きます。
持ち物の量そのものを見直したいときは、服の量を決めるルールが参考になります。
1年で見直す日
上の棚の中身は、年に1回見直します。見直す日は、秋の衣替えの日がちょうどいい機会です。冬物を下ろして上の棚が空いたときに、残っている箱を確かめられるからです。
見直すときは、残っている箱それぞれについて、この1年で開けたかどうかを確かめます。
- 1年開けなかった箱は、中身を確かめて、残すか手放すかを決める
- 開けた回数が年4回を超えた箱は、手の届く帯へ下ろす
- 重さが3kgを超えていた箱は、中身を分ける
この見直しを1年に1回すると、上の棚に「何が入っているか分からない箱」がたまりません。見直しにかける時間は、箱1つにつき5分を目安にすると、全体で30分ほどで終わります。
上収納に向くもの、向かないもの
ここまでの2つの数字と3つの禁止を当てはめると、上に向くものと向かないものは、だいたい次のように分かれます。
上に向くもの:
- 季節外の服。夏のあいだの冬物、冬のあいだの夏物
- 年に一度の行事で使う小物や飾り
- 来客用の寝具カバーやタオルの予備
- 次の引っ越しまで開けない書類や思い出の品
上に向かないもの:
- 季節の変わり目に何度も出し入れする薄手の羽織り
- 冠婚葬祭用のかばんや小物。急に必要になることがあります
- 旅行用のかばん。年に何度も使う人は下に置きます
- アイロンや工具など、重くて角のあるもの
向くもの・向かないものは、持ち主の暮らし方で入れ替わります。旅行が年1回の人なら、旅行用のかばんは上に向きます。リストで決めずに、去年の回数を数えて決めてください。
一人暮らしの狭いクローゼットの上
一人暮らしのクローゼットは、幅が狭く、上の棚も1段だけということが多いです。上に置ける量が限られているので、何を上げるかの選び方がそのまま収納の余裕を左右します。
狭いクローゼットの上に置くのは、季節外の服の箱を1つか2つまでにします。箱の数を増やすと、目的の箱を下ろすたびに、隣の箱を一度どかすことになります。
部屋が狭いと、季節外の布団の置き場所に困ります。布団を上の棚に上げるなら、圧縮して片手で持てる大きさにまとめ、ほかの箱と並べずに単独で置きます。並べると、布団の袋が隣の箱に押されて、下ろすときに一緒に落ちてきます。
狭いクローゼット全体の詰め方は、クローゼットの中を高さで分けると合わせて考えると、上と下の役割がはっきりします。
家族で使うクローゼットの上は、誰が下ろすかで決める
家族で1つのクローゼットを使うときは、上の棚の箱を誰が下ろすかで、置くものが変わります。
背の高い人が下ろすことを前提に箱を置くと、ほかの人がその箱を使いたいときに、自分で下ろせません。結果として、頼まないと出せない箱になり、出す回数が減っていきます。
決め方は、上の棚の箱1つずつについて、誰が使うかを先に決めることです。
- 使う人が自分で下ろせる高さと重さなら、上に置いてよい
- 使う人が自分で下ろせないなら、その人の手の届く帯へ下ろす
- 誰も年1回しか使わないものなら、いちばん下ろしやすい人を決めておく
子どもの季節外の服を上に上げるときは、子どもが勝手に下ろそうとしないように、手前に軽い箱を置かないようにします。手前の軽い箱は、下から引っ張りやすく、奥の箱まで一緒に動くことがあります。
収納ボックスを買う前に測る3か所
上の棚に置く箱を新しくそろえるなら、買う前に3か所を測ります。
- 棚の上面から天井、または上の天袋の底までの高さ
- 棚の奥行き
- 扉を開けたときの開口部の幅
高さは、箱の高さに5cm以上足した余裕を見ます。ぎりぎりの高さの箱は、引き出すときに天井や天袋の底にこすれて、斜めにしないと出せません。斜めにすると中身が偏り、重さも片手で受けにくくなります。
奥行きは、前の節で書いたとおり、奥行きの半分の箱を2つか、奥行きいっぱいの箱を1つかで選びます。
開口部の幅は、見落としやすい寸法です。棚そのものは広くても、扉の枠が内側に出ていると、箱を出すときに枠に当たります。棚の端に置く箱は、扉の枠より内側に収まる幅のものを選びます。
上の棚の手前に、落ちない工夫をひとつ
上の棚の箱は、目的の箱を引き出すときに、隣の箱が一緒にずれて落ちることがあります。これを防ぐ工夫を1つだけしておきます。
