クローゼットの下の収納|掛けた服の裾から床までの空きで、置けるものが決まる

クローゼットの下に何を置くか。収納用品を見に行く前に、測るものが一つだけあります。
掛けた服のいちばん長い裾から、床までの空き。
この数字で、置けるものと置けないものが分かれます。部屋の広さでも、収納用品の種類でもありません。空きが足りない場所に何を置いても、扉が閉まらないか、服の裾が乗るかのどちらかになります。
境目は40センチ
測った空きが40センチを超えているかどうかで、選べるものが変わります。
- 40センチ超 … 箱を二段に積める。引き出しのある収納も入る
- 40センチ未満 … 一段だけ。高さ30センチ以内の平たいもの
40センチという数字は、よくある収納箱の高さがおよそ18センチで、二段で36センチ、出し入れの余裕が4センチ、という積み上げから来ています。
余裕の4センチは、外せない数字です。上の箱を持ち上げて引き出すとき、真上へ持ち上げる動きが要ります。ぴったりに収めると、上の箱は横へずらすしかなくなり、そのために手前のものを毎回どかすことになります。入るかどうかではなく、出せるかどうかで測るのがこの数字の意味です。
逆に言えば、二段にしないなら余裕は要りません。一段だけ置く場合は、空きから2センチ引いた高さまで使えます。
測り方|いちばん長い一枚を掛けた状態で
定規を床に立てて、裾に触れる高さを読むだけです。手順は3つです。
- 一年でいちばん長い一枚を掛ける
- その裾の下端に定規を当てる
- 床からの距離を読む
いちばん長い一枚を基準にするのがこつです。短い服だけで測ると、冬にコートを掛けた瞬間に足りなくなります。
いちばん長い一枚が1枚しかない場合でも、その1枚に合わせます。1枚のために全体を下げるのはもったいなく感じますが、その1枚を別の場所へ移すという選択もあります。長いものが2枚以内なら、掛ける場所を分けたほうが空き全体は広く使えます。
測る位置は、いちばん低くなる点です。裾に丸みがある服なら、いちばん下がっているところを読みます。前と後ろで長さが違う服は、長いほうを見てください。測り間違いのほとんどは、いちばん低い点を見ていないことから起きます。
40センチ未満のとき、動かせる場所は2つ
1つ目は奥行きを使うことです。積むのをあきらめる代わりに、前後へ二つ並べます。高さ30センチのものを前後に置けば、積んだのと同じ量が入ります。
2つ目は掛ける場所を寄せることです。長い服を左右どちらかにまとめると、残りの側の空きが増えます。全体を作り変えなくても、半分だけなら作れます。
寄せる側は、扉の蝶番から遠いほうにします。奥まで手が届く側に長い服を置くと、下の空きが使いにくくなるためです。
空きの高さ別|置けるもの
| 空き | 置き方 | 高さの目安 |
|---|---|---|
| 60センチ以上 | 三段まで積める | 1つ18センチ前後 |
| 40〜60センチ | 二段 | 1つ18〜25センチ |
| 30〜40センチ | 一段 | 30センチ以内 |
| 30センチ未満 | 平たいものを1つ | 15センチ以内 |
この表は買うものを決める表ではありません。測った数字から、選ぶ範囲を絞るための表です。
取り出しにくくなるのは、奥行きのせい
下に置いたものが使われなくなる原因は、高さではありません。奥行きです。
奥行きが45センチを超えると、奥のものを取るのに手前をどかす必要が出ます。どかす手間が一度でも発生すると、奥は使われなくなります。
45センチまでに収めるか、それより深い場所は引き出せる形のものを使ってください。引き出せるなら、深くても手間は増えません。
上下に分けられる条件
空きを上下二段に分けるなら、下の段のほうを高くします。 下は前へ引き出す動作になるので、手が入る余裕が要ります。上の段は上から見下ろせるので、低くても中身が分かります。
分ける比率は、下を6、上を4くらいです。空きが50センチなら、下30センチ・上20センチ。均等に分けると、下が使いにくくなります。
上の段には、上から見て一目で分かるものを置きます。畳んで並べたものや、仕切りで区切ったものが向いています。下の段には、引き出して使うものを置きます。ここに畳んだものを重ねると、下のほうが見えないまま残ります。
段を分ける板を使う場合、板の厚みも空きから引いてください。2センチの板を1枚入れると、使える高さは2センチ減ります。測った数字から引くものを忘れると、最後の1つが入らなくなります。
どちらとも取れるとき①|季節で空きが変わる
長いコートを掛ける季節と、そうでない季節で空きが変わります。差は20センチを超えることもあります。
このときは、狭くなる季節に合わせて決めておきます。 広くなる季節に余りが出ますが、余りは足しやすく、足りないぶんは置き直すしかありません。
年に二度の入れ替えを減らしたいなら、狭いほうに合わせるのが確実です。
どちらとも取れるとき②|掛け方で裾の位置が動く
