クローゼットのおもちゃ収納|箱は子どもが1回で出す量で分ける

**クローゼットのおもちゃ収納は、1箱を「子どもが1回で出して、5分で戻せる量」にします。**散らかる理由の多くは、箱が足りないことではなく、1つの箱に入っている量が多すぎることです。子どもは箱の中身を一度に全部出すので、量が多いと戻す前に次の遊びに移ってしまいます。
目安は、箱の中身を床に広げたときにバスタオル1枚に収まる量です。それより多い箱は、2つに分けます。
子ども部屋のクローゼットの段の高さを身長で決める方法は子ども部屋のクローゼットに、箱の幅のそろえ方はクローゼット収納の揃え方にあります。この記事は、箱の中身と、出しておく箱の数の話です。
結論:1箱の量と、出しておく箱の数を決める
| 決めること | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 1箱の量 | 床に広げてバスタオル1枚、5分で戻せる | 全部出しても、戻しきれる |
| 箱の分け方 | 一緒に遊ぶもので分ける | 1回の遊びで開ける箱が1つで済む |
| 出しておく箱 | 手が届く段に2つまで | 床に広がる量が増えない |
| 休ませる箱 | 上の段。2週間ごとに入れ替える | 箱を増やしても散らからない |
箱の数は、あとから増えても構いません。床に出ている箱が2つまでなら、何箱あっても散らかり方は変わりません。
1箱の量|バスタオル1枚と5分
1箱の量は、実際に子どもと試して決めます。箱の中身を全部床に出してみて、バスタオル1枚の上に収まるかを見てください。はみ出すなら、その箱は多すぎます。
もう1つは時間です。広げたおもちゃを子どもと一緒に箱に戻し、5分で戻しきれるかを測ります。5分を超える箱は、遊び終わったあとの片付けの途中で子どもの手が止まります。
2つとも通らない箱は、中身を半分に分けて、2つの箱にしてください。分けた箱の片方は、あとで出てくる「休ませる箱」に回せます。
分け方|種類ではなく、一緒に遊ぶもの
箱を分けるとき、多くの家では「ブロック」「ぬいぐるみ」「車」のように種類で分けます。けれど子どもは、遊ぶときに種類をまたいで出します。ままごとなら、皿と食べ物と鍋を同時に出します。
種類で分けると、1回遊ぶたびに箱を3つも4つも開けることになります。戻すときも、どれをどの箱に入れるかで止まります。一緒に遊ぶもので分けると、1回の遊びで開ける箱は1つで済み、戻す先も1つです。
| 種類で分けると | 一緒に遊ぶもので分けると |
|---|---|
| 皿の箱・食べ物の箱・鍋の箱 | ままごとの箱 |
| 人形の箱・服の箱・小物の箱 | 人形遊びの箱 |
| 線路の箱・電車の箱 | 線路と電車の箱 |
服と同じクローゼットで、段を分ける
子ども部屋のクローゼットに、服とおもちゃを一緒に入れる家は多いと思います。その場合は、段で区画を分けて、同じ段に服とおもちゃを混ぜないでください。
子どもの手が届く下の段がおもちゃ、その上が服、いちばん上が大人の管理する段です。おもちゃと服が同じ段にあると、箱を引き出すときに服も一緒に引っ張られて、両方が床に出ます。
段の高さそのものは、子どもの身長で決めます。決め方は子ども部屋のクローゼットの3本の線がそのまま使えます。
箱の深さ|底に手が届くか
子どもが自分で出し入れする箱は、腕を入れて底に手が届く深さにします。深すぎる箱は、底のおもちゃに手が届かないので、子どもは箱ごとひっくり返して探します。
確かめ方は、子どもに箱の底のおもちゃを取ってもらうことです。箱を傾けずに取れれば、その深さで合っています。傾けたり、中身を外に出したりしないと取れないなら、浅い箱に替えるか、中身を半分にして上に余白を作ります。
出しておく箱は2つまで
