ウォークインクローゼット狭い|レールか床か、詰まる側から減らす

**ウォークインクローゼットが狭いと感じたら、最初に「詰まっているのはレールか、床か」を決めてください。**掛けたハンガーを片側に寄せて、空いた側に手のひらが入らないならレール側です。入口に立って床の半分以上が物で隠れているなら床側です。両方当てはまる人は、床から先に手をつけます。
レール側の人は、服の数ではなく1本あたりの幅を見直します。冬の厚い服は、薄手の服の2〜3本ぶんの幅を取ります。この時期に急に入らなくなったのは服が増えたからではなく、掛けている服が厚くなったからです。季節が終わった薄手の服を「掛ける」から「たたむ」へ移すだけで、レールは戻ります。
床側の人は、膝の高さを越えて積んだ物と、年に1回しか出さない物から外へ出します。服を手放すかどうかはそのあとで考えれば足ります。床が見えるようになると、同じ広さでも狭いとは感じにくくなります。
棚を足すか、通路の幅をどう残すかはウォークインクローゼットの棚|残る通路の幅で、置ける服が変わるにまとめています。この記事では、棚を動かさずに、いま入っている物の出し方だけを扱います。
先に測る|レールの空きと床の見え方
確かめ方は2つだけです。
1つ目はレールです。掛けてある服を全部、片方の端へ寄せてください。寄せきったときに、反対側に手のひら1枚ぶん(約8cm)の空きが出れば、レールにはまだ余裕があります。空きが出ない、または寄せる途中で服どうしが押し合って動かなくなるなら、レールが詰まっています。
2つ目は床です。入口に立って、足もとから奥の壁までを見てください。床の見えている部分が半分より少なければ、床が詰まっています。目安は、奥の壁の下端が見えるかどうかです。壁の下が箱やバッグで隠れているなら、床側です。
| 見たところ | レール側 | 床側 |
|---|---|---|
| ハンガーを寄せたとき | 手のひらが入らない | 手のひらが入る |
| 入口から見た床 | 半分以上見える | 半分以上隠れている |
| 困る場面 | 1枚出すと隣の服が落ちる | 奥まで歩けない・扉が当たる |
両方当てはまる人は床からにしてください。床が空くと、レールの服を出し入れするときの体の向きが変わり、詰まり具合の感じ方も変わります。
レールが詰まる人|ハンガー1本あたりの幅を数える
レールの長さは変えられません。変えられるのは、1本あたりの幅と本数です。
ハンガーに掛けた服の幅は、おおよそ3段に分かれます。
- 薄手のシャツ・ブラウス・カットソー:約3cm
- ニット・スウェット・薄手のジャケット:約4〜5cm
- 厚手のコート・ダウン・ウールのジャケット:約7〜8cm
レールの長さをこの幅で割ると、無理なく掛けられる本数が出ます。たとえば長さ120cmのレールなら、薄手だけで約40本、厚手だけなら15本前後です。実際は混ざっているので、厚手の本数を2.5倍、ニットを1.5倍にして薄手に換算してから足してみてください。合計がレールの長さを3cmで割った数を越えていれば、詰まって当然です。
冬の掛け物は1本で薄手の2.5本ぶん
秋の終わりから冬の立ち上がりにかけて、急にレールが苦しくなるのはこのためです。薄手の服を10本しまって、厚手のコートを4本出すと、本数は減っているのにレールは長くなります。
ここで「服が多すぎる」と考えて手放しにかかると、春になってまた余るレールに戸惑います。冬だけ苦しいなら、量の問題ではなく季節の問題です。量を減らす前に、季節外の服をどこへ移すかを決めてください。
レールが詰まる人の出し方|季節外を「たたむ」へ移す
外へ出す順番は次の通りです。
- たためる薄手の服:カットソー、薄手のブラウス。たたんで引き出しか棚へ移す
- 季節が終わった羽織り:薄手のカーディガン、軽いジャケット。たたむか、別の場所のレールへ