いちばん手軽なのは、箱と箱のあいだに指1本分のすき間を空けることです。すき間があれば、1つの箱を引いても、隣の箱が引きずられません。
棚の手前の縁に、薄い滑り止めのシートを敷く方法もあります。箱の底が縁で止まるので、引き出すときに勢いで手前に落ちてくることが減ります。
どちらも、上に置く箱の数を減らすことの代わりにはなりません。箱が多すぎて詰まっている棚では、すき間も滑り止めも効きにくくなります。
冬のあいだに上から出すもの
衣替えのあとも、冬のあいだに上の棚から出すものがあります。年末の行事で使う小物、来客用の寝具、年に一度だけ着る服などです。
これらは年1〜2回のものなので、上の棚に向いています。ただし、冬の衣替えで夏物を上げたときに、その奥や下に入れてしまうと、出すたびに夏物の箱をどかすことになります。
秋の衣替えのときに、冬のあいだに出すものだけは上の棚の手前に並べ直します。夏物の箱は後ろへ、冬に出すものは手前へ。これで、年末に踏み台に乗ったときに、1回の動作で目的の箱が下ろせます。
どちらとも取れるときに戻る順番
ここまでで決められなかったときは、次の順番で戻ってください。
- 去年1年で、その箱を何回開けたかを数える
- 胸の高さで片手に持ち、5秒止められるかを確かめる
- 落ちたら痛いもの・割れるもの・散らばるものが入っていないかを見る
- 境目に乗ったら、下ろす側を選ぶ
この4つを順に通せば、上に置くか下に置くかは1つに決まります。
下ろす側を選んで手の届く帯が足りなくなったら、それは上の棚の問題ではなく、持ち物の量の問題です。その場合は、手の届く帯に置いたものの中から、去年1回も使わなかったものを探してください。見つかったものは、上に上げるか、手放すかのどちらかです。上の棚は、この入れ替えを受け止めるための場所として空けておくと、毎年の衣替えが楽になります。
まとめ|高さより、回数と重さ
クローゼットの上収納が使いにくいのは、高さのせいに見えます。けれど実際に効いているのは、下ろす回数と、下ろす瞬間の重さです。
年4回以上出すものは上に置かない。片手で5秒止められない箱は上に置かない。落ちたら痛いものは高さに関係なく上に置かない。秋冬の衣替えでは、冬物を先に下ろしてから夏物を上げる。この順番だけ持っておけば、上の棚は「何が入っているか分からない場所」ではなく、年に一度だけ開ける場所として働きます。
よくある問い
- Q. クローゼットの上の棚には、何を置くのが正解ですか
- 年に何回出すかで決まります。年4回以上出すものは上に向きません。踏み台を出す、両手を上げる、下ろす、戻すという動作が毎回かかるので、出すのが面倒になり、結局使わなくなるか、下に出しっぱなしになります。年1〜2回のもの、たとえば季節外の服や、年に一度の行事で使うものが上に向いています。
- Q. どれくらいの重さまで上に置いていいですか
- 片手で下ろせる重さ、およそ3kgまでが目安です。判定は簡単で、その箱を胸の高さで片手に持ち、5秒静止できるかどうか。できないなら、頭より上から下ろすときに体勢が崩れます。3kgを超える箱は、中身を2つに分けるか、下の段に置きます。
- Q. 衣替えで、夏物と冬物のどちらを先に動かせばいいですか
- 冬物を先に下ろします。上の棚から冬物の箱を下ろして空きを作ってから、夏物を詰めて上げます。夏物を先に上げようとすると、上の棚に空きがないので、冬物の箱を床に仮置きすることになり、部屋が一時的に箱でふさがります。
- Q. 上に置いてはいけないものはありますか
- 3つあります。1つ目は、落ちたときに痛いもの。角のある硬いもの、金具のついたものです。2つ目は、割れるもの。3つ目は、中身が散らばるもの。ふたのない箱や、袋に入った細かいものです。どれも、高さに関係なく上には置きません。
- Q. 年に一度しか開けない箱の中身を忘れます
- 箱の外に、中身の一覧ではなく、次に開ける時期と目的を書いてください。中身を書くと種類が増えるほど読まなくなりますが、いつ開けるかなら1行で済みます。たとえば「衣替え(暖かくなったら)・夏の服」です。下から見上げても読める位置、つまり箱の正面の下半分に書きます。
— メグラシ編集部





