クローゼット収納ボックスの素材|中の服と置く高さで選ぶ

**クローゼットの収納ボックスは、中に入れる服と、置く高さの2つで素材を選びます。**見た目や手に入りやすさから先に選ぶと、置いたあとで湿ったり、重くて下ろせなかったりします。
収納ボックスの素材は、大きく分けて布・樹脂・紙・かご・木の5つです。どれにも向いている場所と向いていない場所があって、**1つのクローゼットの中で素材が混ざっていて構いません。**床に近い段には樹脂、目の高さには布やかご、頭より上には軽い布か紙。中身の服によっても、向く素材が変わります。
箱の幅を1種類にそろえる話はクローゼット収納の揃え方|同じ幅の箱を1種類だけ決めるに、中身が見えるかどうかで決める話は衣替えの収納ケースにあります。この記事は、その箱を何でできたものにするか、という話です。
結論:素材は、中の服と置く高さで決める
| 置く高さ | 向く素材 | 向かない素材 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 床から30cmまで | 樹脂(床から浮かせる) | 紙、布 | 空気が動きにくく、湿りがたまりやすい |
| 腰から目の高さ | 布、かご、樹脂 | — | 出し入れしやすく、湿りも少ない |
| 頭より上 | 布、紙、軽い樹脂 | 木、重い樹脂 | 下ろすときに重さと落ちる危なさがある |
| 中に入れる服 | 向く素材 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ウール・カシミヤのニット | 布 | 虫よけを一緒に入れる |
| 綿・麻の服 | 布、樹脂 | よく乾かしてから入れる |
| 化繊・フリース | 何でも | 静電気でほこりを寄せやすい |
| ダウン・中綿 | 布(大きめ) | 押しつぶさない |
| 毎日使う下着・靴下 | かご、ふたのない布 | ふたを付けない |
| 年に数回の小物 | 樹脂 | 高い段に軽くして置く |
2つの表で向く素材が重なるところが、その箱の答えです。迷ったときは、置く高さの表を先に見て、そこで残った素材の中から中身の表で選んでください。置く高さのほうが、あとから変えにくいからです。たとえば、ウールのニットを頭より上に置くなら布の箱。毎日使う下着を目の高さに置くなら、かごかふたのない布の箱になります。
5つの素材は、何が違うのか
収納ボックスの素材は、空気の通り方、ほこりの入り方、光の通り方、潰れにくさ、重さの5つで違います。
| 素材 | 空気の通り | ほこり | 光 | 潰れにくさ | 重さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 布(不織布・綿・麻) | よく通る | 入る | ほぼ通さない | 弱い(上に積めない) | 軽い |
| 樹脂(不透明) | 通しにくい | 入りにくい | 通さない | 強い | 中くらい |
| 樹脂(半透明・透明) | 通しにくい | 入りにくい | 通す | 強い | 中くらい |
| 紙(段ボール・厚紙) | 少し通る | 入りにくい | 通さない | 中くらい(湿ると弱い) | 軽い |
| かご(編み・ワイヤー) | とてもよく通る | よく入る | 通す | 形による | 軽い〜中くらい |
| 木 | 少し通る | ふた次第 | 通さない | 強い | 重い |
どの素材にも、いいところと困るところが両方あります。**空気がよく通る素材は、ほこりも入る。**ほこりが入りにくい素材は、湿りも逃げにくい。この裏表を知っておくと、置き場所と中身で選ぶ理由が分かります。
樹脂の箱は、不透明なものと半透明・透明なもので、光の通し方が違います。光を通す箱は中身が見えて探しやすい一方で、窓からの光が当たる場所では、中の服の色があせることがあります。クローゼットの扉を開けたときに日が差し込む段には、光を通さない箱を選んでください。
クローゼットの中には、3つの高さがある
同じクローゼットの中でも、高さによって空気の動き方と、手の届き方が違います。
| 高さ | 空気 | 手の届き方 | 置くものの目安 |
|---|---|---|---|