- ハンガーの太さ:厚みのあるハンガーを薄いものにそろえると、1本あたり1cm前後縮む
掛けておくのは、しわになると困る服と、厚くてたためない服だけにします。たためる服を掛けたままにしていると、冬の厚い服が入る場所がなくなります。掛け替えの手順は衣替えでハンガーを掛け替えるで、ハンガーそのものの選び方はクローゼットのハンガーの基本で詳しく扱っています。
床が詰まる人|置いた物の高さが膝を越えたら
床側の人が見るのは、置いた物の高さです。床に置いた箱やケースが膝の高さ(約45cm)を越えて積まれているなら、そこはもう収納ではなく、通り道をふさぐ壁になっています。
膝より低い物は、跨いだり足でよけたりできます。膝を越えると、体を横にしないと通れなくなり、奥のレールに手が届かなくなります。奥の服が取り出せないので手前に新しく置き、手前がさらに詰まる、という順で狭くなっていきます。
床が詰まる人の出し方|使う頻度が年1回の物から外へ
床から出す順番は、使う頻度で決めます。
- 年に1回しか出さない物:旅行用の大きなかばん、季節の飾り、使っていない家電の箱
- 季節外の服を入れた箱:いまの季節に開けない箱は、上の段か別の部屋へ
- いまの季節に使う物:これだけを床に残す
年1回の物は、ウォークインクローゼットの中にある必要がありません。押し入れの上段、ベッドの下、玄関の収納など、取り出しに手間がかかってもよい場所へ移してください。上の段へ上げるときの手順はクローゼットの上段に置いた箱を下ろしやすくするが参考になります。
床は、入口から奥の壁の下端まで、まっすぐ見える1本の筋ができれば十分です。全部を空ける必要はありません。
両方詰まる人|服の量そのものを数える
床を空け、季節外の服をたたんでもまだレールが詰まる人は、ここで初めて量の話になります。
この秋に一度でも着た服と、まだ一度も着ていない服を、レールの上で左右に分けてください。着た服を片側へ寄せ、着ていない服を反対側に残します。冬の立ち上がりの今の時期に、着ていない側が全体の3分の1を越えていたら、そこから見直す余地があります。
手放すかどうかの判定は、この記事の範囲を越えるので、ここでは「着ていない側をいったん箱に入れて床以外へ移す」までにしておきます。2週間たっても取りに行かなかった服が、見直しの候補です。
4畳前後と2畳前後で、外へ出す順番が変わる
広さによって、詰まりやすい側が違います。
| 広さ | 詰まりやすい側 | 先に手をつける場所 |
|---|---|---|
| 2畳前後 | レール | たためる服を掛けから外す |
| 3畳前後 | 両方 | 床の年1回の物から |
| 4畳前後 | 床 | 膝を越えた積み上げから |
2畳前後は、歩ける床がもともと少ないので物を置く余地が無く、詰まるのはレールです。4畳前後は床が広いぶん、箱や大きなかばんを置きやすく、気づくと床が先に埋まっています。4畳あるのに狭いと感じる人は、ほぼ床側と考えてください。
どちらとも取れるとき①|レールは空いているのに取り出しにくい
ハンガーを寄せれば手のひらは入る。床もそれなりに見えている。それでも1枚出すのに手間がかかる人は、レールの「高さ」か「奥」で詰まっています。
長いコートとワンピースが同じレールに並ぶと、裾が下の箱やかごに当たって引っかかります。長い物を片側の端にまとめ、その下の床を空けてください。丈の短い服の下だけに物を置くようにすると、取り出すときに裾が引っかからなくなります。
奥のコの字の角でハンガーが重なって動かない場合は、角に掛ける服を年に数回しか着ない物だけにします。
どちらとも取れるとき②|床に置いているのが服の箱
床側だと判定したものの、床に置いているのが季節外の服の箱だという人がいます。この場合はレール側と床側の両方の性格を持っています。