子どもの手が届く段に出しておく箱は、2つまでにします。**選べる箱が2つなら、子どもは迷わずに1つを選べます。**5つも6つも並んでいると、次々に開けて、全部の箱の中身が床に広がります。
2つの箱は、遊び方の違うものにしておくと、その日の気分で選べます。たとえば、1つは手を動かして組み立てる遊び、もう1つは人形やままごとのようなごっこ遊び。同じような遊びの箱が2つ並ぶより、選ぶ理由がはっきりします。
休ませる箱は上の段で、2週間ごとに入れ替える
手の届く段に出していない箱は、上の段で休ませます。2週間ごとに、出しておく箱と休ませる箱を1つずつ入れ替えてください。
休ませていたおもちゃは、久しぶりに出てくると、新しいおもちゃのように遊ばれることがあります。箱の数を減らさなくても、目に入るおもちゃの量が減るので、子どもが1つの遊びに長く向かいやすくなります。
上の段に何を置くかは、クローゼットの上の収納の考え方で決めます。年に何回出すかと、落ちたときに痛いかどうか。おもちゃの箱は2週間ごとに出すので、上の段の中でもいちばん手前の、大人が片手で下ろせる位置に置きます。
ラベルは、中身の写真を貼る
字が読めない年齢の子には、箱の前に中身の写真を貼ります。箱の中身を床に広げて、真上から撮った写真を1枚印刷して貼るだけです。
**写真があると、子どもは戻す先を自分で選べます。**字のラベルは大人が戻すときの目印にはなりますが、子どもにとっては読めない記号です。字が読めるようになったら、写真の下に字を足していきます。
扉の前を空ける|大きいおもちゃと、扉の形
乗り物や、台所の形をしたおもちゃのように、箱に入らない大きいものは、クローゼットに入れないでください。入れると、扉の開け閉めのたびにぶつかり、その前にある箱が出せなくなります。
大きいおもちゃは、クローゼットの扉の前ではなく、部屋の壁際に置き場所を1つ決めます。クローゼットの中は、箱に入るものだけと決めておくと、扉の前がいつも空いています。
扉の前の床は、おもちゃを広げる場所にもなります。扉を開けたまま、その前にバスタオルを1枚敷ける広さが残っていれば、出す・遊ぶ・戻すが扉の前で完結します。広げる場所と箱の場所が離れていると、戻すときに運ぶ手間が増えて、途中で止まりやすくなります。
扉の形でも、箱の置き場所は変わります。クローゼットの扉が折れ戸の場合は、扉を開けると、たたまれた扉が左右の端に残ります。その裏にある箱は出しにくいので、端には休ませる箱を、中央には出しておく箱を置きます。
引き戸の場合は、一度に開くのが半分だけです。出しておく箱2つは、同じ側にまとめて置いてください。左右に分かれていると、子どもが引き戸を何度も開け直すことになります。
秋のうちに、区画を決めておく
おもちゃは、年の終わりにかけて増えやすい時期があります。誕生日や行事のお祝いでもらったおもちゃが、置き場所の決まらないまま床に積まれていくことがよくあります。
秋の衣替えの日は、クローゼットの段を空け直すのにいちばん向いた日です。夏の服をしまって空いた段を、おもちゃの休ませる箱の場所に回せることもあります。増える前に、箱の量と出しておく数を決めておくと、新しいおもちゃが来たときも、どこに入れるかで迷いません。
どちらとも取れるとき①|ブロックなど、細かいものが多い
小さな部品がたくさんあるおもちゃは、1箱の量がすぐに多くなります。バスタオル1枚の目安で分けると、同じブロックが3箱にも4箱にもなることがあります。
この場合は、遊び方で分けずに、出しておくのは1箱だけと決めて、残りは休ませてください。子どもが作りかけのものを残したいときは、箱のふたの上に置く場所を作ります。作品は箱の中に戻さなくてよいことにすると、片付けを嫌がりにくくなります。
どちらとも取れるとき②|きょうだいで使う