| 床から30cmまで | 動きにくく、湿りがたまりやすい | かがんで出す | 重いもの、季節外のもの |
| 腰から目の高さ | よく動く | 立ったまま出せる | よく使うもの |
| 頭より上 | 暖かい空気がたまりやすい | 台に乗るか、腕を伸ばす | 軽いもの、年に数回のもの |
**素材を選ぶ前に、その箱を3つの高さのどこに置くかを決めてください。**置く場所が決まれば、素材の候補は2つか3つに絞れます。そこから、中に入れる服で最後の1つを選びます。
3つの高さの境目は、家によって違います。背の高さや、クローゼットの棚の位置で変わるからです。目安は、床に座らずに立ったまま手の届く一番下が「腰から目の高さ」の下の端、背伸びせずに手の届く一番上が上の端です。それより下が床に近い段、それより上が頭より上の段になります。
床から30cmまでは、湿りに強い素材を浮かせて置く
クローゼットの床に近いところは、空気が動きにくく、扉を閉めている時間が長いと湿りがたまりやすくなります。とくに、外に面した壁の側や、北向きの部屋のクローゼットでは、床のあたりがひんやりしていることがあります。
| 素材 | 床の近くでの様子 | 置き方 |
|---|---|---|
| 樹脂 | 湿りを吸わず、拭ける | すのこや台で床から浮かせる |
| 布 | 底から湿りを吸うことがある | 床に直接は置かない |
| 紙 | 湿りを吸って底が弱くなる | 床の近くには置かない |
| かご | 空気は通るが、ほこりがたまる | 台に乗せ、中に布を敷く |
| 木 | 湿りを吸ったり吐いたりする | 脚のあるものにする |
**床の近くでは、素材より「床から浮かせるかどうか」のほうが効きます。**樹脂の箱でも、床にぴったり置くと、箱の底と床のあいだに湿った空気がこもります。すのこ、キャスター、脚のある台で、指2本ぶん以上浮かせてください。壁との間も、こぶし1つぶんあけておくと、空気が回ります。
キャスター付きの台は、奥の箱を引き出すときにも役に立ちます。床の近くの段は、かがんで奥まで手を入れるのが大変な場所です。台ごと手前に引ければ、奥の箱も立ったままのぞけます。
頭より上は、軽さと落ちたときを見る
頭より上の段は、箱を下ろすときに腕を伸ばしたり、台に乗ったりします。素材を選ぶときは、中身を入れたときの重さと、落ちたときの危なさを先に見ます。
| 素材 | 上の段での様子 | 目安 |
|---|---|---|
| 布 | 軽く、落ちても当たりがやわらかい | 取っ手のあるものを |
| 紙 | 軽く、上の段は乾いているので長持ち | ふたの外れにくいもの |
| 樹脂 | 中身が重くなりやすく、角が硬い | 小さめのもの、中身を軽く |
| かご | 中身が見えて探しやすい | 軽い素材のもの |
| 木 | 重く、落ちると危ない | 上の段には置かない |
頭より上の箱は、中身を入れて両手で楽に下ろせる重さまでにしてください。持ち上げてみて、腕が震えるようなら重すぎます。樹脂の箱は、箱そのものは軽くても、服を詰めると思ったより重くなります。上の段に置く樹脂の箱は、小さめのものを選んで、中身を分けて入れてください。上の段の使い方はクローゼットの上の収納|年に何回出すかと、落ちたら痛いかで決めるにも置いてあります。
目の高さは、出し入れの回数で選ぶ
腰から目の高さの段は、いちばん出し入れの多い場所です。ここでは、素材よりも、出し入れのしやすさで選びます。
| 出し入れの回数 | 向く素材 | 形 |
|---|---|---|
| 毎日 | かご、布 | ふたのないもの |
| 週に数回 | 布、樹脂の引き出し | 前から引き出せるもの |
| 月に数回 | 布、樹脂 | ふた付きでもよい |
| 季節に1回 | 樹脂 | ふた付き、中身の分かるもの |
目の高さは、空気もよく動くので、どの素材でも湿りは気になりにくい場所です。**毎日使うものの箱にふたを付けると、開けるのが面倒になって、上に物が積まれていきます。**毎日のものは、ふたのないかごか布の箱にしてください。
この段は、クローゼットの扉を開けたときにいちばん目に入る場所でもあります。見た目の好きな素材を置くなら、ここがいちばん向いています。
