秋冬のパジャマの選び方|生地は寝室の朝の温度、形は寝返りで決まる

**明日の朝、起きたらすぐに、寝室の温度を見てください。**秋冬のパジャマの生地は、その数字で決まります。
秋冬のパジャマを選ぶとき、つい「暖かそうなもの」を手に取りがちです。けれど寝室は、夜のあいだに温度が大きく動きます。寝る前は暖かくても、明け方には数度下がっている。暖房のタイマーが切れたあとの温度に合っていないと、暑くて目が覚めたり、明け方に寒くて目が覚めたりします。
この記事は、寝るためのパジャマの選び方です。起きて過ごす部屋着の選び方はおしゃれなルームウェアと部屋着に、玄関先に出られるかという線の引き方としてまとめてあります。
結論|生地は朝の温度で、形は寝返りで決める
| 起きてすぐの寝室の温度 | 向く生地 | 手ざわり |
|---|---|---|
| 20度以上 | 二重ガーゼ・天竺 | 薄く、空気が通る |
| 16〜20度 | スムース・三重ガーゼ | なめらかで、少し厚みがある |
| 16度未満 | ネル・起毛の編み地 | 表面がふんわりして、空気をためる |
⭐ **生地は、寝る前ではなく朝の温度に合わせます。**夜のあいだにいちばん下がった温度に合っていれば、明け方に寒くて目が覚めることが減ります。
形は、寝返りで決まります。身幅の余り、上着の丈、袖口と裾の絞り、背中と腰の縫い目。この4か所を、実際に横になって確かめてください。
測り方|寝室の温度を、朝と夜に1回ずつ
温度計を、枕元の高さに置きます。床に近いところや窓辺は、寝ている体のまわりより低く出るので避けてください。
- 寝る直前に、温度を見てメモします
- 起きてすぐ、布団から出る前に、もう一度見ます
- これを3日続けて、朝の数字のいちばん低いものを使います
3日続けるのは、天気によって朝の温度が2〜3度動くからです。いちばん低い日に合わせておけば、ほかの日は少し暖かく感じる程度で済みます。
夜と朝の差が5度を超える場合は、暖房のタイマーか、窓からの冷えが効いています。この場合の選び方は、あとの「どちらとも取れるとき」で扱います。
20度以上|ガーゼか天竺で、薄く
秋の初め、あるいは暖房を朝までつけている寝室では、朝でも20度を下回らないことがあります。
この温度で厚い生地を着ると、夜中に汗をかいて目が覚めやすくなります。薄い生地で、空気を通すことを優先してください。
- 二重ガーゼ:2枚の薄い布を重ねた生地。布と布のあいだに空気が入り、肌に張りつきにくい
- 天竺:Tシャツと同じ平らな編み地。伸びるので、寝返りで突っぱりにくい
薄手の生地は、洗ったあとに一晩で乾くのも利点です。
この温度帯で気をつけたいのは、袖の長さです。薄い生地でも、長袖と長いズボンなら、夜のあいだに腕や脚が冷えることはあまりありません。暑く感じるなら、生地を薄くする前に、袖を七分丈に、ズボンを足首の少し上までの丈にしてみてください。肌が出る面積を少し増やすだけで、生地を替えずに調整できます。
16〜20度|スムースか三重ガーゼで、少し厚く
10月から11月にかけて、多くの寝室はこの温度帯に入ります。いちばん長く着る生地になるので、ここを先に決めてください。
- スムース:表と裏の両方がなめらかな編み地。肌ざわりがよく、薄手の天竺より空気をためる
- 三重ガーゼ:ガーゼを3枚重ねた生地。二重より暖かく、それでいて空気は通る
この温度帯は、秋の初めと冬の入り口の両方にまたがるので、長袖の上下がそろったものを選んでおくと、11月の終わりまで入れ替えずに着られます。
どちらを選ぶかは、肌に当たったときの感じで決めて構いません。すべすべした面が好きならスムース、さらりとした面が好きなら三重ガーゼです。
16度未満|ネルか起毛で、空気をためる
12月以降、暖房を夜に切る寝室では、朝に16度を下回ることがあります。
- ネル:平らに織った生地の表面を起毛させたもの。表面の毛が空気をためる
- 起毛の編み地:スウェットの裏のように、編み地の片面を起毛させたもの
起毛した生地は、表面の毛が空気をためて暖かく感じます。そのかわり、厚みが出るので乾くのに時間がかかります。洗ってから次に着るまでに1日以上あくように、枚数を2枚以上にしておくと回ります。