服の箱は「年1回の物」と同じ扱いにして、まず床から上げてください。上げる場所が無いときは、箱の中身を圧縮して数を減らすのではなく、箱を1つにまとめられるかを先に見ます。箱が2つから1つになるだけで、床の見える面積は大きく変わります。
どちらとも取れるとき③|家族と共用
家族と共用していると、自分の側は空いているのに相手の側が詰まっている、あるいはその逆が起きます。
先に、レールと床のどこまでが自分の側かを決めてください。境目が無いまま自分の側を空けると、空いたところに相手の物が流れてきて、2週間で元に戻ります。境目は、レールなら目印になる物を1つ掛ける、床なら敷物の端をそろえるなど、目で分かる形にします。
そのうえで、自分の側がレール側か床側かを、上の2つの確かめ方でもう一度見てください。共用の場合、相手の側に口を出すより、自分の側で外へ出す物を決めるほうが早く片付きます。
外へ出した物の行き先
外へ出した物の行き先は、取り出す頻度で分けます。
- 月に1回以上使う:ウォークインクローゼットの中の、引き出しや棚
- 季節に1回:上の段、または同じ部屋の別の収納
- 年に1回:押し入れ、ベッドの下、玄関まわり
収納家具が無い部屋に冬服を置くときの考え方はクローゼットの無い部屋で冬服を置くにまとめています。ウールの服を箱に入れるときは、防虫の準備も一緒に済ませておくと、春に出したときに慌てません。クローゼットの防虫剤も合わせて見てください。
2週間で確かめること
片付けたあとに、2週間だけ様子を見てください。
- レール側の人:毎朝1枚取り出すとき、隣の服が一緒に落ちないか
- 床側の人:入口から奥の壁の下端まで、まっすぐ見える筋が残っているか
- 両方の人:箱に入れて移した服を、取りに行ったかどうか
2週間たっても筋が残っていれば、それがいまの季節のちょうどいい量です。筋が消えていたら、床に戻ってきた物が何かを見てください。同じ種類の物が戻ってきているなら、その物の置き場所がまだ決まっていません。
まとめ
ウォークインクローゼットが狭いと感じたら、ハンガーを寄せて手のひらが入るか、入口から床が半分見えるかで、レール側か床側かを先に決めます。レール側の人は、冬の厚い服が薄手の2〜3本ぶんの幅を取ることを踏まえて、たためる服を掛けから外します。床側の人は、膝を越えた積み上げと年1回の物から外へ出します。両方の人は床から始め、それでも足りないときにだけ、服の量を見直してください。
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よくある問い
- Q. ウォークインクローゼットが狭いとき、まず何をすればいいですか
- 掛けてあるハンガーを全部片側に寄せて、空いた側に手のひらを差し込んでください。入らなければレールが詰まっています。次に入口に立って床を見て、半分以上が物で隠れていれば床が詰まっています。どちらが先かで、外に出す物が変わります。
- Q. 冬になると急に入らなくなるのはなぜですか
- 厚手のコートやニットは、ハンガー1本あたり7〜8cmの幅を取ります。薄手のシャツは3cm前後なので、同じ本数でも冬は2倍以上の長さが要ります。服が増えたのではなく、1本あたりの幅が増えたことが多いです。
- Q. 4畳あっても狭く感じます。広さが足りないのでしょうか
- 4畳前後の広さでは、狭く感じる原因はたいてい床です。歩ける場所が広い分、箱やバッグを置きやすく、気づくと通り道が消えています。床に置いた物のうち、年に1回しか出さない物から外へ出してください。
- Q. 家族と一緒に使っていて、どこから手をつければいいか分かりません
- 先に、自分の側と相手の側の境目を決めてください。境目が無いまま片付けると、空いた場所に相手の物が入ってきて元に戻ります。そのうえで、自分の側がレールか床かを確かめます。
— メグラシ編集部