ウール・カシミヤのニットは、空気の通る箱に
ウールやカシミヤのニットは、空気がこもるのを嫌う素材です。一方で、虫が好む素材でもあります。
| 箱の素材 | ニットとの相性 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 布 | 空気が通り、ニットが蒸れにくい | 虫よけを一緒に入れる |
| 樹脂 | ほこりと虫は入りにくい | よく乾かしてから入れる |
| 紙 | 湿りを吸うので長くは向かない | 短い期間だけ |
| かご | ほこりがかかる | 中に布を敷き、上にも布を |
ニットは、しまう前によく乾かすことが、素材を選ぶより先に効きます。着たあとのニットには、体の湿りが残っています。一晩以上、風の通るところに置いてから箱に入れてください。晴れた日の日中に、直射日光の当たらない風通しのいい場所で広げておくのがいちばん確かです。乾いていれば、布でも樹脂でも長くしまえます。ニットと虫よけの扱い方は衣類の防虫剤とニット・ウールの保管にまとめてあります。
綿・麻の服は、布でも樹脂でもよい
綿や麻は、ウールほど虫に好まれず、湿りを吸っても乾きやすい素材です。箱の素材は、置く高さで選べば足ります。
| 箱の素材 | 向いている服 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 布 | 夏のシャツ、薄手のワンピース | 床の近くに置かない |
| 樹脂 | 季節外の綿の服全般 | 洗って乾かしてから |
| かご | 部屋着、よく着るTシャツ | ほこりがかからない段に |
夏の綿や麻は、汗の成分が残ったまましまうと、黄ばみの元になると言われます。9月末から10月の衣替えで夏物をしまうときは、最後に着たあと一度洗って、よく乾かしてから箱に入れてください。素材の選び方より、この一手間のほうが、来年出したときの状態を左右します。
化繊とフリースは、ほこりを寄せやすい
ポリエステルなどの化繊やフリースは、湿りや虫には比較的強い素材です。ただ、静電気でほこりを引き寄せやすいところがあります。
| 箱の素材 | 化繊・フリースとの相性 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 布 | 使えるが、ほこりが入る | ふたのあるもの |
| 樹脂 | ほこりが入りにくく向いている | 何でも |
| かご | ほこりがつきやすい | よく使うものだけ |
フリースは、かごに入れっぱなしにするとほこりをまといやすいので、長くしまうならふたのある樹脂か布の箱にします。部屋着として毎日使うなら、かごでも構いません。
化繊の服は、ウールや綿と同じ箱に入れても問題はありません。ただ、ウールのニットと重ねるときは、化繊の服を上に置くと、ニットにほこりが移りにくくなります。
ダウンと中綿は、押しつぶさない大きさで
ダウンや中綿の上着は、かさがあるので、箱の素材より、大きさと押しつぶし方を先に決めます。
| 箱の素材 | ダウンとの相性 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 布(大きめ) | 空気が通り、ふくらみが戻りやすい | 上に物を積まない |
| 樹脂 | ほこりは防げるが、押し込みがち | ふたが閉まるまで押し込まない |
| 圧縮する袋 | かさは減るが、ふくらみが戻りにくいことがある | 長くは圧縮しない |
ダウンは、ふたを押して閉めるほど詰め込まないでください。ふくらみを保ったまま入る大きさの布の箱がいちばん扱いやすく、上の段に置いても軽いので下ろすのも楽です。冬物をこれから出す時期は、夏のあいだ押し込まれていたダウンを出して、一日広げておくとふくらみが戻ります。
ダウンを入れる箱の大きさは、たたんだダウンを軽く押して、手を離したときにふくらむ高さで決めます。その高さより少し深い箱なら、ふたを閉めても押しつぶされません。
毎日使う下着・靴下・タイツは、ふたのない箱に
毎日使うものは、素材よりも、ふたがないことのほうが大切です。
| 箱 | 使いやすさ | 気をつけること |
|---|---|---|
| ふたのないかご | 一目で見えて、すぐ取れる | ほこりの少ない段に |