同じ服でも、肩の形の合わない掛け具に掛けると、裾が2〜3センチ下がります。肩が落ちて、その分だけ全体が下へずれるためです。
境目の近くにあるなら、掛け具をそろえてから測り直してください。 そろえるだけで、40センチを超える側に移ることがあります。
掛け具の厚みも空きに効きます。厚いものは服と服のあいだが広がるので、掛けられる数が減ります。空きの問題と数の問題は別なので、混ぜないでおきます。
どちらとも取れるとき③|床に直接置きたい
箱を使わず、床に直接置く形もあります。この場合、空きの数字はそのまま使えますが、掃除のときにすべて動かすことになります。
動かす頻度が月に一度を超えるなら、まとめて動かせる一つの箱にするほうが手間が減ります。置く量ではなく、動かす回数で決めるという見方です。
下に置くものの選び方
置く中身は、使う頻度で分けます。週に一度以上使うものは上の段か手前へ。季節に一度のものは下の段か奥へ。
高さのある箱には、立てて入るものを入れます。平たい箱には、重ねて入るものを入れます。箱の形と中身の形が合っていないと、空きの数字を守っても入りません。
中身が見えない箱を使うなら、外側に何が入っているかを書いておきます。書いていない箱は、開けない箱になります。
書き方は、中身の名前より「いつ使うか」のほうが役に立ちます。季節の名前を1つ書いておくだけで、探す前にどの箱かが決まります。品目を細かく書くと、書ききれずに結局開けることになります。
一度決めたら、しばらく動かさない
測って決めたあと、しばらくは同じ形で使ってください。使いにくいと感じた場所があっても、二週間ほどは変えないほうが判断が正確になります。
最初の数日は、前の置き方の手順が体に残っています。その状態で「使いにくい」と感じたことの多くは、慣れの問題であって配置の問題ではありません。二週間経ってもまだ手が止まる場所があるなら、そこは本当に配置が合っていません。
直すときも、動かすのは一か所だけにします。二か所同時に動かすと、どちらが効いたのか分からなくなります。 収納は一度で完成させるものではなく、一か所ずつ確かめて落ち着かせていくものです。
今日の1回で決める手順
- いちばん長い一枚を掛ける
- 裾から床までを測る
- 表の行を選び、置ける高さを決める
- 奥行きが45センチを超えないか確かめる
測るのは1回で、あとは数字を覚えておくだけです。
まとめ
クローゼットの下に何を置けるかは、掛けた服の裾から床までの空きで決まります。
境目は40センチ。超えれば二段、下回れば一段。足りないときは奥行きを使うか、長い服を片側へ寄せる。取り出しにくさの原因は高さではなく奥行きで、45センチまでに収める。買う前に測る、この順番だけで置き直しが減ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. クローゼットの下に何を置けるかは、どう決めればいいですか
- 掛けた服のいちばん長い裾から床までの空きを測ってください。この数字がすべてを決めます。40センチを超えていれば、箱を二段に積むか、引き出しのある収納を置けます。40センチを下回ると一段しか置けないので、高さ30センチ以内の平たいものを選ぶことになります。部屋の広さや収納用品の種類より先に、この一つを測るほうが早く決まります。
- Q. 空きはどうやって測りますか
- いちばん長い服を掛けた状態で、その裾の下端から床までを測ります。定規を床に立てて、裾に触れる高さを読むだけです。冬物のコートがあるならそれを基準にします。季節ごとに掛けるものが変わるので、一年でいちばん長い一枚を基準にしておくと、季節が変わっても置き直しが要りません。
- Q. 空きが40センチに足りないときはどうすればいいですか
- 高さ30センチ以内の平たいものを一段だけ置きます。積むことをあきらめる代わりに、奥行きを使ってください。前後に二つ並べる形なら、積まなくても量は入ります。もう一つの手は、長い服を掛ける場所を左右どちらかに寄せて、残りの側だけ空きを増やすことです。全体を変えなくても、半分だけなら作れます。
- Q. 下に置いたものが取り出しにくくなるのはなぜですか
- 高さではなく奥行きが原因です。奥行きが45センチを超えると、奥のものを取るのに手前のものをどかす必要が出ます。どかす手間が一度でも発生すると、奥は使われなくなります。奥行きは45センチまでに収め、それより深い場所は引き出せる形のものを使ってください。引き出せるなら、奥行きが深くても手間は増えません。
- Q. 季節ごとに空きが変わるときはどうしますか
- いちばん空きが狭くなる季節に合わせて決めておきます。長いコートを掛ける季節がいちばん狭くなるので、その状態で測った数字を基準にしてください。広くなる季節に余りが出ますが、余りは足しやすく、足りないぶんは置き直すしかありません。年に二度の入れ替えを減らしたいなら、狭いほうに合わせるのが確実です。
— メグラシ編集部