起毛させた面が肌側にあるか外側にあるかでも、感じ方が変わります。裏側を起毛させたスウェット生地の選び方はスウェットの部屋着|裏毛と裏起毛の違いで、室温の境目と合わせて詳しく書きました。
形①|身幅の余り|寝返りで突っぱらないか
形は、4か所を順に見ます。1つめは身幅です。
確かめるときは、店の試着室ではなく、家でパジャマを着て布団の上に横になってください。立ったままでは、寝返りのときの突っぱりは分かりません。
仰向けから横向きへ寝返ったとき、背中や脇が突っぱる感じがあれば、身幅が足りていません。反対に、寝返りのあとで上着が体の下にたまって、ごわつくなら余りすぎです。
目安は、上着の身幅が、胸まわりの実寸の半分に10cmほど足した幅です。胸まわりが86cmなら、身幅は53cm前後になります。サイズ表に身幅が書かれていれば、この数字と比べてください。
形②|上着の丈|腰が出ないか
2つめは上着の丈です。寝返りを打つと、上着の裾はパジャマのズボンより先にずれ上がります。
上着の丈が短いと、横向きになったときに背中の下のほうが出ます。立ったときに、上着の裾がお尻の半分くらいまでかかる長さがあれば、寝返りで腰が出ません。
ズボンの股上も合わせて見てください。股上が浅いと、横向きになったときにズボンの後ろが下がり、上着との間があきます。上着の丈とズボンの股上のどちらかに余裕があれば、腰まわりは出ません。
形③|袖口と裾の絞り|ゴムがあるか
3つめは、袖口とズボンの裾がゴムで絞られているかどうかです。
- 絞りがある:寝ているあいだに袖や裾が上がってこない。手首や足首から冷えが入りにくい
- 絞りがない:肌への当たりがやわらかく、跡がつきにくい
16度未満の寝室なら、絞りのある形のほうが、袖や裾がめくれ上がらずに済みます。20度以上の寝室なら、絞りのない形のほうが、手首や足首がこもりません。
ゴムの絞りがきついと、朝に手首や足首に跡が残ります。指を1本入れて、ゆとりがあるかどうかを確かめてください。
形④|背中と腰の縫い目|寝ている側に当たらないか
4つめは、寝ているあいだに体の下に来る場所の縫い目です。
上着の背中の中心や、ズボンの後ろの中心に太い縫い目があると、仰向けで寝たときに当たります。裏返して、縫い代が平らに倒されているか、ごろついていないかを指でなぞってください。
前開きのパジャマは、ボタンが体の前にあります。仰向けで寝ることが多いなら、ボタンは体の上にあるので気になりません。うつ伏せで寝ることが多いなら、ボタンが胸の下に来るので、かぶるタイプのほうが当たりません。
襟の有無も、寝る姿勢で分かれます。襟があると首まわりの冷えが減りますが、横向きで寝ると枕との間で襟がよれることがあります。
どちらとも取れるとき①|夜と朝の温度差が5度を超える
寝る前は20度あるのに、朝は14度まで下がる、という寝室があります。暖房のタイマーを使っている部屋や、窓の大きい部屋でよく起きます。
この場合は、朝の温度で生地を決め、寝る前は上に一枚足さずに、布団の側で調整するほうが眠りやすくなります。寝る前の温度に合わせた薄いパジャマで寝ると、明け方の冷えに合わず、目が覚めやすくなります。
どうしても寝入りに暑いと感じるなら、生地は1段だけ薄い側にして、長袖の上着の袖と裾に絞りのある形にしてください。薄い生地でも、袖口と裾が閉じていれば、明け方に冷えが入りにくくなります。
どちらとも取れるとき②|パジャマと部屋着を兼ねたい
休日に、起きてからそのまま過ごしたい日もあります。パジャマと部屋着を1着で兼ねるのは構いません。
兼ねるかどうかは、玄関に出る日がどのくらいあるかで決めてください。宅配の受け取りやごみ出しで、週に何度も玄関先に出るなら、部屋着としての条件を優先します。そのうえで、寝るときに寒ければ一枚足します。
玄関に出る日がほとんどないなら、寝るための条件を優先して構いません。上下が一体になった形を選ぶときは、ルームウェアのワンピースの選び方で、寝ている時間と起きている時間を一枚で通せるかを確かめてください。
どちらとも取れるとき③|一緒に寝る人と、暑さ寒さが違う
同じ寝室で寝ていても、暑く感じる人と寒く感じる人がいます。部屋の温度を片方に合わせると、もう片方が合いません。