| ふたのない布の箱 | 仕切りを入れやすい | 形が崩れないもの |
| 樹脂の引き出し | 引き出すだけで取れる | 引き出しの深さを浅めに |
| ふた付きの箱 | 毎日開けるのは手間 | 毎日のものには向かない |
秋冬はタイツや厚手の靴下が増えて、夏の箱では足りなくなることがあります。下着やインナーを1週間ぶんでどう置くかはクローゼット下着収納|秋冬に増えるインナーは1週間の枚数で置くに分けてあります。
年に数回の小物は、樹脂の箱で高い段へ
礼服に合わせる小物、季節の行事で使う布もの、旅行の小物のように、年に数回しか出さないものは、長く眠ることを前提に選びます。
| 小物 | 向く素材 | 置く段 |
|---|---|---|
| 礼服に合わせる小物 | 樹脂(ふた付き) | 頭より上、軽くして |
| 行事で使う布もの | 樹脂、紙 | 頭より上 |
| 旅行の小物 | 布、樹脂 | 頭より上か奥 |
| 思い出の服 | 樹脂(光を通さないもの) | 奥の段 |
長く眠るものほど、光と湿りとほこりを防ぐ素材がいいので、ふた付きの不透明な樹脂が向きます。中身が見えないぶん、箱の前に何が入っているかを書いておいてください。年に数回しか開けない箱は、中身を忘れやすいからです。
書くときは、中身の名前だけでなく、次に使う予定も一緒に書いておくと便利です。「礼服の小物・次は春の式」のように書いておけば、衣替えのたびに開けて確かめる手間が減ります。
革・合皮の小物は、息のできる箱に
革のバッグや手袋、ベルトは、空気がこもると表面に白いものが出ることがあります。合皮は、長く押しつぶされると表面が傷みやすくなります。
| 箱の素材 | 革・合皮との相性 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 布 | 空気が通り、革に向いている | 形を保つ詰め物を |
| 樹脂 | 空気がこもりやすい | ふたを少しずらす |
| かご | 空気が通る | ほこりよけの布を |
| 紙 | 湿りを吸う | 乾いた段なら使える |
革は、布の袋か布の箱に入れて、形を保つ詰め物をしておくと、次に出したときの形が保たれます。樹脂の箱に入れるなら、ときどきふたを開けて空気を入れ替えてください。
詰め物には、新聞紙より、やわらかい薄紙や布のほうが向いています。新聞紙はインクが革に移ることがあるからです。
服と高さの組み合わせ早見表
中の服と置く高さを掛け合わせると、選ぶ素材がほぼ決まります。
| 中の服 | 床から30cmまで | 腰から目の高さ | 頭より上 |
|---|---|---|---|
| ウールのニット | 樹脂(浮かせて) | 布 | 布 |
| 綿・麻の服 | 樹脂(浮かせて) | 布、樹脂 | 布、紙 |
| 化繊・フリース | 樹脂 | 樹脂、布 | 布 |
| ダウン・中綿 | 置かない | 布(大きめ) | 布(大きめ) |
| 毎日の下着 | 置かない | かご、ふたのない布 | 置かない |
| 年に数回の小物 | 樹脂 | 樹脂 | 樹脂(軽くして) |
| 革・合皮 | 置かない | 布 | 布 |
「置かない」と書いたところは、その服をその高さに置くこと自体を見直す合図です。ダウンを床の近くに置くと、かさのある布が湿りを抱えやすくなります。毎日の下着を上の段に置くと、毎朝台に乗ることになります。
素材ごとの手入れと、替えどき
箱も、使っているうちに傷んでいきます。素材によって、傷み方と替えどきが違います。
| 素材 | 手入れ | 替えどきの合図 |
|---|---|---|
| 布 | 洗えるものは年に1回洗う、ほこりを払う | 底がたわんで形が戻らない、しみが取れない |
| 樹脂 | 固く絞った布で拭く | ふたが閉まらない、割れやひびが出た |
| 紙 | 乾いた布でほこりを払う | 角がつぶれた、底が波打った |
| かご | 目に入ったほこりを刷毛で払う | 編み目がほつれて服が引っかかる |
| 木 | 乾いた布で拭く、ときどき風に当てる | 引き出しが重くなった、においが強くなった |