きょうだいで同じクローゼットを使うときは、出しておく箱を1人2つずつにします。上の子と下の子で遊び方が違うので、共有の箱にすると、どちらかが遊べない箱が手前に残ります。
休ませる箱は、共有で構いません。入れ替えの日に、それぞれが次に出す箱を1つずつ選ぶようにすると、取り合いになりにくくなります。
どちらとも取れるとき③|大人のクローゼットに入れる
子ども部屋がなく、居間の横の大人のクローゼットにおもちゃを入れる家もあります。この場合も、いちばん下の段をおもちゃの段にして、大人の服と段を分けます。
大人の服の裾が、下の段の箱にかぶさる長さなら、箱の前に裾が垂れて子どもが引っ張ります。掛けた服の裾から床までの空きを先に測ってください。空きの測り方はクローゼットの下の収納にあります。
作品や、捨てられないもの
子どもが作った工作や、大事にしている小さなものは、おもちゃの箱とは別にします。おもちゃの箱は遊ぶための箱、作品は残すための箱です。混ぜると、遊ぶたびに作品が崩れ、5分で戻せる量も守れません。
残す箱は1人1箱と決め、上の段に置きます。箱がいっぱいになったら、子どもと一緒に中身を見て、写真に残すものと、実物を残すものを分けます。
よくある行き違い
**「おもちゃ収納は、箱をそろえればきれいになる」。**箱の見た目がそろっても、1箱の量が多ければ、全部出して戻しきれない状態は変わりません。そろえるのは、箱の形より中身の量です。
**「おもちゃを全部見えるところに出しておくと、よく遊ぶ」。**見えるおもちゃが多いほど、子どもは次々に出して、1つの遊びが短くなります。出しておく箱は2つまでにして、残りは休ませてください。
**「片付けができないのは、しつけの問題」。**戻す量が多すぎたり、戻す先がわからなかったりすると、どの子も途中で止まります。5分で戻せる量と、写真のラベルがそろうと、自分で戻す子は増えていきます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. クローゼットにおもちゃを収納すると、すぐ散らかります
- 1つの箱に入っている量を見直してください。子どもは箱の中身を一度に全部出すことが多いので、1箱の量が多いと、戻すのに時間がかかって途中で止まります。箱の中身を床に広げて、バスタオル1枚に収まるか、5分で戻せるかを試してください。収まらない箱は2つに分けます。箱の数が増えても、出しておく箱を2つまでにすれば、床に広がる量は増えません。
- Q. おもちゃの箱は、どう分ければいいですか
- 種類ではなく、一緒に遊ぶもので分けてください。ままごとの皿と食べ物、人形とその服、線路と電車のように、遊ぶときに同時に出すものを1つの箱にします。種類で分けると、1回遊ぶたびに箱を3つも4つも出すことになり、戻すときにどれをどこに入れるかで迷います。同じ積み木でも、積んで遊ぶものと、ままごとの具材に使うものは別の箱にして構いません。
- Q. 服と同じクローゼットにおもちゃを入れてもいいですか
- 入れて構いません。ただ、段で区画を分けてください。子どもの手が届く下の段をおもちゃ、その上を服、いちばん上を大人が管理する段にします。おもちゃと服が同じ段に混ざると、おもちゃを出すときに服が一緒に引き出されて、両方が散らかります。区画の間には、箱の幅と同じ仕切りを1枚置くと、境目がはっきりします。
- Q. おもちゃが増えて、箱に入りきらなくなりました
- 箱を増やす前に、出しておく箱と休ませる箱に分けてください。子どもの手が届く段には箱を2つだけ置き、残りは上の段で休ませます。2週間ごとに入れ替えると、休ませていたおもちゃが新しいおもちゃのように遊ばれることがあります。休ませる箱も入りきらなくなったら、そのとき初めて手放すかを考えます。上の段に上がったまま2回の入れ替えで一度も選ばれなかった箱が、手放す候補です。
— メグラシ編集部