この場合は、寝室の温度をどちらかに合わせたうえで、もう一人がパジャマの生地で差を埋めます。寒く感じる側は1段厚い生地に、暑く感じる側は1段薄い生地にします。1段動かしても合わないほど差が大きいときは、パジャマだけで埋めようとせず、布団や掛けるものの枚数を、それぞれの側で変えるほうが早く済みます。
洗ったあとに一晩で乾くか
パジャマは、洗う回数が多い服です。秋冬の枚数を決めるときは、乾く時間から逆算してください。
| 生地 | 部屋干しで乾くまでの目安 | 回すのに要る枚数 |
|---|---|---|
| 二重ガーゼ・天竺 | 一晩 | 2枚 |
| スムース・三重ガーゼ | 一晩から半日 | 2〜3枚 |
| ネル・起毛 | 半日から1日 | 3枚 |
起毛した生地は、表面の毛が水を含むので乾きにくくなります。冬の部屋干しで乾かすなら、枚数を多めにしておくと、乾いていないものを着ずに済みます。
秋から冬へ|入れ替える順番
秋冬のパジャマは、一度に全部を入れ替えるより、朝の温度が境目をまたいだときに1段ずつ動かすほうが無駄がありません。
- 9月の終わりから10月:朝の温度が20度を下回る日が3日続いたら、薄手のうち1枚をスムースか三重ガーゼに替える
- 10月から11月:朝の温度が16〜20度に落ち着いたら、残りの薄手もこの段に移す
- 12月以降:朝の温度が16度を下回る日が3日続いたら、ネルや起毛を出す
**境目をまたいだ日が1日だけなら、まだ替えなくて構いません。**秋は、寒い朝のあとに暖かい朝が戻ってくることがよくあります。3日続いたところで動かすと、行ったり来たりせずに済みます。
薄手のパジャマは、しまい込まずに1枚だけ手前に残しておいてください。暖房を強めた夜や、暖かい日が戻った週に、そのまま着られます。部屋着全体の入れ替えについては、秋の衣替えの順番も合わせて見てください。
まとめ
秋冬のパジャマは、数字と寝返りで選びます。
- 起きてすぐの寝室の温度を、3日測る
- 20度以上は薄く、16〜20度は少し厚く、16度未満は起毛
- 身幅は胸まわりの実寸の半分に10cm
- 上着の丈は、お尻の半分まで
- 袖口と裾の絞りは、寝室の温度で選ぶ
明日の朝、布団から出る前に、枕元の温度計を見てみてください。その数字が、この秋冬のパジャマの生地を決めてくれます。
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よくある問い
- Q. 秋冬のパジャマは、どの生地を選べばいいですか
- 起きてすぐの寝室の温度で決めてください。20度以上なら、二重ガーゼや天竺のような薄手。16〜20度なら、なめらかな編み地のスムースや三重ガーゼ。16度未満なら、表面を起毛させたネルや起毛の編み地です。寝る前ではなく朝の温度で決めるのは、夜のあいだにいちばん下がった温度に合わせておけば、朝方に寒くて目が覚めることが減るからです。
- Q. パジャマはゆったりしたものと、体に沿うもののどちらがいいですか
- 寝返りで決めてください。確かめるときは、店の試着室ではなく、家でパジャマを着て布団の上に横になってください。立ったままでは、寝返りのときの突っぱりは分かりません。 仰向けから横向きへ寝返ったとき、背中や脇が突っぱる感じがあれば、身幅が足りていません。反対に、寝返りのあとで上着が体の下にたまってごわつくなら、余りすぎです。目安として、上着の身幅は胸まわりの実寸の半分に10cmほど足した幅があると、寝返りで突っぱらず、たまりもしません。
- Q. 前開きとかぶるタイプは、どちらが寝やすいですか
- 寝ている時間の姿勢で分かれます。仰向けで寝ることが多いなら、前のボタンは体の上にあるので気になりません。うつ伏せで寝ることが多いなら、前のボタンが胸の下に来るので、かぶるタイプのほうが当たりません。朝に着替える手間を減らしたいなら、脱ぎ着の早い前開きが向きます。
- Q. パジャマと部屋着を兼ねてもいいですか
- 兼ねて構いません。ただ、寝るための条件と、起きて過ごすための条件は少し違います。寝るためには寝返りのしやすさと肌ざわり、起きて過ごすためには玄関先に出られるかどうかが効きます。宅配の受け取りなどで玄関に出る日が多いなら、部屋着としての条件を優先して、寝るときだけ上に一枚足すほうが続きます。
— メグラシ編集部