布の箱の底がたわんできたら、中に板を1枚入れると、しばらくは形が戻ります。それでも中の服が傾くようなら替えどきです。かごの編み目がほつれると、ニットの糸が引っかかって、服のほうが傷みます。ほつれを見つけたら、ニットは別の箱に移してください。
箱の中の、服の入れ方
同じ素材の箱でも、中にどう入れるかで、空気の通り方と服の傷み方が変わります。
| 入れ方 | 向いている服 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 立てて並べる | Tシャツ、薄手のニット | 箱の深さを、たたんだ幅に合わせる |
| 重ねて入れる | 厚手のニット、ダウン | 下の服がつぶれないよう3枚まで |
| 丸めて入れる | 靴下、タイツ、下着 | ふたのない箱で一目で見える |
| 袋に入れてから箱へ | 年に数回の小物 | 袋にも中身を書く |
箱に入れるのは、ふたを閉めて指1本ぶん余るくらいまでにしてください。ぎゅうぎゅうに詰めると、空気が通らなくなり、布の箱でも湿りがこもります。重ねて入れる厚手のニットは、重いものを下、軽いものを上にすると、下のニットがつぶれにくくなります。
衣替えで入れ替えるときに、素材も見直す
9月末から10月は、夏物をしまって秋冬物を出す時期です。箱の中身が入れ替わるので、素材を見直すのにちょうどいい機会でもあります。
| 入れ替え | 箱の見直し方 |
|---|---|
| 夏の綿・麻をしまう | 洗って乾かしてから、布か樹脂へ |
| ニットを出す | 夏のあいだ入れていた箱のにおいと湿りを見る |
| ダウンを出す | 押しつぶしていないか、ふくらみが戻るか |
| 空いた箱 | 次に何を入れるか決めてから置く |
空いた箱を、そのまま同じ段に戻さないでください。夏のあいだ床の近くにあった布の箱に、これからニットを入れるなら、目の高さか上の段に移します。中身が変われば、箱の置き場所も変わるからです。箱を空にしたときに、底に湿りや傷みがないかも見ておいてください。
虫よけと素材の組み合わせ
虫よけを入れるときは、箱の素材によって効き方が変わります。虫よけの成分は箱の中の空気に広がって効くので、空気が逃げにくい箱ほど、中にとどまりやすくなります。
| 箱の素材 | 虫よけのとどまり方 | 置き方 |
|---|---|---|
| 樹脂(ふた付き) | とどまりやすい | 服の上に置く |
| 布 | 少しずつ外へ抜ける | 服の上に置き、交換の時期を早めに |
| かご | 抜けやすい | 箱ではなく、クローゼット全体で考える |
| 紙 | 少しずつ抜ける | 服の上に置く |
虫よけの成分は、上から下へ広がるものが多いので、服の上に置くのが基本です。クローゼット全体の中で虫よけをどう置くかは防虫剤 クローゼット|効く範囲は「閉じた容積」で決まるに細かく置きました。
においが移るとき
箱の素材によっては、買ったばかりのころ、においがすることがあります。また、箱の中に長くしまった服に、箱のにおいが移ることもあります。
| 素材 | においの出方 | 対処 |
|---|---|---|
| 樹脂 | 買ったばかりのころ、においがすることがある | 使う前に数日ふたを開けて置く |
| 紙 | 湿るとにおいが出やすい | 乾いた段で使う |
| 木 | 木そのもののにおい | 好みで選ぶ |
| 布 | においはほとんどない | 洗えるものなら洗って使う |
新しい箱は、買ってきてすぐに服を入れないでください。ふたを開けて数日置いておくと、においが抜けていきます。衣替えの前の週に箱を買っておくと、ちょうどいいころに使えます。
反対に、長く使っている箱にしまった服へにおいが移ってしまったときは、服を出して風に当て、箱も空にして乾いた布で拭き、ふたを開けたまま一日置いてください。においが取れない箱は、替えどきです。
見た目で素材を選びたいとき
布の箱やかごのほうが見た目が好き、という人も多いと思います。見た目を優先するときは、置く高さのほうで合わせます。
| 好きな素材 | 置いていい高さ | 床の近くに置くなら |
|---|---|---|
| 布の箱 | 目の高さ、頭より上 | 台に乗せ、底に板を1枚 |
| かご | 目の高さ | 台に乗せ、中に布を敷く |
| 木の箱 | 目の高さ、床の近く(脚付き) | 脚のあるものを |
見た目のいい素材は、目に入る高さに置くと、見た目を楽しむ理由にも合います。床の近くや頭より上は、クローゼットの扉を開けてもあまり目に入りません。見えにくい段は樹脂、見える段は好きな素材、と分けると、見た目と使い勝手の両方が取れます。素材が混ざるのが気になるなら、色だけそろえてください。色がそろっていれば、素材が違っても1つの棚としてまとまって見えます。
どちらとも取れるとき①|ウールのニットを床の近くに置くしかない
クローゼットが狭くて、ニットを床の近くの段に置くしかないこともあります。
| 方法 | 効き方 |
|---|---|
| 樹脂の箱をすのこに乗せる | 湿りと虫を防ぎやすい |
| よく乾かしてから入れる | 箱の中の湿りを減らす |
| 虫よけを服の上に置く | 樹脂の箱なら中にとどまる |
| 月に1回ふたを開ける | こもった空気を入れ替える |
床の近くにニットを置くなら、布ではなく樹脂の箱を、床から浮かせて置いてください。布の箱は空気を通すので、床の近くの湿った空気もそのまま中に入ります。樹脂の箱なら外の空気が入りにくく、しまう前によく乾かしておけば、床の近くでも長くしまえます。
どちらとも取れるとき②|段ボールのまま使っている
引っ越しのあとや、急いで衣替えをしたときに、段ボール箱のまま服を入れていることがあります。
| 段ボールの置き場所 | そのまま使えるか | 替える時期 |
|---|---|---|
| 頭より上の乾いた段 | しばらく使える | 次の衣替えまでに |
| 目の高さ | 使えるが、出し入れで傷む | 角が傷んできたら |
| 床の近く | 湿りを吸いやすく、向かない | すぐに上の段へ移す |
段ボールは、しっかりしているように見えて、湿りを吸うと強さが一気に落ちます。床の近くにある段ボールは、今日のうちに上の段へ移すだけでも違います。替えるときは、中身と置く高さで素材を選び直してください。
段ボールの箱を上の段へ移すときは、中身を少し減らして軽くしてから移してください。紙の箱は、重い中身を入れたまま持ち上げると、底が抜けることがあります。
どちらとも取れるとき③|かごにほこりがたまる
かごは見た目がよく、空気もよく通りますが、ほこりが入ります。
| 中身 | かごのまま使うか | 工夫 |
|---|---|---|
| 毎日使うもの | 使う | 中身が回るのでほこりがたまりにくい |
| 週に数回使うもの | 使う | 中に布を敷く |
| 季節外のもの | 替える | ふたのある布か樹脂へ |
| 長く眠るもの | 替える | ふた付きの樹脂へ |
かごには、中身が長く眠らないものを入れるのが向いています。中身がよく入れ替わっていれば、ほこりが積もる前に使ってしまうからです。季節外のものをかごに入れているなら、衣替えのときに箱を替える候補にしてください。
かごの中に敷く布は、かごの底から縁まで立ち上がる大きさにすると、編み目から入るほこりを受け止められます。布は月に1回、かごから出して払うか洗えば、かごそのものの手入れも少なくて済みます。
どちらとも取れるとき④|家族の服が同じクローゼットにある
家族で1つのクローゼットを使っていると、箱ごとに持ち主が違って、素材の選び方がばらばらになりがちです。
| 決め方 | 効き方 |
|---|---|
| 高さで素材を決め、持ち主は色で分ける | 素材の選び方がぶれない |
| 持ち主ごとに素材を決める | 高さとの相性がばらばらになる |
| 子どもの箱は軽い布 | 自分で出し入れできる |
| 大人の季節外は樹脂 | 長くしまえる |
素材は高さで、持ち主は色で分けると、家族が増えても選び方が崩れません。子どもが自分で出し入れする箱は、目の高さより低い段に、軽い布の箱で置くと、落としても危なくありません。
子どもの服は、成長に合わせて中身が入れ替わる回数が多い箱です。ふたのない布の箱にしておくと、サイズの合わなくなった服を見つけやすく、入れ替えのたびに箱を開け閉めする手間もかかりません。
扉を開ける回数と、空気の入れ替え
どの素材の箱を選んでも、クローゼットの扉を閉めたままの時間が長いと、中の空気はこもります。箱の素材を選ぶのと同じくらい、扉を開ける回数も効きます。
| 扉の開け方 | 中の空気 | 素材の選び方への影響 |
|---|---|---|
| 毎日開ける | よく入れ替わる | 布やかごも使いやすい |
| 週に数回 | ほどほど | 床の近くは樹脂に |
| ほとんど開けない | こもりやすい | 全体を樹脂寄りに |
| 晴れた日に開け放す | 大きく入れ替わる | 月に1回でも効く |
晴れた日に扉を開け放して30分置くだけで、床の近くにたまった空気も入れ替わります。雨の続く時期は、晴れ間を待ってから開けてください。湿った日に開けると、外の湿りが入ってしまいます。
扉を開けるついでに、床の近くの箱のふたも少しずらしておくと、箱の中の空気まで入れ替わります。
買う前に確かめる4つ
| 確かめること | 見る場所 |
|---|---|
| 置く高さ | 床の近く・目の高さ・頭より上のどこか |
| 中に入れる服 | ニット・綿麻・化繊・ダウン・小物のどれか |
| 中身を入れた重さ | 頭より上なら、両手で楽に下ろせるか |
| ふたの有無 | 毎日使うならふたなし、長く眠るならふた付き |
この4つを先に決めてから売り場に行けば、並んでいる箱の中から、候補は2つか3つに絞れます。見た目で選ぶのは、この4つで絞ったあとにしてください。
売り場に行く前に、置く段の内寸を測っておくことも忘れないでください。素材が決まっても、幅と奥行きが合わなければ置けません。箱の幅のそろえ方は、冒頭で紹介した記事にまとめてあります。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 収納ボックスは全部同じ素材でそろえる | 高さと中身で素材を分けてよい |
| 樹脂の箱は湿気がこもるから服に悪い | 乾かしてから入れれば長くしまえる |
| 布の箱は湿気を逃がすからどこでもいい | 床の近くでは湿りを吸うことがある |
| 段ボールで十分 | 湿ると弱くなるので長くは向かない |
| かごはおしゃれで使いやすい | ほこりが入るので、長く眠るものには向かない |
| 高い段にはどの箱でも置ける | 中身を入れた重さで選ぶ |
いちばん多いのは、素材を先に決めて、置く場所をあとから探すことです。置く高さと中身を先に決めれば、素材はほとんど迷わずに決まります。
関連記事
よくある問い
- Q. クローゼットの収納ボックスは、布と樹脂のどちらがいいですか
- 置く高さと中の服で分けてください。床に近い段には、湿りに強く拭ける樹脂の箱を、すのこや台で床から浮かせて置きます。目の高さから上の段で、ニットのように空気を通したい服を入れるなら、布の箱が向いています。1つのクローゼットの中で、段ごとに素材が違っていて構いません。見た目をそろえたいときは、色だけをそろえると、素材が混ざっていてもまとまって見えます。
- Q. 段ボール箱のまま服を入れていても大丈夫ですか
- 短い期間なら使えますが、長く使う箱には向きません。紙は湿りを吸いやすく、吸ったまま乾きにくいので、床に近い段に置くと底が弱くなっていきます。また、紙のすき間には小さな虫が入り込みやすいとも言われます。引っ越しのあとなどで段ボールのまま使っているなら、頭より上の乾いた段に移すか、衣替えのときに箱を替えてください。
- Q. ニットを樹脂の箱にしまうのはよくないですか
- よくないとは限りません。樹脂の箱は空気を通しにくいぶん、外から湿った空気やほこりが入りにくくなります。問題になるのは、しまうときにニットが湿っていた場合で、その湿りが箱の中に閉じ込められます。洗ったあと、または着たあとに一晩以上かけてよく乾かしてから入れれば、樹脂の箱でも長くしまえます。心配なら、ふたを完全に閉めずに少しずらしておく方法もあります。
- Q. かごの収納ボックスはほこりがたまりませんか
- たまります。かごは編み目から空気がよく通るぶん、ほこりも入ります。だから、かごには、すぐに使う服やよく出し入れする小物を入れて、中身が長く眠らないようにするのが向いています。長くしまう服を入れるなら、中に布を1枚敷いて、上にも布をかけておくと、ほこりが服に直接かかりにくくなります。
— メグラシ編集部





